JP3185089U - 床面清掃用ポリッシャー - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤを手で掴むことなく、かつ、腰を屈めることなく、タイヤ使用状態と清掃状態との間でタイヤを移動させることができる床面清掃用ポリッシャーを提供する。
【解決手段】左右に各1つのタイヤ及びタイヤ保持部3と、2つのタイヤ保持部3を連結するアーム4とを備え、タイヤ、タイヤ保持部及びアームを移動させてタイヤが床面に接するタイヤ使用状態と前記タイヤが床面に接しない清掃状態とを実現することが可能であり、アームに直接に又はワイヤー接続具41を介してワイヤー7が接続され、ワイヤー7はハンドルバーに係合され、ワイヤーを上に引くことによってタイヤ保持部本体33とともにタイヤを床面から持ち上げ清掃状態に推移させる。
【選択図】図6

Description

本考案は、薬剤を用いて床面を清掃する床面清掃用ポリッシャーに関するものである。
薬剤を用いて床面を清掃する床面清掃用ポリッシャーにおいては、移動時にはタイヤを使用し、清掃時にはタイヤを床面から離隔する。このために、移動のためにタイヤが床面に接するタイヤ使用状態と、清掃のためにタイヤが床面に接しない清掃状態との間でタイヤを移動させる仕組みが設けられている。
作業員にとって、タイヤを移動させることは苦労の多い作業である。(1)タイヤを手で掴むために、腰を屈めねばならない。ポリッシャーによる床面清掃においてはポリッシャーの移動と清掃とを短時間で何度も行うことがあり、苦痛を伴う作業となり得る。特に、幅の狭い壁間(廊下など)の清掃においては、壁によって身体の移動が制限されるためにタイヤを手で掴むこと自体が困難な場合もある。(2)タイヤには清掃用の薬剤が付着している。手で掴むことによって、手肌があれてしまう場合もある。
この問題を解決するためには、タイヤを手で掴むことなく、かつ、腰を屈めることなく、タイヤ使用状態と清掃状態との間でタイヤを移動させることができることが好ましい。
特許文献1には、車輪(タイヤ)を上下にスライドさせ、ペダルを踏むことでタイヤ使用状態から清掃状態にタイヤを移動させる(0058段落参照)床面清掃用ポリッシャーが開示されている。しかし、特許文献1の床面清掃用ポリッシャーは、清掃状態からタイヤ使用状態にタイヤを移動させる際にはタイヤを手で掴まねばならない(0064段落参照)。
特開2004−008530号公報
本考案は、タイヤを手で掴むことなく、かつ、腰を屈めることなく、タイヤ使用状態と清掃状態との間でタイヤを移動させることができる床面清掃用ポリッシャーを提供することを課題とする。
本考案の床面清掃用ポリッシャーは、
左右に各1つのタイヤ及びタイヤ保持部と、2つの前記タイヤ保持部を連結するアームとを備え、
前記タイヤ、前記タイヤ保持部及び前記アームを移動させて前記タイヤが床面に接するタイヤ使用状態と前記タイヤが床面に接しない清掃状態とを実現することが可能であり、
前記アームに直接に又はワイヤー接続具を介してワイヤーが接続され、
前記ワイヤーはハンドルバーに係合され、
前記ワイヤーを上に引くことによって前記タイヤ使用状態を前記清掃状態に推移させることを特徴とする。
本考案の床面清掃用ポリッシャーは、
前記タイヤ、前記タイヤ保持部及び前記アームの移動は、前記タイヤ保持部が保持部回転軸を中心に回転するものであり、
前記タイヤ使用状態においては前記アームが前記保持部回転軸の下方かつ前記保持部回転軸に対してポリッシャー本体に寄った位置に配され、
前記清掃状態においては前記アームが前記保持部回転軸のポリッシャー本体から離れた側に配され、
前記アームにワイヤー接続具を介してワイヤーが接続され、
前記ワイヤー接続具は少なくもその一部が前記保持部回転軸に対してポリッシャー本体から離れて配されていることを特徴とする。
本考案の床面清掃用ポリッシャーは、
アームの左右の2箇所から延びる2本の前記ワイヤーを、1本に束ねてハンドルバーに係合し、該1本のワイヤーの前記タイヤ保持部と反対側の端がレバーに係合されていることを特徴とする。
本考案の床面清掃用ポリッシャーは、以上の特徴により課題を解決するものである。
本考案の床面清掃用ポリッシャーは、タイヤを手で掴むことなく、かつ、腰を屈めることなく、タイヤ使用状態と清掃状態との間でタイヤを移動させることができる。
