JP3176601B1 - 画像復号化装置 - Google Patents

画像復号化装置

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JP3176601B1
JP3176601B1 JP2000308729A JP2000308729A JP3176601B1 JP 3176601 B1 JP3176601 B1 JP 3176601B1 JP 2000308729 A JP2000308729 A JP 2000308729A JP 2000308729 A JP2000308729 A JP 2000308729A JP 3176601 B1 JP3176601 B1 JP 3176601B1
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】 画素単位での適応的な復号化処理とブロック
単位での復号化処理とを、未復号化画素と被復号化画素
との間での画素値の相関を損なうことなく行うことを可
能とする。 【解決手段】 被符号化画素Pxの画素値を符号化した
符号化信号を、被復号化画素の予測画素値に基づいて復
号化する復号化器26aと、上記予測画素値を上記被復
号化画素Px′の周辺に位置する参照画素P0′〜P
9′の画素値に基づいて生成する予測値生成部150と
を備え、上記復号化器26aでは、外部から画像符号化
信号として入力される被符号化画素Pxに対する符号化
差分値を復号化して復号化差分値を生成し、該復号化差
分値に上記予測値生成部150からの予測画素値Spを
加算して被復号化画素に対する復号化画素値を生成して
逆ブロック化器30に出力するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像復号化装置に
関し、特に画像信号の記録あるいは伝送を、より少ない
ビット数でもって画質を損なうことなく行うための符号
化処理に対応した復号化処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像符号化処理は、MPEG2準
拠の符号化方法により代表されるブロック単位で行われ
る符号化処理と、差分パルス符号変調(DPCM:Diff
erential Pulse Code Modulation)等の画素単位で行わ
れる符号化処理の2つに大別される。
【0003】ブロック単位の符号化処理は、1画像表示
領域を複数のブロックに区分し、入力される画像信号
(以下、画像入力信号ともいう。)の符号化処理を各ブ
ロック毎に行う手法である。ここで、上記1画像表示領
域は、MPEG2に準拠した符号化処理では1つの表示
画面に相当するものであり、また、MPEG4に準拠し
た符号化処理では、1つの表示画面上の個々の物体(オ
ブジェクト)に対応した形状及び大きさを有する表示領
域に相当するものである。また、上記各ブロックは1画
像表示領域内における所定数の画素からなる表示領域で
あり、該ブロックの形状としては処理が容易な矩形形状
がよく使用される。
【0004】このようにブロック単位で画像入力信号の
符号化処理を行う符号化方法では、1画像表示領域に対
応する画像入力信号の符号化処理が、各ブロック毎に完
結することとなる。このため、上記画像入力信号に符号
化処理を施して得られる画像符号化信号を伝送する際に
伝送誤りが発生しても、誤りの影響をブロック単位で収
束させることが可能であるという長所がある。
【0005】その反面、上記ブロック単位の符号化方法
では以下のような欠点がある。まず、ブロック単位の符
号化方法では、画像入力信号の符号化処理がブロック毎
に完結するため、ブロック間の画素相関,つまり異なる
ブロック間に存在する画素値の相関性を符号化処理の際
に利用することが困難である。
【0006】また、画像信号の予測符号化方法では、符
号化の対象となる被符号化画素の画素値(被符号化画素
値)を、これより先に符号化した複数の符号化済画素の
画素値(符号化済画素値)を参照して予測し、該予測し
た画素値を用いて被符号化画素値を適応的に符号化する
処理を行っている。ところが、このような予測符号化方
法において符号化処理をブロック単位で行うと、被符号
化画素値の符号化の際に参照される符号化済画素値がブ
ロック内の画素に限定され、該参照される符号化済画素
値の数が少なくなる。このため、被符号化画素の予測値
の確からしさが小さくなり、符号化効率があまり高くな
らない。
【0007】一方、 画素単位の符号化方法は、入力さ
れる画像信号を画素毎に符号化する手法であり、この符
号化方法では、画像入力信号の符号化処理を画素単位で
変更することも可能である。このため、この符号化方法
において、例えば、 画像入力信号の特性に合わせて符
号語が画素毎に自動的に更新される適応算術符号化等の
ユニバーサル符号化処理を行うようにすれば、どのよう
な特性の画像信号も非常に高い符号化効率でもって符号
化することができる。
【0008】ところが、上記ユニバーサル符号化処理を
行う画素単位の符号化方法により得られた画像符号化信
号には、復号化側にて、符号化側と全く同様に符号語を
更新する復号化処理が施されるため、上記画像符号化信
号を伝送する際に伝送誤りが発生すれば、復号化側で
は、該伝送誤りの影響により、画像符号化信号の復号化
処理を正しく行うことができない状態が長く続くという
短所がある。
【0009】ところで、上記ブロック単位の符号化方法
と画素単位の符号化方法は組み合わせることも可能であ
り、これらを組み合わせた符号化方法(以下、説明の都
合上この符号化方法を組合せ符号化方法という。)で
は、画素毎に適応的に符号語を切り替え、かつ伝送誤り
の影響をブロック単位で収束することが可能となり、符
号化効率の高い適応算術符号化等の符号化処理を伝送誤
りの影響を小さく抑えつつ行うことができる。
【0010】以下、この組合せ符号化方法について説明
する。図13(a)は1フレーム画面を複数の矩形形状の
ブロックに区分した状態を示しており、図13(b)はブ
ロック内,特に符号化対象となっている被符号化ブロッ
ク及びその周辺のブロック内での画素の配列を示してい
る。なお、各画素は、1フレーム画面内の各水平走査線
に沿ってマトリクス状に配列されていることは言うまで
もない。
【0011】図中、FGは1フレームに対応する画面、
B1はすでに画像信号に対する符号化処理が施された符
号化済ブロック、Bxは符号化処理の対象となっている
被符号化ブロック、B0は未だ画像信号に対する符号化
処理が施されていない未符号化ブロックである。ただ
し、上記各ブロックを区別しない場合はブロックBと記
載する。BLu,BLs,BLh,BLmは1フレーム
画面上での被符号化ブロックの上,下,左,右の境界で
ある。また、実線の丸印はその画素値に対する符号化処
理が既に施された符号化済画素を示し、点線の丸印はそ
の画素値に対する符号化処理が未だ施されていない未符
号化画素を示している。また、上記各ブロックBは、上
記1フレーム画面FG上における、4×4画素からなる
画像表示領域である。
【0012】図14は、符号化処理の対象となる被符号
化画素Pxと、その周辺に位置する周辺画素P0〜P9
との位置関係を示しており、この周辺画素P0〜P9は
その画素値が、被符号化画素Pxの画素値を予測する際
に参照されるものであり、以下参照画素P0〜P9とい
う。
【0013】ここで、上記参照画素P8,P9は上記被
符号化画素Pxと同一の水平走査線上に位置する画素で
あり、該参照画素P9,P8はそれぞれ、上記被符号化
画素Pxの1画素分,2画素分だけ手前に位置してい
る。また、上記参照画素P5,P1の、1フレーム画面
FG上での水平方向における位置は、上記被符号化画素
Pxと同一であり、上記参照画素P5,P1はそれぞ
れ、上記被符号化画素Pxの1画素分,2画素分だけ上
の水平走査線上に位置している。さらに、上記参照画素
P3,P4,P6,P7は上記参照画素P5と同一の水
平走査線上に位置する画素であり、該参照画素P4,P
3はそれぞれ上記被符号化画素Pxの1画素分,2画素
分だけ手前に位置し、該参照画素P6,P7はそれぞれ
上記被符号化画素Pxの1画素分,2画素分だけ後ろに
位置している。さらに、上記参照画素P0,P2は上記
参照画素P1と同一の水平走査線上に位置する画素であ
り、該参照画素P0は上記参照画素P1の1画素分だけ
手前に、該参照画素P2は上記参照画素P1の1画素分
だけ後ろに位置している。
【0014】上記組合せ符号化方法では、まず、図13
(a)、図13(b) に示すように、1フレーム画面FGに
対応する画像信号が、該1フレーム画面を構成する複数
のブロックBの各々に対応するよう分割され、該分割さ
れた画像信号の符号化処理が各ブロック毎に行われる。
【0015】そして、このブロック単位の符号化処理
は、ブロックB内における横方向画素列に沿って順次左
側から右側へ向かって各画素の画素値を符号化する水平
処理を、上記各ブロック内の全ての横方向画素列につい
て最上列から順次最下列まで行うことにより完結する。
【0016】また、この符号化処理では、図14に示す
ように、被符号化画素Pxの画素値を、それぞれ被符号
化画素の周辺に位置する参照画素P0〜P9の画素値か
ら適応的に予測し、予測により得られた予測値に応じ
て、被符号化画素の符号化処理に用いる符号語を適応的
に選択している。
【0017】これにより、上記組合せ符号化方法では、
伝送誤りの復号化側での影響をブロック単位で収束可能
とし、しかも、単純なブロック単位の符号化処理に比べ
て符号化効率を向上することができる。
【0018】一方、図16(a),図16(b)及び図17
は、それぞれ上記組合せ符号化方法に対応する組合せ復
号化方法を説明するための図であり、図中、B′は1フ
レーム画面における各ブロックであり、Bx′は被復号
化ブロック、B1′は復号化済ブロック、B0′は未復
号化ブロック、BLu′,BLs′,BLh′,BL
m′は、被復号化ブロックBx′の上,下,左,右側の
ブロック境界であり、P0′〜P9′は被復号化画素P
x′に対応する参照画素である。ここで、被復号化画素
Px′に対する参照画素P0′〜P9′の配置は、図1
3(a),図13(b),図14に示す符号化処理のものと全
く同一となっている。
【0019】上記組合せ復号化方法では、まず、図16
(a)、図16(b) に示すように、1フレーム画面FG′
に対応する画像信号が、該1フレーム画面を構成する複
数のブロックB′の各々に対応するよう分割され、該分
割された画像信号の復号化処理が各ブロック毎に行われ
る。
【0020】そして、このブロック単位の復号化処理
は、ブロックB′内における横方向画素列に沿って順次
左側から右側へ向かって各画素の画素値を復号化する水
平処理を、上記各ブロック内の全ての横方向画素列につ
いて最上列から順次最下列まで行うことにより完結す
る。
【0021】また、この復号化処理では、図17に示す
ように、被復号化画素Px′の画素値を、それぞれ被復
号化画素の周辺に位置する参照画素P0′〜P9′の画
素値から適応的に予測し、予測により得られた予測値に
応じて、被復号化画素Px′の復号化処理に用いる符号
語を適応的に選択している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ブ
ロック単位の符号化処理と画素単位の符号化処理の両者
を組合わた組合せ符号化方法では、以下のような問題が
あった。この組合せ符号化方法では、符号化処理はブロ
ック単位で進められるため、図15に示すように被符号
化画素Pxが被符号化ブロックBxの右側境界BLmに
隣接して位置する場合、該被符号化画素Pxに対する参
照画素P2,P6,P7が未符号化画素となる。
【0023】この場合、上記未符号化画素P2,P6,
P7の画素値を参照して被符号化画素Pxの画素値を予
測し、この予測値を用いて被符号化画素Pxの画素値を
符号化すると、復号化側でこの被符号化画素Pxに対応
する画像符号化信号を正しく復号化することが不可能と
なる。
【0024】つまり、被符号化画素Pxの画素値をその
予測値を用いて符号化して得られる画像符号化信号を復
号化側で正しく復号化するには、復号化処理の際に用い
る被復号化画素Px′の予測値を、符号化処理の際に用
いる、該被復号化画素Px′に対応する被符号化画素P
xの予測値と一致させる必要がある。これは、言い換え
ると、符号化側では、被符号化画素Pxの予測値を生成
する際に参照される参照画素値が、被符号化画素Pxに
対応する被復号化画素Px′の予測値を生成する際に参
照される参照画素値と完全に一致するようにしておく必
要があるということである。
【0025】このため、例えば、図15に示すように、
被符号化画素Pxに対する符号化処理を行う際に、被符
号化画素Pxに対する参照画素P0〜P9のうちの未符
号化画素P2,P6,P7の画素値を参照して、被符号
化画素Pxの予測値を生成した場合、復号化側では、図
18に示すように、被復号化画素Px′に対する復号化
処理を行う際、被復号化画素Px′に対応する参照画素
P0′〜P9′の画素値を参照して被復号化画素Px′
の予測値を生成することとなるが、復号化側では、上記
参照画素P0′〜P9′のうちの未復号化画素P2′,
P6′,P7′については画素値が得られず、上記被符
号化画素Pxに対応する被復号化画素Px′の画素値を
復号化することができない。
【0026】そこで、従来の組合せ符号化方法では、上
記のように被符号化画素Pxに対応する参照画素P0〜
P9に未符号化画素が含まれる場合に復号化処理が困難
となるという問題を回避するため、上記未符号化画素に
ついては、その画素値を予め設定された固定値(例えば
0)と見なして、被符号化画素Pxの予測値を生成し、
この予測値を用いて被符号化画素Pxに対する符号化処
理を行うという対応策を講じている。
【0027】このような対応策を講じた組合せ符号化方
法では、復号化側では、ブロック内のすべての画素につ
いてその予測値を用いた復号化処理を正しく行うことが
可能になるが、未符号化画素となる参照画素の画素値を
一律に固定値と置き換えるため、未符号化画素と符号化
済画素の間での画素値の相関関係が損なわれることとな
り、この結果、被符号化画素の予測効率,つまり被符号
化画素に対する予測値の確からしさが劣化するという問
題が生ずる。
【0028】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、被符号化画素の予測効率の劣化を招
くことなく符号化された画像符号化信号の復号化処理を
正しく行うことができる画像処理装置を提供することを
目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像復号
化装置は、画像信号を構成する画素値を、被符号化画素
の周辺に位置する複数の周辺画素の画素値に基づいて順
次符号化する処理を、所定数の画素からなるブロック毎
に行って得られた画像符号化信号を、該ブロック毎に復
号化する画像復号化装置であって、被復号化画素の周辺
に位置する複数の周辺画素のうちの未復号化画素の画素
値を、該複数の周辺画素のうちの復号化済画素の画素値
から所定の規則に基づいて得られる擬似画素値と置換す
る画素値置換手段と、上記各ブロックに対応する複数の
画素値からなる画像符号化信号を受け、該各画素値を上
記復号化済画素の画素値及び未復号化画素の擬似画素値
に基づいて順次復号化する復号化処理を、上記ブロック
単位で行って、各ブロックに対応した画像復号化信号を
出力する復号化手段と、上記各ブロックに対応した画像
復号化信号を統合して出力する逆ブロック化手段とを備
え、上記復号化手段を、上記復号化済画素の画素値及び
未復号化画素の擬似画素値に基づいて、上記被復号化画
素の画素値を算術復号化するための符号コードに相当す
る確率テーブルを選択し、上記被復号化画素に対する算
術復号化処理を、該選択した確率テーブルに基づいて行
うものとしたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図12を用いて説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1による画像
符号化装置101の構成を示すブロック図である。この
画像符号化装置101は、入力された画像信号Isを、
1画像表示領域(1フレーム)を構成する複数のブロッ
クの各々に対応するよう分割するブロック化器2と、該
ブロック化器2の出力Bsを受け、符号化対象となる被
符号化ブロックにおける、符号化対象となる被符号化画
素の画素値を、該被符号化画素の予測画素値(以下、単
に予測値ともいう。)Spを参照して可逆符号化する符
号化器16aと、上記予測画素値Spを生成する予測値
生成部110とを有している。
【0031】この予測値生成部110は、入力される画
像信号を構成する各画素の画素値を、例えば1フレーム
に相当する数だけ記憶可能な大容量の主メモリ4と、該
主メモリ4から出力される画素値Mを一時的に保持する
保持時間の異なる第1,第2補助メモリ6a,6bとを
有している。ここで、上記主メモリ4は、1つの画素値
の符号化処理に要する時間の間に、上記符号化器16a
にて処理の対象となっている被符号化画素Pxの参照画
素P0〜P9(図14参照)に対応する画素値を、上記
記憶した画素値から順次出力する構成となっている。ま
た、上記第1補助メモリ6aは、主メモリ4から順次出
力される画素値Mを1画素分だけ遅延する構成となって
おり、上記第2補助メモリ6bは主メモリ4から順次出
力される画素値Mを2画素分だけ遅延する構成となって
いる。
【0032】また、上記予測値生成部110は、各フレ
ームの画像入力信号Isを受け、画素値の数をカウント
するカウンタ8と、該カウンタ8の出力Cout及び外
部から供給される各フレームにおける縦横のブロック数
の情報BNs基づいて、主メモリ4から出力されている
画素値が、すでに符号化器16aにて符号化処理が施さ
れた符号化済画素の画素値であるか、まだ符号化処理が
施されていない未符号化画素の画素値であるかを判定す
る符号化/未符号化判定器10とを有している。ここで
該判定器10は、未符号化画素については、これと同一
水平走査線上に位置する最も近い符号化済画素までの距
離を画素数でもって計測する処理も行っている。また、
上記カウンタ8は、1フレームを構成するすべての画素
の画素値が入力された時点でリセットされるようになっ
ている。
【0033】さらに、上記予測値生成部110は、上記
符号化/未符号化判定器10の出力に基づいて上記主メ
モリ4,第1,第2補助メモリ6a,6bのいずれかの
出力M,Ma,Mbを選択して出力する選択スイッチ1
2と、該選択スイッチ12の出力Soutを、被符号化
画素Pxに対応する予測画素値の生成に必要な参照画素
P0〜P9の画素値として取得し、該被符号化画素Px
に対応する予測画素値Spを生成する予測値生成器14
とを有している。
【0034】そして、この画像符号化装置101では、
上記符号化器16aは、ブロック化器2から出力される
被符号化画素Pxの画素値とその予測画素値との差分値
に対して符号化処理を施し、符号化した符号化差分値を
上記被符号化画素Pxに対応する符号化画素値として出
力するようになっている。この符号化処理では、上記参
照画素P0〜P9の画素値から得られる予測画素値に基
づいて、被符号化画素Pxの画素値を符号化するための
符号語を選択するようにしている。
【0035】次に動作について説明する。図2は上記画
像符号化装置101の符号化処理をフローチャートによ
り示しており、まず、このフローチャートに従って符号
化処理の流れを簡単に説明する。画像信号が本画像符号
化装置101に入力されると、上記画像信号を構成する
画素値が順次主メモリ4に格納され、該主メモリ4から
は、被符号化画素Pxの符号化の際参照される、被符号
化画素Pxの周辺に位置する複数の参照画素(周辺画
素)P0〜P9の画素値が出力される(ステップS
1)。
【0036】次に、上記主メモリ4に取得された複数の
参照画素のうちの最初の参照画素が判定対象画素とされ
(ステップS2)、この判定対象画素が符号化済画素で
あるか否かの判定が符号化/未符号化判定器10にて行
われる(ステップS3)。この符号化/未符号化判定器
10では、上記カウンタ出力Coutのインクリメント
と、上記主メモリ4から9つの参照画素P0〜P9の画
素値が基準クロックに基づいて順次出力される動作とが
同期しているため、主メモリ4から出力されている参照
画素の、被符号化画素Pxに対する位置を上記カウンタ
出力Coutから検知することができる。
【0037】この判定の結果、判定の対象となっている
参照画素が符号化済画素であれば、その画素値が参照画
素値として上記予測値生成器14にて取得され(ステッ
プS5)、上記判定の対象となっている参照画素が符号
化済画素でなければ、この参照画素についてはその周辺
の符号化済画素から参照画素値(擬似画素値)が生成さ
れ、上記予測値生成器14にて取得される(ステップS
4)。
【0038】次に、被符号化画素を符号化する際に必要
な参照画素値がすべて上記予測値生成器14にて取得で
きたか否かの判定がなされ(ステップS6)、必要な参
照画素値が全て取得されていない場合は、上記主メモリ
4に取得された参照画素のうちの次の参照画素が上記判
定対象とされ(ステップS8)、上記ステップS3〜S
6の処理が繰り返し行われる。一方、上記必要な参照画
素値が全て上記予測値生成器14にて取得されている場
合は、上記予測値生成器14にて上記参照画素値に基づ
いて、被符号化画素Pxに対応する予測画素値が生成さ
れる(ステップS7)。
【0039】その後、被符号化画素Pxの画素値が上記
符号化器16aに取得されると同時に上記予測値生成器
14から被符号化画素Pxの予測画素値が取得され(ス
テップS9)、上記符号化器16aにて、上記被符号化
画素Pxの画素値に対する符号化処理が上記予測画素値
を用いて行われる(ステップS10)。
【0040】次に、画像信号の符号化処理における本画
像符号化装置101の動作とともに、上記各ステップS
1〜S10での本装置の各部の具体的な動作について詳
しく説明する。
【0041】画像入力信号Isが本画像符号化装置10
1に入力されると、該画像入力信号Isを構成する複数
の画素はブロック化器2にて、1フレームを構成する、
複数の画素からなるブロックに対応するようグループ化
され、各ブロック内の画素に対応する画素値が符号化器
16aに送られ、該符号化器16aでは、被符号化画素
Pxの画素値を画素毎に参照画素値を参照して符号化す
る符号化処理がブロック単位で行われる。
【0042】このとき、上記主メモリ4には、走査線構
造の画像入力信号Isを構成する画素値が順次格納さ
れ、被符号化画素Pxに対応する参照画素P0〜P9の
画素値が、一定の読出周期で出力される(ステップS
1)。上記主メモリ4の出力Mは一時的に上記第1,第
2補助メモリ6a,6bにて保持される。上記第1補助
メモリ6aでは、上記主メモリ4の出力は1読出周期の
期間だけ、上記第2補助メモリ6bでは2読出周期の期
間だけ保持される。
【0043】また、上記カウンタ8では、1フレームの
最初の画素値を基準として、画像入力信号Isに基づい
て入力される画素値の数がカウントされ、このカウント
値Coutが符号化/未符号化判定器10に出力され
る。この符号化/未符号化判定器10では、外部から1
フレームにおける縦横のブロック数情報BNsが入力さ
れており、このブロック数情報BNs及び上記カウンタ
8の出力により指定される参照画素が、上記符号化済画
素か未符号化画素であるかの判定がなされる判定対象画
素となる。例えば、図14に示すように被符号化画素P
xが決まると、これに対応する参照画素P0〜P9が決
まり、このうちの主メモリ4から最初に画素値が出力さ
れる画素P0がまず上記判定対象画素となる(ステップ
S2)。
【0044】このとき、上記参照画素P0の画素値は、
上記第1,第2補助メモリ6a,6bにでそれぞれ1読
出期間,2読出期間の間保持される。また、符号化/ 未
符号化判定器10は、上記カウンタ出力Cout及びブ
ロック数情報BNsに基づいて、被符号化ブロック内で
の被符号化画素の位置が計算され、 各参照画素につい
て符号化済画素であるか未符号化画素であるかが判定さ
れ(ステップS3)、この判定結果に応じて上記選択ス
イッチ12が制御される。
【0045】上記参照画素P0は図14に示すように符
号化済画素であるため、符号化/未符号化判定器10に
よる判定(ステップS3)の結果、選択スイッチ12は
該符号化/未符号化判定部10により上記主メモリ4の
出力Mを選択するよう制御され、これにより、上記参照
画素P0の画素値は参照画素値として予測値生成器14
に格納される。
【0046】その後、上記符号化/未符号化判定部10
では、被符号化画素Pxに対応する全ての参照画素の画
素値が予測値生成器14にて取得されたか否かが判定さ
れる(ステップS6)。この場合は、上記予測値生成器
14には参照画素P0〜P9の全ての参照画素値が取得
されていないので、上記符号化/未符号化部10では、
上記主メモリ4から参照画素P0の画素値の次に出力さ
れる参照画素P1の画素値が判定対象画素の画素値とさ
れる(ステップS8)。そして、参照画素P1は上記参
照画素P0と同様に符号化済画素であるため、この参照
画素P1の画素値についても上記ステップS3,S5,
S6,S8の処理が行われる。
【0047】続いて、上記符号化/未符号化部10で
は、上記主メモリ4から参照画素P1の画素値の次に出
力される参照画素P2の画素値が判定対象画素の画素値
とされる(ステップS8)。この参照画素P2は上記参
照画素P0,P1とは異なり、符号化済画素の隣に位置
している未符号化画素であるため、選択スイッチ12は
該符号化/未符号化判定部10により上記第1補助メモ
リ6aの出力Maを選択するよう制御され、これによ
り、上記参照画素P1の画素値が、参照画素P2の擬似
画素値として予測値生成器14に格納される(ステップ
S4)。その後は上記ステップS6,ステップS8の処
理が行われる。
【0048】さらに、上記参照画素P3〜P5について
は上記参照画素P0と同様に上記ステップS3,S5,
S6,S8の処理が行われ、さらに参照画素P6につい
ては、上記参照画素P2と同様にステップS3,S4,
S6,S8の処理が行われる。
【0049】続いて、上記符号化/未符号化部10で
は、上記主メモリ4から参照画素P6の画素値の次に出
力される参照画素P7の画素値が判定対象画素の画素値
とされる(ステップS8)。この参照画素P7は上記参
照画素P0〜P6とは異なり、符号化済画素Pxから1
画素分隔てて位置している未符号化画素であるため、選
択スイッチ12は該符号化/未符号化判定部10により
上記第2補助メモリ6bの出力Mbを選択するよう制御
され、これにより、上記参照画素P5の画素値が、参照
画素P7の擬似画素値として予測値生成器14に格納さ
れる(ステップS4)。その後は上記ステップS6,ス
テップS8の処理が行われる。
【0050】さらに、上記参照画素P8,P9について
は上記参照画素P0と同様に上記ステップS3,S5,
S6の処理が行われる。この場合、符号化/未符号化部
10では、全ての参照画素P0〜P9の全てについての
参照画素値が上記予測値生成器14に取得されていると
いう判定がなされ、予測値生成器14にて、取得した参
照画素値に基づいて、被符号化画素Pxに対応する予測
画素値Spが算出される(ステップS7)。
【0051】続いて、上記符号化器16aには被符号化
画素Pxの画素値とともに上記予測画素値Spが取得さ
れ(ステップS9)、被符号化画素Pxの画素値とその
予測画素値Spとの差分値に対して符号化処理が施され
て、符号化された差分値が、上記被符号化画素Pxの符
号化信号として出力される(ステップS10)。この符
号化処理には、上記予測画素値Spに基づいて選択され
た符号語が用いられる。
【0052】このようにして1フレーム内の各ブロック
の画素値が順次符号化されることとなる。なお、1フレ
ームの先頭画素については、その周辺に符号化処理が施
された参照画素が存在しないので、予測画素値は0とし
て符号化処理が行われる。
【0053】このように本実施の形態1では、未符号化
画素の画素値を参照する場合は、その周辺の符号化済画
素の画素値を参照するようにしたので、画素単位での適
応的な符号化処理とブロック単位での符号化処理とを、
未符号化画素と被符号化画素との間での画素値の相関を
損なうことなく、しかも符号化信号の復号化が困難とな
るのを回避しつつ組み合わせることができる。これによ
り伝送誤りの影響をブロック単位で収束可能とするとと
もに、単純なブロック単位の符号化処理に比べて符号化
効率を向上することができ、また復号化側では、被符号
化画素の予測効率の劣化を招くことなく符号化された符
号化信号の復号化処理を正しく行うことが可能となる。
【0054】つまり、符号化側にて被符号化画素の符号
化処理をその周辺画素の画素値を参照して行う場合は、
復号化側においても被復号化画素の復号化処理をその周
辺画素の画素値を参照して行うこととなり、しかも符号
化処理の際に参照される画素値と復号化処理の際に参照
される画素値とを一致させる必要がある。
【0055】そこで、従来例の符号化方法では、参照さ
れる画素が未符号化画素である場合には、その画素値と
して固定値を用いるようにしていたが、この場合は画素
値の相関が損なわれるという問題があった。
【0056】これに対し、本発明では、参照される画素
が未符号化画素である場合には、参照される符号化済画
素から所定の規則で未符号化画素に対する擬似画素値を
生成するようにしている。例えば、 図15の未符号化
画素P2, P6, P7についてはその画素値を符号化済
画素P0, P1, P3, P4, P5, P8, P9の画素
値から一意的に決定するようにしている。最も簡単な方
法としては、未符号化画素と同じ水平走査線上に位置す
る、距離が近い符号化済画素の画素値を未符号化画素に
対する擬似画素値としている。この場合には、 未符号
化画素P2の画素値は、符号化済画素P1の画素値に置
換され、未符号化画素P6, P7の画素値は符号化済画
素P5の画素値に置換される。
【0057】このようにすれば、ブロック境界での符号
化済画素と未符号化画素の間での画素値の相関が大きく
なり、画素間相関が大きいブロック内部と同じ予測方式
を用いて効率の高い符号化処理が実現できる。このた
め、画像信号をより低ビット数で画質を損なうことなく
記録伝送することが可能となる。
【0058】なお、上記実施の形態1では、主メモリ4
の出力Mを保持する時間の異なる2つの補助メモリ6
a,6bを備えたが、主メモリ4の出力を一時的に保持
する補助メモリを1つだけ備え、主メモリ4から出力さ
れる画素値を保持する時間を、未符号化画素の被符号化
画素からの距離に応じて、符号化/未符号化判定器10
によって切り換えるようにしてもよい。
【0059】また、上記実施の形態1では、画像信号の
符号化処理の際、被符号化画素Pxの予測画素値のみを
参照するものを示したが、被符号化画素Pxの予測画素
値だけでなく、予測画素値の確からしさを示す予測確率
に基づいて符号化処理を行うようにしてもよい。
【0060】また、この場合、符号化処理の対象となる
画像信号が2値形状信号である場合には、予測画素値は
「0」あるいは「1」のいずれかであるため、予測画素
値をその一方に固定しておき、予測確率のみを参照する
ようにしてもよい。
【0061】以下、本発明の実施の形態2として、上記
予測画素値に代えて予測確率のみを参照して2値形状信
号の符号化処理を行う画像符号化装置を、また実施の形
態3として、上記予測画素値とともに予測確率を参照し
て、多値の画像信号の符号化処理を行う画像符号化装置
についてそれぞれ説明する。
【0062】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2による画像符号化装置102の構成を示すブロック図
である。なお、図中、図1と同一符号は上記実施の形態
1の画像符号化装置101におけるものと同一のものを
示している。
【0063】この画像符号化装置102は、上記実施の
形態1の画像符号化装置101における予測値生成器1
4に代えて予測確率生成器22を備え、画素値が「0」
及び「1」のいずれかである2値形状信号に対して符号
化処理を行うよう構成したものである。
【0064】上記予測確率生成器22は、被符号化画素
Pxに対する参照画素P0〜P9の画素値から、被符号
化画素Pxの画素値とその予測画素値とが一致する確率
を予測確率として求め、被符号化画素Pxに対する予測
確率信号Skを上記符号化器16bに出力する構成とな
っている。
【0065】ここで、上記符号化器16bは、本画像符
号化装置102が2値形状信号の符号化処理を対象する
ものであるため、被符号化画素Pxの画素値との引き算
を行う予測値は「0」及び「1」の一方に設定されてい
る。またこの符号化器16bは、上記予測確率が大きい
場合は被符号化画素Pxの画素値とその予測画素値とが
一致する確率が高いので、上記被符号化画素Pxの画素
値とその予測画素値との差分値を、差分値が0となる場
合に符号化効率が高くなる符号化方法により符号化し、
一方、上記予測確率が小さい場合は被符号化画素Pxの
画素値とその予測画素値とが一致する確率が小さいの
で、上記被符号化画素Pxの画素値とその予測画素値と
の差分値を、上記差分値が0でない場合に符号化効率が
高くなる符号化方法により符号化する構成となってい
る。
【0066】次に作用効果について説明する。なお、上
記実施の形態1の画像符号化装置と共通する動作につい
てはその説明を省略する。このような構成の画像符号化
装置102による2値形状信号の符号化処理において
も、被符号化画素Pxに対する参照画素P0〜P9のう
ち未符号化画素に相当するものについては、その画素値
が上記実施の形態1の画像符号化装置101と同様に符
号化済画素の画素値から生成され、すべての参照画素P
0〜P9に対応する画素値が予測確率生成器22に格納
される。
【0067】そして、上記予測確率生成器22では、上
記参照画素P0〜P9の画素値に基づいて、被符号化画
素Pxに対する予測確率を求める。この予測確率情報S
kが上記予測確率生成器22から符号化器16bに出力
されると、該符号化器16bでは、被符号化画素Pxの
画素値と予め設定されている予測画素値との差分値に対
して、上記予測確率情報Skに応じた符号化処理を行
う。
【0068】このように本実施の形態2では、2値形状
信号の符号化処理を行う画像符号化装置102におい
て、ブロック境界に隣接する予測値生成が困難な被符号
化画素を、符号化効率の劣化を抑えつつ符号化すること
ができる。このため、伝送誤りの影響をブロック単位で
収束可能とするとともに、単純なブロック単位の符号化
処理に比べて符号化効率を向上することができ、また復
号化側では、被符号化画素の予測効率の劣化がなく符号
化信号の復号化処理を正しく行うことが可能となる。
【0069】なお、予測確率に基づく符号化処理につい
ては、例えば、国際標準規格JBIG(Joint Bi-level
Image Coding Experts Group )に記載されているが、
この規格に記載されている符号化方法は、符号化処理を
画素単位(非ブロック単位)で行うものであるため、参
照画素は常に符号化済画素であり、本発明の解決課題で
あるブロック単位の符号化処理では参照画素が未符号化
画素となる場合の問題点はもとより、この未符号化画素
に対する画素値をどのように設定するかという対応策に
ついては何ら開示されていない。
【0070】実施の形態3.図4は本発明の実施の形態
3による画像符号化装置103の構成を示すブロック図
である。なお、図中、図1と同一符号は上記実施の形態
1の画像符号化装置101におけるものと同一のものを
示している。
【0071】この画像符号化装置103は、上述したよ
うに多値の画像信号に対して符号化処理を行うものであ
り、その予測確率生成部130を上記実施の形態1の画
像符号化装置101における予測値生成器14に加えて
予測確率生成器22を有する構成としたものである。
【0072】上記予測確率生成器22は、上記予測値生
成器14と同様、選択スイッチ12の出力Soutを受
け、被符号化画素Pxに対する参照画素P0〜P9の画
素値を順次格納し、これらの画素値に基づいて、上記予
測値生成器14にて参照画素P0〜P9に基づいて予測
される予測画素値Spの確からしさを示す予測確率Sk
を出力する構成となっている。
【0073】そして、上記符号化器16cは、上記予測
値生成器14からの予測画素値Sp及び予測確率生成器
22からの予測確率Skに基づいて、被符号化画素Px
の画素値を符号化する構成となっている。
【0074】具体的には、予測画素値の確からしさが大
きい場合は、被符号化画素の画素値とその予測画素値の
差が小さいので、上記符号化器16cでは、被符号化画
素の画素値とその予測画素値の差が小さい場合に符号化
効率が高くなる符号化方法により、被符号化画素Pxの
画素値に対する符号化処理を行う。また、一方、 予測
値の確からしさが小さい場合は、被符号化画素の画素値
とその予測画素値の差が大きいので、符号化器16cで
は、画素値と予測画素値との差分値がやや大きい場合に
符号化効率が高い符号化方法により被符号化画素Pxの
画素値に対する符号化処理を行う。
【0075】このような構成の画像符号化装置103に
よる多値の画像信号の符号化処理においても、被符号化
画素Pxに対する参照画素P0〜P9のうち未符号化画
素に相当するものについては、その画素値が上記実施の
形態1の画像符号化装置101と同様に符号化済画素の
画素値から生成され、すべての参照画素P0〜P9に対
応する画素値が予測確率生成器22及び予測値生成器1
4に格納される。
【0076】そして、予測値生成器14では、上記実施
の形態1と同様にして参照画素P0〜P9から被符号化
画素Pxの予測画素値を求める。また上記予測確率生成
器22では、上記参照画素P0〜P9の画素値に基づい
て、被符号化画素Pxに対する予測確率Skを求める。
【0077】上記予測画素値Sp及び予測確率Skが符
号化器16cに出力されると、該符号化器16cでは、
被符号化画素Pxの画素値と予測値生成器14からの予
測画素値との差分値に対して、上記予測確率Skに応じ
た符号化処理を行う。
【0078】このように本実施の形態3では、多値の画
像信号を符号化する画像符号化装置103において、ブ
ロック境界に隣接する予測値生成が困難な被符号化画素
を、符号化効率の劣化を抑えつつ符号化することができ
る。このため、伝送誤りの影響をブロック単位で収束可
能とするとともに、単純なブロック単位の符号化処理に
比べて符号化効率を向上することができ、また復号化側
では、被符号化画素の予測効率の劣化がなく符号化信号
の復号化処理を正しく行うことが可能となる。
【0079】実施の形態4.図5は本発明の実施の形態
4による画像符号化装置104の構成を示すブロック図
である。なお、図中、図1と同一符号は上記実施の形態
1の画像符号化装置101におけるものと同一のものを
示す。
【0080】この画像符号化装置104は、ブロック化
された画像信号Bsに対して非可逆符号化処理を施す点
で上記実施の形態1の画像符号化装置101とは異なっ
ている。
【0081】つまり、上記画像符号化装置104は、上
記実施の形態1の可逆符号化処理を行う符号化器16a
に代えて、上記ブロック化器2の出力Bsに対してDC
T(離散コサイン変換)処理を含む非可逆符号化処理
を、予測値生成器14からの予測画素値に基づいて施す
符号化器16dを有している。さらにこの画像符号化装
置104の予測値生成部140は、上記符号化器16d
の出力Csを上記予測値生成器14からの予測画素値S
pに基づいて復号化する局所復号化器24を備えてお
り、該局所復号化器24の出力LDsが主メモリ4に復
号化済画素の画素値として格納され、該出力LDsが上
記カウンタ8に入力されるようになっている。その他の
構成は実施の形態1の画像符号化装置101と同一であ
る。
【0082】このような構成の画像符号化装置104で
は、画像入力信号Isを被符号化画素Pxの予測画素値
Spに基づいて符号化処理する際、該予測画素値Spを
生成する予測値生成部140では、局所復号化器24に
て符号化器16dの出力Csを予測画素値Spを参照し
て復号化し、この復号化した画素値を主メモリ4に格納
するようにしている。
【0083】このため、非可逆符号化処理を行う画像符
号化装置104では、予測画素値の生成には復号化済画
素値が使用されることとなり、 これによりこの画像符
号化装置により符号化された画像符号化信号を、画像復
号化装置で正しく復号化することが可能となる。
【0084】なお、上記実施の形態4では、画像信号の
非可逆符号化処理の際、被符号化画素Pxの予測画素値
のみを参照するものを示したが、被符号化画素Pxの予
測画素値だけでなく、予測画素値の確からしさを示す予
測確率を参照するようにしてもよい。
【0085】また、この場合、非可逆符号化処理の対象
となる画像信号が2値形状信号である場合には、予測画
素値は「0」あるいは「1」のいずれかであるため、予
測画素値をその一方に固定しておき、予測確率のみを参
照するようにしてもよい。
【0086】そこで、本発明の実施の形態4の変形例1
として、上記予測画素値に代えて予測確率のみを参照し
て2値形状信号の非可逆符号化処理を行う画像符号化装
置を、また上記実施の形態4の変形例2として、上記予
測画素値とともに予測確率を参照して、多値の画像信号
の非可逆符号化処理を行う画像符号化装置についてそれ
ぞれ説明する。
【0087】図6は本発明の実施の形態4の変形例1に
よる画像符号化装置104aの構成を示すブロック図で
ある。なお、図中、図5と同一符号は実施の形態4の画
像符号化装置104におけるものと同一のものを示す。
【0088】この画像符号化装置104aは、上記実施
の形態4の画像符号化装置104における予測値生成器
14に代えて、予測確率発生器22を備えたもので、画
素値が「0」及び「1」のいずれかである2値形状信号
の符号化処理を行うものである。
【0089】上記予測確率生成器22は、被符号化画素
Pxに対する参照画素P0〜P9の画素値から、被符号
化画素Pxの画素値とその予測画素値とが一致する確率
を予測確率として求め、被符号化画素Pxに対する予測
確率Skを上記符号化器16e及び局所復号化器24に
出力する構成となっている。
【0090】ここで、上記符号化器16eは、本画像符
号化装置が2値形状信号を処理対象するものであるた
め、被符号化画素Pxに対する予測画素値は「0」及び
「1」の一方に設定されている。またこの符号化器16
eは、上記実施の形態2の符号化器16bと同様に、上
記予測確率が大きい場合は、上記被符号化画素Pxの画
素値とその予測画素値との差分値を、差分値が0となる
場合に符号化効率が高くなる符号化方法によって符号化
し、一方、上記予測確率が小さい場合は、上記被符号化
画素Pxの画素値とその予測画素値との差分値を、上記
差分値が0でない場合に符号化効率が高くなる符号化方
法によって符号化する構成となっている。
【0091】さらに上記局所復号化器24は、上記予測
確率に基づいて上記符号化器16eと同様に復号化方法
を切り替えて復号化処理を行うようになっている。な
お、上記実施の形態4の画像符号化装置と共通する動作
についてはその説明を省略する。
【0092】このような構成の画像符号化装置104a
による2値形状信号の符号化処理においても、被符号化
画素Pxに対する参照画素P0〜P9のうち未符号化画
素に相当するものについては、その画素値が上記実施の
形態4の画像符号化装置104と同様に符号化済画素の
画素値から生成され、すべての参照画素P0〜P9に対
応する画素値が予測確率生成器22に格納される。
【0093】そして、上記予測確率生成器22では、上
記参照画素P0〜P9の画素値に基づいて、被符号化画
素Pxに対する予測確率Skを求める。この予測確率S
kが上記予測確率生成器22から符号化器16e及び局
所復号化器24に出力されると、該符号化器16eで
は、被符号化画素Pxの画素値と予め設定されている予
測画素値との差分値に対して、上記予測確率Skに応じ
た非可逆符号化処理を行う。この際、上記局所復号化器
24では、上記予測確率Skに応じた、上記符号化器1
6eの出力Csに対する復号化処理を行って、被符号化
画素Pxの画素値を再生する。この再生された被符号化
画素Pxの画素値は上記主メモリ4に格納される。
【0094】このように本実施の形態4の変形例1で
は、2値形状信号に対する非可逆符号化処理を行う画像
符号化装置104aにおいて、ブロック境界に隣接する
予測値生成が困難な被符号化画素を、符号化効率の劣化
を抑えつつ符号化することができる。このため、伝送誤
りの影響をブロック単位で収束可能とするとともに、単
純なブロック単位の符号化処理に比べて符号化効率を向
上することができ、また復号化側では、被符号化画素の
予測効率の劣化がなく符号化信号の復号化処理を正しく
行うことが可能となる。
【0095】図7は本発明の実施の形態4の変形例2に
よる画像符号化装置104bの構成を示すブロック図で
ある。なお、図中、図4と同一符号は上記実施の形態4
の画像符号化装置104におけるものと同一のものを示
す。
【0096】この画像符号化装置104bは、上述した
ように多値の画像信号に対して非可逆符号化処理を行う
ものであり、その予測確率生成部140bを上記実施の
形態4の画像符号化装置104における予測値生成器1
4に加えて予測確率生成器22を有する構成としたもの
である。
【0097】上記予測確率生成器22は、上記予測値生
成器14と同様、選択スイッチ12の出力Soutを受
け、被符号化画素Pxに対する参照画素P0〜P9の画
素値を順次格納し、これらの画素値に基づいて、上記予
測値生成器14にて参照画素P0〜P9に基づいて予測
される予測画素値Spの確からしさを示す予測確率Sk
を出力する構成となっている。
【0098】そして、上記符号化器16fは、上記予測
値生成器14からの予測画素値Sp及び予測確率生成器
22からの予測確率Skに基づいて、被符号化画素Px
の画素値に対して非可逆符号化処理を施す構成となって
おり、その具体的な構成は、上記実施の形態3の符号化
器16cと全く同一となっている。さらに上記局所復号
化器24は、上記予測確率に基づいて上記符号化器16
eと同様に符号化方法を切り替えて復号化処理を行うよ
うになっている。
【0099】このような構成の画像符号化装置104b
による多値の画像信号の符号化処理においても、被符号
化画素Pxに対する参照画素P0〜P9のうち未符号化
画素に相当するものについては、その画素値が上記実施
の形態4の画像符号化装置104と同様に符号化済画素
の画素値から生成され、すべての参照画素P0〜P9に
対応する画素値が予測確率生成器22及び予測値生成器
14に格納される。
【0100】そして、予測値生成器14では、上記実施
の形態4と同様にして参照画素P0〜P9から被符号化
画素Pxの予測画素値を求める。また上記予測確率生成
器22では、上記参照画素P0〜P9の画素値に基づい
て、被符号化画素Pxに対する予測確率Skを求める。
【0101】上記予測画素値Sp及び予測確率Skが符
号化器16f及び局所復号化器24に出力されると、該
符号化器16fでは、被符号化画素Pxの画素値と予め
設定されている予測画素値との差分値に対して、上記予
測確率Skに応じた符号化処理を行う。この際、上記局
所復号化器24では、上記予測確率Skに応じた、上記
符号化器16fの出力Csに対する復号化処理を行っ
て、被符号化画素Pxの画素値を再生する。この再生さ
れた被符号化画素Pxの画素値は上記主メモリ4に格納
される。
【0102】これにより予測値生成が困難な画像信号に
対しては符号化効率を劣化させず、予測値生成が容易な
画像信号に対しては大幅な符号化効率向上を達成するこ
とができる。
【0103】このように本実施の形態4の変形例2で
は、多値の画像信号を非可逆符号化する画像符号化装置
104bにおいて、ブロック境界に隣接する予測値生成
が困難な被符号化画素を、符号化効率の劣化を抑えつつ
符号化することができる。このため、伝送誤りの影響を
ブロック単位で収束可能とするとともに、単純なブロッ
ク単位の符号化処理に比べて符号化効率を向上すること
ができ、また復号化側では、被符号化画素の予測効率の
劣化がなく符号化信号の復号化処理を正しく行うことが
可能となる。
【0104】実施の形態5.図8は本発明の実施の形態
5による画像復号化装置105の構成を示すブロック図
である。この実施の形態5の画像復号化装置105は、
実施の形態1の画像符号化装置101により可逆符号化
処理を施した画像符号化信号を可逆的に復号化するもの
である。
【0105】この画像復号化装置105は、入力された
画像符号化信号Csを、1画像表示領域を構成する複数
のブロック毎に復号化し、この際、復号化処理の対象と
なる被復号化画素Px′の画素値,つまり被符号化画素
Pxの画素値を符号化した符号化信号を、被復号化画素
の予測画素値に基づいて復号化する復号化器26aと、
該復号化器26aの出力である各ブロックに対応した画
像復号化信号Dsを統合して所定の走査線構造の画像再
生信号Rsを生成する逆ブロック化器30と、上記予測
画素値を上記被復号化画素Px′の周辺に位置する参照
画素P0′〜P9′の画素値に基づいて生成する予測値
生成部150とを有している。
【0106】ここで、上記予測値生成部150は、実施
の形態1の画像符号化装置101における予測値生成部
110とほぼ同様な構成となっている。
【0107】すなわち、該予測値生成部150は、例え
ば1フレームに相当する数だけ記憶可能な大容量の主メ
モリ4と、該主メモリ4から出力される画素値Mを一時
的に保持する保持時間の異なる第1,第2補助メモリ6
a,6bとを有している。ここで、上記主メモリ4は、
1つの画素値の符号化処理に要する時間の間に、上記復
号化器26aにて処理の対象となっている被復号化画素
Px′の参照画素P0′〜P9′(図17参照)に対応
する画素値を、上記記憶した画素値から順次出力する構
成となっている。また、上記第1補助メモリ6aは、主
メモリ4から順次出力される画素値Mを1画素分だけ遅
延する構成となっており、上記第2補助メモリ6bは主
メモリ4から順次出力される画素値Mを2画素分だけ遅
延する構成となっている。
【0108】また、上記予測値生成部150は、各フレ
ームの画像復号化信号Dsを受け、画素値の数をカウン
トするカウンタ8と、該カウンタ8の出力Cout及び
外部から供給される各フレームにおける縦横のブロック
数の情報BNs基づいて、主メモリ4から出力されてい
る画素値が、すでに符号化器26aにて復号化処理が施
された復号化済画素の画素値であるか、まだ復号化処理
が施されていない未復号化画素の画素値であるかを判定
する復号化/未復号化判定器20とを有している。ここ
で該判定器20は、未復号化画素については、これと同
一水平走査線上に位置する最も近い復号化済画素までの
距離を画素数でもって計測する処理も行っている。ま
た、上記カウンタ8は、1フレームを構成するすべての
画素の画素値が入力された時点でリセットされるように
なっている。
【0109】さらに、上記予測値生成部150は、上記
復号化/未復号化判定器20の出力Scontに基づい
て上記主メモリ4,第1,第2補助メモリ6a,6bの
いずれかの出力M,Ma,Mbを選択して出力する選択
スイッチ12と、該選択スイッチ12の出力Sout
を、被復号化画素Px′に対応する予測画素値の生成に
必要な参照画素P0′〜P9′の画素値として取得し、
該被復号化画素Px′に対応する予測画素値Spを生成
する予測値生成器14とを有している。
【0110】そして、この画像復号化装置105では、
上記復号化器26aは、外部から画像符号化信号として
入力される被符号化画素Pxに対する符号化差分値を復
号化して復号化差分値を生成し、該復号化差分値に上記
予測値生成部150からの予測画素値Spを加算して被
復号化画素に対する復号化画素値を生成して逆ブロック
化器30に出力するようになっている。
【0111】次に動作について説明する。図9は上記画
像復号化装置105の復号化処理をフローチャートによ
り示しており、まず、このフローチャートに従って復号
化処理の流れを簡単に説明する。
【0112】画像符号化信号Csが本画像符号化装置1
05に入力され、復号化器26aにて該画像符号化信号
Csの復号化処理が予測値生成部150からの予測信号
Spに基づいて行われる。
【0113】このとき上記復号化器26aの出力とし
て、1フレームに対応する複数の復号化画素値が順次主
メモリ4に格納され、該主メモリ4からは、被復号化画
素Px′の復号化の際に参照される、被復号化画素P
x′の周辺に位置する複数の参照画素(周辺画素)P
0′〜P9′の画素値が出力される(ステップS1
1)。
【0114】次に、上記主メモリ4に取得された複数の
参照画素のうちの最初の参照画素が判定対象画素とされ
(ステップS12)、この判定対象画素が復号化済画素
であるか否かの判定が復号化/未復号化判定器30にて
行われる(ステップS13)。この符号化/未符号化判
定器30では、上記カウンタ出力Coutのインクリメ
ントと、上記主メモリ4から9つの参照画素P0′〜P
9′の画素値が基準クロックに基づいて順次出力される
動作とが同期しているため、主メモリ4から出力されて
いる参照画素の、被復号化画素Px′に対する位置を上
記カウンタ出力Coutから検知することができる。
【0115】この判定の結果、判定の対象となっている
参照画素が復号化済画素であれば、その画素値が参照画
素値として上記予測値生成器14にて取得され(ステッ
プS15)、上記判定の対象となっている参照画素が復
号化済画素でなければ、この参照画素についてはその周
辺の復号化済画素から参照画素値(擬似画素値)が生成
され、上記予測値生成器14にて取得される(ステップ
S14)。
【0116】次に、被復号化画素を復号化する際に必要
な参照画素値がすべて上記予測値生成器14にて取得で
きたか否かの判定がなされ(ステップS16)、必要な
参照画素値が全て取得されていない場合は、上記主メモ
リ4に取得された参照画素のうちの次の参照画素が上記
判定対象とされ(ステップS18)、上記ステップS1
3〜S16の処理が繰り返し行われる。一方、上記必要
な参照画素値が全て上記予測値生成器14にて取得され
ている場合は、上記予測値生成器14にて上記参照画素
値に基づいて、被復号化画素Px′に対応する予測画素
値が生成される(ステップS17)。
【0117】その後、被復号化画素Px′の画素値が上
記復号化器26aに取得されると同時に上記予測値生成
器14から被復号化画素Px′の予測画素値が取得され
(ステップS19)、上記復号化器26aにて、上記被
復号化画素Px′の画素値に対する復号化処理が上記予
測画素値を用いて行われる(ステップS20)。
【0118】次に、画像信号の復号化処理における本画
像復号化装置105の動作とともに、上記各ステップS
11〜S20での本装置の各部の具体的な動作について
詳しく説明する。
【0119】画像符号化信号Csが本画像復号化装置1
05に入力されると、該画像復号化信号Csは、復号化
器26aに送られ、該復号化器26aでは、被復号化画
素Px′の画素値を画素毎に参照画素値を参照して復号
化する復号化処理がブロック単位で行われる。
【0120】このとき、上記主メモリ4には、上記復号
化器26aの出力である1フレームを構成する画素値が
順次格納され、被復号化画素Px′に対応する参照画素
P0′〜P9′の画素値が、一定の読出周期で出力され
る(ステップS11)。上記主メモリ4の出力Mは一時
的に上記第1,第2補助メモリ6a,6bにて保持され
る。上記第1補助メモリ6aでは、上記主メモリ4の出
力は1読出周期の期間だけ、上記第2補助メモリ6bで
は2読出周期の期間だけ保持される。
【0121】また、上記カウンタ8では、上記1フレー
ムの最初の画素値を基準として、復号化器26aの出力
Dsに基づいて、入力される画素値の数がカウントさ
れ、このカウント値Coutが復号化/未復号化判定器
20に出力される。この復号化/未復号化判定器20で
は、外部から1フレームにおける縦横のブロック数情報
BNsが入力されており、このブロック数情報BNs及
び上記カウンタ8の出力により指定される参照画素が、
上記復号化済画素か未復号化画素であるかの判定がなさ
れる判定対象画素となる。例えば、図17に示すように
被復号化画素Px′が決まると、これに対応する参照画
素P0′〜P9′が決まり、このうちの主メモリ4から
最初に画素値が出力される画素P0′がまず上記判定対
象画素となる(ステップS12)。
【0122】このとき、上記参照画素P0′の画素値
は、上記第1,第2補助メモリ6a,6bにでそれぞれ
1読出期間,2読出期間の間保持される。また、復号化
/未復号化判定器20は、上記カウンタ出力Cout及
びブロック数情報BNsに基づいて、被復号化ブロック
内での被復号化画素の位置が計算され、 各参照画素に
ついて復号化済画素であるか未復号化画素であるかが判
定され、この判定結果に応じて上記選択スイッチ12が
制御される。
【0123】この画素P0′は図17に示すように復号
化済画素であるため、復号化/未復号化判定器20によ
る判定(ステップS13)の結果、上記選択スイッチ1
2は該復号化/未復号化判定器20により上記主メモリ
4の出力Mを選択するよう制御され、これにより、上記
画素P0′の画素値は参照画素値として予測値生成器1
4に格納される。
【0124】その後、上記復号化/未復号化判定器20
では、被復号化画素Px′に対応する全ての参照画素の
画素値が予測値生成器14にて取得されたか否かを判定
する(ステップS16)。この場合は、上記予測値生成
器14には参照画素P0′〜P9′の全ての参照画素値
が取得されていないので、上記復号化/未復号化判定器
20は、上記主メモリ4から参照画素P0′の画素値の
次に出力される参照画素P1′の画素値を判定対象画素
の画素値とする(ステップS18)。そして、参照画素
P1′は上記参照画素P0′と同様に復号化済画素であ
るため、この参照画素P1′の画素値についても上記ス
テップS13,S15,S16,S18の処理が行われ
る。
【0125】続いて、上記復号化/未復号化判定器20
では、上記主メモリ4から参照画素P1′の画素値の次
に出力される参照画素P2′の画素値が判定対象画素の
画素値とされる(ステップS18)。この参照画素P
2′は上記参照画素P0′,P1′とは異なり、復号化
済画素の隣に位置している未復号化画素であるため、上
記選択スイッチ12は該復号化/未復号化判定器20に
より上記第1補助メモリ6aの出力Maを選択するよう
制御され、これにより、上記参照画素P1′の画素値
が、参照画素P2′の擬似画素値として予測値生成器1
4に格納される(ステップS14)。その後は上記ステ
ップS16,ステップS18の処理が行われる。
【0126】さらに、上記参照画素P3′〜P5′につ
いては上記参照画素P0′と同様に上記ステップS1
3,S15,S16,S18の処理が行われ、さらに参
照画素P6′については、上記参照画素P12′と同様
にステップS13′,S14′,S16′,S18′の
処理が行われる。
【0127】続いて、上記復号化/未復号化判定器20
では、上記主メモリ4から参照画素P6′の画素値の次
に出力される参照画素P7′の画素値が判定対象画素の
画素値とされる(ステップS18)。この参照画素P
7′は上記参照画素P0′〜P6′とは異なり、復号化
済画素から1画素分隔てて位置している未復号化画素で
あるため、上記選択スイッチ12は該復号化/未復号化
判定器20により上記第2補助メモリ6bの出力Mbを
選択するよう制御され、これにより、上記参照画素P
5′の画素値が、参照画素P7′の擬似画素値として予
測値生成器14に格納される(ステップS14)。その
後は上記ステップS16,ステップS18の処理が行わ
れる。
【0128】さらに、上記参照画素P8′,P9′につ
いては上記参照画素P0′と同様に上記ステップS1
3,S15,S16の処理が行われる。この場合、復号
化/未復号化判定器20は全ての参照画素P0′〜P
9′の全てについての参照画素値が上記予測値生成器1
4に取得されているという判定がなされ、予測値生成器
14にて、取得した参照画素値に基づいて、被復号化画
素Px′に対応する予測画素値が算出される(ステップ
S17)。
【0129】続いて、上記復号化器26aには被復号化
画素Px′の画素値とともに上記予測画素値が取得され
(ステップS19)、被復号化画素Px′の画素値とそ
の予測画素値との加算値が、上記被復号化画素Pxの画
像復号化信号Dsとして出力される(ステップS2
0)。
【0130】このようにして1フレーム内の各ブロック
の画素値が復号化処理される。なお、1フレームの先頭
画素については、復号化処理を施した参照画素が存在し
ないので、予測画素値を0として復号化処理が行われ
る。
【0131】そして上記画像復号化信号Dsは逆ブロッ
ク器30にて1フレーム画面に対応するよう統合され
て、走査線構造の画像再生信号Rsが出力される。
【0132】このように本実施の形態5では、未復号化
画素の画素値を参照する場合は、その周辺の符号化済画
素の画素値を参照するようにしたので、画素単位での適
応的な復号化処理とブロック単位での復号化処理とを、
未復号化画素と被復号化画素との間での画素値の相関を
損なうことなく行うことができる。これにより伝送誤り
の影響をブロック単位で収束可能とするとともに、単純
なブロック単位の符号化処理に比べて符号化効率を向上
した符号化方法により処理された画像符号化信号Csを
正しく復号化することができる。
【0133】なお、上記実施の形態5では、主メモリ4
の出力Mを保持する時間の異なる2つの補助メモリ6
a,6bを備えたが、主メモリ4の出力を一時的に保持
する補助メモリを1つだけ備え、主メモリ4から出力さ
れる画素値を保持する時間を、未復号化画素の被復号化
画素からの距離に応じて、復号化/未復号化判定器20
によって切り換えるようにしてもよい。
【0134】また、上記実施の形態5では、画像信号の
符号化処理の際、被復号化画素Px′の予測画素値のみ
を参照するものを示したが、被復号化画素Px′の予測
画素値だけでなく、予測画素値の確からしさを示す予測
確率に基づいて復号化処理を行うようにしてもよい。
【0135】また、この場合、復号化処理の対象となる
画像信号が2値形状信号である場合には、予測画素値は
「0」あるいは「1」のいずれかであるため、予測画素
値をその一方に固定しておき、予測確率のみを参照する
ようにしてもよい。
【0136】以下、本発明の実施の形態6として、上記
予測画素値に代えて予測確率のみを参照して2値形状信
号の復号化処理を行う画像復号化装置を、また実施の形
態7として、上記予測画素値とともに予測確率を参照し
て、多値の画像信号の復号化処理を行う画像復号化装置
についてそれぞれ説明する。
【0137】実施の形態6.図10は本発明の実施の形
態6による画像復号化装置の構成を示すブロック図であ
る。なお、図中、図8と同一符号は上記実施の形態5の
画像復号化装置105におけるものと同一のものを示
す。
【0138】本実施の形態6の画像復号化装置106
は、上記実施の形態5の画像復号化装置105における
予測値生成器14に代えて予測確率生成器22を備え、
画素値が「0」及び「1」のいずれかである2値形状信
号に対する復号化処理を行うようにしたものである。
【0139】上記予測確率生成器22は、被復号化画素
Px′に対する参照画素P0′〜P9′の画素値から、
被復号化画素Px′の画素値とその予測画素値とが一致
する確率を予測確率Skとして求め、被復号化画素P
x′に対する予測確率Skを上記復号化器26bに出力
する構成となっている。
【0140】ここで、上記復号化器26bは、上記実施
の形態2の画像符号化装置102により符号化された画
像符号化信号Csの復号化処理を行う構成となってい
る。
【0141】次に作用効果について説明する。なお、上
記実施の形態1の画像符号化装置と共通する動作につい
てはその説明を省略する。このような構成の画像復号化
装置105による2値形状信号の復号化処理において
も、被復号化画素Px′に対する参照画素P0′〜P
9′のうち未復号化画素に相当するものについては、そ
の画素値が上記実施の形態5の画像復号化装置105と
同様に復号化済画素の画素値から生成され、すべての参
照画素P0′〜P9′に対応する画素値が予測確率生成
器22に格納される。
【0142】そして、上記予測確率生成器22では、上
記参照画素P0′〜P9′の画素値に基づいて、被復号
化画素Px′に対する予測確率Skを求める。この予測
確率Skが上記予測確率生成器22から復号化器26b
に出力されると、該復号化器26bでは、被復号化画素
Px′の画素値と予め設定されている予測画素値との差
分値に対して、上記予測確率Skに応じた復号化処理を
行う。
【0143】このように本実施の形態6では、2値の画
像信号を符号化してなる画像符号化信号を復号化する画
像復号化装置106において、ブロック境界に隣接する
予測値生成が困難な被符号化画素を、符号化効率の劣化
を抑えつつ符号化することができる符号化処理に対応す
る復号化処理を実現できる。
【0144】実施の形態7.図11は本発明の実施の形
態7による画像復号化装置の構成を示すブロック図であ
る。なお、図中、図8と同一符号は上記実施の形態5の
画像符号化装置105におけるものと同一のものを示
す。
【0145】本実施の形態7の画像復号化装置107
は、上述したように多値の画像信号に対して符号化処理
を行うもので、上記実施の形態3の画像符号化装置10
3により符号化された画像符号化信号Csの復号化処理
を行う構成となっている。
【0146】具体的には、上記画像復号化装置107の
予測確率生成部170は、上記実施の形態5の画像符号
化装置105における予測値生成器14に加えて予測確
率生成器22を有する構成となっている。
【0147】上記予測確率生成器22は、上記予測値生
成器14と同様、選択スイッチ12の出力Soutを受
け、被復号化画素Px′に対する参照画素P0′〜P
9′の画素値を順次格納し、これらの画素値に基づい
て、上記予測値生成器14にて参照画素P0′〜P9′
に基づいて予測される予測画素値Spの確からしさを示
す予測確率Skを出力する構成となっている。
【0148】そして、上記復号化器26cは上記実施の
形態3の符号化器16cによる符号化処理に対応する復
号化処理を行うものであり、該復号化器26cは、上記
予測値生成器14からの予測画素信号Sp及び予測確率
生成器22からの予測確率Skに基づいて、被復号化画
素Px′の画素値を復号化する構成となっている。
【0149】次に作用効果について説明する。なお、上
記実施の形態5の画像符号化装置と共通する動作につい
てはその説明を省略する。このような構成の画像復号化
装置107による多値の画像信号の復号化処理において
も、被復号化画素Px′に対する参照画素P0′〜P
9′のうち未復号化画素に相当するものについては、そ
の画素値が上記実施の形態5の画像復号化装置105と
同様に復号化済画素の画素値から生成され、すべての参
照画素P0′〜P9′に対応する画素値が予測確率生成
器22及び予測値生成器14に格納される。
【0150】そして、予測値生成器14では、上記実施
の形態5と同様にして参照画素P0′〜P9′から被復
号化画素Px′の予測画素値を求める。また上記予測確
率生成器22では、上記参照画素P0′〜P9′の画素
値に基づいて、被復号化画素Px′に対する予測確率を
求める。
【0151】上記予測画素値Sp及び予測確率Skが復
号化器26c及び局所復号化器24に出力されると、該
復号化器26cでは、被復号化画素Px′の画素値と予
測値生成器14からの予測画素値との加算値に対して、
上記予測確率Skに応じた復号化処理を行う。この再生
された被復号化画素Px′の画素値は上記主メモリ4に
格納される。
【0152】このように本実施の形態7では、多値の画
像信号を符号化してなる画像符号化信号を復号化する画
像復号化装置107において、ブロック境界に隣接する
予測値生成が困難な被符号化画素を、符号化効率の劣化
を抑えつつ符号化することができる符号化処理に対応す
る復号化処理を実現できる。
【0153】なお、上記実施の形態5,6,7では、画
像復号化装置として、実施の形態1,2,3の画像復号
化装置101,102,103により可逆符号化した画
像符号化信号を復号化するものを示したが、上記復号化
器26aを、非可逆符号化に対応する復号化処理を行う
構成とすることにより、上記実施の形態5,6,7にお
ける画像復号化装置105,106,107を、実施の
形態4,その変形例1,2の画像符号化装置104,1
04a,104bに対応するものとできる。
【0154】また、上記実施の形態で示した符号化装置
あるいは復号化装置の構成を実現するための符号化ある
いは復号化プログラムを、フロッピーディスク等のデー
タ記憶媒体に記録するようにすることにより、上記実施
の形態で示した処理を、独立したコンピュータシステム
において簡単に実施することが可能となる。
【0155】図12(a) は、上記実施の形態の符号化あ
るいは復号化処理を、上記符号化あるいは復号化プログ
ラムを格納したフロッピーディスクを用いて、コンピュ
ータシステムにより実施する場合を説明するための図で
ある。
【0156】図12(b) は、フロッピーディスクの正面
からみた外観、断面構造、及びフロッピーディスクを示
し、図12(a) は、記録媒体本体であるフロッピーディ
スクの物理フォーマットの例を示している。フロッピー
ディスクFDはケースF内に内蔵され、該ディスクの表
面には、同心円状に外周からは内周に向かって複数のト
ラックTrが形成され、各トラックは角度方向に16の
セクタSeに分割されている。従って、上記プログラム
を格納したフロッピーディスクでは、上記フロッピーデ
ィスクFD上に割り当てられた領域に、上記プログラム
としてのデータが記録されている。
【0157】また、図12(c) は、フロッピーディスク
FDに上記プログラムの記録再生を行うための構成を示
す。上記プログラムをフロッピーディスクFDに記録す
る場合は、コンピュータシステムCsから上記プログラ
ムとしてのデータをフロッピーディスクドライブを介し
て書き込む。また、フロッピーディスク内のプログラム
により上記符号化あるいは復号化装置をコンピュータシ
ステム中に構築する場合は、フロッピーディスクドライ
ブによりプログラムをフロッピーディスクから読み出
し、コンピュータシステムに転送する。
【0158】上記説明では、データ記録媒体としてフロ
ッピーディスクを用いて説明を行ったが、光ディスクを
用いても同様に行うことができる。また、記録媒体はこ
れに限らず、ICカード、ROMカセット等、プログラ
ムを記録できるものであれば同様に実施することができ
る。
【0159】また、上記実施の形態2,3及び実施の形
態4の変形例1,2では、予測確率に応じて符号化方法
を切換える例を、実施の形態5,6では、予測確率に応
じて復号化方法を切換える例を示したが、上記予測確率
に応じて符号語(符号化テーブル)を変更してもよい。
特に算術符号で符号化する場合は予測確率により算術符
号に相当する確率テーブルを更新するようにすることに
より、簡単な構成により、上記実施の形態2,3及び実
施の形態4の変形例1,2の画像符号化装置、あるいは
実施の形態5,6の画像復号化装置を実現することがで
き、この場合、その実用上の効果は非常に大きい。
【0160】また、本発明は、被符号化画素の予測画素
値をその周辺に位置する複数の周辺画素の画素値を参照
して予測する際、該周辺画素のうちの未符号化画素につ
いては、上記周辺画素のうちの符号化済画素の画素値を
用いて擬似画素値を生成するようにしたものであるが、
被符号化画素のブロック内での位置に応じて、その予測
画素値を生成する際に参照される1群の周辺画素とし
て、被符号化画素周辺での配置が異なるものを用いるよ
うにしてもよい。
【0161】例えば、図14を用いて具体的に説明する
と、被符号化画素Pxがブロックの境界に位置する場合
には、その周辺画素P0, P1, P3, P4, P5, P
8,P9のみを参照画素とし、被符号化画素Pxがブロ
ックの境界以外に位置する場合には、その周辺画素P
0, P1, P2, P3, P4, P5, P6, P7, P
8, P9の全てを参照画素とする。そして、被符号化画
素Pxを符号化する際には、その周辺画素P0, P1,
P3, P4, P5, P8, P9のみで構成される符号語
と、周辺画素P0, P1, P2, P3, P4, P5, P
6, P7, P8, P9の全てで構成される符号語とを切
り替えて使用する。
【0162】言い換えると、符号化器を、被符号化画素
Pxのブロック内での位置に応じた符号語を複数有する
構成とし、上記被符号化画素Pxの位置に応じて符号語
を切換える構成とする。
【0163】このような構成によっても、上述した本発
明の実施の形態の画像符号化装置と同様な効果が得られ
ることは、本発明の実施の形態から容易に類推できる。
【0164】なお、復号化器についても、図17に示す
被復号化画素Px′のブロック内での位置に応じた符号
語を複数有する構成とし、上記被復号化画素Px′の位
置に応じて符号語を切換える構成とすることにより、上
記実施の形態の画像復号化装置と同様な効果が得られる
ことは言うまでもない。
【0165】
【発明の効果】この発明に係る画像復号化装置によれ
ば、被復号化画素周辺に位置する複数の周辺画素のうち
の未復号化画素の画素値を、上記複数の周辺画素のうち
の復号化済画素の画素値に基づいて得られる擬似画素値
に置き換える画素値置換手段を備えたので、1画像表示
領域に対応する画像符号化信号をブロック単位で復号化
する処理を、被復号化画素周辺の周辺画素の画素値を画
素毎に参照して行う際、被復号化画素がブロックの境界
に隣接して位置し、参照される複数の周辺画素に未復号
化画素が含まれる場合であっても、未復号化画素の画素
値として、他の周辺画素の画素値との間で相関のとれた
擬似画素値を参照することができる。
【0166】このため、画素単位での適応的な復号化処
理とブロック単位での復号化処理とを、未復号化画素と
被復号化画素との間での画素値の相関を損なうことなく
組み合わせた復号化方法を実現できる。これにより、画
素単位での適応的な符号化処理とブロック単位での符号
化処理とを組み合わせた符号化方法により符号化した画
像符号化信号を、正しく復号化することができる効果が
ある。
【0167】また、上記復号化済画素の画素値及び未復
号化画素の擬似画素値に基づいて、被復号化画素を復号
化する算術符号に相当する確率テーブルを選択して、被
復号化画素に対する画素値の復号化を行うので、確率テ
ーブルを画素毎に適応的に切り替えて算術符号化処理を
施した画像符号化信号を、正しく復号化することができ
る。
【0168】このように本発明の画像復号化装置は、画
像信号の圧縮処理における符号化効率の向上を図ること
ができ、画像信号の伝送や記憶を行うシステムにおける
画像符号化処理や画像復号化処理を実現するものとして
極めて有用であり、特に、MPEG4等の規格に準拠し
た動画像の圧縮,伸長処理に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像符号化装置による符号化処理における
未符号化画素の画素値を生成する処理をフローチャート
により示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2による画像符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態3による画像符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態4による画像符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】上記実施の形態4の変形例1による画像符号化
装置の構成を示すブロック図である。
【図7】上記実施の形態4の変形例2による画像符号化
装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態5による画像復号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図9】上記画像復号化装置による復号化処理における
未復号化画素の画素値を生成する処理をフローチャート
により示す図である。
【図10】本発明の実施の形態6による画像復号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態7による画像復号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図12】図12(a),図12(b),図12(c)は、上記
実施の形態の画像符号化装置による符号化処理あるいは
画像復号化装置による復号化処理をコンピュータシステ
ムにより実現するためのプログラムを格納したデータ記
憶媒体を示す図である。
【図13】図13(a)、図13(b)は、ブロック単位の符
号化処理における1フレーム画面を複数のブロックに区
分する様子を示す模式図である。
【図14】画素単位での適応的な符号化処理を説明する
ための模式図である。
【図15】上記ブロック単位の符号化処理と画素単位で
の符号化処理とを組み合わせた組合せ符号化方法におけ
る問題点を説明するための模式図である。
【図16】図16(a)、図16(b)は、ブロック単位の復
号化処理における1フレーム画面を複数のブロックに区
分する様子を示す模式図である。
【図17】画素単位での適応的な復号化処理を説明する
ための模式図である。
【図18】上記ブロック単位の復号化処理と画素単位で
の復号化処理とを組み合わせた組合せ復号化方法におけ
る問題点を説明するための模式図である。
【符号の説明】
2 ブロック化器 4 カウンタ 6a,6b 第1,第2補助メモリ 8 カウンタ 10 符号化/未符号化判定器 12 選択スイッチ 14 予測値生成器 16a,16b,16c,16d,16e,16f 符
号化器 20 復号化/未復号化判定器 22 予測確率生成器 24 局所復号化器 26a,26b,26c 復号化器 30 逆ブロック化器 101,102,103,104,104a,104b
画像符号化装置 105,106,107 画像復号化装置 110,120,130,140,140a,140
b,150,160,170 予測値生成部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を構成する画素値を、被符号化
    画素の周辺に位置する複数の周辺画素の画素値に基づい
    て順次符号化する処理を、所定数の画素からなるブロッ
    ク毎に行って得られた画像符号化信号を、該ブロック毎
    に復号化する画像復号化装置であって、 被復号化画素の周辺に位置する複数の周辺画素のうちの
    未復号化画素の画素値を、該複数の周辺画素のうちの復
    号化済画素の画素値から所定の規則に基づいて得られる
    擬似画素値と置換する画素値置換手段と、 上記各ブロックに対応する複数の画素値からなる画像符
    号化信号を受け、該各画素値を上記復号化済画素の画素
    値及び未復号化画素の擬似画素値に基づいて順次復号化
    する復号化処理を、上記ブロック単位で行って、各ブロ
    ックに対応した画像復号化信号を出力する復号化手段
    と、 上記各ブロックに対応した画像復号化信号を統合して出
    力する逆ブロック化手段とを備え、 上記復号化手段は、上記復号化済画素の画素値及び未復
    号化画素の擬似画素値に基づいて、上記被復号化画素の
    画素値を算術復号化するための符号コードに相当する確
    率テーブルを選択し、上記被復号化画素に対する算術復
    号化処理を、該選択した確率テーブルに基づいて行うも
    のであることを特徴とする画像復号化装置。
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