JP3180737U - 粉体分離器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のコーンを具えながら複雑な配管を必要とせず、且つ一部のコーン同士の並列配置により気流への抵抗が小さい粉体分離器を提供する。
【解決手段】円筒形の外筒21と、粉体排出路2131と、空気流出路2041と、外筒21の接線方向に沿い延伸する空気流入路2051とを有する筐体ユニット2と、筐体ユニット2内に設けられ、内部空間314を有する椀状上部30と筒状下部32からなる。又、筐体ユニット2との間に空気流入路2051と内部空間314とに連通する第1のサイクロン室を画成している仕切りユニット3と、内部空間314と連通する第2のサイクロン室がそれぞれ画成されている複数のコーン40を有するコーンユニット4と、を具えており、各コーン40の上端には、内部空間314とそれぞれの第2のサイクロン室とを連通させる流路形成切欠46が形成されている。
【選択図】図2

Description

本考案は粉体分離器に関し、特に内部で旋回分離が行われるコーンを複数有した粉体分離器に関する。
図1には、特許文献1に示されている塵芥を空気から分離するための従来の粉体分離器の一例が示されている。この粉体分離器は、旋回気流による遠心分離を利用したものであり、外部より空気が流入して一次分離がなされる第1のサイクロン室1と、一次分離を経た空気が流入して二次分離がなされる第2のサイクロン室2と、第2のサイクロン室2に連通する空気排出流路4とを有しており、空気排出流路4には気流を発生させるためのモーターファン3が設けられている。このように流入する空気に対して二度の分離を行うことにより、分離効果の向上が図られている。しかし、このような粉体分離器は、サイクロン気流を起こすための内部空間を有するコーンが2つしか設けられていないので、分離効果はやはり理想に至らなかった。
特表2003−522573号公報
上記事情に鑑み、2つ以上のコーンを設けてサイクロン気流を2回以上起こすことにより、分離効果の更なる向上を図った装置も知られているが、このような装置では、コーン同士を繋ぐための複雑な配管が必要となることが、製造コストの上昇に繋がっている。また、コーン同士が流路に直列に配置されていることから、気体の流れに対する抵抗が大きくなり、稼動中の電気エネルギー消費の上昇に繋がる。
そこで本考案は、複数のコーンを具えながらも、複雑な配管を必要とせず、且つ一部のコーン同士が流路に並列に配置されていることで、気体の流れに対する抵抗が小さい粉体分離器の提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本考案は、
円筒形の外筒と、該外筒の下方に設けられている粉体排出路と、該外筒の上方に設けられている空気流出路と、該外筒の接線方向に沿って該外筒の外部から内部に延伸している空気流入路とを有する筐体ユニットと、
該筐体ユニット内に設けられていて、上方開口と内部空間とを有する椀状上部と、該椀状上部から下方に延伸している筒状下部とからなり、且つ前記筐体ユニットとの間に前記空気流入路と前記内部空間と前記粉体排出路とにそれぞれ連通する第1のサイクロン室を画成している仕切りユニットと、
前記椀状上部の前記上方開口を塞ぐように前記椀状上部に支持されており、且つ、内部に前記内部空間及び前記空気流出路と連通する第2のサイクロン室がそれぞれ画成されている複数のコーンを有するコーンユニットと、を具えている粉体分離器であって、
前記仕切りユニットの前記椀状上部には、前記第1のサイクロン室と前記内部空間とを連通させる少なくとも1つの連通孔が形成されており、また、前記筒状下部の内部には、前記第1のサイクロン室及び前記内部空間それぞれとから仕切られている集塵空間が形成されており、
前記コーンユニットの各前記コーンは、前記仕切りユニットの前記椀状上部の前記内部空間を貫通して前記集塵空間にまで延伸しており、また、各前記コーンの上端には、前記内部空間とそれぞれの前記第2のサイクロン室とを連通させる流路形成切欠が形成されているコーン上端部が、下端には、前記第2のサイクロン室と前記集塵空間とを連通させるコーン下端開口がそれぞれ設けられており、
前記コーン上端部は、前記コーン上端部の円周に沿って前記流路形成切欠の一端側から他端側まで延伸している円周部と、該円周部の延伸端から前記コーン上端部の接線方向に突出するように延伸している接線方向延伸部とからなっており、
前記円周部は、前記流路形成切欠の前記一端側に位置する円周端部内面を有する円周端部を有しており、
前記接線方向延伸部は、前記流路形成切欠の前記他端側を画定する接線方向延伸部内面を有しており、