図1は、床面清掃用ポリッシャーを示す図である。 図2は、タイヤ保持部を示す図である。 図3は、タイヤ保持部の詳細を示す図である。 図4は、タイヤ保持部の回転を示す図である。 図5は、ワイヤーによる力の状態を説明するための図である。 図6は、本考案のタイヤ保持部を示す図である。 図7は、本考案の床面清掃用ポリッシャーを示す図である。
まず、本考案の前提となる床面清掃用ポリッシャーについて説明する。
図1は、床面清掃用ポリッシャーを示す図である。図において、電気配線等は本考案と関係しないので省略してある。また、タイヤ2については、点線で表示し、タイヤ2に隠れて見えないその奥の構造を示してある。
ポリッシャー本体1の下部に清掃具11が備えられ、ポリッシャー本体1から薬剤が供給され、清掃具11が床面を擦ることで清掃が行われる。
清掃具11を床面から持ち上げてポリッシャーを移動させるため、タイヤ2が備えられている。タイヤ2は、可動式のタイヤ保持部3によって床面に接するタイヤ使用状態と床面に接しない清掃状態との間を移動する。図は、タイヤ使用状態を表す。
ハンドルバー5が上方に伸び、作業者はハンドルを把持して清掃を行う。ハンドルバー5はペダル(図示しない)を操作することで、床面(清掃具11)に対する傾斜角を変更することができるものである。
図2は、タイヤ保持部を示す図である。図は、タイヤ使用状態を表す。
タイヤ保持部3は、ポリッシャー本体1に接合されポリッシャー本体1から延伸された保持部回転軸受31に設けられた保持部回転軸32を中心として回転する保持部本体33を備える。保持部本体33は、タイヤ2(図示しない)の回転の中心となるタイヤ回転軸34を有している。保持部本体33の下部からアーム4が延伸され、左右の2つの保持部本体33はアーム4を介して結合している。アーム4はポリッシャー本体1に沿って円弧状に湾曲している。アーム4にはスプリング6が結合され、スプリング6のアーム4と反対側の端はハンドルバー5に結合されている。
保持部本体33を、保持部回転軸32を中心として図の右方に回転させることで、タイヤ回転軸34が右上方に移動し、タイヤ2も上方に移動して床面から離れ、清掃状態となる。
スプリング6は、後述の仕組みにより、保持部本体33をタイヤ使用状態及び清掃状態の両方において静止させる。
図3は、タイヤ保持部の詳細を示す図である。(A)は図2におけるA方向、(B)は図2におけるB方向から見た図である。図は、タイヤ使用状態を表す。
保持部回転軸32に、保持部本体33が回転可能に係合されている。(B)に示すように、アーム4は、保持部回転軸32に対してポリッシャー本体1に寄った位置に配されている。
図4は、タイヤ保持部の回転を示す図である。図2におけるC方向から見た図である。(A)はタイヤ使用状態を、(B)は清掃状態を表す。
(A)に示すタイヤ使用状態においては、保持部本体33は、スプリング6によって、図において点線の矢印で表す方向に付勢されている。保持部本体33が矢印の方向に回転するとスプリング6のアーム側移動端61がハンドルバー側固定端62に近づくためである。アーム4がポリッシャー本体1によって係止されるので、図の状態からさらに点線の矢印で表す方向に回転することはない。
(B)に示す清掃状態は、タイヤ使用状態からスプリング6による付勢に抗して保持部本体33を回転させたものである。この状態においては、保持部本体33は、スプリング6によって、図において点線の矢印で表す方向に付勢されている。保持部本体33が矢印の方向に回転するとスプリング6のアーム側移動端61がハンドルバー側固定端62に近づくためである。アーム4がハンドルバー5によって係止されるので、図の状態からさらに点線の矢印で表す方向に回転することはない。
以上のとおり、スプリング6による付勢とアーム4による係止とによって、タイヤ使用状態と清掃状態の両方において、保持部本体33が静止される。
アーム4に接続したワイヤーを引くことによって、保持部本体33をタイヤ使用状態から清掃状態に移動させることのできる床面清掃用ポリッシャーを示す。
図5は、ワイヤーによる力の状態を説明するための図である。図は、タイヤ使用状態を表す。
ワイヤー7は、アーム4に接続され、反対側がハンドルバー5に係合されている。
