JP3172160B1 - おもちゃとしての乗物の駆動装置 - Google Patents

Abstract

【要約】 おもちゃとしての乗物の駆動装置が、導電性裏側部（2
0）を備えた第１の道路（10）と、第１の道路の下に位
置していて、導電性頂部（18）を備えた第２の道路
（８）とを有する。動力供給される表面下乗物（14）
が、第２の道路上を走行でき、第１の道路（10）の導電
性裏側部（20）と接触すると共に第２の道路（８）の導
電性頂部（18）と接触した導電性要素（25）を有してい
る。第１の道路及び第２の道路に接続された電源（16）
が、第１の道路及び第２の道路を電気的に付勢して、動
力供給される表面下乗物に動力を与える。おもちゃとし
ての乗物の駆動装置は、第１の道路（10）の頂部上に設
けられた表面上乗物（12）を更に有する。表面上乗物に
設けられた磁石（40）と動力供給される表面下乗物に設
けられた磁石（36）は、表面上乗物と動力供給される表
面下乗物を相互結合して表面上乗物を動力供給される表
面下乗物の運動に応答して運動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 〔発明の分野〕本発明は、おもちゃとしての乗物の駆動
装置（以下、「乗物おもちゃ駆動装置」という場合もあ
る）に関し、特に嵩張っていて、動力が供給される（本
明細書では「動力式」という場合もある）装置を建物セ
ットおもちゃの下に配置し、この動力式装置をユーザに
見える表面上乗物に磁気的に結合することにより建物セ
ットおもちゃ上での乗物おもちゃの真に迫った動きを可
能にする乗物おもちゃ駆動装置に関する。

【０００２】 〔発明の背景〕米国特許第１，０８４，３７０号は、透
明なガラス板を、表面として用いられた地図又は他のイ
ラストシート上に置いて構成した教育用装置を開示して
おり、かかる表面上で小さな可動のシンボル片がイラス
トシートの下に位置する磁石の動きによって案内され
る。それぞれ適当な指標としての言葉、図形又は像を備
えている各シンボル片は、シートの頂部上の適当な行き
先に到達し、一時的にそこに置かれたままにされるよう
になっている。

【０００３】米国特許第２，０３６，０７６号が開示し
ているおもちゃ又はゲームでは、ミニチュアセットが、
ゲーム盤上で多くの向きをなして配置できる動かされる
ほうの物体を有すると共に底部に磁石を備えた動かすほ
うの物体を更に有している。ゲーム盤の下に設けた磁石
を操って、選択した動かすほうの物体を動かされるほう
の物体に対して目に見えないようにして動かす。

【０００４】米国特許第２，６３７，１４０号は、磁気
を帯びた乗物が、例えば四塩化炭素のような粘性液体を
収容した無端非磁性管中における強磁性ペレットの動き
に追随しながらおもちゃとしての風景上を走行する乗物
おもちゃシステムを教示している。乗物と循環液体によ
って運ばれる強磁性ペレットとの間に働く磁気吸引力
は、乗物を管又は遊び面の下に位置した溝により定めら
れる経路に沿って引っ張るのに十分である。

【０００５】米国特許第３，０４５，３９３号は、磁気
の作用で動く駒を備えた器具を教示している。ゲーム駒
を磁気的に盤上で動かすには、移動経路の全体的方向に
おいて長手方向に間隔を置いて配置された磁気領域又は
要素を備える操作スライダを盤の下で往復動させる。表
面上の駒は、その下に位置している操作スライダを前後
に往復動させるとその結果として一方向に歩進する。

【０００６】米国特許第４，９９０，１１７号は、磁力
案内走行おもちゃを開示しており、かかるおもちゃで
は、乗物おもちゃが、磁気的に引きつけられた材料の経
路をたどって盤の表面上を走行する。乗物おもちゃは、
乗物本体の底部の中央に設けられた単一の駆動輪を有し
ている。乗物の重心は、実質的に単一の駆動輪上に位置
していて、乗物のバランスが取られるようになってい
る。乗物のフロントに設けられた磁石は、走行盤上の磁
性経路に引きつけられる。磁気的吸引力は、中央駆動輪
を介して乗物を経路に沿って直接操縦する。

