JP3182647U - 医療用品類梱包箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納物の識別情報を配送時に視認でき、廃棄時に露呈させない医療用品類梱包箱を提供する。
【解決手段】医療用品類梱包箱1は、側辺25a,25bで連接する第1〜第4側壁板21〜24と第1側壁板21の上辺で折り込まれて天蓋10を形成する天蓋フラップ11と第1〜第4側壁板21〜24の下辺で折り込まれて底蓋30を形成する底面フラップ31,33とを有し、医療用品類を収納して封止する略直方体であって、第1、第2側壁板21,22と第3、第4側壁板23,24とが、側辺25bで折り畳まれ、第1、第2側壁板21,22及び天蓋フラップ11の少なくとも何れかに医療用品類の識別情報40が付され、第3、第4側壁板23,24及びフラップ13,14,33等に識別情報40が付されておらず、それらを外向きにして医療用品類梱包箱1を単数で山折りにし及び/又は複数重ねることによって、識別情報40を露呈させない。
【選択図】図1

Description

本考案は、医療用品類を収納し、在宅医療を受ける患者へ配送する際に用いられる医療用品類梱包箱に関するものである。
腎不全による国内慢性透析患者数は、年々増加しており、2011年末で30万人を超えている。全透析患者のうち、大半が医療機関での血液透析治療を行っており、3.2%に当たる約9600人が腹膜透析治療(Peritoneal Dialysis:PD)を受けている。腹膜透析は、腹腔カニューレを留置する導入治療の後、自宅や勤務先で患者自身が腹腔内に腹膜透析液を注入し、腹膜を介して血液を浄化した後、腹膜透析液を排出する在宅治療法である。腹膜透析は、就寝中に器械を用いて行う自動腹膜透析法(Automated Peritoneal Dialysis:APD)と、日中に数回腹膜透析液を交換する持続携帯腹膜透析法(Continuous Ambulatory Peritoneal
Dialysis:CAPD)とがある。腹膜透析は、自宅などで患者自ら処置できるので、患者の生活の自由度が高い。
腹膜透析液は、腹膜透析患者の病態及び透析法に応じた形態品種、組成、用量、及び濃度ごとに夫々が組み合わされた多種類が用意されている。例えば腹膜透析患者は、持続携帯腹膜透析法の場合、1回当たり約2Lの腹膜透析液を1日に4回、毎日合計で約8Lを消費する。このような透析治療に用いられる腹膜透析液は、軟質樹脂製のバッグに1回用量ごと収容されて袋に包装され数袋ごとに医療用品類梱包箱に収納されて腹膜透析患者に配送される。多種類に渡る腹膜透析液の誤使用を防止するため、医療従事者や腹膜透析患者が明確に種類を識別できるよう、その識別情報が段ボール製医療用品類梱包箱に付されている。
2Lもの腹膜透析液入りバッグが数袋も収納されている医療用品類梱包箱は、大型であるので家庭用ごみ袋に入れて廃棄することが困難である。このため自治体の段ボールごみ収集方法に従い、分別ごみとして廃棄される。廃棄時に医療用品類梱包箱に付された識別情報や個人情報が、近隣住人に見られてしまう恐れがある。腹膜透析患者数が少ないことによる社会での腹膜透析法の認知度が低いことに加えて、腹膜透析患者は、透析処置中以外は宅外で健常人と変わりないから、透析患者であることを口外したがらない。そのため、腹膜透析患者は、医療用品類梱包箱を大量に廃棄することにより、近隣住人から偏見や不審感を持たれないか、また治療内容や氏名,住所を含む様々な個人情報が漏れないか、不安になることが多い。
特許文献1に、収納された物品の内容を理解させるための表示欄が設けられた段ボール箱が開示されているが、医療用品類の識別表示等を隠蔽し得ない。また、特許文献2に、粘着層を有するラベルの貼付,剥離を繰り返すことのできる段ボール箱が開示されている。このラベルに記載された個人情報を段ボール箱廃棄時に剥離することによって個人情報を保護することができるが、腹膜透析液等の識別情報は、印刷によって段ボール箱に付されるので、剥離や抹消ができず、廃棄時に、近隣住人に見られ得る。
