JP3173843U - 包装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルムロールから片手で引き出されたフィルムを固定式カッターで切断するだけで、引き出されたフィルムが適正な長さに、適正な位置に確実にセットされるような包装装置を提供する。
【解決手段】包装装置は、ストレッチ包装装置であり、フィルムロールから引き出される帯状フィルムを把持してフィルムフィーダに引き渡すフィルム引き渡し手段と、引き渡された帯状フィルムをフィルム幅方向に伸展しながらフィルム長手方向に搬送するフィルムフィーダと、フィルム引き渡し手段から引き出された帯状フィルムの先端部を切除する固定式カッターとを備える。フィルムロールから引き出された帯状フィルムを固定式カッターで切除すると、フィルム引き渡し手段から引き出された帯状フィルムが所定の長さとなり、かつ、その引き出された帯状フィルムがフィルムフィーダに引き渡される位置に位置決めされる。
【選択図】図5

Description

本考案は、生鮮食料品等をストレッチフィルムで包む包装装置のフィルムセット技術に関する。
周知のように、スーパーマーケット等で販売される生鮮食料品は、トレーに収納され、
その上からストレッチフィルムでもってラップされているが、そうした被包装物を製造する装置としては、所謂ストレッチ包装装置が知られている。
この包装装置では、伸展性と自己粘着性のある、絡みやすいストレッチフィルムを使用するため、それをフィルムロールから引き出してフィルムフィーダにセットするには、フィルムロールから引き出したフィルムを両手で広げる必要がある。そのため、従来の包装装置では、両手でフィルムを掴んでセットすることのできるスペースをフィルムロールが収納された装置の側方に確保していた。
しかし、それでは装置の設置場所に大きな制約を伴うため、装置側方の省スペース化を図るために、フィルムロールの装填からフィルムの引き出し、引き出したフィルムのセット操作を、装置の正面側からできる新たな装置が開発された(特許文献1参照)。
特開2001−106202号公報
この特許文献1の発明によれば、装置の正面側からフィルムロールを装填し、装填されたフィルムロールから片手でフィルムを引き出して差込板にセットすることができる。しかも、差込板にセットされたフィルムは、フィルムフィーダに自動的に引き渡されて伸展されながら搬送されるので、省スペース化の目的は、それなりに達成されている。
しかし、差込板にフィルムの先端部をセットするには、フィルム先端部を適切な長さに切り揃える必要がある。さらに、切り揃えたフィルムを差込板の所定位置に確実にセットしなければならない煩わしがある。それを怠ると、フィルム先端部がフィルムフィーダへ引き渡されなかったり、だぶついた先端部がトラブルの原因になったりする。
本考案は、そうした煩わしさを解消しようとするもので、フィルムロールから片手で引き出されたフィルムを、先端部が折り重なった状態でも、そのまま固定されたカッターで切断すれば、引き出されたフィルムが適正な長さに、適正な位置に確実にセットされて、フィルムの初期設定が完了するような新たな包装装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る考案は、包装ステーションにおいて緊張保
持されたフィルムに対して被包装物を下方から押し上げて被包装物にフィルムを被せ、被
包装物から食み出るフイムルの周縁を被包装物の底面側に折り込んで包装する包装装置であって、フィルムロールから引き出された帯状フィルムの先端部を把持し、それをフィルムフィーダに引き渡すフィルム引き渡し手段と、このフィルム引き渡し手段から引き渡された帯状フィルムをフィルム幅方向に伸展しながらフィルム長手方向に搬送する前記フィルムフィーダと、前記フィルム引き渡し手段から引き出された帯状フィルムの先端部を切除する固定式カッターとを備え、前記フィルム引き渡し手段には、前記帯状フィルムを把持してそれを前記フィルムフィーダに引き渡す窓口が形成され、前記フィルムロールから引き出される帯状フィルムが前記フィルム引き渡し手段を介して前記固定式カッターまで引き出されて切除されると、前記フィルム引き渡し手段から引き出された帯状フィルムが所定の長さとなり、かつ、その引き出された帯状フィルムが前記窓口に位置するように、前記固定式カッターの取り付け位置が設定されていることを特徴とする。
これにより、片手で引き出された帯状フィルムの先端部が折り重なっていても、その先端部を固定式カッターに運んで切除するだけで、引き出された帯状フィルムは、適正な長さになるとともに、フィルムフィーダに引き渡される位置に確実にセットされる。したがって、固定式カッターで切除された帯状フィルムは、先端部分がだぶついたり、不足したりすることなく、フィルムフィーダに確実に引き渡されて搬送される。
請求項2に係る考案は、請求項1に記載の包装装置であって、前記フィルムフィーダは、前記帯状フィルムを上下から挟んで搬送する上下のベルトを備え、前記フィルム引き渡し手段は、前記帯状フィルムを2枚の板の間に挟んで把持し、それを前記上下のベルト間に差し込む一対の差込板を備え、その差込板の前記上下のベルトが入り込む位置には、把持した帯状フィルムを露出させる前記窓口が形成されていることを特徴とする。
これにより、一対の差込板の間に通され、固定式カッターで切除された帯状フィルムは、差込板の窓口に確実に位置決めされることになる。しかも、その窓口は、フィルムを搬送する上下のベルト間に進入して上下のベルトと接触するので、窓口から露出された帯状フィルムは、上下のベルトに確実に引き渡されて搬送される。
請求項3に係る考案は、請求項2に記載の包装装置であって、前記窓口は、前記差込板に形成された切欠きであることを特徴する。
