JP3174089U - 酸化防止用オイルポット - Google Patents

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Abstract

【課題】収納したオイルと空気の接触を完全に遮断することができる酸化防止用オイルポットを提供する。
【解決手段】上部が開放したオイル収納容器1内に挿入する蓋部材2を、その外周がオイル収納容器1の円筒状となる周壁1aの内周面に対して、上下に摺動可能となり水密状態で弾力的に圧接するように形成し、前記蓋部材2をオイル収納容器1内に押し込むことにより、オイル収納容器1内のオイル上にある空気をこの蓋部材2に設けた空気抜き孔3に集めて外部に導出させるため、前記蓋部材2の下面を、空気抜き孔3に向けて上り傾斜となる空気集合傾斜面5に形成した。
【選択図】図1

Description

この考案は、オイル収納容器内に収容したオイルを、空気に触れて劣化するのを防ぐことができる酸化防止用オイルポットに関する。
食用油等のオイルは、オイルポットに入れて保存するのが一般的であるが、オイルは空気に触れると酸化して時間の経過と共に劣化するという性質があり、このため、オイルを空気から遮断して収容することができる酸化防止用オイルポットが提案されている。
従来の酸化防止用オイルポットは、オイルを収容するポット本体と該ポット本体内に上下動自在に配置された蓋部材とを有し、上記蓋部材の周面には少なくとも3個のボ−ルを自由回転可能に設け、且つ蓋部材の中心部にはオイル流入口を形成し、該流入口には下方から塞ぐ内栓を配置し、該内栓には流入口を貫通して蓋部材の上方へ突出するつまみを形成し、上記ポット本体内側周面には上記ボ−ルに係合する案内溝を上下方向に形成するとともに、上記蓋部材と内栓の比重をオイルの比重よりも小さく、且つ内栓の比重を蓋部材よりも大きく設定した構造になっている(例えば、特許文献1参照)。
上記酸化防止用オイルポットは、オイルと蓋部材及び内栓の比重を利用し、ポット本体にオイルが充填されると、オイルは内栓よりも比重が大きいので、オイル流入口と内栓の隙間から蓋部材の下面側に流入して蓋部材が上昇し、内栓は蓋部材より比重が大きいので流入口からオイルが全て入った後、上昇力で流入口を自動的に塞ぎ、これによって、空気とオイルの接触を遮断しようとするものである。
実用新案登録第3022287号公報
ところで、上記した従来の酸化防止用オイルポットは、蓋部材を浮力によって上下動させることになるが、蓋部材は、ポット本体に対して円滑に上下動できなければ「こじれ」が生じ、「こじれ」が生じて蓋部材に傾くと、蓋部材の下面にある空気層を確実に排出することができず、オイルの酸化防止の目的を達成することができないと共に、ポット本体に対して蓋部材を浮力だけで円滑に上下動させるためには、その外周とポット本体の内周面との水密性の確保が困難になり、どうしても蓋部材の外周とポット本体の内周面に隙間が必要となり、この隙間によってオイルの酸化防止機能が低下するという問題がある。
また、蓋部材は単純な円板状であるため、その下面にオイル油面上の空気を流入口に逃がす機能はなく、このためオイル油面上との間に気泡が生じたような場合、この気泡が閉じ込められ、オイルが酸化するという問題がある。
更に、流入口を閉じる内栓の閉鎖力はオイルに対する浮力を利用しているため、密閉するという機能はなく、流入口と内栓の間にオイルが介在し、これが原因でオイルが酸化することになる。
そこで、この考案の課題は、蓋部材の下面から確実に空気を排除することができ、しかも蓋部材に設けた空気抜き孔を栓部材で密閉することにより、収納したオイルと空気の接触を完全に遮断することができる酸化防止用オイルポットを提供することにある。