実用新案登録第3125628号公報 実用新案登録第3024794号公報
本考案は、前記の課題を解決するためになされたもので、配送時や保管時に腹膜透析液のような医療用品類の識別情報や、患者の個人情報を視認することが可能であり、かつ廃棄時に識別情報や個人情報を隠すことができる医療用品類梱包箱を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた本考案の医療用品類梱包箱は、互いに側辺で連接し筒状を成す略矩形の第1〜第4側壁板と、その第1側壁板の上辺に連接しそこで折り込まれて天蓋を形成している天蓋フラップと、前記第1〜第4側壁板の下辺に連接しそこで折り込まれて底蓋を形成している底面フラップとを有し、医療用品類を収納して封止する略直方体の医療用品類梱包箱であって、その第1側壁板とそれに隣り合う第2側壁板との二側壁板、及びその第3側壁板とそれに隣り合う第4側壁板との二側壁板が、それら二側壁板同士の連接し合う側辺で折り畳まれてそれぞれのフラップごとそれらの内壁面で当接でき、前記第1側壁板、前記第2側壁板、及び前記天蓋フラップの少なくとも何れかが、前記医療用品類の識別情報を付されており、前記第3側壁板、前記第4側壁板、及びそれら夫々のフラップが、前記医療用品類の識別情報を付されておらず、それらを外向きとなるように前記医療用品類梱包箱を単数で山折りにし及び/又は複数重ねることによって、前記識別情報を露呈させないものである。
医療用品類梱包箱は、前記第1側壁板と、それに対向している前記第3側壁板とに夫々連接している前記天蓋フラップ同士が、突き合わされて、前記天蓋を形成していることが好ましい。
医療用品類梱包箱は、前記第3側壁板と前記第4側壁板との少なくとも何れかに、イメージイラストが付されていることが好ましい。
医療用品類梱包箱は、前記第1側壁板、前記第2側壁板、及び前記天蓋フラップの少なくとも何れかに、前記識別情報と、前記イメージイラストとが付されていてもよい。
医療用品類梱包箱は、前記医療用品類が、前記イメージイラストが、前記医療用品類の種類に応じた、図形、記号、模様、及び/又は色彩で表わされていてもよい。
医療用品類梱包箱は、前記イメージイラストが、前記医療用品類を取り扱う医療従事者及び患者に前記医療用品類の種類を暗示しそれ以外の者に前記医療用品類を想起させないものであることが好ましい。
医療用品類梱包箱は、前記医療用品類が、医薬品であり、前記イメージイラストが、前記医薬品の形態の相違、組成の相違、用量の多少、濃度の濃淡、薬効の強弱、及び/又は付属部品の有無に応じた前記種類に対応して観念的に前記種類を暗示する規則性を有するものであってもよい。
医療用品類梱包箱は、前記識別情報が、前記医療用品類の種類に応じた、文字の書体、サイズ、及び/又は色彩で表わされていることが好ましい。
医療用品類梱包箱は、段ボール、又は板紙で形成されていることが好ましい。
医療用品類梱包箱は、前記医療用品類が、在宅医療用で腹膜透析液入りバッグ、プレフィルドシリンジであってもよい。
医療用品類梱包箱は、前記識別情報が、前記医療用品類の製品名、製品番号、用量、濃度、メーカー名、ロット番号、個数、宛先、患者氏名、連絡先、及び使用上の注意事項の少なくとも何れかであることが好ましい。
本考案の医療用品類梱包箱は、配送時や保管時に多品種に渡る医療用品類の識別情報を目立たせて、誤使用を防止することができ、かつ廃棄時にこの識別情報を露呈させないようにする結果隠蔽することができる。これによって在宅治療を受けている患者の心理的負担を軽減することができる。識別情報を隠蔽するのに、医療用品類梱包箱を折り畳み、重ねて紐で結束するだけで、複雑な操作を必要としないため、簡便な操作だけで廃棄することができる。
