JP3177459U - モービル用アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストの大幅な上昇を招くことなく、通信に使用する周波数帯域を簡単に切り換えることができるモービル用アンテナ装置を提供する。
【解決手段】線状のアンテナ1と、アンテナの一端に一端2aが接続された短縮コイル2とを備えたモービル用アンテナ装置において、短縮コイル2からn(nは1以上の整数)個のタップが引き出され、n個のタップにそれぞれn個のタップ側コネクタ41〜45が接続されている。またタップ側コネクタ41〜45に選択的に接続されるタップ選択用コネクタ5が短縮コイル2の他端2bにタップ選択用ケーブル6を介して接続されている。タップ選択用コネクタ5を接続するタップ側コネクタを選択することにより、使用する周波数帯域を切り換える。
【選択図】 図1
【解決手段】線状のアンテナ1と、アンテナの一端に一端2aが接続された短縮コイル2とを備えたモービル用アンテナ装置において、短縮コイル2からn(nは1以上の整数)個のタップが引き出され、n個のタップにそれぞれn個のタップ側コネクタ41〜45が接続されている。またタップ側コネクタ41〜45に選択的に接続されるタップ選択用コネクタ5が短縮コイル2の他端2bにタップ選択用ケーブル6を介して接続されている。タップ選択用コネクタ5を接続するタップ側コネクタを選択することにより、使用する周波数帯域を切り換える。
【選択図】 図1
Description
本考案は、自動車や船舶等に搭載されるモービル局に用いるアンテナ装置に関するものである。
無線通信に用いるアンテナとして、使用する周波数帯域の中心周波数の波長λの1/2や1/4等の長さを有する線状のアンテナが多く用いられているが、通信に用いる周波数帯域の電波の波長が長い場合には、アンテナにλ/2やλ/4の長さを持たせると、アンテナの長さが長くなりすぎて、自動車や小形の船舶等に装着することが困難になる。そのため、モービル局に用いるアンテナ装置としては、ワイヤアンテナやホイップアンテナに短縮コイルを直列に接続して、アンテナの長さを短縮したものが用いられている。
CQ出版社 1985年2月28日発行 2011年7月1日第30版発行 ダイナミック・ハムシリーズ「アンテナ・ハンドブック」第259頁〜第276頁
ホイップアンテナやワイヤアンテナ等の線状のアンテナに短縮コイルを直列に接続したアンテナ装置を用いて運用されるモービル局においては、使用する周波数帯域毎に専用の短縮コイルを用意しておいて、必要に応じて短縮コイルを交換することにより、使用する周波数帯域を切り換えるようにしていた。
しかしながら、モービル通信においては、使用する周波数帯域の数が多い上に、電波の状況に応じて通信に使用する周波数帯域を適宜切り換える必要があるため、周波数帯域毎に短縮コイルを用意しておくのはきわめて不経済であり、また周波数帯域を切り換える毎に短縮コイルを交換するのは甚だ面倒であった。
本考案の目的は、コストの大幅な上昇を招くことなく、周波数帯域の切替を容易に行うことができるようにしたモービル用アンテナ装置を提供することにある。
本考案は、線状のアンテナと、一端がアンテナの一端に接続されることによりアンテナに直列に接続された短縮コイルとを備えて、短縮コイルの他端が給電点となっているモービル用アンテナ装置を対象とする。
本考案においては、短縮コイルにn(nは1以上の整数)個のタップを設けるとともに、n個のタップの中から選択した一つのタップを短縮コイルの他端に接続するタップ選択用接続手段を設けて、短縮コイルの他端(給電点)に接続するタップを切り換えることにより、アンテナに直列に接続される短縮コイルの有効ターン数を切り換えて、通信に使用する周波数帯域を切り換えることができるようにした。
上記のように構成しておくと、短縮コイルの他端に接続するタップを切り換えるだけで、通信に使用する周波数帯域を切り換えることができるため、周波数帯域の切替を簡単に行うことができる。また周波数帯域毎に短縮コイルを用意しておく必要がないため、大幅なコストの上昇を招くことがない。
上記の態様では、n個のタップの中から選択した一つのタップを、タップ選択用接続手段を通して短縮コイルの他端(給電点となる端部)に接続するようにしたが、n個のタップの中から選択した一つのタップを、タップ選択用接続手段を通して短縮コイルの一端(給電点と反対側の端部)に接続するように構成してもよい。
