JP3177414U - 電磁誘導加熱装置 - Google Patents

電磁誘導加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3177414U
JP3177414U JP2012003003U JP2012003003U JP3177414U JP 3177414 U JP3177414 U JP 3177414U JP 2012003003 U JP2012003003 U JP 2012003003U JP 2012003003 U JP2012003003 U JP 2012003003U JP 3177414 U JP3177414 U JP 3177414U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
induction heating
electromagnetic induction
ball
coil
support base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2012003003U
Other languages
English (en)
Inventor
節 中井
真吾 滝本
Original Assignee
有限会社ナカイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社ナカイ filed Critical 有限会社ナカイ
Priority to JP2012003003U priority Critical patent/JP3177414U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3177414U publication Critical patent/JP3177414U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)

Abstract

【課題】電磁誘導加熱コイルの断熱材を繊維強化樹脂から成形された乾燥品として、それだけの着脱・交換作業を容易化する電磁誘導加熱装置を提供する。
【解決手段】導電性の食材収容用ボールTと、そのボールTの円錐状底面に臨む非磁性体のコイル支持ベースBと、そのコイル支持ベースBへ渦巻き状態に固定支持された電磁誘導加熱コイルCとを備え、その電磁誘導加熱コイルCによりボールTの底面を加熱する電磁誘導加熱装置において、耐熱性の繊維強化樹脂からボールTの底面とほぼ対応する円錐受け皿状に成形された断熱カバー46を、そのボールTの底面と電磁誘導加熱コイルCとの向かい合う相互間隙Sへ介挿設置した。
【選択図】図3

