JP3175874U - 飲料容器ホルダー - Google Patents

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和輝 阪上
夏彦 土屋
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阪上工業株式会社
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Abstract

【課題】使用中にケースから前方へいたずらに長く張り出さない飲料容器ホルダーを提供する。
【解決手段】ホルダー本体AをケースCの内部へ、その前端部のドアー4がケースの前面開口を施蓋するまで押し込み収納したときには、左右一対の容器包囲フィンガー3L、3Rがケースの一定幅よりも狭く閉合することとなり、同じくホルダー本体をケースの前面開口から引き出したときには、その両容器包囲フィンガーの自己展開用サイド逆止爪23L、23Rがケースにおけるスライドガイド長孔29L、29Rの開口前縁部と係合することにより、そのケースの一定幅よりも広く展開して、ホルダー本体の容器受け床プレート1上に載置された飲料容器Bを包囲することとなるように関係設定した。
【選択図】図30

Description

本考案は狭幅なスペースに設置できる飲料容器ホルダーに係り、主としてパチンコ台やスロットマシンなどの遊技用に使われる。
パチンコ台やスロットマシンなどの遊技台が並列する遊技台設置島の狭幅な台間ラック(間柱ポケット)、又は台間玉貸し機や台間空気清浄機などの台間機へ、有効に組み込み使用できる飲料容器ホルダーが、下記特許文献1、2に開示されている。
これらは何れも言わば出し入れ式として、飲料容器ホルダーを前方へ引き出した使用状態と、後方へ押し込んだ収納状態とに変換できるようになっており、著しく便利である。
殊更、特許文献2に記載の飲料容器ホルダーは、使用時に円形状となる向かい合う一対の半円形ホルダー片(31L)(31R)を具備している点で、本考案に最も近似する公知技術であると考えられる。
特許第4183273号公報 実用新案登録第3152072号公報
ところが、特許文献2に記載された飲料容器ホルダーの構成では、そのホルダー部材(30)が一対の半円形ホルダー片(31L)(31R)として2分割された分だけ奥行寸法を短縮できるとしても、ケース体(10)の前壁面(11)に開口形成されたガイド溝(12)へ、ホルダー部材(30)のアーム部(33)を接当させることによって、そのホルダー部材(30)を第2回動軸線(O2)の廻りに起伏作用(折りたたみと展開)させているため、飲料容器(C)を囲むことに機能しないアーム部(33)が不可欠となり、そのアーム部(33)の長さ分だけ容器ホルダーが使用中に、前方へ長く張り出す結果、不慮に当りやすく、破損のおそれが大きい。
又、ホルダー部材(30)を第2回動軸線(O2)の廻りに起伏作用させる一方、ケース体(10)の蓋体(20)を第1回動軸線(O1)の廻りに起伏作用させるようになっており、その第1、2回動軸線(O1)(O2)は互いに直交する平面上にあるため、必要構成として著しく複雑化し、それだけトラブルが起きやすく、製造コストも高価となる。
そして、このような諸問題は特許文献1に記載の飲料容器ホルダーについても、全く同様に起るのである。
本考案はこのような諸問題の解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では前後方向への細長い容器受け床プレートと、そのほぼ後半部へ起立スペーサーを介して組み付けられた天井プレートと、上記容器受け床プレートの前端部から起立するドアーと上記天井プレートの前端部との前後相互間に介在する向かい合う左右一対として、その後端部が天井プレートと容器受け床プレーとの上下相互間へ各々垂直軸線廻りの開閉自在に枢支されたほぼ半円弧形容器包囲フィンガーとを備えた前後方向への進退可能なホルダー本体と、
そのホルダー本体を収納できるケースとから成り、
上記容器包囲フィンガーの後端部から自己展開用サイド逆止爪を一定角度の斜め前向きに各々張り出す一方、そのサイド逆止爪を受け入れるスライドガイド長孔を上記ケースの左右両サイド面に各々切り欠き列設して、
上記ホルダー本体をケースの内部へ、その前端部のドアーがケースの前面開口を施蓋するまで押し込み収納したときには、左右一対の容器包囲フィンガーがケースの一定幅よりも狭く閉合することとなり、
同じくホルダー本体をケースの前面開口から引き出したときには、その両容器包囲フィンガーの自己展開用サイド逆止爪がケースにおけるスライドガイド長孔の開口前縁部と係合することにより、そのケースの一定幅よりも広く展開して、ホルダー本体の容器受け床プレート上に載置された飲料容器を包囲することとなるように関係設定したことを特徴とする。
又、請求項2ではホルダー本体を構成する天井プレートの前端部から、両容器包囲フィンガーのセンター仕切りガイドと両容器包囲フィンガーの展開限度ストッパーとを各々下向きに突設したことを特徴とする。
請求項3ではホルダー本体を構成する天井プレートの左右両サイド面と容器受け床プレートの左右両サイド面とから、各々サイドピンの一対づつを横向きに突設する一方、
その天井プレートの両サイドピンを受け入れるスライドガイド長孔と、上記容器受け床プレートの両サイドピンを受け入れるスライドガイド長孔との上下一対づつを、ケースの左右両サイド面に各々切り欠き列設したことを特徴とする。
請求項4では天井プレートの両サイドピン受け入れ用スライドガイド長孔並びに容器受け床プレートの両サイドピン受け入れ用スライドガイド長孔における前端部付近と後端部付近を、その開口幅の狭く絞り形成して、
そのホルダー本体側の両サイドピンがケース側のスライドガイド長孔における絞り部を強制的に通過して、仮り止め状態に固定維持されるように定めたことを特徴とする。
請求項5ではホルダー本体を構成する天井プレートの長手中心線上からセンター振れ止め片フィンを上向きに突設すると共に、同じく容器受け床プレートの長手中心線上からセンター振れ止めフィンを逆な下向きに突設する一方、
