JP3175146B2 - プレキャストコンクリート板据付装置 - Google Patents
プレキャストコンクリート板据付装置Info
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Description
クリート板を垂直または水平方向に移動してトンネル内
面に据付けるためのプレキャストコンクリート板据付装
置に関する。
重量物を持ち上げて運搬するために起重機が用いられて
いる。この起重機として、自走式車両に起伏アームを設
け、この起伏アームの先端に巻取可能なワイヤーを設け
たものが知られているが、このような起重機により、例
えばコンクリート製品等の重量物を所定位置に据付ける
場合、以下のような問題がある。
の据付位置に下ろす際、ワイヤーに吊り下げられた重量
物を平面方向に位置決めして据付なければならず、従来
は作業者が人力で重量物を押して回すなどの作業が必要
となり、作業に注意が必要である。また、前記起重機で
は、例えばトンネルなどの上部に十分な作業空間が取れ
ない現場では、アームの起伏などの作業に制約を受け易
い。さらに、起伏アームの起伏とワイヤーの巻取により
重量物を吊り上げるものであるため、重量物の垂直方向
の向きを変えることができず、接地された重量物をその
ままの向きでしか吊り上げることができない。また、ワ
イヤーなどに吊り下げるものであるから、重量物を下側
から持ち上げるようにして据付けることができず、ま
た、下側から持ち上げた重量物を回転し、据付け位置に
合わせ向き調整することもできない。
トコンクリート板の垂直方向及び平面方向の向きを変え
ることができ、プレキャストコンクリート板の据付作業
の効率化を図ることができるプレキャストコンクリート
板据付装置を提供することを目的とする。
ネルの内面にプレキャストコンクリート板を据付けるプ
レキャストコンクリート板据付装置であって、本体に起
伏可能に設けられた起伏アームと、この起伏アームを起
伏する起伏駆動手段と、前記起伏アームの先端に上下方
向及び左右方向揺動可能に設けられた揺動体と、この揺
動体の先端を上下方向に揺動する上下駆動手段と、前記
揺動体の先端を左右方向に揺動する左右駆動手段と、前
記揺動体の先端に平面回動可能に設けられた固定用アタ
ッチメントと、この固定用アタッチメントを回動する回
動駆動手段と、外部コントロール装置とを備え、この外
部コントロール装置は、前記起伏駆動手段を操作して前
記起伏アームの起伏角を調節するアーム起伏調節部と、
前記上下駆動手段を操作して前記揺動体の先端の上下向
きを調節する揺動体上下調節部と、前記左右駆動手段を
操作して前記揺動体の先端の左右向きを調節する揺動体
左右調節部と、前記回動駆動手段を操作して前記固定用
アタッチメントの回転位置を調節する回転調節部とを備
えるものであり、据付用アタッチメントによりプレキャ
ストコンクリート板を移動する際、起伏アームの起伏に
よりプレキャストコンクリート板を昇降し、揺動体によ
りプレキャストコンクリート板の前後方向及び左右方向
の垂直向きを調節し、さらに、これらの調節と共に回動
駆動手段により回動して据付け位置に合わせることがで
きる。しかも、作業者は手元の外部コントロール装置を
用いて、プレキャストコンクリート板へのアタッチメン
トの位置合わせ、据付位置へのプレキャストコンクリー
ト板の位置合わせを行うことができる。
式車両であり、前記起伏アームを伸縮可能に設けたもの
であり、走行により起伏アームの位置及び向きを変える
ことができ、さらに、起伏アームを伸縮できる。
は、前記起伏アームの先端に設けた上下方向揺動部と、
この上下方向揺動部の先端に設けられた左右方向揺動部
とを備えるものであり、上下方向揺動部の先端が左右に
揺動するから、アタッチメントを横向きにした場合、ア
タッチメントと旋回アームとの間隔を短くすることがで
き、安定して持ち上げることができる。
参照して説明する。図1乃至図11は本発明の第1実施
例を示し、同図に示すように、工事用のプレキャストコ
ンクリート板据付装置1の本体2は、左右に無限軌道2
Mを有すると共に、これら無限軌道2Mを駆動する図示
しない走行駆動手段を備えた自走式車両により構成され
る。前記本体2の後側上部には、水平左右方向のアーム
軸部3が設けられ、このアーム軸3に起伏アーム4の後
部が回動可能に設けられている。この起伏アーム4はア
ーム基端部4Kとアーム先端部4Sとからなり、そのア
ーム基端部4Kの先端下部と本体2との間には、前記起
伏アーム4を上下方向に起伏する起伏駆動手段たる伸縮
