JP3176652B2 - 画像歪補正装置、及び画像間演算装置、画像動き算出装置 - Google Patents

画像歪補正装置、及び画像間演算装置、画像動き算出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に与えられる画
像間のずれを補正する画像歪補正装置、その補正後の画
像を使う画像間演算装置、更に、一般的には画像動きを
算出する算出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医学の分野では、被検査体の動態機能像
を求め、この動態機能像を診断に用いる。動態機能像
は、動態対象となる被検査体の同一部位を、異なる2つ
の時間でそれぞれ測定し、2つの時間での画像相互の関
係を求める。画像相互間の関係は、例えば、対象となる
画像相互間の差分を求め、差分結果を動態機能像として
位置付ける処理を云う。然るに、動きのある臓器では、
目的とする機能情報に動きの情報が重畳し、本来の動態
機能像の信頼性を損ねる原因となる。
【0003】この不必要な動きの除去をはかるための出
願を本件出願人はすでに行っている(特願昭57ー15
1802号)。
【発明が解決しようとする課題】この先願は、2つの画
像間の歪みを相互相関により求め、この歪みで画像を補
正して動きの量の除去をはかるものである。しかし、近
接した画像であって且つ比較的変化の少ない歪みの場合
は相関をとれるが、連続的に多数枚の画像で近接してい
ないある程度時間的に変化がある2枚の画像では相関が
とれない問題点がある。
【0004】本発明の目的は、時間的に連続して得られ
る連続的多数枚の画像において互いに時間的に離れて且
つ変化の多い画像間にあってもその歪みを算出し、補正
可能とする画像歪み補正装置、及びその補正結果を利用
する画像間演算装置を提供するものである。
【0005】更に、本発明の目的は、時間的に連続だけ
でない画像間の動き量の算出装置をも提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ある基準時刻
から時間的に連続する複数の画像を格納する手段と、該
時間的に連続して格納した画像のうちの時間的に隣り合
う画像間のずれ量を演算する手段と、該画像間のずれ量
からその累積値を演算する手段と、該演算された累積値
で前記基準時刻の画像とそれから任意の時間後の画像と
のずれ量を補正する手段とを備えたことを特徴とする画
像歪補正装置を開示する(請求項1)。
【0007】更に本発明は、ある基準時刻から時間的に
連続する複数の画像を格納する手段と、該時間的に連続
して格納した画像のうちの時間的に隣り合う画像間のず
れ量を演算する手段と、該画像間のずれ量からその累積
値を演算する手段と、該演算された累積値で前記基準時
刻の画像とそれから任意の時間後の画像とのずれ量を補
正する手段と、該補正された任意の時間後の画像と時間
的に連続する画像とで相関演算する手段とを備えたこと
を特徴とする画像間演算装置を開示する(請求項2)。
【0008】更に、本発明の画像歪算出装置は、時間的
に連続する画像の中で基準時以降の相隣り合う画像を更
新しながら相互に格納する第1、第2のメモリと、該第
1、第2、のメモリ内の相隣り合う画像を規定区分内で
切出して対応した区分毎に相互相関をとって区分毎の歪
ベクトルを求める手段と、該歪ベクトルを相隣り合う画
像の更新毎に累積加算する手段と、任意の更新後に得ら
れる累積加算された歪ベクトルによってこの任意の更新
時の最後の画像のずれを補正する手段と、より成る(請
求項3)。
【0009】更に、本発明の画像間演算装置は、時間的
に連続する画像の中で基準時以降のの相隣り合う画像を
更新しながら相互に格納する第1、第2のメモリと、上
記基準時の画像を格納する第3のメモリと、上記第1、
第2のメモリ内の相隣り合う画像を規定区分内で切出し
て対応した区分毎に相互相関をとって区分毎の歪ベクト
ルを求める手段と、該歪ベクトルを相隣り合う画像の更
新毎に累積加算する手段と、任意の更新後に得られる累
積加算された歪ベクトルによってこの任意の更新時の画
像の画像のずれを補正する手段と、上記第3のメモリの
基準時の画像と該補正後の画像との間で画像間演算を行
わせる手段と、より成る(請求項4)。
【0010】更に本発明は、ある基準時刻から時間的に
連続する複数の画像を格納する手段と、該時間的に連続
して格納した画像のうちの時間的に隣り合う画像間のず
れ量を演算する手段と、該画像間のずれ量からその累積
値を演算する手段と、該演算された累積値で前記基準時
刻の画像とそれから任意の時間後の画像との動き量を演