本考案の好ましい態様では、短縮コイルにn(nは1以上の整数)個のタップが設けられて、n個のタップにそれぞれn個のタップ側コネクタが接続され、n個のタップ側コネクタに選択的に接続されるタップ選択用コネクタが短縮コイルの他端(給電点)にタップ選択用ケーブルを介して接続される。タップ選択用ケーブルは、タップ選択用コネクタをn個のタップ側コネクタのいずれにも接続し得る長さを有し、タップ選択用コネクタを接続するタップ側コネクタを切り換えることにより、アンテナに直列に接続される短縮コイルの有効ターン数を切り換えて、使用する周波数帯域を切り換えるように構成される。本態様では,タップ選択用コネクタとタップ選択用ケーブルとにより、n個のタップの中から選択した一つのタップを、短縮コイルの他端(給電点)に接続するタップ選択用接続手段が構成される。
本考案の他の好ましい態様では、短縮コイルにn(nは1以上の整数)個のタップが設けられて、n個のタップにそれぞれn個のタップ側コネクタが接続され、n個のタップ側コネクタに選択的に接続されるタップ選択用コネクタが短縮コイルの一端にタップ選択用ケーブルを介して接続される。この場合も、タップ選択用ケーブルは、タップ選択用コネクタをn個のタップ側コネクタのいずれにも接続し得る長さを有し、タップ選択用コネクタを接続するタップ側コネクタを切り換えることにより、アンテナに直列に接続される短縮コイルの有効ターン数を切り換えて、使用する周波数帯域を切り換えるように構成される。
上記のように構成しておくと、タップ選択用コネクタとタップ側コネクタとの接続を切り換えるだけで、通信に使用する周波数帯域を切り換えることができるため、周波数帯域の切替を簡単に行うことができる。またタップを切り換え接続するための構成の簡素化を図ることができるため、コストの低減を図ることができる。
本考案の好ましい態様では、アンテナ装置の設置箇所に固定されるアンテナサポート用コネクタに着脱可能に接続されるベースコネクタと、該ベースコネクタに下端が固定された絶縁材料からなる心棒とが設けられて、該心棒の外周に短縮コイルが巻回される。また心棒の上端にアンテナの一端が固定されて、該アンテナの一端が短縮コイルの一端に電気的に接続されるとともに、ベースコネクタに短縮コイルの他端が電気的に接続される。更に、心棒及び短縮コイルと、アンテナの短縮コイル寄りの端部と、ベースコネクタの外周部とが熱収縮チューブ内に挿入され、該熱収縮チューブが熱収縮されることにより、該熱収縮チューブ内に挿入された部分を覆う絶縁被覆が構成される。短縮コイルに設けられたn個のタップはそれぞれ、絶縁被覆を液密に貫通したn本のタップ引出し線を通して外部に引き出されて、n個のタップ側コネクタに接続される。
上記のように構成すると、短縮コイルの外装を簡素なものとすることができるため、コストの低減を図ることができる。
上記の構成では、短縮コイルに設けられたn個のタップをそれぞれ絶縁被覆を液密に貫通したn本のタップ引出し線を通して外部に引き出してn個のタップ側コネクタに接続するようにしたが、絶縁被覆に添わせた状態で配置されて心棒に対して固定された端子板を設けて、この端子板にn個のタップ側コネクタを取り付けるようにしてもよい。この場合、短縮コイルに設けられたn個のタップはそれぞれ、絶縁被覆を貫通した接続導体を通してn個のタップ側コネクタに接続される。
上記の構成では、心棒及び短縮コイルと、アンテナの短縮コイル寄りの端部と、ベースコネクタとを、熱収縮チューブにより覆うようにしたが、心棒及び短縮コイルと、アンテナの短縮コイル寄りの端部と、ベースコネクタとを筒状の絶縁ケース内に挿入する構造としてもよい。このように絶縁ケースを設ける場合には、n個のタップ側コネクタを、絶縁ケースの周壁部を貫通した状態で設けて該ケースに対して固定する。また短縮コイルに設けられたn個のタップはそれぞれ、絶縁ケースの内側でn個のタップ側コネクタに接続する。
上記の各態様において、タップ選択用ケーブルは、短縮コイルの他端にコネクタを介して接続するようにしてもよい。
短縮コイルに直列に接続される線状のアンテナとしては、ワイヤアンテナや、ホイップアンテナを用いることができる。アンテナとしてワイヤアンテナを用いると、自動車や小形船舶等への装着を容易にすることができる。
