JP3179342B2 - 非接触データ送受信方法およびその方法を実施するための装置 - Google Patents

非接触データ送受信方法およびその方法を実施するための装置

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JP3179342B2 JP17400096A JP17400096A JP3179342B2 JP 3179342 B2 JP3179342 B2 JP 3179342B2 JP 17400096 A JP17400096 A JP 17400096A JP 17400096 A JP17400096 A JP 17400096A JP 3179342 B2 JP3179342 B2 JP 3179342B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工場の生産ライ
ンや物流ライン、オフィスの入退出管理等で工具や荷
物、または人に非接触カード等の応答器をもたせて、ま
たこの応答器には固有のIDコードや製品番号や製造時
のデータ等を登録し、非接触でデータを通信、管理する
非接触データ送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の非接触データ送受信装置の
構成を示すブロック図、図7はASK復調回路例の図、
図8はASK復調回路による復調状態を示す波形図であ
る。図6において、符号1は質問器、2は通信エリア3
内において、質問器1と通信を行う応答器である。質問
器1は発振部17、変調部18、送信部19、受信部2
0、復調部21および制御部22から構成される。そし
て発振部17の出力端は変調部18の入力端に接続さ
れ、さらにこの変調部18の出力端は送信部19に接続
されている。制御部22はCPU等により構成される。
そしてこの制御部22は変調部18および復調部21に
接続されている。
【0003】応答器2は受信部4、電源部23、復調部
24、制御部14、メモリ15、変調部25および送信
部26から構成される。そして受信部4は電源部23に
接続され、また復調部24に接続される。送信部26は
変調部25に接続され、また制御部14は復調部24、
変調部25、及びメモリ15にそれぞれ接続される。
【0004】従来の非接触カードシステムは図6で示す
ように質問器1から応答器2に対して非接触で読み出し
信号を送出し、応答器2はその信号に従い固有のIDコ
ードやデータを返送するものである。この場合、質問器
1からの読み出し信号の到達領域を通信エリア3とし、
その通信エリア3に入っている応答器2のみが通信を許
されるものである。
【0005】まず質問器1が通信エリア3内にある応答
器2に対して読み出しの高周波信号を送出する。読み出
し信号は応答器2に対するコマンド等をASK(Amp
litude Shift Keying)で変調した
ものである。応答器2は受信部4にて受信した質問器1
からの読み出し信号を抱絡線検波により復調するととも
に、高周波信号を整流し、コンデンサC2に充電して内
部電源とする。また高周波信号を応答器2の内部クロッ
クとしても利用する。そしてコマンドの内容により応答
器2内にあるメモリ15からIDコードやデータを読み
出し、高周波信号に変調をかけて返送する。なお、図6
に示したもので、送信部26と受信部4を一つにしても
よく、送受信部と電源用のコンデンサC2以外はIC内
に1チップ化され、カードの小型化、薄型化が図られて
いる。
【0006】図7はASK復調回路の例を示すもので、
この図において、27は抱絡線検波回路で、この回路は
ダイオード28、抵抗R1、R2、コンデンサC3、C
4により構成される。29は比較器(コンパレータ)
で、この比較器29の一方の入力端に抱絡線検波回路2
7の入力端が接続され、また比較器29の他方の入力端
には基準電圧源(図に示していない)からの電圧Vre
fが入力される。30は符号判定ロジックで、比較器2
9の出力端に接続され、この比較器29の出力からデジ
タルデータの“0”、“1”を判定する。従来の非接触
データ送受信システムでは、質問器1から応答器2への
通信に用いる変調方式は、応答器2に図7に示すような
抱絡線検波回路27と比較器29だけで、質問器1から
の信号をデジタルデータに復調することが可能であるこ
とから、回路構成が簡単でIC内に1チップ化できるA
SKが主流である。ASKの場合、質問器1が送信する
デジタルデータの“0”、“1”を応答器2が判断でき
るように、図8のようにパルスの数で区別するPNM
(Pulse Number Modulation)
を用い、1ビットの抱絡線検波出力の時間からデジタル
データを復調する。
【0007】しかしながら、応答器2は質問器1からの
高周波信号から内部電源も取り出していることから、受
信効率をあげるため、受信部4をQ値の高い共振回路5
で構成している。そのため、図8で示すようなASKで
変調した信号を質問器1が送信した場合、応答器2では
共振回路5に振動エネルギーが残留し、抱絡線検波によ
る復調ができなくなり、質問器1から送信されるコマン
ドを検出できない問題があった。これらを解決するため
質問器1から送信する信号のビットレートを低くし、送
信停止部分(図8のG)を長く設定して振動エネルギー
の残留を十分考慮することが考えられるが、これにより
質問器1から応答器2への通信を早くすることが不可能
であった。
