JP3171364B2 - メモリ診断方法 - Google Patents

メモリ診断方法

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  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメモリの診断方法に関
し、特に本発明は、OS(オペレーティングシステム、
以下OSという)上から全メモリの診断を行うことがで
きるメモリ診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のメモリ診断の方法を示す図
である。従来、メモリの全領域の診断を行うには、同図
に示すように、例えば、OSの立ち上げ前に、メモリM
Sの所定の領域Aに診断プログラムTPを格納し次の手
順により診断を行っていた。 領域Aに格納された診断プログラムTPにより、領
域A以外の領域にデータをライトしたのちそのデータを
リードし、正常にライト/リードが行われるか否かによ
りをメモリの領域Bの診断を行う。 診断プログラムTPが自分自身を領域A以外の領域
に複写して、上記と同様に診断プログラムTPが格納さ
れていた領域Aの診断を行う。 システムリセットを行い、OSを立ち上げる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のメモリ診断方法は、OS上で診断プログラムを動作
させることができず、また、メモリ診断を行うために、
診断プログラムをロード/実行させる機構を必要とし
た。また、診断プログラムの処理を簡単にするため、診
断プログラムを全て同じページに格納するか、あるい
は、連続した領域に格納しなければならなかった。
【0004】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明の目的は、診断プログラ
ムが異なったページに分散して配置されている場合であ
っても、OS上において診断プログラムにより、システ
ム領域等を含めたメモリの診断を容易に行うことがで
き、特に、アドレス変換テーブル、物理アドレスで直接
アクセスされている領域を含めた全メモリ領域を診断す
ることができるメモリの診断方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。同図において、1はOS、2はシステムのアドレ
ス変換テーブル、3は診断域用アドレス変換テーブル、
4は診断対象となるメモリ、5は診断プログラム、M1
は使用中ページマップ、M2は未診断域マップである。
【0006】上記課題を解決するため、本発明の請求項
1の発明は、同図に示すように、オペレーティング・シ
ステム1に、少なくともメモリ4の実装状態を獲得する
手段と、アドレス変換テーブル2をポイントするアドレ
ス値を獲得する手段と、物理アドレスにより直接アクセ
スされる領域を獲得する手段とを設け、また、ユーザモ
ードでシステム域をアクセスする機能を設け、メモリ診
断プログラム5によりメモリを診断する際、使用中の物
理ページを認識するための使用中ページマップM1と、
アドレス変換テーブルで使用している領域および物理ア
ドレスで直接アクセスしている領域を認識するための未
診断域マップM2を作成し、上記使用中ページマップM
1から、診断対象領域における使用中の物理ページをサ
ーチして使用中の物理ページを診断対象領域外の空きペ
ージに退避し、上記メモリ診断プログラム5により上記
診断対象領域のメモリを診断する処理を繰り返すことに
より、オペレーティング・システム上で未診断領域外の
全メモリを診断し、また、未診断域マップM2をサーチ
して未診断域の物理ページを求め、アドレス変換機構の
動作を停止させて論理アドレスと物理アドレスを一致さ
せた状態でメモリ診断プログラム5により未診断域を診
断することにより、未診断域を含めたメモリの全領域を
診断するようにしたものである。
【0007】本発明の請求項2の発明は、請求項1の発
明において、診断域用アドレス変換テーブル3を作成
し、診断域用アドレス変換テーブル3により論理アドレ
スによるアクセスを可能とし、診断プログラムによりオ
ペレーティング・システム上で未診断領域外の全メモリ
を診断するようにしたものである。
【0008】
【作用】図1において、メモリ診断を行う際、OS1に
よりメモリ4の実装状態、アドレス変換テーブル2をポ
イントするアドレス値、物理アドレスでアクセスされる
領域を獲得し、また必要に応じて診断域アクセス用アド
レス変換テーブル3を生成し、使用中ページマップM
1、未診断域マップM2を作成する。