本考案においては、短縮コイルに複数のタップを設けて、これらのタップから選択した一つのタップを短縮コイルの一端又は他端に切換え接続することにより、通信に使用する周波数帯域を切り換えるようにしたので、短縮コイルを交換することなく、短縮コイルの一端又は他端に接続するタップを切り換えるだけで、通信に使用する周波数帯域を切り換えることができる。従って、周波数帯域の切替を簡単に行うことができ、また周波数帯域毎に短縮コイルを用意しておく必要がないため、大幅なコストの上昇を招くことがなく、マルチバンド化したモービル用アンテナ装置を得ることができる。
特に請求項3,4,5,6又は7に記載された考案によれば、タップ選択用コネクタとタップ側コネクタとの接続を切り換えるだけで、通信に使用する周波数帯域を切り換えることができるため、周波数帯域の切替を簡単に行うことができる。またタップを切り換え接続するための構成の簡素化を図ることができるため、コストの低減を図ることができる。
また請求項5又は6に記載された考案によれば、短縮コイルの外装を簡素なものとすることができるため、コストの低減を図ることができる。
請求項7に記載された考案によれば、短縮コイルが絶縁ケース内に収容されるので、短縮コイル部分の機械的強度を高めて耐久性を向上させることができる。
以下図面を参照して、本考案の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本考案の一実施形態の構成を示したもので、同図において、1は柔軟性を有する絶縁被覆電線からなるワイヤアンテナ、2は短縮コイルである。短縮コイル2は、線状の導体をコイル状に巻回したもので、アンテナ1の一端に短縮コイル2の一端2aが接続されることにより、アンテナ1と短縮コイル2とが直列に接続されている。アンテナ1と短縮コイル2とによりアンテナ装置が構成され、短縮コイル2の他端2bがアンテナ装置の給電点となっている。
図1は、本考案の一実施形態の構成を示したもので、同図において、1は柔軟性を有する絶縁被覆電線からなるワイヤアンテナ、2は短縮コイルである。短縮コイル2は、線状の導体をコイル状に巻回したもので、アンテナ1の一端に短縮コイル2の一端2aが接続されることにより、アンテナ1と短縮コイル2とが直列に接続されている。アンテナ1と短縮コイル2とによりアンテナ装置が構成され、短縮コイル2の他端2bがアンテナ装置の給電点となっている。
本考案においては、短縮コイル2にn(nは1以上の整数)個のタップが設けられる。また、n個のタップの中から選択した一つのタップを短縮コイル2の他端2bに接続するタップ選択用接続手段7が設けられ、タップ選択用接続手段7を通して短縮コイル2の他端(給電点)2bに接続するタップを切り換えることにより、アンテナに直列に接続される短縮コイルの有効ターン数を切り換えて、通信に使用する周波数帯域を切り換える。
図示の例では、短縮コイル2に5個のタップ21ないし25が設けられ、タップ21ないし25にそれぞれタップ引出し線31ないし35を通してタップ側コネクタ41ないし45が接続されている。また5個のタップ側コネクタ41ないし45に選択的に接続されるタップ選択用コネクタ5が短縮コイル2の他端2bにタップ選択用ケーブル6を介して接続されている。タップ選択用ケーブル6は、タップ選択用コネクタを5個のタップ側コネクタ41ないし45のいずれにも接続し得る長さを有し、タップ選択用コネクタ5を接続するタップ側コネクタを切り換えることにより、アンテナ1に直列に接続される短縮コイルの有効ターン数を切り換えて、使用する周波数帯域を切り換えるように構成されている。本実施形態では、タップ選択用コネクタ5とタップ選択用ケーブル6とにより、5個のタップ21ないし25の中から選択した一つのタップを短縮コイル2の他端2bに接続するタップ選択用接続手段7が構成されている。
本実施形態では、いずれのタップも選択しないときに(短縮コイル2の全体をアンテナ1に直列に接続したときに)通信に使用する周波数帯域を1MHzとし、タップ21,22,23,24及び25をそれぞれ選択することにより、通信に使用する周波数帯域を、3.5MHz,7MHz,14MHz,21MHz及び28MHzに切り換えることができるように、タップ21ないし25が設けられている。
