JP3173587U - ペットボトル保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済みのペットボトルを植木鉢として利用することができるペットボトル保持具を提供する。
【解決手段】複数個のペットボトル21を一体的になるように保持することによって、植木鉢として安定的に設置することができるペットボトル保持具4であって、ペットボトルの胴のくびれ部を挟んで保持するような形状の保持指部4aを3組以上放射状に外方に向けて形成した。また、このペットボトル保持具4の中心部にペットボトルの肩部2sが当たって止まり支持する形状の開穴4hをあけた。
【選択図】図1

Description

この考案は、使用済みのペットボトルを、植木鉢として再利用するために用いるペットボトル保持具に関するものである。なお、この考案におけるペットボトルとは、合成樹脂ポリエチレンテレフタレート(PET)で作られた瓶状の容器であり、飲料水、スポーツドリンク、お茶類などの容器として用いられたものである。
従来、使用済みのペットボトルを植木鉢として再利用するには、ペットボトルの胴部を切断し、下部の底に水はけ穴をあけて使用するとか、切断した上部を逆様にして下部に嵌め込んで安定させて置いて使用するとか、ペットボトルを横置きにして上面になるペットボトルの側面に植え込み用の開口をあけて使用するというような手段が一般的であった。また、特開2004−248758号公報に、ペットボトル支持具が開示されている。
しかし、切断したペットボトルの下部を利用するのは、入れる土の量が少なくなる。また、ペットボトルを横置きにして上面になるペットボトルの側面に植え込み用の開口をあけて使用するのは、下になるペットボトルの側面の幅が小さく安定が悪いというような欠点があった。また、上記文献特開2004−248758号公報に開示されている支持具は、1個のペットボトル毎に適用するものであり、また、比較的に構造が複雑であるので、安価に作ることができないというような欠点があった。
また、植木鉢に植えた草花にペットボトルを利用して水をやる手段として、特開2000−287564号公報、特開平11−75584号公報、登録実用新案第3052335号公報、登録実用新案第3026223号公報が開示されている。
しかし、上記文献に開示された手段は、それぞれ独自の支持手段をもって給水用のペットボトルを支持させる必要がある。
特開2004−248758号公報 特開2000−287564号公報 特開平11−75584号公報 登録実用新案第3052335号公報 登録実用新案第3026223号公報
解決しようとする問題点として、従来のペットボトル利用手段は、土を入れる容量が小さいとか、安定が悪いとか、比較的構造が複雑であるというような問題点があった。
この考案は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、簡単な構造で、複数個(3個以上)のペットボトルを一体的になるように保持することによって、植木鉢として安定的に設置することができるペットボトル保持具を得ることにある。具体的には、底部を切除したペットボトルの胴のくびれ部を人の手指で挟んで保持するような形状の保持指部4aを複数組(3組以上)放射状に外方に向けて形成したことを主要な特徴とする。また、このペットボトル保持具4の中心部にペットボトルの肩部が当たって止まり支持することができる形状の開穴4hをあけたものである。
この考案によるペットボトル保持具4は、極めて簡単な形状で、容易に製作することができ、底部を切除した3個以上のペットボトルの胴のくびれ部2nを保持指部4aで挟んで保持するので、このペットボトル保持具4で放射状に一体的に保持された3個以上のペットボトル植木鉢21を地面などに置けば、その口部2mが3本以上の足となって安定設置することができる。また、このペットボトル保持具4の中心部に開穴4hをあけ、その穴に底部を切除したペットボトルを逆様にして上から差し込み、肩部2sで支持させて設置し、このペットボトルを給水筒22として水と所要数の毛細管布紐を入れて、その一端を各ペットボトル植木鉢21内にたらしておけば、毛細管現象によって給水筒22から各ペットボトル植木鉢21へ簡単に給水させることができる。また、このペットボトル保持具4の開穴4hに、給水筒22の代わりに、さらに一つのペットボトル植木鉢を挿入して設置すれば、中心部が盛り上がった斬新な植木鉢群デザインとすることができる。