算する手段とを備えたことを特徴とする画像動き演算装
置を開示する(請求項5)。
【0011】
【作用】本発明によれば、連続的多数枚の画像を用い、
それらの画像で相隣り合う2枚の画像の歪みをそれぞれ
算出し、その歪み量を累積加算することによって、近接
していない時間的変化がある画像の歪みを自動的に補正
できる(請求項1、3)。
【0012】更に、本発明によれば、その補正した画像
を用いた画像間演算を可能とする(請求項2、4)。
【0013】更に、本発明によれば、動きのある画像間
にあって画像の動きを算出する(請求項5)。
【0014】
【実施例】第1図は本発明の画像間演算(差分)装置の
実施例を示す。検出系1は、被検体からの透過X線の検
出を行う。前処理系2は、アナログ的に処理可能な前処
理回路であり、ノイズ処理、波形整形を行う。AD変換
器3は、前処理系2からの処理出力を取り込みAD変換
する。
【0015】メモリ4、メモリ5、メモリ6は画像メモ
リ(イメージメモリ)であり、メモリ4では、最も早い
時刻(基準時刻)の画像Aを格納し、メモリ5及びメモ
リ6は連続的に読み込まれる近接した画像B、画像Cを
格納する。ディジタルサブトラクションアンギオグラフ
ィの分野では、メモリ4に格納する画像をマスク画像と
呼び、メモリ5には、1番はじめに格納する画像がメモ
リ4に格納される画像と等しいマスク画像であり、それ
以後連続的に格納される画像はライブ画像と呼ばれてい
る。またメモリ6に格納される画像はライブ画像であ
る。
【0016】ここで、メモリ4に格納したマスク画像
は、画像間演算(本実施例では画像間差分)のための基
準画像となる。また、近接した画像とは、本実施例では
相隣り合う画像とするが、一般的には任意である。
【0017】本実施例では、メモリ5、6に基準時刻以
降の相隣り合う画像を更新しながら格納させて、区分単
位の歪ベクトルを求め(メモリ31)、この歪ベクトル
を相隣り合う画像間について累積加算し(加算部3
2)、得られた累積加算した歪ベクトルで最後の更新時
の画像を補正し(メモリ37)、この補正した画像とメ
モリ4に格納した基準時の画像との差分を求める(差分
部9)。この差分結果が画像間演算結果であり、動態機
能像となる。
【0018】以下、切出し部10、11以降の構成及び
動作を説明する。 (1)、切出し部10、11…切出し部10、11はメ
モリ5、6に格納した相隣り合う画像について、規定の
区分(サンプルウィンド)に従って切出す。図2には、
それぞれメモリ5、6に格納した2次元原画像R(x、
y)と、m×nの区分Dでの切出し例を示す。切出し
は、ラスタスキャンの順で左上から右上、左上から左下
への順である。かくして、1つの原画像R(x、y)か
ら複数の区画Dを切出せる。更に切出し部10、11
は、切出しウィンド関数W(i、j)と切出し区分内の
画像データとの積算(乗算のこと、以下同じ)を行い、
切出し区分の境界領域での不連続性を少なくする処理を
行う。即ち、区画Dにおいては、その区画中心領域と、
境界近傍領域とを比べると、境界近傍領域は、区画の境
界近くであり、かつ境界によって区別した区画をそれぞ
れ独立して扱うので、データとしての不連続性が強く、
区間中心領域は、区画境界から遠ざかっているためデー
タとしての連続性が強い。従って、画像切出しによる中
心領域外の不連続性による悪影響を除去するために、中
心領域は強調し、境界近傍領域は圧縮する処理を必要と
する。この処理のための関数がウィンド関数W(i、
j)であり、中心部程高いレベルを持ち、周辺部程低い
レベルとなる図2に示す如き関数である。このウィンド
関数W(i、j)と区分内の画像データとの間で、対応
座標毎に積算を行えば、切出し区分の境界領域での不連
続性を実質上なくすことができる。
【0019】これを数式で示せば、処理後の切出し画像
データQpq(i、j)は次式となる。
【数1】 Qpq(i、j)=W(i、j)×R(i+mp、j+nq) ここで、p、qとは、区分を示す座標であり、具体的に
は、区分の先頭位置を(p、q)として選んである。切
出しウィンド関数W(i、j)は、後処理における画像
切出しの効果による誤差を低減するためサイドローブが
小さい事、及び有限関数であることが必須要件である。
今、切出しウィンド関数W(i、j)を極座標で示す
と、
【数2】W(i、j)=G(r) となる。極座標の原点を各区画での中心位置に設定する
と、rは、
【数3】 となる。更に、G(r)としては、ブラックマンの関数
(最大サイドローブは−40dBである)で与えると、
【数4】 となる。三角関数で与えた場合には、
【数5】 となる。但し、この場合の最大サイドローブは、−28
dBである。