シリンダー5が設けられている。また、前記アーム基端
部4Kは先端が開口した角柱部材からなり、そのアーム
基端部4Kに前記アーム先端部4Sの後側がスライド可
能に挿入されており、前記アーム基端部4K内に内蔵し
た伸縮駆動手段6により、前記アーム先端部4Sが前後
方向に進退し、これにより起伏アーム4が伸縮する。
尚、前記伸縮駆動手段6は、油圧式シリンダーや、ある
いは前記アーム先端部4Sに設ける前後方向のラックと
これに噛合し油圧モータなどにより回動する駆動ピニオ
ンなどにより構成することができる。
横軸部7が設けられ、この横方向軸部7を中心に上下方
向揺動部8が回動可能に設けられている。また、図2及
び図3に示すように、前記上下方向揺動部8の基端側下
部に設けた前軸部9に、第1リンク片10の前側を回動可
能に連結し、この第1リンク片10の後側に設けた後軸部
11に、第2リンク片12の下側を回動可能に連結し、この
第2リンク片12の上側を前記アーム先端部4Sの軸部13
に回動可能に連結し、さらに、前記後軸部11に、伸縮シ
リンダー14の前側を回動可能に連結し、この伸縮シリン
ダー14の後側を前記アーム先端部4Sの軸部15に回動可
能に連結し、その伸縮シリンダー14により上下駆動手段
を構成している。したがって、前記伸縮シリンダー14を
伸縮すれば、前記第2リンク片12が上軸部13を中心に回
動し、前記横軸部7を中心に前記上下方向揺動部8が上
下方向に揺動する。尚、この例では、前記上下方向揺動
部8は上下にそれぞれ90度以上回動可能に構成されて
いる。
横方向軸部7とほぼ直行方向の縦方向軸部16が設けら
れ、この縦方向軸部16を中心に左右方向揺動部17が回動
可能に設けられている。また、図4に示すように、前記
上下方向揺動部8の上部には、略L型の取付部18が設け
られ、この取付部18の先端部18Sが前記上下方向揺動部
8に固着されている。さらに、前記取付部18の基端部18
Kは、前記起伏アーム4の中心に対して左右方向一側に
配置され、その基端部18Kに、前記縦方向軸部16と平行
な基端側枢軸部19Kを設け、また、前記左右方向揺動部
17の左右方向一側に前記基端枢軸部19Kと平行な先端側
枢軸部19Sを設け、それら枢軸部19S,19Kに伸縮シリ
ンダー20の前後がそれぞれ回動可能に枢着されており、
この伸縮シリンダー20により、前記左右方向揺動部17を
左右方向に揺動する左右駆動手段を構成している。した
がって、前記伸縮シリンダー20を伸縮すれば、前記縦方
向軸部16を中心に前記左右方向揺動部17が左右方向に揺
動する。この例では、前記左右方向揺動部17はそれぞれ
左右に90度以上回動可能に構成されている。そして、
前記上下方向揺動部8と左右方向揺動部17とにより、揺
動体21を構成している。
向とすれば、これとほぼ直行する前記縦方向軸部16はZ
軸方向となる。さらに、これら軸部7,16とそれぞれほ
ぼ直行するY軸方向の前後方向軸部22が、前記左右方向
揺動部17の先端側に設けられ、この前後方向軸部22を中
心として、固定用アタッチメント23が回動可能に連結さ
れている。このアタッチメント23には大型歯車24を一体
に設け、この大型歯車24に噛合する小型歯車25を前記左
右方向揺動部17側に設け、その小型歯車25は、前記左右
方向揺動部17に設けたモータ26と、このモータ26の回転
を伝達する伝達ギヤを収納したギヤボックス27により回
転し、前記モータ26により、前記固定用アタッチメント
23を前記前後方向軸部22を中心に回動する回動駆動手段
を構成している。したがって、前記モータ26を正逆回転
駆動すれば、前記アタッチメント23が前記前後方向軸部
22を中心にして回転する。
により外部コントロール装置31が設けられ、このコント
ロール装置31は、図6に示すように、前記伸縮シリンダ
ー5を操作して起伏アーム4の起伏角を調節するアーム
起伏調節部32と、前記伸縮駆動手段6を操作して起伏ア
ーム4の長さを調節するアーム伸縮調節部33と、前記伸
縮シリンダー14を操作して上下方向揺動部8の上下向き
を調節する揺動体上下調節部34と、前記伸縮シリンダー
20を操作して左右方向揺動部17の左右向きを調節する揺
動体左右調節部35と、前記モータ26を操作して前記アタ
ッチメント23の回転位置を調節する回転調節部36とを備
え、各部32,33,34,35,36は、回転ボタン式や押しボ
タン式などのスイッチにより構成され、例えば前記揺動
体上下調節部34を、時計回り方向に回すと上下方向揺動
部8が上方に回転し、反時計回り方向に回すと上下方向
揺動部8が下方に回転する。
