JP3179531U

JP3179531U - セラミックレンガ

Info

Publication number: JP3179531U
Application number: JP2012004448U
Authority: JP
Inventors: ソミチェフ、ドミトリー; ポポワ、エレナ; スコック、ガリヤ; ポタポフ、アナトリー
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2011-02-22
Filing date: 2012-07-20
Publication date: 2012-11-08
Anticipated expiration: 2022-02-22
Also published as: AU2012100191A4; CN102649638A

Abstract

【課題】吸水能力を減少させて耐久力の増大したセラミックレンガを提供する。
【解決手段】粘土質の塊を有するセラミックレンガは、粘土質の塊の焼き固めの後硬化された粘土質の塊から固形体を作成するものであり、８００℃以上の温度で粘土粒子に吸着した、平均分子量８０００００を有する、７３〜８０％のメタクリル酸（ＭＡ）を含有するメタクリル酸メチル（ＭＡ）共重合体粒子を粘土の固形体を含む。
【選択図】図１

Description

本考案は建築分野に関し、特に建物の壁を築くための構造上の一部の製品に関する。

１９９７年１１月１０日に公開されたロシア特許第２０９５３２９号の名称「Ｃｅｒａｍｉｃｗａｌｌｉｎｇｐｒｏｄｕｃｔａｎｄｍｏｄｅｏｆｉｔｓｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇｆｒｏｍｓａｎｄ−ｃｌａｙｍｉｘｔｕｒｅｓ」は、粘土部材の２００〜３００℃での溶解および分散と、粘土部材、珪砂、およびシャモッテ（ｓｈａｍｏｔｔｅ）の混合および湿潤と、ワークピースの加圧成形と、等温暴露による乾燥および焼き固め（ベーキング）とを用いることによって原料混合物を準備する工程を含んでいる。混合物は特定の表面２０００〜７０００ｓｑ．ｃｍ／ｇになるまで洗練され、水酸化ナトリウム溶液によって湿潤されるものであり、この原料混合物は以下の質量を含む：
粘土部材５０〜８５
珪砂３〜４０
シャモッテ５〜１５
苛性ソーダ（Ｎａ_２Ｏに変換）０.２〜１５
製品の焼き固めは、３〜５時間の間９５０〜１０００℃の等温暴露で達成される。３〜５時間の間９５０〜１０００℃の等温暴露で実行されるセラミック製品の焼き固めは、加工プロセスにおいてより高いエネルギー所要量が要求される。

本考案の目的は、吸水能力を減少させて耐久力の増大したセラミックレンガを作成することである。

技術的効果は、セラミックレンガの焼き付け（ベーキング）温度の低下および炉内での製品暴露時間の減少を含む。

図１は、セラミックレンガの略図である。

上記課題は、ベーキングの後硬化された粘土の塊から固形体の形状の粘土質の塊を含むセラミックレンガを製造することによって達成され、これは、平均分子量８０００００を有する、７３〜８０％のメタクリル酸（ｍｅｔｈａｃｒｙｌａｃｉｄ：ＭＡ）の粘土粒子を含有する吸着メタクリル酸メチル（ｍｅｔｈｙｌｍｅｔａｃｒｙｌａｔｅ：ＭＭＡ）共重合体を有する粘土の固体粒子を含む。

製造においてセラミックレンガを作成する原料混合物は、以下の成分を含む（質量％）
粘土７５〜８１
平均分子量８０００００である、
７３〜８０％（ＭＣ）を含有する
共重合体（ＭＭＡ）の５．０％水溶液１〜３
水その他残り
セラミックレンガの略図を図１に示しており、固形体１と、粘土の粒子２と、前記粘土粒子に吸着したメタクリル酸（ＭＡ）およびメタクリル酸メチル（ＭＭＡ）共重合体３を表している。

粘土と、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸の共重合体とを基剤にしたセラミックレンガは、製品の低温焼き固めを可能にすることを提供する。

原料混合物に、乾燥され既に粒子状になっている１８〜２４％の湿潤の採掘粘土が使用されてもよい。この場合、乾燥した粘土の事前の湿潤は必要なく、共重合体溶液が直接注入される。

