JP3181359B2 - 埋立地を利用した廃乾電池の保存方法 - Google Patents
埋立地を利用した廃乾電池の保存方法Info
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般廃棄物等の最終処
分場である埋立地を利用した廃乾電池の保存方法に関す
る。
分場である埋立地を利用した廃乾電池の保存方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、身近な環境問題として、使用済乾
電池(以下廃乾電池と称す)が大きくクローズアップさ
れており、廃乾電池の回収、水銀回収や含有水銀の削減
等の対策が取られている。各自治体が取り得る処理処分
方法としては、ドラム缶等の容器で保管する事例や回収
した廃乾電池を水銀回収工場に持ち込む事例がある。ま
た、ドラム缶等の容器で保管する場合にも保管後の何ら
かの対策が必要である。
電池(以下廃乾電池と称す)が大きくクローズアップさ
れており、廃乾電池の回収、水銀回収や含有水銀の削減
等の対策が取られている。各自治体が取り得る処理処分
方法としては、ドラム缶等の容器で保管する事例や回収
した廃乾電池を水銀回収工場に持ち込む事例がある。ま
た、ドラム缶等の容器で保管する場合にも保管後の何ら
かの対策が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、廃乾電池の多
くは可燃ごみや不燃ごみとともに廃棄され、焼却処理や
埋立処理されており、埋立処分された廃乾電池の埋立処
分状況や埋立地内部での水銀の挙動は不明な点が多いの
が現状である。一方、廃棄物には有価物も含まれてお
り、廃棄物中の有価物を再資源化することが望まれてい
る。
くは可燃ごみや不燃ごみとともに廃棄され、焼却処理や
埋立処理されており、埋立処分された廃乾電池の埋立処
分状況や埋立地内部での水銀の挙動は不明な点が多いの
が現状である。一方、廃棄物には有価物も含まれてお
り、廃棄物中の有価物を再資源化することが望まれてい
る。
【0004】本発明は上記課題に鑑み、廃乾電池の有価
物を回収して再資源化を図るうえで有効な埋立地を利用
した廃乾電池の保存方法を提供することを目的とする。
物を回収して再資源化を図るうえで有効な埋立地を利用
した廃乾電池の保存方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、使用後に廃棄物として排出された廃乾電池
を分別収集もしくは不燃ごみの中から選別することによ
り回収し、回収した廃乾電池を充填材と混合し、混合物
を埋立地内に設定した廃乾電池用の貯留保管場所に一時
的に埋め立て、一定期間経過後に埋立地から廃乾電池を
回収し、有価物回収処理を行う構成としたものである。
に本発明は、使用後に廃棄物として排出された廃乾電池
を分別収集もしくは不燃ごみの中から選別することによ
り回収し、回収した廃乾電池を充填材と混合し、混合物
を埋立地内に設定した廃乾電池用の貯留保管場所に一時
的に埋め立て、一定期間経過後に埋立地から廃乾電池を
回収し、有価物回収処理を行う構成としたものである。
【0006】上記構成により、埋立地に埋設された廃乾
電池は一定期間(約2年)経過する間に外装が腐食して
分解するが、それ以上は腐食が進行しなくなり、内部ま
で腐食が進行しない。廃乾電池の外装の腐食は、廃乾電
池から有価物を回収する有価物回収処理にとって好都合
であり、内部にまで腐食が進行しないので水銀の流出等
の恐れがない。もし、浸出水中に微量な水銀等が流出し
ても廃乾電池の周囲を包む充填材による吸着を期待する
ことができるので安全である。
電池は一定期間(約2年)経過する間に外装が腐食して
分解するが、それ以上は腐食が進行しなくなり、内部ま
で腐食が進行しない。廃乾電池の外装の腐食は、廃乾電
池から有価物を回収する有価物回収処理にとって好都合
であり、内部にまで腐食が進行しないので水銀の流出等
の恐れがない。もし、浸出水中に微量な水銀等が流出し
ても廃乾電池の周囲を包む充填材による吸着を期待する
ことができるので安全である。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は廃乾電池の有価物を再資源化するうえで
有用な乾電池の流通過程を示す概念図である。乾電池は
電池メーカー1が一般ユーザー2に供給し、一般ユーザ
ー2が使用後に廃棄物3として排出する。そして、排出
した廃乾電池を分別収集もしくは不燃ごみの中から選別
することにより回収して埋立地4において保管し、一定
期間経過後にレアメタル回収業者5に引渡す。レアメタ
ル業者5は廃乾電池に含まれた有価物を回収して再資源
化し、電池メーカー1に供給する。
明する。図2は廃乾電池の有価物を再資源化するうえで
有用な乾電池の流通過程を示す概念図である。乾電池は
電池メーカー1が一般ユーザー2に供給し、一般ユーザ
ー2が使用後に廃棄物3として排出する。そして、排出
した廃乾電池を分別収集もしくは不燃ごみの中から選別
することにより回収して埋立地4において保管し、一定
期間経過後にレアメタル回収業者5に引渡す。レアメタ
ル業者5は廃乾電池に含まれた有価物を回収して再資源
化し、電池メーカー1に供給する。
【0008】図1に示すように、埋立地においては、廃
乾電池11を充填材12と混合し、混合物を埋立地13
の貯留保管場所14に一時的に埋め立てる。充填材12
としては埋立地13に投棄する廃棄物自身を利用するこ
とも可能である。また、貯留保管場所14には木材チッ
プ等でフィルター層15を形成してある。
乾電池11を充填材12と混合し、混合物を埋立地13
の貯留保管場所14に一時的に埋め立てる。充填材12
としては埋立地13に投棄する廃棄物自身を利用するこ
とも可能である。また、貯留保管場所14には木材チッ
プ等でフィルター層15を形成してある。
【0009】そして、2年程度の一定期間経過し、貯留
保管場所14にある程度の廃乾電池11が集積した時点
で埋立地13から廃乾電池11を回収する。埋立地13
に埋設された廃乾電池11は充填材12との混合埋立を