に固定するものであり、以下に重量物の例としてプレキ
ャストコンクリート板などの板状物を用いて説明する。
図7は、新設、既設、あるいは既設のトンネルを拡張し
たアーチ形トンネル101 の断面を示し、アーチ形に組ん
だ山側壁体102 と内壁体103 とによりアーチ形構造体10
4 を形成しており、前記山側壁体102 は現場打ちコンク
リートあるいはプレキャストコンクリート板により形成
され、前記内壁体103 は周方向に分割されたアーチ形プ
レキャストコンクリート板103 Pにより形成される。ま
た、前記アーチ形構造体104 の下部をインバート105 に
より連結し、このインバート105 は左右対をなす彎曲状
のプレキャストコンクリート板であるプレキャスト板10
6 ,106により形成している。前記プレキャスト板106
はコンクリートからなり、図7及び図8に示すように、
インバート105 をトンネル幅方向に2分割した形状をな
し、上面に頂版部111 を有し、この頂版部111 の下面に
トンネル幅方向のウエブたる梁部112 とトンネル長さ方
向の大,小梁部113 ,114 とを一体に有し、その大梁部
113 がトンネル中央側に設けられ、小梁部114 は複数設
けられている。また、梁部112 の断面形状は、前記大,
小梁部113 ,114 と同様に台形に形成されている。前記
梁部112 の左右方向の外端面112 Aはほぼ垂直に形成さ
れ、また、大梁部113 の内端面113 Aが、左右のプレキ
ャスト板106 ,106 の突き合わせ面となる。さらに、前
記頂版部111 には、複数の裏込め材用充填孔115 が穿設
され、また、頂版部111 の中央側には、仮土留め杭を挿
通する杭挿通孔116 が穿設されている。前記プレキャス
ト板106 の頂版部111 の外端面には、複数の連結用鉄筋
161 が突設され、この連結用鉄筋161 は前記プレキャス
ト板106 の彎曲方向全長に埋設されており、前記連結用
鉄筋161 を内壁体103 の溝部(図示せず)に挿入配置し
た後、コンクリートに埋め込め込んで、前記プレキャス
ト板106 とアーチ形構造体104 とが一体化される。ま
た、前記プレキャスト板106 の外面である上面には、複
数の雌筒がインサート成型により設けられている。尚、
図中121 はPC鋼材を挿通するダクトであり、そのPC
鋼材により複数のプレキャスト板106がトンネル長さ方
向に緊張一体化される。また、122 は周方向連結部であ
って、前記プレキャスト板106 の上面に凹部123 を形成
し、この凹部123 にインサート成型によりコ字形の連結
金具124 を固定してなり、その周方向に隣り合うプレキ
ャスト板106 ,106 の連結金具124 ,124 の孔125 ,12
5 にボルトを挿通し、ナットにより緊結される。また、
128 は長さ方向連結部であって、前記プレキャスト板10
6 の上面に凹部129 を形成し、この凹部129 にインサー
ト成型によりコ字形の連結金具130 を固定してなり、ト
ンネル長さ方向に隣り合うプレキャスト板106 ,106 の
連結金具130 ,130 の孔131 ,131 にボルトを挿通し、
ナットにより緊結される。尚、プレキャスト板106 の据
付けにおいては、図7に示すように、トンネル101 の道
路の一側を掘削し、この掘削面146 上にプレキャスト板
106を据付けた後、前記裏込め材用充填孔115 からコン
クリートなどの裏込め材149を充填し、一側の作業が終
わった後、道路の他側を掘削し、この掘削面146 A上に
プレキャスト板106 を据付けた後、前記前記裏込め材用
充填孔115 からコンクリートなどの裏込め材149 を充填
する。
数の孔28が設けられ、この孔28に挿通したボルト29を前
記雌筒に螺合することにより、アタッチメント23に前記
プレキャスト板106 を着脱可能に固定することができ
る。
すると、図10の平断面図に示すように、運搬車両201
の荷台202 に複数の前記プレキャスト板106 を幅方向に
立てた状態に並べて作業現場のトンネル101 内に搬入す
る。このようにプレキャスト板106 を幅方向に立てて配
置することにより、重ねて運搬する場合より、プレキャ
スト板106 を安定して運搬することができる。まず、伸
縮シリンダー20の駆動により左右方向揺動部17を横向き
とし、さらに、無限軌道2Mにより本体2を移動し、起
伏アーム4の伸縮及び起伏,上下方向揺動部8の上下方
向の揺動,並びにアタッチメント23の回転により、プレ
キャスト板106 の前記雌筒にアタッチメント23の孔28を
