JP3177206B2 - Atmスイッチ - Google Patents

Atmスイッチ

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JP3177206B2
JP3177206B2 JP413598A JP413598A JP3177206B2 JP 3177206 B2 JP3177206 B2 JP 3177206B2 JP 413598 A JP413598 A JP 413598A JP 413598 A JP413598 A JP 413598A JP 3177206 B2 JP3177206 B2 JP 3177206B2
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正祥 安川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATM(Asynchronou
s Transfer Mode:非同期転送モード) に利用する。本発
明は大容量ATM交換装置に配置される大規模で高スル
ープット特性が要求されるATMスイッチに関するもの
である。特に、基本単位スイッチを多段に接続してスイ
ッチサイズを拡張するときにスイッチサイズをスケーラ
ブルに拡張する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】スループットが100Gb/sを超える
ような大規模なATMスイッチを構成するためには、従
来、複数のLSIチップを用いて基本単位スイッチを実
現し、その基本単位スイッチを多段に接続してスイッチ
サイズを拡張している。
【0003】従来のATMスイッチを図10および図1
1を参照して説明する。図10は3段クロスATMスイ
ッチのブロック構成図である。図11は分散/集線型A
TMスイッチのブロック構成図である。
【0004】図10は3段クロスATMスイッチで、m
×n、r×r、n×mの3つの基本単位スイッチを用い
てスイッチサイズを拡張する構成である。この構成にお
いてセルをスイッチングする代表的な方法としては
(1)VCコネクション毎にスイッチ内スイッチングル
ートを保存してセルスイッチングを行う方法と、(2)
セルバイセルでスイッチ内スイッチングルートを変更し
てセルスイッチングを行う方法とがある。
【0005】図11は分配/集線型ATMスイッチを示
している。このATMスイッチではATMスイッチに入
力されるセルを入力回線毎に最終段の基本単位スイッチ
分だけ複写し、最終段の基本単位スイッチに集線される
スイッチプレーンに全ての入力セルを分配する。
【0006】その後、各プレーン毎に分配されたセルは
その宛先情報を用いて、当該スイッチプレーン出力の基
本単位スイッチ行きのセルとそれ以外のセルに分離され
て集線され、当該スイッチプレーン出力の基本単位スイ
ッチまで運ばれて目的出力リンクに対してスイッチング
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のAT
Mスイッチでは、例えば、図10に示すクロスATMス
イッチにおけるルーティング方法のもとで、いかなるA
TMスイッチ入力トラヒックパターンに対しても高スル
ープットを達成するためには、(1)の方法では基本単
位スイッチ1段目から2段目に渡るルートおよび基本単
位スイッチ2段目から3段目に渡るルートの帯域を増や
す必要がある。
【0008】通常、この帯域上昇係数は“2”〜“3”
である。これは基本単位スイッチ2段目に対して基本単
位スイッチ1段目および3段目のスイッチ能力の2〜3
倍のハードウェアを用意することを意味しており、ハー
ドウェアの限界を追求して実現する超高速スイッチにお
いては基本単位スイッチ間のインタコネクションそのも
のがハードウェア実現のボトルネックとなり経済的なス
イッチアーキテクチャとはいえない欠点がある。
【0009】また、(2)の方法では、セルバイセルで
ATMスイッチ内ルーティング方路を変更するためにA
TMスイッチ最終段の基本単位スイッチで一度にセルを
並び換える必要がある。ATMスイッチ内に配置される
基本単位スイッチには100〜200セル分のバッファ
を備えるため、ATMスイッチ内で最悪100〜200
のセル順序逆転が起こる可能性があり、ATMスイッチ
最終段の基本単位スイッチで順序逆転を起こしているセ
ルを一度に高速に並べ換えるには莫大なハードウェアが
必要となる欠点がある。
【0010】図11に示す分配/集線型ATMスイッチ
では、通常、この集線の過程ではL本の入力に対してk
本の出力しかないノックアウト装置が使われているが、
これはL:kの割合を調整して確率的にセルロスを保証
