JP3184702U - 竹とんぼ - Google Patents
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Abstract
【課題】飛行体としての羽根部の飛翔能力の格段なる飛躍と操作のスムーズ性を図った竹とんぼを提供する。
【解決手段】飛行体としての羽根部1及び羽根部の中央部に傾斜と角度及びふくらみをつけ、また、軸部5には、回転力により軸部が上昇する際に起こる軸ぶれを防ぐ為に軸ぶれ防止用の筒を軸と外部筒2の間に2箇所取り付けた。また、この2箇所の軸ぶれ防止筒は、紐4を巻き取る際のガイドの役割と、紐を引き飛行体を発射飛翔させる際の軸部飛び出し防止にもなる。
【選択図】図1
【解決手段】飛行体としての羽根部1及び羽根部の中央部に傾斜と角度及びふくらみをつけ、また、軸部5には、回転力により軸部が上昇する際に起こる軸ぶれを防ぐ為に軸ぶれ防止用の筒を軸と外部筒2の間に2箇所取り付けた。また、この2箇所の軸ぶれ防止筒は、紐4を巻き取る際のガイドの役割と、紐を引き飛行体を発射飛翔させる際の軸部飛び出し防止にもなる。
【選択図】図1
Description
本考案は、飛行玩具である竹とんぼに関するものである。
竹とんぼは、従来より、身近にある主に竹を用いてその飛翔能力を楽しむ玩具である。現在ではその素材はプラスティック等の加工品も豊富にあり、またデザイン性に工夫をもうけたものも見られる。また、その軽さ故、携帯も安易である。軸部と羽根を固定して、両手掌で回転させて飛ばすものと、筒に軸部を内包しそれに紐を巻きつけたりあるいはゴムの復元力を用いて軸の回転力を高めて、飛行体としての羽根部や軸部と固定された羽根を飛翔させるものとがあり、主に幼児や少年児童が楽しむものとしての玩具として知られている。
しかし、両手掌で回転させて飛ばすには、個人の能力や年齢による腕力の差異という欠点があり、また、筒に軸部を内包し巻きつけた紐を引く事で回転させて飛ばす場合は、紐の巻き弛みやからまりによる回転不足から起こる飛翔能力の減少や、軸ぶれにより飛翔方向性が定まらないという欠点があった。
その為、物体が飛行するという爽快感を伴う玩具であるのに、対象年齢が低い遊戯玩具という認識であり、過去に様々なデザイン工夫を凝らしてはいるが、日本人の郷愁性の高い玩具という範疇から出る事無く、ダイナミズムには欠けたものであった。
この改善策として、飛行体としての羽根及び羽根の枚数を複数枚あるいは円盤状にしたり、また、軸部に紐を巻きつける形状や、紐のガイドを設けたりの工夫が見られるが、飛翔能力の飛躍という点では、明らかな解決はみられていない。
解決しようとする課題は、竹とんぼというシンプルな構造体でありながら、飛行体としての羽根部の飛翔能力の格段なる飛躍と、操作のスムーズ性である。
本考案は、飛行体としての羽根及び羽根の中央部に傾斜と角度及びふくらみをつけ、また、軸部には、回転力により軸部が上昇する際に起こる軸ぶれを防ぐ為に軸ぶれ防止用の筒を軸と外部筒の間に2箇所取り付けた。この事により、軸部に巻いた紐を引く際に軸の回転を羽根部にぶれる事無く伝え易くなり、羽根の回転数をあげ尚且つ羽根の形状の特質により、格段にダイナミックな飛翔能力を得る事ができる。また、この2箇所の軸ぶれ防止筒は、紐を巻き取る際のガイドの役割と、紐を引き飛行体を発射飛翔させる際の軸部飛び出し防止にもなる。以上の事を主要な特徴とする。
本考案は操作性がスムーズで、尚且つ構造体としてはシンプルでありながら、従来のものより格段の上昇飛翔能力と滞空時間を保持し、低年層向けの玩具の範疇を越えて大人も十分に楽しめるものである。低階層ではあるがコンクリート構造建築体の屋上部に届く飛翔能力はダイナミックであり、竹とんぼという言葉に郷愁がない日本以外の国でも老若関係なく楽しめるものである。
以下、本考案の実施形態として、実施例を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本考案の全体構造図である。羽根部1を先端部が二股の軸部5に装着し回転用の紐4を巻いている状態である。