合わせ、孔28に挿通したボルト29を前記雌筒に螺着す
る。そして図1に示すように、プレキャスト板106 を持
ち上げて本体2を据付位置まで移動し、左右方向揺動部
17,起伏アーム4の伸縮及び起伏,上下方向揺動部8の
揺動,並びにアタッチメント23の回転により、据付位置
に合わせて設置し、ボルト29を取り外す。この場合、作
業者は手元のコントロール装置31を用いて、プレキャス
ト板106 へのアタッチメント23の位置合わせ、据付位置
へのプレキャスト板106 の位置合わせを行うことがで
き、特に、起伏アーム4の先端側の揺動体21により、ア
タッチメント23の上下向き、左右向き及び平面回転方向
の向きを調節することができるため、それら位置合わせ
を簡便に行うことができる。また、トンネル101 の上部
にプレキャストコンクリート板103 Pを据え付ける場合
は、上下方向揺動部8を上方に回転し、図11に示すよ
うに、コンクリート板103 Pを下から持ち上げるように
して据え付けることができ、トンネル101 の内面にコン
クリート板103 Pを固定した後、アタッチメント23を外
す。
して、トンネル101の内面にプレキャストコンクリート
板106,103Pを据付けるプレキャストコンクリート板据
付装置であって、本体2に起伏可能に設けられた起伏ア
ーム4と、この起伏アーム4を起伏する起伏駆動手段た
る伸縮シリンダー5と、起伏アーム4の先端に上下方向
及び左右方向揺動可能に設けられた揺動体21と、この揺
動体21の先端を上下方向に揺動する上下駆動手段たる油
圧シリンダー14と、揺動体21の先端を左右方向に揺動す
る左右駆動手段たる油圧シリンダー20と、揺動体21の先
端に平面回動可能に設けられた固定用アタッチメント23
と、この固定用アタッチメント23を回動する回動駆動手
段たるモータ26と、外部コントロール装置31とを備え、
この外部コントロール装置31は、伸縮シリンダー5を操
作して起伏アーム4の起伏角を調節するアーム起伏調節
部32と、油圧シリンダー14を操作して揺動体21の先端の
上下向きを調節する揺動体上下調節部34と、油圧シリン
ダー20を操作して揺動体21の先端の左右向きを調節する
揺動体左右調節部35と、モータ26を操作して前記固 定用
アタッチメント23の回転位置を調節する回転調節部36と
を備えるものであるから、固定用アタッチメント23によ
り重量物であるプレキャスト板106 を移動する際、起伏
アーム4の起伏により重量物を昇降し、揺動体21により
重量物の前後方向及び左右方向の垂直向きを調節し、さ
らに、これらの調節と共にアタッチメント23を回動して
据付け位置に合わせることができ、狭い作業範囲でも重
量物の据付を効率良く行うことができる。また、コンク
リート板103 Pの据付のように、重量物を下側から持ち
上げるようにして据え付けることができる。また、外部
コントロール装置31を設けたから、起伏アーム4の先端
側でプレキャスト板103の向きを確認しながら操作を行
うことができる。
車両であり、起伏アーム4を伸縮可能に設けたものであ
るから、走行により起伏アーム4の位置及び向きを変え
ることができ、さらに、起伏アーム4を伸縮して吊り上
げ及び据付を行うことができる。
起伏アーム4の先端に設けた上下方向揺動部8と、この
上下方向揺動部8の先端に設けられた左右方向揺動部17
とを備えるものであるから、上下方向揺動部8の先端が
左右に揺動するから、アタッチメント23を横向きにした
場合、アタッチメント23と旋回アーム4との間隔を短く
することができ、プレキャスト板103を安定して持ち上
げることができる。
3を本体2の後部側に設けたから、前方で重量物を持ち
上げる際、車体2の安定性を確保することができる。ま
た、リンク片10,12を組み合わせることにより、上下方
向揺動部8の揺動範囲を広く設定することができる。さ
らに、左右駆動手段たる伸縮シリンダー20を取付部18に
取付け、この取付部18の基端部18Kを一側に突出して配
置したから、上下方向揺動部8を揺動しても、伸縮シリ
ンダー20が起伏アーム4などに干渉することがなく、横
方向軸部7と縦方向軸部16とを近接して配置することが
できる。
示し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、そ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例の揺動体21
Aは、図12及び図13の概略図に示すように、起伏ア
ーム4の先端に、縦方向軸部16を中心に左右方向揺動部
17が回動可能に設けると共に、この左右方向揺動部17の
先端に、横方向軸部7を中心に上下方向揺動部8が回動
可能に設けられてなる。
能に設けられた起伏アーム4と、この起伏アーム4を起
伏する起伏駆動手段たる伸縮シリンダー5と、起伏アー
ム4の先端に上下方向及び左右方向揺動可能に設けられ
た揺動体21Aと、この揺動体21Aの先端を上下方向に揺
動する上下駆動手段たる油圧シリンダー14と、揺動体21
Aの先端を左右方向に揺動する左右駆動手段たる油圧シ
リンダー20と、揺動部21Aの先端に平面回動可能に設け
られた固定用アタッチメント23と、この固定用アタッチ
メント23を回動する回動駆動手段たるモータ26とを備
え、本体2が自走式車両であり、起伏アーム4を伸縮可
能に設けたものであり、請求項1及び2に対応して、上
記第1実施例と同様な作用,効果を有し、また、この例
では、揺動体21Aは、起伏アーム4の先端に設けた左右
方向揺動部17と、この左右方向揺動部17の先端に設けら
れた上下方向揺動部8とを備えるものである。
ャスト板106 の吊り上げ作業について対比すると、図1
4(A)は第1実施例で説明したプレキャスト板106 を
幅方向に立てた状態で、先端の左右方向揺動部17を左右
方向一側に向けてアタッチメント23を合わせたものであ
り、同図に示すように、左右方向揺動部17の長さWだけ
しか起伏アーム4と離れないから、持ち上げ作業を安定
して行うことができる。一方、図14(B)は第2実施
例の揺動体21Aのアタッチメント23を、前記荷台202 に
平面方向に載置したプレキャスト板106 に合わせたもの
であり、同図示すように、上下方向揺動部8の長さHだ
けしか上方に起伏アーム4が離れないから、起伏アーム
4の上方に制限のある現場での使用に有利である。
のではなく、本発明の容易の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば、伸縮シリンダーやモータ
は油圧や空気圧で駆動するものなどを使用できる。ま
た、各駆動手段は、シリンダーやモータに限らず各種の
駆動手段を用いることができる。また、アタッチメント
は、プレキャスト板を挟んで固定するものや、嵌合や締
め付けなどでもよく、その固定構造は適宜選定できる。
また、本体の上部を旋回可能に設けて該上部の旋回によ
り起伏アームの平面向きを変えるように構成した車両に
も本発明は適用可能である。
レキャストコンクリート板を据付けるプレキャストコン
クリート板据付装置であって、本体に起伏可能に設けら
れた起伏アームと、この起伏アームを起伏する起伏駆動
手段と、前記起伏アームの先端に上下方向及び左右方向
揺動可能に設けられた揺動体と、この揺動体の先端を上
下方向に揺動する上下駆動手段と、前記揺動体の先端を
左右方向に揺動する左右駆動手段と、前記揺動体の先端
に平面回動可能に設けられた固定用アタッチメントと、
この固定用アタッチメントを回動する回動駆動手段と、
外部コントロール装置とを備え、この外部コントロール
装置は、前記起伏駆動手段を操作して前記起伏アームの
起伏角を調節するアーム起伏調節部と、前記上下駆動手
段を操作して前記揺動体の先端の上下向きを調節する揺
動体上下調節部と、前記左右駆動手段を操作して前記揺
動体の先端の左右向きを調節する揺動体左右調節部と、
前記回動駆動手段を操作して前記固定用アタッチメント
の回転位置を調節する回転調節部とを備えるものであ
り、持ち上げたプレキャストコンクリート板の垂直方向
及び平面の向きを変えることができ、プレキャストコン
クリート板の据付作業の効率化を図ることができるプレ
キャストコンクリート板据付装置を提供することができ
る。
式車両であり、前記起伏アームを伸縮可能に設けたもの
であり、持ち上げたプレキャストコンクリート板の垂直
方向及び平面の向きを変えることができ、プレキャスト
コンクリート板の据付作業の効率化を図ることができる
プレキャストコンクリート板据付装置を提供することが
できる。
は、前記起伏アームの先端に設けた上下方向揺動部と、
この上下方向揺動部の先端に設けられた左右方向揺動部
とを備えるものであり、持ち上げたプレキャストコンク
リート板の垂直方向及び平面の向きを変えることがで
き、プレキャストコンクリート板の据付作業の効率化を
図ることができるプレキャストコンクリート板据付装置
を提供することができる。
置の斜視図である。
ら見た斜視図である。
側面側から見た斜視図である。
正面側から見た斜視図である。
ら見た斜視図である。
説明図である。
構造体とインバートの断面図である。
リート板の断面図である。
リート板の平面図である。