上記の課題を解決するため、この考案は、上部が開放したオイル収納容器と、このオイル収納容器内に上下への移動が可能となるよう納まる蓋部材と、前記蓋部材に上下に貫通するよう設けた空気抜き孔を開閉するための栓部材とからなる酸化防止用オイルポットにおいて、前記蓋部材を、その外周が容器本体の内周面に対して、上下に摺動可能となり水密状態で弾力的に圧接するように形成し、この蓋部材をオイル収納容器内に押し込むことにより、オイル収納容器内のオイル上にある空気を空気抜き孔に集めて外部に導出させるため、前記蓋部材の下面を、空気抜き孔に向けて上り傾斜となる空気集合傾斜面に形成したしたものである。
上記蓋部材が、オイル収納容器における周壁の内径よりも小径となる円板状の上板と、この上板の下面に重なり、その外周が容器本体の周壁内周面に対して弾力的に圧接する弾性パッキン部とで形成され、前記上板と弾性パッキン部にわたって、上下に貫通する空気抜き孔が設けられ、前記弾性パッキン部の下面に形成した空気集合傾斜面が、弾性パッキン部の下面中央部分から下方に突出し、下端中心部から空気抜き孔に向けて上り傾斜面となるよう設けた錐形突部と、弾性パッキン部の下部外周から空気抜き孔に向けて上り傾斜となる外側傾斜面とで形成されているようにすることができる。
上記オイル収納容器の上端に被せて固定するキャップ部材と、このキャップ部材に上下動可能となるよう保持された昇降軸と、前記昇降軸を上下動させるためキャップ部材に設けた昇降軸上下動付与機構を備え、前記昇降軸と上記蓋部材を一体に上下動するよう結合した構造としてもよい。
ここで、上記オイル収納容器は、周壁が円筒状となる有底容器に形成され、上記蓋部材は、オイル収納容器内に納まる円板状の上板と、この上板の下面に設けた円板状の弾性パッキン部とからなり、前記弾性パッキン部は、その外周がオイル収納容器の周壁内周に対して、気密状態で上下に摺動可能となるよう圧接している。
上記上板に空気抜き孔が設けられ、上記弾性パッキン部の下面側が、空気抜き孔に向けて上り傾斜となる空気集合傾斜面に形成されている。
上記上板に設けた空気抜き孔は、上板の上面側から差し込む栓部材によって密閉するようになっている。
また、上記キャップ部材に上下動可能となるよう保持された昇降軸は、外周面がラック形状となり、上記昇降軸上下動付与機構は、キャップ部材に先端側が枢止された一対のハンドルに形成され、枢止側先端に設けたピニオンを前記昇降軸のラックに噛み合わせ、ハンドルを上方に起こすと昇降軸が下降し、ハンドルを下方に倒すと昇降軸が上昇することになり、これによって昇降軸の下端に取付けた蓋部材を上下動させるようになっている。
この考案によると、蓋部材を、その外周がオイル収納容器の内周面に対して、上下に摺動可能となり水密状態で弾力的に圧接するように形成すると共に、この蓋部材の下面を、オイル収納容器内のオイル上にある空気を空気抜き孔に集めて外部に導出させるための空気集合傾斜面に形成したので、オイル収納容器内にオイルを収納した状態で蓋部材を押し下げると、蓋部材と油面の間に存在する空気は蓋部材で押されて空気抜き孔から流出し、このとき空気集合傾斜面によって空気は空気抜き孔に向けて誘導され、オイルが空気抜き孔に流入すれば、蓋部材の押し下げを解くことで、蓋部材の下面側空気を完全に排出することができ、この状態で空気抜き孔を栓部材で密閉すれば、オイル収納容器内のオイルを空気と完全に遮断することができ、オイル収納容器内のオイルの酸化による劣化発生を確実に防ぐことができる。
また、オイル収納容器の上端に被せて固定するキャップ部材で保持された昇降軸を昇降軸上下動付与機構で上下動させ、前記昇降軸と上記蓋部材を一体に上下動するようにしたので、オイル収納容器の内周面に対して水密状態で弾力的に圧接させた蓋部材の上下動に抵抗が大きくても、蓋部材を小さな力で円滑に上下動させることができ、蓋部材を押し下げたときの、オイルが空気抜き孔に流入する位置で蓋部材を停止させる場合の停止精度も向上させることができる。
(a)はこの考案に係る酸化防止用オイルポットの第1の実施の形態を示すオイル収納容器内に納まる蓋部材を押し下げる前の状態の縦断正面図、(b)は蓋部材を押し下げて空気抜き孔を栓部材で密閉したオイル収納状態の縦断正面図 (a)はこの考案に係る酸化防止用オイルポットの第2の実施の形態を示すオイル収納容器内に納まる蓋部材を押し下げる前の状態の縦断正面図、(b)は蓋部材をハンドルで押し下げて空気抜き孔を栓部材で密閉したオイル収納状態の縦断正面図
