JP3180458U - 芳香剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】配合する香料成分の配合量の調整が容易であり、容器が転倒してもこぼれることがない芳香剤を提供する。
【解決手段】本考案は、揮発性香料成分を含む紫外線硬化性樹脂から成る樹脂成形体3を備えた芳香剤1であって、前記樹脂成形体3が、球状、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状、板状、またはこれらの組み合わせからなる立体形状を有する固体状の樹脂成形体3であることを特徴とする室内芳香剤である。前記樹脂成形体3が透明又は半透明である場合には、該樹脂成形体3の内部に飾り部材2を封入するとよい。
【選択図】図1

Description

本考案は、様々な空間に香料を揮散させるために用いられる芳香剤に関する。
生活空間を快適にするため、住宅の居室やトイレ、浴室、自動車の車室といった様々な空間の気になる臭いを抑える、いわゆる芳香剤が広く用いられている。このような芳香剤には、濾紙等に香料成分を含浸させ、そこから揮散させる液体状芳香剤や、香料を配合したゲル状樹脂からなるゲル状芳香剤等があり、特にゲル状芳香剤は容器から芳香剤がこぼれる心配がないことから、据え置き型の芳香剤として広く用いられている(特許文献1)。
特開2012-061121号公報
ところが、ゲル状芳香剤の多くは、樹脂材料をゲル化(硬化)させる際に加熱するため、樹脂材料に配合した香料成分の一部がゲル化の際に揮発してしまう。このため、ゲル化の際に揮発する量を見込んで香料成分を樹脂材料に配合する必要があり、香料成分の配合量の調整が難しい。
また、容器からこぼれにくいとはいえ、転倒した状態で放置された場合には、容器からゲル状芳香剤がこぼれ出てしまう。従って、そのような場合でも容器からこぼれ出ないように、且つ、ゲル状芳香剤から揮発した香料成分が容器の外部に揮散するような構造を該容器に設ける必要がある。
本考案が解決しようとする課題は、配合する香料成分の配合量の調整が容易であり、容器が転倒してもこぼれることがない芳香剤を提供することである。
上記課題を解決するために成された本考案は、
揮発性香料成分を含む紫外線硬化性樹脂に紫外線を照射して硬化することより形成された樹脂成形体から成る室内芳香剤であって、
前記樹脂成形体が、球状、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状、板状、またはこれらの組み合わせからなる立体形状を有する固体状の樹脂成形体であることを特徴とする。
前記樹脂成形体は、揮発性香料成分を添加した紫外線硬化性樹脂を成形型に入れ、該成形型内の紫外線硬化性樹脂全体に紫外線を照射して硬化させてもよく、容器内に収容された紫外線硬化性樹脂に紫外線ビームを走査することにより硬化させてもよい。また、紫外線硬化性樹脂の粘性が比較的高い場合は、該紫外線硬化性樹脂を平板上に滴下した後、紫外線を照射して硬化させることにより樹脂成形体を形成することができる。
上記芳香剤は、前記樹脂成形体が、
(A)モノマーを50〜70重量部、
(B)オリゴマーを10〜30重量部、
(C)重合開始剤を1〜5重量部
(D)界面活性剤を0.1〜3重量部
含む紫外線硬化性樹脂に、
(E)揮発性香料成分を15〜25重量部添加したものに紫外線を照射することにより形成することが好ましい。
前記樹脂成形体は透明及び半透明のいずれでもよく、また、有色であってもよい。樹脂成形体を透明又は半透明とした場合、該樹脂成形体の内部に意匠性を有する飾り部材を封入し、外部から該飾り部材が視認できるようにするとよい。意匠性を有する飾り部材とは、例えば花びらや葉、貝殻などの天然素材の他、紙や樹脂フィルム、金属箔等を適宜の形状に切り抜いたものが挙げられる。
本考案の室内芳香剤は、紫外線硬化性樹脂の樹脂成形体から成るため、揮発性香料成分を含む樹脂材料の硬化時に該揮発性香料成分が揮散することがない。このため、樹脂材料に配合した香料成分がそのまま樹脂成形体に含まれるため、香料成分の配合量の調整が容易である。また、固体状の樹脂成形体から成るため、そのままでも室内の適宜の場所に置くことができ、さらに、容器に収容して用いた場合でも容器からこぼれることがない。
本考案に係る室内芳香剤の第1実施例を示す斜視図。 本考案に係る室内芳香剤の第2実施例を示す斜視図。
以下、本考案に係る芳香剤の具体的な実施例を説明する。
図1は、居室内や車室内に置いて使用される室内芳香剤に本考案を適用した実施例を示しており、室内芳香剤1は、内部に飾り部材2が封入された円柱状(円板状)の樹脂成形体3から成る。この室内芳香剤1は、そのまま使用しても良く、容器に収容して使用してもよい。樹脂成形体3は黄色や赤色等の有色で且つ半透明であり、厚さが 3 mm、直径が 40 mm程度の大きさを有している。なお、樹脂成形体3は、芳香の持続時間に応じて適宜の大きさにすることができる。本実施例では、樹脂成形体3の大きさは、芳香が約6ヶ月持続するような大きさに設定している。
飾り部材2は室内芳香剤1に意匠性を付与するためのものであり、花びらや葉、貝殻などの天然素材の他、紙や樹脂フィルム、金属箔等を適宜の形状に切り抜いたものから成る。
樹脂成形体3は、モノマー(A)及びオリゴマー(B)から成る基剤、重合開始剤(C)及び界面活性剤(D)から構成される組成物に揮発性香料成分(E)を添加した後、波長が360nm〜370nmの紫外線(特には波長365nmの紫外線)を照射して硬化させたものである。
モノマー(A)としては、ラジカル重合系の単官能アクリレートもしくは多官能アクリレート等のメタアクリルモノマーを用いることが好ましく、同様に、オリゴマー(B)としては、ラジカル重合系のエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、共重合系アクリレート、ポリブタジエンアクリレート、シリコンアクリレート等のアクリルオリゴマーを用いることが好ましい。本実施例では、モノマー(A)として2−ヒドロキシエチルメタクリレートを、オリゴマー(B)としてウレタンアクリレート)を用いた。
重合開始剤(C)は、モノマー及びオリゴマーの種類に応じて適宜の開始剤を用いることができるが、ラジカル重合系のモノマー及びオリゴマーを用いた場合の重合開始剤としては、波長が360nm〜370nmの紫外線により容易に重合開始するアルキルフェノン系光重合開始剤、アシルホスフィン系光重合開始剤、を用いるとよい。
界面活性剤(D)は、樹脂成形体3の表面の仕上がりをきれいにするために用いられ、非イオン系界面活性剤が適している。
揮発性香料成分(E)は、紫外線照射による上記組成物の重合を阻害しないものであれば何でもよく、一般的な室内芳香剤に添加されている香料であれば全て用いることができる。
なお、上記したように、(A)〜(E)成分としては種々のものを用いることができるが、特に、下記(1)〜(6)の点を考慮して(A)〜(E)成分を選定すると共に配合量を決定した。
(1)硬化速度が速いこと。
(2)溶剤を配合しなくても紫外線照射により硬化すること。これは、製造時における環境への負荷を低減するためである。
(3)(A)〜(D)成分は無臭に近い微香性であり、硬化するとほぼ無臭となること。これは、(E)成分から揮発される芳香に与える影響を抑えるためである。
(4)(A)〜(D)成分は液状であること。これは、(E)成分をブレンドし易くするためである。
(5)透明或いは半透明であること。これは、樹脂成形体3の中に封入した飾り部材2が外部から視認できるようにするためである。
(6)樹脂成形体3がその形状を維持し、且つ、揮発性香料成分から芳香を持続して揮発すること。
特に、(6)については、(A)〜D)成分を種々の材料及び配合量で混合し、紫外線を照射して樹脂成形体を繰り返し試作することにより、適切な材料、配合量を決定した。その結果、紫外線硬化性樹脂に対する(A)〜(E)成分の配合量は、紫外線硬化性樹脂100重量部に対して、モノマー(A)は50〜70重量部、オリゴマー(B)は10〜30重量部、重合開始剤(C)は1〜5重量部、界面活性剤を0.1〜3重量部、揮発性香料成分(E)は15〜25重量部とすることが好ましいことが分かった。
次に、室内芳香剤1の製造例を以下に示す。
[配合量]
(A)モノマー(メタアクリルモノマー): 2-ヒドロキシエチルメタクリエート 60重量部
(B)オリゴマー(アクリルオリゴマー):ウレタンアクリレート 17重量部
(C)重合開始剤:ダロキュア1173、または651(登録商標、BASFジャパン株式会社) 3重量部
(D)界面活性剤:非イオン系界面活性剤 1重量部
(E)揮発性香料成分:19重量部
[製造手順]
まず、上記(A)〜(E)から成る樹脂材料の半量を混合して図示しない円柱状の成形型内に入れ、波長 365 nmの紫外線を照射することにより硬化させる。これにより成形型内の下半部に樹脂成形体が形成される。続いて、飾り部材2を樹脂成形体の上に載せ、残り半量の樹脂材料を混合して成形型に入れ、紫外線を照射して硬化させる。硬化後、成形型を取り外す(脱型)ことにより、飾り部材2が封入された円柱状の樹脂成形体3から成る室内芳香剤1が得られる。
このように、本考案の室内芳香剤1によれば、樹脂材料の硬化時に熱を加えなくてもよいため、樹脂材料に添加した香料が製造時に揮散することがない。従って、硬化前に添加した香料成分の量がそのまま樹脂成形体3に含まれることになるため、揮発性香料成分の配合量を容易に調整することができる。また、本考案の室内芳香剤1は樹脂成形体3が固体状であり、適度な硬度を有しているため、従来の液体状やゲル状の室内芳香剤と異なり、樹脂成形体3を収容する容器が転倒した場合でも該容器からこぼれ出ることがない。さらに、そのまま室内の適宜の場所に置いて使用することができるため、容器の分だけ製造費を低減することができる。
なお、上記実施例1では円柱状の樹脂成形体3から成る室内芳香剤1について説明したが、図2に示すような矩形板状の樹脂成形体3から成る室内芳香剤1としてもよい。この他、角柱状や球状、三角錐状、キューブ状等、様々な形状にすることができる。
また、上記実施例では樹脂成形体3の内部に飾り部材2を封入したが、樹脂成形体3の表面に飾り部材2を貼り付けてもよく、飾り部材2をなくしてもよい。この場合は、樹脂成形体3は透明或いは半透明である必要はない。
本考案に係る芳香剤は容器に入れなくてもよいため、例えばカバンの中や衣服のポケットの中等に入れて持ち歩くことが可能である。また、紫外線の照射時間やモノマー、オリゴマーの種類・配合比率を変えることにより硬度を低くし粘着性を待たせてガラスに張り付けたり、名刺ケースや携帯ケースに張り付けたりしても良い。いずれの場合も、容易に香りを楽しむことができる。
1…室内芳香剤
2…飾り部材
3…樹脂成形体

Claims (3)

  1. 揮発性香料成分を含む紫外線硬化性樹脂から成る、球状、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状、板状、またはこれらの組み合わせから成る立体形状を有する固体状の樹脂成形体を備えた芳香剤。
  2. 前記樹脂成形体が、
    (A)モノマーを50〜70重量部、
    (B)オリゴマーを10〜30重量部、
    (C)重合開始剤を1〜5重量部
    (D)界面活性剤を0.1〜3重量部
    含む紫外線硬化性樹脂に、
    (E)揮発性香料成分を15〜25重量部添加したものであることを特徴とする請求項1に記載の芳香剤。
  3. 前記樹脂成形体が透明又は半透明であり、該樹脂成形体の内部に飾り部材が封入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の芳香剤。
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