JP3172679U - 花器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器内の花卉の中央に照明器具が配置されて、花卉の裏側から光を照射することにより、花卉全体が幻想的な装飾的効果を有する花器を提供する。
【解決手段】本花器100は、容器10と、前記容器10の略中央に配置されてなる電球又はLED電球用のソケット部材20と、容器10内に配置された花卉又は造花卉を固定するための花留め部材30とを備えるものとした。そのため、ソケット部材に電球を取り付けた際には、その周囲に配置された花留め部材に花卉等を設置すれば、花卉の位置に応じて、視認される側と反対側(裏側)から光が照射されて花びらや草木を透過させて視認される光と、花卉に反射して視認される光とが混在して看者に視認される。
【選択図】図2
【解決手段】本花器100は、容器10と、前記容器10の略中央に配置されてなる電球又はLED電球用のソケット部材20と、容器10内に配置された花卉又は造花卉を固定するための花留め部材30とを備えるものとした。そのため、ソケット部材に電球を取り付けた際には、その周囲に配置された花留め部材に花卉等を設置すれば、花卉の位置に応じて、視認される側と反対側(裏側)から光が照射されて花びらや草木を透過させて視認される光と、花卉に反射して視認される光とが混在して看者に視認される。
【選択図】図2
Description
本考案は、花器に関する。
従来、容器等に生けられた花卉又は造花卉(以下、「花卉等」という。)をライトアップする際は、花器等の外側から光を当てて、花卉等から反射された光によって装飾的な効果を発揮させるものであった。
しかしながら、花器の外側から光を照射して装飾的効果を発揮させる場合、別途照明装置を準備しなければならず、照明装置が大がかりになる可能性があった。また、照明装置を準備する費用及び労力も別途必要となるという課題があった。
そこで、本考案は、こうした課題を鑑みてなされたものであり、別途照明装置を準備する必要がなく、花器内に照明器具を取り付け可能であって、かつ花卉の中央に照明器具が配置されることによって、花器に設置されている花卉等の位置に応じて、花卉等の裏側及び表側の両方から光を照射して花卉等からの反射による光及び花卉等を透過する光の両方を視認させ、花卉等全体が幻想的な装飾的効果を有する花器を提供することを主たる目的とする。
本考案は、上述の主目的を達成するために、以下の手段を採った。
本考案にかかる花器は、
容器と、
前記容器の略中央に配置されてなる電球又はLED電球用のソケット部材と、
前記容器内に配置された花卉又は造花卉を固定するための花留め部材と、
備えたことを特徴とする。
容器と、
前記容器の略中央に配置されてなる電球又はLED電球用のソケット部材と、
前記容器内に配置された花卉又は造花卉を固定するための花留め部材と、
備えたことを特徴とする。
花器の略中央に電球又はLED電球用のソケット部材を配置してあるため、ソケット部材に電球を取り付けた際には、その周囲に配置された花留め部材に花卉等を設置すれば、花卉の位置に応じて、視認される側と反対側(裏側)から光が照射されて花びらや草木を透過させて視認される光と、花卉に反射して視認される光とが混在して看者に視認される。そのため、より幻想的な花器を提供することができる。
また、本考案にかかる花器において、前記容器は、直方体又は円筒体であってもよい。かかる容器を採用することによって、左右対称で見た目に統一感のある、優れた美観を有する花器とすることができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記容器は、陶器又は磁器であってもよい。かかる容器を採用することによって、重厚感のある印象を有する花器を提供することができる。また、陶器又は磁器の容器とすることで、外部からの熱を効果的に遮断でき、内側の花卉や花留め部材等の構成部品が損傷する可能性を低減することができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記容器は、金属製であってもよい。金属製の容器とすることで、もし、誤って花器を落下させた場合であっても、破損するおそれを防止することができる。また、独特の金属質感のある花器を提供することができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記容器の側面は、光を反射可能に形成されている反射面であってもよい。かかる構成を採用することによって、光沢を有する容器とすることができ、花卉や電球又はLED電球の光が映り込むことによって、より幻想的な花器を提供することができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記ソケット部材の少なくとも1部は、前記容器の開口面より上方に配置されていてもよい。かかる構成を採用することによって、ソケット部材に取り付けられる電球又はLED電球が花卉に対して、比較的上方に配置されるので、より電球又はLED電球の美観を強調させた花器を提供することができる。