JP3174326U - 水平多関節型搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水平多関節型搬送装置1は、第2アーム50の備えるハンド取付シャフト60に揚荷機を取付けて搬送物を吊下げた後、この搬送物を所定の位置に搬送する。第1スプロケット22と第2スプロケット42のギヤ比は2対1でありチエンで券架され、第1アーム30が回動すると第2アーム50はチエンを介して回動する。第3スプロケット22、第4スプロケット43、第5スプロケット44、第6スプロケット61は同一ギヤ比であり、第4スプロケットと第5スプロケットは固着され連動して回動する。このため搬送物の平面姿勢は保たれたまま所定の位置まで搬送物は平行移動される。
【選択図】図3
Description
一方、第2アームは、第1アームの先端部に設けた第2関節部の備える垂直の第2軸に水平に取付ける。
一方、第2スプロケットは第2軸に固定して取付けられ、第1スプロケットと第2スプロケットはチエンで券架されている。従って、第1軸に取付けた第1アームが回動するとこのチエンを介して第2軸に取付けた第2アームも連動して回動する(参照:図3)。
第4スプロケットは第2軸にベアリングとともに取付けて第2軸に対して回動自在であり、第3スプロケットと第4スプロケットは同一ギヤ比にしてチエンで券架する(以下「第1平行リンク機構」ともいう。)。
この第5スプロケットは、第2アームの先端部にべアリングで支持されて垂直に取付けられたハンド取付シャフトに設けられた第6スプロケットとチエンで券架され、第5スプロケットと第6スプロケットはギヤ比を同一にする(以下「第2平行リンク機構」ともいう。)。
一方、第3スプロケット、第4スプロケット及び第5スプロケットのギヤ比を同一とし、第6スプロケットのギヤ比のみを設計変更する場合は、図4(d)に示すように搬送物(吊荷)の搬送後の平面姿勢を所望のものとすることが可能である。
この原位置戻り装置は、第1軸に取付けたプーリーにワイヤを固定、第1アームの回動に伴って、このワイヤは券回される。このワイヤは小径プーリーを介して錘体に締結される。このため、アームの負荷が取り除かれたとき、アームは錘体の重力を使用して最初の状態に復帰し、ハンド取付シャフトは原位置に復帰する。
また、第2アームの長さ寸法を第1アーム寸法より小さくした場合は、搬送物の搬送軌跡はカーブを描くため、作業場の環境により支柱等の設置場所に制限がある場合にも弾力的に適応できる。
この水平多関節型搬送装置1は人力で第2アーム50の先端部に設けられたハンド取付シャフト60を搬送物80の置かれた所定の位置に移動させる。この位置で搬送物80をハンド取付シャフト60に装着された揚荷装置(図示せず)を用いて搬送物80を吊り上げる。この揚荷装置の例としては、手動のチエンブロック、エアホイスト、電動ホイスト等が挙げられる。その後人力により所定位置まで吊荷を搬送する。このとき、第1アーム30及び第2アーム50は、吊荷に追随して所定の位置まで回動する。次いで上述の揚荷装置から吊荷を開放する。
図2(a)は、第1アーム30の第2軸41をa点まで回動させると第2アーム50のハンド取付シャフト60は、第1アーム30の第1軸21と重なることを示す。第1スプロケット22と第2スプロケット42のギヤ比は2対1であり、且つ第1スプロケット22と第2スプロケット42は、チエン31で券架されているため、第1アーム30の中心線Yが、第2アームの中心線Zに重なる線をXとすると、YとZのなす角θ2は、XとYのなす角θ1の2倍となる。
図2(b)は第1アーム30の垂直第2軸41をa点まで回動させたときの平面図である。
図3は、図2(b)に係るA−A切断断面図を模式的に表したものである。
図4(a)は、第2アーム50の長さ寸法が、第1アーム30の長さ寸法より小さい場合は、この図が示すように、ハンド取付シャフト60の搬送軌跡は曲線になる。
図4(b)は、第1リンク機構及び第2リンク機構を備えた上述の図4(a)に係る水平多関節型搬送装置を使用して搬送物80を搬送原位置から搬送目的位置まで搬送したときの軌跡を示す図である。この図の示すように搬送物80の平面視での姿勢は原位置から終点まで同一を保って平行移動する。