これにより、切欠きから露出するフィルムは、上下のベルトと接触して確実にフィルムフィーダに引き渡される。
本考案に係る包装装置によれば、フィルム先端部を片手で引き出し、それを固定式カッターまで運んで切除するだけで、引き出されたフィルムを適正な長さに、適正な位置に、確実にセットすることができるので、初心者であっても、フィルムセット操作をミスなく行うことができる。しかも、適正な長さに、適正な位置にセットされたフィルムは、確実に包装ステーションまで搬送されるので、フィルムの初期設定におけるトラブルを皆無にすることができる。
本考案に係る一実施形態としての包装装置の外観斜視図。 前記包装装置の内部の構成を示す正面概略図。 図2のIII-III矢視概略図。 前記包装装置の平面外略図。 フィルム引き渡し手段が第3姿勢をとったときの外観斜視図。 フィルム引き渡し手段が第1姿勢をとったときの外観斜視図。 フィルム引き渡し手段が第2姿勢をとったときの外観斜視図。 フィルム引き渡しユニットの概略構成図。 一対の差込板の平面図。 フィルム引き渡し手段とフィルムフィーダの部分斜視図。 フィルムフィーダの上ベルトと下ベルトの構成図。 前記上下のベルトの配置構成図。 導入ユニットおよびクランプの平面配置図。 固定式カッターの正面図。 フィルム引き渡し手段の動作説明図(第3姿勢)。 フィルム引き渡し手段の動作説明図(第1姿勢)。 フィルム引き渡し手段の動作説明図。 フィルム引き渡し手段の動作説明図。 フィルム引き渡し手段の動作説明図(第3姿勢)。 フィルム引き渡し手段の動作説明図(第2姿勢)。 フィルム引き渡し手段の動作説明図。 フィルム引き渡し手段の動作説明図。 包装装置の動作説明図。 包装装置の動作説明図。 包装装置の動作説明図。 包装装置の動作説明図。
<全体構成>
図1に、本考案の一実施形態に係るストレッチ包装装置の外観斜視図を示す。この包装装置1は、緊張保持させたストレッチフィルムに対して、トレーTに収納された生鮮食料品G(以下、これを被包装物と言う。図3参照)を押し上げ、被包装物から食み出たフィルム周縁部をトレーTの底面側に折り込むことによって被包装物を包装するものである。
この包装装置1は、図1〜図3に示すように、本体1aの正面下段に投入口ISを、上段に取出し口OSを備え、投入口ISに被包装物を投入すると、被包装物は、後述の計量器2aで計量された後、包装ステーション3まで搬送され、そこでラップされて、取出口OSから搬出される。その間に、計量器2aの計量結果に基づいて値付けラベルが発行され、それが包装済みの被包装物の上に貼付される。
図1、図2において、包装装置1は、被包装物搬入手段2と、包装ステーション3と、ロール保持手段4と、フィルム引き渡し手段5と、フィルムフィーダ6と、カッター7と、シール手段8と、これらを制御する制御手段9と、固定式カッター10(図5参照)とを備える。また、包装装置1の側部には、フィルムロールR1、R2を収納するケーシング1bが設けられ、そのケーシング1bには、上カバー1cとフィルム交換扉1dが設けられている。
フィルム交換扉1dは、図示しないヒンジを介して正面に向かって手前側へ開き戸式に開閉できるようになっており、それを開くと、ケーシング1bの正面側が全面的に開放されて、そこからフィルムロールR1、R2が装填できるようになっている(図5〜図7参照)。
なお、以下の説明において、「左右」とは、包装装置1の本体1a正面に向かって左右を意味し、「前後」とは、本体1a正面に向かって手前側を前、奥側を後ろとした場合の前後の意味である。また、フィルムF1(F2)と記述した場合には、一方のフィルムを意味し、フィルムロールR1(R2)と記述した場合には、一方のフィルムロールを意味する。また、フィルム幅方向とは、フィルムが送り出される方向と直交する方向を意味し、フィルム長手方向とは、フィルムが送り出される方向を意味する。また、帯状フィルムとは、フィルムロールから引き出されたままの、カットされる前のフィルムを意味する。また、上流、下流とは、フィルムの搬送方向における上流、下流の意味である。
<被包装物搬入手段>
被包装物搬入手段2は、図3に示すように、手前側の計量器2aから奥側の包装ステーション3へ被包装物を搬送するもので、前後のプーリに掛け渡された左右のエンドレスチェーン2bと、左右のチェーン2b間に掛け渡された図示しないプッシャーとを備えている。そして、トレーTに収納された生鮮食料品G(被包装物)が計量器2aに載置され、計量が完了すると、そのタイミングでエンドレスチェーン2bが駆動されて、被包装物は、プッシャーに押されて包装ステーション3のリフター機構30上に搬出される。
<包装ステーション>
包装ステーション3は、装置本体1a内に形成される空間であって、そこには、リフター機構30と、折り込み機構37とが配置され、被包装物は、そこで折りこまれる。
<リフター機構>
リフター機構30は、包装ステーション3で緊張保持されたストレッチフィルムF1(F2)に対して、被包装物を突き上げるもので、図2、図3に示すように、支持ベース31と、複数の支持バー32と、支持部材33と、これらを昇降させる昇降手段34とを有する。支持ベース31は、複数の支持バー32をその上面に固定し、各支持バー32は、前後左右に折れ曲がるヒンジを備える。このヒンジにより、各支持バー32は、後述する左右折り込み板76,77や後折り込み板78が被包装物の底面側に入ってくるときに転倒して、これらの折り込み板76,77,78の進入を許容する。また、支持部材33は、被包装物の底面を支持するもので、各支持バー32の上端部にそれぞれ回動自在に取り付けられている。昇降手段34は、支持ベース31と連結され、それを設定ストロークで上下動させる。
<折り込み機構>