【0009】ついで、使用中ページマップM1によりサ
ーチして、使用中のページを診断対象域外の空ページに
退避して、診断プログラム5により未診断対象域外のメ
モリを順次診断する。また、メモリ4上の上記未診断域
を診断する場合には、アドレス変換機構の動作を停止さ
せて、物理アドレスにより全未診断域を診断する。
【0010】本発明の請求項1の発明においては、上記
のように、使用中の物理ページを認識するための使用中
ページマップM1と、アドレス変換テーブルで使用して
いる領域および物理アドレスで直接アクセスしている領
域を認識するための未診断域マップM2を作成し、上記
使用中ページマップM1から、診断対象領域における使
用中の物理ページをサーチして使用中の物理ページを診
断対象領域外の空きページに退避し、上記メモリ診断プ
ログラム5により上記診断対象領域のメモリを診断して
いるので、OS上において診断プログラムにより、シス
テム領域等を含めたメモリの診断を行うことができる。
また、アドレス変換機構の動作を停止させて論理アドレ
スと物理アドレスを一致させた状態でメモリ診断プログ
ラム5により未診断域を診断するようにしているので、
アドレス変換テーブル、物理アドレスで直接アクセスさ
れている領域を含めた全メモリ領域を診断することがで
きる。
【0011】本発明の請求項2の発明においては、請求
項1の発明において、診断域用アドレス変換テーブル3
を作成してメモリの診断を行うようにしているので、シ
ステム用のアドレス変換テーブルを書き換えることなく
メモリの診断を行うことができる。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。な
お、本実施例においては、メモリ診断プログラムによ
り、様々なメモリテストパターンを用いてメモリ診断を
行うが、OS上でシステム域等を含めた全メモリ領域を
診断するため、OSに次の機能を設ける。 メモリの実装状態を獲得する機能。
【0013】すなわち、メモリの第何番目のスロットに
何MBのメモリが実装されているかを獲得する機能であ
り、メモリの実装状態に基づき、後述する診断プログラ
ムによる診断範囲を設定する。 論理アドレスではなく、物理アドレスで直接アクセ
スされているページを獲得する機能。
【0014】通常のOSでは論理アドレスによりプログ
ラムが動作するため、物理アドレスにより直接アクセス
されるページは殆ど存在いないと考えられるが、例え
ば、OSがクラッシュし、ROMを使用する場合等、R
OMルーチンから物理アドレスにより直接アクセスされ
るページが存在する場合もあり、メモリ診断によりこの
領域が破壊されると、上記ROMルーチンは使用できな
くなる。そこで、物理アドレスにより直接アクセスされ
るページが存在する場合には、そのページ位置を獲得す
る必要がある。
【0015】なお、物理アドレスによりアクセスされる
ページの内、システムの立ち上げ時(ブート時)にRO
Mに格納されたプログラムから物理アドレスにより直接
アクセスされる領域については、メモリ診断プログラム
により破壊されても支障がない。したがって、物理アド
レスにより直接アクセスされるページがこのような領域
の場合には、メモリ診断が可能であり、このようなペー
ジは意識する必要がない。
【0016】また、ディスプレイ表示ルーチンがROM
に格納され、物理アドレスでアクセスされている場合に
は、この領域が破壊されると表示ができなくなる。した
がって、診断プログラム中で診断結果を表示させる必要
がある場合には、ディスプレイ表示ルーチンを、診断プ
ログラム内に持たせて置く必要がある。 アドレス変換テーブルをポイントするコンテキスト
・ポイント・レジスタ(以下CXRという)の値を獲得
する機能。
【0017】複数のアドレス変換テーブルがある場合、
CXR値を獲得し、ポイントされているアドレス変換テ
ーブルを獲得する機能であり、ポイントされているアド
レス変換テーブルのアドレスを獲得することによりメモ
リ上の診断域を定める。 ユーザモードでシステム域をアクセスする機能。一
般に、ユーザモードではシステム域をアクセスできない
ようにプロテクトされている場合が多いが、本実施例に
おいては、上記のようにユーザモードで動作する診断プ
ログラムによりシステム域を含めた全メモリ領域を診断
している。このため、上記プロテクトをはずしてユーザ
モードでシステム域をアクセスする機能を設ける必要が
ある。
【0018】図2〜図4は本発明におけるメモリの診断
方法の実施例を示す図であり、図2は全体の構成、図3
は図2におけるシステムのアドレス変換テーブル、図4
は図2における診断域アクセス用のアドレス変換テーブ