各前記コーンの前記接線方向延伸部は、隣接する前記コーンの前記円周端部と横方向に繋がっており、
空気が前記空気流入路を通って前記第1のサイクロン室に流入すると、旋回気流となって該空気に含まれている粉体が該空気と分離される一次分離が起き、
前記第1のサイクロン室にて一次分離された空気が更に前記第1のサイクロン室から各前記流路形成切欠を通って前記第2のサイクロン室に流入すると、旋回気流となって該空気に残留している粉体が該空気と分離される二次分離が起きることを特徴とする粉体分離器を提供する。
また、上記構成に加えて、前記筐体ユニットは、前記空気流入路を画成するように前記囲壁から接線方向に延伸している流入管を有しており、
前記流入管には、流入逆止弁が、前記第1のサイクロン室から前記筐体ユニットの外部へと前記流入管を通って空気が流れるのを防ぐように連結されており、
前記粉体排出管には、排出逆止弁が、前記筐体ユニットの外部から前記第1のサイクロン室へと前記粉体排出管を通って空気が流れるのを防ぐように連結されていることが好ましい。
上記構成により本考案によれば、コーンユニットが複数のコーンを有していることから分離効果が高く、且つコーン上端部に設けられている流路形成切欠によりコーン同士が並列に繋がっているので、コーン同士間の配管が省かれるばかりでなく、稼動中に流れがここで一時分流し、流路に起こる抵抗が従来の直列式より遥かに小さい粉体分離器が提供できる。
従来の粉体分離器の概略を示す縦断面図である。 本考案に係る粉体分離器の第1の実施形態を示す分解斜視図である。 上記第1の実施形態において組み立て状態を示す斜視図である。 上記第1の実施形態における縦断面図である。 上記第1の実施形態におけるコーンユニットを示す上視図である。 上記第1の実施形態におけるコーンユニットを示す斜視図である。 上記第1の実施形態において、第1と第2のサイクロン室において旋回気流が起きている状態を示す縦断面図である。 上記第1の実施形態において、各コーンにおける気流の方向を概略的に示す上視図である。 本考案に係る粉体分離器の第2の実施形態において、吸引モードでの動作を概略的に示す図である。 上記第2の実施形態において、排出モードでの動作を概略的に示す図である。 本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第1の実施形態を示す概略図である。 本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第2の実施形態を示す概略図である。 本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第3の実施形態を示す概略図である。 上記粉体分離システムの第3の実施形態における動作状態を示す概略図である。 上記粉体分離システムの第3の実施形態における他の動作状態を示す概略図である。 本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第4の実施形態を示す概略図である。 本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第5の実施形態を示す概略図である。
以下、添付図面を参照しながら、2つの実施形態を具体例として本考案を詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図2〜図8は、本考案に係る粉体分離器の第1の実施形態を示している。粉体分離器100は、筐体ユニット2と、仕切りユニット3と、コーンユニット4とを具えている。
筐体ユニット2は、上下両端に開口を有すると共に下端側が漏斗状に先細りになっている円筒形の外筒21と、外筒21の上端開口を覆うように設けられている外筒カバー22とを有している。また、外筒21と外筒カバー22の間には、これらに気密的に密着するように密閉リング23が介設されている。外筒21は、下端側が窄まっている囲壁212と、囲壁212の窄まった下端から更に下方に向かって延伸している粉体排出管213とを有しており、この粉体排出管213により粉体排出路2131が画成されている。筐体ユニット2は更に、外筒カバー22から上方に向かって延伸している流出管204と、囲壁212の上端付近から外筒21の接線方向に沿って延伸している流入管205とを有しており、流出管204により空気流出路2041が、流入管205により外筒21の接線方向に沿って外筒21の外部から内部に延伸している空気流入路2051がそれぞれ画成されている。また、囲壁212の上端付近内側には肩部2123が設けられている。
