JP3181931U - 旅行かばんの伸縮ハンドル - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が安定であり、軽量かつコンパクトで使用寿命が長い旅行かばんの伸縮ハンドルを提供する。
【解決手段】筒状座部20、フレーム30およびスリーブ50を備える。筒状座部20は旅行かばんに固定され、凸壁と、凹壁と、凸壁および凹壁から囲まれて構成された収容空間とを有する。フレーム30は横延伸部と、横延伸部の端部から横延伸部と直交する方向に伸びて形成される少なくとも一つの縦立部とを有する。縦立部は筒状座部の収容空間に収容され、筒状座部の凸壁に接触する凸部と、筒状座部の凹壁に接触する凹部とを有する。スリーブ50は筒部と環状蓋を有する。筒部は筒状座部の先端に被さる。環状蓋は筒部の先端に被さる。フレーム30の縦立部は環状蓋を貫通する。また環状蓋は内側縁部に突出部が形成されている。突出部はフレーム30の縦立部の凹部に入り込む。
【選択図】 図1

Description

本考案は、伸縮ハンドルに関し、詳しくは旅行かばんの伸縮ハンドルに関する。
一般の旅行かばんは、曳行の便宜を図るための伸縮ハンドルを有する。伸縮ハンドルは、旅行かばんに固定された二つの筒状座部およびフレームを有する。フレームは、握るのに用いる横延伸部、および、二つの縦立部を有する。二つの縦立部は、横延伸部の両端から横延伸部と直交する方向に伸びて形成され、二つの筒状座部に挿入される。よって、フレームは、二つの筒状座部内に差し込まれる、または、筒状座部から引き出されることができる。
伸縮ハンドルは、旅行かばん全体の重量と、走行の際にユーザーに引っ張られる力に耐えなければならないため、長期にわたって使用されると、筒状座部またはフレームが変形することで、フレームが二つの筒状座部に対し、スライドすることができなくなるおそれがある。上述した問題を解決するために、筒状座部およびフレームの材料使用量を増やす方法が提出されたが、材料使用量が増加すれば旅行かばん全体の重量が増加され、ユーザーに負担がかけるだけでなく、使用上の利便性が低下する。従って、旅行かばんの軽量化を考量した上で、伸縮ハンドルの構造の安定性および耐用性を向上させることが課題となっている。
本考案は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造が安定であり、軽量かつコンパクトで使用寿命が長い旅行かばんの伸縮ハンドルを提供することにある。
上述の目的を達成するために、本考案による旅行かばんの伸縮ハンドルは、筒状座部、フレームおよびスリーブを備える。筒状座部は旅行かばんに固定され、凸壁と、凹壁と、凸壁および凹壁から囲まれて構成された収容空間とを有する。フレームは横延伸部と、横延伸部の端部から横延伸部と直交する方向に伸びて形成される少なくとも一つの縦立部とを有する。縦立部は筒状座部の収容空間に収容され、筒状座部の凸壁に接触する凸部と、筒状座部の凹壁に接触する凹部とを有する。スリーブは筒部と環状蓋を有する。筒部は筒状座部の先端に被さる。環状蓋は筒部の先端に被さる。フレームの縦立部は環状蓋を貫通する。また環状蓋は内側縁部に突出部が形成されている。突出部はフレームの縦立部の凹部に入り込む。
上述したとおり、本考案による旅行かばんの伸縮ハンドルは、構造が安定し、軽量かつコンパクトであるだけでなく、使用寿命が長くなる。
本考案の一実施形態による旅行かばんの伸縮ハンドルを示す斜視図である。 本考案の一実施形態による旅行かばんの伸縮ハンドルを示す分解斜視図である。 図1中の3−3線断面図である。 図1中の4−4線断面図である。
以下、本考案による旅行かばんの伸縮ハンドルを図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1から図4に示すように、本考案の一実施形態による旅行かばんの伸縮ハンドル10は、旅行かばん12の背面側に装着され、かつ二つの筒状座部20、フレーム30、二つのスリーブ40および二つの継手50を備える。