また、花卉に対して、光を反射させる割合の高い花器を提供することができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記ソケット部材は、前記容器の開口面より下方に配置されていてもよい。かかる構成を採用することによって、ソケット部材に取り付けられる電球又はLED電球を花卉内に配置することができ、花卉の内側から光が照射され、花卉の花びらや葉を透過して光を認識する割合が多いので、反射されて視認される通常の花器と比較して、より幻想的な花びらや葉を視認することができる花器を提供することができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記ソケット部材の下方には、前記花留め部材と接触する水を貯水可能な貯水部を備えていてもよい。かかる構成を採用することによって、あらかじめ貯水部に水を貯水しておくことで、花留め部材に随時水を提供することができ、生花を使用した場合に、生花の寿命をより長くすることができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記ソケット部材の開口端部には、防水用のゴムリングが設けられていてもよい。かかる構成を採用することによって、花器の上方から水をかけた場合であっても、ソケット部材内に水が浸入することを防止することができる。従って、貯水部の水が不足した場合であっても、じょうろ等を使用して容易に生花に水やりを行うことができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記ソケット部材を収容するソケット部材収容部を備えていてもよい。ソケット部材が水分を含む可能性のある花留め部材に直接接触する可能を防止することができるため、感電等を防止することができる。また、ソケット部材の取り外しを容易にすることができるようになるため、電球又はLED電球の取り替えの際には、ソケット部材ごと一旦容器等から外して取り替えることができる。そのため、花卉を損傷させるおそれを減らすことができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記花留め部材は、発泡スチロール又はウレタンであってもよい。かかる構成を採用することによって、花卉等を発泡スチロール又はウレタンに差し込むのみで、容易にソケット部材の周囲に花卉を生けることができる。特に、生花を花卉として使用する場合に、吸水性のウレタンを使用して、水をウレタンに滲みこませておけば、随時水を生花に与えることができ、生花の寿命をより長くすることができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記花留め部材の表面は、緑色であってもよい。かかる構成を採用することによって、花卉を花留め部材へ生けた場合に、人工物であるかのような印象を与えることを軽減することができる。
さらに、本考案にかかる花器において、電球又はLED電球がソケットに取り付けられていてもよい。かかる構成を採用することによって、電球又はLED電球を取り付ける作業を省くことができる。そのため、花器を使用する際の労力を軽減することができる。
さらに、本花器において、前記LED電球は、主面に拡散ドットを備えた2枚の導光板を備え、前記2枚の導光板が十字となるように組み合わされてなるものであってもよい。かかるLED電球を使用することにより、光をより多く側方方法へ照射することができる。そのため、光が上方へ拡散する割合を低く抑えることができ、側方方向から視認する者に対して、より明確にLED電球の光を認識することができ、ひいてはこの光を透過した花びらや葉を明るく認識することができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記導光板は、LED電球のLEDが配置される側に対して反対側の端面がV字に設けられていてもよい。かかる構成を採用することによって、LEDから入射された光が反対側の端面で屈折する光と反射される光の両方を照射することができる。そのため、ソケット側の周囲に広く光を照射することができる。従って、上方から花卉に広く光を照射して、花卉を明るく照らし出すことができる。
また、本考案にかかる花器において、前記導光板は、LED電球のLEDが配置される側に対して反対側の端面が複数に分岐していてもよい。かかる構成を採用することによって、花卉に調和するデザイン性に優れたLED電球とすることができる。特にLEDが配置される側に対して反対側の端面がV字に設けた場合には、LEDから入射された光が複数の反対側の端面で反射されることによって、ソケット側の広い範囲に光を照射することができることに加え、複数の端面で反射された光が重なることによる光の強さの強弱により、より幻想的な光を花卉に照射することができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記容器は、直方体からなり、前記LED電球の前記2枚の導光板の十字は、前記容器の開口部の対角線と同じ配置がされていてもよい。導光板の十字が、容器の開口部の対角線と同じ配置とされることによって、正面から花器を視認した場合に、導光板の側面が視認される面積を少なくでき、より導光板の拡散面を視認することができる。そのため、側方方向から視認する者に対して、より明瞭にLED電球の光を認識することができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記花留め部材に花卉を備えていてもよい。かかる構成を採用することによって、花卉を容器に生ける作業を行う必要がなく、直ちに花器を設置して使用することができる。そのため、作業者の労力をより軽減することができる。
さらに、本考案にかかる花器において、前記花留め部材に花卉を備え、前記花卉は、前記導光板の下端より上方に配置されていてもよい。かかる構成を採用することによって、導光板より下方に配置される放熱部その他の構造物が看者から視認される可能性を軽減することができる。
本考案にかかる花器によれば、容器内の花卉の中央に照明器具が配置されて、花卉の裏側及び表側の両方から光を照射することにより、花卉を透過した光と、花卉を反射した光との両方を視認することができて、花卉全体が幻想的な装飾的効果を有する花器を提供することができる。
以下、本考案を実施するための形態を説明する。本考案にかかる花器は、容器と、この容器に取り付けられるソケット部材と、このソケット部材の周囲に配置され、花卉等を固定するための花留め部材と、を主として備えている。
容器は、ソケット部材及び花留め部材を収容するためのものであり、直方体、円筒形、三角柱等その形態は限定するものではない。左右対称で統一感を持たせて安定感を表現したい場合には、直方体又は円筒体の容器を使用するとよい。容器の材料は、陶器、磁器、金属又はプラスチック等特に限定するものではない。その大きさも特に限定するものではなく、飾り付ける場所に応じて適宜選択することが可能である。また、容器の色も特に限定するものではなく、装飾される花卉の色や種類に応じて最適な色を適宜選択することができる。また、容器の表面の形態についても、凹凸を有していたり、模様が付されていたり、金属光沢を有していたりしてもよい。光を反射可能な反射面を採用すれば、花びらや葉を透過した光が側面に反射して幻想的な側面を演出することができる。
ソケット部材は、上方側から、電球又はLED電球等を着脱自在に取り付けられるものであり、電球を取り付けるソケットと、このソケットを固定し、コードをソケットからソケット部材外部へ通すためのソケット受部とからなる。ソケットは、特に限定されるものではなく、従来からあるソケットを使用することができる。ソケット受部の材料、形状は、特に限定するものではない。ソケットから発生した熱を断熱したい場合には、セラミック製のソケット受部を用いるとよい。放熱効果をより発揮させたい場合には、金属製のソケット受部を使用するとよい。
ソケット部材は、容器の略中央に配置されて使用される。この際にソケット部材を挿入するだけで所定位置に固定可能なソケット部材収容部を別途設けてもよい。ソケット部材の高さ位置は、特に限定するものではなく、容器の開口面より高く配置してもよいし、容器の開口面よりも低く配置してもよい。ソケット部材を容器の開口面より高く配置すれば、取り付けられる電球やLED電球がより高い位置に配置され、花卉を上方から照射し、かつ電球又はLED電球から照射される光及び花びらや葉から反射した光をより多く看者に与えることができる。一方、ソケット部材を容器の開口面より低く配置すれば、取り付けられる電球又はLED電球がより低い位置に配置され、花卉の中から光が照射され、主たる光が花びらや葉を透過して看者に視認されるので、より幻想的な花器を提供することができる。なお、ソケット部材を容器に取り付ける方法は特に限定するものではなく、その他取り付け部材を用いて固定してもよいし、後述する花留め部材に取り付けても構わない。
ソケット部材は、特に生花を花卉として使用する場合には、ソケット部材の内側に電球又はLED電球を取り付けた際に、ソケット部材と電球又はLED電球との互いの隙間を封止することができるOリング等の防水用のゴムリングを配置するとよい。これにより、じょうろ等で水を上方からかけた場合にでもソケット部材内に水が浸入するのを防止することができる。
花留め部材は、ソケット部材の周囲に配置されるものであり、例えば、針が上方へ向かって複数設置されている剣山や、単に茎部を差し込むのみで固定可能に形成された発泡スチロールやウレタン等の塊であってもよい。生花に使用する場合には、吸水性を有するウレタン等を使用すれば、ウレタン内に保持された水によって生花の寿命を長くさせることができる。また、花留め部材の色についても特に限定するものではないが、緑色を採用すると、表面に苔等が生えているかのごとく印象を与えることができ、美観的に優れた花器とすることができる。
さらに、本考案の花卉においては、容器内に貯水部を設けてもよい。貯水部を設けることで、生花を花卉として使用した場合であっても、花留め部材に貯水部から水を配給することができ、じょうろ等で水を供給する手間を省くことができる。この際に貯水部から花留め部材へ水を供給する手段は、特に限定するものではないが、吸水性のウレタンを使用して、このウレタンの一部を貯水部へ配置しておけば、毛細管現象によって、随時水がウレタン上方へ上昇して水を生花へ供給することができる。
