JP3176904U - ダンプトラックに付設する土砂排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダンプトラックの荷台に積載した土砂等を任意の量を決められた場所に正確に降ろすことができる土砂排出装置を提供する。
【解決手段】ダンプトラック荷台の後部扉を取り外し、後部扉を取り付ける位置に、後部扉と同様の取り付け構造を持つホッパーの底部状の土砂排出装置1を取り付け、土砂排出装置の内部には土砂を送り出すスクリュー7、9を内蔵させる。ダンプトラックの荷台を大きなホッパーに見立て,時間当たり可変定量、かつ、任意の量の土砂を荷台から排出することができ、土嚢袋にも効率よく土砂を投入することができる。
【選択図】図2

Description

本考案は、ダンプトラックの荷台に積載した土砂、砕石、砂を、荷台後部に取り付けた土砂排出装置内の螺旋状のスクリューを回転させることにより土砂を排出口に送り、土砂排出装置の底に開口している排出口から土砂等を任意の量の土砂等を排出することを可能にした土砂排出装置に関するものである。
水害や水防訓練の際には、大量の土嚢が必要であるが、現在の土嚢を作る方法は、現場にダンプトラックで土砂を搬入し、地面に土砂を降ろし、大勢の人手によりスコップで土嚢袋に土砂を詰め込み作成するか、ダンプトラックから一旦降ろした土砂をショベルカー等の重機により土嚢作成専用機の土砂ホッパーに投入して作成しているが、人手を多くかけず、ダンプトラックから直接、土嚢袋に土砂を詰め込む方法が求められている。また、ダンプトラックに積載した土砂を必要な量を降ろすためには、トラックの後方で人が降ろす合図をするのであるが、土砂は一気に、大量に荷台を滑り落ちることが多く、希望する量を降ろす方法が求められていた。
ダンプトラックに積載した土砂を、決められた場所に、必要な量を降ろし、なおかつダンプトラックから直接土嚢袋詰めにすることを可能にしようとするものである。
ダンプトラック荷台の後部扉を取り外し、後部扉を取り付ける位置に、後部扉と同じ取り付け構造のホッパーの底部分の構造をした土砂排出装置を取り付け、土砂排出装置内部の底部には土砂を排出口に送り出すスクリューを内蔵し、ダンプトラックの荷台を大きなホッパーとして利用し、任意の量の土砂を時間当たり定量の速度で荷台から排出する。
本考案を使用すると、土砂排出装置内のスクリューの回転に応じて土砂、砕石、アスファルト合材等を連続的あるいは断続的にダンプトラックの荷台から少量かつ、定量排出するため、水害現場等で土嚢袋へ直接土砂を詰め込む作業、アスファルト合材を使う小規模舗装工事、側溝工事、下水工事、水道工事等帯状に土砂、砕石を投入する工事等のスピードアップと省力化が計れ、工事施工コストが下がる。
土砂排出装置をダンプトラックの荷台に取り付けた外観図である。 土砂排出装置内部の外観図である。 土砂排出装置の土砂排出口部分の縦断面図である。 土砂排出装置の後正面外観図である。
土砂排出装置をダンプトラック後部扉と同位置に取り付け、荷台をダンプトラックの油圧ジャッキで持ち揚げたとき、土砂は荷台を滑り地面に落ちようとするが、落とさず、土砂排出装置で土砂を受け止める。土砂排出装置には、底部中程に2個の油圧モーターが付設され、それぞれに螺旋状のスクリューが取り付けられており、左右の端に設けられた土砂の排出口にスクリューを回転させることにより土砂を送る構造となっており、スイッチのON、OFFで土砂が連続的、または断続的に排出されるため、土嚢作成、または土木工事に使用される。
以下、添付図面により実施例を説明する。図1はダンプトラックの荷台後部に土砂排出装置1を取り付け、荷台2を揚げたときの外観図である。土砂排出装置の左右にある土砂排出口12及び13は荷台を揚げ切ったとき真下を向く構造になっており、土砂排出装置は荷台に固着しているキャッチ4に取り付けている。
図2は土砂排出装置内部の外観図である。土砂排出装置をダンプトラックの荷台2に取り付ける方法は、ダンプトラックの後部扉と同じ構造の取付けピン3を、荷台に固着されている左右二カ所のキャッチ4に嵌め込んで取り付け、取り付けプレート5は二カ所をボルト、ナットで荷台後部下側に取り付け固定し、荷台が持ち揚がっても土砂排出装置が開き土砂が滑り落ちないために取り付ける。土砂排出装置は、荷台との接続部の補強枠6、右側スクリュー7、右側油圧モーター8、左側スクリュー9、左側油圧モーター10、土砂排出装置底板11及び右側土砂排出口12、左側土砂排出口13から構成されている。
油圧モーターはダンプトラックの油圧を動力源とするが、この油圧モーター、油圧回路、及び油圧モーターの起動、停止のスイッチについての説明は省略する。
図3はダンプトラックに土砂排出装置1を取り付け、荷台を揚げたときの荷台後部及び土砂排出口部分の縦断面図である。ダンプトラックの荷台2を持ち上げると、積み荷の土砂は荷台の底鉄板14の上を滑り落ち、土砂排出装置に入り込み、荷台2は大きなホッパーとなる。
図2の右側油圧モーター8を起動し、右側スクリュー7を回転させると、土砂は右側に送り出され右側土砂排出口12から排出され、左側油圧モーター10を起動し、左側スクリュー9を回転させると同じく左側土砂排出口13から地面に排出される。土砂排出口に土嚢袋を差し込めば土嚢袋に土砂を排出し袋詰めされる。
土砂排出装置の使用頻度が少ないときや、ダンプトラックに油圧回路の配管をしてない場合は、スクリューは1機当たり80ワットから200ワット程度の小さな出力で駆動するため、ダンプトラックの電源として装備されている12ボルトまたは、24ボルトの蓄電池に直流電動モーターを接続し、土砂排出装置のスクリューを回転させて土砂排出装置を動かすことができる。
土砂排出装置を取り付けることができる車種は軽自動車に架装しているダンプトラック及び普通自動車に架装している2トン積みダンプトラックから10トン積みダンプトラックまでの各種類に取り付けることが可能である
本土砂排出装置はダンプトラックに固着していないので、使用しないときは土砂排出装置を取り外し、後部扉を取り付けて通常のダンプトラックとして使用できる。また、本発明は通常のホッパーでいうと底の部分の土砂送り出し装置のみであるため製造コストが低く,使用者が購入するとき経済的な負担が軽い。需要は、日本は水害が多く、大量の土嚢が使用されており、土嚢袋への土砂詰め込み作業は人力または土嚢を作成する専用機に頼っていることから需要は見込める。また、小規模な道路舗装工事、道路側溝の基礎工事、下水道工事等帯状に砂、砕石、土砂、アスファルト合材等を使用する工事現場は多く、利用が見込める。
本土砂排出装置はダンプトラックに固着した専用の機械ではなく、日常、町を走っているダンプトラックの付設機械であり、容易に取り付け取り外しが出来ることから利用の可能性は大きいと思われる。
1 土砂排出装置
2 荷台
3 取り付けピン
4 キャッチ
5 取り付けプレート
6 接続補強枠
7 右側スクリュー
8 右側油圧モーター
9 左側スクリュー
10 左側油圧モーター
11 土砂排出装置底板
12 右側土砂排出口
13 左側土砂排出口
14 荷台の底鉄板
15 ダンプトラック右側後輪