仕切りユニット3は、筐体ユニット2内に設けられており、上方開口305と内部空間314とを有する椀状上部30と、椀状上部30から下方に延伸しており、且つ下端に下方開口322を有する筒状下部32と、下方開口322に設けられているコネクター35と、コネクター35に連結されている粉体排出逆止弁36とからなっており、粉体排出逆止弁36は、筐体ユニット2の粉体排出管213の上方にこれと隣接するように設けられている。また、仕切りユニット3と筐体ユニット2との間には、外筒21に設けられている空気流入路2051及び粉体排出路2131と、椀状上部30の内部空間314とにそれぞれ連通する第1のサイクロン室61が画成されている。
椀状上部30には、その外部と内部、つまり第1のサイクロン室61と内部空間314とを連通させる複数の連通孔315が形成されている。また、筒状下部32の内部には、第1のサイクロン室61及び椀状上部30の内部空間314それぞれとから仕切られている一方、下方開口322と繋がっている集塵空間316が形成されている。集塵空間316は粉体排出逆止弁36を介して第1のサイクロン室61と連通できるように設けられており、粉体排出逆止弁36は第1のサイクロン室61から集塵空間316に空気が流れ込むことを防いでいる。
椀状上部30は、横方向に延在している底壁301と、底壁301から上方に延伸するように縦方向に延在している周壁302と、周壁302の上端から外側に放射状に突出するように設けられている仕切り上端フランジ303とを有しており、仕切り上端フランジ303が外筒21の囲壁212の肩部2123に載せられて支持されている。
底壁301は、周壁302の内側と横方向に繋がっている外側部3011と、外側部3011から延伸し、椀状上部30の内部空間314側に入り込むように且つ内側に向かうにつれて先細りになるように、つまり先端が上方に向かう円錐状をなすように設けられている内側部3012とを有しており、内側部3012には複数の、本実施形態においては3つのコーン通過孔3013が穿設されている。
周壁302は、底壁301から立ち上がるように延伸している円筒状部3021と、円筒状部3021よりも径大になるように円筒状部3021から上方に向かって且つ外側に広がるように延伸している錐台状部3022とを有しており、上記の連通孔315はこの周壁302に穿設されている。
コーンユニット4は、仕切りユニット3の椀状上部30の上方開口305を塞ぐように椀状上部30に支持されており、三つのコーン40,40,40と、フランジ41と、上カバー42とを有している。
三つのコーン40,40,40は、それぞれが円周方向に等間隔に並んでいると共に、互いに共通の接線を有するようにそれぞれのコーン上端部45で横方向に接触しており、これにより椀状上部30の内部空間314と連通する中心間隙43が各コーン40の間に画成されている。また、各コーン40の内部には、椀状上部30の内部空間314と筐体ユニット2の空気流出路2041とに連通する第2のサイクロン室403が画成されている。
フランジ41は、各コーン40のコーン上端部45から横方向に張り出してコーン上端部45の周方向に延伸するように設けられており、椀状上部30の仕切り上端フランジ303に載置されている。これにより上述のようにコーンユニット4が椀状上部30に支持されている。また、フランジ41にはこれを上下方向に貫通する複数の挿嵌孔414が形成されている。なお、フランジ41とコーン40とは成形用プラスチック材により一体に形成されている。
各コーン40は、フランジ41から下方に向かって窄みながら仕切りユニット3の椀状上部30の内部空間314を通って対応するコーン通過孔3013を貫通するように延伸しており、その下端が筒状下部32内部の集塵空間316にまで達している。また、各コーン40の下端には各コーン40の下端の内部と外部、つまり第2のサイクロン室403と集塵空間316とを連通させるコーン下端開口402がそれぞれ設けられている。
各コーン40のコーン上端部45は、各コーン上端部45同士が接触している箇所に、中心間隙43とそれぞれの第2のサイクロン室403とを連通させるための流路形成切欠46が、コーン40の上端を下方に切り込むようにそれぞれ形成されており、これにより各第2のサイクロン室403と椀状上部30の内部空間314とが中心間隙43と流路形成切欠46とを通して連通されている。
コーン上端部45は、コーン上端部45の円周に沿って流路形成切欠46の一端側461から他端側462まで延伸している円周部45aと、円周部45aの延伸端から連続してコーン上端部45の接線方向に突出するように延伸している接線方向延伸部45bとからなっている。