医療用品類梱包箱は、これの外面に記載された識別情報が、医療用品類の識別情報のみならず、他にも個人情報のような保護されるべき情報を、廃棄時に隠蔽することができるので、情報保護に資する。
本考案を適用する医療用品類梱包箱の一例を示す斜視図である。 本考案を適用する医療用品類梱包箱が廃棄される状態を示す斜視図である。 本考案を適用する医療用品類梱包箱の展開図である。 本考案を適用する医療用品類梱包箱の別な例を示す正面図である。 本考案を適用する医療用品類梱包箱の別な例を示す斜視図及びこれが廃棄される状態を示す斜視図である。
以下、本考案を実施するための形態を詳細に説明するが、本考案の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
本考案の医療用品類梱包箱1の一形態の斜視図を、図1に示す。図1(a)は、腹膜透析液入りバッグ63が収納される前の状態の医療用品類梱包箱1を示す斜視図である。同図(b)は、腹膜透析液入りバッグ63が収納された後の状態の医療用品類梱包箱1を、同図(a)の対角の方向から見た斜視図である。医療用品類梱包箱1は、筒状部20と、その上下に天蓋10及び底蓋30とを有する略直方体であって、段ボールで形成されている。
側辺25aで連接する第1〜第2側壁板21及び22と、別な側辺25aで連接する第3〜第4側壁板23及び24とは、夫々略矩形である。第1〜第2側壁板21及び22の二側壁板と、第3〜第4側壁板23及び24の二側壁板とは、互いにそれら二側壁板同士が側辺25bで連接している。第1〜第4側壁板21,22,23,24は、それら側辺25a,25bを外壁側で山折りに曲げられて、筒状部20を成している。互いに対向する第1及び第3側壁板21及び23と、第2及び第4側壁板22及び24とは、夫々同形である。フラップ11,12,13,14は、夫々各側壁板21,22,23,24の上辺に連接している。フラップ31,32,33,34は、夫々各側壁板21,22,23,24の下辺に連接している。筒状部20の上側で、フラップ12,14は内フラップとなり、フラップ11,13は天蓋フラップとなっている。筒状部20の下側で、フラップ32,34は内フラップとなり、フラップ31,33は底面フラップとなっている。
底面フラップ31,33は、内フラップ32,34(図3参照)を覆いつつ、夫々第1側壁板21及び第3側壁板23の下辺で、筒状部20の中心側へ折り込まれている。筒状部20の底部の丁度中央を横切るように底面フラップ31,33が突き合された箇所に粘着テープ35が貼付されていることによって、底蓋30を形成している。腹膜透析液入りバッグ63は、筒状部20及び底蓋30に囲まれた空間に入れられて収納される。
同様に、天蓋フラップ11,13は、内フラップ12,14(図3参照)を覆いつつ、夫々第1側壁板21及び第3側壁板23の上辺で、筒状部20の中心側へ折り込まれている。筒状部20の上部の丁度中央を横切りつつ底面フラップ31,33の突き合せ箇所と平行に天蓋フラップ11,13が突き合された箇所に粘着テープ15が貼付されていることによって、天蓋10を形成している。
収納されている腹膜透析液入りバッグ63に関する識別情報40が、第1側壁板21とそれに隣り合う第2側壁板22と天蓋フラップ11とに、印刷によって付されている。この識別情報40は、収納されている腹膜透析液入りバッグ63の情報を、医療従事者及び腹膜透析患者に認識させるためのものである。印刷された識別情報40は、腹膜透析液入りバッグ63を識別するための製品名(医薬名)、製品番号、用量、濃度、メーカー名、ロット番号、個数や、取扱時や投与時に留意すべき使用上の注意事項が、文字により、又はさらに図形と組み合わされて、印刷されていることによって、医療従事者及び腹膜透析患者にとって必要な情報を、目視し易いように明確に表示している。さらに、識別情報40は、これらの他、必要に応じ、腹膜透析患者の氏名、配送先住所及び電話番号等を、印字又は手書きで直接記載され又はラベルへ記載されて貼付されている(不図示)ものを、含んでいる。腹膜透析液入りバッグ63の識別情報40をその内容毎に夫々イメージ化した図形、例えば用量,濃度と排液バッグ65の有無とを暗に示す木の葉マークとそれを囲む枠とからなるイメージイラスト50が、印刷によって記載されている。
