JP3173399U - 防塵カバーに用いられる分割式クッション - Google Patents
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Abstract
【課題】より好ましい騒音及び振動低減効果を有する防塵カバーに用いられる分割式クッションを提供する。
【解決手段】防塵カバーの止め板に設けられる連結体と、第一前緩衝部及び第一後緩衝部からなる第一緩衝体を含み、第一前緩衝部と第一後緩衝部は止め板から最も離れる第一前接触端と第一後接触端をそれぞれ有し、第一後接触端は第一前接触端よりも止め板により近接され、クッションが他の防塵カバーに近接される場合、第一前緩衝部はまず圧縮されて弾性変形され、その後第一後緩衝部は第一前緩衝部と共に弾性変形され、この際のクッションの変形速度はやや遅く、言い換えれば、クッションは最初は速く後から遅くなる緩衝効果を生むため、防塵カバー接触時の騒音と振動低減効果に優れる。
【選択図】図2
【解決手段】防塵カバーの止め板に設けられる連結体と、第一前緩衝部及び第一後緩衝部からなる第一緩衝体を含み、第一前緩衝部と第一後緩衝部は止め板から最も離れる第一前接触端と第一後接触端をそれぞれ有し、第一後接触端は第一前接触端よりも止め板により近接され、クッションが他の防塵カバーに近接される場合、第一前緩衝部はまず圧縮されて弾性変形され、その後第一後緩衝部は第一前緩衝部と共に弾性変形され、この際のクッションの変形速度はやや遅く、言い換えれば、クッションは最初は速く後から遅くなる緩衝効果を生むため、防塵カバー接触時の騒音と振動低減効果に優れる。
【選択図】図2
Description
本考案は、工作機械用の防塵カバーに関し、より詳しくは、防塵カバーに用いられる分割式クッションに関する。
工作機械用の防塵カバーに設置されるクッションは弾性変形体であり、二つの隣接したカバーは接触時に緩衝作用を発生して、カバー接触時に発生する騒音及び振動を低減させる。従来の防塵カバーに用いられるクッションの内の幾つかはその形状を二つの弾性の異なる部分を形成していて、最初は速く後から遅くなる二分割式緩衝動作を生み、クッションの騒音及び振動低減効果を高めている。
特許文献1に記載されたクッションは、円形を呈して設置されるカバーに近接される近緩衝部と、近緩衝部から外に向けて延伸される複数の線状体を有する事でカバーから離れる遠緩衝部からなり、他のカバーが遠緩衝部に接触されてクッションを圧縮させる場合、近緩衝部及び遠緩衝部は弾性が異なる為に最初と後に弾性変形を起こさせて、二分割式緩衝効果を発生する。
本考案は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題の解決のため、本考案は、分割緩衝効果は明確であり、更に好ましい騒音及び振動低減効果を有する防塵カバーに用いられる分割式クッションを提供することを主目的とする。
しかしながら、前述した従来の技術では、前述のクッションの遠緩衝部が圧縮されると近緩衝部まで圧縮されるため、実際には近緩衝部はこの時すでに弾性変形しており、ただ変形の速度が遅いだけで、いわばクッションが生む最初と後の緩衝動作は明確に分別されておらず、速度も不十分で、騒音及び振動の低減効果は好ましいとは言えず、改善の余地があった。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本考案に係る防塵カバーに用いられる分割式クッションは、防塵カバーの止め板に設けられ、第一端と第二端を有する連結体と、第一前緩衝部と少なくとも一つの第一後緩衝部からなる第一緩衝体とを含み、第一前緩衝部は連結体の第一端に連結され、且つ止め板から最も離れる第一前接触端を有し、第一前緩衝部は圧縮されて弾性変形され、同時に第一前接触端と止め板との距離も短縮され、第一後緩衝部は第一前緩衝部の一方に連結され、且つ止め板から最も離れる第一後接触端を有し、第一後接触端は第一前接触端よりも止め板により近接されて、圧縮されて弾性変形され、同時に第一後接触端と止め板との距離も短縮されることを特徴とする。