円周部45aは、円周端部内面4511を有する円周端部451を具えており、円周端部内面4511は対応する流路形成切欠46の一端側461に位置している。
接線方向延伸部45bは、対応する円周部45aの円周端部内面4511に面している接線方向延伸部内面452を有しており、接線方向延伸部内面452は対応する流路形成切欠46の他端側462を画定している。
また、各コーン40は、それぞれの接線方向延伸部45bの接線方向延伸部内面452が、隣接するコーン40の円周部45aの円周端部内面4511と横方向に繋がっている。言い換えると、各コーン40の接線方向延伸部45bと隣接するコーン40の円周端部451とは背中合わせになっており、両者が合わさる面となる接線方向延伸部端面453は、流路形成切欠46の一端側461を画定していると共に、隣接するコーン40の接線方向延伸部内面452に面している。このような各コーン上端部45の構造は、各コーン40の流路形成切欠46が、対応するコーン40の接線方向に沿って延伸するように形成されるためのものである。
また、各コーン上端部45には、第2のサイクロン室403と繋がるコーン上端開口401が設けられており、コーンユニット4の上カバー42はこのコーン上端開口401を覆うようにコーン40上に設けられている。また、上カバー42には、コーンユニット4のフランジ41の複数(図示では三つ)の挿嵌孔414と数量と位置が対応しており挿嵌孔414に挿嵌されている挿嵌突起422と、数量(図示では三つ)と位置がコーン40と対応する通気孔421が形成されており、通気孔421は筐体ユニット2の空気流出路2041と各コーン40の第2のサイクロン室403とを連通している。更に、コーン40と上カバー42の間には、上カバー42の通気孔421と対応して同様の通気孔が穿設されている密閉パッド49がコーン40と上カバー42とに気密的に密着するように介設されている。
筐体ユニット2の流入管205は、粉体分離したい気体を流入させるためのパイプライン(図示せず)と接続されるためのものであり、流出管204は、粉体分離器100に負圧を与えたり粉体分離器100から粉体を排出させるため正圧を与えたりするための例えば正逆双方向に回転できる送風機等の空気圧源(図示せず)に接続されるためのものである。
以下には本考案に係る粉体分離器100の動作を説明する。
上記空気圧源が吸入モード、つまり流入管205から粉体分離器100に空気を流入させるモードで稼動すると、粉体が混在している空気が空気流入路2051を通って第1のサイクロン室61に流入する。空気流入路2051は外筒21の接線方向に沿って延伸しているので、第1のサイクロン室61に流入した空気は外筒21の囲壁212の内周に沿って渦を描くように流れることで第1のサイクロン室61において旋回気流となる。この際に、該空気に含まれている塵芥などの粉体が該空気と分離される一次分離が起きる。
第1のサイクロン室にて一次分離された空気は続いて、連通孔315、内部空間314、中心間隙43を経由して三つに分流し、それぞれ流路に並列になっている三つの第2のサイクロン室403の流路形成切欠46を通って対応の第2のサイクロン室403に流入する。流路形成切欠46はコーン40の接線方向に沿って延伸しているので、各第2のサイクロン室403に流入した空気はコーン40の内周に沿って渦を描くように流れることで第2のサイクロン室403において旋回気流となる。この際に、該空気に残留している粉塵等の粉体が該空気と分離される二次分離が起きる。各第2のサイクロン室403にて二次分離された空気は更に、コーン上端開口401から上カバー42の通気孔421を通ってから合流し、そして流出管204に流入し、空気流出路2041から外部に放出される。
以上、上記構成により、本考案に係る粉体分離器100によれば、コーンユニット4が複数のコーン40を有していることから分離効果が高く、且つコーン上端部45に設けられている流路形成切欠46によりコーン40同士が並列に繋がっていることから、コーン40同士間の配管が省かれるばかりでなく、稼動中に流れがここで一時分流し、流路に起こさせる抵抗が従来の直列式より遥かに小となるため、上述した本考案が解決しようとする課題が克服される。
(第2の実施形態)
図9及び図10は、本考案に係る粉体分離器の第2の実施形態を示している。第1の実施形態との違いは、以下の二点である。
先ず、流入管205には、流入逆止弁110が、第1のサイクロン室61から筐体ユニット2の外部へと流入管205を通って空気が流れるのを防ぐように連結されている。
次に、粉体排出管213には、排出逆止弁120が、筐体ユニット2の外部から第1のサイクロン室61へと粉体排出管213を通って空気が流れるのを防ぐように連結されている。