折り込み機構37は、リフター機構30によって突き上げられた被包装物の底面側に被包装物から食み出たフィルムF1(F2)の周縁部分を折り込むもので、図2または図3に示すように、左右折り込み板76,77と、後折り込み板78と、前折り込み棒79とを備える。左右折り込み板76,77は、図示しないモータおよびタイミングベルトによって、フィルムF1(F2)の長手方向に水平移動するように構成され、被包装物から食み出たフィルムF1(F2)の周縁部(フィルム長手方向の両側縁部)をトレーTの底面側へ折り込む。
後折り込み板78は、図示しないモータとタイミングベルトによって、フィルムF1(F2)の幅方向に奥側から手前側へ水平移動するように構成され、被包装物から食み出たフィルムF1(F2)の奥側縁部をトレーTの底面側へ折り込む。
前折り込み棒79は、フィルムF1(F2)の幅方向手前側の縁部を後ろ側へ折り込むもので、包装ステーション3とシール手段8との間に配置されて、排出プッシャー79aによって被包装物がシール手段8側へ排出される工程で、手前側のフィルムF1(F2)を後ろ側へ折り込む。
<ロール保持手段>
ロール保持手段4は、図2に示すように、ケーシング1b内に設けられ、上段のフィルムロールR1を支持する上段ロール保持部41と、下段のフィルムロールR2を支持する下段ロール保持部42とを備える。これらは、図5〜図7に示すように、ケーシング1bの奥側で片持支持され、正面側の開放端部からフィルムロールR1、R2の紙管が挿入できるようになっている。これらのフィルムロールR1、R2は、所定幅のストレッチフィルムF1、F2が多重に巻き付けられたもので、これらは、同じ幅であっても、異なる幅であってもよく、また、同じ種類(素材、厚み等)でも、異なる種類であってもよい。
なお、各ロール保持部41、42は、奥側の支持端部が駆動モータに連結され、選択された側のロール保持部41、42が回転するようになっている。これにより、選択された側のフィルムロールR1(R2)からフィルムF1(F2)が繰り出されて、フィルムフィーダ6によるフィルム搬送を助長する。
<フィルム引き渡し手段>
フィルム引き渡し手段5は、フィルムロールR1から引き出される帯状フィルムF1、または、フィルムロールR2から引き出される帯状フィルムF2を、後述するフィルムフィーダ6の一対のフィーダユニット61,62に引き渡すもので、図2、図5に示すように、ケーシング1b内の移動ユニット51に取り付けられて、左右方向に水平移動可能となっている。
<移動ユニット>
移動ユニット51は、ケーシング1b内に設けられた支持フレーム54に水平移動可能に取り付けられ(図5〜図7参照)、その下端部には、フィルム引き渡しユニット70と、そのユニット70を支持して回動させる回転軸70aと、その回転軸70aを回転させるモータ52(図2参照)とが設けられている。また、移動ユニット51は、本体1a側に取り付けられた図示しないクランク機構と連結されて、フィルムフィーダ6から離れた位置と、フィルムフィーダ6に近づく位置との間を左右方向に所定のタイミングで水平移動するようになっている。
すなわち、フィルムロールR1(R2)を装着するタイミングと、フィルム引き渡し手段5に装着されたフィルムF1(F2)をフィルムフィーダ6に引き渡すタイミングで左右方向に水平移動する。
例えば、上段と下段のフィルムロールR1、R2が未装着のときは、どちらにフィルムロールR1,R2を装着するかを指定する選択ボタンが表示され、上段のフィルムロールR1が選択されると、移動ユニット51は、フィルムフィーダ6から離れる方向に水平移動して、移動ユニット51の右側に作業スペースを確保する(図2参照)。これにより、上段のフィルムロールR1から帯状フィルムF1を引き出す操作と、引き出された帯状フィルムF1のフィルム引き渡しユニット70への装着とが可能となる。
また、下段のフィルムロールR2が選択されると、移動ユニット51は、フィルムフィーダ6に接近して、移動ユニット51の左側に作業スペースを確保する(図2参照)。これにより、下段のフィルムロールR2から帯状フィルムF2を引き出す操作と、引き出された帯状フィルムF2のフィルム引き渡しユニット70への装着とが可能となる。
また、フィルム引き渡し手段5に装着されたフィルムF1(F2)をフィルムフィーダ6に引き渡すタイミングでも水平移動するが、これについては、後で詳述する。
<固定式カッター>
移動ユニット51の手前側上面には、図5〜図7に示すように、固定式カッター10が取り付けられている。この固定式カッター10は、フィルム引き渡しユニット70に帯状フィルムF1(F2)の先端部をセットするときに、そこから引き出された先端部を所定の引き出し長さに切断するとともに、フィルム引き渡しユニット70に装着される帯状フィルムF1(F2)の手前側のエッジ部分Faを後述の窓口に位置させるものである。この固定式カッター10については、後で詳述する。
<フィルム引き渡しユニット>
フィルム引き渡しユニット70は、図5〜図8に示すように、第1把持ユニット71と第2把持ユニット72と、これらを支持して回動させる回転軸70aとを備え、帯状フィルムF1、F2の先端部をこれらの把持ユニット71、72にセットするときは、回転軸70aを回転させて、第1把持ユニット71と第2把持ユニット72を、図8に示す姿勢に、すなわち、回転軸70aの中心を通る垂線Lに対して、両把持ユニット71、72が左右対称となる姿勢(第3姿勢)にする。
帯状フィルムF1を把持する第1把持ユニット71は、図2に示すように、ケーシング1b内で、フィルムフィーダ6に近い位置に配置され、帯状フィルムF2を把持する第2把持ユニット72は、ケーシング1b内で、フィルムフィーダ6から離れた位置に配置される。
回転軸70aは、移動フレーム51の下端部に取り付けられ、図2に示すモータ52によって回転駆動される。この回転軸70aを所定角度で停止させることにより、フィルム引き渡しユニット70の姿勢を、第1姿勢、第2姿勢、第3姿勢へと切り替えることができるようになっている。
