JP3183824U - 高所送水用frp製濾過装置における亀裂防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】タワー状のFRP製濾過装置で濾過水貯水室が満水状態の際、移送する高架水槽を有し、自動計測・管理して、装置内部のFRP溶接部およびマンホール取付部等の亀裂防止装置を提供する。
【解決手段】濾過室1の上部に濾過水貯水室2、下部に濾過処理水室3を備え、三層に構成されたタワー型のFRP製濾過装置本体と、前記濾過水貯水室が満水状態の際、移送貯水する高架水槽Aからなり、濾過処理水室で処理された水を濾過水貯水室と高架水槽へ切り替える電動三方弁7Cを連通管4に設け、濾過室内に濾過室内圧力感知装置Xを設け、かつ、濾過水貯水室には該室内の水位を検知する貯水槽満水検知器Yを設け、前記圧力感知装置と、貯水槽満水検知器の出力信号を検知し、これに対応する操作盤Zを、濾過装置本体の外部に設けたもの。
【選択図】図1
【解決手段】濾過室1の上部に濾過水貯水室2、下部に濾過処理水室3を備え、三層に構成されたタワー型のFRP製濾過装置本体と、前記濾過水貯水室が満水状態の際、移送貯水する高架水槽Aからなり、濾過処理水室で処理された水を濾過水貯水室と高架水槽へ切り替える電動三方弁7Cを連通管4に設け、濾過室内に濾過室内圧力感知装置Xを設け、かつ、濾過水貯水室には該室内の水位を検知する貯水槽満水検知器Yを設け、前記圧力感知装置と、貯水槽満水検知器の出力信号を検知し、これに対応する操作盤Zを、濾過装置本体の外部に設けたもの。
【選択図】図1
Description
この考案は、高所送水用FRP製濾過装置における亀裂防止装置に関するものである。
従来、海水等の水を濾過する濾過装置は、堅牢性、耐食性からFRP(fibrous glass reinfoeced plastic)製が存在している。
しかし、このFRP製濾過装置においても、濾過装置本体に連通する取水管よりエアーが混じった海水が入ると、取水ポンプのポンプ圧により、濾過装置本体内にエアーが圧縮され、FRPの接着部及び点検時等に本体内に出入りするマンホールの取付け部の強度の弱い箇所に亀裂を生ずるという欠点があった。
さらに、濾過装置の点検時、濾過室の海水を100%排水して、濾過室にエアーが充満している状態で取水ポンプが稼働したときに、濾過室のエアーが圧縮し、エアー圧力で濾過室内部のFRPの接着面の亀裂原因となるものであった。
さらに接点付き圧力計(図示せず)を用いて指定圧力で逆洗する構造であるが、圧力計(機械的、電気的)の故障時、濾過室の内部圧力が感知ができず、濾過室内の内圧が上昇し、FRPの亀裂原因となるという欠点があった。
従来より海水槽の濾過装置を、天然海水か天然水を逆洗水として使用するものは存在している。例えば、特許文献1のように。
しかし、この技術では、大型の展示用海水槽に対応するものであり、大量の海水を洗浄・濾過する施設であり、濾過装置の設置面積等を配慮する必要のないものである。
この亀裂による補修作業は、煩雑であり、その都度、濾過稼働を停止して行なう必要があり、極めて問題がある。
さらに、通常濾過室は、鉄・ステンレス製の濾過室を制作し、耐圧強度を保つよう安全性に配慮されているが、これらの素材とFRPとは伸縮状態が異なるため、接着部に亀裂が生じ、この場合、濾過室内での修理は不可能である。
このため、濾過室は全てをFRP製で制作する必要があり、その場合、0.2kg/cm2 (20mH)以上の場合、濾過室亀裂の恐れがある。
そこで、この考案は、高所送水用タワー状積層型のFRP製濾過装置において、濾過室内が指定圧力より高圧力になった場合に、該室内の亀裂を防止し、濾過時、逆洗時に自動的に計測でき、管理可能な高所送水用タワー型FRP製濾過装置における亀裂防止装置を提供・開発するものである。
上記の課題を解決するため、この考案は、従来のタワー状積層型のFRP製濾過装置と濾過水貯水室が満水状態となった際に、移送して貯水する大型の高架水槽からなり、自動計測・管理して、装置内部のFRP溶接部およびマンホール取付部等の強度の弱い箇所の亀裂を防止できるよう構成する高所送水用タワー型FRP製濾過装置における亀裂防止装置である。
この考案によると、濾過状態の際に濾過装置の濾過室(1)の圧力異常時には、取水ポンプの回転をインバーター(逆変換装置)にて減圧して内部圧力を下げることができ、亀裂防止を果たす等の効果を奏する。
また、逆洗用電動弁(7B)を自動で10%くらい開放し、エアーを逃しながら、濾過室(1)内の異常気圧を下げることができる効果を有する。