Description

本考案は各種食材を加熱したり、加熱し乍ら撹拌したりすることに役立つ業務用の電磁誘導加熱装置に関する。
本考案の出願人は電磁誘導加熱式のケーキミキサーについて、既に特許第4792070号(特許文献1)を取得している。これでは、卵や小麦粉、砂糖、油脂などのケーキ材料を収容したボールの加熱源として、電磁誘導加熱器を採用しており、それまでの湯煎器へボールを漬ける従来法に比し、ボールの持ち運び時に落下する水滴によって、作業場所のフロアーを汚損したり、作業者が滑り転倒したりするおそれを予防している。
しかも、その加熱作用ボックス(Hb)に内蔵された電磁誘導加熱器(H)は特許文献1の段落〔0042〕に記載のとおり、「図8、10のような非磁性体の金属骨材(アルミ棒)から、上記ボール(T)の底面にフイットする対応的な円錐受皿形として枠組み一体化されたコイル受け篭(21)と、その受け篭(21)の上面ヘ渦巻き状態に固定設置された1本の電磁誘導加熱コイル(22)と、その加熱コイル(22)の上面に被着されたテフロンシート(登録商標)やシリコンコーティングなどの絶縁カバー層(23)とを備えている。」点で、本考案に最も近似する公知技術であると考えられる。
特許第4792070号公報
ところが、上記電磁誘導加熱器(H)の加熱コイル(22)を断熱する絶縁カバー層(23)は実際上、電磁誘導加熱コイル(22)の上面にテフロンシート(登録商標)とセラミックファイバー並びにシリコンコーティングを順次接着一体化した積層品であるため、その絶縁カバー層(23)だけを加熱コイル(22)から分離して、新品と交換装着することは不可能である。
つまり、経年使用中に絶縁カバー層(23)の傷付きや亀裂、割れなどが発生した場合、その損傷部分を言わば湿式に補修工事する如く、加熱コイル(22)に接着されているテフロンシート(登録商標)やセラッミクファイバー、シリコンコーティングを剥離して、貼り替えるべき接着剤の塗布と乾燥を行わなければならず、多大の労力と時間を要するほか、その塗布ムラによる防水性の低下を招く問題もある。
本考案はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では導電性の食材収容用ボールと、そのボールの円錐状底面に臨む非磁性体のコイル支持ベースと、そのコイル支持ベースへ渦巻き状態に固定支持された電磁誘導加熱コイルとを備え、その電磁誘導加熱コイルによりボールの底面を加熱する電磁誘導加熱装置において、
耐熱性の繊維強化樹脂からボールの底面とほぼ対応する円錐受け皿状に成形された断熱カバーを、そのボールの底面と電磁誘導加熱コイルとの向かい合う相互間へ介挿設置したことを特徴とする。
又、請求項2では電磁誘導加熱コイルが食材収容用ボールの底面に向かう上面へ、絶縁・防水用の合成樹脂フィルムを貼り付け一体化すると共に、その合成樹脂フィルムと上記ボールの底面との向かい合う相互間へ、断熱カバーを介挿設置したことを特徴とする。
請求項3では電磁誘導加熱コイルが固定支持されたコイル支持ベースを、断面ほぼU字形の据付け機筐により包囲して、その据付け機筐の開口上端縁部へ直かに又は別個な天板を介して間接的に、断熱カバーの上端縁部を着脱・交換自在に取り付け固定したことを特徴とする。
更に、請求項4ではコイル支持ベースにおける食材収容用ボールの底面中央部と対応位置する底面中央部を切り欠き開放すると共に、断熱カバーにおける同じくボールの底面中央部と対応位置する底面中央部を電磁誘導加熱コイル用保護筒部として、上記コイル支持ベースの切り欠き開放部を通じて下向きに張り出し形成したことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、電磁誘導加熱コイルの断熱材として、冒頭に述べた絶縁カバー層のようなテフロンシート(登録商標)とセラミックファイバー並びにシリコンコーティングを、その加熱コイルの上面へ順次積層一体化する接着剤の塗布と、その乾燥を行う言わば湿式の煩らわしい作業や長時間が不要となり、耐熱性の繊維強化樹脂(FRP)から成形された断熱カバーを用いれば足りる。
その結果、製作時や補修時における作業者の塗布ムラと延いては防水性の低下などを招くおそれがなく、均一な成形品である断熱カバーだけを、これによって断熱される電磁誘導加熱コイルと別個独立して、その加熱コイルと食材収容用ボールとの向かい合う相互間隙へ介挿設置すれば良く、作業性と量産効果を最大限に期待できるのである。
その場合、特に請求項2の構成を採用するならば、電磁誘導加熱コイルが食材収容用ボールの底面に向かう上面には、絶縁・防水用の合成樹脂フィルム(好ましくはテフロンシート(登録商標))が貼り付け一体化されているため、経年使用中に万一上記断熱カバーの傷付きや割れなどを生じても、その防水性や絶縁性の低下を上記合成樹脂フィルムによって予防することができ、その合成樹脂フィルムと上記断熱カバーとの両者によって、電磁誘導加熱コイルの重畳的な防水・絶縁効果を得られる利点がある。