【０００７】 〔発明の概要〕乗物おもちゃ駆動装置が、導電性の裏側
部を有する第１の道路と、導電性の頂部を備えていて、
第１の道路の下に位置する第２の道路とを有する。動力
供給される表面下乗物が、第２の道路上を走行でき、こ
の表面下乗物は、第１の道路の導電性裏側部と接触する
と共に第２の道路の導電性頂部と接触した状態にある導
電性要素を有している。第１の道路及び第２の道路に接
続された電源が、第１の道路及び第２の道路を電気的に
付勢して動力を、動力供給される表面下乗物に与える。
乗物おもちゃ駆動装置は、第１の道路の頂部上を走行で
きる表面上乗物を更に有している。表面上乗物に設けら
れた磁石と動力供給される表面下乗物に設けられた磁石
は、動力供給される表面下乗物の動きに応答して表面上
乗物を動かすように表面上乗物と動力供給される表面下
乗物を相互に結合する。

【０００８】好ましくは、第１の道路及び第２の道路
は、第１の道路の裏側部及び第２の道路の頂部の大部分
上に設けられた導電性材料を有する。動力供給される表
面下乗物の導電性要素は、動力供給される表面下乗物と
第１の道路及び第２の道路の電気的相互結合状態を維持
しながら、第１の道路に対する動力供給される表面下乗
物の横方向運動を可能にするよう摩擦の低いものであ
る。導電性要素は好ましくは、動力供給される表面下乗
物の頂部及び底部上に設けられ、これら導電性要素は、
第１の道路と第２の道路との間の距離が増大しても動力
供給される表面下乗物と第１の道路及び第２の道路との
電気的相互結合を維持するよう高さが可変である。導電
性要素の高さの変化は、導電性要素の可撓性又は動力供
給される表面下乗物へのこれらのばね押し取付け方式に
より可能である。

【０００９】本発明の上記構成上の特徴及びかかる構成
上の特徴によって得られる利点は、添付の図面との関連
で以下の詳細な説明を参照することにより理解が深まる
につれ一層容易に理解されることになろう。

【００１０】 〔好ましい実施形態の詳細な説明〕本発明は、図１〜図
８に記載されているおもちゃとしての乗物の駆動又は案
内装置に関する。図１に最もよく示されているように、
本発明の乗物おもちゃ案内装置は、格子４及びモジュラ
ーベース６を有する建物セットおもちゃ２で用いること
ができる。具体的に説明すると、格子４は、建物セット
おもちゃ２の下部構造をなし、所定の距離だけ格子４上
に間隔を置いて位置したモジュラーベース６を支持して
いる。下道路８も又、格子４によって支持されている
が、モジュラーベース６の下に所定の距離のところで格
子４の下側部分上に支持されている。上道路１０は、表
面上乗物１２が走行する滑らかな通行用支持面となるよ
う特別に設計されたモジュラーベース６のうち幾つかで
構成されている。最適には、上道路１０と下道路８の道
路パターンは、図２及び図３に示すような表面下乗物１
４が以下に詳細に説明するように上道路１０上の表面上
乗物１２を案内するよう下道路８上を走行することがで
きるよう互いに同一である。好ましくは、格子４に固定
された下道路８とこれまた格子４に固定された上道路１
０との間の距離は、乗物１４を下道路８と上道路１０と
の間に入れて走行させることができるほど大きい。

【００１１】次に、図２を参照すると、表面上乗物１２
と表面下乗物１４との間の磁気的相互結合方式が示され
ており、それにより表面下乗物１４は下道路８と上道路
１０との間を走行して表面上乗物１２を表面下乗物１４
によって上道路１０上で運ぶことができるようになって
いる。図２に示すように、電源１６が、下導電層１８と
上導電層２０を相互に連結している。下導電層１８は、
下道路８の上側に設けられている。上導電層２０は、上
道路１０の上側に設けられている。かくして、電源１６
は、下導電層１８及び上導電層２０に通電する。表面下
乗物４は、下導電層１８及び上導電層２０内の電源に以
下のように接近して下道路８上を走行する。電源１６
は、好ましくは耐衝撃電圧レベル、例えば約１２ボルト
の直流電源又は交流電源の何れかであるのがよい。下導
電層１８及び上導電層２０は、薄板金又は薄い金属シー
ト、箔層又は例えばポリマーであるのがよい導電膜から
成る。導電性シート、膜又は複合材は最も好ましくは、
導電金属として銅を含む。

【００１２】依然として図２を参照すると、表面下乗物
１４は、シャーシ２１を有し、このシャーシ２１は、上
導電層２０が設けられている上道路１０の裏側に隣接し
てシャーシ２１の頂部に設けられた上ブラシ２２を備え
ている。シャーシ２１は又、下導電層１８が設けられて
いる下道路８の上面に隣接してその下側に設けられた下
ブラシ２４を有している。上ブラシ２２及び下ブラシ２
４は、金属、黒鉛又は導電性プラスチックであるのがよ
く、これらブラシは、電源１６からの電力を表面下乗物
１４に伝えることができるよう表面下乗物１４のシャー
シ２１と上導電層２０及び下導電層１８を互いに電気的
に接続している。上ブラシ２２及び下ブラシ２４は好ま
しくは、上導電層２０と下導電層１８との間の距離の変
化に順応して表面下乗物１４に対する信頼性のある電気
的接続を確保するために弾性であり又はばね押しされて
いる。上ブラシ２２及び下ブラシ２４はそれぞれ、表面
下乗物１４が動作している時、上導電層２０及び下導電
層１８に沿ってそれぞれ低摩擦状態で滑ることができる
ような輪郭になった又は別の方法で形作られたヘッド２
５を有している。下導電層１８及び上導電層２０はそれ
ぞれ、下道路８の実質的に上面全体及び上道路１０の実
質的に上側全体に設けられるのがよい。その目的は、例
えば表面下乗物１４の方向転換又は制御外れの横方向運
動に起因して表面下乗物１４が下導電層１８及び上導電
層２０を横方向に移動しても電源１６への表面下乗物１
４の電気的相互接続を確保することにある。変形例とし
て、下導電層１８及び上導電層２０をそれぞれ、下道路
８の上面及び上道路１０の下側に設けられたトラフ又は
溝内に配置してもよく、かかるトラフ又は溝内には、下
ブラシ２４のヘッド２５及び上ブラシ２２のヘッド２５
がそれぞれ嵌まることができる。その目的は、下道路８
及び上道路１０に対する表面下乗物１４の横方向運動を
最小限に抑えることにより、導電性環境における表面下
乗物１４の追従性を制御することにある。上ブラシ２２
及び下ブラシ２４は共に、表面下乗物１４のシャーシ２
１のフロントに設けられた制御回路２６に電気的に接続
されている。一般に、制御回路２６は、表面下乗物１４
の電気的機能を制御し、これをより詳細に説明すると、
モータ２８に電気的に接続された状態でこれを制御す
る。制御回路２６はかくして、外部制御信号又は表面下
乗物１４それ自体によって生じる制御信号に基づいて、
表面下乗物１４の運動方向、加速力、減速力、停止及び
方向転換を制御する。制御回路２６については、図８と
関連して以下に詳細に説明する。制御回路２６に電気的
に接続されたモータ２８は、ブラシ付きの直流モータ、
直流ブラシレスモータ、又はステッピングモータである
のがよい。モータ２８は変速装置３０に機械的に連結さ
れ、この変速装置３０は、モータ２８の回転運動を、所
望の減速比を採用した駆動輪３２に伝える。２以上のモ
ータ２８を、複数の駆動輪３２の独立駆動のために用い
るのがよい。加うるに、変速装置３０は、２又は３以上
の駆動輪３２を互いに異なる速度で駆動するための差動
変速装置であるのがよい。このようにすると、例えば表
面下乗物１４の加速力、減速力及び方向転換について一
層精巧な制御方式を採用できる。シャーシ支持体３４
は、表面下乗物１４のシャーシ２１の下側に設けられて
いる。シャーシ支持体３４は、これ又表面下乗物１４の
下側に設けられている駆動輪３２から間隔を置いて位置
しており、このシャーシ支持体は例えば、下道路８と上
道路１０との間の距離の変化を補償できるよう好ましく
は可撓性のローラ又は低摩擦ドラッグプレートであるの
がよい。好ましくは、磁石３６が、上道路１０の下側に
隣接して表面下乗物１４の頂部に設けられている。磁石
３６は好ましくは永久磁石であるが、制御回路２６を介
して電源１６から電力が供給される電磁石であってもよ
い。

【００１３】依然として図２を参照すると、好ましくは
自動車、トラック又は他の乗物である表面上乗物１２
は、建物セットおもちゃの環境中で移動できることが望
ましい任意形式の装置であるのがよい。表面上乗物１２
は、これが上道路１０上で運動できるよう回転自在な車
輪３８を有している。車輪３８の代わりに、低摩擦ドラ
ッグプレートを用いてもよい。磁石４０が、上道路１０
に隣接して乗物１２の上側に設けられている。磁石４０
は、表面下乗物１４のシャーシ２１の頂部の磁石３６と
整列するように寸法決めされると共に乗物１２上に間隔
を置いて設けられており、それにより表面上乗物１２と
表面下乗物１４が互いに磁気的に相互結合できるように
なっている。

【００１４】次に、図３を参照すると、表面下乗物１４
の好ましい実施形態が示されている。図３の表面下乗物
１４は、銅積層板から成る下導電層１８を備えたＡＢＳ
下道路８と銅積層板からなる上導電層２０を備えたＡＢ
Ｓ上道路１０との間で走行できるよう設計されている。
図３の表面下乗物１４は、安定性が得られると共にバラ
ンスが取れるようにするために２つの駆動輪３２及び４
つのシャーシ支持体３４（ローラ）を有している。図２
の表面下乗物１４の実施形態とは異なり、図３の表面下
乗物１４の実施形態は、表面下乗物１４のシャーシ２１
の下側ではなく、表面下乗物１４のシャーシ２１の上方
部分に設けられたシャーシ支持体３４を有していること
に注目することは重要である。シャーシ２１の上方部分
のシャーシ支持体３４（これらは好ましくはローラであ
る）の向きは、その滑りを最小限にするために駆動輪３
２に加わる力を増大させるような向きである。シャーシ
支持体３４はフレーム４２に設けられると共にスプリン
グ４４によってばね押しされている。上述の形態によ
り、下道路８と上道路１０との間に隙間があるにもかか
わらず、駆動輪３２に対して実質的に一定の力が加わる
ようになると共に、下道路８及び上道路１０の上り又は
下りに沿う表面下乗物１４の走行が容易になる。磁石３
６は、残留磁束が約９０００ガウスの０．１×０．１２
５インチ（２．５４〜３．１７５mm）の丸い希土類で作
られた永久磁石である。好ましくは、表面上乗物１２の
磁石４０として同種の磁石が用いられる。信頼性のある
磁気結合は、表面上乗物１２の磁石４０と表面下乗物１
４の磁石３６との間で最大０．２インチ（５．０８mm）
までの距離のところで観察された。上ブラシ２２は、ト
ーションばねによってばね押しされている。好ましく
は、２つの下ブラシ２４が設けられ、これら下ブラシも
又、銅で作られている。下ブラシ２４は渦巻ばねによっ
てばね押しされている。表面下乗物１４の各側に設けら
れた後部磁石６２及び側部磁石６４（好ましくは永久磁
石又は電磁石である）が、別の表面下乗物１４との衝突
を避けるために且つ以下に更に説明するように表面下乗
物１４の方向制御のためにシャーシ２１に設けられてい
る。モータ２８は好ましくは、直流ブラシモータ、例え
ば、直流電源の１２ボルトにおいて約１５０００ＲＰＭ
で最高出力が１．７Ｗに定格されたマブチ社製モデル番
号ＳＨ−０３０ＳＡである。変速装置３０は、２つの駆
動輪３２の各々について、１つの共通ウォームステージ
及び２つの互いに別個であるが同一の２ステージ歯車列
から成る。変速装置３０の全減速比は、１：１３３であ
り、効率は約２５％である。表面下乗物１４は、最高１
５゜の上り坂で毎秒最高４インチ（１０．１６cm）の速
度で動作する。

【００１５】次に、図４〜図７を参照して磁石３６及び
磁石４９により表面上乗物１２と表面下乗物１４を相互
に結合する磁力の原理について説明する。図４に示すよ
うに、異なる極を互いに向けた状態で２つの磁石を上下
に置くと、これらの間に働く磁力ＦZ は以下の式で表さ
れる。

【００１６】

【数１】 ここで、γは、磁石が位置している平面相互の距離であ
り、Ｍ1 及びＭ2 は、両方の磁石の磁気モーメントであ
る。永久磁石の場合、Ｍは、その残留磁束密度を横切る
磁性体の体積に比例する。電磁石の場合、Ｍは、電流を
横切る巻き数に比例する。

【００１７】図５に示すように、互いに上下に置いた２
つの磁石を僅かに移動させて距離ｂだけ水平方向にずら
すと、水平方向の力ＦX は次のように表される。

【００１８】

【数２】 次に、図６及び図７を参照すると、上述すると共に図４
及び図５に示した原理は、表面上乗物１２の磁石４０と
表面下乗物１４の磁石３６の磁気的相互結合に起因し
て、動力供給された表面下乗物１３によって、動力供給
されない表面上乗物１２の運動と関連して説明する。先
ず最初に、図６を参照すると、直線運動中、力Ｆ1 ，Ｆ
2 が摩擦、慣性及び場合によっては重力が働く斜面に打
ち勝つほど大きくなるまで表面下乗物１４が動くと、表
面上乗物１２と表面下乗物１４の水平方向のずれｂが増
大する。この時点において、表面上乗物１２は、表面下
乗物１４に追随するよう動く。進路変更の際、図７に示
すように、力Ｆ1 ，Ｆ2 のベクトルは互いに異なる方向
をもつ。かくして、力Ｆ1 ，Ｆ2 は、スラストを生じさ
せるだけでなく、トルクも生じさせ，これにより表面上
乗物１２は表面下乗物１４に追随する。

【００１９】次に、図８を参照すると、制御回路２６に
ついて詳細に説明する。制御回路２６は、上ブラシ２２
と下ブラシ２４の両方に電気的に接続されている。制御
回路２６は、１０ｋΩプルアップ抵抗４２が設けられて
いるので常開であるＦＥＴ４０（例えば、ゼテックス社
製のモデル番号ＺＶＮ４２０６Ａ）を有している。しか
しながら、ＦＥＴ４０は、もし制御又は衝突信号、例え
ば磁気的又は光学的な信号がリードスイッチ４４（例え
ば、ハムリン社製のモデル番号ＭＤＳＲ−７）又はフォ
トトランジスタ４６（例えば、キューティー・オプトエ
レクトリクス社製のモデル番号ＱＳＥ１５９）の何れか
で検出されると、モータ２８を非動作状態にする。ツェ
ナーダイオード４８（例えば、ライトオン・パワー・セ
ミコンダクター社製のモデル番号１Ｎ５２４２）は、Ｆ
ＥＴ４０の過電圧を防止する。ダイオード５０（例え
ば、ナショナル・セミコンダクター社製のモデル番号１
Ｎ４４４８）及び１００Ωの抵抗５２と０．１ｍｃＦの
キャパシタ５４とから成るＲＣチェーンは、モータ２８
からの誘導スパイクから制御回路２６を保護する。より
詳細に説明すると、フォトトランジスタ４６は、建物セ
ットおもちゃ２の交差点のところに設けられたＩＲエミ
ッタからの赤外光を検出して以下に詳細に説明する方法
で表面下乗物１４を停止させる。リードスイッチ４４
は、ＦＥＴ４０がモータ２８の動作を停止させるように
するための磁気信号の検出に基づいて２台の表面下乗物
１４の衝突を避ける際に用いられる。図９に示すよう
に、制御回路２６のリードスイッチ４４は、先導する表
面下乗物１４とこれに続く後続の表面下乗物１４とのリ
ヤエンドの衝突を防止するために用いられる。制御回路
２６は好ましくは、リードスイッチ４４が先導する表面
下乗物１４のリヤ側磁石６２の磁界に密接するように後
続の表面下乗物１４のフロントに設けられる。後続の表
面下乗物１４が所定の距離に近づくと、先導の表面下乗
物１４のリヤ側磁石６２の磁界はリードスイッチ４４に
よって検知される。リードスイッチ４４によりＦＥＴ４
０はモータ２８の動作を停止させ、かくして後続の表面
下乗物１４を停止させる。先導する表面下乗物１４が後
続の表面下乗物１４から遠ざかると、これらの間の距離
の増大により、先導する表面下乗物１４のリヤ側磁石６
２の磁界は、後続のリードスイッチ４４の近くから取り
去られる。かくして、ＦＥＴ４０はモータ２８を動作状
態にして後続の表面下乗物１４が運動するようになる。

【００２０】本発明の好ましい実施形態を記載したが、
本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の設
計変更例を想到できることは明らかである。 ［図面の簡単な説明］

【図１】本発明の乗物おもちゃ駆動装置の上道路及び下
道路を含む建物セットおもちゃの等角図である。

【図２】本発明の上道路、下道路、表面上乗物及び動力
供給される表面下乗物の略図である。

【図３】本発明の動力供給される表面下乗物の部分分解
等角図である。

【図４】ずれのない２つの磁石相互間の吸引力を説明す
る概略断面図である。

【図５】水平方向のずれのある２つの磁石相互間の吸引
力を説明する概略断面図である。

【図６】直線走行中における本発明の表面上乗物と表面
下乗物の磁気的相互作用を説明する概略平面図である。

【図７】方向転換の際における本発明の表面上乗物と表
面下乗物の磁気的相互作用を説明する概略平面図であ
る。

【図８】本発明の表面下乗物の制御回路の電気図であ
る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クライアン シーン アメリカ合衆国 ワシントン州 98117 シアトル ノースウェスト シックス ティフィフス ストリート 2313 (72)発明者 フランコ リッチ アメリカ合衆国 ワシントン州 98119 シアトル ナインス アベニュー ウ ェスト 2411 (72)発明者 ギブソン マット アメリカ合衆国 ワシントン州 99216 スポケイン サウス バークラー 1606 (72)発明者 マクシムク ピーター エム ザ フォ ース アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10009 ニューヨーク ファースト ア ベニュー 80 アパートメント 15シー (72)発明者 フアーネケス レオ エム アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10009 ニューヨーク イースト イレ ヴンス ストリート 632 アパートメ ント 11 (72)発明者 ルブロウスキー ステファン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 11211 ブルックリン ノース エイス ストリート 103 (72)発明者 コーギャン エデュアード アメリカ合衆国 ニューヨーク州 11414 ハワード ビーチ ワンハンド レッドアンドフィフティサード アベニ ュー 84−29 アパートメント ２ジー (72)発明者 コルブ スコット ジェイ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10003 ニューヨーク セカンド アベ ニュー 235 アパートメント １シー (72)発明者 ムーア エリック エス アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10012 ニューヨーク スプリング ス トリート 18 アパートメント ♯３ (72)発明者 ヤビッド ドミトリー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 11204 ブルックリン シックスティフ ァースト ストリート 1735 セカンド フロアー (72)発明者 コセンティノ クリストファー エス アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10314 ステイテン アイランド ペル ー ストリート １ (56)参考文献 特開 平９−56926（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−225138（ＪＰ，Ａ) 米国特許5601490（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A63F 9/14 A63H 1/00 - 37/00

Claims (23)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】おもちゃとしての乗物の駆動装置であっ
   て、導電性の第１の道路と、前記第１の道路の下に位置
   した導電性の第２の道路と、前記第２の道路上を走行で
   きる動力供給される表面下乗物と、第１の道路及び第２
   の道路を電気的に付勢することにより前記動力供給され
   る表面下乗物に動力を供給する手段とを有し、前記動力
   供給される表面下乗物は、前記第１の道路及び前記第２
   の道路と電気的に連絡していて、前記動力供給される表
   面下乗物を走行させる電気エネルギを受け入れるように
   なっており、前記装置は、前記第１の道路上を走行でき
   る表面上乗物と、前記動力供給される表面下乗物の運動
   に応答して前記表面上乗物を運動させるよう前記動力供
   給される表面下乗物と前記表面上乗物を相互に結合する
   手段を更に有していることを特徴とする装置。
2. 【請求項２】前記第１の道路は、導電性材料が被着され
   た裏側部を有し、前記第２の道路は、導電性材料が被着
   された頂部を有し、前記動力供給される表面下乗物は、
   前記第１の道路の前記導電性材料及び前記第２の道路の
   導電性材料と接触した導電性要素を有していることを特
   徴とする請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】前記導電性材料は、前記第１の道路の前記
   裏側部及び前記第２の道路の前記頂部の大部分上に配置
   され、前記導電性要素は、前記動力供給される表面下乗
   物と第１の道路及び前記第２の道路の電気的相互結合状
   態を維持しながら、前記第１の道路に対する前記動力供
   給される表面下乗物の横方向運動を可能にするよう摩擦
   の低いものであることを特徴とする請求項２記載の装
   置。
4. 【請求項４】前記動力供給される表面下乗物は、頂部及
   び底部を有し、前記導電性要素は、前記動力供給される
   表面下乗物の前記頂部及び前記底部に被着され、前記導
   電性要素は、前記第１の道路と前記第２の道路との間の
   距離が増大しても前記動力供給される表面下乗物と前記
   第１の道路及び前記第２の道路との電気的相互結合を維
   持するよう高さが可変であることを特徴とする請求項２
   記載の装置。
5. 【請求項５】前記動力供給される表面下乗物と前記表面
   上乗物を相互に結合する前記手段は、前記動力供給され
   る表面下乗物に設けられた磁石及び前記表面上乗物に設
   けられた磁石であることを特徴とする請求項１記載の装
   置。
6. 【請求項６】前記動力供給される表面下乗物の前記磁石
   及び前記表面上乗物の前記磁石は、永久磁石又は電磁石
   であることを特徴とする請求項５記載の装置。
7. 【請求項７】おもちゃとしての乗物の駆動装置であっ
   て、導電性の第１の道路と、前記第１の道路の下に位置
   した導電性の第２の道路と、第１の道路及び第２の道路
   と電気的に連絡していて、前記第２の道路上を走行でき
   る動力供給される表面下乗物と、第１の道路及び第２の
   道路を電気的に付勢することにより前記動力供給される
   表面下乗物に動力を供給する手段と、前記第１の道路上
   を走行できる表面上乗物と、前記動力供給される表面下
   乗物の運動に応答して前記表面上乗物を運動させるよう
   前記動力供給される表面下乗物と前記表面上乗物を相互
   に結合する手段とから成ることを特徴とする装置。
8. 【請求項８】前記第１の道路は、導電性材料が被着され
   た裏側部を有し、前記第２の道路は、導電性材料が被着
   された頂部を有し、前記動力供給される表面下乗物は、
   前記第１の道路の前記導電性材料及び前記第２の道路の
   導電性材料と接触した導電性要素を有していることを特
   徴とする請求項７記載の装置。
9. 【請求項９】前記導電性材料は、前記第１の道路の前記
   裏側部及び前記第２の道路の前記頂部の大部分上に配置
   され、前記導電性要素は、前記動力供給される表面下乗
   物と第１の道路及び前記第２の道路の電気的相互結合状
   態を維持しながら、前記第１の道路に対する前記動力供
   給される表面下乗物の横方向運動を可能にするよう摩擦
   の低いものであることを特徴とする請求項８記載の装
   置。
10. 【請求項１０】前記動力供給される表面下乗物は、頂部
    及び底部を有し、前記導電性要素は、前記動力供給され
    る表面下乗物の前記頂部及び前記底部に被着され、前記
    導電性要素は、前記第１の道路と前記第２の道路との間
    の距離が増大しても前記動力供給される表面下乗物と前
    記第１の道路及び前記第２の道路との電気的相互結合を
    維持するよう高さが可変であることを特徴とする請求項
    ８記載の装置。
11. 【請求項１１】前記動力供給される表面下乗物と前記表
    面上乗物を相互に結合する前記手段は、前記動力供給さ
    れる表面下乗物に設けられた磁石及び前記表面上乗物に
    設けられた磁石であることを特徴とする請求項７記載の
    装置。
