JP3172598U - 移動式太陽光発電装置 - Google Patents

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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】ソーラーパネル以外に蓄電池を充電するための補助電源が使用でき、ソーラーパネルの迎角を設定できる移動式太陽光発電装置を提供する。
【解決手段】複数のキャスタを備え、本体を構成するケーシング内に第1,第2の蓄電池16,17と制御装置とが配置され、ケーシングの上方にはソーラーパネル18と、このソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構とが配置され、ケーシングには、ソーラーパネル18の直流電力接続部18aと、補助電源としての商用電源25に接続するための交流電力接続部27と、補助電源としての車のバッテリ26に接続するための直流電力接続部28と、第1,第2の交流負荷用コンセント29,29’とが配置されている。制御装置は、インバータ12,12’と、充電コントローラ13と、充電整流コントローラ14と、DC,ACコントローラ15とからなる。
【選択図】図6

Description

本考案は、ソーラーパネル以外に蓄電池を充電する補助電源が使用できる移動式太陽光発電装置に関する。
従来、移動式太陽光発電装置として、太陽光発電システムと、そのシステムで発電された電気を蓄えるバッテリ(蓄電池)と、前記電気を制御する制御機器と、制御機器からの給電で動作する照明具と、照明具を取り付ける支柱とが移動車に搭載され、ソーラーパネル(太陽電池)がバッテリ(蓄電池)の上方に配置され、移動車の下方に4個の車輪が設けられた、移動式ソーラーシステムが知られている(特許文献1)。
特開2010−34190号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の移動式ソーラーシステムは、ソーラーパネル(太陽電池)以外にバッテリ(蓄電池)を充電するための補助電源を備えていないため、夜間にはバッテリ(蓄電池)を充電できないという不都合がある。
また、太陽光を効率よく受光するためのソーラーパネル(太陽電池)の向きを設定できるソーラーパネル(太陽電池)の支持機構、すなわち、ソーラーパネル(太陽電池)の迎角を設定できるソーラーパネル(太陽電池)の支持機構を備えていないため、ソーラーパネル(太陽電池)による効率的な発電が難しいという問題がある。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ソーラーパネル以外に蓄電池を充電するための補助電源が使用でき、ソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構を備えた移動式太陽光発電装置を提供することを目的とする。
本考案者らは、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、上記の対策として、蓄電池を充電するための補助電源として、商用電源あるいは車のバッテリが使用でき、また、ソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構により、上記課題を解決できることを見出し、本考案を完成させるに至った。
すなわち、本考案は、(1)、ソーラーパネル以外に蓄電池を充電する補助電源が使用でき、複数のキャスタを備える移動式太陽光発電装置であって、
本体を構成するケーシング内に蓄電池と制御装置とが配置され、前記ケーシングの上方には、前記ソーラーパネルと、前記ソーラーパネルの迎角を設定できる前記ソーラーパネルの支持機構とが配置され、前記ケーシングには、前記ソーラーパネルの直流電力接続部と、前記蓄電池を充電するための補助電源としての商用電源に接続するための交流電力接続部と、前記蓄電池を充電するための補助電源としての車のバッテリに接続するための直流電力接続部と、交流負荷用コンセントとが配置されている移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(2)、前記制御装置は、インバータと充電コントローラと充電整流コントローラとDC,ACコントローラとから構成されている上記(1)に記載の移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(3)、前記ソーラーパネルの支持機構は、前記ケーシングの上部に取り付けられた支軸と、該支軸を中心に回転可能に取り付けられている正面視略コ字状の支持枠と、前記ソーラーパネルの両側面に取り付けられた突出軸とから構成され、前記支持枠は前記支軸に対して手動で調整可能に取り付けられ、前記突出軸の両端部はそれぞれ前記支持枠の立ち上がり部に手動で調整可能に取り付けられている上記(1)または(2)に記載の移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(4)、前記ソーラーパネルの支持機構は、前記ソーラーパネルの側面の略々中央部と前記ケーシングを連結するリンク機構で構成されている上記(1)または(2)に記載の移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(5)、前記ソーラーパネルの支持機構は、前記ソーラーパネルの側面の前方部と前記ケーシングを連結するリンク機構と、前記ソーラーパネルの後方端を前記ケーシングに連結するヒンジと、で構成されている上記(1)または(2)に記載の移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(6)、前記ソーラーパネルは、一対のソーラーパネルから構成され、各ソーラーパネルの各受光面が対向するように折り畳み可能にヒンジで連結されている上記(3)乃至(5)のいずれか一つに記載の移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(7)、前記蓄電池は、並列に接続された第1の蓄電池と第2の蓄電池から構成されている上記(1)乃至(6)のいずれか一つに記載の移動式太陽光発電装置に存する。
本考案によれば、商用電源の停電により蓄電池の電気容量がなくなっても、昼間であればソーラーパネルにより蓄電池を充電することができ、また、夜間であっても車のバッテリに接続することで、蓄電池を充電することができる。
また、災害時あるいは野外で商用電源が利用できない場合でも、ソーラーパネルまたは車のバッテリの利用により、蓄電池を充電することができる。