二つの筒状座部20は、それぞれ旅行かばん12の背面側に固定され、かつ凸壁22と、凹壁24と、凸壁22および凹壁24から囲まれて形成される収容空間26とを有する。二つの凸壁22は二つの筒状座部20の相互に対向する位置に位置し、それぞれの断面がC字型を呈する。二つの凹壁24は二つの筒状座部20の相互に背く位置に位置し、それぞれの断面がC字型を呈する。一方、凸壁22および凹壁24は位置が相互に対応するとは限らず、必要に応じて変わってもよい。従って、本考案は材料使用量を増やすことなく、筒状座部20の構造強度を増大させることができる。
フレーム30は、握る所の横延伸部32と、横延伸部32の両端から下に伸びて形成される二つの縦立部34とを有する。二つの縦立部34は二つの筒状座部20の収容空間26に収容され、それぞれ筒状座部20の凸壁22に接触する凸部35と、筒状座部20の凹壁24に接触する凹部36とを有する。よって、本実施形態は重量を増やすことなく、フレーム30の構造強度を増大することができるだけでなく、フレーム30と筒状座部20との結合をより安定させることができる。図2に示すように、二つの凸部35は、二つの縦立部34の互いに対向する位置に位置し、それぞれの形がC字型を呈する。二つの凹部36は二つの縦立部34の互いに背く位置に位置し、それぞれの形がC字型を呈する。一方、凸壁22および凹壁24はそれぞれの位置が相互に対応するとは限らず、必要に応じて変わってもよい。
フレーム30と二つの筒状座部20の相対スライドに伴って生じる摩擦力を低減させるために、筒状座部20は先端にパッド28を有する。フレーム30の縦立部34はパッド28を貫通する。パッド28はプラスチック材料または適切な材料から製作される。よって、金属または比較的硬い材料から製作された筒状座部20とフレーム30とが相互に接触し、摩擦することを抑制することができ、両者の間の摩擦力を効果的に低減することができる。一方、パッド28は必ずしも必要な部品ではないため、必要に応じて取り除いてもよい。
二つのスリーブ40は、筒部42と環状蓋44を有する。筒部42は筒状座部20の先端に被さる。環状蓋44は筒部42の先端に被さる。フレーム30の縦立部34は環状蓋44を貫通する。また環状蓋44は内側縁部441に突出部45を有する。突出部45がフレーム30の縦立部34の凹部36に入り込むため、環状蓋44は、フレーム30の固定を補助し、筒状座部20に対するフレーム30の差し込みおよび引き出しを安定させることができる。
スリーブ40と筒状座部20との結合を安定させるために、スリーブ40の環状蓋44の内側縁部441は筒状座部20の先端に当接する。スリーブ40の筒部42は伸縮向に沿って奥へ伸びて形成される複数のリブ43を有する。リブ43は筒状座部20の外側に当接する。一方、本実施形態ではフレーム30の固定を補助するスリーブ40の効果を向上させるために、スリーブ40の環状蓋44の内側縁部441をフレーム30の縦立部34の外壁面に当接させることができる。これらの構造は必ずしも必要なものではないため、必要に応じて取り除いてもよく、形を変えてもよい。
二つの継手50は、スリーブ40の筒部42に当接するC字型の本体52と、本体52の両端に位置する二つの連結端54とを有する。連結端54は複数のボルト(図中未表示)によって旅行かばん12に装着されることで二つのスリーブ40および二つの筒状座部20の先端を旅行かばん12に固定する。二つのスリーブ40を旅行かばん12に固定することができれば、継手50の代わりに別の部品を使用することができる。一方、本実施形態では、継手50とスリーブ40の結合をより安定させるために、スリーブ40の筒部42に三つの穿孔46を形成し、継手50の本体52に三つの突出部55を形成する。スリーブ40の環状蓋44には外側縁部47が形成され、三つの突出部55が三つの穿孔46に差し込まれ、環状蓋44の外側縁部47は継手50の先端に当接することができるが、これらの構造は必ずしも必要な特徴ではないため、必要に応じて変えてもよい。