第3側壁板23及び第4側壁板24に、例えば腹膜透析液入りバッグ63の用量,濃度を暗に想起する木の葉マークからなるイメージイラスト50が印刷によって記載されている。このイメージイラスト50は、腹膜透析液入りバッグ63の種類に応じたものであって、腹膜透析液入りバッグ63を、直接表わす文字や図形でなく、暗に想起させ又は同異の識別容易な図形である。このため、医療従事者及び腹膜透析患者は、医療用品類梱包箱1内に収納されている腹膜透析液入りバッグ63の種類を、一見するだけで把握することができる。しかしこれら以外の者は、イメージイラスト50を見ても医療用品類梱包箱1に収納されている物が何であるかを、把握することができない。
腹膜透析液入りバッグ63は、腹膜透析液の品質劣化を防止するため、腹膜透析液入りバッグ63の押圧による圧力で開通する隔壁64を隔てた二室を有し、夫々に成分の異なる二液を収容している。腹膜透析液の二液は、使用直前に、腹膜透析液入りバッグ63の押圧で隔壁64を開通させて十分に混合されるまでは、分離されたまま保管、流通されるので、変質しない。腹膜透析液入りバッグ63は、腹膜透析液を、腹膜透析患者の腹腔内に注入したり、腹腔内から排出したりするためのチューブ62が連結されている。チューブ62は、途中で分枝して、一方が排液バッグ65に連結している。腹膜透析液入りバッグ63、チューブ62及び排液バッグ65は、外袋61に収納されている。
天蓋フラップ11,13と、底面フラップ31,33とを固定している粘着テープ15,35が剥がされ、医療用品類梱包箱1が折り畳まれ、廃棄される時の状態の斜視図を、図2に示す。折り込まれていた天蓋フラップ11,13、底面フラップ31,33及び内フラップ12,14,32,34は、すべて起こされると、夫々に連接する各側壁板21,22,23,24と同一面になる。さらに、医療用品類梱包箱1は、第1側壁板21及び第2側壁板22の内壁面と、第3側壁板23及び第4側壁板24の内壁面とが当接できるように、互いの側辺25bで折り畳まれる。すると、第1側壁板21及びこれに連接するフラップ11,31、並びに第2側壁板22及びこれに連接する内フラップ12,32からなり、識別情報40が付されている識別情報表出面71と、第3側壁板23及びこれに連接するフラップ13,33、並びに第4側壁板24及びこれに連接する内フラップ14,34からなり、識別情報40が付されていない識別情報非表出面72とは、表裏の関係になる。折り畳まれた複数の医療用品類梱包箱1は、その最も上と、最も下とを、識別情報表出面71同士が対向するように重ねられる結果、識別情報非表出面72が外向きとなる。それらが、紐80で結束されることによって、識別情報40は、隠されて外部から視認できないようになっている。
このように、医療用品類梱包箱1は、腹膜透析患者への配送前、配送時及び腹膜透析患者宅での保管時に、収納されている腹膜透析液入りバッグ63に関する情報を、識別情報40によって、医療従事者や腹膜透析患者に、明確に示すことができる。一方、腹膜透析患者宅からの廃棄時に折り畳まれ、複数が重ねられることによって、近隣住人に腹膜透析液である旨を含む識別情報40を見られないように、識別情報40を隠すことができる。その結果医療用品類梱包箱1は、配送前、配送時及び保管時に、腹膜透析液の誤使用を防止することができるとともに、廃棄時に腹膜透析患者の心理的負担を軽減させることができる。