【0020】以上の切出し部10、11での数1の具体
的な処理手順は以下となる。切出し区画の各座標(i、
j)対応に、切出しウィンド関数をメモリ5、6とは異
なるメモリに格納しておく。このメモリのウィンド関数
とメモリ5、6の区画対応データとを各座標単位に積算
する。この積算結果が数1の演算結果となる。積算結果
はバッファメモリに一時格納し、次の処理にそなえる。
【0021】以上の切出し部10、11の動作を同時に
説明してきたが両者は処理対象がメモリ5か6かの画像
という点だけを異にし、他は全く同じ処理となる。切出
しウィンド関数W(i、j)も同じ関数値を設定しても
よい。
【0022】(2)、FFT演算部12、13…本実施
例では、メモリ5、6の対応する区分についてその画像
データ間で相互相関(相関部16)をとらせることとし
ているが、これを周波数領域で行わせるためにFFT演
算部12、13を設けた。また、周波数領域の場合、区
分切出しの悪影響の除去も簡単に可能なため、FFT演
算部12、13を設けた。このFFT演算部12、13
を設けたことにより、各区分の画像データは、周波数領
域へ変換される。
【0023】(3)、空間フィルタ14…区分切出しの
悪影響の除去及び注目空間周波数の強調及びノイズ除去
の目的のために設けた。これによって、相互相関部16
での処理感度の向上をはかった。この空間フィルタ14
は、積算部21とメモリ24と共通メモリ20とで形成
された第1の空間フィルタと、積算部22とメモリ25
と共通メモリ20とで形成された第2の空間フィルタと
より成る。それぞれ、メモリ5、メモリ6に対応したも
のである。この2つの空間フィルタのそれぞれの特性
は、同一であり、図3、図4の如き特性をなす。異った
特性としてもよい。図3は、横軸に周波数ωを、縦軸に
周波数スペクトルF(ω)をとってなる特性図を示す。
横軸上のナイキストは、表現しうる最大周波数を意味す
る。この実施例では、切出した画素空間が表現しうる最
大周波数を云う。図4に切出し画像とナイキストの周波
数との関係を示す。rの最大となる場合(+rmax)の
右側の最大周波数が正のナイキストの周波数を意味す
る。
【0024】図3の特性F1で、領域E1は切出しウィン
ドの効果を低減する領域、領域E2はノイズ除去の領域
を示す。領域E3は、注目空間周波数成分を強調する部
分である。但し、0.1〜0.2LP/cmである。こ
こでLPとはライン・ペアを意味する。更に、図3で
は、切出しウィンドの周波数の低減をはかっている。0
から領域E1に至る太線のスペクトルはそのことを意味
する。
【0025】以上の空間周波数特性を共通メモリ20に
格納させておき、積算部21、22でFFT演算部1
2、13の出力とメモリ20の出力との複素数掛算を行
う。この積算部21、22での2つの掛算は、FFT演
算結果である周波数スペクトルに対して複素フーリエ空
間上で図3に示す如き空間周波数特性を掛算することで
あり、これによりこの特性の反映した周波数スペクトル
を得る。メモリ24、25は、積算部21、22の掛算
結果のスペクトルを格納する。この格納は、分割区画の
座標単位に行う。図3の特性の反映した周波数スペクト
ルとは、切出しウィンド周波数を低減したものであるこ
と、即ち、切出しウィンドの悪影響を除去したものであ
ること、ノイズ除去を行ったものであること、の諸特徴
を持つ。
【0026】(4)、相互相関部16…区分単位に周波
数領域での相互相関をとる。周波数領域上での相互相関
とは、相互相関対象の一方を複素共役化し、これを他方
との間で積算することである。相互相関をとる目的は、
ずれ量算出のために利用するためである。
【0027】この相互相関部16は、複素共役化し積算
する積算演算部26とこの結果を格納するメモリ27よ
り成る。相互相関対象は、メモリ24、25の空間フィ
ルタ処理した結果であり、複素共役化の対象は、メモリ
24、25のどちらか一方である。相互相関結果は1つ
の区分毎に複数得られる。
【0028】(5)、I‐FFT演算部17…逆フーリ
エ変換部であり、画像B、C間の部分相互相関結果を、
周波数領域から元の2次元空間上の領域に戻す処理であ
る。
【0029】(6)、ピーク検出部30…これは、各区
分毎の歪ベクトルを求めるものである。即ち、I‐FF
T演算部17で得た相隣り合う画像B、C間の相互相関
の各区分内で得られる相互相関値の中で、最大のものを
検出する。かくして、各区分毎に、1個のピーク値が求
まり、その時の位置及び大きさを区分毎に歪ベクトルと
し、これをメモリ31に区分対応に格納する。
【0030】(7)、累積加算部19…これは、相隣り
合う画像毎に求まる歪ベクトルを、画像更新毎に累積加
算して歪ベクトルの累積加算結果を得るものであり、そ
のための加算部32と、累積用に前回更新時までの累積
加算ベクトルを格納するメモリ33と、より成る。加算
部32が、今回の相隣り合う画像間の歪ベクトルと、メ
モリ33に格納した前回更新時までの累積加算歪ベクト
ルとの加算を行い、メモリ33がこれを格納し、次の更
新に備えるようにした。尚、この加算は位置と方向性と
を加味したベクトル加算である。
【0031】(8)、補間演算部34…この対象は、全
更新終了時に得られた累積歪ベクトルである。ここで、
全更新終了時の累積歪ベクトルとは、基準画像から最終
画像Qまでの間の累積歪ベクトルを云う。最終画像Qと
は、基準画像との間で差分演算対象となる、画像間演算
の一方の画像である。補間演算部34では、区分単位に
得られた累積歪ベクトルを一画面相当の画像の各画素単
位に、分配することである(いわゆる補間処理で行
う)。メモリ35は、この結果である歪座標を格納す
る。
【0032】(9)、補正演算部36…メモリ35の画
素単位の歪ベクトル(歪座標)で、メモリ6の最終画像
Qを歪補正する。この歪補正は、画像Qを基準画像Aの
歪みに合わせる処理である。これにより、画像Aと画像
Qとの歪みは一致する。メモリ37はこの補正後の画像
Qを格納する。
【0033】(10)、差分演算部9…画像間演算とし
ての差分演算を行うものである。即ち、基準画像Aと最
終画像Qとの差分をとる。この際、動きによる歪みは除
去されているため、正しい差分画像が得られる。以上で
図1の実施例の説明を終る。
【0034】次に図5には、歪ベクトルの処理例を示
す。この処理例は、図1のメモリ24、25からメモリ
35での画素毎の歪ベクトル(歪座標)を求めるまでの
処理例である。図5でブロック40とは、図1の演算部
26からピーク検出部30までの経路を、一括表示した
ものである。図5において、メモリ24は5×5の区分
を示し、この各区分には、画像Bの区分対応の空間フィ
ルタ結果B11〜B55が得られる。メモリ25も同様に、
画像Cの区分対応の空間フィルタ結果C11〜C55 が得ら
れる。メモリ31は、区分対応に画像BとCとの間の歪
ベクトルD11〜D55を格納する。メモリ33には、累積
歪ベクトルD′11〜D′55を格納する。メモリ35に
は、画素単位の歪ベクトル(即ち、歪座標)を格納す
る。
【0035】図6には、累積歪ベクトルの例を示す。マ
スク画像Mに対して、L1→L2→L3→L4→L5として
画像を更新し、相隣り合う画像間で歪ベクトルA1
2、A3 、A4、A5を得る。これは、従来例で述べた先
願の例である。本実施例では、この歪ベクトルを、累積
加算し、累積加算ベクトルZM、Z1=ZM+A1、Z2
1 +A2、Z3=Z2+A3、Z4=Z3+A4、Z5=Z4
5、を次々に得る。そして、仮に2つの画像MとL5
の間で画像間演算を行うには、画像L5を歪ベクトルZ5
で補正して、画像Mと合わせ、その後でMとL5との画
像間演算を行わせればよい。尚、L5が図1の実施例で
の最終画像との意である。
【0036】本実施例によれば、時間の離れた2つの画
像にあって且つ変化の多い場合にも、累積歪ベクトルが
求まるため、歪みを除去でき、正しい画像間演算が可能
となる。
【0037】本実施例は各種の変形、適用が可能であ
り、以下列挙する。 (1)、補間演算部34への入力…最終累積歪ベクトル
としたが、図6の相隣り合う画像間の歪ベクトルA1
2、…を取り込むようにしてもよい。この場合、累積
歪ベクトルZM、Z1、Z2、…はメモリ33に格納して
おくことになる。また、A1、A2、…ではなく、部分累
積値ZM、Z1、Z2、…を取り込ませてもよい。これら
は処理目的や処理態様によって異ならせる。
【0038】(2)、相隣り合う画像…必ずしも、物理
的や画像的に相隣り合うものとは限らず、2個間隔や不
定期間隔等いずれも採用可能である。
【0039】(3)、画像歪算出…この算出歪みを画像
間演算のために利用したが、そうではなく、任意の1つ
の画像の時間変化の除去との目的のみに利用することも
できる。
【0040】(4)、時間的連続について…動態機能像
の算出には、時間的変化による影響の除去との観点が重
要であるが、画像通信の如き場合にはむしろ積極的に動
きを検出させて符号化データ量を少なくすることが要求
される。本実施例では、こうした画像通信にも利用でき
る。
【0041】(5)、差分演算…画像間演算は差分の他
にも加算や積算、論理的処理、数式処理等種々ありう
る。
【0042】(6)、歪ベクトル…歪ベクトルは一例で
あり、一般的にはずれ量でよい。また、区分単位とした
