JP3171212B2 - タンデム圧延機及びタンデム圧延機の板厚異常原因推定方法 - Google Patents

タンデム圧延機及びタンデム圧延機の板厚異常原因推定方法

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JP3171212B2 JP10625892A JP10625892A JP3171212B2 JP 3171212 B2 JP3171212 B2 JP 3171212B2 JP 10625892 A JP10625892 A JP 10625892A JP 10625892 A JP10625892 A JP 10625892A JP 3171212 B2 JP3171212 B2 JP 3171212B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検出された板厚偏差に
基づいて圧延条件を修正するAGCを複数用いたタンデ
ム圧延機に係り、特に、連続圧延の安定操業の阻害要因
となる自動板厚制御系の異常を推定することができるタ
ンデム圧延機、あるいはタンデム圧延機の板厚異常原因
推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間タンデム圧延機及び熱間タンデム圧
延機において、X線板厚計等で被圧延材の板厚あるいは
板厚偏差を測定し、あるいは圧延中の圧下スクリュー位
置あるいは油圧シリンダ位置と圧延荷重とから、いわゆ
るゲージメータ板厚を演算し、このような板厚や板厚偏
差やゲージメータ板厚と板厚目標値とを比較し、その偏
差に応じて種々の圧延条件を修正するという自動板厚制
御が行われている。例えば、その偏差に応じて、圧下ス
クリュー位置や油圧シリンダ位置や圧延ロールの回転速
度等を修正するという自動板厚制御が行われている。な
お、タンデム圧延機の出側の板厚偏差を取り除くため
に、検出される検出される板厚や板厚偏差に応じて圧延
条件を修正する自動板厚制御を、以降、単にAGC(au
tomatic gauge control )と称する。
【0003】例えば、BISRA−AGCは、圧延荷重
を制御入力として、所定スタンド出側板厚の制御開始時
(該BISRA−AGCの制御ロックオン時)の値に当
該スタンド出側板厚を保ち続けるために、ゲージメータ
式によって圧下位置を算出し、制御出力とする。例え
ば、該制御出力に従って、対象となるスタンドの圧下位
置を修正する。即ち、圧延荷重が小さくなった場合に
は、板材が薄くなったと判断し、ロールギャップを広げ
る(圧下位置を下げる)。一方、圧延荷重が大きくなっ
た場合には、板材が厚くなったと判断し、ロールギャッ
プを狭める(圧下位置を上げる)。このようなBISR
A−AGCには、例えば高速油圧圧下機構の併用によっ
て、等価ミル定数の大きな高剛性ミルを実現することが
できるという特徴がある。このため、母材の硬度変化に
よる板厚変動が生じ難いミルとなる。一方、該BISR
A−AGCには、高剛性ミル特性のために、圧延ロール
のロール偏芯によって、板厚変動が生じ易いという短所
がある。このため、該BISRA−AGCは、通常次に
述べるロール偏芯制御と併用される。
【0004】ロール偏芯制御は、圧延ロールのロール偏
芯による該圧延ロールの回転速度に従った偏芯周期(該
周期の周波数を、以降、ロール偏芯周波数と称する)の
板厚変動を補償するために用いられる。該ロール偏芯制
御は、対象となる圧延ロールの回転位置毎の板厚偏差、
あるいは荷重変動量を予め記憶しておき、これに従って
周期的に生じる偏芯量を打ち消すように圧下位置を修正
するというものである。通常、タンデム圧延機におい
て、ロール偏芯による出側板厚変動が最も大きいのは、
BISRA−AGCが適用されることもあって第1スタ
ンドである。又、通常、ワークロールの偏芯よりもバッ
クアップロールの偏芯が大きくなっている。このため、
一般に、該ロール偏芯制御は、タンデム圧延機の第1ス
タンドにおいて、そのバックアップロールの偏芯量を打
ち消すように用いられている。
【0005】圧下モニタAGCは、所定スタンド出側の
板厚計の信号を制御入力とし、該スタンド出側の板厚定
常偏差を“0”とするための該スタンド圧下操作量を制
御出力として出力する。該圧下モニタAGCは、該当す
るスタンドで圧延されてから該スタンド出側の板厚計で
板厚偏差が検出されるまでに無駄時間があるため、応答
速度を速くすることができず、通常、低周波数の板厚変
動の除去に用いられる。前述のBISRA−AGCでは
制御ロックオン時での板厚偏差が残留してしまう。当該
圧下モニタAGCは、このような残留板厚偏差を解消す
ると共に、低周波領域での板厚制御特性の改善を図るた
めに用いられている。
【0006】速度FF(feed forward)−AGCは、所
定位置で求められた板厚偏差を板速度に同期して該位置
より後方のスタンド直下までトラッキングし、該板厚偏
差に応じて該スタンド直前のスタンドの圧延ロールの回
転速度を修正するというものである。圧延ロールの回転
速度を修正することでこれらスタンド間張力が変化し、
これによりこれらスタンドのうち後方のスタンドの出側
板厚が制御される。
【0007】出側速度AGCは、タンデム圧延機の最終
スタンド出側の板厚偏差に従って、各スタンドの圧延ロ
ールの回転速度を操作し、各スタンド間の張力を変化さ
せることで最終スタンド出側の板厚定常偏差を解消する
というものである。該出側速度AGCは、板厚偏差の検
出までに無駄時間を持っているため、低周波数の板厚変
動の除去に用いられている。
【0008】以上説明した通り、タンデム圧延機に用い
られているAGCの板厚制御特性は互いに異なっている
ため、種々の外乱の悪影響を受けることなく目標通りの
板厚の板材を連続圧延するために、通常、タンデム圧延
機には複数種類のAGCが複数箇所に用いられている。
【0009】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、このよ
うに複数種類のAGCが多数用いられたタンデム圧延機
においては制御系が複雑な構成となるために、被圧延材
の板厚制御不良発生時に、その要因となるAGCの異常
や異常箇所を見出すことが困難である。
【0010】近年、板材の品質精度に対する要求の厳格
化のために、例えば最新の冷間タンデム圧延機に用いら
れるAGCは、特に多くの制御機能を備えた複雑な構成
となっている。又、生産性向上のために圧延の連続化や
高速化も進んでいる。このため、一旦被圧延材に板厚精
度不良が発生すると、AGCの異常箇所や要因の究明に
時間を要し、多くの圧延コイルを不良にしてしまう恐れ
があり、生産の阻害を拡大してしまう懸念がある。
【0011】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、複数のAGCを用いたタンデム圧延
機において、連続圧延の安定操業の阻害要因となるAG
Cの異常を推定することができる、タンデム圧延機及び
タンデム圧延機の板厚異常原因推定方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を達成するための手段】本願の第1発明のタンデ
ム圧延機は、検出された圧延荷重変動から板厚変動を判
定して圧下操作量を修正するBISRA−AGCと、圧
延ロール偏芯による板厚変動を補償するロール偏芯制御
装置と、所定スタンドより出側の板厚測定に従ってその
スタンドの圧下操作量を修正する圧下モニタAGCと、
所定スタンド間で検出された板厚偏差をその後方スタン
ド直下までトラッキングしながら、該スタンドの圧延ロ
ール回転速度を修正する速度FF−AGCと、最終スタ
ンド出側で検出された板厚偏差に従って、該検出位置よ
り前方の圧延ロール回転速度を修正する出側速度AGC
とを備え、当該タンデム圧延機の出側の板厚偏差を取り
除くようにしたタンデム圧延機において、所定スタンド
出側の板厚偏差を、少なくとも所定時間連続的に検出す
る板厚偏差検出手段と、該板厚偏差の周波数成分を解析
する周波数解析手段と、各圧延ロールのロール偏芯周波
数が記憶されている判定データ記憶手段と、前記解析さ
れた周波数成分に基づいて、前記各ロール偏芯周波数を
用いながら、自動板厚制御系の異常を推定する異常推定
手段とを備えたことにより、前記課題を達成したもので
ある。
【0013】又、前記第1発明のタンデム圧延機におい
て、前記板厚偏差検出手段が、異なる2つ以上の所定ス
タンド出側のそれぞれの板厚偏差を、少なくとも所定時
間連続的に検出する手段であって、前記周波数解析手段
が、2つ以上の該それぞれの板厚偏差の周波数成分をそ
れぞれ解析する手段であって、前記異常推定手段が、該
複数の解析された周波数成分に基づいて、前記各ロール
偏芯周波数を用いながら、自動板厚制御系の異常を推定
する手段であることにより、同じく前記課題を達成した
ものである。
【0014】又、前記第1発明のタンデム圧延機におい
て、前記異常推定手段が、各圧延ロールのロール偏芯周
波数の板厚変動が、該当圧延ロールのスタンド以降のス