Claims (3)

  1. 土砂を積載し、運搬するダンプトラックは荷台から土砂を降ろすとき、ダンプ装置により荷台を持ち揚げると荷台後部の扉が開き、土砂が荷台を滑り落ちることにより一気に排土するが、本土砂排出装置はダンプトラックの後部扉を取り外し、その位置に土砂排出装置を取り付け、土砂を機械的方法により任意の量を排出する。土砂排出装置は、土砂を送り出す螺旋状のスクリュー、スクリューを駆動させる油圧モーター、荷台を滑り落ちる土砂を受け止める丸みを持った底板、土砂を排出する二ヶ所の排出口から構成される。本土砂排出装置の荷台への取り付け部分の構造は、荷台に取り付けられている後部扉の取り付け部分の構造と同様の構造とする。本土砂排出装置はダンプトラックのダンプ装置を駆動させる油圧ポンプを動力源として油圧モーターを駆動し、スクリューを回転させて土砂を排出する。ダンプトラック後部に取り付けられた土砂排出装置はダンプトラックのダンプ装置により荷台を持ち揚げると土砂排出装置は荷台の下部に位置するため、土砂を積載した荷台は土砂を貯留する大きなホッパーの役割を持ち、土砂排出装置はホッパーの底の土砂を排出する部分となり、土砂排出装置の稼動時はトラック後部左右二ヶ所の排出口から土砂を排出することを特徴とする。
  2. 土砂排出装置のスクリューは1機当たり80ワットから200ワット程度の小さな出力で駆動するため、油圧モーター以外にダンプトラックの電源として装備されている蓄電池を利用し、土砂排出装置のスクリューを直流電動モーターで回転させることにより土砂を送り出すことを特徴とする。
  3. 本考案の土砂排出装置を取り付けることのできるダンプトラックはダンプ装置を駆動させる油圧回路を装備しており、また、蓄電池を装備している軽自動車のダンプトラック及び2トン積みダンプトラックから10トン積みダンプトラックまでの各種類に取り付けることが可能なことを特徴とする。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106387953A (zh) * 2016-11-25 2017-02-15 安庆蓝珊瑚生态农业科技有限公司 一种坚果晾晒机器人

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