(A)に示すように、アーム4に直接にワイヤー7(引く方向を矢印で表す)を接続させた場合には、ワイヤー7を引いても保持部本体33は清掃状態に向けて(図において右上方向に)回転しない。アーム4が保持部回転軸32に対してポリッシャー本体1に寄った位置に配されているため、矢印方向の力は保持部回転軸32に対して図において右上方向への回転力とならない。なお、ハンドルバー5の角度に依存して矢印の方向が変動するが、実際に使用される角度においては図に示すように保持部本体33が清掃状態に向けて回転しないものである。
(B)に示すように、ワイヤー接続具41をアーム4に付し、ワイヤー接続具41のうち保持部回転軸32に対してポリッシャー本体1から離れている(図において右側にある)部分にワイヤー7を接続する。
この場合、ワイヤー7を引いて、保持部本体33を清掃状態に向けて(図において右上方向に)回転させることができる。
図6は、本考案のタイヤ保持部を示す図である。
図2と比較すると、ワイヤー接続具であるリング41がアーム4に付され、リング41にワイヤー7が接続されている。リング41は、丸環ボルトを用いることが好ましい。
図7は、本考案の床面清掃用ポリッシャーを示す図である。
アーム4の左右の2箇所に、各々左右の保持部本体33を回転させるためのワイヤー7が接続されている。この2本のワイヤーが1本に束ねられてハンドルバー5に係合されている。ハンドルバー5にはレバー8が設けられ、レバー8を操作することでワイヤー7を引いて保持部本体33をタイヤ使用状態から清掃状態に移動させることができる。
以上のとおり、レバー8を操作することで保持部本体33をタイヤ使用状態から清掃状態に移動させることができる。
保持部本体33を清掃状態からタイヤ使用状態に移動させることは、タイヤ2を足で踏みつける等のことにより容易に行うことができる。
タイヤを手で掴むことなく、かつ、腰を屈めることなく、タイヤ使用状態と清掃状態との間でタイヤを移動させることができる床面清掃用ポリッシャーである。
タイヤを手で掴むことなく、かつ、腰を屈めることなく、タイヤ使用状態と清掃状態との間でタイヤを移動させることができる床面清掃用ポリッシャーであり、多くの床面清掃作業者による利用が期待される。
1 ポリッシャー本体
11 清掃具
2 タイヤ
3 タイヤ保持部
31 保持部回転軸受
32 保持部回転軸
33 保持部本体
34 タイヤ回転軸
4 アーム
41 リング(ワイヤー接続具)
5 ハンドルバー
6 スプリング
7 ワイヤー
8 レバー

Claims (3)

  1. 左右に各1つのタイヤ及びタイヤ保持部と、2つの前記タイヤ保持部を連結するアームとを備え、
    前記タイヤ、前記タイヤ保持部及び前記アームを移動させて前記タイヤが床面に接するタイヤ使用状態と前記タイヤが床面に接しない清掃状態とを実現することが可能であり、
    前記アームに直接に又はワイヤー接続具を介してワイヤーが接続され、
    前記ワイヤーはハンドルバーに係合され、
    前記ワイヤーを上に引くことによって前記タイヤ使用状態を前記清掃状態に推移させることを特徴とする、床面清掃用ポリッシャー。
  2. 前記タイヤ、前記タイヤ保持部及び前記アームの移動は、前記タイヤ保持部が保持部回転軸を中心に回転するものであり、
    前記タイヤ使用状態においては前記アームが前記保持部回転軸の下方かつ前記保持部回転軸に対してポリッシャー本体に寄った位置に配され、
    前記清掃状態においては前記アームが前記保持部回転軸のポリッシャー本体から離れた側に配され、
    前記アームにワイヤー接続具を介してワイヤーが接続され、
    前記ワイヤー接続具は少なくもその一部が前記保持部回転軸に対してポリッシャー本体から離れて配されていることを特徴とする、請求項1に記載の床面清掃用ポリッシャー。
  3. アームの左右の2箇所から延びる2本の前記ワイヤーを、1本に束ねてハンドルバーに係合し、該1本のワイヤーの前記タイヤ保持部と反対側の端がレバーに係合されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の床面清掃用ポリッシャー。
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