これにより、クッションが他の防塵カバーに近接される場合、第一前接触端は先に防塵カバーに接触され、第一前緩衝部を先に圧縮させて弾性変形させ、第一前接触端と第一後接触端が位置調整されてから、第一後接触端は防塵カバーに接触出来、第一後緩衝部を圧縮させて弾性変形させ、同時に第一前緩衝部は弾性変形を継続させるため、この際のクッションの変形速度は遅くなり、言うなれば、クッションは明確に最初は速く後から遅くなる緩衝効果を生み、防塵カバー接触時の騒音及び振動低減効果に優れる。
本考案によれば、騒音低減効果及び振動低減効果が得られる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本考案は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。出願者はまずここで説明を行い、以下に紹介する実施形態及び図式中、同じ参考番号は、同じ或いは類似する部材或いは構造的特徴を表す。
(第1実施形態)
本考案の第1実施形態の構成を図1から図5に示す。図1乃至図3は本考案に係る好ましい第1実施形態の防塵カバーに用いられる分割式クッション10であり、伸縮防塵装置20に設置され、クッション10は弾性変形するゴム材料で製造され、連結体30、連結体30の第一端31と第二端32にそれぞれ一体で連結される第一緩衝体40及び第二緩衝体50で構成される。
本考案の第1実施形態の構成を図1から図5に示す。図1乃至図3は本考案に係る好ましい第1実施形態の防塵カバーに用いられる分割式クッション10であり、伸縮防塵装置20に設置され、クッション10は弾性変形するゴム材料で製造され、連結体30、連結体30の第一端31と第二端32にそれぞれ一体で連結される第一緩衝体40及び第二緩衝体50で構成される。
連結体30は立方体状を呈するが、対向する両側には斜面34をそれぞれ有する。伸縮防塵装置20は複数の相互に被覆し合う防塵カバー22を含み、各防塵カバー22の止め板222には四個のありつぎ槽224を有し、且つクッション10の連結体30にそれぞれ嵌設され、また連結体30の二つの斜面34はありつぎ槽224に貼設される。
第一緩衝体40は連結体30の第一端31に連結される第一前緩衝部42と、第一前緩衝部42の両側にそれぞれ連結される二つの第一後緩衝部44を有する。二つの第一後緩衝部44は連結体30の第一端31に水平になる一端をそれぞれ有すると共に一端に対向する第一後接触端442をそれぞれ有し、クッション10が止め板222に設けられ場合、第一後接触端442は第一後緩衝部44と止め板222との距離が最も遠い位置に位置される。第一前緩衝部42は連結体30の第一端31に対向される第一前接触端422を有し、第一前緩衝部42と止め板222との距離が最も遠い位置に位置され、また第一後接触端442は第一前接触端422よりも止め板222により近接される。第一前緩衝部42の面積は第一後緩衝部44の面積より大きく、また第一前緩衝部42と第一後緩衝部44は円形を呈するため、面積が比較的大きな第一大中空エリア424及び面積が比較的小さな第一小中空エリア444をそれぞれ有する。
第二緩衝体50の形状は第一緩衝体40の形状に類似し、連結体30の第二端32に連結され且つ面積が大きい第二前緩衝部52と、第二前緩衝部52の両側にそれぞれ連結され且つ面積が小さい二つの第二後緩衝部54を有し、但し第二緩衝体50の厚さは第一緩衝体40の厚さより厚い。第二前緩衝部52は同様に止め板222から最も離れる第二前接触端522と、第二大中空エリア524を有し、各第二後緩衝部54も止め板222から最も離れる第二後接触端542と、第二小中空エリア544を有し、また第二後接触端542は第二前接触端522よりも止め板222により近接される。
図4によれば、伸縮防塵装置20が伸長される場合、各防塵カバー22に設けられるクッション10は他の防塵カバー22の内壁面226に徐々に近接され、その後第一緩衝部40の第一前接触端422が内壁面226にまず接触され、第一前緩衝部42を圧縮させて弾性変形させ、同時に第一前接触端422と止め板222の距離が徐々に短縮され、第一前接触端422と第一後接触端442が位置調整されてから、第一後接触端442は内壁面226に接触出来、その後第一後緩衝部44は第一前緩衝部42と共に圧縮されて弾性変形され(図5に図示する)、同時に第一前接触端422と止め板222との距離及び第一後接触端442と止め板222との距離が共に短縮される。
前述の過程では、第一大中空エリア424の面積が第一小中空エリア444の面積より大きく、最初の過程では第一前緩衝部42のみが力を加えられ、後の過程では第一前緩衝部42と第一後緩衝部44が同時に力を加えられる為、クッション10の変形速度は明確に最初は速く後から遅くなり、これにより伸縮防塵装置20の伸長過程に於いて発生する騒音及び振動は大幅に低減される。
同様に、伸縮防塵装置20が収縮される場合、第二緩衝体50も前述の第一緩衝体40に類似する変形過程を生むため、伸縮防塵装置20の収縮過程で発生する騒音及び振動は大幅に低減される。また、第二緩衝体50の厚さが厚いため、圧縮力が引き起こす湾曲変形を回避出来る。
図6は本考案に係る好ましい第2実施形態で更に提供される他の種防塵カバーに用いられる分割式クッション60であり、前述の好ましい第1実施形態のクッション10との差異は連結体30の第二端32がブロック状を呈する底層緩衝部70を有し、底層緩衝部70と連結体30の対向される一端が第二緩衝体80に更に一体で連結される事で、底層緩衝部70が第二緩衝体80の第二前緩衝部82及び第二後緩衝部84に連結され、第二緩衝体80の形状は好ましい第1実施形態の第二緩衝体50と同じであり、また底層緩衝部70の厚さと第二緩衝体80の厚さは共に第一緩衝体40の厚さより厚くなる。
(第2実施形態)
本考案の第2実施形態の構成を図7から図9に示す。前述の緩衝体60では、底層緩衝部70は中空エリアを有しないため、変形速度は第二緩衝体80の第二後緩衝部84より更に遅くなり、このため伸縮防塵装置20の収縮過程で、第二緩衝体80の第二前緩衝部82はまず速度の早い弾性変形(図7に図示する)を起こし、その後第二緩衝体80の第二後緩衝部84は速度の遅い弾性変形(如図8所示)を起こし、最後に底層緩衝部70は速度が最も遅い弾性変形(図9に図示する)(第二緩衝体80の変形過程の底層緩衝部70も最初に少し変形する)を起こす。いわば緩衝体60は三分割の緩衝効果を生むわけで、更に好ましい振動及び騒音低減効果を有する。
本考案の第2実施形態の構成を図7から図9に示す。前述の緩衝体60では、底層緩衝部70は中空エリアを有しないため、変形速度は第二緩衝体80の第二後緩衝部84より更に遅くなり、このため伸縮防塵装置20の収縮過程で、第二緩衝体80の第二前緩衝部82はまず速度の早い弾性変形(図7に図示する)を起こし、その後第二緩衝体80の第二後緩衝部84は速度の遅い弾性変形(如図8所示)を起こし、最後に底層緩衝部70は速度が最も遅い弾性変形(図9に図示する)(第二緩衝体80の変形過程の底層緩衝部70も最初に少し変形する)を起こす。いわば緩衝体60は三分割の緩衝効果を生むわけで、更に好ましい振動及び騒音低減効果を有する。
当然ながら、本考案の前述の各実施構造は皆以下の方式に変更でき、連結体も第一端に連結される底層緩衝部(図示せず)を有し、第一緩衝体の第一前緩衝部及び第一後緩衝部への連結に用いられる。
このほか、以上の各底層緩衝部の長さ、幅、高さ、寸法は全て制限されない。また、前述の第一緩衝体の数量は複数個で連結され、第二緩衝体も複数個で連結され、同様に第一前緩衝部、第一後緩衝部、第二前緩衝部及び第二後緩衝部も皆複数個であり、また各種の配列連結形態をとる。
また、第二緩衝体の厚さは第一緩衝体の厚さより大きい他、第一緩衝体の厚さと同じか小さくても良い。
このほか、本考案の前述の各実施構造の、第一緩衝体及び/或いは第二緩衝体と連結体は一体或いは接合されており、このため材質と密度は同じか、或いは異なる。
以上、本考案はこのような実施形態に限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
10・・・・・クッション
20・・・・・伸縮防塵装置
22・・・・・防塵カバー
222・・・・止め板
224・・・・ありつぎ槽
226・・・・内壁面
30・・・・・連結体
31・・・・・第一端
32・・・・・第二端
34・・・・・斜面
40・・・・・第一緩衝体
42・・・・・第一前緩衝部
422・・・・第一前接触端
424・・・・第一大中空エリア
44・・・・・第一後緩衝部
442・・・・第一後接触端
444・・・・第一小中空エリア
50・・・・・第二緩衝体
52・・・・・第二前緩衝部
522・・・・第二前接触端
524・・・・第二大中空エリア
54・・・・・第二後緩衝部
542・・・・第二後接触端