又、請求項3の構成を採用するならば、上記円錐受け皿状に成形された断熱カバーの上端縁部を、断面ほぼU字形据付け機筐の開口上端部又は別個な天板へ、着脱・交換自在に取り付け固定しているため、上記電磁誘導加熱コイルの保守・点検やその断熱カバーの交換などを、据付け機筐の上方からすばやく便利に行うことができ、その作業性に優れる。
更に、請求項4の構成を採用するならば、上記断熱カバーによって電磁誘導加熱コイルの断熱効果と防水効果を確保しつつも、食材収容用ボールとして底面中央部から食材や洗浄水などの排液筒が垂下する特殊品を使うことも可能となり、利便性の向上に役立つ。
本考案に係る電磁誘導加熱装置の使用例を示す正面図である。 図1の一部を抽出して示す拡大平面図である。 図1から抽出した電磁誘導加熱装置の基本実施形態を示す断面正面図である。 図3に対応する電磁誘導加熱装置の変形実施形態を示す断面正面図である。
以下、図面に基いて本考案の実施形態を詳述すると、図1〜3はその電磁誘導加熱装置の基本実施形態を示しており、これは各種食材(図例では液卵)(M)を収容する業務用の導電性ボール(T)と、その食材収容用ボール(T)の円錐状底面に臨むコイル支持ベース(B)と、そのコイル支持ベース(B)の上面ヘ渦巻き状態に固定支持された1本の電磁誘導加熱コイル(C)とから成る。
先ず、食材収容用ボール(T)は銅板から一定の大きさ(例えば直径:約410mm、深さ:約405mm)を有するほぼ円錐形に造形されており、その胴面から一体的に張り出す径大な係止フランジ(1)よりも下側の底面には、磁性体である鉄粉などの発熱被膜(図示省略)が溶着されることによって、導電性が与えられている。ボール(T)の全容量は図示の一例として、約50リットルである。
但し、導電性を有するボール(T)である限り、その材質としてはフェライト系ステンレス鋼や、鉄とアルミとのクラッド材、アルミとステンレスとのクラッド材、鉄とステンレスとのクラッド材などを採用しても良く、磁性体の鉄も勿論採用することができる。
(2)は上記ボール(T)の係止フランジ(1)から一体的に起立する左右一対の把手、(3)はその把手(2)と対応位置する取付孔の左右一対であって、同じく係止フランジ(1)に貫通形成されており、その取付孔(3)が後述する据付け機筐のボール受け板から垂立するボール位置決めピンへ、上方から抜き差し自在に差し込まれるようになっている。
尚、図示の食材収容用ボール(T)はその内部から食材(上記液卵)(M)や洗浄水などを抜き出せる特殊品として、その底面中央部から排液筒(4)が一体的に垂下されていると共に、その排液筒(4)の下端部にサニタリークランプ(5)などを介して、電動式の開閉バルブ(6)が締結されている。(7)(8)はそのための底部補強用円盤と包囲筒である。
(F)はステンレス鋼板やその他の金属板から一定な大きさ(例えば幅:約560mm×奥行:約560mm×深さ:約275mm)の断面ほぼU字形に造形された据付け機筐であり、その内向きに張り出す水平な開口上端縁部(9)には上方から別個な合成樹脂の天板(10)が、図2のような点在分布する複数(図例では12個)のボルト(11)とゴムパッキング(12)を介して取り付け固定されている。
又、(13)は据付け機筐(F)の上記開口上端縁部(9)へ下方から溶接された複数(図例では4個)の補強座、(14)はその開口上端縁部(9)から補強座(13)へ各々加工されたネジ孔、(15)は上記天板(10)に貫通形成された複数(図例では4個)のスタンドピン逃し入れ孔であって、上記補強座(13)のネジ孔(14)と連通している。そのネジ孔(14)とスタンドピン逃し入れ孔(15)は図2から明白なように、全体的な放射対称型に開口分布している。
そして、上記天板(10)の上方からスタンドピン逃し入れ孔(15)を通じて補強座(13)のネジ孔(14)へ、図3のように各々スタンドピン(16)が植え立て状態に螺合締結されている。(17)はそのスタンドピン(16)の径小なネジ脚部、(18)は同じくスタンドピン(16)の径小なネジ頭部であり、そのネジ頭部(18)へ上方からボール受け板(19)が抜き差し自在に差し込まれた後、キャップナット(20)によって締め付け固定されている。
ボール受け板(19)はステンレス鋼板やその他の金属板から、上記食材収容用ボール(T)の胴面を包囲するほぼリング状をなし、そのスタンドピン(16)よりも内側へ片寄った位置には、複数(図例では左右一対の2個)のボール位置決めピン(21)がやはり植え立て状態に螺合締結されており、そのボール位置決めピン(21)に対して上方から図3のように、上記ボール(T)における係止フランジ(1)の取付孔(3)が差し込み使用されることとなる。(22)はその各ボール位置決めピン(21)の径小なネジ脚部(23)へ、ボール受け板(19)の下方から締結された固定ナット、(24)はボール受け板(19)に開口するボール位置決めピン逃し入れ孔である。
他方、据付け機筐(F)の底面は閉鎖状態にあるが、その底面中央部だけが予じめ切り抜き開口された上、別個な合成樹脂の円形底板(25)によって閉鎖されている。(26)はその底板(25)の周辺部を据付け機筐(F)の残る水平な底面周辺部(27)へ、着脱自在に取り付け固定する複数のボルト、(28)は同じく底板(25)の中央部に切り抜かれた断熱カバー逃し入れ口である。