医療用品類梱包箱1の製造方法を、図3を参照しつつ説明する。医療用品類梱包箱1を形成する段ボールシートを、スロッタにて段ボールシートに溝切りをすることによって、天蓋フラップ11,13、底面フラップ31,33及び内フラップ12,14,32,34を作製する。第1側壁板21と第2側壁板22と天蓋フラップ11とに、腹膜透析液入りバッグ63の所要の識別情報40及びイメージイラスト50を印刷する。また、第3〜第4側壁板23及び24にイメージイラスト50を印刷する。印刷後、印刷面が医療用品類梱包箱1の外側になるように、各側辺25a,25bを折り曲げる。次いで、継しろ26に糊又は接着剤を塗布し、第1側壁板21の内壁面に貼付して、各側壁板21,22,23,24を環状に連結する。環状の各側壁板21,22,23,24を、外側に押し広げて筒状部20を形成し、内フラップ32,34を折り込み、これに重ねて底面フラップ31,33を折り込んで底蓋30を形成する。底面フラップ31,33の突合せ箇所を、粘着テープ35で固定して医療用品類梱包箱1が完成する。印刷した識別情報40の情報に合致した所定の腹膜透析液入りバッグ63を、医療用品類梱包箱1に収納し、内フラップ12,14、天蓋フラップ11,13の順で折り込んで天蓋10を形成した後、天蓋フラップ11,13の突合せ箇所を粘着テープ15で固定する。宛先、腹膜透析患者氏名、連絡先等が記載された配送票であるラベルを、第1側壁板21と第2側壁板22と天蓋フラップ11との何れかに貼付した後、腹膜透析する患者宅へ配送する。
医療用品類梱包箱1は、次のように使用される。腹膜透析患者宅へ配送された医療用品類梱包箱1は、天蓋10に貼付された粘着テープ15が剥がされ、折り込まれている各フラップ11,12,13,14が起こされて、収納された腹膜透析液入りバッグ63を取り出し可能に開けられる。腹膜透析液入りバッグ63を外袋61ごと医療用品類梱包箱1から取り出す。外袋61の封が切られた後、腹膜透析液入りバッグ63を取り出す。腹膜透析液入りバッグ63を押圧してそれを仕切る脆弱な隔壁64を開通させ、隔壁64で仕切られた二室の液を充分に混合し、腹膜透析液を用時調製する。その後、チューブ62を通じて腹膜透析患者の腹腔内へ腹膜透析液を注入貯留する。血液中の老廃物が腹膜を介して腹腔内の腹膜透析液へ浸透する。所定時間経過後、チューブ62を通じて腹膜透析液を、腹腔内から排液バッグ65へ一時的に排出する。そこへ収容された腹膜透析液排液を、トイレ等へ廃棄する。腹膜透析液入りバッグ63、チューブ62、排液バッグ65及び外袋61を、家庭ごみとして廃棄する。底蓋30に貼付された粘着テープ35を剥がし、折り込まれていた各フラップ31,32,33,34を起こして、医療用品類梱包箱1を側辺25bで折り畳む。複数の医療用品類梱包箱1のうち最上と最下とを、識別情報40の付された第1側壁板21と第2側壁板22と天蓋フラップ11とを含む面である識別情報表出面71が対向するように重ねる。これにより、これら医療用品類梱包箱1の最上と最下との第3〜第4側壁板23及び24とを含む面である識別情報非表出面72を外向きにした後、紐80で結束する。医療用品類梱包箱1を、各自治体のごみ収集方法に従って、家庭ごみとして、廃棄する。
図4に、別な医療用品類梱包箱1の態様を示す。図4は、識別情報40に組み合わされた図形と、イメージイラスト50の図形とが、腹膜透析液入りバッグ63の種類に応じて表された医療用品類梱包箱1の正面図を示している。図4(a)〜(f)は、3種の組成の組成番号135,250,400の腹膜透析液に、夫々排液バッグ65有り・無しの合計6種類が用意されている場合を示している。組成の相違は、識別情報40中の組成番号に組み合わされた図形、例えば夫々数字と丸形,略三角形,略四角形とで明示的に表わされ、イメージイラスト50の形状、例えば木の葉、木の枝、樹木で暗示的に表されている。排液バッグ有り・無しの差異は、識別情報40に組み合わされた略四角形の重なりの有り・無し、及びイメージイラスト50を取り巻く枠状の背景の有り・無しによって表されている。なお、組成番号135,250,400は、腹膜透析液1000mL中に含まれるブドウ糖が、夫々13.5g,25.0g,40.0gであることを示している。具体的に図4(a)は組成135・排液バッグ無しを示し、同図(b)は組成135・排液バッグ有りを示し、同図(c)は組成250・排液バッグ無しを示し、同図(d)は組成250・排液バッグ有りを示し、同図(e)は、組成400・排液バッグ無しを示し、同図(f)は、組成400・排液バッグ有りを示している。第3〜第4側壁板23及び24に付すイメージイラスト50は、第1側壁板21と第2側壁板22と天蓋フラップ11とのイメージイラスト50と異なっていてもよくイメージイラスト50の木の葉、木の枝、樹木だけで表わしてもよい。
イメージイラストが、腹膜透析液のような医薬品の形態の相違、組成の相違、用量の多少、濃度の濃淡、薬効の強弱、及び/又は付属部品の有無に応じた種類に対応して、順次、木の葉、枝、樹木のように一定の方向性乃至はストーリー性を持つ観念的な図形、記号、模様、及び/又は色彩で、種類を暗示する規則性を有していてもよい。このような規則性を有していると、医療用品類を取り扱う医療従事者や患者は、イメージイラストの雰囲気の違いから、大まかに内容物の種類を把握することができる。
このように識別情報40及びイメージイラスト50が、腹膜透析液入りバッグ63の種類に応じて付されていると、医療従事者は、医療用品類梱包箱1に付された図形等を一見するだけで、収納されている腹膜透析液入りバッグ63の種類を把握できる。腹膜透析患者は、配送されるべき種類と異なる種類の腹膜透析液入りバッグ63が、誤って配送された場合、その旨の気付きが促される。その結果、多種類に渡る腹膜透析液入りバッグ63を明確に識別され、医療従事者と腹膜透析患者とによって、二重に腹膜透析液の誤使用防止を図ることができる。またイメージイラスト50は、医療用品類を取り扱う医療従事者や患者だけに分かるよう暗示的に表されているので、医療用品類梱包箱1の廃棄時、近隣住人がこれを視認しても、腹膜透析液入りバッグ63を想起させない。そのため、腹膜透析患者は、安心して医療用品類梱包箱1を廃棄でき、心理的負担を軽減することができる。
図4に示す実施形態において示した図形による他、イメージイラスト50は、適宜、腹膜透析液入りバッグ63の種類に応じた記号、模様及び/又は色彩としてもよい。これらを、第3側壁板23、第4側壁板24、天蓋フラップ13及び底面フラップ33の全て又は少なくとも何れかフラップの全面又は一部に付すことができる。また、第3側壁板23、第4側壁板24、天蓋フラップ13及び底面フラップ33は、イメージイラスト50を付すことなく、無地としてもよい。識別情報40は、腹膜透析液入りバッグ63の種類に応じた文字の書体、サイズ及び/又は色彩としてもよい。文字をこのようにして付すことで、腹膜透析液入りバッグ63の種類の相違を、より明確に示すことができる。
底蓋30は、JIS Z 1507に規定された段ボール箱の形式のコード番号0215及び0216に準拠した組み込みのロック止め式としてもよいし、コード番号0712に準拠したいわゆるワンタッチ式としてもよい。ロック止め式は、底面フラップを固定する粘着テープが不要なので、医療用品類梱包箱1を折り畳むことが容易である。ワンタッチ式は、同様に粘着テープが不要であることに加え、底面フラップを起こすことなく医療用品類梱包箱1を折り畳むことができるので、腹膜透析患者の負担を一層軽減することができる。
医療用品類梱包箱1は、複数が重ねられず、1枚のみが廃棄される場合、次のように折り畳まれる。まず、図2に示すように側辺25bで外壁側を山折にされて折り畳まれる。医療用品類梱包箱1は、さらに第3側壁板23と第4側壁板24との境界の側辺25aで外壁側を谷折にされて又は第3側壁板23と第4側壁板24と側辺25b同士の中線で外壁側を山折りにされて折り畳まれる。天蓋フラップ11、第1側壁板21及び底面フラップ31は、中程で谷折りにされている(不図示)。このとき、医療用品類梱包箱1は、段ボールの復元力によって側辺25bでのみ折り畳まれた状態へ戻ろうとする。これを防ぐため、医療用品類梱包箱1は、紐80で確りと結束される。その結果、識別情報40は、隠されて視認できない。