さらに、接点付圧力計およびレベルセンサーの故障時には、警報ランプを設けることにより目視され、また、警報音等の発生装置を設け、音声により瞬時に異常を検知することができる。
そして、逆洗中であっても、連通管(4)には電動三方弁(C)を設けているため、高架水槽(A)へは、弁を「閉」にして遮断することにより、高架水槽(A)には関係なく、逆洗作業が容易に行なえる等の効果を奏する。
以下、この考案について詳細に説明する。尚、この考案においては、以下の記述に限定されるものではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲においては適宜変更可能である。
次に、この考案の一実施例を図面に従って説明すると、濾過室(1)の上部には、濾過水貯水室(2)を設け、下部には濾過処理水室(3)を設け、三層に積層して構成されたタワー型のFRP製濾過装置本体と、前記濾過水貯水室(2)が満水状態となった際に、移送して貯水する大型の高架水槽(A)からなり、濾過処理水室(3)より処理された水は、濾過水貯水室(3)と高架水槽(A)へ切り替えて送水可能な電動三方弁(C)を有する連通管(4)を設け、濾過室(1)内に濾過室(1)内に圧力感知装置(X)を設け、かつ、濾過水貯水室(2)には該貯水部内の水位を検知するための、室内上部にHELセンサーと下部にLELセンサーからなる貯水槽満水検知器(Y)を設け、前記圧力感知装置(X)と、貯水槽満水検知器(Y)の出力信号を検知し、これに対応する操作盤(Z)を、濾過装置本体の外部に設けたことを特徴とする高所送水用FRP製濾過装置における亀裂防止装置から構成されるものである。
さらに、この考案に係る高所送水用タワー型FRP製濾過装置をにおける亀裂防止装置詳述すると、濾過水貯水室(2)と濾過処理水室(3)との間には連通管(4)を設け、該連通管により濾過処理された水を移送するものであり、また、該連通管(4)は、濾過水貯水室(2)と高架水槽(A)に分岐するよう電動三方弁(7C)を設けるよう構成されている。
尚、濾過室(1)、濾過水貯水室(2)、そして濾過処理水室(3)には、それぞれ1または複数箇所にマンホール(5a,5b,5c)を設け、工事・点検の際、それぞれ内部への出入りできるよう構成されている。
また、濾過室(1)には外部より海水等の被濾過水を流入する取水管(6a)を設け、該管には取水用電動弁(7A)を設けると共に、毎時、40〜60トンの能力を有する取水ポンプ(8)を設けており、該ポンプにはインバーター(図示せず)機能を設け、濾過室の内部圧力を下げるよう構成されている。
さらに、濾過室(1)には、逆洗の際、排水する排水管(6b)を設け、排水溝へ排水する。該管にも逆洗用電動弁(7B)を設けている。
また、濾過室(1)の底面には、ストレーナ(8)と濾過材層(9)を形成している。
濾過水貯水室(2)には、濾過水を貯水槽へ移送する連通管(4)を設けている。
最後に、濾過処理水室(3)には、逆洗の際、排水溝に流すための排水管(6b)を使用している。
前記貯水槽満水検知器(Y)は、濾過水貯水室(2)の上部と下部付近であり、満杯を検知する高水位、減水を検知する低水位それぞれHELセンサーをいう。
次に、この考案の運転方法を説明すると、被濾過水(図示せず)は、取水ポンプ(8)より電動弁(7A)を通過後、濾過室(1)に流入し、濾過体制に入る。
被処理水は濾過室(1)の濾過素材(10)及びストレーナー(9)で濾過され、濾過処理水室(3)に移動する。
そして、濾過水貯水室(2)に設けた貯水槽満水検知器(Y)のうち、LELセンサーが感知した場合は、濾過水貯水室(2)は空の状態であり、この場合は、濾過処理水室(3)より連通管(4)を通り濾過水貯水室(2)に流入する。
濾過室(1)から濾過水貯水室(2)への流入は、電動三方弁(7C)が「開」となり、高架水槽(A)へは「閉」となる。
つぎに、濾過処理水室(3)の水量が満杯になると、貯水槽満水検知器(Y)の上部のHELセンサーが感知し、連通管(4)の中途の分岐部に設けた切替用電動三方弁(7C)が作動し、「閉」となり濾過処理水室(3)への送水が阻止され、連通管(4)の水は、「開」となった連通管(4)を通じて高架水槽(A)に向けて移送されるものである。
高架水槽(A)は、該水槽の高さ(H)が20mまでは、ポンプ圧のみで送水できるものである。
このように、濾過時の状態は、濾過室(1)と連通する排水管(6b)に設けた逆洗用電動弁(7B)を「閉」にしておき、取水用電動弁(7A)を開放するとともに、取水ポンプ(8)を稼働させ、海水等の被濾過水を濾過室(1)内に流入させ、該室から濾過材層(9)並びにストレーナー(8)を通過・濾過されて濾過処理水室(3)に移動し、該濾過処理水室から連通管(4)によって濾過水貯水室(2)に移送するものである。