このように更に流入逆止弁110と排出逆止弁120とを具えたことにより、本実施形態の粉体分離器100では、流出管204に連結された送風機等の空気圧源(図示せず)が、吸入モードで稼動すると、粉体が混在している空気は粉体分離器100の外部から内部に流入し、粉体と空気が分離された後に内部から流出管204を通って外部に流出するが、この際、該空気の流入経路は、流入逆止弁110及び流入管205とから形成される経路のみとなる(図9参照)。
また、流出管204に連結された送風機等の空気圧源(図示せず)が、吸入モードとは逆の吐出モード、つまり空気が流出管204から粉体分離器100に流入するようなモードで稼動すると、空気は外部から流出管204を通って粉体分離器100に流入し、粉体排出管213および排出逆止弁120を通って外部に流出する(図10参照)。これにより、集塵空間316に溜まった粉体を外部に排出することができる。
(粉体分離システムの第1の実施例)
以下では、本考案の粉体分離器を用いることにより構築される粉体分離システムについて言及する。
図11は、本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第1の実施例を示している。本システムは、2個の上述した粉体分離器100と、2個の粉体分離器100を連結しているパイプライン200と、パイプライン200を通して各粉体分離器100から空気を吸入したり各粉体分離器100へ空気を吐出したりするようにパイプライン200に連結されている空気圧源230とを含んでいる。
本実施例において、パイプライン200は、一方の粉体分離器100の流出管204と他方の粉体分離器100の流入管205とを連結している第1の連結管240と、上記他方の粉体分離器100の流出管204と空気圧源230とを連結している第2の連結管220とを有している。
(粉体分離システムの第2の実施例)
図12は、本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第2の実施例を示している。本システムは、2個の上述した粉体分離器100と、それぞれの粉体分離器100に連結されているパイプライン200と、パイプライン200に連結されている気流制御ユニット250と、パイプライン200を通して各粉体分離器100から空気を吸入したり各粉体分離器100へ空気を吐出したりするようにパイプライン200に連結されている空気圧源230とを含んでいる。ここで、気流制御ユニット250は、パイプライン200を通る空気の流れの方向などを制御するようにパイプライン200にそれぞれ連結されている制御弁(図示せず)や気流センサー(図示せず)を含んでいる。
本実施例において、パイプライン200は、一方の粉体分離器100の流出管204と気流制御ユニット250を連結している第1の連結管221と、他方の粉体分離器100の流出管204と気流制御ユニット250を連結している第2の連結管222と、気流制御ユニット250と空気圧源230とを連結している第3の連結管220とを有している。気流制御ユニット250は、空気圧源230と各粉体分離器100との間を流れる空気の流量を調節することにより、空気の流れの方向、つまりどちらの粉体分離器100に空気を流入させるかを制御することができる。
(粉体分離システムの第3の実施例)
図13は、本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第3の実施例を示している。本システムは、2個の上述した粉体分離器100と、それぞれの粉体分離器100に連結されているパイプライン200と、パイプライン200に連結されている気流制御ユニット250と、選択された方の粉体分離器100に洗浄液を供給してこれを洗浄できるようにパイプライン200に連結されている洗浄液供給ユニット280と、洗浄作業時に選択された方の粉体分離器100から塵芥等の粉体を収集するためにパイプライン200と連結されている集塵ユニット270と、パイプライン200を通して各粉体分離器100から空気を吸入したり各粉体分離器100へ空気を吐出したりするようにパイプライン200に連結されている空気圧源230とを含んでいる。洗浄液供給ユニット280は、洗浄液を貯留するタンク(図示せず)、洗浄のため選択された方の粉体分離器100に洗浄液を供給するように該タンクとパイプライン200とに連結されている送水ポンプ(図示せず)を有している。