【0008】一方、FSK(Frequency Sh
ift Keying)やPSK(Phase Shi
ft Keying)のような他の変調方式を採用する
ことも考えられるが、PLL(Phase Locke
d Loop)等を用いる復調方法では復調回路が複雑
になりIC内に1チップ化することが難しく、また掛け
算器等を用いて位相を比較する復調方法では、精密な内
部標準クロックを応答器2に搭載する必要がある。IC
内でクロックを作成するものとしてリングオシレータの
ような発振器が考えられるが、電源電圧や周囲温度、製
造時のばらつきにより発振周波数は各応答器2により大
きく異なり、全ての応答器2が正常にデータを復調でき
ないという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は上述のように、従来の非接触データ送受信
システムでは、ASKで変調した信号を質問器1が送信
した場合、応答器2では共振回路に振動エネルギーが残
留するため、抱絡線検波による復調ができなくなり、質
問器1から送信されるコマンドを検出できず、これらを
解決するため質問器1から送信する信号のビットレート
を低くし、送信停止部分を長く設定して振動エネルギー
の残留を十分考慮することが考えられるが、これにより
質問器1から応答器2への通信を速くすることが不可能
となることである。一方、PLL等を用いる復調方法で
は復調回路が複雑になりIC内に1チップ化することが
難しく、また掛け算器等を用いて位相を比較する復調方
法では、精密な内部標準クロックを応答器2に搭載する
必要がある。またIC内でクロックを作成するものとし
てリングオシレータのような発振器が考えられるが、電
源電圧や周囲温度、製造時のばらつきにより発振周波数
は各応答器2により大きく異なり、全ての応答器2が正
常にデータを復調できないということである。
【0010】請求項1の発明は、復調回路を複雑にする
ことなく、質問器から応答器への通信を速め、また応答
器に精密な内部標準クロックを必要としない精度の高い
非接触データ送受信方法を得ることを目的とするもので
ある。
【0011】請求項2の発明は、請求項1と同様に、復
調回路を複雑にすることなく、質問器から応答器への通
信を速め、また応答器に精密な内部標準クロックを必要
としない精度の高い非接触データ送受信方法を得るとと
もに、各応答器の発振器の発振周波数のばらつきを吸収
することを目的とするものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1と同様に、復
調回路を複雑にすることなく、質問器から応答器への通
信を速め、また応答器に精密な内部標準クロックを必要
としない精度の高い非接触データ送受信方法を得るとと
もに、複数の応答器に対して通信開始時期を明確にする
ことを目的とするものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1と同様に、復
調回路を複雑にすることなく、質問器から応答器への通
信を速め、また応答器に精密な内部標準クロックを必要
としない精度の高い非接触データ送受信方法を得ること
を目的とするものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項2と同様に、復
調回路を複雑にすることなく、質問器から応答器への通
信を速め、また応答器に精密な内部標準クロックを必要
としない精度の高い非接触データ送受信方法を得るとと
もに、各応答器の発振器の発振周波数のばらつきを吸収
することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、質問
器は1ビット毎の搬送波の数を固定としたFSK方式に
てコマンドやデータを送信し、応答器は1ビットを構成
する搬送波数の1/Nの搬送波数をカウントして時間に
変換するとともに、複数の異なった出力タイミングを作
成し、その時間をカウンタにて計数して出力タイミング
毎にカウント数に置き換え、複数のカウンタのカウント
数を比較し、カウント数の差が所定のしきい値以内であ
るときに、質問器から応答器に対して送信された搬送波
の周波数が変わったことを判定するとともに、カウント
数の推移を用いて質問器からのコマンドやデータを復調
するものである。
【0016】請求項2の発明は、質問器は、無変調波
と、1ビット毎の搬送波の数を固定としたFSK方式に
てコマンドやデータを送信し、応答器は1ビットを構成
する搬送波数の1/Nの搬送波数をカウントして時間に
変換するとともに、複数の異なった出力タイミングを作
成し、その時間をカウンタにて計数して出力タイミング
毎にカウント数に置き換え、かつ応答器が受信する信号
のうち無変調時のカウント数を用いて各応答器固有のし
きい値を作成し、その後の変調時において、カウント数
の差が所定のしきい値以内であるときに、質問器から応
答器に対して送信された搬送波の周波数が変わったこと
を判定するとともに、作成した固有のしきい値から質問
器からのコマンドやデータを復調するものである。
【0017】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2において、質問器と応答器とが通信を開始するのに先
立ち、質問器が搬送波の送信を所定の時間停止し、その
後再び質問器からコマンドやデータを送信することによ
り応答器が、質問器の通信開始時点を検知するものであ
