JP3184344U - 空気ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐磨耗性を有する空気ポンプを提供する。
【解決手段】円筒体10、ピストン棒セット20、空気入れ部30及び耐磨耗部40を備える。ピストン棒セット20は円筒体10内に設けられており、円筒体10の両端の間を往復移動可能であるピストン22を有する。空気入れ部30は円筒体10の一端に取り付けられており、対象物に接続可能である。セラミック粉の塗布膜やチタンめっき硬質膜からなる耐磨耗部40はピストン22と円筒体10の内壁との間に設けられており、空気を入れる際の耐磨耗性を高める。
【選択図】図3

Description

本考案は、空気ポンプに関し、詳しくは、耐磨耗性を有する空気ポンプに関する。
自転車は、交通手段であり、スポーツ用具の一つでもある。自転車、マウンテンバイク、ロードバイク、およびシティバイク等は、乗車の際の快適さや走行のスムーズさが求められている。快適さおよびスムーズさは、タイヤに充分な空気圧があるか否かで決まるので、空気ポンプでタイヤに空気を入れることでタイヤの空気圧を維持することがかなり重要となる。
従来の空気ポンプは、少なくとも円筒体、対象物に接続するために円筒体の一端に設けられた空気入れ部、円筒体に対向して往復して空気を入れるピストン棒、及びそのピストンからなる。
然しながら、前述した従来の技術では、空気を入れる際、ピストンがピストン棒とともに往復移動し、ピストンと円筒体の内壁とは高速往復による磨擦が生じ、相対的に高温となる。円筒体は高温により変形するおそれがあり、一旦変形すると、円筒体とピストンとの間の気密性が影響され、気体が漏れる可能性がある。
そこで、本考案者は、上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の問題を効果的に改善する本考案の提案に到った。
本考案は、上述の問題に鑑みてなされたものである。本考案は、耐磨耗性を有する空気ポンプを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本考案に係る空気入れポンプは、円筒体、ピストン棒セット、空気入れ部、および耐磨耗部を有する。
円筒体は第1端と第2端を有する。ピストン棒セットは、円筒体内に設けられており、第1端と前記第2端との間で往復移動が可能であるピストンを有する。空気入れ部は、円筒体の第1端に取り付けられており、対象物に接続可能である。耐磨耗構造は、ピストンと円筒体内壁との間に設けられている。
これにより、空気ポンプの使用寿命を延長することが可能である。
本考案の一実施形態による空気ポンプの斜視図である。 本考案の一実施形態による空気ポンプの分解斜視図である。 本考案の一実施形態による空気ポンプの断面図である。 本考案の一実施形態による空気ポンプの作動を示す模式図である。 本考案の一実施形態による空気ポンプの作動を示す模式図である。 本考案の図5の要部拡大図である。
以下に図面を参照して、本考案を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本考案は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(一実施形態)
本考案の一実施形態による空気ポンプを図1〜6に基づいて説明する。
図1に示すように、空気ポンプ100は、円筒体10、ピストン棒セット20、空気入れ部30及び耐磨耗構造40を備える。
円筒体10は、アルミ素材で製造され、第1端と第2端を有する。第1端と第2端の間には収容室11が形成され、第2端には貫通孔14のある蓋体13を螺設するためのねじ山12が形成されている。
ピストン棒セット20は、蓋体13の貫通孔14を貫通して円筒体10内に設けられ、円筒体10の第1端と第2端との間を往復移動することが可能であるピストン22を有する。ピストン棒セット20はピストン棒21を有する。ピストン22はピストン棒21の一端に設けられている。ピストン棒21の他端にはレバー23が螺接されている。ピストン22はO型リング222を嵌設するための凹状溝221を有し、末端表面には複数の切欠223が形成されている。
空気入れ部30は円筒体10の第1端側に形成されている内部空間31を有する。内部空間31は、チャネル15を経由して円筒体10の収容室11と連通する。内部空間31の一端には対象物と接続されている接続口32が設けられている。内部空間31の他端には、引棒33と、内部空間31を滑動する移動部材34とが設けられている。移動部材34は引棒33に当接されている。移動部材34は内部空間31内で変位可能である。移動部材34のダクト341を選択的にチャネル15と位置合わせすることができる。ダクト341とチャネル15との位置が対応すると、円筒体10の収容室11の気体が、チャネル15からダクト341に進入し、接続口32から対象物内に進入する。
耐磨耗部40はピストン22と円筒体10内壁との間に設けられている。本実施形態では、耐磨耗部40は円筒体10の内壁に設けられセラミックによりコーティングされている。耐磨耗部40セラミック粉を円筒体10の内壁に塗布することにより形成される。セラミックに高硬度、高耐磨耗性等の長所があることから、円筒体10内壁の耐磨耗性が向上する。よって、ピストン22と円筒体10との相対運動によって、円筒体10が磨耗して変形することを抑制することができる。また、相対運動により温度が高まることを抑制することができる。よって、変形による気体の漏れが抑制され、空気ポンプ100の寿命が延びる。また、別の実施形態では、耐磨耗部40は円筒体10の内壁を被覆するエナメルによりコーティングされてもよい。
図4と図5は本実施形態の空気入れポンプが空気を注入する状態を示す模式図である。先ず空気ポンプ100のレバー23を外側にひっぱる。ピストン棒21を円筒体10内で滑動させ、外部の気体を蓋体13の貫通孔14から円筒体10の収容室11内に進入させる。O型リング222は引っ張られ切欠223の一端に当接し、気体は凹状溝221および切欠223を経由して収容室11の先端位置に流入する。続いて、空気入れ部30の接続口32が対象物200に接続されており、引棒33が移動部材34に当接し、ダクト341とチャネル15との位置が対応すると、レバー23を円筒体10内に押し込むことで、O型リング222が押し込まれ凹状溝221の一端に当接し、気体が、外部に流れることなく、ピストン棒21に押圧されてチャネル15に流入し、ダクト341に進入し、接続口32から対象物200内に進入する。対象物200に気体が充填される。
図6は本考案の図5の要部の拡大図である。円筒体10の内壁に耐磨耗部40が設けられているため、ピストン22が円筒体10に対して運動する際、円筒体10が変形し難くなり、円筒体10の変形によって気体が漏れるおそれがなくなる。また、耐磨耗部40は、コーティングされている硬質膜であってもよい。硬質膜はチタンメッキの硬質膜であってもよい。硬質膜は、硬質陽極酸化処理によって円筒体10内壁に成形され、円筒体10の内壁の耐磨性を高めることができる。
上述したように、本実施形態の空気ポンプはピストンと円筒体との間に耐磨耗部が設けられ、特に円筒体の内壁に耐磨耗部が設けられている。耐磨耗部はセラミックによりコーティングされ、エナメルによりコーティングされ、又は硬質膜によりコーティングされでもよい。これによって円筒体の耐磨耗性が高まり、ピストンが円筒体に対して運動する際に変形することを抑制し、変形で気体が漏れるおそれがなくなる。よって空気ポンプの寿命が長くなる。
以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は、この実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含む。
10・・・円筒体、
11・・・収容室、
12・・・ねじ山、
13・・・蓋体、
14・・・貫通孔、
15・・・チャネル、
20・・・ピストン棒セット、
21・・・ピストン棒、
22・・・ピストン、
221・・・凹状溝、
222・・・O型リング、
223・・・切欠、
23・・・レバー、
30・・・空気入れ部、
31・・・内部空間、
32・・・接続口、
33・・・引棒、
34・・・移動部材、
341・・・ダクト、
40・・・耐磨耗部、
100・・・空気ポンプ、
200・・・対象物。

Claims (5)

  1. 第1端と第2端を有する円筒体と、
    前記円筒体内に設けられており、前記第1端と前記第2端との間で往復移動可能であるピストンを有するピストン棒セットと、
    前記円筒体の前記第1端に取り付けられており、対象物に接続可能である空気入れ部と、
    前記ピストンと前記円筒体の内壁との間に設けられている耐磨耗部と、を備えることを特徴とする空気ポンプ。
  2. 前記耐磨耗部は、セラミックによりコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の空気ポンプ。
  3. 前記耐磨耗部は、チタンメッキの硬質膜によりコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の空気ポンプ。
  4. 前記耐磨耗部は、エナメルによりコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の空気ポンプ。
  5. 前記耐磨耗部は、前記円筒体の内壁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気ポンプ。
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