図14は、本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第3の実施例における動作状態を示している。ここでは、一方の粉体分離器100が集塵のための稼動状態にあり、他方の粉体分離器100が例えばメンテナンスのための休止状態にある。図15に示されているように、稼働中の一方の粉体分離器100(図15において左側)内で粉体が所定の量以上に溜まると、気流制御ユニット250は該一方の粉体分離器100を稼動状態から洗浄のため休止状態に変わると共に他方の粉体分離器100(図15において右側)を待機状態から稼動状態に変わるように気流を制御する。更に洗浄液供給ユニット280が、休止状態となった一方の粉体分離器100に洗浄液を送る。このような洗浄作業により発生した洗浄液の廃液は、集塵ユニット270に排出される。
(粉体分離システムの第4の実施例)
図16は、本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第4の実施例を示している。本システムは、パイプライン200と、空気圧源230と、パイプライン200により直列に連結された5個の粉体分離器100を含んでいる。本実施例において、パイプライン200は、該5つの粉体分離器100において、気流において上流側となる一方の粉体分離器100の流出管204と、それぞれ下流側となる他方の粉体分離器100の流入管205とを連結する(但し、上流端の粉体分離器100は流出管204だけが、また下流端の粉体分離器100は流入管205だけが他の粉体分離器100と連結される)ように設けられている計4本の第1の連結管240と、空気圧源230と下流端の粉体分離器100の流出管204とを連結する第2の連結管220とを有している。
(粉体分離システムの第5の実施例)
図17は、本考案の粉体分離器を用いた粉体分離システムの第5の実施例を示しており、第4の実施例に類似しているが、本実施例では、粉体分離器100が10個設けられており、その内の5個ずつが第1のグループと第2のグループに分けられ、各グループごとに第4の実施例と同様にパイプライン200により直列に連結されていると共に、第1のグループと第2のグループはパイプライン200により並列に連結されている。
以上、本考案の好ましい実施形態を説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
100 粉体分離器
110 流入逆止弁
120 排出逆止弁
2 筐体ユニット
204 流出管
2041 空気流出路
205 流入管
2051 空気流入路
21 外筒
212 囲壁
2123 肩部
213 粉体排出管
2131 粉体排出路
22 外筒カバー
23 密閉リング
3 仕切りユニット
30 椀状上部
301 底壁
3011 外側部
3012 内側部
3013 コーン通過孔
302 周壁
3021 円筒状部
3022 錐台状部
303 仕切り上端フランジ
305 上方開口
314 内部空間
315 連通孔
316 集塵空間
32 筒状下部
322 下方開口
35 コネクター
36 粉体排出逆止弁
4 コーンユニット
40 コーン
401 コーン上端開口
402 コーン下端開口
403 第2のサイクロン室
41 フランジ
414 挿嵌孔
42 上カバー
421 通気孔
422 挿嵌突起
43 中心間隙
45 コーン上端部
45a 円周部
451 円周端部
4511 円周端部内面
45b 接線方向延伸部
452 接線方向延伸部内面
453 接線方向延伸部端面
46 流路形成切欠
461 一端側
462 他端側
49 密閉パッド
61 第1のサイクロン室

Claims (9)

  1. 円筒形の外筒と、該外筒の下方に設けられている粉体排出路と、該外筒の上方に設けられている空気流出路と、該外筒の接線方向に沿って該外筒の外部から内部に延伸している空気流入路とを有する筐体ユニットと、
    該筐体ユニット内に設けられていて、上方開口と内部空間とを有する椀状上部と、該椀状上部から下方に延伸している筒状下部とからなり、且つ前記筐体ユニットとの間に前記空気流入路と前記内部空間と前記粉体排出路とにそれぞれ連通する第1のサイクロン室を画成している仕切りユニットと、
    前記椀状上部の前記上方開口を塞ぐように前記椀状上部に支持されており、且つ内部に前記内部空間及び前記空気流出路と連通する第2のサイクロン室がそれぞれ画成されている複数のコーンを有するコーンユニットと、を具えている粉体分離器であって、
    前記仕切りユニットの前記椀状上部には、前記第1のサイクロン室と前記内部空間とを連通させる少なくとも1つの連通孔が形成されており、また、前記筒状下部の内部には、前記第1のサイクロン室及び前記内部空間それぞれとから仕切られている集塵空間が形成されており、