る。
【0018】 請求項4の発明は、応答器には、コイル
とコンデンサの並列共振回路により構成され、質問器
らの信号を受信する受信手段と、質問器からの搬送波を
直流に変換し、かつその直流電力を応答器の内部電源と
する内部電源手段と、受信手段からの信号を波形成形す
る波形成形手段と、質問器が送信するデジタルデータの
1ビットを構成する搬送波数の1/Nの搬送波数毎の時
間に変換し、かつその出力タイミングを複数作成する搬
送波カウンタと、この搬送波カウンタによって計測され
た時間をカウンタにて計数してカウント数に置き換える
複数の計数カウンタと、この計数カウンタを動作させる
発振器と、この複数の計数カウンタの出力からカウント
数の差を比較する比較部と、カウント数の差が所定のし
きい値以内であるときに、カウント数の推移からデジタ
ルデータを判定する符号判定部と、質問器のコマンドに
合わせてメモリとアクセスする制御手段、およびデータ
を記憶するメモリを設けたものである。
【0019】請求項5の発明は、応答器には、コイルと
コンデンサの並列共振回路により構成され、質問器から
信号を受信する受信手段と、質問器からの搬送波を直
流に変換し、かつその直流電力を応答器の内部電源とす
る内部電源手段と、受信手段からの信号を波形成形する
波形成形手段と、質問器が送信するデジタルデータの1
ビットを構成する搬送波数の1/Nの搬送波数毎の時間
に変換し、かつその出力タイミングを複数作成する搬送
波カウンタと、この搬送波カウンタによって計測された
時間をカウンタにて計数してカウント数に置き換える複
の計数カウンタと、この計数カウンタを動作させる発
振器と、応答器が受信する信号のうち無変調時のカウン
ト数を用いて各応答器固有のしきい値を作成するしきい
値生成手段と、この複数の計数カウンタの出力からカウ
ント数の差を比較する比較部と、カウント数の差が所定
のしきい値以内であるときに、作成した固有のしきい値
からデジタルデータを判定する符号判定部と、質問器の
コマンドに合わせてメモリとアクセスする制御手段、お
よびデータを記憶するメモリを設けたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1. 図1はこの発明の実施の形態1による非接触データ送受
信方法およびその方法を実施するための装置の応答器2
の受信および復調回路構成を示すブロック図、図2は図
1に示すブロック図における復調方式例を示す図であ
る。図1において符号1は質問器、2は通信エリア3内
において、質問器1と通信を行う応答器である。応答器
2において、4はコイルL1とコンデンサC1の並列共
振回路5により構成され、質問器1に対し信号を受信す
る受信部、6は質問器からの搬送波を直流に変換し、か
つその直流電力を応答器2の内部電源とする電源部で、
全波整流回路DとツェナーダイオードZdおよびコンデ
ンサC2とから構成される。7は受信部4からの信号を
波形成形する波形成形部、8は質問器が送信するデジタ
ルデータの1ビットを構成する搬送波数の1/Nの搬送
波数をカウントする搬送波カウンタ、9A、9Bはこの
搬送波カウンタによって計数された搬送波数に対する時
間をカウント数に置き換える計数カウンタ、10はこの
計数カウンタ9Aおよび9Bを駆動する発振器、11は
クロックジェネレータ、12は計数カウンタ9Aおよび
9Bのカウント数を比較する比較部、13は質問器から
のデジタルデータを判定する符号判定部、14は復調さ
れたコマンドに合わせてメモリとのアクセスを行なう制
御部、15はデータを記憶するメモリである。
【0021】そして、受信部4の並列共振回路5の出力
端に電源部6が接続される。また並列共振回路5の出力
端には波形成形部7が接続される。この波形成形部7の
出力端には搬送波カウンタ8が接続される。この搬送波
カウンタ8の出力端には計数カウンタ9Aおよび9B、
さらにクロックジェネレータ11が接続される。このク
ロックジェネレータ11の出力端は比較部12、符号判
定部13および制御部14に接続される。また計数カウ
ンタ9A、9Bの出力端はそれぞれ比較部12に、比較
部12の出力端は符号判定部13に、符号判定部13の
出力端は制御部14にそれぞれ接続される。
【0022】次に上記構成における動作について説明す
る。まず、応答器2において、受信部4の並列共振回路
5の共振周波数は質問器1が送信してくるFSKで使用
される周波数f1、f2の中心周波数fcに設定する。
全波整流回路Dは質問器1からの搬送波を整流して直流
に変換し、IC外部に接続された充電用コンデンサC2
に充電される。なお、充電用コンデンサC2に並列に接
続されたツェナーダイオードZdはIC内の電源電圧を
一定に保持させている。ここで図1では全波整流回路D
で整流しているが、半波整流回路にて整流してもよい。
【0023】一方、並列共振回路5の一端から取り出さ
れた搬送波は、波形成形部7により波形成形して搬送波
カウンタ8に入力される。搬送波カウンタ8では決まっ
た搬送波の波数をカウントし、その出力a、bは計数カ
ウンタ9A、9Bにそれぞれ入力され、またクロックジ
ェネレータ11を通してクロックが生成され、比較部1
2、符号判定部13、及び制御部14にクロックとして
伝送される。ここで計数カウンタ9Aと9BにはIC内
に内蔵された発振器10をクロックとして用いる。なお
発振器10は小型化、低コスト化を図るためIC内に内
蔵させたリングオシレータ等により構成され、その発振