しなくてはならない欠点がある。
【0011】また、この分配/集線型のATMスイッチ
では、ATMスイッチにセルが入力されるときに、その
入力セルを出力スイッチプレーン分コピーするために、
スイッチプレーン分の集線網が必要となり膨大なハード
ウェア量が必要となるために、経済的なスイッチ構成と
はならない問題がある。
【0012】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、いかなる入力トラヒックパターンに対しても
高いスループットを達成することができる多段ATMス
イッチを経済的に提供することを目的とする。また、A
TMスイッチ内で負荷を分散しながら簡単なセル順序保
証を行い入力セルの順序保証を行うことができるATM
スイッチを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のATMスイッチ
では、m×mの基本単位スイッチをm個並列に並べたも
のをL=1+log2 2 −〔(log2 m)−1〕ス
テージ並べてATMスイッチサイズm2 ×m2 の多段A
TMスイッチを構成しており、セルのトラヒックを分散
させるための分配網と、セルをスイッチングし集線する
ためのスイッチング網との二つのブロックから構成され
ている。
【0014】入力回線は第一ステージに収容され、分配
網を構成する第一ステージと第二ステージとの間ではm
個のm×m基本単位スイッチが相互にフルメッシュで接
続されており、スイッチング網を構成する第三ステージ
から第(L−1)ステージまでのm×m基本単位スイッ
チは出力方路をグルーピングしステージ毎に接続される
次段スイッチ数を1/2n (n:2段目からのステージ
数)に半減している。このとき、リンク速度は3段目の
ステージから2n 倍に倍増させることがよい。これによ
り、グループの分割数に比例してリンク速度を上昇させ
ることができる。したがって、グループの分割数にかか
わらず、各ステージ間のセル転送処理時間を一定にする
ことができる。
【0015】本発明のATMスイッチは多段ATMスイ
ッチにおけるリンクブロックの問題を解消するために、
ATMスイッチの入力にトラヒックの分配網を設けるこ
とを第一の主要な特徴としている。また、スイッチング
網においてはATMスイッチの入力でセルの複写を行わ
ずに、m×m基本単位スイッチを用いてm個の集線プレ
ーンを共有化しているために、1/mのハードウェアで
m個の集線プレーンを実現できることを第二の主要な特
徴としている。
【0016】また、本発明の多段ATMスイッチでは入
力負荷を分散するために、セルバイセルでスイッチング
方路を切替えるので各ステージの基本単位スイッチに到
着する入力リンクの先頭セル間でセル順序逆転が起きて
いる。したがって、本発明のATMスイッチではATM
スイッチの入力前段で入力されるセルに対してATMス
イッチ入力時刻を刻印し、各ステージに配置されるm×
m基本単位スイッチには入力リンク間でセル順序逆転が
起きている場合にセルの宛先だけでなく、セルの到着時
刻情報を用いて出力リンクにセルの順序保証を併せて行
いスイッチングすることを第三の主要な特徴とする。
【0017】従来の技術とは、ATMスイッチの入力段
にトラヒック分配網を設けている点、分配されたセルを
共有化されたm×m基本単位スイッチを用いた集線プレ
ーンで集線およびスイッチングしているため、ハードウ
ェアが1/mに削減されている点、各ステージの基本単
位スイッチの同一出力方路に向かうセル同士でセル順序
保証を順々に行うために、最終段の基本単位スイッチ入
力リンクまでにトーナメント的にセル順序保証を行って
いる点が大きく異なる。
【0018】すなわち、本発明はATMスイッチであっ
て、m(mは自然数)個の入力端子および出力端子を備
えた基本単位スイッチをm個並列に配置したステージを
備え、このステージをL(Lは自然数)個並列に配置し
たm2 本の入力回線および出力回線を収容するATMス
イッチである。
【0019】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記入力回線が収容されるステージの基本単位スイッチ
は、その基本単位スイッチに入力されるセルの出力方路
をこの基本単位スイッチの複数の出力リンクにそれぞれ
循環的に振り分ける手段を含むところにある。前記L
は、1+log2 2 −〔(log2 m)−1〕である
ことが望ましい。
【0020】また、第i(≧3)ステージは、前記基本
単位スイッチがm2 /2i+1 個ずつのグループに分割さ
れ、この第iステージを構成する各グループは、第(i
+1)ステージを構成する前記基本単位スイッチの自己