上述したとおり、本実施形態による旅行かばんの伸縮ハンドルは、旅行かばん全体の重量を増やさないまたは重量増加が極めて小さいことを前提とし、伸縮ハンドルの構造強度を大幅に改善し、特にフレーム30と二つの筒状座部20との間の構造をより安定させるため、長期間の使用に伴い生じる変形が原因でフレーム30と筒状座部20との間の伸縮動作が困難になるような事態を抑制するだけでなく、使用寿命を効果的に延ばすことができる。
以上、本考案は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
10:伸縮ハンドル、
12:旅行かばん、
20:筒状座部、
22:凸壁、
24:凹壁、
26:収容空間、
28:パッド、
30:フレーム、
32:横延伸部、
34:縦立部、
35:凸部、
36:凹部、
40:スリーブ、
42:筒部、
43:リブ、
44:環状蓋、
441:内側縁部、
45:突出部、
46:穿孔、
47:外側縁部、
50:継手、
52:本体、
54:連結端、
55:突起部。

Claims (8)

  1. 旅行かばんに固定され、凸壁、凹壁、および、前記凸壁および前記凹壁により囲まれて形成される収容空間を有する筒状座部と、
    横延伸部、および、当該横延伸部の端部から前記横延伸部と直交する方向に伸びて形成される少なくとも一つの縦立部を有し、前記縦立部が、前記筒状座部の前記収容空間に収容され、前記筒状座部の前記凸壁に接触可能である凸部および前記筒状座部の前記凹壁に接触可能である凹部を有するフレームと、
    前記筒部が前記筒状座部の先端に被さる筒部、および、前記筒部の先端に被さる環状蓋を有し、前記フレームの縦立部の貫通に用いられ、前記フレームの前記縦立部の前記凹部に入り込む突出部が前記環状蓋の内側縁部に形成されるスリーブと、を備えることを特徴とする旅行かばんの伸縮ハンドル。
  2. 継手をさらに備え、
    前記継手は前記スリーブの前記筒部に当接するC字型の本体、および、当該本体の両端に位置する二つの連結端を有し、前記連結端が前記旅行かばんに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の旅行かばんの伸縮ハンドル。
  3. 前記スリーブの前記筒部は、少なくとも一つの穿孔を有し、
    前記継手の前記本体は、少なくとも一つの突起部を有し、
    前記突起部は前記スリーブの前記筒部の前記穿孔に挿入されていることを特徴とする請求項2に記載の旅行かばんの伸縮ハンドル。
  4. 前記スリーブの前記環状蓋は、前記継手の先端に当接する外側縁部を有することを特徴とする請求項2に記載の旅行かばんの伸縮ハンドル。
  5. 前記スリーブの前記環状蓋は内側に内側縁部が形成され、
    前記内側縁部は、前記筒状座部の先端に当接することを特徴とする請求項1に記載の旅行かばんの伸縮ハンドル。
  6. 前記スリーブの前記環状蓋は内側に内側縁部が形成され、
    前記内側縁部は、前記フレームの前記縦立部の外壁面に当接することを特徴とする請求項1に記載の旅行かばんの伸縮ハンドル。
  7. 前記スリーブの前記筒部は、内壁面に複数のリブが形成され、
    前記リブは前記筒状座部の外壁面に当接することを特徴とする請求項1に記載の旅行かばんの伸縮ハンドル。
  8. 前記筒状座部は、先端にパッドが設けられ、前記フレームの前記縦立部は前記パッドを貫通することを特徴とする請求項1に記載の旅行かばんの伸縮ハンドル。
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