さらに、この考案の用いた逆洗時の状態は、濾過室(1)と連通する排水管(6B)に設けた逆洗用電動弁(7B)を「開」にしておき、濾過室(1)内の水はもちろん、濾過処理水室(2)内の水も連通管(4)から濾過水貯水部(2)に戻り、さらに濾過室(1)内から排水管(6b)より排水溝に流出させるものである。しかし、前記連通管(4)の電動三方弁(7C)の作動により、濾過水貯水室(2)への移送を阻止されるため、高架水槽(A)は隔離された状態にあり、問題ない。
次に、亀裂防止について、説明すると、濾過室(3)が圧力異常の場合は、逆洗用電動弁(7B)を「開」にし、逆洗し、逆洗時にはポンプは停止し、取水用電動弁(7A)は「閉」の状態となる。
尚、逆洗をしても、同等の圧力異常の場合には、次の対策を自動で行なう。
1) 濾過室(1)の圧力異常時、取水ポンプ(8)の回転をインバーターにて減圧して、内部圧力を低下させる。
2) 逆洗用自動弁(7B)を自動で10%位開放し、エアーを逃しながら、濾過室(1)の異常圧力を低下させる。
1) 濾過室(1)の圧力異常時、取水ポンプ(8)の回転をインバーターにて減圧して、内部圧力を低下させる。
2) 逆洗用自動弁(7B)を自動で10%位開放し、エアーを逃しながら、濾過室(1)の異常圧力を低下させる。
この考案によると、高所送水用FRP製濾過装置における亀裂防止装置の技術を確立し、実施・販売することにより産業上の利用可能性がある。
1 濾過室
2 濾過水貯水室
3 濾過処理水室
4 連通管
5a,5b,5c マンホール
6a 取水管
6b 排水管
7A 取水用電動弁
7B 逆洗用電動弁
7C 切替用電動三方弁
8 取水ポンプ
9 ストレーナ
10 濾過材層
A 高架水槽
X 濾過室内圧力感知装置
Y 貯水槽満水検知器
Z 操作盤
2 濾過水貯水室
3 濾過処理水室
4 連通管
5a,5b,5c マンホール
6a 取水管
6b 排水管
7A 取水用電動弁
7B 逆洗用電動弁
7C 切替用電動三方弁
8 取水ポンプ
9 ストレーナ
10 濾過材層
A 高架水槽
X 濾過室内圧力感知装置
Y 貯水槽満水検知器
Z 操作盤
Claims (1)
- 濾過室(1)の上部には、濾過水貯水室(2)を設け、下部には濾過処理水室(3)を設け、三層に積層して構成されたタワー型のFRP製濾過装置本体と、
前記濾過水貯水室(2)が満水状態となった際に、移送して貯水する大型の高架水槽(A)からなり、
濾過処理水室(3)より処理された水は、濾過水貯水室(3)と高架水槽(4)へ切り替え送水可能な電動三方弁(C)を有する連通管(4)を設け、
濾過室(1)内に濾過室内圧力感知装置(X)を設け、
かつ、濾過水貯水室(2)には該貯水部内の水位を検知する上部HELセンサーと下部HELセンサーからなる貯水槽満水検知器(Y)を設け、
前記圧力感知装置(X)と、貯水槽満水検知器(Y)の出力信号を検知し、これに対応する操作盤(Z)を、濾過装置本体の外部に設けたことを特徴とする高所送水用FRP製濾過装置における亀裂防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013001553U JP3183824U (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 高所送水用frp製濾過装置における亀裂防止装置 |
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JP2013001553U JP3183824U (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 高所送水用frp製濾過装置における亀裂防止装置 |
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JP (1) | JP3183824U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015223586A (ja) * | 2014-06-24 | 2015-12-14 | 三晃海洋開発株式会社 | 高所送水用重力式自動逆洗砂ろ過装置 |
-
2013
- 2013-03-21 JP JP2013001553U patent/JP3183824U/ja not_active Expired - Lifetime
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