図4(c)は、図4(b)の第1アーム30及び第2アーム50の長さ寸法を同一にしたときの平面視軌跡を表わす。このとき、搬送物80の搬送軌跡は直線となる。
図4(d)は、第3スプロケット23、第4スプロケット43及び第5スプロケット44のギヤ比を同一にして、第6スプロケット61のギヤ比のみを変えた場合の平面軌跡を表わしている。この図に示すように第6スプロケット61のギヤ比を設計変更することにより所望の姿勢で搬送物80を生産ラインに送り込むことが可能である。
他のスプロケットに使用するチエンにおいてもこのチエン係止具90がそのまま使用できる。
従って、この第5スプロケット44は、第1アーム30が回動した場合にはチエン31及び第4スプロケット43を介して、第2軸41とは無関係に第4スプロケット43と同一の回動をする。
上記第3スプロケット23と第4スプロケット43は同一のギヤ比を有する。このため、両スプロケットは、互いに同期して同じ動作を示す。上述したようにこの機構を以下第1平行リンク機構という。
アームから吊荷が開放されたときにプーリー11に券回されたワイヤ12は、錘体16の重力で繰り出されてプーリー11は原位置まで回動する。この回動は、プーリー11に配設されたストッパ13が、図1及び図2に表わされたストッパ受け19で制限される。このストッパ13とストッパ受け19との衝突の衝撃を緩衝するためにショックアブソーバ14が好ましく用いられる。
この水平多関節型搬送装置100に用いる駆動モータM以外の構造、部材及び機構等は水平多関節型搬送装置1のものがそのまま適用される。
10 原位置戻り装置
11 プーリー
12 ワイヤ
13 ストッパ
14 ショックアブソーバ
15 小径プーリー
16 錘体
17 支柱
18 アームストッパ
20 第1関節部
21 第1軸
22 第1スプロケット
23 第3スプロケット
24 貫通孔
25 貫通孔
30 第1アーム
31 チエン
40 第2関節部
41 第2軸
42 第2スプロケット
43 第4スプロケット
44 第5スプロケット
50 第2アーム
60 ハンド取付シャフト
61 第6スプロケット
70 第1軸固定部材
71 上段部基台
72 下段部基台
80 搬送物(吊荷)
90 チエン係止具
100 他の本願水平多関節型搬送装置
b ベアリング
M 駆動モータ
Claims (6)
- 第1関節部の備える垂直の第1軸に水平に設けられた回動自在の第1アームと、第2関節部の備える垂直の第2軸に水平に設けられた第2アームからなる水平多関節型搬送装置であって、
上記水平多関節型搬送装置は、搬送後に、回動した上記第1アーム及び上記第2アームを、原位置に戻すための原位置戻り装置を備え、
上記原位置戻り装置は、上記第1軸に固定して設けたプーリーと、上記プーリーに巻回されたワイヤと、小径プーリーを介して上記ワイヤを締結した錘体からなり、
上記第1関節部は、上記第1軸と、上記第1軸の径より大きい径を有した貫通孔を備えた第1スプロケット及び第3スプロケットからなり、
上記第1スプロケット及び上記第3スプロケットの中心は、上記第1軸の中心線上にあり、
上記第1スプロケットは、第1軸固定部材の備える上段部基台に固定され、上記第3スプロケットは、上記第1軸固定部材の備える下段部基台に固定され、
上記第2関節部は、上記第1アームの先端部に配設され、上記第1アームにベアリングで支持された上記第2軸と、上記第2軸に固定して設けられた第2スプロケットと、上記第2軸に対して回動自在のベアリング付きの第4スプロケット及び第5スプロケットからなり、
上記第1スプロケットと上記第2スプロケットのギヤ比は2対1であり、且つ上記第1スプロケットと上記第2スプロケットは、チエンで券架され、上記チエンを介して上記第2アームは上記第1アームに連動して回動し、
上記第3スプロケットと上記第4スプロケットは、チエンで券架され、
上記第4スプロケットと上記第5スプロケットは固定されて一体となり連動して回動し、
上記第2アームの先端部には、ベアリングで支持された垂直のハンド取付シャフトが配設され、上記ハンド取付シャフトに第6プーリーが固定して設けられ、上記第5スプロケットと上記第6スプロケットはチエンで券架されていることを特徴とする水平多関節型搬送装置。 - 上記第3スプロケット、上記第4スプロケット、上記第5スプロケット及び上記第6スプロケットは、同一のギヤ比である請求項1に記載の水平多関節型搬送装置。