第1姿勢は、第1把持ユニット71が水平となる姿勢(図6、図16参照)で、この姿勢で帯状フィルムF1が第1把持ユニット71からフィルムフィーダ6に引き渡される。
第2姿勢は、第2把持ユニット72が水平となる姿勢(図7、図20参照)で、この姿勢で帯状フィルムF2が第2把持ユニット72からフィルムフィーダ6に引き渡される。
第3姿勢は、第1把持ユニット71と第2把持ユニット72が垂線Lに対して対称位置にくる姿勢(図5、図8、図15、図19参照)で、この姿勢で第1把持ユニット71に帯状フィルムF1をセットしたり、第2把持ユニット72に帯状フィルムF2をセットしたりする。
次に、図8、図9を参照して、第1把持ユニット71と第2把持ユニット72の構成について説明する。
<第1把持ユニット>
第1把持ユニット71は、フィルムF1の幅方向全幅を把持する長さに設定され、図9に示すように、2枚の差込板157,158と、図8の一方向回転ローラ159とを有する。
<第1把持ユニットの差込板>
図9に示すように、各差込板157,158には、複数の切欠き53a〜53hが形成され、これらの切欠き53a〜53hは、帯状フィルムF1をフィルムフィーダ6に受け渡す際に、フィルムフィーダ6の後述する上ベルト24と下ベルト23との間に入り込むスペースとなる。また、各差込板157,158には、フィルムF1と接する面に、凹凸部157a,158aが形成されている(図8参照)。
さらに、図8に示すように、差込板158の天面(上面)TFには、バフがけ処理が施されて、切断された帯状フィルムF1が差込板158の天面TFに密着するようになっている。
2枚の差込板157,158は、奥側の一端でヒンジ結合され、そのヒンジを中心として一方の差込板158が、他方の差込板157に対して開閉するようになっている。具体的には、一方の差込板158は、他方の差込板157に対して扇状に近接離反が可能であって、前述の第3姿勢では、図4の平面図において破線で示すように、差込板158を本体1aに近づく方向に開放させることができる。また、両差込板157、158を閉じたときは、互いに連結されてロックされるようになっている。
両差込板157、158を開放させた状態で、フィルムロールR1から引き出した帯状フィルムF1を両差込板157、158の間に通してから、帯状フィルムF1の先端部を固定式カッター10まで運んで切除し、続いて、開放された一方の差込板158を他方の差込板157に重ねてロックする。すると、両差込板157、158から引き出された帯状フィルムF1は、適切な長さとなって両差込板157、158の間に把持されるとともに、把持された帯状フィルムF1の手前側のエッジ部分Faは、手前側の切欠き53aを通ってそれと重なるようになっている(図5参照)。この切欠き53aには、フィルムフィーダ6の後述の上下ベルト23、24が入り込むので、この切欠き53aが帯状フィルムF1をフィルムフィーダ6へ引き渡す窓口となる。
<第1把持ユニットの一方向回転ローラ>
一方向回転ローラ159は、一方向にのみ回転するローラであって(図8の矢印A1参照)、差込板157の長手方向(フィルム幅方向)に複数個設けられて、両差込板157,158の間を通る帯状フィルムF1が下方へ抜け落ちないようになっている。この回転ローラ159は、樹脂製であるが、その表面には、ニッケル等の金属メッキが施されて、帯状フィルムF1に対するグリップ力が強化されている。
<第2把持ユニット>
第2把持ユニット72も第1把持ユニット71と同じ構成であって、2枚の差込板257,258と、一方向回転ローラ259とを備える。
<第2把持ユニットの差込板>
第2把持ユニットの一方の差込板258は、奥側のヒンジを中心として他方の差込板257に近接離反するようになっている。すなわち、差込板258は、差込板257に対して開閉可能で、前述の第3姿勢では、図4に破線で示すように、フィルムフィーダ6から遠ざかる方向に扇状に開くことができる。また、両差込板257、258を閉じると、互いに連結されてロックされるようになっている。この両差込板257、25を開放させた状態でフィルムロールR2から引き出された帯状フィルムF2を両差込板257、258の間に通してから、固定式カッター10まで運び、そこで帯状フィルムF2の先端部を切除する。そして、開放状態にある差込板258を他方の差込板257に重ねて閉じると、両差込板257、258から引き出された帯状フィルムF2は、適切な引き出し長さとなって両差込板257、258の間に把持されるとともに、把持された帯状フィルムF2の手前側エッジ部分Faが差込板257、258の手前側の切欠き53a(窓口)を通ってそれと重なるようになっている(図9参照)。
<第2把持ユニットの一方向回転ローラ>
一方向回転ローラ259は、差込板258の長手方向(フィルム幅方向)に沿って複数
個設けられて、帯状フィルムF2を下方へ抜け落ちないようにしている(図8参照)。
<モータ>
モータ52は、回転軸70aを回転させるとともに、各把持ユニット71、72を設定角度に保持するもので、後述する制御手段9の制御によって駆動制御される。例えば、上段のフィルムロールR1から帯状フィルムF1を繰り出す場合は、モータ52によって回転軸70aが駆動されて、第1把持ユニット71を水平姿勢にする(図6、図16参照)。また、下段のフィルムロールR2から帯状フィルムF2を繰り出す場合は、モータ52によって回転軸70aが駆動されて、第2把持ユニット72を水平姿勢にする(図7、図20参照)。