クリート板の据付作業を説明するトンネルの平断面図で
ある。
クリート板の据付作業を説明するトンネルの縦断面図で
ある。
駆動を説明する概略説明図である。
駆動を説明する概略説明図である。
略説明図であり、(A)は第1実施例の揺動体を幅方向
に立てたプレキャストコンクリート板にセットした状
態、(B)は第2実施例の揺動体を平面配置したプレキ
ャストコンクリート板にセットした状態を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 トンネルの内面にプレキャストコンクリ
ート板を据付けるプレキャストコンクリート板据付装置
であって、本体に起伏可能に設けられた起伏アームと、
この起伏アームを起伏する起伏駆動手段と、前記起伏ア
ームの先端に上下方向及び左右方向揺動可能に設けられ
た揺動体と、この揺動体の先端を上下方向に揺動する上
下駆動手段と、前記揺動体の先端を左右方向に揺動する
左右駆動手段と、前記揺動体の先端に平面回動可能に設
けられた固定用アタッチメントと、この固定用アタッチ
メントを回動する回動駆動手段と、外部コントロール装
置とを備え、この外部コントロール装置は、前記起伏駆
動手段を操作して前記起伏アームの起伏角を調節するア
ーム起伏調節部と、前記上下駆動手段を操作して前記揺
動体の先端の上下向きを調節する揺動体上下調節部と、
前記左右駆動手段を操作して前記揺動体の先端の左右向
きを調節する揺動体左右調節部と、前記回動駆動手段を
操作して前記固定用アタッチメントの回転位置を調節す
る回転調節部とを備えることを特徴とするプレキャスト
コンクリート板据付装置。 - 【請求項2】 前記本体が自走式車両であり、前記起伏
アームを伸縮可能に設けたことを特徴とする請求項1記
載のプレキャストコンクリート板据付装置。 - 【請求項3】 前記揺動体は、前記起伏アームの先端に
設けた上下方向揺動部と、この上下方向揺動部の先端に
設けられた左右方向揺動部とを備えることを特徴とする
請求項1記載のプレキャストコンクリート板据付装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35056496A JP3175146B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | プレキャストコンクリート板据付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35056496A JP3175146B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | プレキャストコンクリート板据付装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10184294A JPH10184294A (ja) | 1998-07-14 |
| JP3175146B2 true JP3175146B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=18411356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35056496A Expired - Lifetime JP3175146B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | プレキャストコンクリート板据付装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3175146B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6043537B2 (ja) * | 2012-08-06 | 2016-12-14 | 株式会社タダノ | ライナープレート組付装置 |
| JP7758603B2 (ja) * | 2022-03-08 | 2025-10-22 | 矢作建設工業株式会社 | パネル用アタッチメント |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP35056496A patent/JP3175146B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10184294A (ja) | 1998-07-14 |
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