- 上記第3スプロケット、上記第4スプロケット及び上記第5スプロケットは、同一のギヤ比である請求項1に記載の水平多関節型搬送装置。
- 第1関節部の備える垂直の第1軸に水平に設けられた第1アームと、第2関節部の備える垂直の第2軸に水平に設けられた第2アームからなる水平多関節型搬送装置であって、
上記水平多関節型搬送装置は、軸が上記第1軸に連結する駆動モータを備え
上記第1関節部は、上記第1軸と、上記第1軸の径より大きい径を有した貫通孔を備えた第1スプロケット及び第3スプロケットからなり、
上記第1スプロケット及び上記第3スプロケットの中心は、上記第1軸の中心線上にあり、
上記第1スプロケットは、第1軸固定部材の備える上段部基台に固定され、上記第3スプロケットは、上記第1軸固定部材の備える下段部基台に固定され、
上記第2関節部は、上記第1アームの先端部に配設され、上記第1アームにベアリングで支持された上記第2軸と、上記第2軸に固定して設けられた第2スプロケットと、上記第2軸に対して回動自在のベアリング付きの第4スプロケット及び第5スプロケットからなり、
上記第1スプロケットと上記第2スプロケットのギヤ比は2対1であり、且つ上記第1スプロケットと上記第2スプロケットは、チエンで券架され、上記チエンを介して上記第2アームは上記第1アームに連動して回動し、
上記第3スプロケットと上記第4スプロケットは、チエンで券架され、
上記第4スプロケットと上記第5スプロケットは固定されて一体となり連動して回動し、
上記第2アームの先端部には、ベアリングで支持された垂直のハンド取付シャフトが配設され、上記ハンド取付シャフトに第6プーリーが固定して設けられ、上記第5スプロケットと上記第6スプロケットはチエンで券架されていることを特徴とする水平多関節型搬送装置。 - 上記第3スプロケット、上記第4スプロケット、上記第5スプロケット及び上記第6スプロケットは、同一のギヤ比である請求項4に記載の水平多関節型搬送装置。
- 上記第3スプロケット、上記第4スプロケット及び上記第5スプロケットは、同一のギヤ比である請求項4に記載の水平多関節型搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011007536U JP3174326U (ja) | 2011-12-20 | 2011-12-20 | 水平多関節型搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011007536U JP3174326U (ja) | 2011-12-20 | 2011-12-20 | 水平多関節型搬送装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3174326U true JP3174326U (ja) | 2012-03-15 |
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ID=48001485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011007536U Expired - Lifetime JP3174326U (ja) | 2011-12-20 | 2011-12-20 | 水平多関節型搬送装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3174326U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109366509A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-02-22 | 北京勤牛创智科技有限公司 | 一种大负载机械手及分拣系统 |
-
2011
- 2011-12-20 JP JP2011007536U patent/JP3174326U/ja not_active Expired - Lifetime
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