共重合体水溶液を使用することにより、６．２以上の可塑性を有する様々な質の粘土を処理することができる。混合工程において、多量の共重合体がまとめて一様に分配され、これにより固体粒子表面のその吸収は粘土の可撓性を高めため、乾燥工程における高い安定性を保持する構造を作成して、２時間の間の８００℃でのセラミック本体の素早い形成を提供する。混合物は、構成成分の通常の混合により作成される。１８〜２５％の湿潤を有する準備された塊りから、寸法６０〜５２ｍｍのレンガ試料が形成され、その後通常のモードで前記試料が２％以下の湿潤になるまで乾燥され、その後以下のモードでマッフル炉で焼き固められる：８００℃になるまで３時間の間、その後２時間の間８００℃に曝し、そして１５時間冷却する。

製造において、炉でレンガを曝す時間は、前提では既存のベーキング技術に対して１０〜３０％に短縮される。

共重合体水溶液の添加剤の最適追加量は、質量の１〜３％と同等の量である。１質量％の注入では十分な可撓性（または塊の形成）および８００℃の焼き固め温度での製品の耐久性が提供されないため、この場合より高い温度の焼き固めが要求される。

質量の３％を超える共重合体溶液の注入は、温度の更なる低下を導くことはなく、むしろ生産コストが上昇する。

表２および３は、設計された考案を表す。表２は、セラミック製品すなわちレンガを製造する生産のための原料混合合成物を示す。

表３は、プロトタイプと対比しながら、原料混合物の割合、炉温度、および最高温度で曝す時間によって焼き固められた試料の特性を示しており、表記は以下の様である：
ＴＳ−合計縮小率、％；
ＷＡ−吸水率、％；
σ ｐｒ−押圧剛性限界、ＭＰａ；および
σ ｂｄ−撓み剛性限界、ＭＰａ。
表３を観ると、８００℃で焼き固められ２時間曝されたセラミックレンガは、より高い温度の９２０℃で焼き固められた同じ試料から作成されたセラミックレンガと比較してもその物理化学的特性は失われなかった。

製品に含まれる新規成分のため、本考案の構成による製品の焼き固め温度は、プロトタイプと比較してもより低くなっている（その他の物理的機械的指標を除く）。

粘土質の塊と、吸着メタクリル酸メチル（ｍｅｔｈｙｌｍｅｔａｃｒｙｌａｔｅ：ＭＭＡ）共重合体およびメタクリル酸（ｍｅｔｈａｃｒｙｌａｃｉｄ：ＭＡ）の添加剤とを基剤とする本考案の産業上の利用により電力消費量を大幅に抑えることが可能となる。

焼き固め温度の８００℃以下への低下は電力消費を下げるだけでなく、更に製造コストの低下を導き、かつ幾つかの生態学的利点（窒素酸化物、硫黄酸化物、および水素酸化物の環境への放出を減らし、これらの対応で押し上げられる製造費をも下げる）を有する。

Claims

粘土質の塊を含むセラミックレンガであって、焼き固めの後硬化された前記粘土質の塊から固形体として作成されるものであり、平均分子量８０００００を有する、７３〜８０％のメタクリル酸（ｍｅｔｈａｃｒｙｌａｃｉｄ：ＭＡ）を含有する粘土粒子に吸着したメタクリル酸メチル（ｍｅｔｈｙｌｍｅｔａｃｒｙｌａｔｅ：ＭＭＡ）共重合体粒子を含む固形粘土粒子を含有するものであることを特徴とするセラミックレンガ。
請求項１記載のセラミックレンガにおいて、前記セラミックレンガの原料混合物は、以下の（質量％）：
粘土７５〜８１
平均分子量８０００００を有する
７３〜８０％のメタクリル酸（ＭＡ）
を有するメタクリル酸メチル（ＭＭＡ）
の５．０％の共重合体水溶液１〜３
水その他残り
を含むものであることを特徴とするセラミックレンガ。