このように構成するには、いずれのタップも選択せずに、アンテナ1と短縮コイル全体とを直列に接続したときに、アンテナ装置の共振周波数が1MHzに等しくなるように短縮コイル2全体のインダクタンスを設定しておき、タップ21,22,23,24及び25をそれぞれ選択して、タップ21,22,23,24及び25のそれぞれと短縮コイル2の一端2aとの間の部分をアンテナ1に直列に接続したときに、アンテナ装置の共振周波数がそれぞれ3.5MHz,7MHz,14MHz,21MHz及び28MHzに等しくなるようにタップ21,22,23,24及び25のそれぞれと短縮コイル2の一端2aとの間のコイル部分のインダクタンスを設定しておけばよい。
短縮コイル2の他端2b(給電点)は、一端が無線通信機8の非接地側のアンテナ端子に接続された同軸ケーブル9の中心導体の他端に接続されている。同軸ケーブル9のシールド被覆の一端は無線通信機8の接地側のアンテナ端子に接続され、該シールド被覆の他端は、短縮コイルを支持する部材に設けられた接地電位部に接続されている。
上記短縮コイル2は、アンテナ装置の基端部に組み込まれて、自動車の車体等に固定される。図2は、本実施形態のアンテナ装置の基端部200の構成例を示したもので、この例では、アンテナ装置の設置箇所に固定されるアンテナサポート用コネクタ201に着脱可能に接続されるベースコネクタ202と、該ベースコネクタに下端が固定された絶縁材料からなる心棒203とが設けられ、心棒203の外周に短縮コイル2が巻回されている。心棒203の上端にアンテナ1の一端が固定されて、該アンテナの一端が短縮コイル2の一端に電気的に接続されている。心棒203は中実でもよく、中空でもよい。
ベースコネクタ202は、キャップ状に形成されたコネクタシェル202aと、シェル202aの中心部に該シェルに対して絶縁された状態で設けられた雄型コンタクト202bとを備えていて、雄型コンタクト202bに短縮コイル2の他端2bが電気的に接続されている。そして、心棒203及び短縮コイル2と、アンテナ1の短縮コイル2寄りの端部付近と、ベースコネクタ202の外周部とが熱収縮チューブ204内に挿入され、該熱収縮チューブが熱収縮されることにより、該熱収縮チューブ内に挿入された部分を覆う絶縁被覆が構成されている。
短縮コイル2に設けられたタップ21ないし25はそれぞれ、熱収縮チューブ204からなる絶縁被覆を液密に貫通した5本のタップ引出し線31ないし35を通して外部に引き出されて、タップ側コネクタ41ないし45に接続されている。ベースコネクタ201のコンタクト202bにはまたタップ選択用ケーブル6の芯線の一端が接続されている。タップ選択用ケーブル6は、熱収縮チューブ204からなる絶縁被覆を液密に貫通した状態で外部に導出されて、タップ選択用コネクタ5に接続れている。熱収縮チューブ204の、タップ引出し線31ないし35及びタップ選択用ケーブル6が貫通した部分は、接着剤の塗布などによりシールされている。
タップ側コネクタ41ないし45及びタップ選択用コネクタ5は、手操作により接続及び切り離しを行うことができる、雄雌の関係にあるコネクタで、タップ選択用コネクタ5をタップ側コネクタ41ないし45のいずれにも接続することができるように、タップ選択用ケーブル6の長さが設定されている。本実施形態では、タップ側コネクタ41ないし45が雌型のコネクタからなり、タップ選択用コネクタ5が雄型のコネクタからなっているが、タップ側コネクタ41ないし45を雄型のコネクタとし、タップ選択用コネクタ5を雌型のコネクタとしてもよい。
図2において、210はアンテナを自動車等の車体に取り付ける取付具である。この取付具は、自動車等の車体に適宜の手段により固定される絶縁樹脂製の支持板210aと、支持板210aに固定されたアース板210bとを備えていて、アース板210bにアンテナサポート用コネクタ201が取り付けられている。
アンテナサポート用コネクタ201は、アース板210bに電気的及び機械的に接続されたコネクタシェル201aと、コネクタシェル201aの内側に、該シェルに対して絶縁された状態で設けられた雌型コンタクト201bとを備えていて、ベースコネクタ202のシェル202aの内周の雌ネジ部と、アンテナサポート用コネクタ201のシェル201aの外周に設けられた雄ネジ部とを螺合させることにより、両コネクタを接続することができるようになっている。