行うことにより一定期間(約2年)経過する間に外装が
適度に腐食して分解するが、それ以上は腐食が進行しな
くなり、内部まで腐食が進行しない。
保管場所14にある程度の廃乾電池11が集積した時点
で埋立地13から廃乾電池11を回収する。埋立地13
に埋設された廃乾電池11は充填材12との混合埋立を
行うことにより一定期間(約2年)経過する間に外装が
適度に腐食して分解するが、それ以上は腐食が進行しな
くなり、内部まで腐食が進行しない。
【0010】この廃乾電池11の外装の腐食は、廃乾電
池11から有価物を回収するレアメタル業者4の有価物
回収処理にとって好都合であり、内部にまで腐食が進行
しないので水銀の流出等の恐れがない。万一、浸出水中
に微量な水銀等が流出しても廃乾電池11の周囲を包む
充填材12やフィルター層15による吸着を期待するこ
とができるので安全である。さらに、埋立地に廃乾電池
の貯留保管機能を持たせることにより、保管場所の確保
が容易になるとともに、埋立地を処分場としての位置付
けからリサイクルシステムにおける有価物の保管場所と
してその意義を高めることができる。
池11から有価物を回収するレアメタル業者4の有価物
回収処理にとって好都合であり、内部にまで腐食が進行
しないので水銀の流出等の恐れがない。万一、浸出水中
に微量な水銀等が流出しても廃乾電池11の周囲を包む
充填材12やフィルター層15による吸着を期待するこ
とができるので安全である。さらに、埋立地に廃乾電池
の貯留保管機能を持たせることにより、保管場所の確保
が容易になるとともに、埋立地を処分場としての位置付
けからリサイクルシステムにおける有価物の保管場所と
してその意義を高めることができる。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、埋立
地に廃乾電池の貯留保管機能を持たせることにより、保
管場所の確保が容易になる。また、廃乾電池と充填材と
の混合埋立を行うことにより、内部の水銀の流出を伴う
ことなく廃乾電池の外装のみを適度な腐食で分解するこ
とができ、有価物の回収を容易に行うことができる。さ
らに、万一水銀が流出しても充填材によって吸着するこ
とにより安全性を確保できる。しかも、埋立地をリサイ
クルシステムにおける有価物の保管場所として有効に利
用することができる。
地に廃乾電池の貯留保管機能を持たせることにより、保
管場所の確保が容易になる。また、廃乾電池と充填材と
の混合埋立を行うことにより、内部の水銀の流出を伴う
ことなく廃乾電池の外装のみを適度な腐食で分解するこ
とができ、有価物の回収を容易に行うことができる。さ
らに、万一水銀が流出しても充填材によって吸着するこ
とにより安全性を確保できる。しかも、埋立地をリサイ
クルシステムにおける有価物の保管場所として有効に利
用することができる。
【図1】本発明の一実施例における埋立地を示す模式図
である。
である。
【図2】同実施例におけるリサイクルシステムの概念図
である。
である。
11 廃乾電池 12 充填材 13 埋立地 14 貯留保管場所 15 フィルター層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松藤 康司 福岡県福岡市城南区友丘1−18−26 (72)発明者 島岡 隆行 福岡県福岡市南区柏原6丁目62番9− 506号 (56)参考文献 特開 昭61−234980(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 5/00 B09B 1/00
Claims (1)
- 【請求項1】 使用後に廃棄物として排出された廃乾電
池を分別収集もしくは不燃ごみの中から選別することに
より回収し、回収した廃乾電池を充填材と混合し、混合
物を埋立地内に設定した廃乾電池用の貯留保管場所に一
時的に埋め立て、一定期間経過後に埋立地から廃乾電池
を回収し、有価物回収処理を行うことを特徴とする埋立
地を利用した廃乾電池の保存方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07488392A JP3181359B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 埋立地を利用した廃乾電池の保存方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07488392A JP3181359B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 埋立地を利用した廃乾電池の保存方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277462A JPH05277462A (ja) | 1993-10-26 |
JP3181359B2 true JP3181359B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=13560209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07488392A Expired - Fee Related JP3181359B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 埋立地を利用した廃乾電池の保存方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3181359B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP07488392A patent/JP3181359B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05277462A (ja) | 1993-10-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |