JP3171216U - ローラパフ付き液状体容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラパフの取り外しが可能で、ローラパフに均等に化粧料や塗料等の液状体が付着するローラパフ付き液状体容器を提供する。【解決手段】本ローラパフ付き液状体容器(化粧料容器)は、容器本体と蓋部と塗布部とから構成され、蓋部には塗布部に通じる複数の分岐した液状体流路(化粧料流路)21a、21b、21cが形成され、塗布部には液状体流路から流出した液状体(化粧料)Cを受ける第1ローラ31と第1ローラが受けた液状体を受ける第2ローラ32とが設けられ、第2ローラは主としてスポンジよりなるパフ32bが巻装され、かつ、蓋部から着脱可能に取り付けられてなるものである。【選択図】図5

Description

本考案は、ローラパフ付き液状体容器に関し、化粧料、特にリキッドファンデーションやクリームファンデーションのような流動性のある液体又はクリーム状の化粧料や絵の具やペンキなどの塗料等の液状体を収納する容器に、前記液状体を塗布するためのローラパフを備えてなるローラパフ付き液状体容器に関する。
リキッドファンデーションやクリームファンデーションは液状の化粧料であるため、化粧料容器としてはチューブやボトルが用いられている。そしてこのような化粧料を顔面に塗布する際には、化粧料容器から化粧料をスポンジからなるパフに絞り出すか又は滴下して吸収させ、化粧料を吸収したパフを顔面に擦りつけて化粧料を顔面に塗布するか、又は、手のひらに化粧料を受けて指やパフで顔面に塗布するのが一般的である。
また、リキッドファンデーションやクリームファンデーションのような液状の化粧料を収納した化粧料容器の口部にローラパフを取り付けたものが知られており、ローラパフには化粧料容器に収納された化粧料が移行し、ローラパフに移行した化粧料を顔面に塗布する構造をなしている。例えば、下記特許文献1に示されるようなローラパフ付きの化粧料容器が提案されていた。このローラパフ付きの化粧料容器は、次のような構造をなしている。すなわち、アプリケータは支持体を有し、これにローラ状のスポンジ体は回転自在に係合している。このスポンジ体は回転シャフトを備え、これが支持体に形成されたサドル部に挿入されるようになっている。ローラは周縁フレームによって所定位置に保たれ、このフレームはローラを所定位置に保つために支持体に嵌め込まれる。容器本体への接続通路にバルブ部材が装着され、このバルブ部材はサドル形弾性栓体により構成され、この栓体はサドル領域において弾性可撓性膜に形成されたスリットを有し、これは通常、閉じられていてバルブ部材として作用し、容器に圧力が加えられたとき、流体製品の通過を可能とする。
特開2003−265228号公報 特許第4184048号公報
しかしながら、上記従来のように、化粧料容器から化粧料をスポンジからなるパフに絞り出すか又は滴下し、化粧料を吸収したパフを顔面に擦りつけて化粧料を顔面に塗布する方法では、パフに化粧料を余分に吸収させてしまうことが多く、化粧料の無駄が生じる欠点があると共に、化粧料を吸収したパフを手で取り扱うため手が化粧料で汚れる欠点がある。また、手のひらに化粧料を受けて指やパフで顔面に塗布する方法では、同じく手が化粧料で汚れる欠点があると共に、化粧料の無駄が生じる欠点がある。
従来のローラパフを取り付けた化粧料容器では、ローラパフが取り外せないために、パフに吸収された化粧料が硬化してしまうことがあるので、次の使用時には化粧料の塗布ができない場合が生ずる。また、化粧料の流出口に対してローラパフが化粧料を受ける度合が中央では多く、両側に行くに従って少なくなるため、ローラパフに均等に化粧料が付着せず、顔面に化粧料を塗布するのに不具合が生ずる場合がある。
そこで、本考案者は、鋭意研究を重ね、ローラパフの取り外しが容易で、ローラパフに均等に化粧料や塗料等の液状体が付着するローラパフ付き液状体容器(以下、単に「液状体容器」という。)を開発した。
本考案に係る液状体容器は、容器本体と、容器本体の口部に着脱可能な蓋部と、蓋部における容器本体とは反対側に取り付けた塗布部とから構成され、蓋部には塗布部に通じる液状体流路が形成され、塗布部には液状体流路から流出した液状体を受ける回動可能な丸棒状のローラが取り付けられ、ローラは主としてスポンジよりなるパフが巻装されてなり、パフの一部が露出しており、かつ、蓋部から着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
また、前記の蓋部には、その両端に支持壁を形成し、該支持壁の内面には、傾斜溝付の係合用凹部を形成し、ローラにはその両端に係合用凸部を形成したことにより、支持壁の係合用凹部とローラの係合用凸部とを着脱可能に構成してもよい。
さらに、蓋部における液状体流路が、複数の方向に分岐して形成され、複数の液状体流路から流出した液状体をローラが受けるように構成してもよい。
さらにまた、前記ローラは、液状体流路から流出した液状体を受ける回動可能な丸棒状の第1ローラと、第1ローラに接触して設けられ、第1ローラが受けた液状体を受ける回動可能な丸棒状の第2ローラとから構成され、第1ローラは長手方向に複数の溝を有し、第2ローラは主としてスポンジよりなるパフが巻装されてなり、パフの一部が蓋部から露出しており、かつ、蓋部から着脱可能に取り付けられている構成としてもよい。
また、上記の構成に加え、容器本体の口部外周に雄ネジ部を形成し、蓋部底部側に前記の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を形成したことにより、容器本体と蓋部とを螺号結合により着脱可能としてもよい。
さらに、上記の構成に加え、蓋部が下側蓋部と上側蓋部とに分割されており、下側蓋部の上端外周に形成された外向きフランジと上側蓋部の下端内周に形成された内向きフランジとの嵌合構造により、下側蓋部に対して上側蓋部は周方向に回動可能に構成され、下側蓋部の上部中央部には、中央よりはみ出した突出半円板と該突出半円板を除いた半円状の隙間部とが形成され、上側蓋部の下部中央部には、中央よりはみ出した突出半円板と該突出半円板を除いた半円状の隙間部とが形成されてなる構成としてもよい。
さらにまた、上記の構成に加え、蓋部が下側蓋部と上側蓋部とに分割されており、下側蓋部の上端外周に形成された外向きフランジと上側蓋部の下端内周に形成された内向きフランジとの嵌合構造により、下側蓋部に対して上側蓋部は周方向に回動可能に構成され、下側蓋部の上部中央部には垂直方向にネジ穴が形成されており、ネジ穴の両側に容体部の口部に通じる流路が形成され、上側蓋部の下部中央部には、前記ネジ穴に連通し、ネジ穴の径よりも大きい水平断面六角のシリンダー穴が縦方向に形成されており、当該シリンダー穴の両側には前記流路に連通する流路が形成されていて、その流路の上端部はシリンダー穴の上部両側に連通し、シリンダー穴の上端から上方には化粧料流路に通じる逆円錐状穴が形成され、下部が前記ネジ穴と螺合する雄ネジを有するネジ軸であり、ネジ軸の上端に連続して、前記シリンダー穴内をスライドする水平断面六角の六角柱からなるピストン部が設けられており、ピストン部の上端には、細軸部を介して前記逆円錐状穴に合致する形状の逆円錐状栓が設けられており、上側蓋部を下側蓋部に対して回転させるとシリンダー穴の内部を上下動するピストンを備えてなる構成としてもよい。
上記のように構成したことにより、本考案に係る液状体容器は、容器本体にローラパフが取り付けられているので手を汚すことなく顔面等に液状体を塗布することができる。また、ローラパフが硬化しても取替可能であって、かつ、取り外したローラパフは洗浄することにより反覆使用が可能である。さらに、液状体流路を複数に分岐させた場合には、液状体が分流してローラ側へ流出するのでローラパフに均等に液状体が付着し、顔面等へ液状体が万遍なく塗布することができるので、化粧やペイントが行い易い利点がある。さらにまた、ローラとして溝付の第1ローラとパフ付きの第2ローラを採用した場合には、第1ローラが第2ローラに液状体を移行させる作用を果たすので、パフ付きの第2ローラへの液状体の移行がスムーズである。また、容器本体と蓋部とを螺号結合により着脱可能とした場合には、蓋部に螺号結合できる他の容器本体に異なった種類の液状体を収納しておけば、容器本体を取り替えるだけでその内容物である液状体の種類を取り替えることができるので便利であり、また、容器本体に螺号結合できる他の蓋部に異なった種類の塗布部を取り付けておけば、蓋部を取り替えることにより異なった種類の塗布部に取り替えることできるので便利である。
本考案の実施例である化粧料容器の分解斜視図である。 本考案の実施例である化粧料容器に外装キャップを被せた状態の斜視図である。 本考案の実施例である化粧料容器の蓋部に第1ローラのみを嵌め込んだ状態を示す斜視図である。 本考案の実施例である化粧料容器を組み立てた場合の斜視図である。 本考案の実施例である化粧料容器上部の幅方向中央縦断面図である。 本考案の実施例である化粧料容器上部の厚み方向中央縦断面図である。 本考案の実施例である化粧料容器の蓋部に第2ローラを取り付けようとする状態を示す図であって、図中の(a)は部分拡大斜視図であり、(b)は支持壁の要部断面図である。 本考案の実施例である化粧料容器の蓋部に第2ローラを取り付けた状態を示す図であって、図中の(a)は部分拡大斜視図であり、(b)は支持壁の要部断面図である。 本考案について、容体部の口部から化粧料流路に至るまでの化粧料の流れを制御する構造例1を示し、容体部の口部と化粧料流路とが遮断している状態の要部断面図である。 本考案について、容体部の口部から化粧料流路に至るまでの化粧料の流れを制御する構造例1を示し、容体部の口部と化粧料流路とが連通している状態の要部断面図である。 本考案について、容体部の口部から化粧料流路に至るまでの化粧料の流れを制御する構造例2を示し、容体部の口部と化粧料流路とが遮断している状態の部分拡大図付要部断面図である。 本考案について、容体部の口部から化粧料流路に至るまでの化粧料の流れを制御する構造例2を示し、容体部の口部と化粧料流路とが連通している状態の部分拡大図付要部断面図である。
以下に本考案の好適な実施例を図に基いて詳細に説明する。なお、実施例は液状体として化粧料を使用する例であるが、絵の具やペンキ等の塗料を使用してもよい。以下、本実施例においては、「液状体容器」を「化粧料容器」という。
本考案に係る化粧料容器Aは、図1に示すように、容器本体A1と蓋部A2と塗布部A3とから構成される。Bは、容器本体A1に取着される外装キャップであって、図2に示すように、蓋部A2と塗布部A3とを覆い被す形態をなしている。
容器本体A1は、化粧料Cを収納して貯留しておくためのものであって、容体部10と、容器本体10から化粧料Cを出し入れする口部11を備えており、口部11は蓋部A2と螺合するように口部11を構成する突出中空筒体の外周面には、雄ネジ部11aが形成されている。
蓋部A2は、図1、図5及び図6に示すように、その底部側には、容器本体A1の口部11に形成された雄ネジ部11aと螺合する雌ネジ部20が形成されていて、容器本体A1に対して蓋部A2がネジ止めできるようになっている。蓋部A2には、塗布部A3に化粧料Cを流す化粧料流路21(本実施例においては、右側の化粧料流路21a、中央の化粧料流路21b及び左側の化粧料流路21cの3方向に分岐して形成されており、これらを総称して「化粧料流路21」という場合がある。)が形成されている。この複数に分岐した化粧料流路21a、21b、21cは塗布部A3に通じており、化粧料Cが塗布部A3のローラ30(本実施例においては、第1ローラ31及び第2ローラ32とから構成されており、これらを総称して「ローラ30」という場合がある。)に流出するようになっている。
塗布部A3は、図1、図5及び図6に示すように、蓋部A2の容器本体A1の取り付け側とは反対側に取り付けられている。塗布部A3には、化粧料流路21から流出した化粧料Cを受ける回動可能な丸棒状のローラ30が取り付けられている。前記ローラ30は、化粧料流路から流出した化粧料Cを受ける回動可能な丸棒状の第1ローラ31と、第1ローラ31に接触して設けられ、第1ローラ31が受けた化粧料Cを受ける回動可能な丸棒状の第2ローラ32とから構成されている。
第1ローラ31は長手方向に複数の溝31aが形成されており、該第1ローラ31の左右両端には、蓋部A2に対する係合用凸部31bが形成されている。第2ローラ32は中心軸32aを有し、中心軸32aの周囲には主としてスポンジよりなるパフ32bが巻装されてなり、第2ローラ32の中心軸32aはその両端がパフ32bより突出して蓋部A2に係合させるための係合用凸部32cが形成されている。なお、蓋部A2と塗布部A3を構成する第1ローラ31及び第2ローラ32との係合構造は後述する。
第1ローラ31は第2ローラに接触して、第2ローラ32の回転に同期して第1ローラ31が回転するようになっている。したがって、第2ローラ32を回転させると、第1ローラ31は、複数の溝31aが、譬えていうと水車が水を掬い上げるように、化粧料Cを掬い上げながら回転する。このとき、化粧料流路21が、右側の化粧料流路21a、中央の化粧料流路21b及び左側の化粧料流路21cの3方向に分岐しているので、第1ローラ31は、その長さ方向全体にわたって化粧料Cを掬い上げることとなる。化粧料Cを掬い上げた第1ローラ31は第2ローラ32のパフ32bと接触回転することにより、第2ローラ32のパフ32bへ化粧料Cがスムーズに移行する。また、第2ローラ32のパフ32bは、その一部が蓋部A2の外部に露出しており、前記のようにパフ32bに移行した化粧料Cは、第2ローラ32を回転させることによりパフ32bの全周に化粧料Cが付着する。そして、このように化粧料Cが均等に付着して蓋部A2の外部に露出したパフ32bを顔面に接触させることにより化粧料Cを顔面に塗布することができるようになっている。
なお、ローラ30は前記第1ローラ31を備えず、主としてスポンジよりなるパフが巻装されたローラ32のみからなるものであってもよい。また、化粧料流路21から第1ローラ31に化粧料Cが流出することについては、公知の流量制御構造を採用してもよく、例えば容器本体A1の容体部10を柔軟性のある材質で形成し、容体部10を押圧したときにだけ化粧料Cが化粧料流路21に流出する構造としてもよく、また、蓋部A2を容器本体A1に対して180°回転させることにより容器本体A1の口部11から化粧料流路21に達する化粧料Cの通路を開口及び閉塞する構造(特許第4184048号に開示の構造)を採用し、通路が開口したときに化粧料Cが容器本体A1の口部11から化粧料流路21に流出し、通路が閉塞したときには、化粧料Cが容器本体A1の口部11から化粧料流路21へ流出しないように構成してもよい。容体部の口部から化粧料流路に至るまでの化粧料の流れを制御する構造例の詳細については後述する。
次に、蓋部A2と塗布部A3との係合構造について詳述する。蓋部A2には、塗布部A3を取り付ける側である上部左右に起立した支持壁22が形成されており、各支持壁22の間の下方には、第1ローラ嵌め込み用の断面半円状に刳り貫いた凹部23が形成されており、この凹部23の両端の支持壁22下方には第1ローラと係合する係合孔24が形成されている。この凹部23は、その底部には3方向に分岐した化粧料流路21が開口しており、図3に示すように、凹部23に第1ローラ31を嵌め込むと、第1ローラ31は化粧料流路21の開口部に面することになる。
第2ローラ32は、図7及び図8に詳細に示すように、その第2ローラの係合用凸部32を、支持壁22の内面側に形成された第2ローラ係合孔25に嵌め込むことにより係合する。支持壁22の内面側には、持壁22の上端から第2ローラ係合孔25に達する傾斜溝26が支形成されており、この傾斜溝26の部分においては左右両側の支持壁22,22の間隔は上方が広く下方に行くに従って傾斜分だけ狭く形成されている。また、第2ローラ係合孔25と第2ローラ係合用傾斜溝26との段差部27における支持壁22の厚みは、支持壁22自体の厚みaより薄く形成されている。したがって、段差部27における支持壁22の厚みが薄いため、第2ローラ32の係合用凸部32cは、段差部27を軽い力で乗り越えて嵌め込むことができ、かつ、引き抜くことができるようになっている。これにより、パフ32aが巻装された第2ローラ32は蓋部A2から軽い力で着脱可能となり、容易に第2ローラ32を取り替えることができる。
本実施例における化粧料容器Aを上記のように構成したことにより、容器本体A1にローラパフである第2ローラ32が取り付けられているので手を汚すことなく顔面に化粧料Cを塗布することができる。また、前記第2ローラ32が硬化しても容易に取替可能であって、かつ、取り外した第2ローラ32は洗浄することにより反覆して使用することが可能である。さらに、化粧料流路21を複数に分岐させているので、化粧料Cが分流してローラ側へ流出するのでローラパフである第2ローラ32に均等に化粧料が付着し、顔面へ化粧料を万遍なく塗布することができるので、化粧が行い易い利点がある。さらにまた、第1ローラ31が第2ローラ32に化粧料Cを移行させる作用を果たすので、パフ付きの第2ローラへの化粧料Cの移行がスムーズであり、蓋部A2の内部におけるトラブルが生じない利点がある。
図9及び図10は、容体部の口部111から化粧料流路121a、121b、121cに至るまでの化粧料の流れを制御する構造例1を示す。本構造例1においては、蓋部が下側蓋部150と上側蓋部160とに分割されており、下側蓋部150の上端外周に形成された外向きフランジ151と上側蓋部160の下端内周に形成された内向きフランジ161との嵌合構造により、下側蓋部150に対して上側蓋部160は周方向に回動可能に構成されている。なお、下側蓋部150の底部側中央には容体部の口部111の外周に形成された雄ネジ部111aに螺合する雌ネジ部120が形成されており、上側蓋部160の上部には、図示を省略するが、塗布部が設けられている。
そして、下側蓋部150の上部中央部には、中央より若干はみ出した突出半円板152と該突出半円板152を除いた半円状の隙間部153とが形成されている。一方、上側蓋部160の下部中央部には、中央より若干はみ出した突出半円板162と該突出半円板162を除いた半円状の隙間部163とが形成されている。
図9においては、下側蓋部150の突出半円板152と上側蓋部160の突出半円板162とが対抗する位置にあり、隙間部153と隙間部163とが各突出半円板により遮断され、かつ、各突出半円板のはみ出た部分同士が上下に重なり合っているため、容体部の口部111から化粧料流路121a、121b、121cに至るまでの化粧料の流れが完全に遮断される。
図10は図9の状態から上側蓋部160を180°回転したものであり、したがって図10においては、下側蓋部150の突出半円板152と上側蓋部160の突出半円板162とが同一の位置にあり、各突出半円板同士が上下に重なり合って、隙間部153と隙間部163とが連通するため、容体部の口部111から化粧料が化粧料流路121a、121b、121cに到達することになる。
したがって、上記構造例1は、下側蓋部150に対して上側蓋部160を180°回転させると、下側蓋部150の突出半円板152と上側蓋部160の突出半円板162とにより、容体部の口部111と化粧料流路121a、121b、121cとが連通し、上側蓋部160を逆に180°回転させて元に戻すと、容体部の口部111と化粧料流路121a、121b、121cとが遮断することになるので、上側蓋部160を180°回転させるだけで化粧料の流れを制御することができる。
図11及び図12は、容体部の口部211から化粧料流路221a、221b、221cに至るまでの化粧料の流れを制御する構造例2を示す。本構造例2においては、蓋部が下側蓋部250と上側蓋部260とに分割されており、下側蓋部250の上端外周に形成された外向きフランジ251と上側蓋部260の下端内周に形成された内向きフランジ261との嵌合構造により、下側蓋部250に対して上側蓋部260は周方向に回動可能に構成されている。なお、下側蓋部250の底部側中央には容体部の口部211の外周に形成された雄ネジ部211aに螺合する雌ネジ部220が形成されており、上側蓋部260の上部には、図示を省略するが、塗布部が設けられている。
そして、下側蓋部250の上部中央部には垂直方向にネジ穴252が形成されており、ネジ穴252の両側に容体部の口部211に通じる流路253a、253bが形成されている。一方、上側蓋部260の下部中央部には、前記ネジ穴252に連通し、ネジ穴252の径よりも大きい水平断面六角のシリンダー穴262が縦方向に形成されており、当該シリンダー穴262の両側には前記流路253a、253bに連通する流路263a、263bが形成されていて、その流路263a、263bの上端部は屈曲してシリンダー穴262の上部両側に連通している。シリンダー穴262の上端から上方には化粧料流路221a、221b、221cに通じる逆円錐状穴264が形成されている。
270は前記シリンダー穴262の内部を上下動するピストンであって、該ピストン270は、その下部が前記ネジ穴252と螺合する雄ネジを有するネジ軸271であり、ネジ軸271の上端に連続して、前記シリンダー穴262内をスライドする水平断面六角の六角柱からなるピストン部272が設けられており、ピストン部272の上端には、細軸部273を介して前記逆円錐状穴264に合致する形状の逆円錐状栓274が設けられており、上側蓋部260を下側蓋部250に対して回転させるとピストン270が上下動する。すなわち、上側蓋部260を下側蓋部250に対して回転させると、ネジ軸271が下側蓋部250に対して上下動し、それに伴って、シリンダー穴262内をピストン部272が上下動し、それに伴って、逆円錐状穴264内を逆円錐状栓274が上下動する。
図11においては、ピストン270を最下降させた状態であり、逆円錐状栓274の下端部が逆円錐状穴264の最下部に嵌り込んで密着することにより逆円錐状穴264を閉塞した状態である。したがって、ネジ穴252の両側に形成された容体部の口部211に通じる流路253a、253b及びシリンダー穴262の両側に形成され、前記流路253a、253bに連通する流路263a、263bと化粧料流路221a、221b、221cとが逆円錐状栓274により遮断されるので、化粧料が化粧料流路221a、221b、221cに流出しない。
図12は図11の状態から上側蓋部260を回転したものであり、上側蓋部260の回転に伴ってシリンダー穴262が回転すると共にピストン部272が回転し、ピストン部272の回転に伴ってネジ軸271が上昇し、ネジ軸271の上昇に伴って、ピストン部272及び逆円錐状栓274が上昇する。逆円錐状栓274が上昇するに伴って、逆円錐状栓274が逆円錐状穴267から離れて、逆円錐状栓274と逆円錐状穴267との間に隙間が形成されると共に細軸部273の周囲において逆円錐状穴267と流路263a、263bとが連通する。したがって、逆円錐状栓274と逆円錐状穴267との間に隙間が形成され、細軸部273の周囲において逆円錐状穴267と流路263a、263bとが連通することにより、ネジ穴252の両側に形成された容体部の口部211に通じる流路253a、253b及びシリンダー穴262の両側に形成され、前記流路253a、253bに連通する流路263a、263bと化粧料流路221a、221b、221cとが連通するので、化粧料が化粧料流路221a、221b、221cに流出することになる。
したがって、上記構造例2は、下側蓋部250に対して上側蓋部260を回転させることにより、逆円錐状栓274が逆円錐状穴264から離れて、容体部の口部211と化粧料流路221a、221b、221cとが連通し、上側蓋部260を逆に回転させて元に戻すと、逆円錐状栓274が逆円錐状穴264に密着して容体部の口部211と化粧料流路221a、221b、221cとが遮断することになるので、上側蓋部260を回転させるだけで化粧料の流れを制御することができる。なお、本構造例2においては、上側蓋部260の回転量を調節することにより、逆円錐状栓274と逆円錐状穴267との間に形成される隙間の大きさを変化させることができるので、流量の調節が可能である。
なお、本実施例は液状体容器を化粧料容器として説明したが、絵の具やペンキ等の塗料容器に対しても適用できるものである。また、実施の形態は例示であり、考案の範囲は実施の形態に限られるものではない。
本考案の上記実施形態は、例として提示したものであり、考案の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれると同様に、実用新案登録請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれるものである。
A・・・・化粧料容器
A1・・・容器本体
A2・・・蓋部
A3・・・塗布部
B・・・・外装キャップ
C・・・・化粧料
10・・・容器本体の容体部
11・・・容器本体の口部
11a・・容器本体の口部における蓋部との螺合雄ネジ部
20・・・蓋部における容器本体口部との螺合雌ネジ部
21・・・化粧料流路
21a・・分岐した右側の化粧料流路
21b・・分岐した中央の化粧料流路
21c・・分岐した左側の化粧料流路
22・・・支持壁
a・・・・支持壁の厚み
23・・・第1ローラ嵌め込み用凹部
24・・・第1ローラ係合孔
25・・・第2ローラ係合孔
26・・・第2ローラ係合用傾斜溝
27・・・第2ローラ係合孔と第2ローラ係合用傾斜溝との段差部
30・・・ローラ
31・・・第1ローラ
31a・・第1ローラの溝
31b・・第1ローラの係合用凸部
32・・・第2ローラ
32a・・第2ローラの中心軸
32b・・第2ローラのパフ
32c・・第2ローラの係合用凸部
111・・容体部の口部
111a・雄ネジ部
120・・雌ネジ部
121a・化粧料流路
121b・化粧料流路
121c・化粧料流路
150・・下側蓋部
151・・外向きフランジ
152・・突出半円板
153・・半円状の隙間部
160・・上側蓋部
161・・内向きフランジ
162・・突出半円板
163・・半円状の隙間部
211・・容体部の口部
211a・雄ネジ部
220・・雌ネジ部
221a・化粧料流路
221b・化粧料流路
221c・化粧料流路
250・・下側蓋部
251・・外向きフランジ
252・・ネジ穴
253a・流路
253b・流路
260・・上側蓋部
261・・内向きフランジ
262・・シリンダー穴
263a・流路
263b・流路
264・・逆円錐状穴
270・・ピストン
271・・ネジ軸
272・・ピストン部
273・・細軸部
274・・逆円錐状栓

Claims (7)

  1. 容器本体と、容器本体の口部に着脱可能な蓋部と、蓋部における容器本体とは反対側に取り付けた塗布部とから構成され、
    蓋部には塗布部に通じる液状体流路が形成され、
    塗布部には液状体流路から流出した液状体を受ける回動可能な丸棒状のローラが取り付けられ、
    ローラは主としてスポンジよりなるパフが巻装されてなり、パフの一部が露出しており、かつ、蓋部から着脱可能に取り付けられていることを特徴とするローラパフ付き液状体容器。
  2. 蓋部には、その両端に支持壁を形成し、該支持壁の内面には、傾斜溝付の係合用凹部を形成し、ローラにはその両端に係合用凸部を形成したことにより、支持壁の係合用凹部とローラの係合用凸部とを着脱可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のローラパフ付き液状体容器。
  3. 蓋部における液状体流路が、複数の方向に分岐して形成され、複数の液状体流路から流出した液状体をローラが受けるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のローラパフ付き液状体容器。
  4. ローラは、液状体流路から流出した液状体を受ける回動可能な丸棒状の第1ローラと、第1ローラに接触して設けられ、第1ローラが受けた液状体を受ける回動可能な丸棒状の第2ローラとから構成され、
    第1ローラは長手方向に複数の溝を有し、
    第2ローラは主としてスポンジよりなるパフが巻装されてなり、パフの一部が蓋部から露出しており、かつ、蓋部から着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のローラパフ付き液状体容器。
  5. 容器本体の口部外周に雄ネジ部を形成し、蓋部底部側に前記の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を形成したことにより、容器本体と蓋部とを螺号結合により着脱可能としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のローラパフ付き液状体容器。
  6. 蓋部が下側蓋部と上側蓋部とに分割されており、下側蓋部の上端外周に形成された外向きフランジと上側蓋部の下端内周に形成された内向きフランジとの嵌合構造により、下側蓋部に対して上側蓋部は周方向に回動可能に構成され、
    下側蓋部の上部中央部には、中央よりはみ出した突出半円板と該突出半円板を除いた半円状の隙間部とが形成され、上側蓋部の下部中央部には、中央よりはみ出した突出半円板と該突出半円板を除いた半円状の隙間部とが形成され
    てなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のローラパフ付き液状体容器。
  7. 蓋部が下側蓋部と上側蓋部とに分割されており、下側蓋部の上端外周に形成された外向きフランジと上側蓋部の下端内周に形成された内向きフランジとの嵌合構造により、下側蓋部に対して上側蓋部は周方向に回動可能に構成され、
    下側蓋部の上部中央部には垂直方向にネジ穴が形成されており、ネジ穴の両側に容体部の口部に通じる流路が形成され、上側蓋部の下部中央部には、前記ネジ穴に連通し、ネジ穴の径よりも大きい水平断面六角のシリンダー穴が縦方向に形成されており、当該シリンダー穴の両側には前記流路に連通する流路が形成されていて、その流路の上端部はシリンダー穴の上部両側に連通し、シリンダー穴の上端から上方には化粧料流路に通じる逆円錐状穴が形成され、
    下部が前記ネジ穴と螺合する雄ネジを有するネジ軸であり、ネジ軸の上端に連続して、前記シリンダー穴内をスライドする水平断面六角の六角柱からなるピストン部が設けられており、ピストン部の上端には、細軸部を介して前記逆円錐状穴に合致する形状の逆円錐状栓が設けられており、上側蓋部を下側蓋部に対して回転させるとシリンダー穴の内部を上下動するピストン
    を備えてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のローラパフ付き液状体容器。
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