以下、この考案の実施の形態を図示例に基づいて説明する。
図1(a)と(b)は、この考案に係る酸化防止用オイルポットの第1の実施の形態を示し、上部が開放したオイル収納容器(オイルポット)1と、このオイル収納容器1内に上下への移動が可能となるよう納まる蓋部材2と、前記蓋部材2に上下に貫通するよう設けた空気抜き孔3を開閉するための栓部材4とで形成されている。
上記オイル収納容器1は、ガラス、金属、プラスチック、陶器等を材料に用い、周壁1aが円筒状となる有底容器に形成され、このオイル収納容器1内に組み込む蓋部材2は、ガラス、プラスチックのような硬質材料を用い、オイル収納容器1における周壁1aの内径よりも少し小径の円板状に形成した上板2aと、この上板の下面に設けた円板状の弾性パッキン部2bとからなり、前記弾性パッキン部2bは、その外周がオイル収納容器1の周壁1aの内周に対して、上下に摺動可能で弾力的に圧接して水密状態となるようになっている。
上記上板2aに、上面の中央位置に摘み用の操作軸2cと、この上板2aを上下に貫通する複数個の空気抜き孔3が設けられ、上記弾性パッキン部2bの下面側が、空気抜き孔3に向けて上り傾斜となる空気集合傾斜面5に形成されている。
図示の場合、上板2aの空気抜き孔3は、上板2aの軸心を中心とする同一円周上に複数が設けられ、この上板2aの下面に重ねて固定した弾性パッキン部2bは、柔らかいゴム、シリコンゴム、プラスチック等を材料に用い、周壁1aの内周に対して外周が弾力的に圧接して十分な水密状態が得られるように厚みがあり、かつ、周壁1aに対して上下に摺動しやすいようにした円板状となり、その下面側に形成した空気集合傾斜面5は、両空気抜き孔3よりも中心側の位置に設けられ、下向きの円錐や多角錐となる錐形突部5aと、弾性パッキン部2bの外周から空気抜き孔3に向けて上り傾斜となる外側傾斜面5bとで形成され、前記空気抜き孔3の直下に位置する厚みの薄くなった部分に、この空気抜き孔3と連通する弾性空気抜き孔3aが空気抜き孔3と同一径若しくは少し小径となるように設けられている。
従って、弾性パッキン部2bの下面は、中心部に錐形突部5aが下向きに突出し、その外側周囲が厚みの薄い部分となり、前記空気抜き孔3の直径に見合う幅の環状となる溝底5cが囲み、更に、溝底5cの外側を弾性パッキン部2bの外周下部から空気抜き孔3に向けて二段屈曲形状で上り傾斜となる環状の外側傾斜面5bが囲んだ形状となっている。
このように、外側傾斜面5bを外側に突出する山形の二段屈曲形状とすることで、弾性パッキン部2bの外周の厚みを厚くし、周壁1aに対する接触部分が弾性を有するために変形することのないようにすることができる。
上記栓部材4は、コルクやゴム、シリコンゴム、プラスチック等を用い、空気抜き孔3から弾性空気抜き孔3aに圧入することのできる形状に形成され、弾性空気抜き孔3aまで押し込むことにより、空気抜き孔3に対する密閉性が向上する。
なお、このオイル収納容器1における周壁1aの上端は、外側に向けて広がる傾斜部1bとし、周壁1a内に対する蓋部材2の挿入を容易にしていると共に、前記蓋部材2における上板2aを透明材料で形成するようにすれば、空気抜き孔3に流入したオイルaの油面確認が容易となり、また、弾性パッキン部2bや栓部材4の形成に用いる材料は、オイルaと接触しても劣化の発生が少なく、オイルaに有害物質が溶け出ることのないものを選択するようにすればよい。
第1の実施の形態の酸化防止用オイルポットは、上記のような構成であり、オイル収納容器1内に収納した食用等のオイルaを保存するには、図1(a)のように、オイルaを所定量収納したオイル収納容器1内に蓋部材2を上から水平に挿入し、周壁1aの内周に弾性パッキン部2bの外周を弾力的に圧接させ、この状態で操作軸2cを介して蓋部材2を押し下げると、弾性パッキン部2bの外周が周壁1aの内周に対して水密状態を保ちながら下降し、蓋部材2と油面の間の空間が減少することで、蓋部材2と油面aの間にある空間の空気は空気抜き孔3から外部に押出される。