さらに、初期状態において、上段と下段の何れか一方のフィルムロールR1、R2が選択された場合、或いは、使用状態において、フィルムロールR1(R2)のフィルム切れが検知された場合は、第1把持ユニット71および第2把持ユニット72が、垂線Lに対して対称な位置に来るように回転軸70aが駆動される(図8、図15、図19参照)。この第3姿勢において、図1に示すフィルム交換扉1dが開放されると、安全スイッチが働いて装置全体が停止状態となり、この状態でフィルムロールR1(R2)の交換と、フィルムロールR1(R2)から引き出した帯状フィルムF1(F2)のフィルム引き渡し手段5へのセット操作が可能となる。
<フィルムフィーダ>
フィルムフィーダ6は、フィルム引き渡し手段5から帯状フィルムF1(F2)を受け取り、それをフィルムの幅方向へ伸展しながら包装ステーション3へ搬送するもので、図4に示すように、手前側の第1フィーダユニット61と、奥側の第2フィーダユニット62と、これらの相対距離を変える第1フィーダ移動ユニット63及び第2フィーダ移動ユニット64と、両フィーダユニット61、62のベルトを走行させるフィーダ駆動ユニット65とから構成される。
第1フィーダユニット61は、包装装置1の手前側に配置され、第2フィーダユニット62は、奥側に配置されて、フィルムF1(F2)の幅方向両側部を上下のベルト間に挟んでフィルムの長手方向に搬送する。そのため、各ユニット61、62の上下ベルト23、24は、フィーダ駆動ユニット65によって駆動されるようになっている。
第1フィーダユニット61と第2フィーダユニット62の長手方向両端には、図3、図4に示す一対のスライドシャフト66,67が設けられ、この両シャフト66,67にこれらのフィーダユニット61、62がそれぞれスライド可能に取り付けられて、フィルム幅方向に相対移動可能にされている。また、第1フィーダユニット61は、第1フィーダ移動ユニット63に、第2フィーダユニット62は、第2フィーダ移動ユニット64にそれぞれ連結されて、スライドシャフト66,67に沿って移動可能にされている。
そして、帯状フィルムF1(F2)を受け取るときは、第1フィーダユニット61が図9の切欠け53aのライン上に位置し、第2フィーダユニット62が切欠け53bのライン上に位置して、まず、第1フィーダユニット61が帯状フィルムF1(F2)の先端部を受け取り、続いて、第2フィーダユニット62が帯状フィルムF1(F2)の先端部を受け取る。そのタイミングで、第2フィーダユニット62は、第1フィーダユニット61から離れる方向へスライドして、受け取った帯状フィルムF1(F2)を幅方向へ伸展しながら長手方向へ搬送していく。そのため、第2フィーダユニット62には、帯状フィルムF1(F2)を検出する図示しないセンサが設けられている。
<第1フィーダユニットおよび第2フィーダユニット>
第1フィーダユニット61の構成と第2フィーダユニット62の構成とは、概ね同一であるので、以下では、図10〜図12を用いて、第1フィーダユニット61の構成を説明するが、第2フィーダユニット62も同じ符合の構成要素を備えている。
第1フィーダユニット61は、主として、導入ユニット22と、下ベルト23と、上ベルト24と、上流域クランプ25、中流域クランプ26、下流域クランプ27と、これらを支持するフレーム21とを備えている。
<導入ユニット>
導入ユニット22は、下ベルト23と上ベルト24との間に、フィルムF1(F2)を導入するもので、図10に示すように、第1フィーダユニット61のフィルム受け取り位置において、平面視で下ベルト23と重なる位置に配置されている。
図11、図12において、導入ユニット22は、上流側の導入プーリ22aと下流側の回動軸22bとを有し、この回動軸22bには、図示しないアクチュエータが連結されて、導入プーリ22aを、回転軸22bを支点にして上下に回動させるようになっている。
また、導入プーリ22aには、図12に示す上ベルト24が掛けられ、この導入プーリ22aが下ベルト23のプーリ21bに当接して回転力が付与されると、上ベルト24が走行するようになっている。
そして、フィルムフィーダ6がフィルム引き渡しユニット70から帯状フィルムF1(F2)を受け取るタイミングになると、導入プーリ22aを、回動軸22bを支点にして下向きに回動させて、上ベルト24と下ベルト23との間に帯状フィルムF1(F2)を挟持する。そして、下ベルト23が走行すると、導入プーリ22aは、下ベルト23のプーリ21bから回転力が付与されて上ベルト24を走行させる。これにより、上下のベルト23、24間に挟持された帯状フィルムF1(F2)は、フィルム長手方向へ搬送される。
<下ベルト>
帯状フィルムF1(F2)に下側から当接する下ベルト23は、図12に示すように、上流側のプーリ21bと、下流側のプーリ21cとに掛け渡されて、下流側のプーリ21cの回転により、下ベルト23を走行させるように構成されている。この下流側のプーリ21cは、フィーダ駆動ユニット65に連結されて、前述のロール保持部41、42の回転に同期して回転するようになっている。
<上ベルト>
上ベルト24は、下ベルト23の上に乗り、下ベルト23から動力が伝達されて従動する。この上ベルト24も、図12に示す複数のプーリ22a、22bに掛け渡されて、上下のベルト23、24の間にフィルムF1(F2)を挟み込んだ状態で走行する。
<クランプ>
クランプには、上流側に配置された上流域クランプ25と、下流側に配置された下流域クランプ27と、これらの間に配置された中流域クランプ26とがある。これらのクランプ25〜27は、平面上でベルト23,24からずれた位置に、具体的には、フィルムの幅方向に対してベルト23,24の内側に配置されている。また、これらのクランプ25〜27の下方には、受け板21aが配置され、この受け板21aと各クランプ25〜27とでフィルムF1(F2)を挟持するようになっている。
クランプ25〜27は、図示しないアクチュエータに連結され、フィルム搬送が完了したタイミングで、クランプ25〜27を下降させて、クランプ25〜27と受け板21aとの間にフィルムF1(F2)を挟持する。
<フィーダ移動ユニット>
第1フィーダユニット61の下方に取り付けられた第1フィーダ移動ユニット63は、図3に示すように、駆動モータ63aと、それによって駆動されるベルト63bとを有し、ベルト63bは、第1フィーダユニット61に連結されて、それをフィルムの幅方向に移動させる。
同様に、第2フィーダユニット62の下方に取り付けられた第2フィーダ移動ユニット64も、図3に示すように、駆動モータ64aと、それによって駆動されるベルト64bとを有し、ベルト64bは、第2フィーダユニット62に連結されて、それをフィルムの幅方向に移動させる。
<カッター>
カッター7は、フィルム引き渡し手段5とフィルムフィーダ6との間に掛かる帯状フィルムF1(F2)を上下に切断するもので、フィルムフィーダ6が帯状フィルムを所定量搬送したタイミングでカッター7が上下に作動して、フィルム引き渡し手段5とフィルムフィーダ6との間の帯状フィルムF1(F2)を切断する。
カッター7は、フィルム幅よりも長い切断刃7aを有し、図2、図10に示すように、フィルム引き渡し手段5とフィルムフィーダ6との間に配置されて、図示しないアクチュエータによって上下動させられる。
<シール手段>
シール手段8は、折り込み機構37により被包装物の底面側に折り込まれたフィルムF
1(F2)を熱シールするとともに、包装済みの被包装物を排出する。
<固定式カッター>
固定式カッター10は、図5〜図7に示すように、移動フレーム51の手前上面に取り付けられている。その取り付け位置は、図9の差込板157、158に設けられた切欠き53aの上下に対応する位置に定められている。これにより、帯状フィルムF1(F2)の先端部をフィルムロールR1(R2)から引き出して差込板157,158(257、258)の間を通し、それを固定式カッター10まで持って行くと、その時点で帯状フィルムF1(F2)の手前側エッジ部分Faは、図9に示すように、切欠き53a(窓口)を被う位置に位置決めされる。
また、この固定式カッター10は、図14に示すように、T字形の板部材の根元10aに、薄くて鋭利な固定刃10b、10cを左右に取り付けたもので、向かって左側の固定刃10bは、移動フレーム51の右側に位置する差込板157、158から帯状フィルムF1を引き出したときに使用し、右側の固定刃10cは、左側に位置する差込板257、258から帯状フィルムF2を引き出したときに使用する。すなわち、引き出された帯状フィルムF1(F2)の先端部分を固定式カッター10の根元10aに巻きつけて反対側に引けば、帯状フィルムF1(F2)の先端部が、固定刃10b、10cで切断されるようになっている。帯状フィルムF1(F2)の先端部を根元10aに巻きつけるのは、片手で切断するためである。
<制御手段、ラベルプリンター、ラベル貼付機>
図1において、制御手段9は、コンピュータで構成され、表示パネル9a、操作キー9b等を有して、包装装置1全体を制御する。その制御動作については、後述するが、制御手段9が計量器2aから物品Gの質量を入力すると、それに基づいて物品Gの価格を算出し、それをラベルプリンター11に出力する。ラベルプリンター11は、入力した情報に基づいて、値付けラベルに重量、価格、商品名等を印字して発行し、発行されたラベルをラベル貼付機12に渡す。ラベル貼付機12は、印字されたラベルをラップされた被包装物上に貼付する。こうしたラベルプリンター11とラベル貼付機12とは、図1に示すように、包装ステーション3の直上に設置されている。
前記表示パネル9aは、タッチパネル式ディスプレイで構成され、そこには上段、下段のどちらのフィルムロールをセットするかを選択するボタンと、その他の種々のボタンが表示され、それに加えて各種の操作キー9bや非常停止スイッチ19が設けられている(図1参照)。
なお、オペレータのパネル操作には、包装する物品Gや使用するトレーの特定の他、フィルムロールR1(R2)の上段、下段の選択がある。
<フィルムセット操作>
次に、包装装置1にフィルムロールR1(R2)をセットするときの操作について説明する。
(第1ステップ)
フィルムロールR1(R2)が本体1aに装着されていないとき、或いは、フィルム切れが検知されたときは、表示パネル9aにエラーメッセージが表示される。そのエラーメーメッセージを解除すると、制御手段9は、初期状態では、上段、下段のどちら側にフィルムロールR1(R2)をセットするかを問う選択ボタンを表示パネル9aに表示する。そして、初期状態において、上段のフィルムロールR1が選択された場合、或いは、通常の使用状態において、センサが上段のフィルム切れを検知した場合は、制御手段9は、まず、回転軸70aを駆動してフィルム引き渡しユニット70を第3姿勢に変えながら、移動フレーム51を本体1aから離れた位置に移動させる。これにより、フィルムロールR1から帯状フィルムF1が引き出せるスペースと、引き出された帯状フィルムF1をセットするペースとが確保される。
また、下段のフィルムロールR2が選択された場合、或いは、センサが下段のフィルム切れを検知した場合は、制御手段9は、回転軸70aを駆動してフィルム引き渡しユニット70を第3姿勢に変えながら、移動フレーム51を本体1a側へ移動させる。これにより、フィルムロールR2から帯状フィルムF2が引き出せるスペースと、引き出された帯状フィルムF2をセットするスペースとが確保される。
次に、オペレータがフィルム交換扉1dを開くと、図示しない安全スイッチが作動して、装置内の各駆動部分への電力供給が絶たれ、作業中における駆動部の誤作動が防止される。
フィルム交換扉1bが開放されると、フィルムロールR1、R2が包装装置1の正面側から装着できるので、オペレータは、フィルムロールR1、R2の紙管をロール保持部41、42に差し込んでホルダー等で固定する。
(第2ステップ)