次に、コイル支持ベース(B)は非磁性体の金属骨材(図例では直径:約6mmのアルミ棒)から図3のように、上記食材収容用ボール(T)の底面とほぼ対応する大きさと形状(円錐受け皿状)の包囲篭として枠組み一体化されている。(29)はその円錐受け皿状の包囲篭を形作る多数の円弧受け杆、(30)は同じく水平な開口上端縁取りリング杆、(31)は上記円弧受け杆(29)に溶接された複数(図例では12本)のほぼL字形脚杆であって、その全体的な放射対称分布型に張り出しており、その脚杆(31)の角部には下方からリング状の補強板(32)が溶接されている。
そして、そのコイル支持ベース(B)の補強板(32)から一体的に垂下する複数(図例では4本)のネジ脚柱(33)が、上記据付け機筐(F)の水平な底面周辺部(27)を貫通し、その底面周辺部(27)へ上下一対の調整ナット(34)によって、昇降自在に固定支持されている。(35)はその調整ナット(34)の座金、(36)は上記補強板(32)へ下方から植え付け締結されたネジ脚柱(33)の固定ナットである。
その場合、図例の食材収容用ボール(T)は特殊品として、その底面中央部から下向きに張り出す排液筒(4)やその包囲筒(8)を具備している関係上、コイル支持ベース(B)の対応位置する底面中央部は切り欠き開放された状態にある。(37)はその切り欠き開放部(O)を縁取り区成する水平なリング杆である。
上記食材収容用ボール(T)の包囲篭をなす円錐受け皿状のコイル支持ベース(B)がそのボール(T)の底面へ向かう上面に、電磁誘導加熱コイル(C)が図3のように固定設置されているのである。図例の電磁誘導加熱コイル(C)は直径:約7.5mmの銅線(リッツ線)から全体的な渦巻き状態に周回されており、そのコイル支持ベース(B)の円弧受け杆(29)と交叉する部分がガラス繊維などの電気絶縁紐(図示省略)によって結束されている。
又、電磁誘導加熱コイル(C)の切り離し両端部は図1のように、その励磁用高周波電源(加熱用インバータ)(38)と接続配線されており、これから加熱コイル(C)へ高周波電流を供給して、食材収容用ボール(T)と交差する磁束を発生させれば、そのボール(T)の底面に渦電流が流れ、これが通路となるボール(T)の抵抗によって電力損失を生じ、その発生したジュール熱によりボール(T)の底面と延いては食材(M)を加熱することになる。
図例の場合、電磁誘導加熱コイル(C)の高周波電源(38)は上記据付け機筐(F)と別個な開閉扉(39)付きの格納ボックス(40)に内蔵設置されており、約10KWの出力を有する。(41)はその放熱用ファン、(42)はノイズフィルター、(43)は通気口、(44)は上記据付け機筐(F)の底板(25)と格納ボックス(40)の底面に各々取り付け固定された合成樹脂製のホース継ぎ手であり、その相互間へ差し込み連結された一定長さ(例えば約2m)のシリコンホース(45)によって、上記電磁誘導加熱コイル(C)が被覆保護されている。
更に、(46)は上記コイル支持ベース(B)の円弧受け杆(29)に固定支持された電磁誘導加熱コイル(C)と、上記食材収容用ボール(T)の底面との向かい合う相互間隙(図例では約4mm)(S)に介挿設置された断熱カバーであり、耐熱性の繊維強化樹脂(FRP)(好ましくはガラス繊維により補強された熱硬化性樹脂、軟化温度:250℃)から、上記ボール(T)の底面とほぼ対応する一定厚み(例えば約2.5mm)の円錐受け皿状に成形されている。
しかも、その断熱カバー(46)の上端縁部は図3のような水平の取付フランジ(47)として、外向き一体に張り出されており、その取付フランジ(47)を複数のボルト(48)などによって、上記据付け機筐(F)の天板(10)へ着脱・交換自在に取り付けている。但し、断熱カバー(46)は上記相互間隙(S)へ言わば吊り下げ状態に介在される限り、その上端縁部の取付フランジ(47)を据付け機筐(F)の天板(10)に代わる開口上端縁部(9)へ直かに、ボルト(48)やその他の固定手段を用いて、着脱・交換できるように取り付けても良い。
図例の食材収容用ボール(T)は上記したとおりの特殊品として、その底面中央部から下向きに張り出す排液筒(4)やその包囲筒(8)を具備している関係上、断熱カバー(46)における上記ボール(T)の底面中央部と対応位置する底面中央部を電磁誘導加熱コイル(C)の保護筒部(49)として、上記コイル支持ベース(B)の切り欠き開放部(O)と据付け機筐(F)における底板(25)の断面カバー逃し入れ口(28)を通じて下向きに張り出し形成している。
(50)は上記据付け機筐(F)の囲い壁面に形成された比較的大きな細長い通気口、(51)は同じく据付け機筐(F)の底板(25)に分布された多数の小さな通気口であり、何れもその機筐(F)からの放熱作用を営なむ。(52)は上記据付け機筐(F)の囲い壁面からボール(T)の円錐状底面に向かって差し込み設置された放射温度センサーであり、その底面と延いては食材(M)の加熱温度を検知し、その出力信号に基いて加熱力を強弱調整することができるようになっているが、その温度センサー(52)は設置しないこともあり得る。