ルを示している。同図において、11はシステムのアド
レス変換テーブルであり、システムのアドレス変換テー
ブル11は前記したCRXによりポイントされるコンテ
キストテーブルT1とリージョンテーブルT2とセグメ
ントテーブルT3とページテーブルT4から構成されて
いる。12はメモリ診断時に生成される診断域アクセス
用アドレス変換テーブルであり、セグメントテーブルT
5とページテーブルT6から構成され、一つのセグメン
トテーブルで16MBの領域を指し、セグメントテーブ
ル4つで64MBの領域を指す。
【0019】13は診断の対象となるメモリであり、メ
モリ13の物理ページはROM、アドレス変換テーブ
ル、モニタ、スケジューラ、本実施例のメモリ診断用プ
ログラム等により使用されている。次に図2〜図4によ
り本実施例について説明する。なお、同図中に付されて
いる括弧付き数字は下記の括弧付き数字に対応してい
る。 (1) 図2において、メモリ診断を開始する時点において
は、メモリ13の各スロットの物理ページは、ROM、
アドレス変換テーブル、モニタ、スケジューラ、メモリ
診断用プログラムにより使用されており、図2、図3の
(1) に示すようにシステムのアドレス変換テーブルはそ
れらの物理ページをポイントしている。
【0020】なお、以下のメモリ診断を実行中は他のプ
ロセスにディスパッチしない(実行権を与えない)状態
とする必要があり、例えば、割り込みを制御するレジス
タにアクセスして、NMI以外の割り込みをマスクして
おく。 (2) システム用アドレス変換テーブルをアクセスするた
め、各アドレス変換テーブルの論理アドレスを求める。
すなわち、前記したの機能により、図3に示すCXR
の値を得てコンテキストテーブルT1の論理アドレスを
得るとともに、リージョンテーブルT2、セグメントテ
ーブルT3、ページテーブルT4の論理アドレスを求め
る。なお、物理アドレスにより直接アドレス変換テーブ
ルをアクセスする場合には、この処理は不用である。 (3) メモリ13に格納されている診断プログラムによ
り、診断対象域を論理アドレスでアクセスするため、診
断域用アドレス変換テーブル12の領域を確保し、その
初期化を行う。
【0021】なお、システムアドレス変換テーブルを使
用して診断を行うことも可能であるが、そのためにはシ
ステム用アドレス変換テーブルを書き換える必要があ
り、診断後システムアドレス変換テーブルを書き戻す必
要がででくる。また、空いているアドレス変換テーブル
を使用することもできるが、この場合には、空きアドレ
ス変換テーブルをサーチする必要がある。このため、本
実施例においては、上記のように診断用アドレス変換テ
ーブルを別途作成している。 (4) アドレス変換テーブルで使用している物理ページを
認識するためのマップMP1(未診断域マップという)
を作成する。また、ページテーブルT4からポイントさ
れておらず、物理アドレスで直接アクセスされているペ
ージがあれば、OSに追加されたの機能により物理ア
ドレスで直接アクセスされているページを獲得し、上記
未診断域マップMP1に反映させる。 (5) リージョンテーブルT2に診断域用アドレス変換テ
ーブル12を登録するための領域を確保する。 (6) 使用している全ての物理ページを認識するための使
用中ページマップMP2を作成する。 (7) リージョンテーブルT2に診断域用アドレス変換テ
ーブル12を登録し、診断域用アドレス変換テーブル1
2により診断対象域を論理アドレスでアクセスできるよ
うにする。 (8) メモリの診断対象域に、使用中の物理ページがあれ
ば、診断域以外の空いている物理ページをマップMP2
よりサーチし、ページの中身をその空いているページに
複写する。
【0022】例えば、図2に示すようにメモリ13のス
ロット2がメモリ診断対象域のとき、その領域に使用中
のページがある場合には、使用中のページをスロット1
の未使用のページにコピーする。 (9) 物理ページを移動したので、システムのアドレス変
換テーブル11を書き換えるため、アドレス変換テーブ
ル11およびキャッシュのデータをフラッシュ(消去)
する。 (10)移動した物理ページに合わせてシステムのアドレス
変換テーブル11を書き換える。 (11)診断プログラムにより、上記診断対象域のメモリの
診断を行う。但し、マップMP1にはシステムのアドレ
ス変換テーブル11が格納されているページおよび診断
域用アドレス変換テーブル12が格納されているペー
ジ、および物理アドレスで直接アクセスされるページが
登録されているので、上記マップMP1を参照して上記
ページを獲得し、そのページは診断対象からはずす(こ
の領域を未診断領域とする)。
【0023】なお、アドレス変換テーブル域を診断しな
い場合の、診断しない領域のサイズの一例を以下に示
す。これらの数値はプロセッサの違いにより当然変化す
る。 a.システムのアドレス変換テーブル域 ・コンテキストテーブル 65536*4 =256KB ・リージョンテーブル 256*4 =1KB ・セグメントテーブル 256*64*4 =64KB(全領域を
使用している場合) ・ページテーブル 256*64*64*4 =4MB (全領域を
使用している場合) b.診断域用アドレス変換テーブル域 ・セグメントテーブル 64*64*4 =1KB ・ページテーブル 64*64*4*4 =64KB なお、システムのアドレス変換テーブルにおけるセグメ
ントテーブルおよびページテーブルは、通常、全領域を
使用しておらず、実際に使用している領域は次の程度で
ある。
【0024】 ・セグメントテーブル 3*64*4 =768KB ・ページテーブル 3*64*64*4 =48KB すなわち、実際に使用している領域を考慮すると、アド
レス変換テーブルで使用している領域は約435KB程
度と考えられる。したがって、アドレス変換テーブルが
使用している領域を診断しなくても、事実上はメモリの
ほぼ全域を診断できることになるが、この領域を含めて
診断を行う必要がある場合には、後述する方法で診断す
る。
【0025】なお、アドレス変換テーブル域の診断は、
前記したようにアドレス変換テーブルが使用している物
理ページを移動することにより診断することは可能であ
るが、アドレス変換テーブルが使用している物理ページ
を移動すると、それに影響する全てのアドレス変換テー
ブル域を書き換える必要があり、処理が複雑となる。こ
のため、アドレス変換テーブル域は未診断域としてお
き、後述するように物理アドレスで直接アクセスされて
いるページと同様な方法により診断する。 (12)アドレス変換テーブル、キャッシュデータをフラッ
シュ(消去)する。 (13)移動した物理ページを元に戻す。 (14)物理ページを復元したので、システムのアドレス変
換テーブルを書き換える。 (15)後述する方法によりアドレス変換テーブル域および
物理アドレスで直接アクセスしている未診断域を診断す
る。
【0026】図5は上記処理手順をフローチャートで示
した図であり、同図における各丸付き数字は上記(1) 〜
(15)の処理に対応している。同図のステップS1におい
て、上記(1) 〜(3),(5)(7)で説明した準備処理を行う。
ステップS2において未診断域のマップMP1を作成
し、ステップS3において使用中ページのマップMP2
を作成する。
【0027】ステップS4において、全スロットの診断
をしたか否かを判別し、全スロットの診断が終わるま
で、ステップS5からステップS8の処理を繰り返す。
すなわち、ステップS5において、上記(8) 〜(10)で説
明したように診断対象スロットから使用ページを別のス
ロットの空きページに退避し、ステップS6で周知な様
々なメモリテストパターンでスロット内の全てを診断
し、エラーがあるか否かを調べる。そしてエラーが発生
した場合には、ステップS7でエラーアドレス、ステー
タスレジスタ等のエラー情報を表示する。
【0028】そして、ステップS8において、(12)〜(1
4)で説明したように退避ページの復元処理を行いステッ
プS4に戻る。全スロットの診断が終わると、後述する
方法により未診断域の診断を行い終了する。次に上記し
た未診断域を診断する方法について説明する。図6は上
記した未診断域を診断する処理手順を示すフローチャー
トであり、同図により本実施例について説明する。
【0029】なお、次のフローチャートでは、アドレス
変換を行うハードウェアとしてMMU(メモリ・マネー
ジメント・ユニット)を用いる場合について説明する
が、MMUを用いない場合であっても、アドレス変換機
構の動作を停止させる機能をOSに持たせれば同様に行
うことができる。図7のステップT1において、使用中
の物理ページを示すマップMP2より、論理アドレスが
空でかつ物理アドレスが空なページをサーチし、ステッ
プT2においてそのページに診断プログラム自身を複写
する。
【0030】ステップT3においてMMUをデセーブル
にする。これにより、論理アドレス=物理アドレスでプ
ログラムが実行されるようになる。ステップT4におい
て、未診断域のマップMP1から未診断域を求め、未診
断域を全て診断する。未診断域の診断は、前記図5と同
様であり、様々なメモリテストパターンでページ単位に
全ての未診断域を診断し、エラーがあるか否かを調べ
る。
【0031】そして、エラーが発生するとステップT5
においてエラー情報を決められた領域に格納し、ステッ
プT6において、MMUをイネーブルとする。これによ
り、論理アドレスによりアクセスが可能となる。ステッ
プS7においてエラー情報を上記決められた領域から取
得し終了する。その後OS上において、上記エラー情報
を読み出し、表示等を行う。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、使用中の物理ページを認識するための使用中ページ
マップと、アドレス変換テーブルで使用している領域お
よび物理アドレスで直接アクセスしている領域を認識す
るための未診断域マップを作成し、上記使用中ページマ
ップから、診断対象領域における使用中の物理ページを
サーチして使用中の物理ページを診断対象領域外の空き
ページに退避し、メモリ診断プログラムによりメモリの
診断を行うようにしているので、OS上においてシステ
ム領域等を含めたメモリの診断を行うことができる。
た、アドレス変換機構の動作を停止させて論理アドレス
と物理アドレスを一致させた状態で未診断域を診断する
ことにより、アドレス変換テーブル、物理アドレスで直
接アクセスされている領域を含めた全メモリ領域を診断
することが可能となる。
【0033】さらに、診断域用アドレス変換テーブルを
作成してメモリの診断を行うことにより、システム用に
アドレス変換テーブルを書き換えることなくメモリの診
断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明におけるメモリの診断方法の実施例を示
す図である。
【図3】本発明におけるメモリの診断方法の実施例を示
す図(続き)である。
【図4】本発明におけるメモリの診断方法の実施例を示
す図(続き)である。
【図5】本発明の実施例におけるメモリ診断処理手順を
示す図である。
【図6】本発明の実施例における未診断域の診断方法を
示す図である。
【図7】従来のメモリ診断方法を示す図である。
【符号の説明】
1 OS 2 システムのアドレス変換テ
ーブル 3 診断域用アドレス変換テー
ブル 4 メモリ 5 診断プログラム 11 システムのアドレス変換テ
ーブル 12 診断域アクセス用アドレス
変換テーブル 13 メモリ M1,MP2 使用中ページマップ M2,MP1 未診断域マップ T1 コンテキストテーブル T2 リージョンテーブル T3,T5 セグメントテーブル T4,T6 ページテーブル CXR コンテキスト・ポイント・
レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/16 G06F 12/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレーティング・システムに、少なく
    ともメモリの実装状態を獲得する手段と、アドレス変換
    テーブルをポイントするアドレス値を獲得する手段と、
    物理アドレスにより直接アクセスされる領域を獲得する
    手段とを設け、また、ユーザモードでシステム域をアク
    セスする機能を設け、 メモリ診断プログラムによりメモリを診断する際、 使用中の物理ページを認識するための使用中ページマッ
    プと、アドレス変換テーブルで使用している領域および
    物理アドレスで直接アクセスしている領域を認識するた
    めの未診断域マップを作成し、 上記使用中ページマップから、診断対象領域における使
    用中の物理ページをサーチして使用中の物理ページを診
    断対象領域外の空きページに退避し、上記メモリ診断プ
    ログラムにより上記診断対象領域のメモリを診断する処
    理を繰り返すことにより、オペレーティング・システム
    上で未診断領域外の全メモリを診断し、 また、上記未診断域マップをサーチして未診断域の物理
    ページを求め、アドレス変換機構の動作を停止させて論
    理アドレスと物理アドレスを一致させた状態でメモリ診
    断プログラムにより未診断域を診断することにより、未
    診断域を含めたメモリの全領域を診断する ことを特徴と
    するメモリの診断方法。
  2. 【請求項2】 診断域用アドレス変換テーブルを作成
    し、診断域用アドレス変換テーブルにより論理アドレス
    によるアクセスを可能とし、 診断プログラムによりオペレーティング・システム上で
    未診断領域外の全メモリを診断することを特徴とする請
    求項1のメモリの診断方法。
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