タンドの圧下率に対応して減衰することを考慮しなが
ら、自動板厚制御系の異常を推定する手段であることに
より、同じく前記課題を達成したものである。
【0015】又、前記第1発明のタンデム圧延機におい
て、更に、前記板厚偏差検出手段で検出された板厚偏差
を定周期でサンプリングし、時系列に対応させて板厚偏
差データとして記憶する偏差データ記憶手段を備え、
又、前記異常推定手段が、板材が後端まで圧延された時
点で、前記解析された周波数成分に基づくと共に、更に
前記板厚偏差データに基づいて、自動板厚制御系の異常
を推定する手段であることにより、同じく前記課題を達
成したものである。
【0016】本願の第2発明のタンデム圧延機の板厚異
常原因推定方法は、検出された板厚偏差に基づいて圧延
条件を修正するAGCを複数用いたタンデム圧延機での
連続圧延に際し、各圧延ロールのロール偏芯周波数を予
め求めておき、所定スタンド出側の板厚偏差を、少なく
とも所定時間連続的に検出し、該検出された板厚偏差の
周波数成分を解析し、前記解析された周波数成分に基づ
いて、前記ロール偏芯周波数を用いながら、自動板厚制
御系の異常を推定することにより、前記課題を達成した
ものである。
【0017】
【作用】本発明は、タンデム圧延機において製品の歩留
りを向上させたり、設備の稼働率を向上させ生産性を向
上するために、AGCの異常を推定することが重要であ
ることに着目し、タンデム圧延機の稼働中に得られる板
厚偏差等の多くのデータを収集すると共に、これを分析
することによって得られたものである。特に、本発明
は、FFT(fast fourier transform)等の周波数解析
を、収集された板厚偏差データに対して行いながらなさ
れたものである。
【0018】この結果、次に列挙するような特性が見出
されている。
【0019】(A1)周波数解析結果には、タンデム圧
延機中の各圧延ロールのロール偏芯周波数の板厚偏差
(パワースペクトル)が見られる。
【0020】(A2)タンデム圧延機の各圧延ロールの
出側での板厚偏差の周波数解析結果により、ある圧延ロ
ールのロール偏芯周波数の板厚偏差は、圧延スタンドが
次段になるに連れ減衰することが見出された。これは、
各圧延ロールのロール偏芯周波数の板厚変動が、該当圧
延ロールのスタンド以降のスタンドの圧下率に対応して
減衰するためである。
【0021】又、本発明は、タンデム圧延機に用いられ
ている種々のAGCにはそれぞれ特性の相違があること
に着目してなされたものである。例えば、種々のAGC
は、取り除くことができる板厚偏差の周波数特性等の特
性があることに着目している。即ち、本発明は、AGC
に異常が発生すると該AGCの特性に依存する症状が現
われることに着目している。
【0022】例えば、BISRA−AGCは、高速油圧
圧下機構の併用によって応答速度を向上させることがで
きる。従って、通常、タンデム圧延機で用いられるAG
Cの中で、該BISRA−AGCは、最も応答速度が速
いAGCとなっている。このため、該BISRA−AG
Cの異常時には、0.5Hz 程度以上の周波数範囲の板
厚偏差が増大する。
【0023】一方、圧下モニタAGCは、フィードバッ
ク制御の特性が一般的に積分特性となっている。このた
め、該圧下モニタAGC故障時には、目標板厚に対して
オフセット状あるいはうねり状の板厚偏差等、低い周波
数範囲の板厚偏差が増大する。
【0024】以上説明したような検討に基づいて、本発
明ではまず、所定スタンド出側の板厚偏差を、少なくと
も所定時間連続的に検出する板厚偏差検出手段を備えて
いる。該板厚偏差検出手段での、板厚偏差を連続的に検
出する時間は、本発明はこれを特に限定するものではな
いが、後述する周波数解析手段で検出すべき周波数成分
の周波数範囲に依存して決定されるものである。即ち、
板厚偏差を連続的に検出する該時間が長くなれば、より
低い周波数成分の解析が可能である。なお、該板厚偏差
検出手段は、所定サンプリング時間毎に板厚偏差を検出
するものであってもよい。このとき、後述する周波数解
析手段で解析可能な周波数成分の周波数範囲は、該サン
プリング時間に依存している。即ち、該サンプリング時
間が短くなる程、より高い周波数成分の解析も可能とな
る。
【0025】本発明においては、前記板厚偏差検出手段
に加え、板厚偏差の周波数成分を解析する周波数解析手
段を備えている。該周波数解析手段は、例えば、FFT
等が用いられ、例えば次に列挙するような周波数成分の
解析を行う。
【0026】(B1)板厚偏差の周波数分布でピークと
なっている周波数を求める。
【0027】(B2)所定周波数の板厚偏差の大きさを
求める。
【0028】(B3)周波数分布上最も板厚偏差の大き
い周波数及び2番目に大きい周波数等、板厚偏差が大き
い順にその周波数を求める。
【0029】又、本発明では、各圧延ロールのロール偏
芯周波数が記憶されている判定データ記憶手段を備えて
いる。該判定データ記憶手段は、例えば、タンデム圧延
機に用いられている圧延ロールで、板厚偏差に影響を及
ぼす可能性のある圧延ロールのロール偏芯周波数が、タ
ンデム圧延機の稼働状態、例えばタンデム圧延機での被
圧延材の圧延速度毎に記憶する手段であってもよい。あ
るいは、該判定データ記憶手段は、圧延速度に従って各
スタンドのワークロールやバックアップロールのロール
偏芯周波数を求めるための数式を記憶している手段であ
ってもよい。
【0030】又、本発明では、更に異常推定手段を備え
ている。該異常推定手段は、前述の周波数解析手段で解
析された周波数成分に基づいて、前記各ロール偏芯周波
数を用いながら、板厚制御の異常を推定する手段であ
る。このように各ロール偏芯周波数を用いながら異常推
定をすることにより、より確実にAGCの異常を推定す
ることができることが確認されている。
【0031】なお、本発明は、このような周波数成分に
基づいて各ロール偏芯周波数を用いながら行う自動板厚
制御の異常推定の具体的なものを限定するものではな
い。例えば、該異常推定手段は、ある周波数を基準とし
て、それより高い周波数成分の板厚偏差が増大した場合
には、比較的応答性がよいBISRA−AGCや速度F
F−AGCの異常と判定する。一方、前記ある周波数よ
り低い周波数成分の板厚偏差が増大した場合には、例え
ば圧下モニタAGCの異常と判定する。又、前述のよう
な板厚偏差検出手段による板厚偏差の検出と、前述のよ
うな周波数解析手段による周波数成分の解析を、タンデ
ム圧延機の複数のスタンドの出側で同時に行い、このよ
うにして得られた複数の解析された周波数成分に基づい
て自動板厚制御の異常を推定する手段であってもよい。
【0032】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0033】図1は、本発明の実施例のタンデム圧延機
の構成を示すブロック図である。
【0034】この図1において、被圧延材である板材1
は右方から左方へと搬送される。本実施例のタンデム圧
延機は、合計5台の圧延スタンドを有する。これら圧延
スタンドを、この図1の右方から順に、以降、それぞれ
第1スタンド〜第5スタンドと称する。
【0035】前記第1スタンド〜第4スタンドそれぞれ
の出側には、それぞれ張力計T/Mが配置され、前記第
1スタンドと前記第2スタンドとの間の張力、前記第2
スタンドと前記第3スタンドとの間の張力、前記第3ス
タンドと前記第4スタンドとの間の張力及び前記第4ス
タンドと前記第5スタンドとの間の張力が測定される。
前記第1スタンドの入側と出側それぞれ及び前記第3ス
タンドの出側には、それぞれガンマ線により板材1の板
厚を測定する板厚計T/Gが配置されている。前記第5
スタンドの出側には、X線により板材1の板厚を測定す
る板厚計T/Gが配置されている。
【0036】前記第1スタンドと前記第5スタンドとで
は、それぞれ油圧圧下装置30a 、30b により、所定
の圧延荷重域での圧延ロールの圧下が行われる。前記第
2スタンド〜前記第4スタンドでは、それぞれ電動圧下
装置32a 〜32c により、所定の圧延荷重での圧延ロ
ールの圧下が行われる。なお、前記第1スタンド〜前記
第5スタンドにはそれぞれロードセル38が設けられて
おり、それぞれの圧延スタンドの圧延荷重が測定され
る。
【0037】まず、前記第1スタンドでは、前記油圧圧
下装置30a が、BISRA−AGC装置10と、ロー
ル偏芯制御装置12と、圧下モニタAGC装置14a と
により制御される。又、該第1スタンドの圧延ロールの
回転速度は、速度FF−AGC装置16a と、出側速度
AGC17と、張力制御装置50a とにより制御され
る。
【0038】前記第2スタンドでは、前記電動圧下装置
32a が、張力制御装置50a と、摩擦補償装置52a
とにより制御される。又、該第2スタンドの圧延ロール
の回転速度は、前記出側速度AGC17と、張力制御装
置50b とにより制御される。
【0039】前記第3スタンドでは、前記電動圧下装置
32b が、前記張力制御装置50bと、摩擦補償装置5
2b とにより制御される。又、該第3スタンドの圧延ロ
ールの回転速度は、速度FF−AGC装置16b と、前