周波数は質問器1が送信する信号の平均ビットレートの
数百倍程度の高速のものを目標に設計する。このときI
Cに内蔵されたリングオシレータの発振周波数は、前述
のとおり周囲温度や質問器1からの搬送波を整流して作
った電源の電圧、さらにはIC製造時によるばらつき等
により50%から200%ほどのばらつきが生じること
を考慮にいれる。
【0024】なお、ここでの平均ビットレートは、図2
のようにf1、又はf2のみでデジタルデータ1ビット
を構成させた場合に、それぞれのビットレートの平均値
であり、bps(bit/second)で示すもので
ある。復調出力は制御部14に伝送され、この制御部1
4により質問器1からのメモリデータの読み出しやデー
タの書き込みを制御する。なおメモリ15には電源が無
くてもデータを喪失しないEEPROM等の不揮発性メ
モリなどが考えられる。
【0025】図2を用いて復調方法を説明する。なお、
この実施の形態1ではN=2の状態、つまり1ビットを
構成する搬送波数の半分について示している。質問器1
はデジタルデータにあわせて周波数f1とf2を送信す
る。応答器2ではデータとともに電力も抽出しており、
並列共振回路5の共振周波数はf1とf2の中心周波数
fcに設定されている。よってf1とf2が中心周波数
から離れると電力伝送効率が低くなることから、f1と
f2はfcを中心に上下数%離して設定するのがよい。
ここで質問器1はデジタルデータ“0”と“1”をそれ
ぞれ異なる周波数f1、f2にて送信するが、1ビット
を構成する搬送波の波数はデジタルデータによらず一定
とする。
【0026】まず搬送波カウンタ8により受信部4で受
信した質問器1の搬送波の波数をカウントする。ここで
カウントする波数は質問器1が送信する信号において1
ビットを構成する搬送波数の半分とする。たとえば中心
周波数200kHzのFSKにより平均ビットレート1
0kbpsで送信する場合、1ビットは20波で構成さ
れるので、搬送波カウンタ8ではその半分の10波ずつ
カウントしていく。カウントした出力は計数カウンタ9
Aおよび9Bに入力されるが、その出力タイミングはそ
れぞれ異なるように設定されている。例えば図2におい
て搬送波カウンタ8で10波をカウントする場合、その
出力タイミングa及びbを5波分異なるように設定す
る。搬送波カウンタ8の出力が計数カウンタ9A、9B
に入力されると比較部では今まで計数カウンタ9A、9
Bがカウントしたカウント数をデータ保持ラッチ(図に
示していない。)に保持させ、各計数カウンタ9A、9
Bはリセットされ、再度搬送波カウンタ8からの入力信
号がくるまでの時間、つまり搬送波10波分を発振器1
0でカウントする。
【0027】ここでf1とf2は周波数が異なることか
ら搬送波10波の時間が違うので、計数カウンタ9Aお
よび9Bの各カウント数に差が生じる。このカウント数
の差からデジタルデータの復調を行う。例えば、図2で
は質問器1は送信するデータにあわせて“0”の時にf
1、“1”の時にf2とし、f1<f2で送信する。f
1、f2は電力伝送を考えて中心周波数200kHzの
5%異なるf1=190kHz、f2=210kHzと
し、発振器10は前述のように平均ビットレートの40
0倍程度の周波数である4MHzで設計する。ここでは
発振器10のばらつきを考慮し、発振周波数が目標の発
振周波数の50%である2MHz以上になるように設定
している。発振器10が前述の要因から2MHzになっ
た場合、10波の時間にカウントするカウント数は約1
00くらいになる。カウント数は10波全てがf1の時
には105以上、全てがf2の時には96以下となって
いる。また10波がf1とf2の2つの周波数で構成さ
れている場合、97から104の間のいずれかのカウン
ト数になる。
【0028】ここで搬送波カウンタ8でカウントしてい
る搬送波数が1ビットを構成する波数の半分に相当する
ことから、必ずf1のみで構成される時間T1Aとf2
のみで構成される時間T2Bが存在する。一方計数カウ
ンタ9Aおよび9Bでは搬送波カウンタからの入力信号
のタイミングが異なり搬送波10波の時間を計数したカ
ウントを保持させるタイミングが異なっているが、周波
数f1のみ、またはf2のみで構成された時間(T1A
とT1B,もしくはT2AとT2B)のカウント数は同
じ発振器10を用いていることからほぼ一致している。
【0029】図1の比較部12ではカウント数CA、お
よびCBを保持し、カウント数の比較を行う。図2の例
ではT1AとT1Bではカウント数の差1が生じてい
る。このカウント数の差が同じ、もしくはある所定のし
きい値以内であれば同じ周波数のみ(f1、もしくはf
2のみ)の周波数で構成された時間(T1AとT1B,
もしくはT2AとT2B)を計数したと判断する。図1
から図2において比較部12ではしきい値2以下のカウ
ント数の差が検出されたときに符号判定部13にその旨
を伝える。この符号判定部13ではそのカウント数Cn
を保持する。Cnとしてはカウント数CA、CBでもよ
いし、CAとCBの平均値でもよい。このカウント数C
nと符号判定部13にて前回保持したカウント数Cn-
1を比較し、その大小関係からデジタルデータの判定を
行なう。
【0030】例えば図2では、 Cn>Cn- 1の時は、質問器1からの送信データが
“1”から“0”に変化 Cn<Cn- 1の時は、質問器1からの送信データが