上記天井プレートのセンター振れ止めフィンを受け入れるスライドガイド溝レールと、上記容器受け床プレートのセンター振れ止めフィンを受け入れるスライドガイド溝レールとの上下一対を、ケースの天井面と床面に各々列設したことを特徴とする。
請求項6ではホルダー本体を構成する容器受け床プレートとその前端部から起立するドアーとの交叉部に、引き出し操作手の指先挿入口を切り抜いたことを特徴とする。
請求項7ではホルダー本体を構成する容器受け床プレートの前端部から起立するドアーの背後面を、展開時の両容器包囲フィンガーと相俟って全体的な円形の平面輪郭形状となり得る円弧凹曲面に造形したことを特徴とする。
請求項8ではホルダー本体を構成する天井プレートと容器受け床プレートとの起立スペーサーを、その天井プレートと容器受け床プレートとの何れか一方から突出する差込みボスと、残る他方から逆向きに突出する受け入れボスとの抜き差し可能な嵌合形態に定めたことを特徴とする。
請求項9ではホルダー本体の両容器包囲フィンガーをその前端部に刻設された噛み合い歯も含む全体として、相互の回転対称となる同一形状に作成したことを特徴とする。
更に、請求項10ではケースを相互の回転対称となる同一形状に分割形成された左右一対のケースセグメントから、複数のネジ締結具によって着脱自在に組み立てたことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、引出し(drawer)方式の飲料容器ホルダーとして、そのホルダー本体を前後方向へ直線的に進退させるだけで良いため、片手での操作性に優れ、トラブルを起すおそれがなく、必要構成の簡素化に基き、量産効果も最大限に期待することができる。
更に、ホルダー本体を構成する左右一対の容器包囲フィンガーは、平面視の向かい合うほぼ半円弧形をなし、その後端部(基端部)においてホルダー本体の天井プレートと容器受け床プレートとの上下相互間へ、各々垂直軸線廻りの開閉自在に枢支されており、上記ホルダー本体をケースから前方へ引き出し操作すれば、その両容器包囲フィンガーが左右方向へ展開して、飲料容器を包囲し得る状態となり、冒頭の特許文献2に記載されているホルダー部材のアーム部が不要な構成である結果、使用中でのいたずらに長く前方へ張り出すおそれと、その張り出しに起因する破損のおそれなどを完全に予防できる効果がある。
又、請求項2の構成を採用するならば、そのセンター仕切りガイドによって両容器包囲フィンガーをホルダー本体の長手中心線上から、左右方向へ確実に正しく振り分け配置させて、その個別の不正な振れ動きなどを予防できる一方、両容器包囲フィンガーが左右方向へ展開する限度(開き終り位置・角度)を、その展開限度ストッパーによって一定に規制することができ、両容器包囲フィンガーの開閉作用が著しく安定する。
請求項3の構成を採用するならば、ホルダー本体の天井プレート側並びに容器受け床プレート側から横向きに突出する上下一対づつのサイドピンと、これらを受け入れるケース側の対応的なスライドガイド長孔によって、ホルダー本体の上下方向(垂直方向)に沿う振れ動きやガタツキなどを防止できる効果がある。
その場合、特に請求項4の構成を採用するならば、ホルダー本体側のサイドピンがそのスライドガイド長孔の径小な絞り部を強制的に通過して、その前端部又は後端部へ仮り止め状態に固定維持されることにより、上記ホルダー本体をケースから前方へ引き出した使用状態と、そのケースの内部へ押し込んだ収納状態とを、何れも逆戻りしたり、ガタツキ遊動したりするおそれなく、安定・確固に保つことができるのである。
請求項5の構成を採用するならば、ホルダー本体の天井プレート側並びに容器受け床プレート側から上下方向に突出する一対のセンター振れ止めフィンと、これらを受け入れるケース側の対応的なスライドガイド溝レールによって、ホルダー本体の左右方向(水平方向)に沿う振れ動きやガタツキなどを防止できる効果がある。
又、請求項6の構成を採用するならば、その指先挿入口からドアーの背後面へ挿入係止させた片手の指先によって、ホルダー本体を前方へ確実に引き出し操作することができ、そのドアーの前面を何も前方へ突出しないフラットな外観化粧面に保てる効果がある。
請求項7の構成を採用するならば、ホルダー本体を構成する容器受け床プレート上へ、飲料容器を円滑に載置させることができ、しかもその飲料容器の胴面をドアーの背後面(円弧凹曲面)と、ほぼ半円弧状の両容器包囲フィンガーとによって安定良く包囲し得るのであり、上記飲料容器の転倒するおそれがない。
請求項8の構成を採用するならば、ホルダー本体における天井プレートと容器受け床プレートとの上下相互間隔を、その起立スペーサーによって一定に安定良く確保することができ、その差込みボスと受け入れボスとの抜き差し嵌合によって、容易に組立・分解を行える効果もある。
更に、請求項9や請求項10の構成を採用するならば、ホルダー本体の両容器包囲フィンガーやケースを何れも共通する1個の成形金型によって、効率良く安価に量産することができる。その場合、両容器包囲フィンガーの前端部(先端部)に刻成された噛み合い歯は、その両容器包囲フィンガーをケースの一定幅よりも狭く閉合させることの容易化に役立つ。
パチンコ台(遊技台)設置島の台間ラック(間柱ポケット)に適用した本考案の実施形態を示す正面図である。 図1の一部を抽出して示す拡大斜面図である。 飲料容器ホルダーのホルダー本体をケース内へ押し込み収納した状態の側断面図である。 同じくホルダー本体をケースから引き出した使用状態の側断面図である。 ホルダー本体の容器受け床プレートを抽出して示す正面図である。 上記容器受け床プレートの背面図である。 上記容器受け床プレートの平面図である。 上記容器受け床プレートの側面図である。 上記容器受け床プレートの底面図である。 ホルダー本体の天井プレートを抽出して示す正面図である。 上記天井プレートの平面図である。 上記天井プレートの側面図である。 上記天井プレートの底面図である。 ホルダー本体の容器包囲フィンガーを抽出して示す正面図である。 上記容器包囲フィンガーの背面図である。 上記容器包囲フィンガーの平面図である。 上記容器包囲フィンガーの右側面図である。 上記容器包囲フィンガーの左側面図である。 ケースの半割りケースセグメントを抽出して示す正面図である。 上記半割りケースセグメントの平面図である。 上記半割りケースセグメントの右側面図である。 上記半割りケースセグメントの左側面図である。 飲料容器ホルダーのホルダー本体をケース内へ押し込み収納した状態の側面図である。 同じく押し込み収納状態を示す側断面図である。 ケースの左右両サイド面に開口するサイドピン受け入れ用スライドガイド長孔の絞り部を抽出して示す拡大図である。 図24の26−26線断面図である。 図24の27−27線断面図であって、上記容器包囲フィンガーが閉合した終了状態を示している。 図27からホルダー本体を前方へ引き出す過程の対応的な断面図である。 図28からホルダー本体を前方へ引き出す過程の対応的な断面図である。 図29からホルダー本体を前方へ引き出した結果、容器包囲フィンガーが展開した終了状態を示す対応的な断面図である。 図30の側面図であって、ホルダー本体の引き出し使用状態を示している。 上記ホルダー本体の引き出し使用状態を示す平面図である。 上記ホルダー本体の引き出し使用状態を示す正面図である。 図32の34−34線断面図である。 図34の35−35線断面図である。 図34の36−36線断面図である。 図34の37−37線断面図である。
以下、図面に基いて本考案の好適な実施形態を詳述すると、図1〜4はパチンコ(遊技)ホールにおけるパチンコ台(遊技台)設置島(M)の台間機又は台間ラック(間柱ポケット)(P)に適用した本考案の概略全体を示しており、その本考案の飲料容器ホルダー(H)は前後方向へ進退操作されるホルダー本体(A)と、これの収納可能なケース(C)とを備えている。
しかも、その飲料容器ホルダー(H)のホルダー本体(A)はコーヒーのカップや缶、お茶のペットボトル、その他の各種飲料容器(B)を受け持つ容器受け床プレート(1)と天井プレート(2)並びに左右一対の向かい合う容器包囲フィンガー(3L)(3R)とから組み立てられており、その分解も可能である。
上記ホルダー本体(A)の主要な構成部材のうち、先ず容器受け床プレート(1)は図5〜9に示す如く、高強度な合成樹脂(好ましくはポリカーボネート樹脂やポリアセタール樹脂)から一定な長さ(例えば約135mm)と幅(例えば約25mm)並びに厚み(例えば約4mm)の長方形に作成されており、前後方向に沿って細長く延在する。
(4)は上記容器受け床プレート(1)の前端部から一体的に起立するドアーであって、一定の幅(例えば約28mm)と高さ(例えば約50mm)並びに厚み(例えば約3〜約5mm)を有し、ケース(C)の後述する前面開口を施蓋化粧することができる。そのドアー(4)の背後面(5)は平面視の円弧凹曲面をなすことにより、左右一対の容器包囲フィンガー(3L)(3R)と相俟って図30、32のように、飲料容器(B)の包囲可能な円形の平面輪郭形状を形作るようになっている。その円形の直径(D)は一例として約70mmである。
(6)は上記容器受け床プレート(1)とドアー(4)とのほぼ直角な交叉部(角隅部)に切り抜かれた指先挿入口であり、本考案のユーザー(遊技者)がケース(C)から前方(F)へホルダー本体(A)を引き出し操作するときに、その操作手の指先を挿入して、ドアー(4)の背後面(5)へ係止するために使われる。
(7)は上記容器受け床プレート(1)のほぼ後半部からドアー(4)の約半分に相当する一定高さ(例えば約20mm)だけ上向き一体的に突設された複数(図例では一定間隔を保つ前後一対の合計2本)の差込みボスであり、その容器受け床プレート(1)の長手中心線(前後方向に沿って延在する中心線)上に並列分布している。
(8L)(8R)は同じく容器受け床プレート(1)における上記前側差込みボス(7)の若干前側位置から、一定高さ(例えば約6mm)だけやはり上向き一体的に突設された左右一対の軸受けボスであり、両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の後述する垂直な回動枢軸を受け入れる。
又、(9L)(9R)は上記容器受け床プレート(1)の後半部から横向き一体的に突設された左右一対の水平なサイドピンであって、ケース(C)の後述するサイドピン受け入れ用スライドガイド長孔へ差し込み係合されることにより、ホルダー本体(A)の上下方向(垂直方向)に沿うガタツキや振れ動きなどを防止する。
(10)は同じく容器受け床プレート(1)のほぼ後半部から一定高さ(例えば約4mm)だけ下向き一体的に突設されたセンター振れ止めフィンであって、容器受け床プレート(1)の長手中心線上に沿って一定長さ(例えば約60mm)だけ延在し、ケース(C)の後述するセンター振れ止めフィン受け入れ用スライドガイド溝レールへ差し込み係合されることにより、ホルダー本体(A)の左右方向(水平方向)に沿う振れ動きやガタツキなどを防止する。
その場合、図例のセンター振れ止めフィン(10)は一定長さだけ延在する凸条形態の1個であるが、容器受け床プレート(1)の長手中心線上に配置される限りでは、その短かい複数個として点在分布させてもさしつかえない。
更に、(11)は上記容器受け床プレート(1)からセンター振れ止めフィン(10)よりも低く下向きに突設された複数条の滑り促進リブであり、上記センター振れ止めフィン(10)が存在しない前半部の長手中心線上に沿う短かい1条と、これと平行に延在する左右一対の長い2条とが、ケース(C)の後述する床面と摩擦抵抗の少なく接触して、軽快に滑り動くことができるようになっている。その滑り促進リブ(11)が容器受け床プレート(1)の物理的な補強リブとしても兼用機能し得ることは、言うまでもない。
次に、ホルダー本体(A)の天井プレート(2)は上記容器受け床プレート(1)と同じ合成樹脂から図10〜13のように、その容器受け床プレート(1)のほぼ後半部と対応する大きさの長方形(幅:約25mm×長さ:約65mm×厚み:約4mm)に作成されており、やはり前後方向に沿って延在する。
(12)はその天井プレート(2)の長手中心線上から一定高さ(例えば約22mm)だけ下向き一体的に突設された複数(図例では一定間隔を保つ前後一対の合計2本)の受け入れボスであって、上記容器受け床プレート(1)側の差込みボス(7)と対応位置し、その差込みボス(7)と受け入れボス(12)とが差し込み嵌合されることにより、天井プレート(2)と容器受け床プレート(1)との上下相互間隔を一定(例えば約40mm)に保つ起立スペーサー(S)として機能するようになっている。
尚、その起立スペーサー(S)となる差込みボス(7)と受け入れボス(12)との雌雄関係を、図例との逆にして、上記天井プレート(2)側から差込みボス(7)を下向き一体的に突設する一方、容器受け床プレート(1)側から受け入れボス(12)を上向き一体的に突設してもさしつかえない。何れにしても、差込みボス(7)とその受け入れボス(12)とは抜き差し自在である。
(13L)(13R)は上記天井プレート(2)における前側受け入れボス(12)の若干前側位置に開口分布された左右一対の軸受け孔であって、上記容器受け床プレート(1)側の軸受けボス(8L)(8R)と対応位置しており、両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の後述する垂直な回動枢軸を受け入れる。
又、(14)は上記天井プレート(2)の前端部から下向き一体的に突設された両容器包囲フィンガー用センター仕切りガイドであり、図27、28のように天井プレート(2)の長手中心線上に位置して、両容器包囲フィンガー(3L)(3R)を左右対称に正しく振り分ける。
(15L)(15R)は同じく天井プレート(2)の前端部から下向き一体的に突設された左右一対の両容器包囲フィンガー用展開限度ストッパーであり、図29、30に示す如く、両容器包囲フィンガー(3L)(3R)が垂直軸線廻りに左右方向へ展開する限度(開き終り位置・角度)を規定する。
更に、(16L)(16R)は上記天井プレート(2)から横向き一体的に突設された左右一対の水平なサイドピンであって、上記容器受け床プレート(1)側のサイドピン(9L)(9R)と対応位置している。つまり、天井プレート(2)側のサイドピン(16L)(16R)と容器受け床プレート(1)側のサイドピン(9L)(9R)とは、上下位置関係での対をなす状態にある。
そして、その天井プレート(2)側のサイドピン(16L)(16R)もケース(C)の後述するサイドピン受け入れ用スライドガイド長孔へ差し込み係合されることによって、ホルダー本体(A)の上下方向(垂直方向)に沿う振れ動きやガタツキなどを防止する。
(17)は上記天井プレート(2)から一定高さ(例えば約4mm)だけ上向き一体的に突設されたセンター振れ止めフィンであって、天井プレート(2)の長手中心線上に並列分布しており、上記容器受け床プレート(1)側のセンター振れ止めフィン(10)と同じく、ケース(C)の後述するセンター振れ止めフィン受け入れ用スライドガイド溝レールへ差し込み係合されて、やはりホルダー本体(A)の左右方向(水平方向)に沿う振れ動きやガタツキなどを防止する。
この点、図例のセンター振れ止めフィン(17)は複数個として、天井プレート(2)の長手中心線上に点在分布しているが、その長手中心線上に沿い一定長さだけ延在する凸条形態の1個として列設してもさしつかえない。
(18)は上記天井プレート(2)からセンター振れ止めフィン(17)よりも低く上向き一体的に突設された複数条の滑り促進リブであり、その天井プレート(2)の長手方向に沿って平行に延在する左右一対の合計2条が、ケース(C)の後述する天井面と摩擦抵抗の少なく接触して、軽快に滑り動くことができるようになっている。その滑り促進リブ(18)は天井プレート(2)の物理的な補強リブとしても兼用機能する。
更に、上記ホルダー本体(A)を構成する左右一対の容器包囲フィンガー(3L)(3R)は図14〜18に示す如く、容器受け床プレート(1)の前端部から起立するドアー(4)とほぼ同じ背丈(例えば約50mm)として、その容器受け床プレート(1)や天井プレート(2)と同じ合成樹脂から、平面視の対称なほぼ半円弧状に弯曲形成されており、その前端部(先端部)が互いに噛み合う歯(19L)(19R)として刻設されている一方、後端部(基端部)が上記容器受け床プレート(1)側の軸受ボス(8L)(8R)とほぼ同じ太さ(直径)の支柱(20L)(20R)として補強されている。
(21L)(21R)はその両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の後端角隅部に付与された上下一対のコーナー切欠であり、上記天井プレート(2)の対応位置する前端部との干渉を防ぐが、その上側コーナー切欠(21L)(21R)の付与により低下した両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の上端部は図24のように、上記天井プレート(2)の前端部から下向きに突出するセンター仕切りガイド(14)や展開限度ストッパー(15L)(15R)と各々係止し得る高さ位置関係にある。
(22L)(22R)は両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の支柱(20L)(20R)から上下方向へ一体的に突設された一対の回動枢軸であって、その上側の回動枢軸(22L)(22R)が上記天井プレート(2)側の軸受け孔(13L)(13R)へ、下側の回動枢軸(22L)(22R)が上記容器受け床プレート(1)側の軸受けボス(8L)(8R)へ、図26〜30や図35のように各々抜き差し自在に差し込み嵌合されており、そのため両容器包囲フィンガー(3L)(3R)は上記容器受け床プレート(1)の前端部から起立するドアー(4)と、天井プレート(2)の前端部との前後相互間に介在する位置関係のもとで、その回動枢軸(22L)(22R)の垂直軸線廻りに左右方向へ開閉することができる。