図2は、外部筒2と外部筒2に内包される軸部5の図である。軸部5には、軸ぶれ防止用の上部短筒6と下部短筒7がはめ込まれており、上部短筒6は上下可動式だが、下部短筒7は軸部5に固定している。尚、この上部短筒6と下部短筒7は外部筒2の筒穴の内径に収まるものである。紐4の端緒部は下部短筒7の上部に配し軸部5に巻きつけ1センチ分程を固定する。紐4は外部筒2の外側より内部に入り、外部筒2にある紐通し穴8より再び外側に出す。外側に出した紐4のもう一方の端緒部に握り用の竹片3を付ける。
図2にある軸部5を上部短筒6、下部短筒7、回転用の紐4を配置して、外部筒2の上部から下部に向かって装填する。装填とは、下部短筒7、上部短筒6が外部筒2の内径内部に入っている状態である。軸部5は、短筒6と短筒7の長さの和の分が外部筒2の内部に入っているが、残りは外に露出している。装填したら、紐4を強く引いて癖をとっておく。軸部5の二股加工した先端部に羽根部1を装着する。装着後、外部筒2を90度右横に傾けて、羽根部1が右真横にくるように尚且つ紐通し穴8が真下になるように持つ。右真横にきた羽根部1を外回しすると軸部5も回転し、軸部5はドリルと同じ原理で外部筒2の内部に向かって収納されていき、また紐4も巻き取っていく。外部筒2を90度倒す事により、紐4は、竹片3の重みで軸部5に対して垂直を保ちながら巻き取られていく。この為巻き弛みが無くなり、可動式の上部短筒6が適度な圧力で巻き締めていく。回転用の紐4を巻き終わり、外部筒2を90度元に戻し羽根部1が上方に向けて発射飛翔できる準備が終えた状態が図1である。
図3は、羽根部1の表面の平面図である。羽根の両先端部が最も横幅が広く、中心部に向かって角度を付けながらやや狭くなっていく。中心部は厚みをもたせ風切り用の切り込みの角度加工をつける。アウトラインは空気抵抗が少なくなるように丸みをもたせている。
図4は、羽根部1の裏面の平面図である。両先端部から中心部に向かって角度を付けながらやや狭くなっていく比率は表面と同じである。但し、裏面の中心部の切り込み角度は表面よりやや浅く丸みをおび、羽根部1が回転する時に表面からくる空気を浮力としてとどめやすい構造である。表面と同じく空気抵抗が少なくなるようにアウトラインに丸みをもたせている。
図5は、羽根部1の斜視図である。表面はやや水平気味に角度加工をし、裏面は表面よりやや膨らみ加減に加工する。この加工が、垂直推進力と浮力維持力を羽根部1に持たせている。
図1のように発射飛翔準備状態を終えたら、竹片3を真横に勢いよく引く。軸部5に巻き取っていた回転用紐4が解放されその回転力が軸部5に伝わり、軸部5は外部筒2に収納された時とは逆回転となる為、ドリルを逆回転するように外部筒2の外に飛び出して、羽根部1に回転力を与えて飛翔させる。この際、軸部5が左右にぶれながら上昇すると羽根部1に伝達する回転力が分散され弱くなる。上部短筒6と下部短筒7は上下でこの軸部5が左右にぶれるのを減じる役割をする。しかし、摩擦が大きければやはり回転力が減じてしまうが、上部短筒6は可動式の為、軸部5を締め付ける訳ではなく、外部筒2と軸部5の隙間を埋める緩衝材となりぶれは減じるが、大きな摩擦は起こさない。その為、軸部5は回転力を維持できる。
回転用の紐4は、軸部5に固定した端緒部が通し穴8に近づくと、回転し上昇する軸部5に対して直角に引っ張る事になる。外部筒2に設けた紐通し穴8が、外部筒2の上端から2〜2.5センチ程下がった箇所に開けてある為、その事により、上部短筒6までが外に飛び出す前に下部短筒7が外部筒2の内側で摩擦を起こし、軸部5と上部筒6がその回転力で外部筒2の外に飛び出すのを防止している。
基本構成をまとめると、羽根部1の表面はやや水平気味に角度加工をし、裏面は表面よりやや膨らみ加減に角度加工する。羽根部1は先端が最も幅が広く、中心部に向かって狭くなる。中心部は厚みをもたせ表と裏面に風切り用の角度加工をする。また、この中心部の厚みは羽根部1の破損への耐用を高める役割もある。
