JP3176180U - ルアー - Google Patents
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Abstract
【課題】魚に引っ掛ける必要時以外は、常に釣針が露出されるのを防止するようにしたルアーを提供する。
【解決手段】釣り糸に連結されて釣りに供されるルアー1において、内側に釣針収納部11を有するとともに、釣り糸に連結されるルアー本体10と、魚の捕食動作によって移動する作用部42と魚を引っかけるフック部41とを有する。さらに、ルアー本体10によって支持されて、フック部41が釣針収納部11に収納された収納位置と、ルアー本体10から突出された突出位置とを取り得る釣針40と、を備え、釣針40は、ルアー本体10に対する魚の捕食動作による作用部42の動作により、収納位置から突出位置に移動する。
【選択図】図1
【解決手段】釣り糸に連結されて釣りに供されるルアー1において、内側に釣針収納部11を有するとともに、釣り糸に連結されるルアー本体10と、魚の捕食動作によって移動する作用部42と魚を引っかけるフック部41とを有する。さらに、ルアー本体10によって支持されて、フック部41が釣針収納部11に収納された収納位置と、ルアー本体10から突出された突出位置とを取り得る釣針40と、を備え、釣針40は、ルアー本体10に対する魚の捕食動作による作用部42の動作により、収納位置から突出位置に移動する。
【選択図】図1
Description
本考案は、ルアーフィッシングの釣りに使用するルアーに関する。
ルアーフィッシングの釣りに使用するルアー(疑似餌)は、大別して、ハードルアーとソフトルアーとあるが、いずれも、プラスチック、金属、革等で形成されたルアー本体と、これに取り付けられて使用される釣針とを備えている。
ルアーは、釣針が初めからルアー本体に取り付けられている場合も、ルアーを使用する際にルアー本体に取り付けて使用する場合もあるが、いずれの場合も使用時には、釣竿に取り付けられた釣り糸の先に装着され、釣竿を振り下ろすことで、水面、海面に投入される。そして、リールを適宜に巻き上げて、ルアーをそれがあたかも生き物であるがごとく回遊させることで魚を誘い、ルアーを捕食した魚を釣針で引っかけて釣り上げる。
ルアーは、その釣針がルアー本体から常に露出された状態になっていた。
このため、ルアーは、保管箱等で保管する際に、ルアー本体に釣針が取り付けられている場合も、別体の場合も、ルアー本体と釣針との合計の保管スペースが必要であるため、保管スペースが多く必要であるという問題があった。
このため、ルアーは、保管箱等で保管する際に、ルアー本体に釣針が取り付けられている場合も、別体の場合も、ルアー本体と釣針との合計の保管スペースが必要であるため、保管スペースが多く必要であるという問題があった。
また、手でルアーを取り扱う際、すなわち、保管箱から取り出したり、ルアー本体に釣針を取り付けたり、ルアーを釣り糸の先に取り付けたりする際に、釣針でけがをしたり、釣針を他のものに引っかけたりするという問題があった。
また、釣り時には、ルアーを水面等に投入する際に、近くにいる他の釣り人や、草木に釣針を引っかけたりするという問題があった。
さらに、ルアーを水面等に投入後、リールを回転させて、釣り糸を巻き上げてルアーを引き寄せる際に、釣針を水草や岩に引っ掛けてしまうという問題があった。
本考案は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、保管箱等での保管時の保管スペースが少なくて済み、取り扱い時の釣針によるけがを防止し、取り扱い時や水面等への投入時や投入後の引き寄せ時等に釣針が近くの人や草木や水草や岩等に引っ掛かることを防止するようにしたルアーを提供することを目的とするものである。
請求項1に係る考案は、釣り糸に連結されて釣りに供されるルアーにおいて、内側に釣針収納部を有するとともに、前記釣り糸に連結されるルアー本体と、一端部に作用部を有し、他端部にフック部を有し、前記作用部が前記ルアー本体から突出して前記フック部が前記釣針収納部に収納される収納位置と、前記作用部に対する魚の捕食動作によって前記フック部が前記ルアー本体から突出される突出位置との間を、前記ルアー本体によって移動可能に支持された第1釣針と、前記第1釣針を前記収納位置に保持するとともに、前記魚の捕食動作により前記第1釣針の前記収納位置から前記突出位置への移動を許容する保持部材と、を備える、ことを特徴とする。
請求項2に係る考案は、請求項1に係るルアーにおいて、前記第1釣針は、前記作用部と前記フック部との間に、前記ルアー本体によって揺動可能に支持される揺動中心を有し、揺動動作によって前記収納位置と前記突出位置との間を移動する、ことを特徴とする。
請求項3に係る考案は、請求項1又は2に係るルアーにおいて、前記ルアー本体は、前記釣り糸が連結される一方の端部と、前記一方の端部から遠い他方の端部と、前記一方の端部と前記他方の端部とを連結するとともに相互に対向する一対の側部とを有し、前記第1釣針は、前記収納位置に配置された際に、前記作用部が一方の前記側部から突出し、前記突出位置に配置された際に、前記フック部が他方の前記側部から突出して前記フック部の先端を前記一方の端部側に向ける、ことを特徴とする。
請求項4に係る考案は、請求項1ないし3のいずれか1項に係るルアーにおいて、前記第1釣針を前記突出位置にロックするロック機構を備える、ことを特徴とする。
請求項5に係る考案は、請求項2ないし4のいずれか1項に係るルアーにおいて、前記作用部は、前記第1釣針が前記収納位置に配置された状態において、前記ルアー本体の前記一方の側部における前記作用部近傍に対して直交する方向の力が、前記作用部に作用したときに、前記第1釣針を前記収納位置方向に向けて付勢する、ことを特徴とする。
請求項6に係る考案は、請求項2ないし5のいずれか1項に係るルアーにおいて、前記作用部は、前記第1釣針が前記収納位置に配置された状態において、前記魚の前記捕食動作により前記一方の端部側から前記他方の端部側に引かれたときに、前記第1釣針を前記突出位置に突出させる、ことを特徴とする。
請求項7に係る考案は、請求項3ないし6のいずれか1項に係るルアーにおいて、前記第1釣針と同じ構造で、前記収納位置に配置された際に、前記作用部が他方の前記側部から突出し、前記突出位置に配置された際に、前記フック部が一方の前記側部から突出して前記フック部の先端を前記一方の端部側に向ける第2釣針を備える、ことを特徴とする。
請求項8に係る考案は、請求項7に係るルアーにおいて、前記第1釣針と前記第2釣針とからなる第1組よりも前記他方の端部側に、前記第1釣針と前記第2釣針と同じ構造の第3釣針と第4釣針からなる第2組とを備える、ことを特徴とする。
請求項9に係る考案は、請求項8に係るルアーにおいて、前記第3釣針及び前記第4釣針が、前記第1釣針及び前記第2釣針よりも小さい、ことを特徴とする。
請求項10に係る考案は、請求項1に係るルアーにおいて、前記第1釣針は、前記作用部と前記フック部との間の中間部が、前記ルアー本体によってスライド可能に支持され、スライド動作によって前記収納位置と前記突出位置との間を移動する、ことを特徴とする。
請求項1の考案によれば、第1釣針は、魚の捕食動作により、収納位置から突出位置に移動されるので、ルアー本体から突出されたフック部によって魚を引っかけることができる。一方、捕食動作以外の場面では、第1釣針は、収納位置に配置されてフック部が釣針収納部に配置されて露出されないので、露出された第1釣針に起因する不具合をなくすことができる。すなわち、保管箱等での保管時の保管スペースが少なくて済み、取り扱い時の第1釣針によるけがを防止し、取り扱い時や水面等への投入時や投入後の引き寄せ時等に第1釣針が近くの人や草木や水草や岩等に引っ掛かることを防止することができる。
請求項2の考案によれば、第1釣針の収納位置と突出位置との間の移動を、揺動動作によって行うことができるので、揺動動作以外の他の動作、例えば、スライド動作を実現するための構成と比較して、構成を簡単にすることができる。
請求項3の考案によれば、収納位置の配置された第1釣針は、一方の側部から作用部が突出されているので、ルアー本体の他方の端部側からの魚の捕食動作によってこの作用部が動かされると、揺動動作によって、他方の側部からフック部を突出位置に突出させる。このとき、突出位置に配置されたフック部は、その先端が一方の端部側に向いているので、魚の口に引っ掛かる。
請求項4の考案によれば、突出位置に突出された第1釣針をロック機構でロックすることにより、フック部に引っかかった魚を確実に捕獲することができる。
請求項5の考案によれば、第1釣針が収納位置に配置された状態の作用部に外力が作用した場合に、第1釣針は、突出位置方向に向けて付勢される確率よりも、収納位置方向に向けて付勢される確率の方が高いので、突出位置に露出されるおそれが少ない。
請求項6の考案によれば、魚の捕食動作により、作用部がルアー本体の一方の端部側(釣り糸が連結される端部側)から他方の端部側に引かれたときに、すなわち、例えば、釣り糸を巻き上げてルアーを引き寄せている動作中に、ルアー本体に対する魚の捕食動作が発生して、ルアー本体に対して作用部が相対的に他方の端部側に引かれた際に、第1釣針が突出位置に配置されてフック部が突出されて、魚の口に引っ掛かる。
請求項7の考案によれば、突出位置に配置された際にフック部が一方の側部から突出される第1釣針に加えて、他方の側部から突出される第2釣針を備えているので、魚を確実に捕獲することができる。
請求項8の考案によれば、さらに、第3釣針と第4釣針とを備えているので、より一層、魚を確実に捕獲することができる。特に、魚の捕食動作時に、ルアー本体の他方の端部側を浅く捕食して、第1釣針、第2釣針までは届かなかった魚を確実に捕獲することができる。
請求項9の考案によれば、第3釣針、第4釣針が、第1釣針、第2釣針よりも小さいので、これら第3釣針、第4釣針によって、口の小さい魚を捕獲することができる。
請求項10の考案によれば、第1釣針は、スライド動作によって収納位置と突出位置との間を移動するので、簡単な構造とすることができる。
以下、本考案を適用した実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同一又は類似の構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
<実施形態1>
図1〜図5を参照して本考案を適用した実施形態1に係るルアー1について説明する。ここで、図1は、ルアー1の分解斜視図である。図2(A)は第1釣針40の収納位置P1を説明する図であり、(B)は突出位置P2を説明する図である。図3は、第1釣針40の揺動中心となる軸14を説明する図である。図4は、ロック機構60を説明する図である。図5は、第1釣針40が突出位置P2に配置された状態を示す左側面図である。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、図1中の矢印で示す上下前後左右が、ルアー1の上下前後左右に対応するものとして説明する。また、適宜、ルアー1の上下方向の寸法を高さ、前後方向の寸法を長さ、左右方向の寸法を幅というものとする。
ルアー1は、ルアー本体10と、第1釣針40と、保持部材50とを備えて構成されている。
図示例のルアー本体10は、魚の形態を模して形成されており、左右方向の幅寸法よりも上下方向の高さ寸法が長く、さらに高さ寸法よりも前後方向の長さ寸法が長く形成されている。
ルアー1は、ルアー本体10と、第1釣針40と、保持部材50とを備えて構成されている。
図示例のルアー本体10は、魚の形態を模して形成されており、左右方向の幅寸法よりも上下方向の高さ寸法が長く、さらに高さ寸法よりも前後方向の長さ寸法が長く形成されている。
ルアー本体10は、図1,図2に示すように、釣り糸70が連結される前端部(一方の端部)10aと、この前端部10aから遠い後端部(他方の端部)10bと、前端部10aと後端部10bとを連結するとともに相互に対向する上側部(一方の側部)10c、下側部(他方の側部)10dからなる一対の側部とを有している。
ルアー本体10は、左右方向に直角で、かつ左右方向の中心を通る平面(不図示)によって左右に分割されて、左本体20と右本体30となっている。これら左本体20と右本体30とは、上述の平面を基準にほぼ面対称に形成されていて、両者を嵌合、接着等によって合わせることで、ルアー本体10が形成されている。
右本体30には、前後方向の中央に、凹部31が形成されている。この凹部31は、後述する左本体20の凹部21とともに、釣針収納部11を構成する。凹部31の上側でかつ前側、及び下側には、切欠部32,33が形成されている。これら切欠部32,33は、後述の左本体20の切欠部22,23とともに、上側部10c、下側部10dにスリット状の開口部12,13を構成する。なお、これら開口部12,13からは後述する第1釣針40の一部が出入りする。
凹部31の前側の上部には、右本体30を左右方向に貫通する透孔34が穿設されている。この透孔34には、第1釣針40の揺動中心となる軸14が貫通されている。
右本体30の前端部10aには、釣り糸70が連結される透孔35が形成されている。
凹部31には、これと同形で、凹部31の深さよりも薄い、シート状の保持部材50が配設されている。保持部材50には、上述の透孔34に対応する位置に透孔51が穿設され、また、後述するロック機構60に対応する位置に透孔52が穿設されている。保持部材50としては、例えば、シリコーンゴムシートを使用することができる。
左本体20は、上述の右本体30とほぼ同様に形成されている。
すなわち、左本体20には、前後方向の中央に、凹部21が形成されている。この凹部21は、上述の右本体30の凹部31とともに、釣針収納部11を構成する。凹部21の上側でかつ前側、及び下側には、切欠部22,23が形成されている。これら切欠部22,23は、上述の右本体30の切欠部32,33とともに、上側部10c、下側部10dにスリット状の開口部12,13を構成する。なお、これら開口部12,13からは後述する第1釣針40の一部が出入りする。
凹部21の前側の上部には、左本体20を左右方向に貫通する透孔24が穿設されている。この透孔24には、第1釣針40の揺動中心となる軸14が貫通されている。
左本体20の前端部10aには、釣り糸70が連結される透孔25が形成されている。
凹部21には、これと同形で、凹部21の深さよりも薄い、シート状の保持部材50が配設されている。保持部材50には、上述の透孔24に対応する位置に透孔51が穿設され、後述するロック機構60に対応する位置に透孔52が形成されている。保持部材50としては、例えば、シリコーンゴムシートを使用することができる。なお、保持部材50は、図1では、1枚のみ図示しているが、同様のものが、右本体30の凹部31と左本体20の凹部21とに配設されている。
左本体20には、さらに、透孔24よりも後側で、かつ下側に、ロック機構取付孔26が形成されている。ロック機構取付孔36は、図4に示すように、小径部27と、大径部28と、この大径部28の入口(表面側)に形成された雌ねじ部29とを備えていて、後述するロック機構60が配設される。
図1,図2に示すように、第1釣針40は、全体として屈曲形状に形成されていて、一端部に作用部42を有し、他端部にフック部41を有し、これら作用部42とフック部41との間に揺動中心43を有している。揺動中心43からフック部41に向かって延びるフック側アーム44の先端にフック部41の基端部があり、フック部41の先端には、カエシ46が形成されている。
揺動中心43から作用部42に向かって延びる作用側アーム45の先端部に作用部42が設けられている。フック側アーム44の中間には、後述するロック機構60のロックピン61が係脱可能な透孔47が穿設されている。
第1釣針40は、その揺動中心43を軸14が左右方向に貫通することで、ルアー本体10によって揺動可能に支持されている。図3に示すように、軸14は、右本体30の透孔34、右側の保持部材50の透孔51、第1釣針40の揺動中心43、左側の保持部材50の透孔51、左本体20の透孔24を貫通して、第1釣針40を揺動可能に支持している。これにより、第1釣針40は、図2(A)に示す収納位置P1と、図2(B)に示す突出位置P2との間を移動することが可能となる。なお、突出位置P2に配置された第1釣針40は、後述のロック機構60によってその位置に保持される。
第1釣針40は、揺動中心43が、凹部31における前側で、かつ上側に配置されている。また、フック側アーム44は、作用側アーム45よりも長く形成されている。これにより、作用部42の動きを拡大してフック部41に伝えている。
第1釣針40は、図2(B)の突出位置P2に配置された状態において、フック側アーム44は、下側斜め後方に延びて、その一部(先端側)を下側部10dの開口部13から突出させ、先端部(下端部)がフック部41の基端部に連続している。フック部41は、基端部がフック側アーム44の先端部に連結されていて、カエシ46を有する先端部が前方に向かって延びている。
第1釣針40が突出位置P2に配置された際のフック部41は、下側部10dの開口部13から適宜な距離dを隔てて配置されている。これにより、フック部41が魚の口に引っ掛かるようになっている。
図2(B)の突出位置P2に配置された状態において、作用側アーム45は、上側斜め後方に延びて、作用部42を開口部12から突出させている。
第1釣針40は、図2(A)に示す収納位置P1において、フック側アーム44は、揺動中心43から後方に延び、その先端部から、フック部41が下側斜め前方に延びる。この状態において、フック側アーム44及びフック部41は、全体が、釣針収納部11に収納されていて、ルアー本体10の外側に露出されることはない。
一方、図2(A)に示すように、第1釣針40が収納位置P1に配置された状態において、作用側アーム45は、上側斜め前方に向けて延びていて、先端の作用部42を、上側部10cの開口部12から突出させている。
これにより、第1釣針40が収納位置P1に配置されている状態で、作用部42に外力が作用したときに、フック部41がルアー本体10の外部に露出しにくいようになっている。すなわち、例えば、第1釣針40が収納位置P1に配置されている状態の、作用部近傍におけるルアー本体10の上側部10cの接線をHとすると、この接線Hに対して直交する方向に外力F1が作用したとき、その外力F1の延長と、揺動中心43との位置関係に基づいて、第1釣針40には、これを収納位置P1側に付勢するモーメントが作用する。
つまり、作用部42にいろんな方向から外力が作用した場合に、第1釣針40は、突出位置P2側よりも収納位置P1側に付勢される確率が高くなっている。
第1釣針40は、上述の2枚の保持部材50に挟持されることで、収納位置P1に配置される。保持部材50の材質や厚さ、さらには第1釣針40自体の厚さを適宜に設定することにより、収納位置Pに配置された第1釣針40が容易に移動しないようにする。
すなわち、魚の捕食動作により、第1釣針40の作用部42がルアー本体10に対して相対的に後方に引かれた場合に、揺動中心43を基準として、第1釣針40が図2(A)中の時計回りに回転し、フック部41が釣針収納部11の開口部13から飛び出すようにする。これ以外、例えば、ルアー1の搬送中や、釣り時にルアー1を投入する場合、投入後、魚の捕食動作がない状態で、釣り糸を巻き上げてルアー1を引き寄せる場合等には、第1釣針40を収納位置P1に保持するような摩擦力が発生するようにする。
なお、挟持力を適宜に設定することが可能であれば、上述のように2枚の保持部材50の間で第1釣針40を挟持するに代えて、1枚の保持部材50と、右本体30の凹部31あるいは左本体20の凹部21との間で、第1釣針40を挟持するようにしてもよい。
第1釣針40は、図1,図4に示すロック機構60によって突出位置P2にロック(保持)される。ロック機構60は、ロックピン61と、圧縮ばね62と、雄ねじ部材63と、キャップ64とを有している。ロックピン61は、先端に傾斜面65を有している。この傾斜面65は、第1釣針40が収納位置P1から突出位置P2に移動する際には、第1釣針40の透孔47に対するロックピン61の先端の係合を許容し、係合後には、突出位置P2から収納位置P1に向かっての移動を禁止するように傾斜している。
ロックピン61の先端近傍には、大径のフランジ部66が形成されていて、図4に示すように、ロック機構取付孔26の小径部27と大径部28との間の、ストッパとして働く段部に係合するようになっている。ロックピン61の中間は、圧縮ばね62を貫通している。圧縮ばね62は、雌ねじ部29に螺合された雄ねじ部材63とフランジ部66との間に介装されていて、ロックピン61を第1釣針40側に付勢している。ロックピン61の基端部には、キャップ64が螺合されている。
上述構成のルアー1は、保管時や運搬時(搬送時)には、第1釣針40を収納位置P1に配置して、2枚の保持部材50の間で挟持することにより、フック部41がルアー本体10から不用意に飛び出して露出することを防止している。例えば、図2(A)に示すように、作用部42に対して、上方から外力F1が加わった場合でも、上述した形状に起因して、収納位置P1に保持されて、ルアー本体10の外側にフック部41が露出されるおそれはない。このため、保管時や搬送時に、フック部41によって指等を怪我したり、フック部41が他の物に引っかかったりする事故を防止することができる。
また、ルアー1は、釣竿に釣り糸70を付け、釣り糸70の先端に取り付けて、海中に投げ入れる際、及びリールを使用してのルアー1の回遊行為を行っている際にも、収納位置P1に保持される。このため、投入時に第1釣針40が他の釣り人や草木に引っ掛かったりするのを防止できる。また、ルアー1の回遊行為を行っている際も、第1釣針が水草や岩等に引っ掛かったりするおそれがない。
ルアー1は、回遊行為により釣り糸70が矢印F3方向に引かれている際に、ルアー本体10に対する魚の捕食動作が発生すると、収納位置P1にある第1釣針40の作用部42が、図2(A)中の矢印F2方向に相対的に引かれる。これにより、第1釣針40は、揺動中心43を基準として矢印R1方向に回転し、フック部41がルアー本体10の外部に突出されて、魚の口に引っ掛かり、さらに回転して、ロック機構60によって突出位置P2にロックされる。このとき、第1釣針40は、突出位置P2にロックされるので、例えば、第1釣針40が反時計回りに回転して、魚の口から外れたりすることがない。
魚を釣り上げた釣り人は、魚の口から第1釣針40を外し、その後、この第1釣針40を収納位置P1に戻して、ルアー1を海中に投げ入れて、次の魚を狙う。
<実施形態2>
<実施形態2>
図6〜図9を参照して、実施形態2に係るルアー2について説明する。
ここで、図6は、ルアー2の分解斜視図である。図7は、ルアー2の分解正面図である。図8は、第1釣針40、第2釣針40Aがそれぞれ突出位置P2に配置された状態を示す左側面図である。なお、以下の説明では、上述のルアー1と異なる構成を主に説明し、同様あるいは類似の構成については、同じ符号を付して、適宜説明を省略する。
ルアー2は、図6に示すように、2本の第1釣針40、第2釣針40Aを有している。ルアー2は、右本体30と、左本体20との間に、中央本体80を有している。
ここで、左本体20、第1釣針40、保持部材50、左のロック機構60は、上述のルアー1のそれらと同じ構成及び作用である。
また、右本体30は、凹部31の、上側部10cの切欠部32が大きく、下側部10dの切欠部33が小さく、さらに、軸14が貫通する透孔34が下側に位置し、ロック機構取付孔26が設けられていて、このロック機構取付孔26が透孔34よりも上方に位置している。また、このロック機構取付孔26には、左のロック機構60と同様の構成の右のロック機構60が配設されている。右の第2釣針40Aは、左の第1釣針40に対して、上下方向が逆になるように配設されている。
中央本体80は、左側に、上述の左本体20の凹部21とともに釣針収納部11を構成する凹部81Aを有し、右側に、上述の右本体30の凹部31とともに釣針収納部11を構成する凹部81Bを有している。
ルアー2において、第1釣針40は、上述の実施形態1のルアー1の第1釣針40と構成及び作用効果は同じである。
一方、第2釣針40Aは、揺動中心43を左右方向に貫通する軸14によって図6に示す収納位置P1と、図8に示す突出位置P2との間を揺動可能に支持されている。また、収納位置P1に配置された第2釣針40Aは、右本体30側に配設された保持部材50と、中央本体80側に配設された保持部材50との間に挟持されて、収納位置P1を保持するようになっている。収納位置P1に配置された第2釣針40Aは、その作用部42が、魚の捕食動作によって後方に引かれることにより、図6中の反時計回りに回転して、図8に示す突出位置P2に配置される。
本実施形態では、ルアー2は、魚の捕食動作によって、第1釣針40は、フック部41がルアー本体10Aの下側部10dから突出されて突出位置P2にロックされ、第2釣針40Aは、フック部41がルアー本体10Aの上側部10cから突出されて突出位置P2にロックされる。
つまり、2本の第1釣針40と第2釣針40Aのそれぞれのフック部41をそれぞれルアー本体10Aの下側と上側とに位置させた状態でロックされるので、捕食動作を行った魚に対して、2つのフック部41が確実に引っ掛かるようになっている。
なお、図9に示す例では、図8に示す第1釣針40、第2釣針40Aからなる第1組に、さらにその後方に、第3釣針40B、第4釣針40Cからなる第2組の釣針を追加している。これら第3釣針40B、第4釣針40Cは、上述の第1釣針40、第2釣針40Aよりも小さい釣針としている。
このように、第1組と第2組との釣針を配設することにより、より一層、魚を確実に捕獲することができる。特に、魚の捕食動作時に、ルアー本体2の後端部10b側を浅く捕食して、第1釣針40、第2釣針40Aまでは届かなかった魚を、これら第3釣針40B、第4釣針40Cにより、確実に捕獲することができる。
さらに、第3釣針40B、第4釣針40Cが、第1釣針40、第2釣針40Aよりも小さいので、これら第3釣針40B、第4釣針40Cによって、口の小さい魚を捕獲することができる。
なお、第3釣針40B、第4釣針40Cの大きさを、第1釣針40、第2釣針40Aと同じ大きさに形成するようにしてもよい。
以上説明の説明では、ルアー1,2において、第1釣針40〜第4釣針40Cが、揺動動作する構成を例に説明したが、これに代えて、第1釣針40〜第4釣針40Cがスライド動作することで、収納位置P1と突出位置P2との間を移動するようにしてもよい。
また、例えば、実施形態1のルアー1において、左本体20、右本体30を、比較的軟らかい合成樹脂等で形成して、これらと第1釣針40との間に、上述したような適宜な摩擦力を発生させることができれば、保持部材50を省略することも可能である。
実施形態2のルアー2についても同様である。
以上の説明では、ルアー本体10,10Aの形状が、魚を模した形状である場合を例に説明したが、ルアー本体の形状については、これらの限定されるものではなく、例えば、直方体状、円柱上等の他の形状であってもよい。
1 実施形態1のルアー
2 実施形態2のルアー
10 実施形態1のルアー本体
10A 実施形態2のルアー本体
10a 前端部(一方の端部)
10b 後端部(他方の端部)
10c 上側部(一方の側部)
10d 下側部(他方の側部)
11 釣針収納部
40 第1釣針
40A 第2釣針
40B 第3釣針
40C 第4釣針
41 フック部
42 作用部
43 揺動中心
50 保持部材
60 ロック機構
70 釣り糸
P1 収納位置
P2 突出位置
2 実施形態2のルアー
10 実施形態1のルアー本体
10A 実施形態2のルアー本体
10a 前端部(一方の端部)
10b 後端部(他方の端部)
10c 上側部(一方の側部)
10d 下側部(他方の側部)
11 釣針収納部
40 第1釣針
40A 第2釣針
40B 第3釣針
40C 第4釣針
41 フック部
42 作用部
43 揺動中心
50 保持部材
60 ロック機構
70 釣り糸
P1 収納位置
P2 突出位置
Claims (10)
- 釣り糸に連結されて釣りに供されるルアーにおいて、
内側に釣針収納部を有するとともに、前記釣り糸に連結されるルアー本体と、
一端部に作用部を有し、他端部にフック部を有し、前記作用部が前記ルアー本体から突出して前記フック部が前記釣針収納部に収納される収納位置と、前記作用部に対する魚の捕食動作によって前記フック部が前記ルアー本体から突出される突出位置との間を、前記ルアー本体によって移動可能に支持された第1釣針と、
前記第1釣針を前記収納位置に保持するとともに、前記魚の捕食動作により前記第1釣針の前記収納位置から前記突出位置への移動を許容する保持部材と、を備える、
ことを特徴とするルアー。 - 前記第1釣針は、前記作用部と前記フック部との間に、前記ルアー本体によって揺動可能に支持される揺動中心を有し、揺動動作によって前記収納位置と前記突出位置との間を移動する、
ことを特徴とする請求項1に記載のルアー。 - 前記ルアー本体は、前記釣り糸が連結される一方の端部と、前記一方の端部から遠い他方の端部と、前記一方の端部と前記他方の端部とを連結するとともに相互に対向する一対の側部とを有し、
前記第1釣針は、前記収納位置に配置された際に、前記作用部が一方の前記側部から突出し、前記突出位置に配置された際に、前記フック部が他方の前記側部から突出して前記フック部の先端を前記一方の端部側に向ける、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のルアー。 - 前記第1釣針を前記突出位置にロックするロック機構を備える、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のルアー。 - 前記作用部は、前記第1釣針が前記収納位置に配置された状態において、前記ルアー本体の前記一方の側部における前記作用部近傍に対して直交する方向の力が、前記作用部に作用したときに、前記第1釣針を前記収納位置方向に向けて付勢する、
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載のルアー。 - 前記作用部は、前記第1釣針が前記収納位置に配置された状態において、前記魚の前記捕食動作により前記一方の端部側から前記他方の端部側に引かれたときに、前記第1釣針を前記突出位置に突出させる、
ことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載のルアー。 - 前記第1釣針と同じ構造で、前記収納位置に配置された際に、前記作用部が他方の前記側部から突出し、前記突出位置に配置された際に、前記フック部が一方の前記側部から突出して前記フック部の先端を前記一方の端部側に向ける第2釣針を備える、
ことを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載のルアー。 - 前記第1釣針と前記第2釣針とからなる第1組よりも前記他方の端部側に、前記第1釣針と前記第2釣針と同じ構造の第3釣針と第4釣針からなる第2組とを備える、
ことを特徴とする請求項7に記載のルアー。 - 前記第3釣針及び前記第4釣針が、前記第1釣針及び前記第2釣針よりも小さい、
ことを特徴とする請求項8に記載のルアー。 - 前記第1釣針は、前記作用部と前記フック部との間の中間部が、前記ルアー本体によってスライド可能に支持され、スライド動作によって前記収納位置と前記突出位置との間を移動する、
ことを特徴とする請求項1に記載のルアー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012001810U JP3176180U (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | ルアー |
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JP2012001810U JP3176180U (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | ルアー |
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JP3176180U true JP3176180U (ja) | 2012-06-14 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021061798A (ja) * | 2019-10-16 | 2021-04-22 | 株式会社シマノ | ルアー |
KR102450561B1 (ko) * | 2022-02-23 | 2022-10-06 | 이중남 | 문어낚시용 어구의 바늘고정체 |
-
2012
- 2012-03-29 JP JP2012001810U patent/JP3176180U/ja not_active Expired - Fee Related
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