医療用品類梱包箱1に収納される収納物は、腹膜透析液入りバッグ63の他、インスリンが収容されたプレフィルドシリンジ、又は在宅中心静脈療法の輸液剤入バッグのような在宅医療用の医薬品が挙げられる。
医療用品類梱包箱1の形状は、JIS Z 1507に記載の何れの形態であってもよい。
医療用品類梱包箱1を形成している段ボールは、両面段ボール、複両面段ボール又は複々両面段ボールである。また、これら段ボールの中芯の段は、JIS Z 0104に準拠したA段、B段、C段又はE段の何れであってもよい。
医療用品類梱包箱1は、板紙によって形成されていてもよい。板紙は、紙器用板紙であって、白板紙、黄板紙、チップボール又は色板紙が用いられる。板紙は、収納される医療用品類の重量が比較的軽い場合に好適に用いられる。
医療用品類梱包箱1の別な実施形態の斜視図を、図5(a)に示す。天蓋10は、2つの天蓋フラップの突き合わせによらず、第1側壁板21の上辺に連接している天蓋フラップ11のみによって形成されている。第3側壁板23の上辺に連接しているフラップは、内フラップ13aとなっている。この実施形態によれば、識別情報40を、天蓋フラップ11の中央部に大きく付すことができるので、一層識別し易くすることができる。天蓋10は、腹膜透析液入りバッグ63が収納された後、内フラップ12,14が折り込まれ、これらを覆って内フラップ13aが折り込まれて、さらにこれを覆って天蓋フラップ11が折り込まれて形成される。天蓋フラップ11の第1側壁板21に連接している辺と対向する辺は、粘着テープ15によって固定される。
医療用品類梱包箱1は、天蓋10の形成時と逆順の操作によって開けられて、透析液入りバッグ63が取り出された後、廃棄される。廃棄される状態の斜視図を図5(b)に示す。この際医療用品類梱包箱1は、折り込まれている天蓋フラップ11、底面フラップ31,33及び内フラップ12,13a,14,32,34が起こされて、側辺25bで折り畳まれる。折り畳まれた複数の医療用品類梱包箱1は、最も上と最も下とを、識別情報40が付された面を対向するように重ねられ、紐80で結束されて廃棄される。その結果、第1側壁板21、第2側壁板22及び天蓋フラップ11に付された識別情報40は、隠されて外部から視認されなくなる。
このように本考案の医療用品類梱包箱1は、識別情報40が記載されていることによって、配送時や保管時に収納されている腹膜透析液入りバッグ63のような医療用品類の種類を明確に識別でき、医療用品類の誤使用を生じさせない。また、廃棄時に側辺25bで折り畳むだけの簡易な操作によって識別情報40を露呈させないようにして、隠蔽することができ、腹膜透析を受けているような在宅治療を受けている患者の心理的負担を軽減させることができる。
本考案の医療用品類梱包箱は、医療用品類の配送、保管に用いられる。
1:医療用品類梱包箱、 10:天蓋、 11:天蓋フラップ、 12:内フラップ、 13:天蓋フラップ、 13a:内フラップ、 14:内フラップ、 15:粘着テープ、 20:筒状部、 21:第1側壁板、 22:第2側壁板、 23:第3側壁板、 24:第4側壁板、 25a,25b:側辺、 26:継しろ、 30:底蓋、 31:底面フラップ、 32:内フラップ、 33:底面フラップ、 34:内フラップ、 35:粘着テープ、 40:識別情報、 50:イメージイラスト、 61:外袋、 62:チューブ、 63:腹膜透析液入りバッグ、 64:隔壁、 65:排液バッグ、 71:識別情報表出面、 72:識別情報非表出面、 80:紐

Claims (11)

  1. 互いに側辺で連接し筒状を成す略矩形の第1〜第4側壁板と、その第1側壁板の上辺に連接しそこで折り込まれて天蓋を形成している天蓋フラップと、前記第1〜第4側壁板の下辺に連接しそこで折り込まれて底蓋を形成している底面フラップとを有し、医療用品類を収納して封止する略直方体の医療用品類梱包箱であって、
    その第1側壁板とそれに隣り合う第2側壁板との二側壁板、及びその第3側壁板とそれに隣り合う第4側壁板との二側壁板が、それら二側壁板同士で連接し合う側辺で折り畳まれてそれぞれのフラップごとそれらの内壁面で当接でき、
    前記第1側壁板、前記第2側壁板、及び前記天蓋フラップの少なくとも何れかが、前記医療用品類の識別情報を付されており、
    前記第3側壁板、前記第4側壁板、及びそれら夫々のフラップが、前記医療用品類の識別情報を付されておらず、それらを外向きとなるように前記医療用品類梱包箱を単数で山折りにし及び/又は複数重ねることによって、前記識別情報を露呈させないことを特徴とする医療用品類梱包箱。
  2. 前記第1側壁板と、それに対向している前記第3側壁板とに夫々連接している前記天蓋フラップ同士が、突き合わされて、前記天蓋を形成していることを特徴とする請求項1に記載の医療用品類梱包箱。
  3. 前記第3側壁板と前記第4側壁板との少なくとも何れかに、イメージイラストが付されていることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載の医療用品類梱包箱。
  4. 前記第1側壁板、前記第2側壁板、及び前記天蓋フラップの少なくとも何れかに、前記識別情報と、前記イメージイラストとが付されていることを特徴とする請求項3に記載の医療用品類梱包箱。
  5. 前記イメージイラストが、前記医療用品類の種類に応じた、図形、記号、模様、及び/又は色彩で表わされていることを特徴とする請求項3〜4の何れかに記載の医療用品類梱包箱。
  6. 前記イメージイラストが、前記医療用品類を取り扱う医療従事者及び患者に前記医療用品類の種類を暗示しそれ以外の者に前記医療用品類を想起させないものであることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の医療用品類梱包箱。
  7. 前記医療用品類が、医薬品であり、前記イメージイラストが、前記医薬品の形態の相違、組成の相違、用量の多少、濃度の濃淡、薬効の強弱、及び/又は付属部品の有無に応じた前記種類に対応して観念的に前記種類を暗示する規則性を有するものであることを特徴とする請求項6に記載の医療用品類梱包箱。
  8. 前記識別情報が、前記医療用品類の種類に応じた、文字の書体、サイズ、及び/又は色彩で表わされていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の医療用品類梱包箱。
  9. 段ボール、又は板紙で形成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の医療用品類梱包箱。
  10. 前記医療用品類が、在宅医療用で腹膜透析液入りバッグ、プレフィルドシリンジであることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の医療用品類梱包箱。
  11. 前記識別情報が、前記医療用品類の製品名、製品番号、用量、濃度、メーカー名、ロット番号、個数、宛先、患者氏名、連絡先、及び使用上の注意事項の少なくとも何れかであることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の医療用品類梱包箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020161790A1 (ja) * 2019-02-05 2020-08-13 三菱電機株式会社 梱包部材

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