JP3176895U - 防災用品収納ボックス - Google Patents

Abstract

【課題】津波発生時に貴重品・防災用品等を収納し、流出を防止できるようにした収納容器を提供する。
【解決手段】収納容器１０は、合成樹脂を使用しブロー（中空）成形技術を使用することにより、防災用品・貴重品・飲料水・衣類・非常食等を多量に収納でき、密閉性・耐水圧性持った軽量なものとする。さらに、ロープ２０を介して固定具３０に固定することにより、津波により沖に流されることなく、上記の如く軽量なので海面に浮きあがる。津波後の発見を容易にするため、目立ち易い色を使用する。また回収を容易にするためにベルトを着けられる構造とする。
【選択図】図１

Description

本考案は、津波時の防災用品等の収納容器で、密閉性と耐水圧性を持った容器である。

従来、津波等の際に使用する収納容器は数多く販売されている。しかし従来の収納容器は、２０１１年３月の東日本大震災のような大津波が発生した場合、収納容器が飲み込まれ、水中をただようことにより収納品は水浸しになる。そのために容器が発見されても内容品は使用不能となり、救援体制が整うまで不安で過酷な日々を過ごす結果となる。

本考案の収納容器は、ブロー（中空）成形にて製造し、容器の密閉性と耐水圧性があるため、収納品を津波から守る。
そのために、避難に専念することができる。また、収納品を使うことにより救援体制が整うまで自力で生き抜くことが可能である。

本考案の収納容器は、容器にロープをつなぎ、ロープの他端を家または敷地に固定部材を用いて固定することにより、津波が発生した際に容器がロープにより一定の距離以上離れることが無いようにした。

図１は、本考案の収納容器の構成を示す図である 図２は、本考案の収納容器の側面図である 図３は、本考案の収納容器の断面図である 図４は、本考案の収納容器の分解図である

本考案の収納容器の実施の形態を、図示する実施例をもとに説明する。

本考案の収納容器は、図に示す実施例の通りの構成である。
図１において、１０は収納容器、２０は容器１０に結ばれたロープで、その他端（容器１０と反対側の端部）は、家屋または敷地に設けられた固定具３０に固定されている

この図に示す収納容器には、防災用品・貴重品・飲料水・衣類・非常食等救援体制が整うまでの、自力で生き抜くために必要な品物を入れる。この状態で大きな津波が押し寄せた場合、収納容器は飲み込まれ、流されようとするが、ロープ２０を介して固定具３０に固定されているため遠くに流されることを阻止される。また、津波に飲み込まれ海中（水中）にただよう容器は、密閉性があるため浮力により海面に浮上する。

このように、図１に示す収納容器は、津波に巻き込まれた場合も、容器１０は固定具３０の近くにロープ２０の範囲内に留まり、しかも容器が水中であっても浮力により水面に浮いた状態を保つことになる。

ここで、収納容器１０は、後に述べるような構造のもので、密閉性のある構造であるしかも前記のように収納容器１０は、水面に位置することにより、また目立ち易い色を使用することにより発見が容易である。

次に本考案の収納容器の構造について図２乃至図４をもとに説明する。

図２は本考案にて用いられる容器の外観図（側面図）、図３は容器の断面図、図４は容器を構成する各部材を示す分解図である。

本考案で用いられる収納容器１０は、図３に示すように、防災用品・貴重品・飲料水・衣類・非常食等入れる容器本体１１と容器蓋１２をゴムパッキン１３を使用することで、密閉性と耐水圧を持った構造である。

本考案は、津波等の際に貴重品・飲料水・非常食等を収納・保管しておくことで、避難者が体一つで何も持たずに避難することにより安全・安心・スピードを確保することができる。また、収納容器は、図３に示すように、容器本体１１、容器蓋１２が共に合成樹脂にて作られて、十分な強度を有し、しかも軽量であるため、津波後の回収も無理なく行える利点を有する。

１０ 収納容器
１１ 収納容器本体
１２ 収納容器蓋
１３ ゴムパッキン
２０ ロープ
３０ 固定具
４０ ベルト

Claims (3)

1. 合成樹脂を使用しブロー（中空）成形技術を使用し、防災用品・貴重品・飲料水・衣類・非常食等を多量に収納でき、密閉性・耐水圧性持った軽量な収納容器。
2. 容器本体の一端と、他端を床等に設置した固定部材に取り付けた、一定の長さのロープを持った収納容器。
3. 津波後の発見を容易にするため、目立ち易い色を使用し、また回収を容易にするためにベルトを着けられる構造を持った収納容器。

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