が、画像が少なければ区分は必ずしも必要でない。
【0043】(7)、画像の種類…医用画像以外に物体
認識等の各種撮影画像も含む。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、時間的に連続して得ら
れる連続的多数枚の画像において互いに時間的に離れて
且つ変化の多い画像間にあってもその歪みを算出し、補
正が可能となる。(請求項1、3)。
【0045】更に、本発明によれば、その補正結果を用
いて画像間演算を行うことによって、正しい画像間演算
結果を得る。(請求項2、4)。更に、本発明によれ
ば、画像の動き算出にも利用可能である(請求項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像間演算装置の実施例図である。
【図2】画像切出し及びウィンド関数を示す図である。
【図3】空間フィルタレーションの特性図である。
【図4】空間フィルタレーションの特性図である。
【図5】歪ベクトルの処理例を示す図である。
【図6】累積歪ベクトルを示す図である。
【符号の説明】
1 検出系 2 前処理系 14 空間フィルタ 16 相互相関部 19 累積加算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/00 - 6/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある基準時刻から時間的に連続する複数
    の画像を格納する手段と、該時間的に連続して格納した
    画像のうちの時間的に隣り合う画像間のずれ量を演算す
    る手段と、該画像間のずれ量からその累積値を演算する
    手段と、該演算された累積値で前記基準時刻の画像とそ
    れから任意の時間後の画像とのずれ量を補正する手段と
    を備えたことを特徴とする画像歪補正装置。
  2. 【請求項2】 ある基準時刻から時間的に連続する複数
    の画像を格納する手段と、該時間的に連続して格納した
    画像のうちの時間的に隣り合う画像間のずれ量を演算す
    る手段と、該画像間のずれ量からその累積値を演算する
    手段と、該演算された累積値で前記基準時刻の画像とそ
    れから任意の時間後の画像とのずれ量を補正する手段
    と、該補正された任意の時間後の画像と時間的に連続す
    る画像とで相関演算する手段とを備えたことを特徴とす
    る画像間演算装置。
  3. 【請求項3】 時間的に連続する画像の中で基準時以降
    の相隣り合う画像を更新しながら相互に格納する第1、
    第2のメモリと、該第1、第2のメモリ内の相隣り合う
    画像を規定区分内で切り出して対応した区分毎に相互相
    関をとって区分毎の歪ベクトルを求める手段と、該歪ベ
    クトルを相隣り合う画像の更新毎に累積加算する手段
    と、任意の更新後に得られる累積加算された歪ベクトル
    によってこの任意の更新時の最後の画像のずれを補正す
    る手段と、より成る画像歪補正装置。
  4. 【請求項4】 時間的に連続する画像の中で基準時以降
    の相隣り合う画像を更新しながら相互に格納する第1、
    第2のメモリと、上記基準時の画像を格納する第3のメ
    モリと、上記第1、第2のメモリ内の相隣り合う画像を
    規定区分内で切り出して対応した区分毎に相互相関をと
    って区分毎の歪ベクトルを求める手段と、該歪ベクトル
    を相隣り合う画像の更新毎に累積加算する手段と、任意
    の更新後に得られる累積加算された歪ベクトルによって
    この任意の更新時の最後の画像のずれを補正する手段
    と、上記第3のメモリの基準時の画像と該補正後の画像
    との間で画像間演算を行わせる手段と、より成る画像間
    演算装置。
  5. 【請求項5】 ある基準時刻から時間的に連続する複数
    の画像を格納する手段と、該時間的に連続して格納した
    画像のうちの時間的に隣り合う画像間のずれ量を演算す
    る手段と、該画像間のずれ量からその累積値を演算する
    手段と、該演算された累積値で前記基準時刻の画像とそ
    れから任意の時間後の画像との動き量を演算する手段と
    を備えたことを特徴とする画像動き演算装置。
JP14081091A 1991-05-16 1991-05-16 画像歪補正装置、及び画像間演算装置、画像動き算出装置 Expired - Fee Related JP3176652B2 (ja)

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