次に、図4は先の図3と対応する電磁誘導加熱装置の変形実施形態を示しており、これでは食材収容用ボール(T)が上記基本実施形態のような底面中央部から垂下する排液筒(4)やその包囲筒(8)を備えた特殊品でなく、一般的な円錐状の底面を有する汎用品であることに基き、そのボール(T)の円錐状底面と、上記コイル支持ベース(B)の上面に固定設置された電磁誘導加熱コイル(C)との向かい合う相互間隙(S)に介在する断熱カバー(46)を、その底面中央部が全然開口しない単純な円錐受け皿状に成形している。
しかも、図4の変形実施形態では上記電磁誘導加熱コイル(C)がボール(T)の底面に向かう上面へ、絶縁用兼防水用の薄肉(例えば約0.05mmの厚み)な合成樹脂フィルム(好ましくはテフロンシート(登録商標))(53)をシリコン系コーティング剤やその他の接着剤によって貼り付け一体化し、その合成樹脂フィルム(53)とボール(T)の底面との向かい合う相互間隙(S)へ、耐熱性の繊維強化樹脂(FRP)から成る断熱カバー(46)を介挿設置している。
そのため、経年使用中に万一断熱カバー(46)の傷付きや割れなどが起っても、コイル支持ベース(B)に固定支持されている電磁誘導加熱コイル(C)を、その上面の合成樹脂フィルム(53)によって防水状態と絶縁状態に維持することができ、その合成樹脂フィルム(53)と上記断熱カバー(46)とが重畳的な防水性能と絶縁性能を発揮する。
図4の変形実施形態におけるその他の構成は図3上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その図4に図3との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。上記変形実施形態の食材収容用ボール(T)でも、その食材撹拌作用上の円錐凸子(54)が内向きに隆起する底面中央部を、下方から加熱する必要はないため、上記基本実施形態と同じ構成の電磁誘導加熱コイル(C)並びにそのコイル支持ベース(B)を採用すれば良い。
図1、2は本考案の使用例を示しており、上記基本実施形態に係る電磁誘導加熱装置の据付け機筐(F)が左右一対の2基として、共通の架台(55)上へ並列状態に固定設置されているほか、その電磁誘導加熱コイル(C)を加熱源とする食材収容用ボール(T)に向かって、その真上位置から食材(M)の撹拌羽根(56)が差し込み垂下されている。
そして、その撹拌羽根(56)をギャードモーター(57)によって回転駆動すれば、上記ボール(T)に収容されている食材(先に例示した液卵)(M)を撹拌することができる。その撹拌は食材収容用ボール(T)を電磁誘導加熱し乍ら行っても良く、又食材(M)を撹拌せずに、その食材収容用ボール(T)の加熱や保温だけを行っても良い。
上記基本実施形態の電磁誘導加熱装置では、食材収容用ボール(T)をそのボール受け板(19)により受け止めた状態のままで、底面中央部の排液筒(4)から加熱又は/及び撹拌後の食材(M)を抜き出したり、その後にボール(T)内の洗浄水を同じく抜き出したりすることができる。
何れにしても、本考案の電磁誘導加熱装置では耐熱性の繊維強化樹脂(FRP)から食材収容用ボール(T)の底面とほぼ対応する円錐受け皿状に成形された断熱カバー(46)が、そのボール(T)の底面と、コイル支持ベース(B)の上面に固定支持されている電磁誘導加熱コイル(C)との向かい合う相互間隙(S)へ、介挿設置されているため、これが使用中に万一傷付いたり、亀裂や割れなどを生じたりしても、その断熱カバー(46)だけを取り替えれば良く、冒頭に述べた従来品のような言わば湿式の煩らわしい補修工事が不要となり、最大の量産効果も得られるのである。
(1)・係止フランジ
(2)・把手
(3)・取付孔
(4)・排液筒
(5)・サニタリークランプ
(6)・開閉バルブ
(7)・円盤
(8)・包囲筒
(9)・開口上端縁部
(10)・天板
(11)(26)(48)・ボルト
(12)・ゴムパッキング
(13)・補強座
(14)・ネジ孔
(15)・スタンドピン逃し入れ孔
(16)・スタンドピン
(17)(23)・ネジ脚部
(18)・ネジ頭部
(19)・ボール受け板
(20)・キャップナット
(21)・ボール位置決めピン
(22)(36)・固定ナット
(24)・ボール位置決めピン逃し入れ孔
(25)・底板
(27)・底面周辺部
(28)・断熱カバー逃し入れ口
(29)・円弧受け杆
(30)・開口上端縁取りリング
(31)・脚杆
(32)・補強板
(33)ネジ脚柱
(34)・調整ナット
(35)・座金
(37)・リング杆
(38)・高周波電源
(39)・開閉扉
(40)・格納ボックス
(41)・ファン
(42)・ノイズフィルター
(43)(50)(51)・通気口
(44)・ホース継ぎ手
(45)・シリコンホース
(46)・断熱カバー
(47)・取付フランジ
(49)・保護筒部
(52)・放射温度センサー
(53)・合成樹脂フィルム
(54)・円錐凸子
(55)・架台
(56)・撹拌羽根
(57)・ギャードモーター
(B)・コイル支持ベース
(C)・電磁誘導加熱コイル
(F)・据付け機筐
(M)・食材
(O)・切り欠き開放部
(S)・相互間隙
(T)・食材収容用ボール