下降する蓋部材2が油面に接近すると、弾性パッキン部2bの下面が油面を押すことになり、弾性パッキン部2bの下面に形成した錐形突部5aの下部先端と、外側傾斜面5bの外周下端とからオイルに侵入することで、蓋部材2と油面の間にあった空間の空気は、錐形突部5aと外周傾斜面と外側傾斜面5bによって空気抜き孔3に向けて確実に集められ、その結果、蓋部材2の押し込みを続けると、蓋部材2と油面の間にあった空気は空気抜き孔3から外部に抜け、オイルaは空気抜き孔3へ流入し、オイルaの油面が空気抜き孔3の中ほどまで上昇してきたのを目視で確認すると、蓋部材2の押し下げを止め、蓋部材2が下がらないように保持したまま、空気抜き孔3に対して上から栓部材4を差込み固定し、空気抜き孔3を栓部材4によって密閉する。
この状態でオイルaの収納完了となり、図1(b)のように、オイル収納容器1の内部が蓋部材2で密閉され、オイルaと蓋部材2の間から空気は完全に抜かれているので、オイル収納容器1内に収納したオイルaを空気から遮断することができ、オイルaの酸化による劣化発生を防ぐことができる。
また、オイル収納容器1内に収納したオイルaを使用する場合は、空気抜き孔3から栓部材4を引抜き、その後、オイル収納容器1の内部から蓋部材2を上方に抜き取るようにすればよい。
次に、図2(a)と(b)は、この考案に係る酸化防止用オイルポットの第2の実施の形態を示している。なお、上述した第1の実施の形態と同一部分には、同一符号を付すことにより説明に代える。
この第2の実施の形態の酸化防止用オイルポットは、上記蓋部材2をハンドル操作によって上下動させるようにしたものであり、上記オイル収納容器1の上端に被せて固定する上蓋となるキャップ部材6と、このキャップ部材6に上下動可能となるよう保持された昇降軸7と、前記昇降軸7を上下動させるためキャップ部材6に設けた昇降軸上下動付与機構8を有し、前記昇降軸7と前記蓋部材2が一体に上下動するよう結合されている。
上記キャップ部材6は、オイル収納容器1の周壁1aの上端に設けた傾斜部1bに上から被せることができる円板状となり、下部筒壁6aに設けたねじ9によってオイル収納容器1に対する固定と取り外しが可能となり、材料としては、ガラス、金属、プラスチック等を用いて形成することができるが、オイル収納容器1内の蓋部材2が上から見えるように、透明材料を用いて形成するのが好ましい。
このキャップ部材6の中心部を上下に移動可能となるよう貫通する昇降軸7は、円軸の外周面にラック7aを設けて形成され、キャップ部材6の中心部で上部の位置に設けた保持部材10によって垂直に保持され、その下端が蓋部材2の上板中央の上面に突設したボス11の部分で結合され、この昇降軸7と蓋部材2が一体に上下動するようになっている。
上記昇降軸上下動付与機構8は、上記保持部材10の上部で昇降軸7を挟む両側の位置一対のハンドル12をピン13で上下に揺動可能となるよう枢止し、前記ハンドル12の枢止側先端に設けたピニオン14を前記昇降軸7のラック7aに噛み合わせ構造になっており、ハンドル12を上方に起こすと昇降軸7が下降し、ハンドル12を下方に倒すと昇降軸7が上昇することになり、これによって昇降軸7の下端に取付けた蓋部材2を上下動させるようになっている。
なお、ハンドル12を最も下方に倒すと、ラック7aに対するピニオン14の噛み合いがなくなり、昇降軸7を上端の摘み部分7bを介して手で直接上下動させることができるようになっている。
また、上記キャップ部材6には、オイル収納容器1に被せて取付けたとき、蓋部材2の空気抜き孔3と対応する位置に、空気抜き孔3に対する栓部材4の抜き差し操作が行えるように、十分な直径を有する貫通孔15が設けてある。
第2の実施の形態の酸化防止用オイルポットは、上記のような構成であり、オイル収納容器1内に収納した食用等のオイルaを保存するには、図2(a)のように、キャップ部材6に対してハンドル12を下方に倒し、昇降軸7を引上げて蓋部材2を上昇位置にした状態で、オイルaを所定量収納したオイル収納容器1内に蓋部材2を上から水平に挿入し、周壁1aの内周に弾性パッキン部2bの外周を弾力的に圧接させ、キャップ部材6をオイル収納容器1の上に被せてねじ9で固定する。
この状態で、両側のハンドル12を握って上方に回動させていくと、ピニオン14とラック7aの作用で昇降軸7が下降し、蓋部材2は弾性パッキン部2bの外周が周壁1aの内周に対して水密状態を保ちながら下降し、蓋部材2と油面の間の空間が減少することで、蓋部材2と油面の間にある空間の空気は空気抜き孔3から外部に押出される。
上記ハンドル12の操作によって蓋部材2を下降させる以外、蓋部材2と油面の間にあった空間の空気を外部に抜く蓋部材2の作用は上述した第1の実施の形態と同じであり、オイルaが空気抜き孔3の中ほどまで上昇してきたのを目視で確認すると、ハンドル12を止めて蓋部材2が下がらないように保持したまま、貫通孔15の部分から空気抜き孔3に対して栓部材4を差込み固定し、空気抜き孔3を栓部材4によって密閉する。
この状態でオイルの収納完了となり、オイル収納容器1の内部が蓋部材2で密閉され、オイルaと蓋部材2の間から空気は完全に抜かれているので、オイル収納容器1内に収納したオイルaを空気から遮断することができ、オイルaの酸化による劣化発生を防ぐことができる。
また、オイル収納容器1内に収納したオイルaを使用する場合は、貫通孔15の部分で空気抜き孔3から栓部材4を引抜き、その後、ハンドル12を下方に回動させて昇降軸7とこれに取付けた蓋部材2を上昇させ、オイル収納容器1からキャップ部材6を取外し、同時にオイル収納容器1の内部から蓋部材2を上方に抜き取るようにすればよい。
1 オイル収納容器
1a 周壁
1b 傾斜部
2 蓋部材
2a 上板
2b 弾性パッキン部
2c 操作軸
3 空気抜き孔
3a 弾性空気抜き孔
4 栓部材
5 空気集合傾斜面
5a 錐形突部
5b 外側傾斜面
6 キャップ部材
7 昇降軸
7a ラック
8 昇降軸上下動付与機構
9 ねじ
10 保持部材
11 ボス
12 ハンドル
13 ピン
14 ピニオン
15 貫通孔

Claims (3)

  1. 上部が開放したオイル収納容器と、このオイル収納容器内に上下への移動が可能となるよう納まる蓋部材と、前記蓋部材に上下に貫通するよう設けた空気抜き孔を密閉するためこの空気抜き孔に対して抜き差し自在の栓部材とからなる酸化防止用オイルポットにおいて、
    前記蓋部材を、その外周が容器本体の円筒状となる周壁の内周面に対して、上下に摺動可能となり水密状態で弾力的に圧接するように形成し、この蓋部材をオイル収納容器内に押し込むことにより、オイル収納容器内のオイル上にある空気を空気抜き孔に集めて外部に導出させるため、前記蓋部材の下面を、空気抜き孔に向けて上り傾斜となる空気集合傾斜面に形成したことを特徴とする酸化防止用オイルポット。
  2. 上記蓋部材が、オイル収納容器における周壁の内径よりも小径となる円板状の上板と、この上板の下面に重なり、その外周が容器本体の周壁内周面に対して弾力的に圧接する弾性パッキン部とで形成され、前記上板と弾性パッキン部にわたって、上下に貫通する空気抜き孔が設けられ、前記弾性パッキン部の下面に形成した空気集合傾斜面が、弾性パッキン部の下面中央部分から下方に突出し、下端中心部から空気抜き孔に向けて上り傾斜面となるよう設けた錐形突部と、弾性パッキン部の下部外周から空気抜き孔に向けて上り傾斜となる外側傾斜面とで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の酸化防止用オイルポット。
  3. 上記オイル収納容器の上端に被せて固定するキャップ部材と、このキャップ部材に上下動可能となるよう保持された昇降軸と、前記昇降軸を上下動させるためキャップ部材に設けた昇降軸上下動付与機構を備え、前記昇降軸と上記蓋部材を一体に上下動するよう結合したことを特徴とする請求項1に記載の酸化防止用オイルポット。
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