さらに、本考案の花器においては、LED電球として、導光板を使用したLED電球を使用することができる。特に、両側に拡散ドットを有する平面板からなる導光板を十字に組み合わせたタイプの導光板を使用すると、360°側方方向へ光を照射することができるため、好適である。こうしたタイプの導光板を有するLED電球を使用した場合であって、容器に直方体のものを使用した場合には、2枚の導光板の十字は、前記容器の開口部の対角線と同じ配置がされているとよい。このような形態を採用することによって、正面から花器を視認した際に導光板の側面が視認される面積をより小さくすることができる。
また、本考案の花器においては、あらかじめ花卉を設けておいてもよい。花卉は特に限定するものではなく、種々の花卉から適宜選択して生けることができる。勿論、生花であっても、造花であっても構わない。また、必ずしも花冠を有する植物である必要はなく、葉や茎のみの植物であっても構わない。花卉は、導光板を有するLED電球を使用した場合には、導光板のみが視認が可能なように、導光板の下端より上方に花卉が有するように配置するとよい。このように配置することで、LED電球の放熱部その他の構成が視認されるおそれを軽減することができて、美感性に優れる花器とすることができる。
以下、図面に基づいて、本考案にかかる花器の実施例について、詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例及び図面は、本考案の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。
実施例1にかかる花器100は、図1及び図2に示すように、容器10と、この容器10に取り付けられるソケット部材20と、このソケット部材20を容器10内に固定するためのソケット部材収容部26と、ソケット部材20の周囲及び下方に配置され、花卉60を固定するための花留め部材30と、この花留め部材30に水を供給する貯水部40と、LED電球50と、を主として備えている。
容器10は、陶器で作製され、図1に示したように、上方開口した略直方体に形成されている。容器10の表面は、装飾性を付加するため模様としての凹凸面を有しており(なお、図1以外では、容器10の表面の凹凸は省略されている。)、容器10自体も装飾的効果を発揮している。また、容器10の表面は、光が反射可能な反射面を有していて、花卉60を設置した場合に、容器10の側面の反射作用と凹凸の作用により、花卉60を乱反射させて視認させることにより、側面の装飾的効果を増加させている。
ソケット部材20は、図2に示すように、上方からLED電球50が着脱自在に取り付けることができるソケット21と、このソケット21を固定するソケット受部22とを備えている。ソケット受部22は、セラミックにより作製されており、LED電球50により熱が発生した場合であっても、容易に損傷しないように形成されている。ソケット受部22の内側上部には、ゴム製のOリング23が設けられており、ソケット部材20にLED電球50を取り付けた際には、ソケット部材20内及びソケット部材20とソケット受部22との間に水が浸入することを防止する。ソケット受部22の側面には、ソケット21に電源を供給する電源コード24が延出されている。
ソケット部材収容部26は、ソケット部材20を上方から落とし込むのみでソケット部材20を容器10の所定位置に固定することができるように、ソケット部材20の外周形状とほぼ同様の内周形状を有し、かつソケット部材収容部26の内側面とソケット部材20の外側面との間には、隙間が形成されていて、ソケット部材20から延出される電源コード24を配置することができるように形成されている。従って、ソケット部材20を上から落とすだけで容器10内に固定でき、上方へ引き上げるだけで容器10からソケット部材20を取り出すことができる。そのためLED電球50を交換する場合に、ソケット部材20全体を容器10から取り外して交換することができるので、花卉の中で電球を回転させて交換するより、容易であるのみならず、LED電球50の交換の際に花卉60を傷つける恐れを軽減することができる。なお、ソケット部材収容部26は、必ずしも必須なものではなく、ソケット部材20を花留め部材30に直接取り付けてもよい。
花留め部材30は、吸水性を有するウレタンで作製されており、ソケット部材収容部26の周囲及び下方に配置されている。ソケット部材収容部26を取り付け可能なように、ソケット部材収容部26の外周とほぼ同様の大きさであって、深さがソケット部材収容部26の高さより若干低いソケット部材収容部用穴31が設けられている。また、ソケット部材収容部用穴31は、容器の10内側に容器壁面の上面より若干低い位置に配置されるように形成される。ウレタンからなる花留め部材30は、花卉60の茎部を差し込むだけで容易に花卉60を固定することができる。花留め部材30は、その一部が下方に突出した突出部32を備えており、この突出部32が後述する貯水部40に配置されて貯水部40内に溜まった水を吸い上げることが可能である。
貯水部40は、防水性の箱状に形成されていて、容器10内の底面に配置される。この貯水部40内に水が貯水され、この貯水部40内に延出して配置される花留め部材30の突出部32を介して花留め部材30の本体に水を供給する。なお、生花を花卉60として使用しない場合には、貯水部40は、配置する必要はない。
LED電球50は、図3に示すように、ソケット21に取り付けられる口金51と、LED54の熱を放熱する放熱部52と、LED54の光を所定の方向へ拡散するための導光板53と、を備えている。導光板53は、平板状の板材を加工し、反対側の端面53aが分岐した4つの平行な柱状部(αの範囲)を有する2枚の導光基板を十字となるように組み合わせてなる。導光板53は、一端面側からLED54の光を入射し、反対側の端面53a及びこの端面53aに隣接した両側の主面53bから主に光を導出して周囲を照らす機能と、反対側の端面53a及びこの端面に隣接した両側の主面53bから反射した光によって周囲を照らす機能とを有する。主面53bは、複数の拡散ドットが設けられており、拡散と反射によって光を広く周囲に拡散することができる。反対側の端面53aは、V字型に形成されており、LED54からの光を屈折させて先端の周囲へ拡散するとともに、LED54からの光を反射させてソケット21側の周囲へ光を拡散することができる。こうして、反対側の端面53a、主面53bを有すること及び2枚の導光基板を十字となるように組み合わせたことから、360°のいずれの方向へも光を照射することができる。また、4つの平行な柱状部を有することから、それぞれの柱状部から拡散又は反射した光が干渉することによって、光の強弱が発生し、周囲に幻想的な光を照らすことができる。また、デザイン的にも優れた導光板53を有するLED電球50とすることができる。
以上のように構成された花器100は、以下のようにして組み付けられて使用される。図4に示すように、容器10内の最下部に貯水部40を配置する。次いで、花留め部材30を突出部32(図2参照)が貯水部40内に配置されるように取り付ける。さらに、花留め部材30の略中央にソケット部材収容部26を配置する。その後、ソケット部材20をソケット部材収容部26に落とし込むようにして取り付ける。そして、最後に、ソケット部材20とソケット部材収容部26との間を覆うようにカバー部材70を取り付けて花器100とする。なお、ソケット部材収容部26は、必ずしも必須なものではなく、ソケット部材20を直接花留め部材30に取り付けてもよい。
こうして作製された花器100に、図5に示すように、LED電球50をソケット部材20に取り付け、さらに、花卉60を花留め部材30に装飾することによって装飾用の花器100として展示される。この際にLED電球50は、2枚の導光板53の十字が、容器10の開口部の対角線と同じ配置となるように配置するとよい。このように配置することで、図6(花卉は省略してある。)に示すように、正面から視認した際に、導光板53の側面が正面側にくる面積を最小限にすることができ、看者が照射しない側面を視認する面積を小さくするため、美観に優れたものとすることができる。また、花卉60は、LED電球50の放熱部52を隠すように配置される。これにより、光を照射する導光板53のみが花卉60の上方に突出することになり、より美観に優れた花器100とすることができる。また、導光板53の光は、花卉60の内側から照射するだけでなく、主面53b及び反対側の端面53aによる拡散又は反射光によって下方の花卉60に向かって、外側から強弱を有する幻想的な光を照らすことができる。
実施例2にかかる花器100が、容器10と、ソケット部材20と、ソケット部材収容部26と、花留め部材30と、貯水部40と、LED電球50と、を主として備えている点は、実施例1と同様である。
実施例2の花器の容器10は、材料として金属を用いており、図7に示すように上方が開口した円柱形に形成されている。容器10の側面は、金属光沢を有しており、滑面に形成されている。そのため、花卉及びLED電球50が側面に反射して映り込むことにより、容器10自体も装飾的効果を発揮する。容器10の側面には、後述する電源コード24を通る電源コード用貫通孔11が設けられている。
ソケット部材20は、ソケット受部22が上面視で円形に形成されている点、及び電源コード24が下面から延出している点を除き、実施例1と同様である。
ソケット部材収容部26は、図8に示すように、略中央に電源コード24を通すことができる底面孔27が設けられている。それ以外の点は実施例1と同様である。なお、ソケット部材収容部26は、必ずしも必須なものではなく、ソケット部材20を直接花留め部材30に取り付けてもよい。
花留め部材30は、吸水性を有するウレタンで作製されており、図8に示すように、ソケット部材20の周囲に配置される。花留め部材30の中心にはソケット部材20及びソケット部材20から延出される電源コード24を配置するための中央貫通孔34が設けられている。花留め部材30の一部から下方に突出した突出部32を有している点は実施例1と同様である。花留め部材30の中央貫通孔34には、ソケット部材20を容器10の開口部の高さより低くソケット部材収容部26を配置できるように段差が形成されており、この段差でソケット部材収容部26を支持することができる。
貯水部40は、貯留領域42が容器10内の底面周囲に配置される。この貯水部40内に水が貯水され、この貯水部40内に延出して配置された花留め部材30の突出部32を介して花留め部材本体に水を供給する。貯水部40の中心には、電源コード24を通すために、貫通している中央孔41が形成されている。なお、生花を花卉60として使用しない場合には、貯水部40は、配置する必要はない。