本実施形態のアンテナを自動車に取り付けた状態の一例を図3に示した。図3に示した例では、ワンボックス型の自動車100の屋根のフロント部に取付具210が固定され、取付具210に設けられたアンテナサポート用コネクタにアンテナの基端部200の下端に設けられたベースコネクタ202(図3には図示せず。)が接続されている。また自動車100の屋根のリア部に支持棒211の下端が固定され、支持棒211の上端にアンテナ1の他端が固定されている。
上記の実施形態では、短縮コイル2に設けられたタップ21〜25の中から選択した一つのタップを短縮コイル2の他端(給電点)2bに接続するようにタップ選択用接続手段7を設けたが、短縮コイルに設けられた複数のタップの中から選択した一つのタップを短縮コイル2の一端2aに接続するようにタップ選択用接続手段7を設けることもできる。図4はこのようにタップ選択用接続手段を設けた本考案の実施形態を示したものである。この実施形態では、短縮コイル2の一端2aにタップ選択用ケーブル6を通してタップ選択用コネクタ5が接続されている。この例では、使用する周波数帯域をより低くする際に選択するタップを、周波数帯域を高くする際に選択するタップよりも短縮コイル2の一端2a寄りに位置させて設けている。即ちタップ41ないし45を短縮コイル2の一端2a側から他端2b側に順に並べて設けている。
図2に示した実施形態では、短縮コイル2に設けられたタップ21ないし25をそれぞれ熱収縮チューブ204からなる絶縁被覆を液密に貫通した5本のタップ引出し線31ないし35を通して外部に引き出して、タップ側コネクタ41ないし45に接続しているが、図5に示したように、熱収縮チューブからなる絶縁被覆に添わせた状態で配置されて心棒203にネジ221等により固定された絶縁性の端子板220を設けて、この端子板220にタップ側コネクタ41ないし45を取り付けるようにしてもよい。図示の例では、タップ側コネクタ41ないし45が端子板220を貫通した状態で設けられて、該端子板220に接着等の適宜の手段により固定されている。短縮コイル2に設けられたタップ21ないし25はそれぞれ、熱収縮チューブ204からなる絶縁被覆を貫通した接続導体(図示せず。)を通してタップ側コネクタ41ないし45に接続されている。短縮コイル2の他端2bに一端が接続されたタップ選択用ケーブル6は、端子板220を貫通して外部に導出されて、タップ選択用コネクタ5に接続されている。
図6は本考案の他の実施形態を示したもので、この例では、端子板220を貫通させて、タップ選択用ケーブル接続用コネクタ40が設けられ、このコネクタ40が短縮コイル2の他端2bに接続されている。またタップ選択用ケーブル6の一端には、コネクタ40に接続されるコネクタ5′が接続され、タップ洗濯用ケーブル6の一端が、コネクタ5′及び40を通して短縮コイル2の他端2bに接続されるようになっている。コネクタ40及びコネクタ5′は雄雌の関係を有するものであればよいが、図示の例では、コネクタ5′が雄型のコネクタからなり、コネクタ40が雌型のコネクタからなっている。その他の点は、図5に示した実施形態と同様である。
図7は、本考案の更に他の実施形態を示したもので、この実施形態では、絶縁樹脂の成形品からなる筒状の絶縁ケース230が設けられて、このケース内に心棒203及び短縮コイル2と、アンテナ1の短縮コイル2寄りの端部と、ベースコネクタ202とが挿入されている。この例では、タップ側コネクタ41ないし45が絶縁ケース230の周壁部を貫通した状態で設けられて該ケース230に対して固定され、短縮コイル2に設けられたタップ21ないし25がそれぞれ、絶縁ケース230の内側でタップ側コネクタ41ないし45に接続されている。絶縁ケース230にはまた、短縮コイル2の他端2bに接続されたタップ選択用ケーブル接続用コネクタ40が取り付けられ、タップ選択用ケーブル6の一端に接続されたコネクタ5′がタップ選択用ケーブル接続用コネクタ40に接続されるようになっている。
上記の各実施形態では、アンテナ1が柔軟性を有する電線からなるワイヤアンテナからなっているが、アンテナ1は線状のアンテナであればよく、ワイヤアンテナに限らない。アンテナ1としては例えば自立性を有する線状体からなるホイップアンテナを用いてもよい。また絶縁樹脂製の柔軟性を有するロッド内に線状の導体を埋設した構造のアンテナを用いることもできる。
上記の各実施形態では、短縮コイルに5個のタップを設けているが、本考案においては、短縮コイル2に1以上のタップが設けられていれば良く、短縮コイルに設けるタップの数は任意である。
上記の各実施形態では、心棒203の上端にアンテナ1の一端を固定するとしたが、アンテナ1の一端を、アンテナ装置の基端部200の上端に着脱自在に接続する構造にしてもよい。例えば、絶縁被覆を熱収縮チューブにより構成する場合には、心棒203の上端を絶縁被覆から上方に突出させた状態で設けて、心棒303の上端にアンテナ1の一端を着脱可能に接続する接続部を設けることができる。また図7に示したように、絶縁ケース230内に短縮コイルを収容する場合には、絶縁ケース230の上端にアンテナ1の一端を着脱可能に接続する接続部を取り付けることができる。
本考案は、モービル用無線通信機器の産業分野で広く利用することができる。
1 アンテナ
2 短縮コイル
21〜25 タップ
31〜35 タップ引出線
41〜45 タップ側コネクタ
5 タップ選択用コネクタ
6 タップ選択用ケーブル
7 タップ選択用接続手段
203 心棒
204 熱収縮チューブ
201 アンテナサポート用コネクタ
202 ベースコネクタ
230 絶縁ケース
2 短縮コイル
21〜25 タップ
31〜35 タップ引出線
41〜45 タップ側コネクタ
5 タップ選択用コネクタ
6 タップ選択用ケーブル
7 タップ選択用接続手段
203 心棒
204 熱収縮チューブ
201 アンテナサポート用コネクタ
202 ベースコネクタ
230 絶縁ケース
Claims (10)
- 線状のアンテナと、一端が前記アンテナの一端に接続されることにより前記アンテナに直列に接続された短縮コイルとを備え、前記短縮コイルの他端が給電点となっているモービル用アンテナ装置であって、
前記短縮コイルにn(nは1以上の整数)個のタップが設けられ、
前記n個のタップの中から選択した一つのタップを前記短縮コイルの他端に接続するタップ選択用接続手段が設けられ、
前記タップ選択用接続手段を通して前記短縮コイルの他端に接続するタップを切り換えることにより、前記アンテナに直列に接続される短縮コイルの有効ターン数を切り換えて、使用する周波数帯域を切り換えるように構成されていること、
を特徴とするモービル用アンテナ装置。 - 線状のアンテナと、一端が前記アンテナの一端に接続されることにより前記アンテナに直列に接続された短縮コイルとを備え、前記短縮コイルの他端が給電点となっているモービル用アンテナ装置であって、
前記短縮コイルにn(nは1以上の整数)個のタップが設けられ、
前記n個のタップの中から選択した一つのタップを前記短縮コイルの一端に接続するタップ選択用接続手段が設けられ、
前記短縮コイルの一端に接続するタップを切り換えることにより、前記アンテナに直列に接続される短縮コイルの有効ターン数を切り換えて、使用する周波数帯域を切り換えるように構成されていること、
を特徴とするモービル用アンテナ装置。 - 線状のアンテナと、一端が前記アンテナの一端に接続されることにより前記アンテナに直列に接続された短縮コイルとを備え、前記短縮コイルの他端が給電点となっているモービル用アンテナ装置であって、
前記短縮コイルにn(nは1以上の整数)個のタップが設けられて、前記n個のタップにそれぞれn個のタップ側コネクタが接続され、
前記n個のタップ側コネクタに選択的に接続されるタップ選択用コネクタが前記短縮コイルの他端にタップ選択用ケーブルを介して接続され、
前記タップ選択用ケーブルは、前記タップ選択用コネクタを前記n個のタップ側コネクタのいずれにも接続し得る長さを有し、
前記タップ選択用コネクタを接続するタップ側コネクタを切り換えることにより、前記アンテナに直列に接続される短縮コイルの有効ターン数を切り換えて、使用する周波数帯域を切り換えるように構成されていること、
を特徴とするモービル用アンテナ装置。 - 線状のアンテナと、一端が前記アンテナの一端に接続されることにより前記アンテナに直列に接続された短縮コイルとを備え、前記短縮コイルの他端が給電点となっているモービル用アンテナ装置であって、
前記短縮コイルにn(nは1以上の整数)個のタップが設けられて、前記n個のタップにそれぞれn個のタップ側コネクタが接続され、
