JP3182178U - 体温測定器補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】痩せのために腋窩部から体温計のずれや脱落がある被検者の体温測定を正確で確実に行うために、体温計の滑り止め補助具として、体温計に差し込んで装着する体温測定器補助具を提供する。
【解決手段】体温測定器補助具6は、体温計1の測温部3と温度表示部4の間に差し込んで装着する円筒形状の滑り止め性を有するゴム材からなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、腋窩部での体温測定時に体温計がずれたり、脱落しないように体温計に装着する体温測定器補助具に関する。
図1に示すように、従来使用されている体温計1は、温度表示部4を有する本体部2と測温部3を有する支持部5とから構成されている。この本体部2は、断面が略長方形となっており、この本体部2の一端には、縮径された形状となっている支持部5が設けられている。そして、支持部5の先端には、測温部3が形成されている。この測温部3は、金属性のキャップの内側に、感温素子である例えばサーミスタが収納され、このキャップとサーミスタとが熱的に、或いは接着剤等で結合するようになっている。これに対して本体部2の一方の面には、窓が形成されており、この窓に液晶表示パネル4が設けられている。さらに、この本体部2には、内部に配線基板が収納されている。したがって、体温計1は、この配線基板上に形成された電気回路により、測温部3の温度によって変化するサーミスタの抵抗値が検出され、この検出結果から測温部3の温度が液晶表示パネル4に表示される。体温計1で、実際に被検者の体温を測定する場合は、体温計1の測温部3を腋の下の皮膚に接触するように差し込んだ後、所定時間、腕と脇腹とで体温計1を挟持する。これにより、被検者の体温を測定することができる。
しかしながら、体温計は滑り易く、脱落により破損の可能性が高く、また腋窩部での体温測定時に体温計がずれることにより正確に確実に検温できない場合がある。そこで、棒状体温計の測温部のない側の端部に摘みカバーを設けることにより、指先と体温計との滑りを無くして脱落による破損を防止する棒状体温計(特許文献1)が提案されている。また、被検者の腋下の体温測定に適した場所に安定して固定できる電子体温計として、平板形状を有する本体部と、本体部の一方の端部に形成され、温度を感知するための感温部(本考案の測温部に相当する)が配された測定部とを備え、測定部は円弧形状または楕円弧形状を提供する外周面を有し、本体部の他方の端部と測定部とを接続する、本体部の対向した外周面のうちの一方が凹形状を有して、前記他方の端部と測定部との間に凹部を提供し、前記凹部を電子体温計の上側とした場合、感温部は前記円弧形状または楕円弧形状を提供する外周面のうち、前記凹部よりも高い位置にある外周面上に設けられている電子体温計(特許文献2)が提案され、前記測定部の平板面に滑り止め部材を配して、更に安定性を向上させるように構成してもよいことが提案されている。
特開2002−257637号公報 特開2011−22091号公報
上記の端部に摘みカバーを装着した棒状体温計や、平板面に滑り止め部材を取り付けた電子体温計を、痩せのある被検者の体温測定に使用した場合、腋窩部から体温計のずれや脱落があり、正確で確実な体温の測定は難しい。
本考案は、痩せのために腋窩部から体温計のずれや脱落がある被検者の体温測定を正確で確実に行うために、体温計の滑り止め部材として、体温計に差し込んで装着する体温測定器補助具を提供することを目的とする。
本考案に係る体温測定器補助具は、体温計の測温部と温度表示部の間に差し込んで装着する円筒形状の滑り止め性を有するゴム材からなることを特徴とする。
本考案に係る体温測定器補助具を構成するゴム(ラバー)材としては、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂や天然ゴム等の滑り止め性を有し、僅かな力で大きく伸び、外力を除くと瞬間的に元に戻る性質を有するものが使用される。このようなゴム材から構成される体温測定器補助具は、体温計にスムーズに着脱ができ、装着中はずれにくい。
体温測定器補助具の形状は、体温計に差し込んで装着するために円筒形であり、その内径は体温計を長さ方向で押し入れて密着し得るように、体温計の幅方向の大きさよりも多少小さ目であるのがよい。種々の体温計に適するように内径の異なる体温測定器補助具の品揃えをしておくと便利である。円筒の厚みは、体温測定器補助具を装着した体温計を被検者の腋窩部に当てがい腕と脇腹とで挟持する際に違和感がない程度の厚みが好ましい。また、体温測定器補助具は、測温部から2.5cm程度離し、かつ温度表示部に被らない長さであるのが、体温計のずれや脱落を防止するうえで好ましい。体温測定器補助具は体温計からの取り外しが容易にでき、装着後ははずれにくい。一旦装着して具合をみたうえで取り外して、場合によりカッターで切断して長さを調整すればよい。
体温測定器補助具の円筒形の外面には、滑り止めの効果を上げるために、浅い凸凹を設けることが好ましい。また、外面に絵柄や模様を描いたもの、赤色、橙色、緑色、青色等の色彩のものは、被検者の心を和ませてくれる。
本考案の体温測定器補助具を体温計に装着することにより、痩せのために腋窩部から体温計のずれや脱落がある被検者の体温測定を正確で確実に行うことができる。体温測定器補助具は体温計からの取り外しが自由にできるため、アルコール消毒等が簡単にでき、常に衛生的に良好な状態を保つことができる。体温測定器補助具は、標準体温計であればメーカーの種類を選ばずに使用できる。体温測定器補助具は、正確で確実な体温測定を可能にするので、被検者の異常の早期発見ができ、病院や外来、介護現場、家庭での健康管理に効果的に使用できる。
本考案の体温測定器補助具を体温計に装着する操作を示す図である。 本考案の体温測定器補助具の使用状態を示す図である。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、体温測定器補助具6を、縮径された形状となっている支持部5の先端にある測温部3側から体温計に差し込み、測温部3と温度表示部4の間に装着する。体温測定器補助具は円筒形状であり、体温計1が本体部2の一端に縮径された形状となっている支持部5を有する形状である場合、図2に示すように、本体部2と体温測定器補助具6とは密着する一方、支持部5と体温測定器補助具6との間は隙間が空くことになるが、体温測定器補助具6は素材性能から装着中はずれにくく滑り止め性能を十分発揮できる。
本考案の体温測定器補助具は、体温計に差し込んで装着することにより、痩せのために腋窩部から体温計のずれや脱落がある被検者の体温測定を正確で確実に行うことを可能にするため、体温計の滑り止め補助具として使用される。
1 体温計
2 本体部
3 測温部
4 温度表示部
5 支持部
6 体温測定器補助具

Claims (1)

  1. 体温計の測温部と温度表示部の間に差し込んで装着する円筒形状の滑り止め性を有するゴム材からなることを特徴とする体温測定器補助具。
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