外部筒2の上端から2〜2.5センチ程下がった所に紐通しの穴8を開け、軸部5に付けた紐4を通し握り用の竹片3を結ぶ。軸部5には軸ぶれ防止用の上部短筒6及び下部短筒7を各1個はめこむ。上部短筒6は下部短筒7よりやや長い筒である。そして、この軸部5を外筒2に内包させる。軸部5の先端は羽根部1を差し込めるように二股加工をする。
本考案の竹とんぼは、垂直飛翔能力及び滞空時間が格段に優れ、構造はシンプルでありながら、老若問わず旧来の竹とんぼの範疇を越えたダイナミズムと爽快さを与える事が出来る。また、素材としては竹やプラスチック等で製作可能であり、軽量性は持ち運びを容易くしてくれる。昔ながらの竹で製作すれば、屋外地で羽根を紛失しても環境破壊にはなり得ないし、また、各地の竹製品産業や竹材産地の活力や可能性を掘り起こす事が出来る。プラスチックで製作すれば、カラフルさを楽しめ、その発色性で屋外地での紛失を少なくし、また、海外地でも馴染みの素材で受け入れられやすい。更に、ダイナミズムあふれる飛行体として、竹とんぼに郷愁性がない海外地でも十分楽しめる玩具である。また、構造がシンプルである事は、安価に製作ができ修繕も安易であり、そして電池や工業製品がない土地、場所でも個々人が楽しむ事ができる。
1 羽根部
2 外部筒
3 握り用竹片
4 紐
5 軸部
6 軸ぶれ防止短筒(上方部)
7 軸ぶれ防止短筒(下方部)
8 穴
2 外部筒
3 握り用竹片
4 紐
5 軸部
6 軸ぶれ防止短筒(上方部)
7 軸ぶれ防止短筒(下方部)
8 穴
Claims (1)
- 羽根と、先端部が二股形状である軸を備え、前記羽根中央部に前記軸の先端二股部が、嵌合する穴を設けた竹とんぼであり、前記羽根及び前記羽根の中央部に傾斜を設け、前期羽根の裏面に膨らみを設け、前記軸部は軸外周部に1乃至2以上の筒を備え、更に前記軸及び筒が外筒に内包され、前記軸下部には紐の一端が固定され、前記紐の他端は、前記外筒の上部に設けられた穴を通り、前記外筒の外に導かれ、前記紐他端に握り用レバーを取り付けた事を特徴とする竹とんぼ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002394U JP3184702U (ja) | 2013-04-30 | 2013-04-30 | 竹とんぼ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002394U JP3184702U (ja) | 2013-04-30 | 2013-04-30 | 竹とんぼ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3184702U true JP3184702U (ja) | 2013-07-11 |
Family
ID=50428545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013002394U Expired - Fee Related JP3184702U (ja) | 2013-04-30 | 2013-04-30 | 竹とんぼ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3184702U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6114455B1 (ja) * | 2016-11-01 | 2017-04-12 | 犬飼 八重子 | 駆動ゴム紐の捩じりによる回転羽根の飛翔装置 |
-
2013
- 2013-04-30 JP JP2013002394U patent/JP3184702U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6114455B1 (ja) * | 2016-11-01 | 2017-04-12 | 犬飼 八重子 | 駆動ゴム紐の捩じりによる回転羽根の飛翔装置 |
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