その両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の展開限度(開き終り位置・角度)が、天井プレート(2)の前端部から下向きに突出する左右一対の展開限度ストッパー(15L)(15R)によって、規定されていることは既述のとおりであるが、その両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の展開限度ストッパー(15L)(15R)又は/及びセンター仕切りガイド(14)は天井プレート(2)に代えて又は加えて、容器受け床プレート(1)の対応位置する中途部から逆な上向き一体的に突設してもさしつかえない。
又、(23L)(23R)は両容器包囲フィンガー(3L)(3R)における上記支柱(20L)(20R)の中間高さ位置からケース(C)の後述する逆止爪受け入れ用スライドガイド長孔内に到達するまでの一定長さ(例えば約10mm)だけ、外向き一体的に張り出された左右一対の自己展開用サイド逆止爪であり、上下方向から見た場合図16のように、容器包囲フィンガー(3L)(3R)と一定角度(θ)(例えば約30度)だけ交叉した斜め前向きとして、ホルダー本体(A)をケース(C)の内部へ押し込み収納したときには、その両サイド逆止爪(23L)(23R)が図29から図28を経て図26、27のように徐々に伏倒して、両容器包囲フィンガー(3L)(3R)をケース(C)の一定幅よりも狭く閉合させる一方、同じくホルダー本体(A)をケース(C)から前方へ引き出したときには、その両サイド逆止爪(23L)(23R)が図28から図29を経て図30のように、徐々に横方向へ張り出し起立して、ケース(C)の左右両サイド面に開口するスライドガイド長孔の開口前縁部と係合する逆止作用により、両容器包囲フィンガー(3L)(3R)をケース(C)の一定幅よりも広く展開させて、そのホルダー本体(A)の容器受け床プレート(1)上に載置された飲料容器(B)の胴面を包囲することができるようになっている。
尚、両容器包囲フィンガー(3L)(3R)はその前端部(先端部)に噛み合う歯(19L)(19R)を具備しているとしても、後端角隅部に相互の上下反転使用可能なコーナー切欠(21L)(21R)を有するほか、サイド逆止爪(23L)(23R)が支柱(20L)(20R)の中間高さ位置に張り出し形成されてもいるため、全体的に回転対称となる同一形状であると言え、共通する1個の成形金型によって効率良く量産することができる。
他方、飲料容器ホルダー(H)のケース(C)は硬質の合成樹脂(好ましくはABS樹脂)から図23、24や図26、27のように、上記ホルダー本体(A)を完全に収納できる大きさのほぼ直方体(例えば幅:約30mm×長さ/奥行:約145mm×高さ:約65mm)に造形されており、その前端部が上下方向に細長い長方形(例えば幅:約35mm×長さ:約100mm)の取付フランジ(24L)(24R)として大きく張り出されている。
(25)はその取付フランジ(24L)(24R)の中央部に切り抜かれた前面開口であり、ここが上記ホルダー本体(A)側の対応的なドアー(4)によって施蓋化粧されることになる。(26)は同じく取付フランジ(24L)(24R)の上下両端部に開口分布する一対のビス受け入れ孔であり、ここから挿入される後述の固定ビスによって、ケース(C)がパチンコ台(遊技台)設置島(M)における台間機又は台間ラック(間柱ポケット)(P)へ、図1〜4のような言わば埋込み状態に取り付け一体化されるのである。
上記ケース(C)は図示実施形態の場合、図19〜22に示すような相互の回転対称となる同一形状に分割形成された左右一対のケースセグメントから、上端部と下端部に各々並列分布する複数づつのネジ締結具(27)を介して組み立て一体化されており、その分解も行えるようになっている。
即ち、(28L)(28R)は上記前端部の取付フランジ(24L)(24R)も含む全体的な断面ほぼコ字形をなして向かい合う左右一対の半割りケースセグメントであるが、その2等分のパーティングライン(Y−Y)が取付フランジ(24L)(24R)の上端部では図19や図35のように一定幅(先に例示した約35mm)の1/3となる左側位置へ片寄り、同じく取付フランジ(24L)(24R)の下端部では上記一定幅の2/3となる右側位置へ片寄った関係状態に設定されることにより、上記した互いに回転対称となる同一形状をなしている。そのため、ケース(C)の両半割りケースセグメント(28L)(28R)も上記ホルダー本体(A)の両容器包囲フィンガー(3L)(3R)と同様に、共通する1個の成形金型を用いて、効率良く量産することができる。
(29L)(29R)は両半割りケースセグメント(28L)(28R)のサイド面に各々切り欠き列設された一定な長さ(例えば約75mm)と開口幅(例えば約15mm)のサイド逆止爪受け入れ用スライドガイド長孔であり、そのサイド面の長手中心線に沿って前後方向へ延在し、上記ホルダー本体(A)における容器包囲フィンガー(3L)(3R)のサイド逆止爪(23L)(23R)を受け入れる。
又、(30L)(30R)(31L)(31R)は同じく両半割りケースセグメント(28L)(28R)のサイド面に各々切り欠き列設された上下一対づつのサイドピン受け入れ用スライドガイド長孔であって、上記サイド逆止爪受け入れ用スライドガイド長孔(29L)(29R)と同じ一定長さ(先に例示した約75mm)だけ前後方向へ平行に延在しており、その上側のサイドピン受け入れ用スライドガイド長孔(30L)(30R)が上記ホルダー本体(A)における天井プレート(2)側のサイドピン(16L)(16R)を受け入れる一方、下側のサイドピン受け入れ用スライドガイド長孔(31L)(31R)が同じくホルダー本体(A)における容器受け床プレート(1)側のサイドピン(9L)(9R)を受け入れる。
その場合、両半割りケースセグメント(28L)(28R)のサイド面に一定長さだけ開口する上記サイドピン受け入れ用スライドガイド長孔(30L)(30R)(31L)(31R)の前端部付近と後端部付近は図25のような絞り部(a)(b)として、その開口幅の部分的に狭く絞り形成されており、上記ホルダー本体(A)側のサイドピン(9L)(9R)(16L)(16R)がその絞り部(a)(b)を強制的に通過して、そのスライドガイド長孔(30L)(30R)(31L)(31R)の前端部や後端部に到達するや否や、不慮に逆戻りしたり、ガタツキ遊動したりせず、そのホルダー本体(A)におけるケース(C)からの引き出し使用状態やケース(C)への押し込み収納状態が、自づと固定維持されるようになっている。
(32)(33)は両半割りケースセグメント(28L)(28R)の天井面と床面に各々列設された上下一対の平行なセンター振れ止めフィン受け入れ用スライドガイド溝レールであって、図34〜37から明白なように、その両半割りケースセグメント(28L)(28R)における2等分のパーティングライン(Y−Y)に沿って前後方向へ延在し、その上側のセンター振れ止めフィン受け入れ用スライドガイド溝レール(32)が上記ホルダー本体(A)における天井プレート(2)側のセンター振れ止めフィン(17)を受け入れる一方、下側のセンター振れ止めフィン受け入れ用スライドガイド溝レール(33)が同じくホルダー本体(A)における容器受け床プレート(1)側のセンター振れ止めフィン(10)を受け入れる。
そして、両半割りケースセグメント(28L)(28R)の上端部から上向き一体的に張り出す接合フランジ(34L)(34R)同士と、同じく下端部から下向き一体的に張り出す接合フランジ(35L)(35R)同士が、図32や図35のように、各々水平の貫通ボルト(27a)とその固定ナット(27b)とから成る上記ネジ締結具(27)の複数づつ(図例では3本づつ)を介して、着脱自在に組み立て一体化されているのである。
本考案の飲料容器ホルダー(H)は上記した構成部材から次のとおり組み立てることができる。即ち、先ずホルダー本体(A)における容器受け床プレート(1)の両軸受けボス(8L)(8R)へ、上方から両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の下側回動枢軸(22L)(22R)を各々差し込み、その後同じく容器受け床プレート(1)の差込みボス(7)へ上方から天井プレート(2)の受け入れボス(12)を差し込み嵌合させると共に、その天井プレート(2)の両軸受け孔(13L)(13R)を両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の上側回動枢軸(22L)(22R)へやはり上方から各々差し込んで、その両容器包囲フィンガー(3L)(3R)のコーナー切欠(21L)(21R)を付与された上端部が、天井プレート(2)の前端部から各々下向きに突出しているセンター仕切りガイド(14)と両展開限度ストッパー(15L)(15R)との左右相互間へ介在することとなる関係状態に保つ。
そして、このような仮り組み状態にあるホルダー本体(A)へ、引き続きケース(C)の両半割りケースセグメント(28L)(28R)を左右方向から挟み付ける如く、その両半割りケースセグメント(28L)(28R)の左右両サイド面に開口しているサイド逆止爪受け入れ用スライドガイド長孔(29L)(29R)を、上記ホルダー本体(A)の両容器包囲フィンガー(3L)(3R)から外向きに張り出しているサイド逆止爪(23L)(23R)へ各々差し込み係合させることと、同じく両半割りケースセグメント(28L)(28R)の左右両サイド面に開口している上下一対づつのサイドピン受け入れ用スライドガイド長孔(30L)(30R)(31L)(31R)を、上記ホルダー本体(A)における天井プレート(2)側のサイドピン(16L)(16R)並びに容器受け床プレート(1)側のサイドピン(9L)(9R)へ各々差し込み係合させることと、更に両半割りケースセグメント(28L)(28R)の天井面と床面に延在している上下一対のセンター振れ止めフィン受け入れ用スライドガイド溝レール(32)(33)を、上記ホルダー本体(A)における天井プレート(2)側のセンター振れ止めフィン(17)並びに容器受け床プレート(1)側のセンター振れ止めフィン(10)へ各々差し込み係合させることとをほぼ一挙同時に行い、最後に両半割りケースセグメント(28L)(28R)における上下一対づつの接合フランジ(34L)(34R)(35L)(35R)同士を、複数づつのネジ締結具(27)によって締結固定するのである。
そうすれば、飲料容器ホルダー(H)のホルダー本体(A)は図23〜30から明白なように、ケース(C)の両半割りケースセグメント(28L)(28R)によって包囲されることとなり、そのホルダー本体(A)における左右一対の容器包囲フィンガー(3L)(3R)が容器受け床プレート(1)の前端部から起立するドアー(4)と、天井プレート(2)の前端部との前後相互間に介在して、互いに向かい合うと共に、ホルダー本体(A)はケース(C)の前後方向へ進退し得る状態となる。その組立状態では、ホルダー本体(A)がケース(C)から前方へ抜け出すおそれはない。
上記の組立状態にある飲料容器ホルダー(H)は、そのケース(C)をパチンコ台(遊技台)設置島(M)の台間機又は台間ラック(間柱ポケット)(P)に予じめ対応形成されている取付け口(36)へ、前方から差し込むと共に、そのケース(C)の前端部から張り出している取付フランジ(24L)(24R)を上下一対の固定ビス(37)により、上記台間機又は台間ラック(間柱ポケット)(P)へ図1〜4や図23、24のように取り付け一体化して、その埋込み状態に保つことができる。
上記台間機や台間ラック(間柱ポケット)(P)の一定幅は約40mmである通例のため、これよりも狭幅な飲料容器ホルダー(H)のケース(C)を支障なく取り付け固定できることになる。
次に、上記飲料容器ホルダー(H)の使用法を説明すると、ユーザー(遊技者)がこれを使用しようとする場合には、図24、27のようなケース(C)内への押し込み収納状態にあるホルダー本体(A)の容器受け床プレート(1)を、その指先挿入口(6)からドアー(4)の背後面(5)へ挿入係止した片手の指先によって、図30〜34の状態に至るまでの一定長さ分だけ前方(F)へ引き出し操作すれば良い。
そうすれば、ケース(C)側のサイド逆止爪受け入れ用スライドガイド長孔(29L)(29R)に差し込み係合されている両容器包囲フィンガー(3L)(3R)のサイド逆止爪(23L)(23R)が、図27のような言わば伏倒状態にある当初(両容器包囲フィンガー(3L)(3R)のコーナー切欠(21L)(21R)を付与された上端部が天井プレート(2)のセンター仕切りガイド(14)に受け止められた閉合状態の当初)から、図28、29のようなホルダー本体(A)の前進過程を経由し、やがて上記スライドガイド長孔(29L)(29R)の開口前縁部に到達して、その開口前縁部に受け止められることとなる。
その受け止められた図29の状態から、更に前方(F)への引き出し操作を続行すれば、上記両容器包囲フィンガー(3L)(3R)はそのサイド逆止爪(23L)(23R)の言わば起立する逆止作用により、徐々に左右方向へ展開し始めて、そのコーナー切欠(21L)(21R)の付与された上端部が天井プレート(2)の展開限度ストッパー(15L)(15R)に受け止められる位置・角度まで展開することになる。
図30はその展開の終了状態(ホルダー本体(A)の引き出し使用状態)を示しており、この状態ではホルダー本体(A)の両容器包囲フィンガー(3L)(3R)が容器受け床プレート(1)の前端部から起立しているドアー(4)と相俟って、全体的な円形(その直径が先に例示した約70mm)の平面輪郭形状を区成することになる結果、その容器受け床プレート(1)に飲料容器(B)を載置させることができ、これを同図の鎖線で示す如く、転倒のおそれがない包囲状態に保てるのである。
又、逆に図30のようなホルダー本体(A)を引き出した使用状態から、これをケース(C)の内部へ押し込み収納する場合には、上記飲料容器(B)を容器受け床プレート(1)上から取り除いた後、その前端部から起立しているドアー(4)を片手の指先によって、後方へ押し込み操作すれば良い。
そうすれば、図27〜30に説示した前進過程と逆の後退過程において、上記ホルダー本体(A)を構成している両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の半円弧形外壁面(背中面)がケース(C)における前面開口(25)の左右両端縁部に受け止められるや否や、徐々に左右方向から閉合し始めて、その両サイド逆止爪(23L)(23R)も伏倒し、図23〜27のようにケース(C)の内部へ自づと円滑に収納される結果となる。
その場合、両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の前端部(先端部)はその左右一対の互いに噛み合う歯(19L)(19R)として刻成されているため、ケース(C)の一定幅よりも狭く閉合することが可能となり、そのケース(C)の内部へ容易に正しく収納することができる。
そのケース(C)に対するホルダー本体(A)の押し込み収納状態(両容器包囲フィンガー(3L)(3R)の閉合した終了状態)では、図27のように両容器包囲フィンガー(3L)(3R)のコーナー切欠(21L)(21R)を付与された上端部が、天井プレート(2)のセンター仕切りガイド(14)に受け止められることとなる。又、ホルダー本体(A)のドアー(4)がケース(C)の前面開口(25)を施蓋することになる結果、上記台間機又は台間ラック(間柱ポケット)(P)の前面が図3や図23、24のような面一状態に保たれることとも相俟って、優美な外観化粧効果を得られるのである。
その場合、図34、36から明白なように、ホルダー本体(A)を構成する天井プレート(2)側並びに容器受け床プレート(1)側の両サイドピン(16L)(16R)(9L)(9R)は、ケース(C)側のサイドピン受け入れ用スライドガイド長孔(30L)(30R)(31L)(31R)に差し込み係合されているほか、同じく天井プレート(2)側並びに容器受け床プレート(1)側のセンター振れ止めフィン(17)(10)は、ケース(C)側のセンター振れ止めフィン受け入れ用スライドガイド溝レール(32)(33)に差し込み係合されているため、上記ホルダー本体(A)における前後方向への進退作用が円滑に安定良く営なまれることとなり、上下方向と左右方向(縦横方向)への振れ動きやガタツキなどを生じるおそれがない。
更に、上記ホルダー本体(A)をケース(C)から前方へ引き出した使用状態(容器包囲フィンガー(3L)(3R)の展開終了状態)とケース(C)の内部へ押し込んだ収納状態(容器包囲フィンガー(3L)(3R)の閉合終了状態)とは、図23と図31から明白なように、何れもケース(C)におけるサイドピン受け入れ用スライドガイド長孔(30L)(30R)(31L)(31R)の絞り部(a)(b)に対するサイドピン(16L)(16R)(9L)(9R)の強制的な通過に基いて、仮り止め状態に固定維持されるようになっているため、やはりガタツキ遊動するおそれがなく、安定性や信頼性に優れる。
尚、パチンコ(遊技)ホールにおけるパチンコ台(遊技台)設置島(M)の台間機又は台間ラック(間柱ポケット)(P)に適用した本考案の実施形態を説示したが、本考案を自動車のインストルメントパネルや農業機械/建設機械のキャビン、その他の車両などに適用することも可能である。
又、上記ホルダー本体(A)の特に容器受け床プレート(1)を断面倒立U字形やH字形、箱形などに造形して、その物理的な強度の向上を図ったり、更に上記容器受け床プレート(1)とその前端部から起立するドアー(4)との交叉部(角隅部)に、左右一対のコーナーブレース(図示省略)やその他の補強手段を設置したりしても良い。
(1)・容器受け床プレート
(2)・天井プレート
(3L)(3R)・容器包囲フィンガー
(4)・ドアー
(5)・背後面
(6)・指先挿入口
(7)・差込みボス
(8L)(8R)・軸受けボス
(9L)(9R)(16L)(16R)・サイドピン
(10)(17)・センター振れ止めフィン
(11)(18)・滑り促進リブ
(12)・受け入れボス
(13L)(13R)・軸受け孔
(14)・センター仕切りガイド
(15L)(15R)・展開限度ストッパー
(19L)(19R)・歯
(20L)(20R)・支柱
(21L)(21R)・コーナー切欠
(22L)(22R)・回動枢軸
(23L)(23R)・サイド逆止爪
(24L)(24R)・取付フランジ
(25)・前面開口
(26)・ビス受け入れ孔
(27)・ネジ締結具
(27a)・貫通ボルト
(27b)・固定ナット
(28L)(28R)・半割りケースセグメント
(29L)(29R)・スライド逆止爪受け入れ用スライドガイド長孔
(30L)(30R)(31L)(31R)・サイドピン受け入れ用スライドガイド長孔
(32)(33)・センター振れ止めフィン受け入れ用スライドガイド溝レール
(34L)(34R)(35L)(35R)・接合フランジ
(36)・取付け口
(37)・固定ビス
(A)・ホルダー本体
(B)・飲料容器
(C)・ケース
(D)・直径
(H)・飲料容器ホルダー
(M)・パチンコ台(遊技台)設置島
(P)・台間ラック(間柱ポケット)
(a)(b)・絞り部
(Y−Y)・パーティングライン

Claims (10)

  1. 前後方向への細長い容器受け床プレートと、そのほぼ後半部へ起立スペーサーを介して組み付けられた天井プレートと、上記容器受け床プレートの前端部から起立するドアーと上記天井プレートの前端部との前後相互間に介在する向かい合う左右一対として、その後端部が天井プレートと容器受け床プレーとの上下相互間へ各々垂直軸線廻りの開閉自在に枢支されたほぼ半円弧形容器包囲フィンガーとを備えた前後方向への進退可能なホルダー本体と、
    そのホルダー本体を収納できるケースとから成り、
    上記容器包囲フィンガーの後端部から自己展開用サイド逆止爪を一定角度の斜め前向きに各々張り出す一方、そのサイド逆止爪を受け入れるスライドガイド長孔を上記ケースの左右両サイド面に各々切り欠き列設して、
    上記ホルダー本体をケースの内部へ、その前端部のドアーがケースの前面開口を施蓋するまで押し込み収納したときには、左右一対の容器包囲フィンガーがケースの一定幅よりも狭く閉合することとなり、
    同じくホルダー本体をケースの前面開口から引き出したときには、その両容器包囲フィンガーの自己展開用サイド逆止爪がケースにおけるスライドガイド長孔の開口前縁部と係合することにより、そのケースの一定幅よりも広く展開して、ホルダー本体の容器受け床プレート上に載置された飲料容器を包囲することとなるように関係設定したことを特徴とする飲料容器ホルダー。
  2. ホルダー本体を構成する天井プレートの前端部から、両容器包囲フィンガーのセンター仕切りガイドと両容器包囲フィンガーの展開限度ストッパーとを各々下向きに突設したことを特徴とする請求項1記載の飲料容器ホルダー。
  3. ホルダー本体を構成する天井プレートの左右両サイド面と容器受け床プレートの左右両サイド面とから、各々サイドピンの一対づつを横向きに突設する一方、
    その天井プレートの両サイドピンを受け入れるスライドガイド長孔と、上記容器受け床プレートの両サイドピンを受け入れるスライドガイド長孔との上下一対づつを、ケースの左右両サイド面に各々切り欠き列設したことを特徴とする請求項1記載の飲料容器ホルダー。
  4. 天井プレートの両サイドピン受け入れ用スライドガイド長孔並びに容器受け床プレートの両サイドピン受け入れ用スライドガイド長孔における前端部付近と後端部付近を、その開口幅の狭く絞り形成して、
    そのホルダー本体側の両サイドピンがケース側のスライドガイド長孔における絞り部を強制的に通過して、仮り止め状態に固定維持されるように定めたことを特徴とする請求項3記載の飲料容器ホルダー。
  5. ホルダー本体を構成する天井プレートの長手中心線上からセンター振れ止め片フィンを上向きに突設すると共に、同じく容器受け床プレートの長手中心線上からセンター振れ止めフィンを逆な下向きに突設する一方、
    上記天井プレートのセンター振れ止めフィンを受け入れるスライドガイド溝レールと、上記容器受け床プレートのセンター振れ止めフィンを受け入れるスライドガイド溝レールとの上下一対を、ケースの天井面と床面に各々列設したことを特徴とする請求項1記載の飲料容器ホルダー。
  6. ホルダー本体を構成する容器受け床プレートとその前端部から起立するドアーとの交叉部に、引き出し操作手の指先挿入口を切り抜いたことを特徴とする請求項1記載の飲料容器ホルダー。
  7. ホルダー本体を構成する容器受け床プレートの前端部から起立するドアーの背後面を、展開時の両容器包囲フィンガーと相俟って全体的な円形の平面輪郭形状となり得る円弧凹曲面に造形したことを特徴とする請求項1記載の飲料容器ホルダー。
  8. ホルダー本体を構成する天井プレートと容器受け床プレートとの起立スペーサーを、その天井プレートと容器受け床プレートとの何れか一方から突出する差込みボスと、残る他方から逆向きに突出する受け入れボスとの抜き差し可能な嵌合形態に定めたことを特徴とする請求項1記載の飲料容器ホルダー。
  9. ホルダー本体の両容器包囲フィンガーをその前端部に刻設された噛み合い歯も含む全体として、相互の回転対称となる同一形状に作成したことを特徴とする請求項1記載の飲料容器ホルダー。
  10. ケースを相互の回転対称となる同一形状に分割形成された左右一対のケースセグメントから、複数のネジ締結具によって着脱自在に組み立てたことを特徴とする請求項1記載の飲料容器ホルダー。
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