次に、オペレータは、装着したフィルムロールR1,R2に対応する側の把持ユニット71(72)の一方の差込板158(258)開ける(図4の点線で示す状態を参照)。すると、両差込板157、158(257、258)は、正面側から見て開放状態となるため、開放された両差込板157、158(257、258)の間に、フィルムロールR1(R2)から引き出した帯状フィルムF1(F2)の先端部を通し、続いて、その先端部を移動フレーム51上の固定式カッター10の根元10aに巻きつけて切除する。
すると、帯状フィルムF1(F2)の手前側のエッジ部分Faは、差込板158(258)の切欠き53a(窓口)を被うので、オペレータは、開放された差込板158(258)を閉めてロックする。その際、帯状フィルムF1(F2)の先端部を図9に示すように、差込板158(258)のエッジに掛けても良いし、そのまま固定式カッター10に放置してもよい。
(第3ステップ)
次に、オペレータがフィルム交換扉1dを閉め、センサがそれを検出すると、制御手段9は、第3姿勢のフィルム引き渡し手段70を回動させて、第1姿勢に、或いは、第2姿勢に切り替えて、選択された側の差込板157、158(257、258)を水平姿勢に或いは新たにフィルムがセットされた側の差込板157、158(257、258)を水平姿勢にする。続いて、制御手段9は、第1フィーダユニット61の導入ユニット22を切欠き53a位置に、第2フィーダユニット62の導入ユニット22を切欠き53b位置に移動させる。ただし、第1フィーダユニット61の初期位置は、切欠き53a位置にあるので、そこに位置する場合は、第1フィーダユニット61は、移動しない。
(第4ステップ)
次に、制御手段9は、導入ユニット22を上方に回動させて、下ベルト23と導入ユニット22との間に隙間を形成する。続いて、退避させた移動フレーム51をフィルムフィーダ6側へ移動させて、前記隙間に差込板157、158(257、258)の切欠け53a、53bを差し込む。同時に第1フィーダユニット61の導入ユニット22を下向きに回動させて下ベルト23を走行させる。すると、第1フィーダユニット61の上ベルト24も走行するようになって、帯状フィルムF1(F2)を第1フィーダユニット61の上下ベルト23、24で挟持しながら下流側へ搬送する。その際、差込板157、158(257、258)にセットされた帯状フィルムF1(F2)は、図9に示すように、手前側の先端部のみが切欠け53aに掛かり、そこから斜めに延びてフィルムロールR1(R2)に繋がるので、切欠き53bに位置する第2フィーダユニット62には、帯状フィルムF1(F2)が遅れて到達することになる。
そして、第2フィーダユニット62の図示しないセンサが帯状フィルムF1(F2)の到来を検出すると、制御手段9は、第2フィーダユニット62の導入ユニット22を下方に回動させて下ベルト23を走行させる。すると、第2フィーダユニット62の上ベルト24も走行して、切欠き53b部分にある帯状フィルムF1(F2)を上下のベルト23、24で挟持しながら下流側へ搬送する。
(第5ステップ)
第2フィーダユニット62が帯状フィルムF1(F2)を挟持すると、制御手段9は、第2フィーダ移動ユニット64を作動させて第2フィーダユニット62を第1フィーダユニット61から遠ざけていく。これにより、両フィーダユニット61、62に引き渡された帯状フィルムF1(F2)は、フィルム幅方向に伸展されながら下流側へ搬送される。
(第6ステップ)
そして、帯状フィルムF1(F2)が予め登録されたフィルム長だけ搬送出されると、制御手段9は、カッター7を作動させて帯状フィルムF1(F2)をフィルムロールR1(R2)から切り離し、続いて、フィルム駆動ユニット65を停止する。これにより、分離されたフィルムF1(F2)は、包装ステーション3の手前で停止し、それに続く後続の帯状フィルムF1(F2)は、フィルム引き渡しユニット70に保持される。
(第7ステップ)
次にオペレータは、フィルム交換扉1dを開けて包装ステーション3の手前で停止した先行フィルムF1(F2)を取り除く。そして、再びフィルム交換扉1dを閉じる。これで、一連のフィルムセット操作が完了する。
<フィルムフィーダへのフィルム引き渡し処理>
次に、図15〜図22を用いて、フィルム引き渡し手段5からフィルムフィーダ6へフィルムF1(F2)を引き渡す処理について説明する。
なお、図15〜図18には、フィルムF1が選択されている場合のフィルム引き渡し処理を示し、図19〜図22には、フィルムF2が選択されている場合のフィルム引き渡し処理を示す。
フィルムF1が選択された場合、制御手段9は、図15の矢印A2で示す方向にフィルム引き渡しユニット70を傾けて、第1把持ユニット71を水平にし、続いて、図16の矢印A3に示す方向に移動フレーム51をフィルムフィーダ6に近づけてから、図17の矢印A4で示す方向に導入ユニット22を下側へ回動させる。これにより、フィルムF1は、導入ユニット22と下ベルト23との間に狭持される。続いて、制御手段9は、図17の矢印A5で示す方向に移動フレーム51を後退させて初期位置に戻す。続いて、制御手段9は、下ベルト23を駆動させて、下ベルト23と上ベルト24の間に、所定量のフィルムF1を送り込む。所定量のフィルムF1が下ベルト23と上ベルト24の間に送り込まれると、図18の矢印A6に示す方向にカッター7が駆動されて、フィルム引き渡し手段5と、フィルムフィーダ6との間に掛け渡されたフィルムF1が切断される。
