JP3182626U - カフの内圧表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記の内圧表示装置14はハウジング1を有し、該ハウジングは、バネ2、蛇腹3、キャップ6及びつぶれ防止突起9を収容する内部空間7、カフ膨らましチューブに接合可能なチューブ接続部4、シリンジに接続可能な開閉可能なバルブ5、該蛇腹内の空間とハウジング外部をつなぐ外部通路8、及び該バルブと該内部空間を結ぶ連絡通路10を含むカフの内圧表示装置である。
【選択図】図1
Description
これらの気管チューブに付いているカフとは、該気管チューブの先端付近に設けられた空気で膨らませるバルーンであり、気管チューブと気管の隙間を密閉する働きがある。カフを膨らませる際に、カフに入れる空気の量が少なすぎるとチューブと気管の間が密閉できず、人工呼吸器から送り込まれた空気の一部がこの隙間から漏れて、肺に十分な量の空気が行かないなどの不具合が生じる。一方、カフに入れる空気の量が多すぎるとカフが過度に気管粘膜を圧迫するため、気管粘膜に損傷を与えることがある。このため、カフの内圧は適切に保たれる必要があり、カフの内圧を容易に確認できることが望ましい。
しかし、特許文献1で開示されたカフの内圧表示装置を使用したところ、患者が強く咳をするなどで急激に気管内の圧が高まった場合には、カフの内圧も急激に高まり、該内圧よって蛇腹が押し潰された。さらに、押し潰された蛇腹は自然には元に戻らない程度までつぶれるように変形してしまい、その後、カフの内圧が元に戻っても正しい圧を表示することができなくなってしまうことがあった。
すなわち、本考案は以下からなる;
「カフ付き気管切開チューブ又はカフ付き気管内チューブのカフの内圧表示装置であって、該装置はハウジングを有し、
該ハウジングは、バネ、蛇腹、キャップ及びつぶれ防止突起を収容する内部空間、カフ膨らましチューブに接合可能なチューブ接続部、シリンジに接続可能な開閉可能なバルブ、該蛇腹内の空間とハウジング外部をつなぐ外部通路、及び該バルブと該内部空間を結ぶ連絡通路を含み、
並びに、
該ハウジングは、該バルブから注入された空気が、該連絡通路及び該内部空間を通って、該チューブ接続部に流れることが可能な構造であり、
該ハウジングは、ハウジング外から該蛇腹、バネ、及び/又はキャップを目視可能な透明な部分を有しており、
該蛇腹及び該バネは、円筒状又は略円筒状の形状であり、同軸上に組み合わされており、
該バネと該蛇腹の一端は該キャップに固定され、該バネと該蛇腹の残りの一端はハウジング内面に固定されおり、
該蛇腹の一端はキャップに塞がれ、及び残りの一端はハウジングで塞がれているため、蛇腹内空間はハウジングの内部空間とは隔離された空間になっており、
該つぶれ防止突起は、該蛇腹内において、該キャップ又は該ハウジングに設置されており、ここで、該つぶれ防止突起は、円筒状、円柱状、略円筒状、又は略円柱状であって、その外径は該蛇腹の最小内径部分よりも小さく、その長さは該蛇腹がもっとも縮んだときの該蛇腹の内側の長さよりも短いものである」、
ことを特徴とする装置。
特開2001−61965に記載のカフの内圧表示装置は、急激なカフの内圧上昇があった場合、バネ・蛇腹構造体の蛇腹が自然には元に戻らない程度までつぶれるように変形してしまい、その後、内圧が元に戻っても正しいカフの内圧を表示することができなくなってしまうことがあった。
本考案は、つぶれ防止突起(9)をバネ・蛇腹構造体(11)に設けることによって、蛇腹(3)の大きなつぶれを防止することで、カフの内圧が元に戻れば、その後は正しいカフの内圧が表示できるカフの内圧表示装置(14)を提供できた。
バネ・蛇腹構造体(11)は、バネ(2)、蛇腹(3)、キャップ(6)及びつぶれ防止突起(9)を含むことよりなる。
バネ(2)は金属製のつるまきバネが好ましい。また、バネ(2)の内径は、蛇腹(3)の外径よりも大きく、特にわずかに大きいことが好ましい。
蛇腹(3)は、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー等の柔らかい樹脂で作るのが好ましい。蛇腹(3)の形状は、おおむね円筒状であり、その軸方向に容易に伸び縮みすることができることが好ましい。なお、「おおむね」とは、完全な円筒及び円に近い形状の筒をも包含することを意味する。
キャップ(6)及びつぶれ防止突起(9)は、硬い樹脂であるポリカーボネートやアクリル等で製造することが好ましい。また、キャップ(6)は、視認しやすい色に着色されていることが好ましい。
つぶれ防止突起(9)は、内部の詰まった円柱状でもよいが、軽量化のために内部を空洞にした円筒状が好ましい。
つぶれ防止突起(9)は、キャップ(6)の内面又はハウジング(1)の内面に取り付けられている。つぶれ防止突起(9)は、キャップ(6)又はハウジング(1)と一体化されていても、されていなくとも実用化にあたって可能である。なお、つぶれ防止突起(9)が、キャップ(6)の内面に取り付けられている場合には、該突起はバルブ(5)方向に伸長している。一方、つぶれ防止突起(9)が、ハウジング(1)の内面に取り付けられている場合には、該突起はチューブ接続部(4)方向に伸長している。