“0”から“1”に変化 とすることで、復調データを求めている。判定するタイ
ミングはクロックジェネレータ11により一定時間毎、
例えば20波毎に生成される。符号判定部13ではカウ
ント数の差のしきい値と保持したカウント数の大小関係
からデジタルデータを判定し、その結果を制御部14に
伝送している。なお、カウント数の大小関係を判定する
時にも符号判定用のカウント数の差のしきい値を用いる
ようにすれば、より確実な復調が可能となる。
【0031】この方法ではf1とf2の時のカウント数
の差と保持したカウント数の大小関係からデジタルデー
タを判断していることから、計数カウンタ9A、および
9Bで使用する発振器10の発振周波数の絶対値によら
ないので、ICに内蔵するリングオシレータのような各
応答器2によって発振周波数にばらつきのある発振器1
0を用いた復調でも、各応答器2毎に違う復調結果にな
ることを避けることが可能となり、またASKやPLL
を用いて復調するFSKと異なり復調部を全てデジタル
化でき、ICの1チップ化が容易となる。なお、カウン
ト数の差のしきい値は、計数カウンタ9A、および9B
において同じ周波数で構成される時間を計数した場合に
はほぼ同じカウント数になるので、1〜2に設定すれば
よく、一方データ判定用のしきい値はf1またはf2の
みで構成された部分のカウント数を区別できればよいこ
とから、発振器10のばらつきを考慮に入れ、発振周波
数が低くなってもCnとCn- 1の差が設定したしきい
値以上になるように設定すればよい。または発振器10
の発振周波数のばらつきを確認した後に内部のEEPR
OM等のメモリ15にしきい値を書き込み、復調時にそ
のしきい値をメモリ15から読み出して復調に用いるこ
とも考えられる。
【0032】またこの方式では質問器1が送信するデー
タの平均ビットレートの半分の時間に区切って判断して
おり、必ずf1のみで構成される時間T1Aとf2のみ
で構成される時間T2Bが存在するので、質問器1と応
答器2がお互いに同期をとってデジタルデータのビット
の始めからカウントする必要がない。よって質問器1が
応答器2に同期をあわせるために応答器2が質問器1に
対して同期獲得用の信号を返信する必要がなく、通信時
間の短縮となる。なお、例のようにf1のみ、又はf2
のみで1ビットを構成する必要はなく、バイフェーズ符
号のようにf1とf2を組み合わせて1ビットを構成し
てもよい。この場合、同じ周波数が連続して送信してい
る時の波数の半分の波を数えて、搬送波カウンタ8の出
力とする。なお例では計数カウンタが2つの場合を示し
たが、更に多くの計数カウンタを用いることも可能であ
り、その場合には搬送波カウンタ8の出力タイミングを
各計数カウンタ毎に異ならせるようにする。これによ
り、より確実な復調データを得ることが可能となる。
【0033】またこの実施の形態1のようにN=2によ
らず、N=3、4・・・の場合でも同様の復調が可能と
なる。ここで応答器2は受信部4のアンテナを構成する
並列共振回路5にて質問器1からの搬送波を受信し、デ
ータの復調と共に電力供給も行っている。よって効率良
い受電を行なうため、並列共振回路5のQ値を高く設定
される。このとき質問器1からのFSK波を受信した場
合、周波数f1、f2の切り換わりにおいて、切り換わ
る前の周波数の搬送波の振動エネルギーが周波数が切り
換わった後にも応答器2の並列共振回路5に残留し、切
り換わった時点での搬送波はf1とf2の間の周波数f
xになってしまう。また質問器1側のアンテナにおいて
も周波数の切り換えによる振動エネルギーの残留が発生
する可能性がある。この場合応答器2が受信する1ビッ
トを構成する搬送波の周波数はf1とfx、またはf2
とfxになり、f1のみ、またはf2のみで構成された
部分を搬送波カウンタ8でカウントすることが難しくな
る。ここでNの値を多くすることにより、f1のみ、ま
たはf2のみの搬送波で構成された部分を確実にサンプ
リングすることが可能となり、データ復調の信頼性が向
上する。また前述のように搬送波カウンタ8を複数設置
し、複数の出力タイミングを作成し、周波数の切り換え
部分を避けることで、同様にf1のみ、またはf2のみ
の搬送波で構成されている部分を抽出することが可能と
なる。
【0034】実施の形態2.なお、質問器1と応答器2
が通信する場合、通信の始まりを知らせる必要がある。
図3は通信の開始にあたり質問器1がスタートデータを
送信する場合の波形図である。ここで質問器1は通信の
始めに決まったデジタルデータ群をスタートデータST
Xとして送信し、応答器2はその決まったデジタルデー
タ群からその後の復調を行なう方法がある。例えば、質
問器1はコマンドを送信する前に“1010”というデ
ジタルデータ群をスタートデータSTXとして送信す
る。応答器2は通信の最初に受信するデジタルデータを
把握しているので、そのデジタルデータとその後の復調
結果を比較し、デジタルデータに変換する。しかし質問
器1が応答器2と交信中に他の応答器2が通信エリアに
入ってきた場合、“1010”等の決まったデジタルデ
ータ群のスタートデータSTXだけでは、コマンドCM
Dやメモリ15への書き込みデータに同じデジタルデー
タ群が送信されたときに、応答器22はスタートデータ
STXと誤判断してそこから通信を始めてしまう可能性
がある。また応答器2が通信の始めに同期用の信号を返
信することが考えられるが、複数の応答器2が通信エリ
ア3内に存在した場合、一斉にその信号を返信してしま