前記n個のタップ側コネクタに選択的に接続されるタップ選択用コネクタが前記短縮コイルの一端にタップ選択用ケーブルを介して接続され、
前記タップ選択用ケーブルは、前記タップ選択用コネクタを前記n個のタップ側コネクタのいずれにも接続し得る長さを有し、
前記タップ選択用コネクタを接続するタップ側コネクタを切り換えることにより、前記アンテナに直列に接続される短縮コイルの有効ターン数を切り換えて、使用する周波数帯域を切り換えるように構成されていること、
を特徴とするモービル用アンテナ装置。 - アンテナ装置の設置箇所に固定されるアンテナサポート用コネクタに着脱可能に接続されるベースコネクタと、該ベースコネクタに下端が固定された絶縁材料からなる心棒とが設けられて、該心棒の外周に前記短縮コイルが巻回され、
前記心棒の上端に前記アンテナの一端が固定されて、該アンテナの一端が前記短縮コイルの一端に電気的に接続されるとともに、前記ベースコネクタに前記短縮コイルの他端が電気的に接続され、
前記心棒及び短縮コイルと、前記アンテナの短縮コイル寄りの端部と、前記ベースコネクタの外周部とが熱収縮チューブ内に挿入されて、該熱収縮チューブが熱収縮されることにより、該熱収縮チューブ内に挿入された部分を覆う絶縁被覆が構成され、
前記短縮コイルに設けられたn個のタップはそれぞれ、前記絶縁被覆を液密に貫通したn本のタップ引出し線を通して外部に引き出されて、前記n個のタップ側コネクタに接続されていること、
を特徴とする請求項3又は4に記載のモービル用アンテナ装置。 - アンテナ装置の設置箇所に固定されるアンテナサポート用コネクタに着脱可能に接続されるベースコネクタと、該ベースコネクタに下端が固定された絶縁材料からなる心棒とが設けられて、該心棒の外周に前記短縮コイルが巻回され、
前記心棒の上端に前記アンテナの一端が固定されて、該アンテナの一端が前記短縮コイルの一端に電気的に接続されるとともに、前記ベースコネクタに前記短縮コイルの他端が電気的に接続され、
前記心棒及び短縮コイルと、前記アンテナの短縮コイル寄りの端部と、前記ベースコネクタの外周部とが熱収縮チューブ内に挿入されて、該熱収縮チューブが熱収縮されることにより、該熱収縮チューブ内に挿入された部分を覆う絶縁被覆が構成され、
前記n個のタップ側コネクタは、前記絶縁被覆に添わせた状態で配置されて前記心棒に対して固定された端子板に取り付けられ、
前記短縮コイルに設けられたn個のタップはそれぞれ、前記絶縁被覆を貫通した接続導体を通して前記n個のタップ側コネクタに接続されていること、
を特徴とする請求項3又は4に記載のモービル用アンテナ装置。 - アンテナ装置の設置箇所に固定されるアンテナサポート用コネクタに着脱可能に接続されるベースコネクタと、該ベースコネクタに下端が固定された絶縁材料からなる心棒とが設けられて、該心棒の外周に前記短縮コイルが巻回され、
前記心棒の上端に前記アンテナの一端が固定されて、該アンテナの一端が前記短縮コイルの一端に電気的に接続されるとともに、前記ベースコネクタに前記短縮コイルの他端が電気的に接続され、
前記心棒及び短縮コイルと、前記アンテナの短縮コイル寄りの端部と、前記ベースコネクタとが筒状の絶縁ケース内に挿入され、
前記n個のタップ側コネクタは、前記絶縁ケースの周壁部を貫通した状態で設けられて該ケースに対して固定され、
前記短縮コイルに設けられたn個のタップはそれぞれ、前記絶縁ケースの内側で前記n個のタップ側コネクタに接続されていること、
を特徴とする請求項3又は4に記載のモービル用アンテナ装置。 - 前記タップ選択用ケーブルは、前記短縮コイルの他端にコネクタを介して接続されている請求項1ないし7のいずれかに記載のモービル用アンテナ装置。
- 前記アンテナは、ワイヤアンテナである請求項1ないし8の何れか一つに記載のモービル用アンテナ装置。
- 前記アンテナはホイップアンテナである請求項1ないし8の何れか一つに記載のモービル用アンテナ装置。
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JP2012003067U JP3177459U (ja) | 2012-05-24 | 2012-05-24 | モービル用アンテナ装置 |
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