    前記コーンユニットの各前記コーンは、前記仕切りユニットの前記椀状上部の前記内部空間を貫通して前記集塵空間にまで延伸しており、また、各前記コーンの上端には、前記内部空間とそれぞれの前記第2のサイクロン室とを連通させる流路形成切欠が形成されているコーン上端部が、下端には、前記第2のサイクロン室と前記集塵空間とを連通させるコーン下端開口がそれぞれ設けられており、
    前記コーン上端部は、前記コーン上端部の円周に沿って前記流路形成切欠の一端側から他端側まで延伸している円周部と、該円周部の延伸端から前記コーン上端部の接線方向に突出するように延伸している接線方向延伸部とからなっており、
    前記円周部は、前記流路形成切欠の前記一端側に位置する円周端部内面を有する円周端部を有しており、
    前記接線方向延伸部は、前記流路形成切欠の前記他端側を画定する接線方向延伸部内面を有しており、
    各前記コーンの前記接線方向延伸部は、隣接する前記コーンの前記円周端部と横方向に繋がっており、
    空気が前記空気流入路を通って前記第1のサイクロン室に流入すると、旋回気流となって該空気に含まれている粉体が該空気と分離される一次分離が起き、
    前記第1のサイクロン室にて一次分離された空気が更に前記第1のサイクロン室から各前記流路形成切欠を通って前記第2のサイクロン室に流入すると、旋回気流となって該空気に残留している粉体が該空気と分離される二次分離が起きることを特徴とする粉体分離器。
  2. 各前記コーン上端部は、それらの間に中心間隙を画成するように互いに横方向に繋がっており、前記流路形成切欠は前記中心間隙と繋がっていることを特徴とする請求項1に記載の粉体分離器。
  3. 各前記コーンは、前記接線方向延伸部に、隣接する前記コーンの前記円周部の前記円周端部内面と横方向に繋がっている接線方向延伸部端面を有し、該接線方向延伸部端面は、前記流路形成切欠の前記一端側を画定していることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体分離器。
  4. 前記コーンユニットは、各前記コーンの前記コーン上端部から突出して前記コーン上端部の周方向に延伸するフランジを有しており、該フランジと前記コーンとは一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉体分離器。
  5. 各前記コーンには、コーン上端開口が設けられており、前記コーンユニットは、各前記コーン上端開口を覆うように設けられた上カバーを有しており、
    前記上カバーには、各前記コーン内の前記第2のサイクロン室と前記空気流出路とをそれぞれ連通させる複数の通気孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の粉体分離器。
  6. 前記椀状上部は、底壁と、該底壁から上方に延伸している周壁とを有し、
    前記底壁は、前記周壁と横方向に連結されている外側部と、該外側部から、前記椀状上部の前記内部空間側に入り込むように且つ内側に向かうにつれて先細りになるように延伸している内側部とを有しており、
    各前記コーンは、前記底壁の前記内側部を貫通していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の粉体分離器。
  7. 前記椀状上部の前記周壁は、前記底壁から上方に向かって延伸している円筒状部と、該円筒状部よりも径大になるように該円筒状部から上方に向かって延伸している錐台状部とを有していることを特徴とする請求項6に記載の粉体分離器。
  8. 前記筐体ユニットの前記外筒は、囲壁と、前記粉体排出路を画成するように該囲壁から下方に延伸している粉体排出管とを有しており、
    前記仕切りユニットの前記筒状下部は、下方開口を有しており、
    該下方開口には、前記粉体排出管の上方に位置し且つ前記粉体排出管と隣接するように粉体排出逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の粉体分離器。
  9. 前記筐体ユニットは、前記空気流入路を画成するように前記囲壁から接線方向に延伸している流入管を有しており、
    前記流入管には、流入逆止弁が、前記第1のサイクロン室から前記筐体ユニットの外部へと前記流入管を通って空気が流れるのを防ぐように連結されており、
    前記粉体排出管には、排出逆止弁が、前記筐体ユニットの外部から前記第1のサイクロン室へと前記粉体排出管を通って空気が流れるのを防ぐように連結されていることを特徴とする請求項8に記載の粉体分離器。
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