うので、質問器1では混信が生じる。そこで質問器1は
通信開始(ENABLEがON)を通達するために、一
定期間通信を中断する方法が考えられる。その例を図3
に示す。
【0035】質問器1は通信の最初に搬送波を送信しな
い期間を作る。応答器2のアンテナすなわち並列共振回
路5ではASKで変調したときと同じように振動エネル
ギーの残留が発生するが、質問器1はその分を考慮して
十分長く通信を中断するので、やがて応答器2の波形成
形出力は停止する。波形成形出力は搬送波カウンタ8に
入力されカウントしていることから、搬送波カウンタ8
への入力がストップすると出力もされなくなるので、計
数カウンタ9A、9Bはカウントし続けることになる。
応答器2は通常1ビットを構成する搬送波数の半分の搬
送波数の時間毎に、その時間を計数カウンタ9A、9B
にてカウント数に変換してデジタルデータを判断してい
るので、そのカウント数をはるかに越えるカウント数が
発生した時との区別をつけることができる。そこで計数
カウンタ9A、9Bはカウント数がスタートデータST
X用に設定した値を越えたかを検出することでスタート
データSTXを判断する。よって質問器1がスタートデ
ータSTXとして搬送波停止を行なうと、応答器2は計
数カウンタ9A、9Bのカウント数によりそれを検知し
て通信が始まったことを認識するとともに、内部回路の
ENABLEをONとする。ENABLEがONにより
搬送波カウンタ8、計数カウンタ9A、9Bは一度リセ
ットされる。その後、応答器2は前述した方法でFSK
の復調を開始する。この方法により複数の応答器2が質
問器1のスタートデータSTXを同時に検知することが
可能であるので、各応答器2と質問器1は同時に同期を
とることができる。
【0036】実施の形態3.また応答器2はCnとCn
- 1の差からデジタルデータを判定するしきい値を保持
するが、発振器10の諸条件によるばらつきを考慮して
製造後に発振器10の周波数を検査し、しきい値を計算
してメモリ15に書き込むことを前述したが、別の方法
として計数カウンタ9A、9Bがカウントしたカウント
数からデジタルデータを判定する方法がある。その方法
を図4、図5に示す。図4はこの実施の形態3に関する
応答器2の受信、及び復調部の回路構成例であり、図5
は計数カウンタ9A、9Bがカウントしたカウント数か
らデジタルデータを判定する場合の方法を示した図であ
る。
【0037】図4において、図1と異なる点はしきい値
生成部16が設けられていることで、このしきい値生成
部16は比較部12と符号判定部13に接続されてい
る。質問器1は通信中断期間スタートデータSTXを作
り、応答器2に対して通信が始まったことを通達した
後、f1とf2の中心周波数であるfcの無変調波を一
定時間送信する。応答器2は上述の方法により計数カウ
ンタ9A、9Bにてカウントを行なうが、fcの無変調
波のみをカウントしていることから、計数カウンタ9
A、9Bではほぼ同じカウント数となる。このときの計
数カウンタ9A、9Bのカウント数(以下Cc)を図4
のしきい値生成部16に記憶しておく。このCcを幾つ
か抽出し、まず中心周波数のカウント数(以下Ct)を
決定する。
【0038】その後質問器1はデジタルデータにあわせ
てf1、f2のFSKで変調した搬送波を送信する。応
答器2は計数カウンタ9A、9Bで前述した方法にてカ
ウントを行なう。しきい値生成部16においてしきい値
を設定した後は、符号判定部13ではそのしきい値を用
いてCMDやメモリ15への書き込みデータ等を復調す
る。つまり比較部12にてカウント数の差のしきい値以
内の時、符号判定部13にその旨を伝え、符号判定部1
3ではその時のカウント数Cnを保持する。ここで符号
判定部13ではCnと最初に設定したカウント数しきい
値Ctとを比較してデジタルデータを決定する。つまり
Cn>Ctであれば周波数f1と判断しデジタルデータ
“0”、一方Cn<Ctであれば周波数f2と判断しデ
ジタルデータ“1”と判定する。ここで応答器2が質問
器1に対してインピーダンスの変化を利用した返信を行
っている場合、応答器2が返信している間、質問器1は
応答器2に対してクロック、電力用の無変調波を出力し
ている。これを利用して、図5のように応答器2がスタ
ートデータSTXの前に通信エリア3に入ってきた場
合、他の応答器2が質問器1にデータ等を返信している
間にその無変調波を使って中心周波数のカウント数Ct
を設定してもよい。この方法により各応答器2の発振器
10は製造時のばらつき等によりばらつきがあるが、個
々の応答器2が所有する発振器10によりデジタルデー
タ判定用のしきい値を設定し、FSKの復調はそのしき
い値で判断することから、応答器2の違いで復調データ
が異なることがなくなる。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明は、質問器が送信するデ
ジタルデータの1ビットを構成する搬送波数の1/Nの
搬送波数をカウントし、その時間内でICに内蔵した発
振器を用いて複数のタイミングでカウントを行い、その
複数のカウント数を比較し、カウント数の差がしきい値
以上、または以下であることを判定し、カウント数の推
移を用いることでデジタルデータの復調をしているの
、カウンタに用いる発振器の発振周波数のばらつきに
よらず、さらに質問器と応答器が同期をとる必要がない
ので質問器が応答器に同期を合わせるために応答器が質