また、ソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構を備えているので、ソーラーパネルによる効率的な発電が可能である。
また、ソーラーパネルが一対、すなわち2つ備わることにより装置としての発電量が高まる。
また、複数のキャスタを備えているので、商用電源の利用できない場所までも、容易に移動させることができる。
図1は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置の正面図である。 図2は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置の側面図である。 図3は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置のケーシングの正面側斜視図である。 図4は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置のケーシングの背面側斜視図である。 図5は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置のケーシングの上方に取り付けたソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構の正面図である。 図6は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置の回路の概略ブロック図である。 図7は、本考案に係る第2の実施形態の移動式太陽光発電装置の側面図である。 図8は、本考案に係る第3の実施形態の移動式太陽光発電装置の側面図である。 図9は、本考案に係る第2の実施形態の変形例の移動式太陽光発電装置の側面図である。 図10は、本考案に係る第3の実施形態の変形例の移動式太陽光発電装置の側面図である。
本考案に係る第1〜第3の実施形態を図1〜図10に基づいて以下に説明する。
(第1の実施形態)
本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置10は、図1〜図6に示すように、矩形状のソーラーパネル18以外に第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電する補助電源が使用でき、複数のキャスタ41を備える移動式太陽光発電装置10であって、
本体を構成するケーシング11内に第1の蓄電池16と第2の蓄電池17と制御装置とが配置されている。
そしてケーシング11の上方には、矩形状のソーラーパネル18と、このソーラーパネル18の迎角を設定できるソーラーパネル18の支持機構19とが配置されている。
またケーシング11には、ソーラーパネル18の直流電力接続部18aと、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電するための補助電源としての商用電源25に接続するための交流電力接続部27と、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電するための補助電源としての車のバッテリ26に接続するための直流電力接続部28と、第1,第2の交流負荷用コンセント29,29’とが配置されている。
図3に概略的に示すように、本体を構成するケーシング11は、周囲が板材11aで囲まれた直方体状のケーシングであって、ケーシング11内が仕切り板11bにて上下の空間に区画されている。
なお、板材11aと仕切り板11bの材質としては金属板またはプラスチック板が採用される。
そして、ケーシング11の上方の空間内には制御装置が配置され、下方の空間内には第1の蓄電池16と第2の蓄電池17が配置されている。
図4に示すように、ケーシング11の背面には、プラグ付きコード(交流電力接続部)27と、車のバッテリ26用のジャック(直流電力接続部)28とが設けられている。
そして、車のバッテリ26用のジャック(直流電力接続部)28は、DC用+極28aとDC用−極28bとから構成されている。
また、プラグ付きコード(交流電力接続部)27と、車のバッテリ26用のジャック(直流電力接続部)28との下方には、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17の出し入れ用扉11cが設けられている。
したがって、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17の出し入れ用扉11cを開閉することで、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を出し入れすることができる。
なお、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17の出し入れ用扉11cも金属板またはプラスチック板で構成されている。
また、ケーシング11の両側面には、指掛け部52が設けられている。
図1に示すように、ケーシング11の前面には、第1の交流負荷用コンセント29及び第2の交流負荷用コンセント29’と、第1の蓄電池用電圧計30及び第2の蓄電池用電圧計31と、第1の発光ダイオード61及び第2の発光ダイオード62と、が設けられている。
図1,2に示すように、ケーシング11の底部には、4個のキャスタ41が取り付けられ、この各キャスタ41に隣接する位置に支持脚42が設けられている。
この支持脚42は、その高さが調節可能であり、通常はキャスタ41の接地面から浮いた状態である。
そして、移動した場所においては、移動式太陽光発電装置10をその場所に位置決めするために、支持脚42の高さを高くして全部のキャスタ41が接地面から浮いた状態にして支持脚42で移動式太陽光発電装置10を支える。
また、ケーシング11の背面側には、移動式太陽光発電装置10を移動する時に使用する伸縮可能な移動用ハンドル51が設けられている。
この移動用ハンドル51は、高さを複数の段階に仮固定できるものである。
また、図5に示すように、ケーシング11の上方に配置されたソーラーパネル18の支持機構19は、ケーシング11の上部に取り付けられた支軸20と、支軸20を中心に回転可能に取り付けられている正面視略コ字状の支持枠22と、ソーラーパネル18の両側面に取り付けられた突出軸23とから構成されている。
正面視略コ字状の支持枠22は、水平部22bとこの水平部22bの両端から立ち上がる立ち上がり部22aとから構成されている。
そして、ケーシング11の上部に取り付けた支軸20に上部が、水平部22bの中心部の孔を貫通し、支軸20のおねじ部20aが突出している。