Claims (4)

  1. 導電性の食材収容用ボールと、そのボールの円錐状底面に臨む非磁性体のコイル支持ベースと、そのコイル支持ベースへ渦巻き状態に固定支持された電磁誘導加熱コイルとを備え、その電磁誘導加熱コイルによりボールの底面を加熱する電磁誘導加熱装置において、
    耐熱性の繊維強化樹脂からボールの底面とほぼ対応する円錐受け皿状に成形された断熱カバーを、そのボールの底面と電磁誘導加熱コイルとの向かい合う相互間へ介挿設置したことを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  2. 電磁誘導加熱コイルが食材収容用ボールの底面に向かう上面へ、絶縁・防水用の合成樹脂フィルムを貼り付け一体化すると共に、その合成樹脂フィルムと上記ボールの底面との向かい合う相互間へ、断熱カバーを介挿設置したことを特徴とする請求項1記載の電磁誘導加熱装置。
  3. 電磁誘導加熱コイルが固定支持されたコイル支持ベースを、断面ほぼU字形の据付け機筐により包囲して、その据付け機筐の開口上端縁部へ直かに又は別個な天板を介して間接的に、断熱カバーの上端縁部を着脱・交換自在に取り付け固定したことを特徴とする請求項1又は2記載の電磁誘導加熱装置。
  4. コイル支持ベースにおける食材収容用ボールの底面中央部と対応位置する底面中央部を切り欠き開放すると共に、断熱カバーにおける同じくボールの底面中央部と対応位置する底面中央部を電磁誘導加熱コイル用保護筒部として、上記コイル支持ベースの切り欠き開放部を通じて下向きに張り出し形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の電磁誘導加熱装置。
JP2012003003U 2012-05-22 2012-05-22 電磁誘導加熱装置 Expired - Lifetime JP3177414U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012003003U JP3177414U (ja) 2012-05-22 2012-05-22 電磁誘導加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012003003U JP3177414U (ja) 2012-05-22 2012-05-22 電磁誘導加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3177414U true JP3177414U (ja) 2012-08-02