図1はペットボトル保持具(実施例1)の使用状態を示す説明図であり、(A)は側面図、(B)は平面図である。 図2はペットボトル保持具の実施例2を示す平面図である。 図3はペットボトル保持具の実施例3を示す平面図である。 図4はペットボトル保持具の実施例4を示す平面図である。
この考案によるペットボトル保持具4の実施形態は、ペットボトル植木鉢21の胴のくびれ部2nを人の手指で挟んで保持するような形状の保持指部4aを複数組(3組以上)放射状に外方に向けて形成したものである。また、このペットボトル保持具4の中心部に、ペットボトルを逆様にして差し込むと肩部2sが当たって止まり支持する形状の開穴4hをあけたものである。
図1は、この考案によるペットボトル保持具の実施例1を示し、その使用状態を示す説明図であり、(A)は側面図、(B)は平面図である。図示の記号において、21はペットボトル植木鉢、22はペットボトル給水筒,2mは口部、2nは胴のくびれ部、2sは肩部、3はキャップ、4はペットボトル保持具、4aは保持指部、4hは開穴である。
実施例1においては、図1(B)に示すように、4個のペットボトル植木鉢21の各胴部中程にあるくびれ部2nをそれぞれ2本の指で挟んで保持するように形成された4組(対)の保持指部4aが放射状に外方に向けて形成されている。また、この保持具4の中心部には、ペットボトルを逆様にして差し込むと肩部2sが当たって止まるような寸法形状の開穴4hが開けられている。
図1(B)に示すように、各組(対)の保持指部4aは、その長さは胴のくびれ部2nの寸法と同じか少し長く、間隔は胴のくびれ部2nの寸法と同じか小さめに形成されており、ペットボトルの胴のくびれ部2nに当たる箇所は適当に丸みがつけてあり、保持指部4aの先端の指先部4tには膨らみが形成されている。
なお、ペットボトル植木鉢21として、飲料水用の2L(リットル)のペットボトルを利用するとすれば、保持指部4aの内側間隔は約8cm、保持指部4aの長さは約9cm程度となる。また、保持具4の厚さは、保持指部4aをもってペットボトル植木鉢21の胴のくびれ部2nを挟んで確実に保持させるために、材質を木製又は安価な合成樹脂製と仮定すれば、1cm程度とするのが適当である。
ペットボトルは柔らかくて弾力性があるが、内に土を入れて植木鉢とすれば、内部の土の圧力によって、ペットボトルが膨らまされる傾向となる。従って、図1に示すように、この保持具4の保持指部4aで、ペットボトル植木鉢21の胴のくびれ部2nを挟んで保持すれば、ペットボトル植木鉢21内の土の圧力によって、ペットボトルの胴が保持具の保持指部4aに圧接してペットボトル植木鉢21が確実に保持される。なお、指先部4tの膨らみも、保持指部4aによって保持されたペットボトル植木鉢21が緩んだり外れたりするのを防止する役目を果たす。
このような保持具4の機能によって、図1に示すように、保持具4を介して、底部を切除した4個のペットボトル植木鉢21が、相互の位置及び姿勢が固定的に連結されるので、図1(A)に示すように、逆様にして土を入れた4個のペットボトル植木鉢21を保持具4で保持させて全体が一体的になったものを地面などに置けば、4個のペットボトル植木鉢21の各口部2mが4本の足となり、全体を安定よく設置することができる。
また、図1(B)に示すように、この保持具4の中心部に開穴4hをあけ、この開穴4hに、図1(A)に示すように、口部2mにキャップ3をねじ込み、底部を切除したペットボトル給水筒22を、逆様にして上から差し込み、肩部2sが当たって止まるようにしてペットボトル給水筒22を保持具4に支持ささ、ペットボトル給水筒22に水と4本の毛細管布紐(図示省略)を入れて、4本の毛細管布紐の各一端部を4個のペットボトル植木鉢21内にそれぞれ垂らすように設ければ、毛細管布紐の毛細管現象によってペットボトル給水筒22内の水がペットボトル植木鉢21に自動的に少しずつ注入される。なお、毛細管布紐は、木綿などの普通の線維を束ねたものでよい。
なお、ペットボトル給水筒22として、飲料水用の2L(リットル)のペットボトルを利用するとすれば、開穴4hの直径は約8cmが適当である。なお、開穴4hの形状は、円形でなく、ペットボトルの形状に合わせて、例えば、約8cm×約9cmの長円形状としたほうがペットボトル22を安定よく支持させることができる場合もある。
なお、ペットボトル給水筒22の高さは、上になる底部の切断位置によって任意に決定することができるが、図1(A)に示すように、ペットボトル給水筒22が上方に突出しても、ペットボトル植木鉢21に植えた草花に隠れるし、ペットボトル給水筒22が透明であるので、美観的に全く問題はない。
なお、以上の説明において、この保持具4の中心部にあけた開穴4hには、ペットボトル給水筒22を差し込むように記載したが、給水筒22ではなく、更に1個のペットボトル植木鉢を挿入して設置してもよい。そうすれば、この保持具4によって一体的に連結されたペットボトル植木鉢群の全体形状は、中心部の開穴4hに挿入して設置したペットボトル植木鉢は比較的高い位置となり、その周囲に複数個(図1の場合は4個)のペットボトル植木鉢が配置された状態となり、面白くて斬新な配置デザインが得られる。
図2に示す実施例2は、3個のペットボトル植木鉢21を一体的に保持するように形成したものである。ペットボトル植木鉢21が3個であるので、3本足となって安定的に設置することができる。形状構造や作用効果などは前記実施例1について説明したところと同様であるので省略する。なお、この保持具4の中心部に開穴4hをあける場合、寸法が小さくなれば小型のペットボトルを用いればよい。勿論、保持具4の保持指部4aの配置を図より外方に移して大きな形状の開穴4hをあけることもできる。
図3に示す実施例3は、5個のペットボトル植木鉢21を一体的に保持するように形成されたものである。ペットボトル植木鉢21が5個であるので、5本足となって安定的に設置することができる。形状構造や作用効果などは前記実施例1について説明したところと同様であるので省略する。
図4に示す実施例4は、保持具4の保持指部4aの中程内側、すなわち、ペットボトル植木鉢21の胴のくびれ部2nに接する部分に、指凸部4bを形成したものである。ペットボトルの胴のくびれ部2nは、ペットボトルの側面中央部のみに形成されているものがあるので、この胴のくびれ部2nの凹みに指凸部4bを嵌め合わせて、ペットボトルをより確実に保持させようとするものである。
なお、図1(A)に示すように、ペットボトル植木鉢21で切除した底部2bは、ペットボトル保持具4により一体的に連結されたペットボトル植木鉢群として設置したとき、それぞれのペットボトル植木鉢21の口部2mの下に挿入して置けば、ペットボトル植木鉢21の口部2mから流れ出る水の受け皿として利用することができる。
この考案による保持具4は、簡単な形状であり、木製又は安価な合成樹脂製のものとすれば安価に実現することができ、これを市販すれば、使用済みのペットボトルを植木鉢として有効利用して、廃棄物の減少、環境の改善などに貢献することができる。
21 ペットボトル植木鉢
22 ペットボトル給水筒
2b 切除底部
2m 口部
2n 胴のくびれ部
3 ペットボトルのキャップ
4 ペットボトル保持具
4a 保持指部
4b 指凸部
4h 開穴
4t 指先端部

Claims (2)

  1. 複数個のペットボトルを一体的になるように保持することによって、植木鉢として安定的に設置することができるようにしたペットボトル保持具であって、ペットボトルの胴のくびれ部を人の手指で挟んで保持するような形状の保持指部4aを複数組(3組以上)放射状に外方に向けて形成したことを特徴とするペットボトル保持具。
  2. 複数個のペットボトルを一体的になるように保持することによって、植木鉢として安定的に設置することができるようにしたペットボトル保持具であって、ペットボトルの胴のくびれ部を人の手指で挟んで保持するような形状の保持指部4aを複数組(3組以上)放射状に外方に向けて形成し、かつ、このペットボトル保持具4の中心部にペットボトルの肩部が当たって止まり支持することができる形状の開穴4hをあけたことを特徴とするペットボトル保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105123484A (zh) * 2013-05-30 2015-12-09 章俊 一种利用饮料瓶养植花草的吊篮座

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