この突出したおねじ部20aにナット21(または、蝶ナット)が螺合している。
また、立ち上がり部22aの側面には角度計72が取り付けられている。
この角度計72は、ソーラーパネル18の迎角を示す角度計である。
ソーラーパネル18の迎角を設定するには、ナット24を弛めて角度計72を見ながらソーラーパネル18を例えば30度に設定して、この角度(30度)のまま、ナット24を締め付けてソーラーパネル18の迎角を固定する。
また、ソーラーパネル18の両側面から突出するように設けられた突出軸23が、立ち上がり部22aの上部の孔を貫通し、突出軸23のおねじ部23aが突出している。
この突出したおねじ部23aにナット24(または、蝶ナット)が螺合している。
また、ソーラーパネル18の前側側面には磁石(方向用)71が取り付けられている。
この磁石(方向用)71は、ソーラーパネル18の方位角を示す、方向指示用磁石である。
ここでソーラーパネル18の方位角を設定するには、例えばナット21を弛めて磁石(方向用)71を見ながらソーラーパネル18の前後方向を南北になるように、支軸20を中心に正面視略コ字状の支持枠22を回転してソーラーパネル18の方位を設定して、この位置で、ナット21を締め付けてソーラーパネル18の方位角を固定する。
このようにして、ソーラーパネル18の迎角と方位角の設定が手動により簡単に設定することができ、ソーラーパネル18による効率的な発電が可能である。
なお、移動式太陽光発電装置10は複数のキャスタ41を備えるので、移動式太陽光発電装置10全体を回転させることで、ソーラーパネル18の方位角の設定することもできる。
次に、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置10の回路の概略について図6を参照して以下に説明する。
ソーラーパネル18は、ソーラーパネル18のコード接続用ジャック(直流電力接続部)18aを介して充電コントローラ13に接続され、充電コントローラ13は第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に並列に接続されているとともに、DC,ACコントローラ15にも接続されている。
また、第1の蓄電池16は第1のインバータ12を介して、第1の交流負荷用コンセント29に接続されるとともにDC,ACコントローラ15にも接続されている。
また、第2の蓄電池17は第2のインバータ12’を介して、第2の交流負荷用コンセント29’に接続されるとともにDC,ACコントローラ15にも接続されている。
車のバッテリ26は、車のバッテリ26用のジャック(直流電力接続部)28を介して充電コントローラ13に接続され、充電コントローラ13は第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に並列に接続されているとともに、DC,ACコントローラ15にも接続されている。
商用電源25は、プラグ付きコード(交流電力接続部)27を介して充電整流コントローラ14に接続され、充電整流コントローラ14は第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に並列に接続されているとともに、DC,ACコントローラ15にも接続されている。
第1の蓄電池16とDC,ACコントローラ15との接続線の途中には、第1の蓄電池用電圧計30(図6には不図示)が接続され、また、第2の蓄電池17とDC,ACコントローラ15との接続線の途中には、第2の蓄電池用電圧計31(図6には不図示)が接続されている。
次に、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置10の回路の動作について図6を参照して以下に説明する。
太陽の出ている昼間であれば、ソーラーパネル18のコード(不図示)をコード接続用ジャック(直流電力接続部)18aに接続すると、ソーラーパネル18による発電電力が第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に充電される。
そこで、第1の交流負荷用コンセント29または第2の交流負荷用コンセント29’に交流負荷(例えばTV、ラジオ、照明器具等)を接続すると、交流負荷(例えばTV、ラジオ、照明器具等)を利用することができる。
また、太陽光を利用できない夜間であっては、車のバッテリ26を利用することで、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電することができる。
すなわち、車のバッテリ26のプラグ(不図示)を車のバッテリ26用のジャック(直流電力接続部)28に接続すると、車のバッテリ26の電力が第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に充電される。
また、昼夜を問わず、商用電源25を利用できる時は、プラグ付きコード(交流電力接続部)27を商用電源25に接続すると、商用電力が第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に充電される。
また、第1の交流負荷用コンセント29または第2の交流負荷用コンセント29’に交流負荷(例えばTV、ラジオ、照明器具等)を接続すると、第1の蓄電池16または第2の蓄電池17から放電される。
そして、交流負荷(例えばTV、ラジオ、照明器具等)の使用により、第1の蓄電池16または第2の蓄電池17が過放電になると、DC,ACコントローラ15の作動により、第1の発光ダイオード61または第2の発光ダイオード62が点灯し、第1の蓄電池16または第2の蓄電池17が過放電であることを報知する。
また、第1の蓄電池16または第2の蓄電池17が充電されて過放電状態が解消すると、点灯していた第1の発光ダイオード61または第2の発光ダイオード62が消灯する。
本考案に係る第1の実施形態によれば、商用電源25の停電により第1の蓄電池16と第2の蓄電池17の電気容量がなくなっても、昼間であればソーラーパネル18により第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電することができ、また、夜間であっても車のバッテリ26に接続することで、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電することができる。
また、災害時あるいは野外で商用電源25が利用できない場合でも、ソーラーパネル18または車のバッテリ26の利用により、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電することができる。