Family

ID=48004250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012003003U Expired - Lifetime JP3177414U (ja) 2012-05-22 2012-05-22 電磁誘導加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3177414U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108328009A (zh) * 2017-01-20 2018-07-27 上海名优办公设备有限公司 一种气泡机的热封装置
CN114126428A (zh) * 2020-07-01 2022-03-01 韩国烟草人参公社 包括基座组件的气溶胶生成装置
CN114205940A (zh) * 2021-12-14 2022-03-18 北京环境特性研究所 一种球体辐射源的加热源

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108328009A (zh) * 2017-01-20 2018-07-27 上海名优办公设备有限公司 一种气泡机的热封装置
CN108328009B (zh) * 2017-01-20 2024-05-07 上海名优办公设备有限公司 一种气泡机的热封装置
CN114126428A (zh) * 2020-07-01 2022-03-01 韩国烟草人参公社 包括基座组件的气溶胶生成装置
CN114126428B (zh) * 2020-07-01 2024-05-24 韩国烟草人参公社 包括基座组件的气溶胶生成装置
CN114205940A (zh) * 2021-12-14 2022-03-18 北京环境特性研究所 一种球体辐射源的加热源
CN114205940B (zh) * 2021-12-14 2024-01-09 北京环境特性研究所 一种球体辐射源的加热源

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150027319A1 (en) Sous-vide cooking chamber
JP3177414U (ja) 電磁誘導加熱装置
US20170150846A1 (en) Frying machine using induction heating method
US20170245329A1 (en) Induction cooking apparatus and method of use
EP3939385A1 (en) An induction heated kettle
CN202511348U (zh) 一种新型组合灶具
CN102613880A (zh) 一种自动翻炒烹饪电热灶
JP2005332724A (ja) 電磁誘導加熱装置とその被加熱物
CN105795955B (zh) 电热烹饪器具
CN207506369U (zh) 烹饪器具
CN204292888U (zh) 传导与空气加热的新型锅具
CN102620328A (zh) 一种新型组合灶具
CN207544869U (zh) 内锅和烹饪器具
JP3691809B2 (ja) 業務用の電磁誘導加熱器
CN204617960U (zh) 自调活动式发热盘及电饭煲、电炒锅、电热茶具
CN205006624U (zh) 电烹饪锅
CN205579674U (zh) 一种远红外加热盘和远红外烹饪设备
CN215312473U (zh) 一种具有多温的便于清洁的水浴锅
CN110464219A (zh) 烹饪设备
CN213514014U (zh) 一种平底电磁炒锅
CN207555656U (zh) 加热装置
JP2012017871A (ja) 業務用の複合加熱調理機
CN209540958U (zh) 一种使用高效的双灶电磁炉
CN107616710A (zh) 内锅和烹饪器具
CN207492543U (zh) 一种住院部用加热饭煲

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3177414

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150711

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term