のグループの配置位置に対応する位置に配置された基本
単位スイッチに対してそれぞれセルの転送を行う手段を
備えることが望ましい。
【0021】さらに、前記入力回線に到来するセルにタ
イムスタンプを付与する手段を備えることが望ましい。
このとき、前記基本単位スイッチには、前記タイムスタ
ンプにしたがってセルの読出し順序を制御する手段を含
むことが望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図1、図2、
図5、図6を参照して説明する。図1は本発明実施例の
多段ATMスイッチのブロック構成図である。図2は本
発明実施例のATMスイッチの第一ステージST1に配
置されるスイッチサイズ4×4の基本単位スイッチの要
部ブロック構成図である。図5はスタンプ付与回路の設
置状況を示す図である。図6はスイッチング網の基本単
位スイッチの要部ブロック構成図である。
【0023】本発明はATMスイッチであって、図1に
示すように、8個の入力端子および出力端子を備えた基
本単位スイッチ#SW1−1〜#SW5−8を8個並列
に配置したステージST1〜ST5を備え、このステー
ジを5個列に配置した64本の入力回線I1 〜I64
よび出力回線O1 〜O64を収容するATMスイッチであ
る。
【0024】ここで、本発明の特徴とするところは、入
力回線I1 〜I64が収容されるステージST1の基本単
位スイッチ#SW1−1〜#SW1−8は、その基本単
位スイッチ#SW1−1〜#SW1−8に入力されるセ
ルの出力方路をこの基本単位スイッチの複数の出力リン
クにそれぞれ循環的に振り分ける手段としての図2に示
すタグ制御部10および同期制御部20を含むところに
ある。図2では説明をわかりやすくするために4×4の
基本単位スイッチの例を示すが、図1に示す本発明実施
例のATMスイッチでは、8×8の基本単位スイッチを
用いる。
【0025】なお、一般的には、基本単位スイッチの入
力端子および出力端子の数をmとし、本発明実施例のA
TMスイッチに収容される入力回線および出力回線の数
はm2 とした場合に、ステージ数は、 1+log2 2 −〔(log2 m)−1〕 として定まる。本発明実施例では、m=8であるからL
=5に定まる。
【0026】また、第i(3≦i≦5)ステージSTi
は、基本単位スイッチ#SW3−1〜#SW5−8が6
4/2i+1 個ずつのグループに分割され、この第iステ
ージSTiを構成する各グループは、第(i+1)ステ
ージST(i+1)を構成する基本単位スイッチの自己
のグループの配置位置に対応する位置に配置された基本
単位スイッチに対してそれぞれセルの転送を行う。
【0027】さらに、図5に示すように、入力回線I1
〜I64に到来するセルにタイムスタンプを付与する手段
であるタイムスタンプ付与回路30を備える。このと
き、図6に示すように、第三ステージST3〜第五ステ
ージST5の基本単位スイッチ#SW3−1〜#SW5
−8には、タイムスタンプにしたがってセルの読出し順
序を制御する手段であるセル読出制御部35を含む。
【0028】また、入力回線のリンク速度をCとすれ
ば、各ステージ間のリンク速度は、図1に示すように、
ステージST1〜ST3間は入力回線のリンク速度Cで
あるが、ステージST3とステージST4との間はリン
ク速度2Cであり、ステージST4とステージST5と
の間はリンク速度4Cである。これにより、グループの
分割数に比例してリンク速度を上昇させ、グループの分
割数にかかわらずセル転送処理時間を各ステージ間で一
定にすることができる。
【0029】
【実施例】本発明実施例を図1〜図9を参照して説明す
る。図1に示すATMスイッチは、8×8基本単位スイ
ッチ#SW1−1〜#SW5−8が各ステージST1〜
ST5にそれぞれ8個配置され、トータルとして64×
64の入力回線I1 〜I64および出力回線O1 〜O64
持つATMスイッチが構成される。
【0030】ATMスイッチに入力されたセルは第一ス
テージST1および第二ステージST2による分配網D
で負荷が分散される。図1では、基本単位スイッチ#S
W1−1に入力されたセルが負荷を分散するために、そ
のセルの宛先に関わらずセルが#SW2−1〜#SW2
−8に均等に分配される様子を示している。
【0031】このようにして負荷が分散された後に、基
本単位スイッチ#SW2−1に入力されたATMセルが
どのようにスイッチングされるかを考える。基本単位ス
イッチ#SW2−1に入力されたセルはその宛先に応じ
て1/21 に分割されてスイッチングされ、セルの宛先
がO1 〜O32までのときには#SW3−1〜#SW3−
4のいずれか一つのスイッチに、宛先がO33〜O64まで
のセルは#SW3−5〜#SW3−8のいずれか一つの
スイッチにスイッチングされる。
【0032】次のステージST3では宛先のグループが
さらに1/22 に分割されてセルがスイッチングされ
る。ここで、基本単位スイッチ#SW3−1に入力され
たATMセルがどのようにスイッチングされるかを考え
る。基本単位スイッチ#SW3−1に入力されたセルは
その宛先に応じて1/2に分割されてスイッチングさ
れ、セルの宛先がO1 〜O16までのときには#SW4−
1または#SW4−2のいずれか一つのスイッチに、宛
先がO17〜O32までのセルは#SW4−3または#SW
4−4のいずれか一つのスイッチにスイッチングされ
る。
【0033】次のステージST4では宛先のグループが
さらに1/23 に分割されてセルがスイッチングされ
る。ここで、基本単位スイッチ#SW4−1に入力され
たATMセルがどのようにスイッチングされるかを考え
る。基本単位スイッチ#SW4−1に入力されたセルは
その宛先に応じて1/2に分割されてスイッチングさ
れ、セルの宛先がO1 〜O8 までのときには#SW5−
1のスイッチに、宛先がO9 〜O16までのセルは#SW
5−2のスイッチにスイッチングされる。
【0034】このようにして、ステージST3およびS
T4の他の基本単位スイッチ#SW3−1〜#SW3−
8、#SW4−1〜#SW4−8においても同様のスイ
ッチングが行われる。このように本発明実施例のATM
スイッチではm×m基本単位スイッチで共有化されたm
枚の集線プレーンを用いて各ステージ毎にセルがその宛
先に応じて集線されていく。
【0035】次に、図2、図3、図4を参照して分配網
Dを説明する。図2は本発明実施例のATMスイッチの
第一ステージST1に配置されるスイッチサイズ4×4
の基本単位スイッチの要部ブロック構成図である。本発
明実施例では負荷分配用の基本単位スイッチ#SW1−
1〜#SW1−8はクロスポイントスイッチを応用した
基本単位スイッチにより実現される。なお、図1に示す
例では、スイッチサイズは8×8であるが、説明をわか
りやすくするために、ここではスイッチサイズを4×4
とした。
【0036】図2に示すように、スイッチ入力にタグ制
御部10が配置されており、各タグ制御部10は共通の
同期制御部20により同期して動作し、入力されたAT
Mセルのタグフィールドにタグを書込む。各タグ制御部
10が書込むタグはクロスポイントのアドレスに対応し
て00→01→10→11と循環的に変化し、入力回線
ごとに各タグ制御部10が書込むタグがかさならないよ
うに制御される。
【0037】図3は、図2に示した基本単位スイッチの
クロスポイント部分を示す図である。また、図4は第一
ステージST1の基本単位スイッチ#SW1−1〜#S
W1−8におけるセル分配状況を示す図である。各クロ
スポイントのアドレスフィルタ80は、出力リンクのア
ドレスに対応したアドレス(この場合は00、01、1
0、11)を持っており、入力セルのタグフィールドを
参照し、セルに書込まれたタグとクロスポイントのアド
レスとが一致したときにのみ入力セルをクロスポイント
に接続された出力リンクにスイッチングする。このよう
に各入力回線に対応するタグ制御部10で相互に同期し
てタグが重ならないようにタグを書込むことにより、図
4に示すようにセルがスイッチングされ、結果としてこ
の基本単位スイッチ#SW1−1〜#SW1−8を用い
て入力トラヒックの負荷を第二ステージST2の基本単
位スイッチ#SW2−1〜#SW2−8に対して均等に
分散することができる。
【0038】次に、図5〜図9を用いて本発明実施例の
ATMスイッチにおけるセル順序保証機能を説明する。
図5はスタンプ付与回路の配置状況を示す図である。図
6はスイッチング網の基本単位スイッチの要部ブロック
構成図である。図7および図8はスイッチング網の基本
単位スイッチにおけるセル順序保証を説明するための図
である。図9はステージ間リンクにおけるセル順序保証
を説明するための図である。
【0039】本発明実施例のATMスイッチでは、第一
ステージST1においてトラヒックの負荷を分散するた
めに、入力セルを第二ステージST2に分配しているこ
とは既に説明した。このために、同一VCコネクション
を形成するセルのATMスイッチ内でのスイッチルート
が異なり、セル順序逆転を起こす可能性がある。そこ
で、本発明実施例のATMスイッチでは図5に示すよう
にATMスイッチ前段にタイムスタンプ付与回路30を
設け、ATMスイッチに入力されるセルのタイムスタン
プフィールドにセル入力時刻を書込み、それぞれのセル
のATMスイッチ内滞在時間を管理している。タイムス
タンプ付与回路30には、共通クロック回路90より共
通の時刻情報が供給される。
【0040】図6は第二ステージST2以降に配置され
るセル順序保証型の基本単位スイッチの実施例を示して
いる。図6の単位スイッチに入力されたセルはまず入力
リンク側の入力バッファ部40に格納される。各入力バ
ッファ部40にはコントロール回路50が配置されてお
り、コントロール回路50はバッファ先頭部に格納され
たセルのタイムスタンプフィールドを確認し、当該セル
のATMスイッチ入力時刻を基本単位スイッチ内に備え
付けられたセル読出制御部35に通知する。
【0041】各入力バッファ部40からセル入力時刻を
通知されたセル読出制御部35は通知されたセル入力時
刻の中からATMスイッチ内に一番先に入力されたセル
を選択して後段のN′倍に高速化されたTDM(Time Di
vision Multiplexing)バス60に出力する。このとき入
力バッファ部40のセル読出制御部35は入力リンク速
度に対してN′(>N:入力リンク数)倍に高速化され
ているので入力リンク上での1セル時間内に任意の入力
バッファ部40から任意の出力バッファ部70に対して
同時に最大N′(>N)のセルが到着可能である。
【0042】図7はあるスイッチ時間t=t0の入力バ
ッファ部40内の到着セル数を表している。本発明実施
例では、4×4の基本単位スイッチの実施例を示してお
り、入力バッファ部40のFIFO#Aに出力バッファ
部70のFIFO#A行きのセルA(t3)、A(t
4)が入力されている。ここで( )の内の時間はA
TMスイッチに入力された時刻を表す。また、この実施
例では入力バッファ部40のFIFO#BにセルB(t
3)、D(t3)が格納され、入力バッファ部40のF
IFO#CにセルC(t4)、B(t4)が格納され、
入力バッファ部40のFIFO#DにセルE(t2)、
A(t5)が格納されている例を示している。
【0043】次に、図8を用いて本発明実施例の基本単
位スイッチ内におけるセルのスイッチングの実施例を説
明する。図8では4×4の実施例を示しており、説明を
簡単にするためにスイッチ内部の共通バスのスピード
N′はN′=N=4の関係を満たしており、入力リンク
速度の4倍に高速化されているものとする。t=t0で
ATMスイッチにセルが入力されると各入力バッファ部
40の先頭セルの時刻情報が読出されてセル読出制御部
35に通知されATMスイッチ到着時刻の一番早いセル
がバッファ読出権限を得る。
【0044】この場合では時刻t2のセルD(t2)が
一番始めに読出し権限を取得するので、ATMスイッチ
内の4つのバス時間スロットのうちはじめの1スロット
を用いてセルD(t2)が読出される。TDMバス60
上に読出されたセルはその後、TDMバス60を経由
し、TDMバス60上のアドレスフィルタ80を用いて
目的出力方路にスイッチングされる。
【0045】この後に、残りの3スロットを用いてセル
A(t3)、B(t3)、C(t3)が読出されて目的
出力方路にスイッチングされる。このときTDMバス6
0は4倍に高速化されているので、仮に一つの入力リン
クに4つの時間順序の早いセルが同時に存在していて
も、このセルが先にスイッチングされて、出力方路では
セルの順序保証がなされる。このように、セルをスイッ
チングする場合にまず初めにセルのATMスイッチ内入
力時刻をもとに競合制御が行われ、次に宛先別にスイッ
チングされるために、各入力リンク間で一致していなか
ったセルの時間順序が保証される。
【0046】図9では本発明実施例のATMスイッチ全
体でセルの順序が保証される様子を説明している。説明
のためにある任意の出力段スイッチSW#outに注目
すると、SW#out内のセルスイッチングに対しては
前述したようにATMスイッチにセルが到着した時刻に
よる時間順序保証のためのアルゴリズムが動作するため
に、任意の出力方路に注目するとセルの順序保証がされ
る。
【0047】次にこのSW#outに入力されるL−1
ステージ目のリンクL1、L2に注目するとリンクL
1、L2に対してはSW#j、SW#kが同様に出力リ
ンクに対してセル順序を保証してスイッチングするので
ステージSTL、ステージST(L−1)に対してセル
順序が保証される。以下、帰納的にステージST(L−
2)〜ステージST2までセルの順序が保証されるので
ATMスイッチ全体としてセルの順序保証がされること
になる。以上のセル制御アルゴリズムを採用するため
に、本発明実施例のATMスイッチではセルの順序保証
をしながら高いスループットを達成することができる。
【0048】このように本発明実施例のATMスイッチ
は、セルを分配しトラヒックを分散させ、各基本単位ス
イッチの出力リンクに対してセルの順序をトーナメント
に順々に保証しているため高いスループットを達成でき
る。また、基本単位スイッチで独立に制御できるセル送
出アルゴリズムを搭載しているためにスイッチサイズを
スケーラブルに拡張することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
いかなる入力トラヒックパターンに対しても高いスルー
プットを達成することができる多段ATMスイッチを経
済的に実現することができる。また、ATMスイッチ内
で負荷を分散しながら簡単なセル順序保証を行い入力セ
ルの順序保証を行うことができるATMスイッチを実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の多段ATMスイッチのブロック
構成図。
【図2】本発明実施例のATMスイッチの第一ステージ
に配置されるスイッチサイズ4×4の基本単位スイッチ
の要部ブロック構成図。
【図3】基本単位スイッチのクロスポイント部分を示す
図。
【図4】第一ステージの基本単位スイッチにおけるセル
分配状況を示す図。
【図5】スタンプ付与回路の設置状況を示す図。
【図6】スイッチング網の基本単位スイッチの要部ブロ
ック構成図。
【図7】スイッチング網の基本単位スイッチにおけるセ
ル順序保証を説明するための図。
【図8】スイッチング網の基本単位スイッチにおけるセ
ル順序保証を説明するための図。
【図9】ステージ間リンクにおけるセル順序保証を説明
するための図。
【図10】3段クロスATMスイッチのブロック構成
図。
【図11】分散/集線型ATMスイッチのブロック構成
図。
【符号の説明】
10 タグ制御部 20 同期制御部 30 タイムスタンプ付与回路 35 セル読出制御部 40 入力バッファ部 50 コントロール回路 60 TDMバス 70 出力バッファ部 80 アドレスフィルタ 90 共通クロック回路 D 分配網 I1 〜I64 入力回線 O1 〜O64 出力回線 S スイッチング網 ST1〜ST5 ステージ #SW1−1〜#SW5−8 基本単位スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 塩本 公平 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 米国特許5521591(US,A) 電子情報通信学会技術研究報告SSE 89−173 電子情報通信学会技術研究報告SSE 97−203 1998年電子情報通信学会総合大会B− 6−19 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m(mは自然数)個の入力端子および出
    力端子を備えた基本単位スイッチをm個並列に配置した
    ステージを備え、このステージをL(Lは自然数)段接
    続して配置したm2 本の入力回線および出力回線を収容
    するATMスイッチであって、 前記Lは、1+log22−〔(log2m)−1〕で
    あり、 前記入力回線に到来するセルにタイムスタンプを付与す
    る手段を備え、 前記入力回線が収容される第1ステージの基本単位スイ
    ッチは、その基本単位スイッチに入力されるセルの出力
    方路をトラヒックの負荷が分散するように第2ステージ
    の基本単位スイッチに振り分ける手段を含み、 第2ステージ以降のステージの基本単位スイッチは、入
    力リンクに接続される入力バッファと出力リンクに接続
    される出力バッファとが共通バスで接続された入出力バ
    ッファ型スイッチであり、 前記共通バスは入力リンク数をNとしたとき入力リンク
    の回線速度の少なくともN倍のバス速度を有し、 前記入力バッファからのセル読出し順序を前記タイムス
    タンプにしたがって制御する手段を含み、3≦n≦(L−1)を満たす各第nステージを構成する
    m個の各基本単位スイッチは、その入力側(第n−1)
    ステージのm/2 n-3 個の基本単位スイッチからの入力
    回線を収容し、同時に出力側(第n+1)ステージのm
    /2 n-2 個の基本単位スイッチに対し出力回線を設定
    し、 第2ステージ目から第(L−1)ステージ目の基本単位
    スイッチは、物理的に接続される次ステージの基本単位
    スイッチを2つにグルーピングし、セルの宛先に応じて
    何れかのグループにセルの転送を行う手段を備え、 第3ステージ目以降の各ステージと次ステージ間のリン
    ク速度を第1ステージの入力回線の2 n-2 倍とするよう
    にした、 ことを特徴とするATMスイッチ。
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