LED電球50は、実施例1に使用したものと同一であるので、説明を省略する。
以上のように構成された花器100は、以下のようにして組み付けられて使用される。図7に示すように、まず、ソケット部材20から延出される電源コード24を、ソケット部材収容部26の底面孔27、花留め部材30の中央貫通孔34、貯水部40の中央孔41及び容器10の電源コード用貫通孔11に通す。そして、この状態のまま容器10内に貯水部40を配置する。こうして貯水部40は、容器10内の最下部に配置されることになる。次いで、花留め部材30を貯水部40の上方に1部が貯水部40内に配置されるように取り付ける。その後、ソケット部材収容部26を花留め部材30の段差部に取り付ける。そして、ソケット部材20をソケット部材収容部26に配置し、ソケット部材20と花留め部材30との間を覆うようにカバー部材70を取り付けて花器100とされる。
こうして作製された花器100に、LED電球50をソケット部材20に取り付け、さらに、花卉60で装飾して花器100として使用される。
上述した実施形態で示すように、花器として使用することができる。
10…容器、11…電源コード用貫通孔、20…ソケット部材、21…ソケット、22…ソケット受部、23…Oリング、24…電源コード、26…ソケット部材収容部、27…底面孔、30…花留め部材、31…ソケット部材収納部用穴、32…突出部、34…中央貫通孔、40…貯水部、41…中央孔、42…貯留領域、50…LED電球、51…口金、52…放熱部、53…導光板、53a…端面、53b…主面、54…LED、60…花卉、70…カバー部材、100…花器
Claims (19)
- 容器と、
前記容器の略中央に配置されてなる電球又はLED電球用のソケット部材と、
前記容器内に配置された花卉又は造花卉を固定するための花留め部材と、
を備えたことを特徴とする花器。 - 前記容器は、直方体又は円筒体であることを特徴とする請求項1に記載の花器。
- 前記容器は、陶器又は磁器であることを特徴とする請求項1又は2に記載の花器。
- 前記容器は、金属製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の花器。
- 前記容器の側面は、光を反射可能に形成されている反射面であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の花器。
- 前記ソケット部材の少なくとも1部は、前記容器の開口面より上方に配置されてなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の花器。
- 前記ソケット部材は、前記容器の開口面より下方に配置されてなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の花器。
- 前記ソケット部材の下方には、前記花留め部材と接触する水を貯水可能な貯水部を備えていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の花器。
- 前記ソケット部材の開口端部には、防水用のゴムリングが設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の花器。
- 前記ソケット部材を収容するソケット部材収容部を備えていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の花器。
- 前記花留め部材は、発泡スチロール又はウレタンであることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の花器。
- 前記花留め部材の表面は、緑色であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の花器。
- 請求項1から12のいずれか1項に記載の花器において、
電球又はLED電球がソケットに取り付けられてなることを特徴とする花器。 - 請求項13記載の花器において、
前記LED電球は、主面に拡散ドットを備えた2枚の導光板を備え、
前記2枚の導光板が十字となるように組み合わされてなることを特徴とする花器。 - 前記導光板は、LED電球のLEDが配置される側に対して反対側の端面の断面がV字に設けられていることを特徴とする請求項14に記載の花器。
- 前記導光板は、LED電球のLEDが配置される側に対して反対側の端面が複数に分岐していることを特徴とする請求項14又は15に記載の花器。
- 請求項14から16のいずれか1項に記載の花器において、
前記容器は、直方体からなり、
前記LED電球の前記2枚の導光板の十字は、前記容器の開口部の対角線と同じ配置がされていることを特徴とする花器。 - 請求項1から17のいずれか1項に記載の花器において、
前記花留め部材に花卉を備えたことを特徴とする花器。 - 請求項13から18のいずれか1項に記載の花器において、
前記花留め部材に花卉を備え、
前記花卉は、前記導光板の下端より上方に配置されてなることを特徴とする花器。
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