さらに、つぶれ防止突起(9)は、通常使用中のカフ圧の変動による蛇腹(3)の軸方向の伸び縮みの際には、蛇腹(3)の伸び縮みの動きを妨げることのないような大きさ、形状である必要がある。さらに、急激なカフの内圧の上昇の際には、蛇腹(3)の軸方向に縮みきった蛇腹の径方向の大きなつぶれが防げるような大きさ、形状である必要がある。したがって、つぶれ防止突起(9)は、縮みきった蛇腹の内側にちょうど収まる外径・長さのものが適当である。
また、バネ・蛇腹構造体(11)の縮み具合を透明なハウジング外から目視することで、カフの内圧の程度を知ることができる。
2:バネ
3:蛇腹
4:チューブ接続部
5:バルブ
6:キャップ
7:内部空間
8:外部通路
9:つぶれ防止突起
10:連絡通路
11:バネ・蛇腹構造体
12:蛇腹内空間
13:通気口
14:カフの内圧表示装置
Claims (1)
- カフ付き気管切開チューブ又はカフ付き気管内チューブのカフの内圧表示装置であって、該装置はハウジングを有し、
該ハウジングは、バネ、蛇腹、キャップ及びつぶれ防止突起を収容する内部空間、カフ膨らましチューブに接合可能なチューブ接続部、シリンジに接続可能な開閉可能なバルブ、該蛇腹内の空間とハウジング外部をつなぐ外部通路、及び該バルブと該内部空間を結ぶ連絡通路を含み、
並びに、
該ハウジングは、該バルブから注入された空気が、該連絡通路及び該内部空間を通って、該チューブ接続部に流れることが可能な構造であり、
該ハウジングは、ハウジング外から該蛇腹、バネ、及び/又はキャップを目視可能な透明な部分を有しており、
該蛇腹及び該バネは、円筒状又は略円筒状の形状であり、同軸上に組み合わされており、
該バネと該蛇腹の一端は該キャップに固定され、該バネと該蛇腹の残りの一端はハウジング内面に固定されおり、
該蛇腹の一端はキャップに塞がれ、及び残りの一端はハウジングで塞がれているため、蛇腹内空間はハウジングの内部空間とは隔離された空間になっており、
該つぶれ防止突起は、該蛇腹内において、該キャップ又は該ハウジングに設置されており、ここで、該つぶれ防止突起は、円筒状、円柱状、略円筒状、又は略円柱状であって、その外径は該蛇腹の最小内径部分よりも小さく、その長さは該蛇腹がもっとも縮んだときの該蛇腹の内側の長さよりも短いものである、
ことを特徴とする装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013000274U JP3182626U (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | カフの内圧表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013000274U JP3182626U (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | カフの内圧表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3182626U true JP3182626U (ja) | 2013-04-04 |
Family
ID=50426689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013000274U Expired - Lifetime JP3182626U (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | カフの内圧表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3182626U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017525475A (ja) * | 2014-08-19 | 2017-09-07 | スミスズ メディカル インターナショナル リミテッド | 発話バルブ、気管切開チューブ及びアセンブリ |
CN113633275A (zh) * | 2021-08-09 | 2021-11-12 | 上海科罡医疗技术有限公司 | 伸缩球囊装置 |
-
2013
- 2013-01-22 JP JP2013000274U patent/JP3182626U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017525475A (ja) * | 2014-08-19 | 2017-09-07 | スミスズ メディカル インターナショナル リミテッド | 発話バルブ、気管切開チューブ及びアセンブリ |
CN113633275A (zh) * | 2021-08-09 | 2021-11-12 | 上海科罡医疗技术有限公司 | 伸缩球囊装置 |
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