12. 【請求項１２】前記動力供給される表面下乗物の前記磁
    石及び前記表面上乗物の前記磁石は、永久磁石又は電磁
    石であることを特徴とする請求項１１記載の装置。
13. 【請求項１３】導電性の裏側部を備えた第１の道路と、
    導電性の頂部を備えていて、前記第１の道路の下に位置
    した第２の道路と、前記第１の道路の前記導電性裏側部
    に接触すると共に前記第２の道路の導電性頂部に接触し
    ている導電性要素を有する、前記第２の道路上を走行で
    きる動力供給される表面下乗物と、第１の道路及び第２
    の道路を電気的に付勢することにより前記動力供給され
    る表面下乗物に動力を供給する手段と、前記第１の道路
    上を走行できる表面上乗物と、前記動力供給される表面
    下乗物の運動に応答して前記表面上乗物を運動させるよ
    う前記動力供給される表面下乗物と前記表面上乗物を相
    互に結合する手段とから成ることを特徴とする装置。
14. 【請求項１４】前記第１の道路及び前記第２の道路は、
    前記第１の道路の前記裏側部及び前記第２の道路の前記
    頂部の大部分に被着された導電性材料を有し、前記導電
    性要素は、前記動力供給される表面下乗物と第１の道路
    及び前記第２の道路の電気的相互結合状態を維持しなが
    ら、前記第１の道路に対する前記動力供給される表面下
    乗物の横方向運動を可能にするよう摩擦の低いものであ
    ることを特徴とする請求項１３記載の装置。
15. 【請求項１５】前記動力供給される表面下乗物は、頂部
    及び底部を有し、前記導電性要素は、前記動力供給され
    る表面下乗物の前記頂部及び前記底部に被着され、前記
    導電性要素は、前記第１の道路と前記第２の道路との間
    の距離が増大しても前記動力供給される表面下乗物と前
    記第１の道路及び前記第２の道路との電気的相互結合を
    維持するよう高さが可変であることを特徴とする請求項
    １３記載の装置。
16. 【請求項１６】前記動力供給される表面下乗物と前記表
    面上乗物を相互に結合する前記手段は、前記動力供給さ
    れる表面下乗物に設けられた磁石及び前記表面上乗物に
    設けられた磁石であることを特徴とする請求項１３記載
    の装置。
17. 【請求項１７】前記動力供給される表面下乗物の前記磁
    石及び前記表面上乗物の前記磁石は、永久磁石又は電磁
    石であることを特徴とする請求項１６記載の装置。
18. 【請求項１８】第１の導電性道路、前記第１の導電性道
    路の下に位置した第２の導電性道路、第１の道路及び第
    ２の道路を電気的に付勢する電源、第１の道路上を走行
    できる表面上乗物を有するおもちゃとしての乗物の駆動
    装置において、動力供給される表面下乗物が、動力源を
    有していて、前記第２の導電性道路上を走行できるシャ
    ーシと、前記動力供給される表面下乗物を運動させるた
    めに前記電源と前記第１の導電性道路及び第２の導電性
    道路を電気的に結合する手段と、前記動力供給される表
    面下乗物の運動に応答して前記表面上乗物を運動させる
    よう前記動力供給される表面下乗物と前記表面上乗物を
    相互に結合する手段とから成ることを特徴とする表面下
    乗物。
19. 【請求項１９】前記第１の道路は、導電性材料が被着さ
    れた裏側部を有し、前記第２の道路は、導電性材料が被
    着された頂部を有し、前記動力供給される表面下乗物
    は、前記第１の道路の前記導電性材料及び前記第２の道
    路の導電性材料と接触した導電性要素を有していること
    を特徴とする請求項１８記載の表面下乗物。
20. 【請求項２０】前記導電性材料は、前記第１の道路の前
    記裏側部及び前記第２の道路の前記頂部の大部分上に配
    置され、前記導電性要素は、前記動力供給される表面下
    乗物と第１の道路及び前記第２の道路の電気的相互結合
    状態を維持しながら、前記第１の道路に対する前記動力
    供給される表面下乗物の横方向運動を可能にするよう摩
    擦の低いものであることを特徴とする請求項１９記載の
    表面下乗物。
21. 【請求項２１】前記動力供給される表面下乗物は、頂部
    及び底部を有し、前記導電性要素は、前記動力供給され
    る表面下乗物の前記頂部及び前記底部に被着され、前記
    導電性要素は、前記第１の道路と前記第２の道路との間
    の距離が増大しても前記動力供給される表面下乗物と前
    記第１の道路及び前記第２の道路との電気的相互結合を
    維持するよう高さが可変であることを特徴とする請求項
    ２０記載の表面下乗物。
22. 【請求項２２】前記動力供給される表面下乗物と前記表
    面上乗物を相互に結合する前記手段は、前記動力供給さ
    れる表面下乗物に設けられた磁石及び前記表面上乗物に
    設けられた磁石であることを特徴とする請求項１８記載
    の表面下乗物。
23. 【請求項２３】前記動力供給される表面下乗物の前記磁
    石及び前記表面上乗物の前記磁石は、永久磁石又は電磁
    石であることを特徴とする請求項２２記載の表面下乗
    物。