また、ソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構19を備えているので、ソーラーパネル18による効率的な発電が可能である。
また、複数のキャスタ41を備えているので、商用電源25の利用できない場所までも、容易に移動させることができる。
(第2の実施形態)
本考案に係る第2の実施形態の移動式太陽光発電装置10’は、前記第1の実施形態の移動式太陽光発電装置10と比較してソーラーパネルの支持機構19’が相違するのみで、その他の構成は同一である。
したがって、以下に、ソーラーパネルの支持機構19’について説明する。
ソーラーパネルの支持機構19’は、図7に示すように、一対のリンク81,81が連結されたリンク機構と、ソーラーパネル18の後方端をケーシング11に連結するヒンジ18hとで構成され、このリンク機構によってソーラーパネル18の側面の前方部とケーシング11が連結されている。
そして、一対のリンク81,81が連結されたリンク機構は、外力を加えると連結点で回転し、外力を取り除くと、その位置を保持できるように変形するものである。
したがって、手動でソーラーパネル18を動かすことで、ソーラーパネル18の迎角を設定することができる。
図9は、第2の実施形態の移動式太陽光発電装置10’の変形例を示す。
第2の実施形態の移動式太陽光発電装置10’の変形例は、図9に示すように、ソーラーパネルは、一対のソーラーパネル18,18’から構成され、ソーラーパネル18,18’の各受光面が対向するように折り畳み可能にヒンジ18’hで連結されている。
したがって、一対のソーラーパネル18,18’を展開して太陽光発電を行うときは、受光面が2倍になり、発電量を大きくすることができる。
また、発電しないときは、図9において2点鎖線で示すように、ソーラーパネル18の上にソーラーパネル18’を折り畳むと、各受光面に埃などが付着するのを防止でき、また、各受光面を保護することができる。
(第3の実施形態)
本考案に係る第3の実施形態の移動式太陽光発電装置10”は、前記第2の実施形態の移動式太陽光発電装置10’と比較してソーラーパネル18の支持機構19”が相違するのみで、その他の構成は同一である。
したがって、以下に、ソーラーパネルの支持機構19”について説明する。
ソーラーパネルの支持機構19”は、図8に示すように、一対のリンク82,82が連結されたリンク機構で構成され、このリンク機構によってソーラーパネル18の側面の略々中央部とケーシング11が連結されている。
そして、一対のリンク82,82が連結されたリンク機構は、外力を加えると連結点て回転し、外力を取り除くと、その位置を保持できるように変形するものである。
したがって、手動でソーラーパネル18を動かすことで、ソーラーパネル18の迎角を設定することができる。
また、手動でソーラーパネル18を動かすことで、ケーシング11からのソーラーパネル18全体の高さも簡単に設定することができる。
図10は、第3の実施形態の移動式太陽光発電装置10”の変形例を示す。
第3の実施形態の移動式太陽光発電装置10”の変形例は、図10に示すように、ソーラーパネルは、一対のソーラーパネル18,18’から構成され、ソーラーパネル18,18’の各受光面が対向するように折り畳み可能にヒンジ18’hで連結されている。
したがって、図9に示す第2の実施形態の移動式太陽光発電装置10’の変形例と同様に、一対のソーラーパネル18,18’を展開して太陽光発電を行うときは、受光面が2倍になり、発電量を大きくすることができる。
また、図9に示す変形例と同様に、発電しないときは、図10において2点鎖線で示すように、ソーラーパネル18の上にソーラーパネル18’を折り畳むと、各受光面に埃などが付着するのを防止でき、また、各受光面を保護することができる。
第2,第3の実施形態によれば、太陽光発電をするときに、ソーラーパネル18とソーラーパネル18’は、ケーシング11との間に空間を有するため、掃除が極めて容易である。
更にソーラーパネル18とソーラーパネル18’の冷却効果もある。
なお、第2,第3の実施形態は、前述した第1の実施形態による効果も同様に有するものである。
本考案に係る移動式太陽光発電装置は、ソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構を備え、前記蓄電池を充電するための補助電源としての商用電源に接続するための交流電力接続部と、前記蓄電池を充電するための補助電源としての車のバッテリに接続するための直流電力接続部とが配置されているので、太陽光線を効率良く利用できると共に、商用電源あるいは車のバッテリ等も利用でき、利便性が極めて優れている。
10,10’,10”…移動式太陽光発電装置
11…ケーシング
11a…板材
11b…仕切り板
11c…蓄電池の出し入れ用扉
12…(第1の)インバータ
12’ …(第2の)インバータ
13…充電コントローラ
14…充電整流コントローラ
15…DC,ACコントローラ
16…第1の蓄電池
17…第2の蓄電池
18,18’…ソーラーパネル
18a…ソーラーパネルのコード接続用ジャック(直流電力接続部)
18h,18’h…ヒンジ
19,19’,19”…支持機構
20…支軸
20a…おねじ部
21…ナット
22…正面視略コ字状の支持枠
22a…立ち上がり部
22b…水平部
23…突出軸
23a…おねじ部
24…ナット
25…商用電源
26…車のバッテリ
27…プラグ付きコード(交流電力接続部)
28…車のバッテリ用のジャック(直流電力接続部)
28a…DC用+極
28b…DC用−極
29…(第1の)交流負荷用コンセント
29’ …(第2の)交流負荷用コンセント
30…第1の蓄電池用電圧計
31…第2の蓄電池用電圧計
41…キャスタ
42…支持脚
51…移動用ハンドル
52…指掛け部
61…第1の発光ダイオード
62…第2の発光ダイオード
71…磁石(方向用)
72…角度計
81,82…リンク
本考案は、ソーラーパネル以外に蓄電池を充電する補助電源が使用できる移動式太陽光発電装置に関する。
従来、移動式太陽光発電装置として、太陽光発電システムと、そのシステムで発電された電気を蓄えるバッテリ(蓄電池)と、前記電気を制御する制御機器と、制御機器からの給電で動作する照明具と、照明具を取り付ける支柱とが移動車に搭載され、ソーラーパネル(太陽電池)がバッテリ(蓄電池)の上方に配置され、移動車の下方に4個の車輪が設けられた、移動式ソーラーシステムが知られている(特許文献1)。