問器に対して同期獲得用の信号を返信する必要がなく、
デジタルデータを復調することが可能となる効果があ
る。
【0040】請求項2の発明は、カウント数の差のしき
い値を質問器からの無変調時のカウント数を用いて生成
し、各応答器は発振器をもとに作成された固有のしきい
値を用いてデジタルデータを判断していることから、各
応答器の発振器の発振周波数が異なっても、全ての応答
器が質問器からの送信データを正常に復調することがで
きるなどの効果がある。
【0041】請求項3の発明は、質問器が通信の最初に
搬送波を送信しない期間を作ることで、応答器側ではA
SKで変調したときと同じように振動エネルギーの残留
が発生するものの、質問器はその分を考慮して十分長く
通信を中断するので、応答器の波形成形出力は出力が停
止され、したがって複数の応答器が質問器との通信スタ
ート時点を同時に検知することが可能となり、各応答器
と質問器は同時に同期をとることもできるなどの効果が
ある。
【0042】請求項4の発明は、質問器から送信される
2つの周波数で構成されるデジタルデータの1ビットを
構成する搬送波数の1/Nの搬送波数で作られる時間内
のカウント数の推移と差からデジタルデータを判断して
いることから、計数カウンタで使用する発振器の発振周
波数の絶対値によらない。よってICに内蔵するリング
オシレータのような各応答器によって発振周波数にばら
つきのある発振器を用いた復調でも、各応答器毎に違う
復調結果になることを避けることが可能となり、またA
SKやPLLを用いたFSKと異なり復調部を全てデジ
タル化でき、ICの1チップ化が容易となる。また質問
器1が送信するデジタルデータの1ビットを構成する搬
送波数の1/Nの搬送波数で作られる時間に区切って判
断しており、必ず一方の周波数のみで構成される時間と
他方の周波数のみで構成される時間が存在し、それを複
数のタイミングで計数しているので、質問器と応答器が
互いに同期をとってビットの始めからカウントする必要
がない。よって質問器が応答器に同期を合わせるために
応答器が質問器に対して同期獲得用の信号を返信する必
要がなく、しかも通信時間が短縮できるなどの効果があ
る。
【0043】請求項5の発明は、請求項2と同様に、し
きい値を質問器からの無変調時のカウント数を用いて生
成し、各応答器は発振器をもとに作成された固有のしき
い値を用いてデジタルデータを判断していることから、
各応答器の発振器の発振周波数が異なっても、全ての応
答器が質問器からの送信データを正常に復調することが
できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による非接触データ送
受信方法およびその方法を実施するための装置の応答器
の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すブロック図における復調方式を説明
する図である。
【図3】通信の開始に当り質問器がスタートデータを送
信する場合の波形図である。
【図4】この発明の実施の形態3による非接触データ送
受信方法およびその方法を実施するための装置の応答器
の回路構成を示すブロック図である。
【図5】計数カウンタがカウントしたカウント数からし
きい値を設定する場合の復調方式を説明する波形図であ
る。
【図6】従来の非接触データ送受信装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】従来の非接触データ送受信装置におけるASK
復調回路図である。
【図8】従来の非接触データ送受信装置におけるASK
復調回路による復調状態を示す波形図である。
【符号の説明】
1 質問器 2 応答器 3 通信エリア 4 受信部 5 並列共振回路 6 電源部 7 波形成形部 8 搬送波カウンタ 9A,9B 計数カウンタ 10 発振器 12 比較部 14 制御部 15 メモリ 16 しきい値生成部 L1 コイル C1 コンデンサ C2 コンデンサ R2 抵抗
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/59 B60R 25/04 610 G01S 13/74 - 13/82 G06F 13/00 351 G06K 17/00 - 19/00 G08B 13/22 H02J 17/00 H04B 5/02 H04B 7/24 - 7/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータを送信し、上記応答器はこの
    コマンドに対し内部のメモリとアクセスするとともに、
    上記応答器から上記質問器に対し応答用データを送信す
    る方法において、上記質問器は、1ビット毎の搬送波数
    を固定とし、デジタルデータに合わせて異なった周波数
    で送信するFSK方式にてコマンドやデータを送信し、
    上記応答器は、上記質問器が送信する上記搬送波をカウ
    ントし、1ビットを構成する搬送波数の1/N(Nは2
    以上の整数)の搬送波数毎の時間に変換するとともに、
    複数の異なった出力タイミングを作成し、上記搬送波の
    カウント数に対する時間を複数のカウンタにて上記出力
    タイミング毎に計数してカウント数に置き換え、上記複
    数のカウンタが計数したカウント数を比較し、カウント
    数の差が所定のしきい値以内であるときに、上記質問器