544・・・・第二小中空エリア
60・・・・・クッション
70・・・・・底層緩衝部
80・・・・・第二緩衝体
82・・・・・第二前緩衝部
84・・・・・第二後緩衝部
20・・・・・伸縮防塵装置
22・・・・・防塵カバー
222・・・・止め板
224・・・・ありつぎ槽
226・・・・内壁面
30・・・・・連結体
31・・・・・第一端
32・・・・・第二端
34・・・・・斜面
40・・・・・第一緩衝体
42・・・・・第一前緩衝部
422・・・・第一前接触端
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44・・・・・第一後緩衝部
442・・・・第一後接触端
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50・・・・・第二緩衝体
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60・・・・・クッション
70・・・・・底層緩衝部
80・・・・・第二緩衝体
82・・・・・第二前緩衝部
84・・・・・第二後緩衝部
Claims (9)
- 防塵カバーに用いられる分割式クッションであって、
前記防塵カバーの止め板に設けられ、第一端と第二端を有する連結体と、
第一前緩衝部と少なくとも一つの第一後緩衝部からなる第一緩衝体とを含み、
前記第一前緩衝部は前記連結体の第一端に連結され、且つ前記止め板から最も離れる第一前接触端を有し、前記第一前緩衝部は圧縮されて弾性変形され、同時に前記第一前接触端と前記止め板との距離も短縮され、
前記第一後緩衝部は前記第一前緩衝部の一方に連結され、且つ前記止め板から最も離れる第一後接触端を有し、
前記第一後接触端は前記第一前接触端よりも前記止め板により近接され、且つ圧縮されて弾性変形され、同時に前記第一後接触端と前記止め板との距離も短縮されることを特徴とする防塵カバーに用いられる分割式クッション。 - 前記第一緩衝体は前記第一前緩衝部の両側にそれぞれ連結される複数の前記第一後緩衝部を有することを特徴とする、請求項1に記載の防塵カバーに用いられる分割式クッション。
- 前記第一緩衝体の第一前緩衝部と第一後緩衝部は面積が比較的大きな第一大中空エリア及び面積が比較的小さな第一小中空エリアをそれぞれ有することを特徴とする、請求項1に記載の防塵カバーに用いられる分割式クッション。
- 前記連結体は前記第一緩衝体の第一前緩衝部及び第一後緩衝部に連結される底層緩衝部を有することを特徴とする、請求項1に記載の防塵カバーに用いられる分割式クッション。
- 前記連結体の第二端に連結される第二前緩衝部と、少なくとも一つの前記第二前緩衝部の一方に連結される第二後緩衝部からなる第二緩衝体を更に含み、前記第二前緩衝部は前記止め板から最も離れる第二前接触端を有し、前記第二前緩衝部は圧縮されて弾性変形され、同時に前記第二前接触端と前記止め板との距離も短縮され、前記第二後緩衝部は前記止め板から最も離れる第二後接触端を有し、且つ前記第二前接触端よりも前記止め板により近接され、前記第二後緩衝部は圧縮されて弾性変形され、同時に前記第二後接触端と前記止め板との距離も短縮されることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のうちの何れか一つに記載の防塵カバーに用いられる分割式クッション。
- 前記第二緩衝体は前記第二前緩衝部の両側にそれぞれ連結される複数の前記第二後緩衝部を有することを特徴とする、請求項5に記載の防塵カバーに用いられる分割式クッション。
- 前記第二緩衝体の第二前緩衝部と第二後緩衝部は面積が比較的大きな第二大中空エリア及び面積が比較的小さな第二小中空エリアをそれぞれ有することを特徴とする、請求項5に記載の防塵カバーに用いられる分割式クッション。
- 前記連結体は前記第二緩衝体の第二前緩衝部及び第二後緩衝部に連結される他の底層緩衝部を有することを特徴とする、請求項5に記載の防塵カバーに用いられる分割式クッション。
- 前記第二緩衝体の厚さは前記第一緩衝体の厚さより厚いか等しい、若しくはより薄いことを特徴とする、請求項5に記載の防塵カバーに用いられる分割式クッション。
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