特開2010−34190号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の移動式ソーラーシステムは、ソーラーパネル(太陽電池)以外にバッテリ(蓄電池)を充電するための補助電源を備えていないため、夜間にはバッテリ(蓄電池)を充電できないという不都合がある。
また、太陽光を効率よく受光するためのソーラーパネル(太陽電池)の向きを設定できるソーラーパネル(太陽電池)の支持機構、すなわち、ソーラーパネル(太陽電池)の迎角を設定できるソーラーパネル(太陽電池)の支持機構を備えていないため、ソーラーパネル(太陽電池)による効率的な発電が難しいという問題がある。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ソーラーパネル以外に蓄電池を充電するための補助電源が使用でき、ソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構を備えた移動式太陽光発電装置を提供することを目的とする。
本考案者らは、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、上記の対策として、蓄電池を充電するための補助電源として、商用電源あるいは車のバッテリが使用でき、また、ソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構により、上記課題を解決できることを見出し、本考案を完成させるに至った。
すなわち、本考案は、(1)、ソーラーパネル以外に蓄電池を充電する補助電源が使用でき、複数のキャスタを備える移動式太陽光発電装置であって、
本体を構成するケーシング内に蓄電池と制御装置とが配置され、前記ケーシングの上方には、前記ソーラーパネルと、前記ソーラーパネルの迎角を設定できる前記ソーラーパネルの支持機構とが配置され、前記ケーシングには、前記ソーラーパネルの直流電力接続部と、前記蓄電池を充電するための補助電源としての商用電源に接続するための交流電力接続部と、前記蓄電池を充電するための補助電源としての車のバッテリに接続するための直流電力接続部と、交流負荷用コンセントとが配置され、前記制御装置は、インバータと充電コントローラと充電整流コントローラとDC,ACコントローラとから構成されている移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(2)、前記ソーラーパネルの支持機構は、前記ケーシングの上部に取り付けられた支軸と、該支軸を中心に回転可能に取り付けられている正面視略コ字状の支持枠と、前記ソーラーパネルの両側面に取り付けられた突出軸とから構成され、前記支持枠は前記支軸に対して手動で調整可能に取り付けられ、前記突出軸の両端部はそれぞれ前記支持枠の立ち上がり部に手動で調整可能に取り付けられている上記(1)に記載の移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(3)、前記ソーラーパネルの支持機構は、前記ソーラーパネルの側面の略々中央部と前記ケーシングを連結するリンク機構で構成されている上記(1)に記載の移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(4)、前記ソーラーパネルの支持機構は、前記ソーラーパネルの側面の前方部と前記ケーシングを連結するリンク機構と、前記ソーラーパネルの後方端を前記ケーシングに連結するヒンジと、で構成されている上記(1)に記載の移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(5)、前記ソーラーパネルは、一対のソーラーパネルから構成され、各ソーラーパネルの各受光面が対向するように折り畳み可能にヒンジで連結されている上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の移動式太陽光発電装置に存する。
また、本考案は、(6)、前記蓄電池は、並列に接続された第1の蓄電池と第2の蓄電池から構成されている上記(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の移動式太陽光発電装置に存する。
本考案によれば、商用電源の停電により蓄電池の電気容量がなくなっても、昼間であればソーラーパネルにより蓄電池を充電することができ、また、夜間であっても車のバッテリに接続することで、蓄電池を充電することができる。
また、災害時あるいは野外で商用電源が利用できない場合でも、ソーラーパネルまたは車のバッテリの利用により、蓄電池を充電することができる。
また、ソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構を備えているので、ソーラーパネルによる効率的な発電が可能である。
また、ソーラーパネルが一対、すなわち2つ備わることにより装置としての発電量が高まる。
また、複数のキャスタを備えているので、商用電源の利用できない場所までも、容易に移動させることができる。
図1は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置の正面図である。 図2は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置の側面図である。 図3は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置のケーシングの正面側斜視図である。 図4は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置のケーシングの背面側斜視図である。 図5は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置のケーシングの上方に取り付けたソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構の正面図である。 図6は、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置の回路の概略ブロック図である。 図7は、本考案に係る第2の実施形態の移動式太陽光発電装置の側面図である。 図8は、本考案に係る第3の実施形態の移動式太陽光発電装置の側面図である。 図9は、本考案に係る第2の実施形態の変形例の移動式太陽光発電装置の側面図である。 図10は、本考案に係る第3の実施形態の変形例の移動式太陽光発電装置の側面図である。
本考案に係る第1〜第3の実施形態を図1〜図10に基づいて以下に説明する。
(第1の実施形態)
本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置10は、図1〜図6に示すように、矩形状のソーラーパネル18以外に第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電する補助電源が使用でき、複数のキャスタ41を備える移動式太陽光発電装置10であって、
本体を構成するケーシング11内に第1の蓄電池16と第2の蓄電池17と制御装置とが配置されている。
そしてケーシング11の上方には、矩形状のソーラーパネル18と、このソーラーパネル18の迎角を設定できるソーラーパネル18の支持機構19とが配置されている。
またケーシング11には、ソーラーパネル18の直流電力接続部18aと、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電するための補助電源としての商用電源25に接続するための交流電力接続部27と、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電するための補助電源としての車のバッテリ26に接続するための直流電力接続部28と、第1,第2の交流負荷用コンセント29,29’とが配置されている。
図3に概略的に示すように、本体を構成するケーシング11は、周囲が板材11aで囲まれた直方体状のケーシングであって、ケーシング11内が仕切り板11bにて上下の空間に区画されている。
なお、板材11aと仕切り板11bの材質としては金属板またはプラスチック板が採用される。
そして、ケーシング11の上方の空間内には制御装置が配置され、この制御装置はインバータ12,12’と充電コントローラ13と充電整流コントローラ14とDC,ACコントローラ15とから構成されており、下方の空間内には第1の蓄電池16と第2の蓄電池17が配置されている。
図4に示すように、ケーシング11の背面には、プラグ付きコード(交流電力接続部)27と、車のバッテリ26用のジャック(直流電力接続部)28とが設けられている。
そして、車のバッテリ26用のジャック(直流電力接続部)28は、DC用+極28aとDC用−極28bとから構成されている。
また、プラグ付きコード(交流電力接続部)27と、車のバッテリ26用のジャック(直流電力接続部)28との下方には、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17の出し入れ用扉11cが設けられている。
したがって、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17の出し入れ用扉11cを開閉することで、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を出し入れすることができる。
なお、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17の出し入れ用扉11cも金属板またはプラスチック板で構成されている。
また、ケーシング11の両側面には、指掛け部52が設けられている。
図1に示すように、ケーシング11の前面には、第1の交流負荷用コンセント29及び第2の交流負荷用コンセント29’と、第1の蓄電池用電圧計30及び第2の蓄電池用電圧計31と、第1の発光ダイオード61及び第2の発光ダイオード62と、が設けられている。
図1,2に示すように、ケーシング11の底部には、4個のキャスタ41が取り付けられ、この各キャスタ41に隣接する位置に支持脚42が設けられている。
この支持脚42は、その高さが調節可能であり、通常はキャスタ41の接地面から浮いた状態である。
そして、移動した場所においては、移動式太陽光発電装置10をその場所に位置決めするために、支持脚42の高さを高くして全部のキャスタ41が接地面から浮いた状態にして支持脚42で移動式太陽光発電装置10を支える。
また、ケーシング11の背面側には、移動式太陽光発電装置10を移動する時に使用する伸縮可能な移動用ハンドル51が設けられている。
この移動用ハンドル51は、高さを複数の段階に仮固定できるものである。
また、図5に示すように、ケーシング11の上方に配置されたソーラーパネル18の支持機構19は、ケーシング11の上部に取り付けられた支軸20と、支軸20を中心に回転可能に取り付けられている正面視略コ字状の支持枠22と、ソーラーパネル18の両側面に取り付けられた突出軸23とから構成されている。
正面視略コ字状の支持枠22は、水平部22bとこの水平部22bの両端から立ち上がる立ち上がり部22aとから構成されている。
そして、ケーシング11の上部に取り付けた支軸20に上部が、水平部22bの中心部の孔を貫通し、支軸20のおねじ部20aが突出している。
この突出したおねじ部20aにナット21(または、蝶ナット)が螺合している。
また、立ち上がり部22aの側面には角度計72が取り付けられている。
この角度計72は、ソーラーパネル18の迎角を示す角度計である。
ソーラーパネル18の迎角を設定するには、ナット24を弛めて角度計72を見ながらソーラーパネル18を例えば30度に設定して、この角度(30度)のまま、ナット24を締め付けてソーラーパネル18の迎角を固定する。
また、ソーラーパネル18の両側面から突出するように設けられた突出軸23が、立ち上がり部22aの上部の孔を貫通し、突出軸23のおねじ部23aが突出している。
この突出したおねじ部23aにナット24(または、蝶ナット)が螺合している。
また、ソーラーパネル18の前側側面には磁石(方向用)71が取り付けられている。
この磁石(方向用)71は、ソーラーパネル18の方位角を示す、方向指示用磁石である。
ここでソーラーパネル18の方位角を設定するには、例えばナット21を弛めて磁石(方向用)71を見ながらソーラーパネル18の前後方向を南北になるように、支軸20を中心に正面視略コ字状の支持枠22を回転してソーラーパネル18の方位を設定して、この位置で、ナット21を締め付けてソーラーパネル18の方位角を固定する。
このようにして、ソーラーパネル18の迎角と方位角の設定が手動により簡単に設定することができ、ソーラーパネル18による効率的な発電が可能である。
なお、移動式太陽光発電装置10は複数のキャスタ41を備えるので、移動式太陽光発電装置10全体を回転させることで、ソーラーパネル18の方位角の設定することもできる。
次に、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置10の回路の概略について図6を参照して以下に説明する。
ソーラーパネル18は、ソーラーパネル18のコード接続用ジャック(直流電力接続部)18aを介して充電コントローラ13に接続され、充電コントローラ13は第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に並列に接続されているとともに、DC,ACコントローラ15にも接続されている。
また、第1の蓄電池16は第1のインバータ12を介して、第1の交流負荷用コンセント29に接続されるとともにDC,ACコントローラ15にも接続されている。
また、第2の蓄電池17は第2のインバータ12’を介して、第2の交流負荷用コンセント29’に接続されるとともにDC,ACコントローラ15にも接続されている。
車のバッテリ26は、車のバッテリ26用のジャック(直流電力接続部)28を介して充電コントローラ13に接続され、充電コントローラ13は第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に並列に接続されているとともに、DC,ACコントローラ15にも接続されている。
商用電源25は、プラグ付きコード(交流電力接続部)27を介して充電整流コントローラ14に接続され、充電整流コントローラ14は第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に並列に接続されているとともに、DC,ACコントローラ15にも接続されている。
第1の蓄電池16とDC,ACコントローラ15との接続線の途中には、第1の蓄電池用電圧計30(図6には不図示)が接続され、また、第2の蓄電池17とDC,ACコントローラ15との接続線の途中には、第2の蓄電池用電圧計31(図6には不図示)が接続されている。
次に、本考案に係る第1の実施形態の移動式太陽光発電装置10の回路の動作について図6を参照して以下に説明する。
太陽の出ている昼間であれば、ソーラーパネル18のコード(不図示)をコード接続用ジャック(直流電力接続部)18aに接続すると、ソーラーパネル18による発電電力が第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に充電される。
そこで、第1の交流負荷用コンセント29または第2の交流負荷用コンセント29’に交流負荷(例えばTV、ラジオ、照明器具等)を接続すると、交流負荷(例えばTV、ラジオ、照明器具等)を利用することができる。
また、太陽光を利用できない夜間であっては、車のバッテリ26を利用することで、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電することができる。
すなわち、車のバッテリ26のプラグ(不図示)を車のバッテリ26用のジャック(直流電力接続部)28に接続すると、車のバッテリ26の電力が第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に充電される。
また、昼夜を問わず、商用電源25を利用できる時は、プラグ付きコード(交流電力接続部)27を商用電源25に接続すると、商用電力が第1の蓄電池16と第2の蓄電池17に充電される。
また、第1の交流負荷用コンセント29または第2の交流負荷用コンセント29’に交流負荷(例えばTV、ラジオ、照明器具等)を接続すると、第1の蓄電池16または第2の蓄電池17から放電される。
そして、交流負荷(例えばTV、ラジオ、照明器具等)の使用により、第1の蓄電池16または第2の蓄電池17が過放電になると、DC,ACコントローラ15の作動により、第1の発光ダイオード61または第2の発光ダイオード62が点灯し、第1の蓄電池16または第2の蓄電池17が過放電であることを報知する。
また、第1の蓄電池16または第2の蓄電池17が充電されて過放電状態が解消すると、点灯していた第1の発光ダイオード61または第2の発光ダイオード62が消灯する。
本考案に係る第1の実施形態によれば、商用電源25の停電により第1の蓄電池16と第2の蓄電池17の電気容量がなくなっても、昼間であればソーラーパネル18により第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電することができ、また、夜間であっても車のバッテリ26に接続することで、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電することができる。
また、災害時あるいは野外で商用電源25が利用できない場合でも、ソーラーパネル18または車のバッテリ26の利用により、第1の蓄電池16と第2の蓄電池17を充電することができる。
また、ソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構19を備えているので、ソーラーパネル18による効率的な発電が可能である。
また、複数のキャスタ41を備えているので、商用電源25の利用できない場所までも、容易に移動させることができる。
(第2の実施形態)
本考案に係る第2の実施形態の移動式太陽光発電装置10’は、前記第1の実施形態の移動式太陽光発電装置10と比較してソーラーパネルの支持機構19’が相違するのみで、その他の構成は同一である。
したがって、以下に、ソーラーパネルの支持機構19’について説明する。
ソーラーパネルの支持機構19’は、図7に示すように、一対のリンク81,81が連結されたリンク機構と、ソーラーパネル18の後方端をケーシング11に連結するヒンジ18hとで構成され、このリンク機構によってソーラーパネル18の側面の前方部とケーシング11が連結されている。
そして、一対のリンク81,81が連結されたリンク機構は、外力を加えると連結点で回転し、外力を取り除くと、その位置を保持できるように変形するものである。
したがって、手動でソーラーパネル18を動かすことで、ソーラーパネル18の迎角を設定することができる。
図9は、第2の実施形態の移動式太陽光発電装置10’の変形例を示す。
第2の実施形態の移動式太陽光発電装置10’の変形例は、図9に示すように、ソーラーパネルは、一対のソーラーパネル18,18’から構成され、ソーラーパネル18,18’の各受光面が対向するように折り畳み可能にヒンジ18’hで連結されている。
したがって、一対のソーラーパネル18,18’を展開して太陽光発電を行うときは、受光面が2倍になり、発電量を大きくすることができる。
また、発電しないときは、図9において2点鎖線で示すように、ソーラーパネル18の上にソーラーパネル18’を折り畳むと、各受光面に埃などが付着するのを防止でき、また、各受光面を保護することができる。
(第3の実施形態)
本考案に係る第3の実施形態の移動式太陽光発電装置10”は、前記第2の実施形態の移動式太陽光発電装置10’と比較してソーラーパネル18の支持機構19”が相違するのみで、その他の構成は同一である。
したがって、以下に、ソーラーパネルの支持機構19”について説明する。
ソーラーパネルの支持機構19”は、図8に示すように、一対のリンク82,82が連結されたリンク機構で構成され、このリンク機構によってソーラーパネル18の側面の略々中央部とケーシング11が連結されている。
そして、一対のリンク82,82が連結されたリンク機構は、外力を加えると連結点て回転し、外力を取り除くと、その位置を保持できるように変形するものである。
したがって、手動でソーラーパネル18を動かすことで、ソーラーパネル18の迎角を設定することができる。
また、手動でソーラーパネル18を動かすことで、ケーシング11からのソーラーパネル18全体の高さも簡単に設定することができる。
図10は、第3の実施形態の移動式太陽光発電装置10”の変形例を示す。
第3の実施形態の移動式太陽光発電装置10”の変形例は、図10に示すように、ソーラーパネルは、一対のソーラーパネル18,18’から構成され、ソーラーパネル18,18’の各受光面が対向するように折り畳み可能にヒンジ18’hで連結されている。
したがって、図9に示す第2の実施形態の移動式太陽光発電装置10’の変形例と同様に、一対のソーラーパネル18,18’を展開して太陽光発電を行うときは、受光面が2倍になり、発電量を大きくすることができる。
また、図9に示す変形例と同様に、発電しないときは、図10において2点鎖線で示すように、ソーラーパネル18の上にソーラーパネル18’を折り畳むと、各受光面に埃などが付着するのを防止でき、また、各受光面を保護することができる。
第2,第3の実施形態によれば、太陽光発電をするときに、ソーラーパネル18とソーラーパネル18’は、ケーシング11との間に空間を有するため、掃除が極めて容易である。
更にソーラーパネル18とソーラーパネル18’の冷却効果もある。
なお、第2,第3の実施形態は、前述した第1の実施形態による効果も同様に有するものである。
本考案に係る移動式太陽光発電装置は、ソーラーパネルの迎角を設定できるソーラーパネルの支持機構を備え、前記蓄電池を充電するための補助電源としての商用電源に接続するための交流電力接続部と、前記蓄電池を充電するための補助電源としての車のバッテリに接続するための直流電力接続部とが配置されているので、太陽光線を効率良く利用できると共に、商用電源あるいは車のバッテリ等も利用でき、利便性が極めて優れている。
10,10’,10”…移動式太陽光発電装置
11…ケーシング
11a…板材
11b…仕切り板
11c…蓄電池の出し入れ用扉
12…(第1の)インバータ
12’ …(第2の)インバータ
13…充電コントローラ
14…充電整流コントローラ
15…DC,ACコントローラ
16…第1の蓄電池
17…第2の蓄電池
18,18’…ソーラーパネル
18a…ソーラーパネルのコード接続用ジャック(直流電力接続部)
18h,18’h…ヒンジ
19,19’,19”…支持機構
20…支軸
20a…おねじ部
21…ナット
22…正面視略コ字状の支持枠
22a…立ち上がり部
22b…水平部
23…突出軸
23a…おねじ部
24…ナット
25…商用電源
26…車のバッテリ
27…プラグ付きコード(交流電力接続部)
28…車のバッテリ用のジャック(直流電力接続部)
28a…DC用+極
28b…DC用−極
29…(第1の)交流負荷用コンセント
29’ …(第2の)交流負荷用コンセント
30…第1の蓄電池用電圧計
31…第2の蓄電池用電圧計
41…キャスタ
42…支持脚
51…移動用ハンドル
52…指掛け部
61…第1の発光ダイオード
62…第2の発光ダイオード
71…磁石(方向用)
72…角度計
81,82…リンク

Claims (7)

  1. ソーラーパネル以外に蓄電池を充電する補助電源が使用でき、複数のキャスタを備える移動式太陽光発電装置であって、
    本体を構成するケーシング内に蓄電池と制御装置とが配置され、前記ケーシングの上方には、前記ソーラーパネルと、前記ソーラーパネルの迎角を設定できる前記ソーラーパネルの支持機構とが配置され、前記ケーシングには、前記ソーラーパネルの直流電力接続部と、前記蓄電池を充電するための補助電源としての商用電源に接続するための交流電力接続部と、前記蓄電池を充電するための補助電源としての車のバッテリに接続するための直流電力接続部と、交流負荷用コンセントとが配置されていることを特徴とする移動式太陽光発電装置。
  2. 前記制御装置は、インバータと充電コントローラと充電整流コントローラとDC,ACコントローラとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動式太陽光発電装置。
  3. 前記ソーラーパネルの支持機構は、前記ケーシングの上部に取り付けられた支軸と、該支軸を中心に回転可能に取り付けられている正面視略コ字状の支持枠と、前記ソーラーパネルの両側面に取り付けられた突出軸とから構成され、前記支持枠は前記支軸に対して手動で調整可能に取り付けられ、前記突出軸の両端部はそれぞれ前記支持枠の立ち上がり部に手動で調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の移動式太陽光発電装置。
  4. 前記ソーラーパネルの支持機構は、前記ソーラーパネルの側面の略々中央部と前記ケーシングを連結するリンク機構で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の移動式太陽光発電装置。
  5. 前記ソーラーパネルの支持機構は、前記ソーラーパネルの側面の前方部と前記ケーシングを連結するリンク機構と、前記ソーラーパネルの後方端を前記ケーシングに連結するヒンジと、で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の移動式太陽光発電装置。
  6. 前記ソーラーパネルは、一対のソーラーパネルから構成され、各ソーラーパネルの各受光面が対向するように折り畳み可能にヒンジで連結されている請求項3乃至5のいずれか一項に記載の移動式太陽光発電装置。
  7. 前記蓄電池は、並列に接続された第1の蓄電池と第2の蓄電池から構成されている請求項1乃至6のいずれか一項に記載の移動式太陽光発電装置。
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