JP3180261U - 温熱液体流下装置 - Google Patents

温熱液体流下装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3180261U
JP3180261U JP2012005503U JP2012005503U JP3180261U JP 3180261 U JP3180261 U JP 3180261U JP 2012005503 U JP2012005503 U JP 2012005503U JP 2012005503 U JP2012005503 U JP 2012005503U JP 3180261 U JP3180261 U JP 3180261U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
nozzle
motor
supply path
liquid supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012005503U
Other languages
English (en)
Inventor
聡 掃部
Original Assignee
耀ヘナ研究開発株式会社
株式会社ディバイン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 耀ヘナ研究開発株式会社, 株式会社ディバイン filed Critical 耀ヘナ研究開発株式会社
Priority to JP2012005503U priority Critical patent/JP3180261U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3180261U publication Critical patent/JP3180261U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

【課題】構成部品を少なくすると共に、構造を簡単にして製造費を安価とし、また、使用時に従来例の如くワイヤ等による騒音の発生をなくし、治験者に不快感を与えることなく、さらにノズルから吐出される流下液が人間(治験者)の左右の生え際から外れるのを回避できる温熱液体流下装置を提供する。
【解決手段】貯槽10とヒータ20とポンプ30とを内蔵した基台2と、施術台5と、加熱液体供給路6と、制御装置7とを備えてなる温熱液体流下装置であって、加熱液体供給路6の先端部のノズル80は、枢支部を支点にして振り子運動するように構成し、該ノズル80から吐出される流下液が、人間の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を直線状に往復移動しながら流下されるように構成してある。
【選択図】図1

Description

本考案は、インドの古代からの伝統医学(アユルベーダ)に用いられる、人間の頭部に加温したオイルを滴下して種々の症状を癒す頭部滴下療法(シローダーラー)に用いられる温熱液体流下装置に関する。
従来より、この種の温熱液体流下装置としては、実用新案登録第3158311号公報(以下、特許文献1という。)に示された加熱液体流下装置が知られている。
この特許文献1の加熱液体流下装置は、人体の頭部及び液体を受ける施術台と、該施術台に設けられた排液口からの排液を導入する貯液部と、該貯液部内の液体を加熱する加熱部と、前記貯液部内の加熱液体を前記施術台の上方に供給して流下する加熱液体供給路と、前記加熱液体供給路の先端側部分が、人体の額近傍部位に対応する部位の上方に支持されて、人体の頭頂部側に対応する部位に立設されたアームと、該アームの先端部に、アームの先端部から人体の頭頂部側に対応する方向に向けて延びてアームの先端部を軸にアームの下で扇動する扇動部とを備え、前記扇動部の先端側部位に、前記加熱液体供給路の先端が保持されてなるものである。
そして、前記扇動部を扇動するため、アームの下方から先端部にかけて駆動機構が設けられている。すなわち、本体部内に設けられた駆動部と、先端がアームの先端部において扇動部の軸部分に結合され前記駆動部によって牽引されるワイヤとを有する。前記駆動部は、モータ、減速機、回転板、連結杆及び揺動杆からなるリンク機構で構成される。ワイヤは、前記揺動杆を枢支する支持台の孔部を通って、前記アームの内部に導かれる。また、扇動部は、扇動部の長手方向に移動可能に構成されている。そこで、前記駆動部によってワイヤが牽引されると、アームの先端部の回転板が回転し、軸を中心に扇動部が扇動し、この扇動に従って、ノズルの位置が移動する。この結果、加熱液体供給路を通って流下する加熱液体は、人体の顔の下部側部分に対応する部位を中心とする円弧状の軌道を描いて往復移動する。(特許文献1の段落[0031],[0032],[0037]、図1〜図7参照]。
実用新案登録第3158311号公報
しかしながら、上記特許文献1の加熱液体流下装置では、扇動部を扇動するため、本体部内に駆動部(モータ、減速機、回転板、連結杆、揺動杆)を設けると共に、前記揺動杆を枢支する支持台の孔部を通って、アームの内部を経てアームの先端部で扇動部の軸と結合されたワイヤとを設けている。
そのため、特許文献1の加熱液体供給路によれば、前述したように、(a)駆動部として、モータ、減速機、回転板、連結杆、揺動杆の構成部品を必要とすると共に、前記駆動部の揺動杆に一端を固定し、他端を扇動部の軸部上方に設けた回転板に固定された長尺のワイヤとを必要とするので、多数の構成部品が必要である上に、構造が複雑で製造費が高くなる欠点があった。
(b) また、前記ワイヤは、逆L字状の中空管内に挿入されているため、加熱液体流下装置を使用時に、ワイヤがこすれるなどの騒音が発生し、治験者に不快感を与えていた。加えて、使用中にワイヤが延びる欠点があった。
(c) さらに、扇動部の軸を回転支点として、人体の頭頂部と反対側に位置するもので、人体の額の湾曲に沿って円弧状を描く様な扇動ができるものであるので、オイル(加熱液体)が最初に流下される額の中央部位置の設定を誤ると、左右の生え際の流下位置から外れる虞れがあった。
本考案は、上記従来例の有する前記(a)、(b)、(c)等の欠点を解消するために案出したものであり、構成部品を少なくすると共に、構造を簡単にして製造費を安価とし、また、使用時に従来例の如くワイヤ等による騒音の発生をなくし、治験者に不快感を与えることなく、さらにノズルから吐出される流下液が人間(治験者)の左右の生え際から外れるのを回避できる温熱液体流下装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の請求項1の温熱液体流下装置は、流下すべき液体を収納する貯槽と、該貯槽内の液体を適温に加熱するヒータと、このヒータで加温された流下液を後述する施術台を経て上方に延設した加熱液体供給路の先端部のノズルまで輸送するためのポンプとを少なくとも内蔵した基台と、
前記基台の上部に設けられて、人間の頭部を載置すると共に、前記加温された流下液を前記ノズルから頭部の額部位に受ける施術台と、
少なくとも前記施術台より人間の頭頂部側に対応する部位まで立設されたアームを有する前記加熱液体供給路と、前記加温された流下液の温度を調節するための温度調節器やタイマー等の制御装置とを備えてなる温熱液体流下装置であって、
前記加熱液体供給路の先端部のノズルは、枢支部を支点にして振り子運動するように構成し、該ノズルから吐出される流下液が、人間の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を直線状に往復移動しながら流下されるように構成してあることを特徴とする。
ここで、加熱液体供給路の先端部のノズルが、枢支部を支点にして振り子運動するための具体的構成は、種々採用できるものである。
例えば、請求項2に記載するように、前記アームの先端部は、スライダー案内板を水平方向に摺動自在にされるスライダーに設けてあると共に、このスライダーは、人間の額部の大きさや形状等に対応して、前記ノズルから吐出される流下液が人間の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を往復移動しながら流下されるように調節できるようにしてあり、
また、前記スライダー案内板の下部には、モータを設けると共に、該モータの下方には同モータと前記加熱液体供給路の先端部とを支持するモータ等支持部材を設けてあり、
さらに、前記モータ等支持部材には受皿を設けてあると共に、この受皿には加熱液体供給路の先端部と接続した前記ノズルが垂設してあり、
前記モータを作動することにより、ノズルの吐出口はモータの枢支部を支点にして振り子運動をし、人間の額部表面上を直線状に往復移動することを特徴とする構成を採用することが好ましい。
本考案の構成部品は、請求項3に記載するように、請求項1において、前記基台内に収納される貯槽、ヒータ、ポンプ及び加熱液体供給路の一部は、それぞれ着脱自在として分離及び取付け可能としてあり、また基台と施術台も互いに着脱自在としてあり、さらにアームとノズルも互いに着脱自在としてある方が好ましい。
また、請求項4に記載するように、請求項2または3において、前記スライダー案内板、スライダー、モータ、モータ等支持部材、受皿、加熱液体供給路及びノズルは、それぞれ着脱自在に設けてある方が好ましい。
さらに、請求項5に記載するように、請求項1から4までのいずれかにおいて、前記基台の外周側壁は複数の扉体で構成するとともに、各扉体は左右両端部にマグネットを設け、このマグネットを基台の外周側に立設した支柱に吸着させ又は取り外すことにより、基台の開口部を閉塞または開放するようにしてある方が好ましい。
本考案の請求項1の温熱液体流下装置によれば、貯槽やヒータやポンプを有する基台と、施術台と、加熱液体供給路と、制御装置とを備えてなる温熱液体流下装置であって、
前記加熱液体供給路の先端部のノズルは、枢支部を支点にして振り子運動するように構成し、該ノズルから吐出される流下液が、人間の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を直線状に往復移動しながら流下されるように構成してあることを特徴とするから、従来例のようなワイヤ等を不要とするため、騒音の発生を無くし、治験者に不快感を与えることがないばかりか、ノズルから流下され流下液が額の左右の生え際から外れるのを防止できる。
請求項2の温熱液体流下装置によれば、前記アームの先端部は、スライダー案内板を水平方向に摺動自在にされるスライダーに設けてあると共に、このスライダーは、人間の額部の大きさや形状等に対応して、前記ノズルから吐出される流下液が人間の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を往復移動しながら流下されるように調節できるようにしてあるため、治験者の額部の大きさや形状等に適切に対処することができる。
また、前記スライダー案内板の下部には、モータを設けると共に、該モータの下方には同モータと前記加熱液体供給路の先端部とを支持するモータ等支持部材を設けてあり、
さらに、前記モータ等支持部材には受皿を設けてあると共に、この受皿には加熱液体供給路の先端部と接続した前記ノズルが垂設してあり、前記モータを作動することにより、ノズルの吐出口はモータの枢支部を支点にして振り子運動をし、人間の額部表面上を直線状に往復移動することを特徴にしているから、構成部品が少なくできるとともに、構造も簡単にでき、治験者の額部の左右の生え際に至る範囲内に流下液を適確に流下することができる。
請求項3の温熱液体流下装置によれば、前記基台内に収納される貯槽、ヒータ、ポンプ及び加熱液体供給路の一部は、それぞれ着脱自在として分離および取付け可能としてあり、また基台と施術台も互いに着脱自在としてあり、さらにアームとノズルも互いに着脱自在としてあるから、これらの多数の構成部品を組み付けることにより、温熱液体流下装置の完成品が簡単にできると共に、その完成品から上記多数の構成部品に分離・取り外すことにより、荷造りの小型化ができるばかりか、持ち運びや運送も容易であるなどの効果を有する。
請求項4の温熱液体流下装置によれば、前記スライダー案内板、スライダー、モータ、モータ等支持部材、受皿、加熱液体供給路及びノズルは、それぞれ着脱自在に設けてあるあるから、請求項2または3の有する効果に加えて、それらのスライダー案内板、スライダー、モータ、モータ等支持部材、受皿、加熱液体供給路及びノズルが、更に分離され組み付けできるため、荷造りの小型化や持ち運び及び運搬時の利便性が更に向上される。
請求項5の温熱液体流下装置によれば、前記基台の外周側壁は複数の扉体で構成するとともに、各扉体は左右両端部にマグネットを設け、このマグネットを基台の外周側に立設した支柱に吸着させ又は取り外すことにより、基台の開口部を閉塞または開放するようにしてあることから、基台の開口部を扉体で閉塞したり又は開放したりするのが、極めて簡単にできる効果がある。
本考案に係る温熱液体流下装置を左側面側から見た一部縦断面図である。 図1の温熱液体流下装置を正面側から見た平面図である。 アームに接続された受皿(ノズル)が治験者の額部の中心位置にある場合を示した要部斜視図である。 図3の受皿(ノズル)が治験者の額部の左側位置に移動した場合を示した要部斜視図である。 図3の受皿(ノズル)が治験者の額部の右側位置に移動した場合を示した要部斜視図である。 モータ等支持部材、モータ、スライダー案内板、スライダー及び受皿等を示した概略斜視図である。 モータ等支持部材、モータ、スライダー案内板、スライダー及び受皿等を示した概略斜視図である。 図3の一部を上方から見た拡大概略平面図である。 図8の受皿内に設けた、モータ等支持部材やモータやスライダー等の部材を示した縦断面図である。 図8の右側面から見た、モータ等支持部材やモータやスライダー等の部材を示した縦断面図である。 基台に施術台を組み付けた斜視図である。 基台の右側面の扉体を取り外した状態の概略斜視図である。 基台の正面と背面と右側面の扉体を取り外した状態の概略斜視図である。 図1の貯槽とその内装部材を示した斜視図である。 図14で示した内装部材であるポンプ支持部材とポンプを示した概略図であり、(A)は正面図、(B)は拡大右側面図、(C)は背面図である。 扉体の背面図である。 扉体の斜視図である。
本考案を実施するための一形態例を、図1〜図17に基づいて以下に説明する。
図1は、本考案に係る温熱液体流下装置の実施形態例を示した左側面側から見た一部縦断面図、図3は、アームに接続された受皿(ノズル)が治験者の額部の中心位置にある場合を示した要部斜視図、図11は基台に施術台を組み付けた斜視図である。
これらの図から判るように、本考案の温熱液体流下装置1は、大別して、基台2と、基台2の上部に設けられた施術台5と、少なくとも前記施術台5より人間の頭頂部側に対応する部位まで立設されたアームを有する加熱液体供給路6と、制御装置7とを備えている。
前記基台2は、内部を中空とした略立方体形状をなし、該基台2の内部には、流下すべき液体を収納する貯槽10と、該貯槽10内の液体を適温に加熱するヒータ20と、このヒータ20で加熱された流下液を施術台5を経て上方に延設した加熱液体供給路6の先端部のノズルまで輸送するためのポンプ30とを少なくとも内蔵している。
すなわち、基台2には、図1及び図12に示されているように、正方形状の底板2aの四隅部に金属製の支柱(縦桟〕2b、2b、2b、2bを立設すると共に、支柱(縦桟)2b…2b上端部同士間に上桟2c、2c、2c、2cを固定してある。そして、前記支柱(縦桟)2b…2b及び上桟2c…2cに対して、施術台5を着脱自在に被蓋している。
また、前記基台2内の底板2a上には、ヒーター20で加熱された流下液の温度を調節するための温度調節器8やタイマー9等の制御装置7を備えている。そして、底板2aの下面側には移動に便利なようにキャスター4が取り付けてある。この制御装置7には、図1、図12、図13に示されているように、ポンプ用ランプ37、ヒーター用ランプ27、電源用ランプ17等が設けてある。この制御装置7は、ヒーター20、温度調節器8.タイマー9及びポンプ30の作動等を制御する。
前記貯槽10は、図1、図12、図13に示されているように、制御装置7の上面に窪ませた凹陥部7aに嵌装した略皿状のヒーター20上に載置するようにしてある。
この貯槽10は、有底筒状で側面に把手10aを有する金属製のコップ状に形成されており、該板貯槽10内の液体を前記ヒーター20で加熱するようにしてある。
そして、この貯槽10には、図14、図15(A)、(B)、(C)に示されるようなポンプ支持部材31を内装している。ポンプ支持部材31は、図15(A)に示す如く、正面から見て、断面が略皿形状の左右両端部にフック部32,32を形成して、そのフック部32,32を貯槽10の上端周縁部10bに係架するようにしている。
このポンプ支持部材31の底板部33には、図14〜図15に示されているように、ポンプ30が固定されている。このポンプ30は、貯槽10内の液体がヒーター20で適温になると、その加温された液体(流下液)が、前記加熱液体供給路6の下端部から上端部(先端部)のノズルへ汲み上げて供給されるように、前記制御装置7によって制御されている。ポンプ30は、図1に示すように、使用時には貯槽10の下部に臨ませている。
そして、前記ポンプ30は、吸込口(図示せず)から吸い込んだ液体を吐出管34から吐出するもので(図15(B)参照)、この吐出管34に、加熱液体供給路6を構成する給液管6Aが接続されている(図1参照)。
前記施術台5は、図1〜図5、図11〜13に示されているように、平面から見て略正方形状の厚板からなり、上面には、人間(施術者)の頭部及び液体を受ける凹陥部51が形成されている。この凹陥部51は、正面(前方)側に人間の頭部を載せる頭部載置部51aと、該頭部載置部51aから背面(後方)側に向けた皿状の皿状凹部51bとからなっている。後者の皿状凹部51bの最深部には、凹陥部51に流れる加熱液体(流下液)を排出する排液口52が形成されている。
前記排液口52は施術台5の下面まで貫設されており、その下部にはストレーナ53を介して排液管54が接続され、該排液管54は前記貯槽10内に臨ませている。それゆえ、前記ストレーナ53で異物が除去された加熱液体は貯槽10内に導入され、再利用される。なお、図1で、ストレーナ53の下方はナット55で排液管54が連結されている。
一方、施術台5の図2の平面視において、左後部位置には、略逆し字状で中空の管体からなり、その内部に前記給液管6Aと連通して接続した給液管6Bを全長に亘り内挿したアーム60が立設してある。このアーム60は、ステンレススチール等の金属製で作られており、加熱液体供給路6を構成する給液管6Bを施術台5より人間(治験者)の頭頂部に対応する部位まで立設されている。
すなわち、前記アーム60の下端部内に、前記貯槽10内に臨ませた給液管6Aの上端部が嵌挿されている。一方、アーム60の下端部から先端部(上端部)までには、給液管6Bが嵌挿されている(図1、図7参照)。そして、給液管6Bの先端部は、図7で示されているように、アーム60の先端に穿設した挿通孔61に挿入して、ボウル状の受皿70内に臨ませている。
前記加熱液体供給路6は、この実施形態では、説明の便宜上、給液管6Aと給液管6Bとに2分割して説明したが、両給液管6A、給液管6Bは一体成形したものの方が好ましい。例えば、合成樹脂やゴム等の弾性や耐久性等に富む素材で、一体成形した管状の一本の給液管を採用する方が好ましい。
前記受皿70の最深部には、加熱液体供給路6の先端部が連通される連通孔71が形成され、この連通孔71の下方にノズル80が連通した状態でナット等の固定手段81で固定してある(図9参照)。
そして、前記加熱液体供給路6の先端部のノズル80は、枢支部を支点にして振り子運動するように構成し、該ノズル80から吐出される流下液が、人間(治験者)の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を直線状に往復移動しながら流下されるように構成してある。
前述の如く、ノズル80を振り子運動させるための具体的菜構成を、図6〜図10に基づいて以下に説明する。
前記ノズル80から吐出される流下液が、人間(治験者)の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を直線状に往復移動しながら流下されるようにするための駆動機構90として、モータ等支持部材91と、モータ固定部材92と、モータ93と、スライダー案内板94と、スライダー95及び制御装置96とを備えている。
すなわち、前記モータ等支持部材91は、略箱状に形成され、モータ93と、加熱液体供給路6(給液管6B)の先端部とを支持するものであって、受皿70の内底面に設けてある。
モータ等支持部材91の上方には、略断面コ字状の上部固定部材92aと下部固定部材92bとからなるモータ固定部材92を設けてあり、下部固定部材92bはモータ等支持部材91の上面に固定するとともに、上部固定部材92aはスライダー案内板94に固定してある。
そして、上部固定部材92aと下部固定部材92bとの間にモータ93を設け、該モータ93の回転軸93aを下部固定部材92bに回転自在に枢支している。それゆえ、ノズル80が治験者の額部の中心位置にある図3の場合において、モータ93を作動すると、ノズル80の吐出口は、モータ93の回転軸(枢支部)93aを支点にして、図3において紙面に対して左方向へ移動(図4参照)してから、右方向へ移動する(図5参照)。このように、本考案におけるノズル80の吐出口は、モータ93の回転軸(枢支部)93aを回動支点にして、左右方向に振り子運動をし、人間(治験者)の額部表面上を直線状に往復移動する。
前述したように、ノズル80を左右方向に振り子運動するためのストロークの長さや速度や時間等は、制御装置96が担っている。
前記スライダー案内板94は、断面コ字状の長板の上部開口縁に内向きの折曲部94a、94aを形成している。また、スライダー95は、前記スライダー案内板94の長手方向に形成されたガイド溝94bを水平方向に摺動自在にされると共に、その略中央部には前記アーム60の先端部が溶接や嵌合方式等により固定されている。そして、このスライダー95の前部には調節ピン95aを取り付けており、この調節ピン95aを弛めて、スライダー案内板94に対してスライダー95を前後動することにより、調節ピン95aを適切な位置で固定することで、人間(治験者)の額部の大きさや形状等に対応して、前記ノズル80から吐出される流下液が人間の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を往復移動しながら適切に流下されるように調節できるようにしてある。
つまり、スライダー95の調節ピン95aを調節することにより、治験者の額部表面に滴下する上下方向の位置を適切に調節することができる。
この考案の実施の形態では、前記基台2内に収納される貯槽10、ヒータ20、ポンプ30及び加熱液体供給路6の一部は、それぞれ着脱自在として分離および取付け可能としてあり、また基台2と施術台5も互いに着脱自在としてあり、さらにアーム60とノズル80も互いに着脱自在としてある。このように構成することにより、既述したような効果がある。
しかしながら、本考案では、上記各構成要素(部品、部材)の一部のみが着脱自在である場合でもよい。
また、本考案の実施の形態では、前記スライダー案内板94,スライダー95、モータ93、モータ等支持部材91、受皿70、加熱液体供給路6及びノズル80は、それぞれ着脱自在に設けてあるが、本考案はかかる構成に限定されるものではない。
本考案は、基台2の外周側壁を形成する扉体が、基台に対して簡単に着脱できるように工夫されている。
これについて、図11〜図13、図16〜図17に基づいて以下に説明する。
すなわち、前記基台2の外周側壁は複数つまり4枚の扉体40…40で構成してあり、各扉体40…40は左右両端部にマグネット41…41を設け、このマグネット41…41を基台2の外周側に立設した金属製の支柱2b…2bに吸着させ又は取り外すことにより、基台2の開口部を閉塞または開放するようにしてある。
このように、各扉体40…40に設けたマグネット41…41と、基台の支柱2b…2bとの磁性吸着力により各扉体40を閉じ、又は上記磁性吸着力に抗する外力を加えることにより各扉体40を開放できるので、扉体40の開閉が簡単容易であるばかりか、前後左右の四方のいずれかの扉体40を開放し、制御装置7や貯槽10等の設置向きを自由に変更することができる利点がある。
この実施形態の温熱液体流下装置の動作を以下に説明する。
ごま油等の流下すべき液体を貯槽10に入れた後に、ヒーター20に載置して制御装置7により所望温度に加熱する。上記液体が所望温度になった後、制御装置7を操作してポンプ30を駆動すると、貯槽10内の加熱された液体が汲み上げられて、加熱液体供給路6(給液管6A、給液管6B)内を通って、ノズル80から、施術台5上に載置した治験者の頭部の額部の中心位置などの所望位置に、上記加温された液体が流下される。
この加温液体が、治験者の額部の中心位置の所望位置に流下されるように、予め、受皿70に設けた駆動機構90で調整しておく。例えば、額部に対する上下方向の位置、ノズル80の振り子運動する振り角度や振り速度等を制御装置96で調整する。
そこで、モータ93を駆動すると、当初において額部の中心位置にあったノズル80(図3参照)は、左側位置(図4参照)に移動してから前記中心位置を経て、右側位置(図5参照)に移動し、さらに中心位置を経て左側位置に移動するように、振り子運動しながら直線状に往復移動し、前記加温液体が流下される。
治験者の額部に流下された加温液体は、施術台5の排液口52及び排液管54を通って貯槽10に戻る。その戻った加温液体は再度使用される。
治験者に対する処方が完了した後、任意個所の扉体40を開放して、貯槽10やヒーター20や制御装置7を簡単に外部へ取り出すことができる。
本考案は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、適宜設計変更できるものである。
1 温熱液体流下装置
2 基台
2b 支柱
5 施術台
6 加熱液体供給路
7 制御装置
10 貯槽
20 ヒータ
30 ポンプ
40 扉体
41 マグネット
54 排液管
60 アーム
70 受皿
80 ノズル
90 駆動機構
91 モータ等支持部材
92 モータ固定部材
93 モータ
93a 回転軸(枢支部)
94 スライダー案内板
95 スライダ
95a 調節ピン
上記目的を達成するため、本考案の請求項1の温熱液体流下装置は、流下すべき液体を収納する貯槽と、該貯槽内の液体を適温に加熱するヒータと、このヒータで加熱された流下液を後述する施術台を経て上方に延設した加熱液体供給路の先端部のノズルまで輸送するためのポンプとを少なくとも内蔵した基台と、
前記基台の上部に設けられて、人間の頭部を載置すると共に、前記で加熱された流下液を前記ノズルから頭部の額部位に受ける施術台と、
少なくとも前記施術台より人間の頭頂部側に対応する部位まで立設されたアームを有する前記加熱液体供給路と、前記加熱された流下液の温度を調節するための温度調節器やタイマー等の制御装置とを備えてなる温熱液体流下装置であって、
前記加熱液体供給路の先端部のノズルは、枢支部を支点にして振り子運動するように構成し、該ノズルから吐出される流下液が、人間の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を直線状に往復移動しながら流下されるように構成してあることを特徴とする。
本考案の構成部品は、請求項3に記載するように、請求項1において、前記基台内に収納される貯槽、ヒータ、ポンプ及び加熱液体供給路の一部は、それぞれ着脱自在として分離及び取付け可能としてあり、また基台と施術台も互いに着脱自在としてあり、さらにアームとノズルも互いに着脱自在としてある方が好ましい。
また、請求項4に記載するように、請求項2において、前記スライダー案内板、スライダー、モータ、モータ等支持部材、受皿、加熱液体供給路及びノズルは、それぞれ着脱自在に設けてある方が好ましい。
請求項4の温熱液体流下装置によれば、前記スライダー案内板、スライダー、モータ、モータ等支持部材、受皿、加熱液体供給路及びノズルは、それぞれ着脱自在に設けてあるから、請求項2の有する効果に加えて、それらのスライダー案内板、スライダー、モータ、モータ等支持部材、受皿、加熱液体供給路及びノズルが、更に分離され組み付けできるため、荷造りの小型化や持ち運び及び運搬時の利便性が更に向上される。
前述の如く、ノズル80を振り子運動させるための具体的な構成を、図6〜図10に基づいて以下に説明する。
治験者に対する処方が完了した後、任意個所の扉体40を開放して、貯槽10やヒータ20や制御装置7を簡単に外部へ取り出すことができる。

Claims (5)

  1. 流下すべき液体を収納する貯槽と、該貯槽内の液体を適温に加熱するヒータと、このヒータで加熱された流下液を後述する施術台を経て上方に延設した加熱液体供給路の先端部のノズルまで輸送するためのポンプとを少なくとも内蔵した基台と、
    前記基台の上部に設けられて、人間の頭部を載置すると共に、前記加熱された流下液を前記ノズルから頭部の額部位に受ける施術台と、
    少なくとも前記施術台より人間の頭頂部側に対応する部位まで立設されたアームを有する前記加熱液体供給路と、前記加熱された流下液の温度を調節するための温度調節器やタイマー等の制御装置とを備えてなる温熱液体流下装置であって、
    前記加熱液体供給路の先端部のノズルは、枢支部を支点にして振り子運動するように構成し、該ノズルから吐出される流下液が、人間の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を直線状に往復移動しながら流下されるように構成してあることを特徴とする加熱液体流下装置。
  2. 前記アームの先端部は、スライダー案内板を水平方向に摺動自在にされるスライダーに設けてあると共に、このスライダーは、人間の額部の大きさや形状等に対応して、前記ノズルから吐出される流下液が人間の額部表面の中央から左右両端の生え際に至る範囲内を往復移動しながら流下されるように調節できるようにしてあり、
    また、前記スライダー案内板の下部には、モータを設けると共に、該モータの下方には同モータと前記加熱液体供給路の先端部とを支持するモータ等支持部材を設けてあり、
    さらに、前記モータ等支持部材には受皿を設けてあると共に、この受皿には加熱液体供給路の先端部と接続した前記ノズルが垂設してあり、
    前記モータを作動することにより、ノズルの吐出口はモータの枢支部を支点にして振り子運動をし、人間の額部表面上を直線状に往復移動することを特徴とする請求項1に記載の温熱液体流下装置。
  3. 前記基台内に収納される貯槽、ヒータ、ポンプ及び加熱液体供給路の一部は、それぞれ着脱自在として分離および取付け可能としてあり、また基台と施術台も互いに着脱自在としてあり、さらにアームとノズルも互いに着脱自在としてあることを特徴とする請求項1に記載の温熱液体流下装置。
  4. 前記スライダー案内板、スライダー、モータ、モータ等支持部材、受皿、加熱液体供給路及びノズルは、それぞれ着脱自在に設けてあることを特徴とする請求項2または3に記載の温熱液体流下装置。
  5. 前記基台の外周側壁は複数の扉体で構成するとともに、各扉体は左右両端部にマグネットを設け、このマグネットを基台の外周側に立設した支柱に吸着させ又は取り外すことにより、基台の開口部を閉塞または開放するようにしてあることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の温熱液体流下装置。
JP2012005503U 2012-09-09 2012-09-09 温熱液体流下装置 Expired - Fee Related JP3180261U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005503U JP3180261U (ja) 2012-09-09 2012-09-09 温熱液体流下装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005503U JP3180261U (ja) 2012-09-09 2012-09-09 温熱液体流下装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3180261U true JP3180261U (ja) 2012-12-13

Family

ID=48006846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012005503U Expired - Fee Related JP3180261U (ja) 2012-09-09 2012-09-09 温熱液体流下装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3180261U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019179822A1 (en) * 2018-03-19 2019-09-26 Karavani Ilan Device for carrying out a shirodhara treatment and method for establishing a liquid flow which flows out of an outlet

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019179822A1 (en) * 2018-03-19 2019-09-26 Karavani Ilan Device for carrying out a shirodhara treatment and method for establishing a liquid flow which flows out of an outlet

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10905968B2 (en) Bubble generating apparatus
US20080202346A1 (en) Tea maker with agitator
JP2005514986A5 (ja)
JP3180261U (ja) 温熱液体流下装置
JP7427086B2 (ja) シェービングユニットと洗浄デバイスとを有するシェービングシステム
JP3158311U (ja) 加熱液体流下装置
EP3196562A1 (en) Humidifier
TWM602863U (zh) 三軸連動之仿手沖咖啡機結構
CN210644851U (zh) 一种带有中药熏蒸的骨科护理烤灯
JP3532191B1 (ja) ペット洗浄装置
CN209631687U (zh) 一种急诊内科器械消毒装置
CN206613438U (zh) 全自动胰岛素笔摇匀器
JP2005253868A (ja) たこ焼き器
CN106732106A (zh) 全自动胰岛素笔摇匀器
CN112772378A (zh) 一种基于计算机控制的园林灌溉装置
KR20210106326A (ko) 드립 커피머신
CN211153474U (zh) 一种农业种植用喷药装置
CN201244425Y (zh) 空气净化器
CN109330854A (zh) 一种按摩床
CN114748342B (zh) 一种远红外电热磁疗中药头部按摩熏蒸器
CN213099250U (zh) 一种拍打理疗机
KR200368269Y1 (ko) 쿠션형안마기
KR20050035718A (ko) 자동 세발장치
JPS636965Y2 (ja)
CN114712146A (zh) 舱体式智能减肥装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121027

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151121

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees