JP3176958B2 - 衛星通信用アンテナダイバーシティ装置 - Google Patents

衛星通信用アンテナダイバーシティ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は衛星を介した移動体通
信におけるアンテナダイバーシティ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、何時でも、どこでも、誰とでも通
信を行なう移動通信の需要が急激に増加している。特
に、陸上移動通信の市場増大は目覚ましく、より便利で
有効な新たな移動通信手段が求められている。またこの
ままでは限られた周波数資源を使い尽くしてしまうこと
は目に見えており、この観点からも新たな移動通信シス
テムが待ち望まれている。
【0003】ところで従来の陸上移動通信には相当大き
な問題が山積みされていた。その最大の問題は、広いサ
ービス領域をカバー出来ないということであった。すな
わち、僻地や山間地においては通信を行うことができな
かった。これは従来のシステムがセル方式を用いている
ために通信インフラストラクチャーの建設に莫大な費用
を要する事による。すなわち人口密度の低いところでは
サービスを行なってもインフラストラクチャーの建設費
を償却することが出来ずに経済的に成り立たないという
致命的な欠点があった。さらに、これはセル方式移動通
信用基地局を設置できる所のみがサービス対象となるた
め、海上や、荒野はサービス対象外であった。
【0004】一方、地球上、極地を除いてどこでも通信
を行える方式として、衛星移動通信が実用化されつつ在
る。その一つはインマルサットシステムであり、チリ沖
と南北極海域とを除く地球上すべての海域と一部僻地で
通信を行なうことができる。ところが従来の衛星異動通
信システムには他の問題点があった。これは、従来のシ
ステムでは、地球から36,000km離れた所にある
静止衛星を用いて通信を行なうために、相当大きな送信
電力を要し、さらにパラボラあるいはカセグレンといっ
た指向性が高く、重量が重く、大きな制御が極めて困難
なアナテナを用いなくてはならなかった。例えば、現在
用いられているインマルサット、スタンダードAシステ
ムでは、直径1.2m程度のパラボラアンテナをもち
い、さらに、ジャイロを用いて、移動体の揺れや動きを
補正して常に一定方向をアンテナが向くようにつくられ
ている。したがって移動局端末すべての重量は1t近く
あった。さらに送信パワーは数十Wは必要としたため、
相当大きな増幅器を用いる必要があり、消費電力はkW
オーダーにまでなり、低消費電力、超小型化を目指す移
動通信の本質を満たしていなかった。したがって船舶通
信などに用いられるにすぎなかった。
【0005】これらの問題点を解決する他の方式とし
て、複数の低軌道衛星を介した移動通信システムが考え
られる。これは、軌道高度数百〜数千kmの複数の低軌道
周回衛星を打ち上げ、そのうちの、移動端末と通信可能
ないずれかの衛星を選択しつつ通信を行なう方式であ
る。この場合、世界中いずれの地域でも均一なサービス
を行なえる他、低消費電力で通信を行なえるほか、極め
て指向性の良いアンテナをもちいない小型の受信器を用
いた移動通信を実現できる。ところがこの様な周回衛星
を介した通信システムでは以下のような問題点が在り、
現在の技術では実現が困難であり、これらの問題点の解
決が切に望まれていた。
【0006】ドップラーシフトによる周波数オフセッ
トが大きい。
【0007】衛星は秒速8km以上で移動するために、大
きなドップラーシフトを生ずる。例えばLバンドを用い
た場合、ドップラーシフトによる周波数オフセットは4
0KHZ をゆうにこえてしまうものと予測される。特に周
波数オフセットがその伝送特性を大きく劣化させてしま
うようなディジタル通信方式ではこの周波数オフセット
の除去が最大の問題点である、特に高度600Km の軌道を
衛星が通過することを考えると、高々5分程度の間に周
波数オフセットは+または−40KHz へと大きく変動す
る。これらの周波数オフセットを有効に除去する技術は
なによりもまして必要であるにもかかわらず、これまで
考えられていなかった。
【0008】衛星切り替え。
【0009】ひとつの衛星と通信を続けられる期間は高
度600km想定した場合、高々、2〜5分である。した
がって、回線を開いてから閉じるまでに何回か、通信を
する衛星を切り替える必要がある。これは前述した周波
数オフセットの存在下で成されなければならない。この
ための技術は今だ未検討である。
【0010】シャドウイング対策。
【0011】衛星への仰角が低角度であるばあい、樹木
や山岳、建築物でのシャドウイングが問題となる。これ
らにいかに対処するかは、ほとんど検討されておらず大
きな問題点となっている。
【0012】伝送遅延。
【0013】周回衛星を介した通信では、中継衛星(D
RTS)を使用する場合が多い。一般に中継衛星は静止
軌道に在るため、伝送遅延が大きく(300mse
c)、様々な制御などを行なうのに大きな問題点であ
る。
【0014】アンテナ指向性。
【0015】衛星は天球のどの位置にいるのかは場所と
位置に依存するが、どの方向に見えても通信ができ、尚
且つ場合によっては、さらにアンテナゲインを稼がなく
てはならない。この様なアンテナまたは複数のアンテナ
の組み合わせをいかに実現するかは未解決の問題であ
る。
【0016】以上のように、低軌道周回衛星を用いた移
動通信は様々な利点があるにも拘らず、多くの解決しな
くてはならない問題を含んでいた。本発明はこれらの問
題点を解決するために成されたものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたきた問題
のうち、特にアンテナ指向性に関する問題を解決するも
のである。
【0018】低軌道衛星を介して通信を行なう場合、移
動体に対して低軌道衛星の位置が受信レベルに大きく影
響する。水平方向に対する仰角が低い位置に低軌道衛星
が存在する時は、移動体と低軌道衛星との距離は低軌道
衛星が移動体の天頂に存在する時よりも十分に長くなっ
てしまう。つまり移動体で受信できる電力は低軌道衛星
の存在する位置(仰角)が高くなるに従って大きくなる
ので、単一のアンテナでは低軌道衛星の位置によって通
信品質が異なってしまう問題が生じる。
【0019】そこで本発明の目的は低軌道衛星の位置に
よって異なる指向性と指向性利得と指向性半値幅を有す
る複数のアンテナで構成されたアンテナのうちいずれか
を用いることで良好な通信品質を得ようとするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、第1の発明は、水平方向からの仰角が小さくなる
ごとに指向性パターンとして指向性が鋭く利得が大きく
なる複数のアンテナ素子と、通信衛星から到来する電波
を受信した前記複数のアンテナ素子それぞれの受信電界
強度を測定する受信電界強度測定と、絶対時刻に対す
る前記通信衛星の位置情報を保持する衛星位置情報メモ
リと、前記測定された受信電界強度により、前記通信衛
星の初期仰角位置を検出し、この検出された通信衛星の
初期仰角位置と前記衛星位置情報メモリに保持された前
記通信衛星の位置情報に基づいて前記通信衛星の仰角を
計算していく仰角計算機と、前記計算された通信衛星の
仰角により前記複数のアンテナ素子のうち最も適切な指
向性パターンを有するものを選択するアンテナ素子選択
手段とを具備することを特徴とする衛星通信用アンテナ
ダイバーシティ装置であり、第2の発明は、複数のアン
テナ素子とこれらのアンテナ素子にそれぞれ給電する給
電手段とを有し、前記複数のアンテナ素子それぞれに前
記給電手段により位相の異なった信号を給電することに
より、水平方向からの仰角を定めかつ前記仰角小さ
なるにしたがって指向性が鋭く利得が大きくなる指向性
パターンを発生するアンテナと、通信衛星から到来する
電波を受信した前記アンテナの受信電界強度を前記定め
られた仰角ごとにそれぞれ測定する受信電界強度測定器
と、絶対時刻に対する前記通信衛星の位置情報を保持す
る衛星位置情報メモリと、前記測定された受信電界強度
により、前記通信衛星の初期仰角位置を検出し、この検
出された通信衛星の初期仰角位置と前記衛星位置情報メ
モリに保持された前記通信衛星の位置情報に基づいて前
記通信衛星の仰角を計算していく仰角計算機と、前記計
算された通信衛星の仰角に基づいて前記給電手段により
前記アンテナの適切な指向性パターンを作成する指向性
パターン発生器とを具備することを特徴とする衛星通信
用アンテナダイバーシティ装置である。
【0021】
【作用】本発明を用いることによって低軌道衛星が移動
体から見通せる範囲に存在する時は、その低軌道衛星の
位置によらず、通信品質を保つことが可能となる。何故
ならば、このダイバーシティ方式に用いられるアンテナ
が、移動体から低軌道衛星への仰角(距離)に応じた指
向性や、指向性利得を持っているからである。この理由
を図7、図8を用いて説明する。
【0022】図7は移動体と低軌道衛星との関係を示
し、数1は数1の式〜式は移動体と低軌道衛星との
距離と仰角との関係を表わした数式である。
【0023】
【数1】
【0024】図8は式に基づいて移動体と低軌道衛星
との距離に対する仰角の変化と、同距離における移動体
での受信電力(規格化)を示している。(但し、規則に
従うものとする。)図8によると、移動体と低軌道衛星
との距離が離れると急に受信電力は下がり、仰角も下が
ってくる。そこで図8から高利得のアンテナが必要な仰
角は低いことが理解できる。よって水平方向に対する仰
角が低いほど、指向性の鋭く、高利得のアンテナを使用
する。本発明のようなアンテナダイバーシティを用いる
と通信品質が劣化せずに済む。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0026】図1はそれぞれ異なった特性を持つ複数の
アンテナで構成された、本発明の実施例である移動体用
アンテナダイバーシティを示す図である。
【0027】移動体1には仰角φ1 に指向性を持つアン
テナ2aと、アンテナ2aよりも高い仰角φ2 に指向性
を持ち、アンテナ2aよりも広い指向性半値幅を持つア
ンテナ2bと、アンテナ2bよりも高い仰角φ3 に指向
性を持ち、アンテナ2bよりも広い指向性半値幅を持つ
アンテテナ2cと、アンテナ2cよりも高い仰角φ4
指向性を持ち、アンテナ2cよりも広い指向性半値幅を
持つアンテナ2dと、アンテナ2dよりも高い仰角φ5
に指向性を持ち、アンテナ2dよりも広い指向性半値幅
を持つアンテナ2eで構成されたアンテナは、移動体1
の見通し範囲内から到来する低軌道衛星からの電波を、
漏れなく受信し、複数のアンテナ2a、2b、2c、2
d、2eのうち、最も受信電界強度の強いアンテナを選
択しながら通信を行なう。例えば到来電波3の場合はア
ンテナ2dを選択して通信を行なう。
【0028】図2は単一のアンテナではあるが複数の指
向性と指向性利得と指向性半値幅を作ることが可能なア
ンテナを用いた場合のアンテナダイバーシティを示す図
である。
【0029】アンテナ4は指向性パターン5a、5b、
5c、5dを同時に発生させることは不可能であるが、
指向性パターン5a、5b、5c、5dのうちどれか1
つを発生させることができる。指向性パターン5bは仰
角θ1 の指向性パターン5aよりも高い仰角θ2 に指向
性を持ち、指向性パターン5aよりも指向性利得が低
く、指向性半値幅が広い。指向性パターン5cは指向性
パターン5bよりも高い仰角θ3 に指向性を持ち、指向
性パターン5bよりも指向性利得が低く、指向性半値幅
が広い。指向性パターン5dは指向性パターン5cより
も高い仰角θ4 に指向性をもち、指向性パターン5cよ
りも指向性利得が低く、指向性半値幅が広い。
【0030】図3はアンテナ指向性パターン制御器の構
成を示す図である。
【0031】このアンテナ指向性パターン制御器は移動
体通信用低軌道衛星の仰角に応じてアンテナ指向性、指
向性利得、及び、指向性半値幅を変えてどの仰角におい
ても高品質の通信が行なえるようにする。
【0032】移動体通信用低軌道衛星6から到来した
はアンテナ8によって受信される。この時、移動体9
は移動体通信用低軌道衛星に関する情報を低軌道衛星位
置情報メモリ10に持っている(情報とは絶対時刻にお
ける衛星の位置)。さらにアンテナ8からの受信電界強
度が受信電界強度測定器13aで測定される。そして
仰角計算機12では、受信電界強度測定器13aの出力
から初期仰角位置を計算し、この初期仰角位置と低軌道
衛星位置情報メモリ10に保持されている衛星の位置情
報に基づいて移動体通信用低軌道衛星6と移動体9との
間の仰角を仰角計算器12によって求める。さらに指向
性パターン11(指向性、指向性利得、指向性半値幅)
を指向性パターン発生器13によって作成して移動体通
信用低軌道衛星6との間で通信を行なう。
【0033】図4は本実施例に用いられるアンテナ構成
を示している。
【0034】移動体のルーフ14に対し天頂方向に複数
のアンテナ素子(モノポールアンテナ)15で構成され
たコリニアアレイアンテナ16を1本設置し、アンテナ
16を構成する個々のアンテナ素子15は、それぞれ異
なった位相の信号を給電することが可能な給電部を備え
ている。このコリニアアレイアンテナ16は個々のアン
テナ素子15に位相の異なった信号を給電することで異
なった指向性を持つパターンを発生し、それらを合成す
ることで、仰角に応じて異なった指向性利得・指向性半
値幅を持つ指向性パターン17a、17bを独立に発生
可能となる。このようにすると仰角が低い方向に対して
はより指向性半値幅を狭帯化でき、所望の特性を持たせ
ることが可能となる。
【0035】図5は本実施例に用いられる他のアンテナ
構成を示す図である。
【0036】同図に示すように、移動体のルーフ14に
対し、天頂方向に複数のアンテナ素子18(モノポール
アンテナ)で構成されたコリニアアンテナ19を天頂か
ら眺めて円形に複数配置し、コリニアアンテナ19を構
成する個々のアンテナ素子18はそれぞれ異なった位相
の信号を給電することが可能な給電部を備えている。そ
してアンテナ素子18に位相の異なった信号を給電する
ことによって個々のアンテナ素子18は異なった指向性
パターンを発生し、それらを合成して移動体通信用低軌
道衛星の方向と仰角に応じた指向性利得・指向性半値幅
を持つ指向性パターン20a、20bを独立に発生させ
ることが可能となる。またこのようなアンテナ構成を用
いることにより、不必要な方向へのアンテナパターン発
生を抑えることが可能となり、所望の方向への指向性パ
ターン20a、20bに対し、不必要指向性パターン2
0c、20dの発生を十分に抑圧することが可能とな
る。図6は本実施例に用いられる、さらに他のアンテナ
構成を示す図である。
【0037】移動体ルーフ上に設けられた円形のアレー
アンテナ21は、2つの部分21a及び21bに分けら
れて構成されている。アレーアンテナ21aは、アレー
アンテナ21bに囲まれるように配置され、アレーアン
テナ21bよりも面積が小さい。アレーアンテナ21b
はアンテナ素子22が複数個位置されており、アンテナ
素子22はマイクロストリップアンテナ22a、22
b、またはクロスダイポールアンテナ22cを用いるこ
とができる。
【0038】アンテナ素子22は天頂方向のみの指向性
パターン23を発生させることを特徴としており、アレ
ーアンテナ21aは複数個のアンテナ素子22の合成パ
ターンとして天頂方向に指向性利得は低く、指向性半値
幅の広い指向性パターン24となる。次にアレーアンテ
ナ21bはアンテナ素子25が複数個配置されており、
アンテナ素子25はマイクロストリップアンテナ22a
または22bである。アンテナ素子25は例えばTM11
モードやTM21モードやTM31モードで励振され、天頂
方向以外の主に水平方向への指向性パターン26を発生
させる。そして複数のアンテナ素子25の構成パターン
として主に水平方向へ仰角に応じて指向性利得や指向性
半値幅を可変な指向性パターン27や28を発生させ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明のアンテナダイバーシティ装置に
よれば、通信衛星が低い位置の時は、通信衛星とアンテ
ナの相対速度は小さく、距離は長いので、狭い指向性と
なるので高い利得になる。また通信衛星が高い位置にあ
る時には、通信衛星とアンテナの相対速度は大きく、距
離は短いので通信衛星の追従が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】それぞれ異なった特性を持つ複数のアンテナで
構成された、本発明の実施例である移動体用アンテナダ
イバーシティを示す図である。
【図2】単一のアンテナではあるが複数の指向性と指向
性利得と指向性半値幅を作ることが可能なアンテナを用
いた場合のアンテナダイバーシティを示す図である。
【図3】アンテナ指向性パターン制御器の構成を示す図
である。
【図4】本実施例に用いられるアンテナ構成を示す図で
ある。
【図5】本実施例に用いられる他のアンテナ構成を示す
図である。
【図6】本実施例に用いられるさらに他のアンテナ構成
を示す図である。
【図7】移動体と低軌道衛星との関係を示す図である。
【図8】移動体と低軌道衛星との距離に対する仰角の変
化と、同距離における移動体での受信電力(規格化)を
示す図である。
【符号の説明】
1、9…移動体 4、8…アンテナ 5a、5b、5c、5d…指向性パターン 6…移動体通信用低軌道衛星 7…電波 10…低軌道衛星位置情報メモリ 11、17a、17b、20a、20b、20c、20
d、23、24、27、28…指向性パターン 12…仰角計算器 13…指向性パターン発生器 13a…受信電界強度測定器 15、18、22、25…アンテナ素子(モノポールア
ンテナ) 16、19…コリニアアレイアンテナ 21、21a、21b…アレーアンテナ 22a、22b…マイクロストリップアンテナ 22c…クロスダイポールアンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 浩嗣 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 総合研究所内 (72)発明者 鈴木 康夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−41979(JP,A) 特開 平1−144702(JP,A) 特開 平2−184101(JP,A) 特開 昭59−167102(JP,A) 特開 昭63−204926(JP,A) 特開 昭60−186103(JP,A) 特開 平4−347911(JP,A) 実開 昭63−183707(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/46 H01Q 21/00 - 25/04 H04B 7/00 H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向からの仰角が小さくなるごとに
    指向性パターンとして指向性が鋭く利得が大きくなる
    数のアンテナ素子と、 通信衛星から到来する電波を受信した前記複数のアンテ
    ナ素子それぞれの受信電界強度を測定する受信電界強度
    測定と、絶対時刻に対する前記通信衛星の位置情報を保持する衛
    星位置情報メモリと、 前記測定された受信電界強度により、前記通信衛星の初
    期仰角位置を検出し、この検出された 通信衛星の初期仰
    位置と前記衛星位置情報メモリに保持された前記通信
    衛星の位置情報に基づいて前記通信衛星の仰角を計算し
    ていく仰角計算機と、 前記計算された通信衛星の仰角により 前記複数のアンテ
    ナ素子のうち最も適切な指向性パターンを有するもの
    選択するアンテナ素子選択手段とを具備することを特徴
    とする衛星通信用アンテナダイバーシティ装置。
  2. 【請求項2】 複数のアンテナ素子とこれらのアンテナ
    素子にそれぞれ給電する給電手段とを有し、前記複数の
    アンテナ素子それぞれに前記給電手段により位相の異な
    った信号を給電することにより、水平方向からの仰角
    定めかつ前記仰角小さくなるにしたがって指向性が鋭
    く利得が大きくなる指向性パターンを発生するアンテ
    、 通信衛星から到来する電波を受信した前記アンテナの受
    信電界強度を前記定められた仰角ごとにそれぞれ測定す
    る受信電界強度測定器と、 絶対時刻に対する前記通信衛星の位置情報を保持する衛
    星位置情報メモリと、 前記測定された受信電界強度により、前記通信衛星の初
    期仰角位置を検出し、この検出された通信衛星の初期仰
    角位置と前記衛星位置情報メモリに保持された前記通信
    衛星の位置情報に基づいて前記通信衛星の仰角を計算し
    ていく仰角計算機と、 前記計算された通信衛星の仰角に基づいて前記給電手段
    により前記 アンテナの適切な指向性パターンを作成する
    指向性パターン発生器とを具備することを特徴とする
    星通信用アンテナダイバーシティ装置。
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