一方、フィルムF2が選択された場合は、制御手段9は、図19の矢印A2で示す方向にフィルム引き渡しユニット70を傾けて、第2把持ユニット72を水平にし、続いて、図20矢印A3で示す方向に移動フレーム51をフィルムフィーダ6に近づけてから、図21の矢印A4で示す方向に導入ユニット22を下側へ回動させる。これにより、フィルムF2は、導入ユニット22と下ベルト23との間に狭持される。続いて、制御手段9は、図21のA5で示す方向に移動フレーム51を移動させて初期位置に戻す。続いて、制御手段9は、下ベルト23を駆動させて、下ベルト23と上ベルト24の間に、所定量のフィルムF2を送り込む。所定量のフィルムF2が下ベルト23と上ベルト24の間に送り込まれると、図22の矢印A6に示す方向にカッター7が駆動されて、フィルム引き渡し手段5と、フィルムフィーダ6との間に掛け渡されたフィルムF2が切断される。
<包装装置全体の動作概略>
次に、図23〜図26を用いて、フィルムがセットされた後の包装装置1の動作を簡単に説明する。
まず、物品Gを特定する呼び出しコードを包装装置1に入力すると、その物品Gの包装条件(フィルムの幅と長さ、トレーサイズ、被包装物の高さ)が記憶手段から読み出されて制御手段9にセットされる。その状態で、物品Gが収容されたトレーTを計量器2aに載せると(図23参照)、計量器2aが被包装物の質量を計測し、その出力が制御手段9に入力されると、制御手段9は、移動フレーム51を移動させて、帯状フィルムF1(F2)をフィルム引き渡し手段5からフィルムフィーダ6へ引き渡すとともに、チェーンコンベア2bを駆動させて、計量された被包装物をリフター機構30の支持部材33上へ押し出す。(図24参照)。
一方、フィルムフィーダ6へ引き渡されたフィルムF1(F2)は、所定量送られた時点でカッター7が作動して所定長さに切断され、1枚の矩形状フィルムF1(F2)となって、リフター機構30の直上まで搬送されて停止する。そのタイミングで各クランプ25〜27が駆動されて、フィルムF1(F2)の幅方向両側が保持される(図24参照)。
続いて、制御手段9は、リフター機構30を作動させて、緊張保持されたフィルムF1(F2)に対して被包装物を押し上げる(図25参照)。これにより、フィルムF1(F2)は、押し上げられた被包装物で伸張する。
続いて、制御手段9は、後折り込み板78と左右折り込み板76,77を同時に作動させて、それらを被包装物の底面側に移動させ、所定タイミングになると、正面側(図25の左側)のクランプ26以外のクランプ25〜27を上げて、フィルムF1(F2)の保持を解除させる。すると、フィルムF1(F2)周縁の3辺は、被包装物の下側に折り込まれる。
続いて、制御手段9は、排出プッシャー79aを駆動させて、被包装物をシール手段8側に押し出していく。これにより、折り込まれていなかった正面側のフィルムF1(F2)は、前折り込み棒79によって被包装物の底面に折り込まれる。そして、所定のタイミングになると、制御手段9は、正面側のクランプ26を上げて、フィルムF1(F2)の保持を解除させる。すると、折り込まれたフィルムF1(F2)は、被包装物の底面で折り重なり、その状態でシール手段8に排出されて熱シールされる(図26参照)。
<変形例>
上記実施形態では、装置本体1aの左側にフィルムロールR1(R2)を装着する一例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、フィルムロールを本体1aの右側に装着できるようにしてもよいし、両サイドに装着できるようにしてもよい。また、フィルムロールを上下2段ではなく、1段だけに、或いは、3段以上設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、トレーTに収納した物品Gを被包装物としたが、これに限定されるものではなく、野菜類をトレーに載せずに、そのまま包装するタイプであってもよい。
1 包装装置
3 包装ステーション
5 フィルム引き渡し手段
6 フィルムフィーダ
10 固定式カッター
23 下ベルト
24 上ベルト
51 移動フレーム
53a 切欠き(窓口)
157(257) 差込板
158(258) 差込板
F1(F2) フィルム(帯状フィルム)
R1(R2) フィルムロール
G 物品(被包装物)
T トレー

Claims (3)

  1. 包装ステーションにおいて緊張保持されたフィルムに対して被包装物を下方から押し上げて被包装物にフィルムを被せ、被包装物から食み出るフイムルの周縁を被包装物の底面側に折り込んで包装する包装装置であって、フィルムロールから引き出された帯状フィルムの先端部を把持し、それをフィルムフィーダに引き渡すフィルム引き渡し手段と、このフィルム引き渡し手段から引き渡された帯状フィルムをフィルム幅方向に伸展しながらフィルム長手方向に搬送する前記フィルムフィーダと、前記フィルム引き渡し手段から引き出された帯状フィルムの先端部を切除する固定式カッターとを備え、前記フィルム引き渡し手段には、前記帯状フィルムを把持してそれを前記フィルムフィーダに引き渡す窓口が形成され、前記フィルムロールから引き出される帯状フィルムが前記フィルム引き渡し手段を介して前記固定式カッターまで引き出されて切除されると、前記フィルム引き渡し手段から引き出された帯状フィルムが所定の長さとなり、かつ、その引き出された帯状フィルムが前記窓口に位置するように、前記固定式カッターの取り付け位置が設定されていることを特徴とする包装装置。
  2. 前記フィルムフィーダは、前記帯状フィルムを上下から挟んで搬送する上下のベルトを備え、前記フィルム引き渡し手段は、前記帯状フィルムを2枚の板の間に挟んで把持し、それを前記上下のベルト間に差し込む一対の差込板を備え、その差込板の前記上下のベルトが入り込む位置には、把持した帯状フィルムを露出させる前記窓口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
  3. 前記窓口は、前記差込板に形成された切欠きであることを特徴する請求項2に記載の包装装置。
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