    から応答器に対して送信された搬送波の周波数が変わっ
    たことを判定するとともに、カウント数の推移から、上
    記質問器からのコマンドやデータを復調することを特徴
    とする非接触データ送受信方法。
  2. 【請求項2】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータを送信し、上記応答器はこの
    コマンドに対し内部のメモリとアクセスするとともに、
    上記応答器から上記質問器に対し応答用データを送信す
    る方法において、上記質問器は、無変調波と、1ビット
    毎の搬送波数を固定とし、デジタルデータに合わせて異
    なった周波数で送信するFSK方式にてデジタル信号を
    送信し、上記応答器は、上記質問器が送信する上記搬送
    波をカウントし、1ビットを構成する搬送波数の1/N
    の搬送波数毎の時間に変換するとともに、複数の異なっ
    た出力タイミングを作成し、上記搬送波のカウント数に
    対する時間を複数のカウンタにて上記出力タイミング毎
    に計数してカウント数に置き換え、上記複数のカウンタ
    が計数したカウント数を比較し、カウント数の差が所定
    のしきい値以内であるときに、上記質問器から応答器に
    対して送信された搬送波の周波数が変わったことを判定
    するとともに、応答器が受信する信号のうち無変調時の
    カウント数から作成した固有のしきい値を用いて、上記
    質問器からのコマンドやデータを復調することを特徴と
    する非接触データ送受信方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、上記
    質問器と上記応答器とが通信を開始するのに先立ち、質
    問器が搬送波の送信を所定の時間停止し、その後再び上
    記質問器からコマンドやデータを送信することにより、
    上記応答器において上記質問器の通信開始時点を検知す
    ることを特徴とする非接触データ送受信方法。
  4. 【請求項4】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータを送信し、上記応答器はこの
    コマンドに対し内部のメモリとアクセスするとともに、
    上記応答器から上記質問器に対し応答用データを送信す
    る非接触データ送受信装置において、上記応答器には、
    コイルとコンデンサの並列共振回路により構成され、上
    記質問器からの信号を受信する受信手段と、上記質問器
    からの搬送波を直流に変換し、かつその直流電力を上記
    応答器の内部電源とする内部電源手段と、上記受信手段
    からの信号を波形成形する波形成形手段と、上記質問器
    が送信するデジタルデータの1ビットを構成する搬送波
    数の1/Nの搬送波数毎の時間に変換し、かつその出力
    タイミングを複数作成する搬送波カウンタと、この搬送
    波カウンタによって計測された時間をカウンタにて計数
    してカウント数に置き換える複数の計数カウンタと、こ
    の計数カウンタを動作させる発振器と、上記複数の計数
    カウンタの出力からカウント数の差を比較する比較部
    と、カウント数の差が所定のしきい値以内であるとき
    に、カウント数の推移からデジタルデータを判定する符
    号判定部と、上記質問器のコマンドに合わせてメモリと
    アクセスする制御手段、およびデータを記憶するメモリ
    を設けたことを特徴とする非接触データ送受信装置。
  5. 【請求項5】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータを送信し、上記応答器はこの
    コマンドに対し内部のメモリとアクセスするとともに、
    上記応答器から上記質問器に対し応答用データを送信す
    る非接触データ送受信装置において、上記応答器には、
    コイルとコンデンサの並列共振回路により構成され、上
    記質問器からの信号を受信する受信手段と、上記質問器
    からの搬送波を直流に変換し、かつその直流電力を上記
    応答器の内部電源とする内部電源手段と、上記受信手段
    からの信号を波形成形する波形成形手段と、上記質問器
    が送信するデジタルデータの1ビットを構成する搬送波
    数の1/Nの搬送波数毎の時間に変換し、かつその出力
    タイミングを複数作成する搬送波カウンタと、この搬送
    波カウンタによって計測された時間をカウンタにて計数
    してカウント数に置き換える複数の計数カウンタと、こ
    の計数カウンタを動作させる発振器と、上記応答器が受
    信する信号のうち無変調時のカウント数を用いて各応答
    器固有のしきい値を作成するしきい値生成手段と、この
    複数の計数カウンタの出力からカウント数の差を比較す
    る比較部と、カウント数の差が所定のしきい値以内であ
    るときに、作成した固有のしきい値からデジタルデータ
    を判定する符号判定部と、上記質問器のコマンドに合わ
    せてメモリとアクセスする制御手段、およびデータを記
    憶するメモリを設けたことを特徴とする非接触データ送
    受信装置。
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