記出側速度AGC17と、張力制御装置50c とにより
制御される。
【0040】前記第4スタンドでは、前記電動圧下装置
32c が、前記張力制御装置50cと、摩擦補償装置5
2c とにより制御される。又、該第4スタンドの圧延ロ
ールの回転速度は、前記出側速度AGC17と、張力制
御装置50d とにより制御される。
【0041】前記第5スタンドでは、前記油圧圧下装置
30b が、前記張力制御装置50dと、摩擦補償装置5
2d とにより制御される。なお、該第5スタンドの圧延
ロールは、所定の一定速度で回転する。
【0042】前記張力制御装置50a 〜50d は、それ
ぞれ所定スタンド間における板材1の張力を制御する。
前記摩擦補償装置52a 〜52d は、例えば前記板材1
の先端部や尾端部等で行われる該板材1の加減速の際
に、それぞれの圧延スタンドの圧延ロールと前記板材1
との間の摩擦状態変化に付随して生じる先進率変動に起
因するマスフロー(板材体積流量)を補償する。
【0043】前記BISRA−AGC装置10は、第1
スタンドのロードセル38からの圧延荷重を制御入力と
する。前記ロール偏芯制御装置12は、前記第1スタン
ド出側の板厚計T/Gからの板厚偏差を制御入力とす
る。前記圧下モニタAGC装置14a は、前記第1スタ
ンド出側の板厚計T/Gからの板厚偏差及び該第1スタ
ンドのロードセル38からの圧延荷重を制御入力とす
る。前記速度FF−AGC装置16a は、前記第1スタ
ンド出側の板厚計T/Gからの板厚偏差を制御入力とす
る。前記速度FF−AGC装置16b は、前記第3スタ
ンド出側の板厚計T/Gからの板厚偏差を制御入力とす
る。前記出側速度AGC装置17は、前記第5スタンド
出側の板厚計T/Gからの板厚偏差を制御入力とする。
【0044】図2は、前記実施例で用いられるコンピュ
ータの構成を示すブロック図である。
【0045】この図2に示されるように、本実施例で
は、主として、統括主系プロコン300と、開発系ワー
クステーション302と、テスト用ワークステーション
304と、データウェイ308と、通信制御プロコン3
12と、ボイスアナウンシエータ314と、入出力制御
プロコン318と、圧延機プロコン320と、データウ
ェイ324と、プログラマブルコントローラ328と、
診断装置330と、圧延制御プログラマブルコントロー
ラ334とが用いられている。
【0046】前記データウェイ308は、この図2にお
いて、統括主系プロコン300と、通信制御プロコン3
12と、入出力制御プロコン318と、圧延機プロコン
320とを接続している。該データウェイ308は、本
実施例のタンデム圧延機だけでなく、他の圧延機等に関
する図示されないコンピュータを、主として前記統括主
系プロコン300に接続するためにも用いられている。
即ち、この図2には図示されていないが、前記通信制御
プロコン312や前記入出力制御プロコン318や前記
圧延機プロコン320のような、他の圧延機等の設備の
コンピュータも接続されている。
【0047】前記データウェイ324は、この図2にお
いて、前記通信制御プロコン312と、前記圧延制御プ
ログラマブルコントローラ334とを接続している。該
データウェイ324は、本実施例の1台のタンデム圧延
機の範囲に限定されたコンピュータが接続されている。
【0048】前記統括主系プロコン300と前記開発系
ワークステーション302とは専用伝送回線で接続され
ている。前記入出力制御プロコン318と前記プログラ
マブルコントローラ328とは、RS232Cで規定さ
れたシリアル回線で接続されている。又、前記圧延機プ
ロコン320と前記診断装置330との間、及び前記通
信制御プロコン312と前記ボイスアナウンシエータ3
14との間は、RS232Cで規定されたシリアル回線
で接続されている。
【0049】この図2において、前記テスト用ワークス
テーション304は、図示される他のコンピュータとは
独立したコンピュータであり、前記統括主系プロコンや
前記開発系プロコン302等で構成される板厚異常原因
推定装置を開発するために、事前検証を行うために用い
られている。
【0050】この図2において、前記プログラマブルコ
ントローラ328は、このためのインタフェース手段を
備えていない等の理由により、前記データウェイ324
に接続することができないプログラマブルコントローラ
であり、前記入出力制御プロコン318に接続されてい
る。前記診断装置330は、所定スタンド出側の板厚偏
差を、少なくとも所定時間連続的に検出する板厚偏差検
出手段、即ち前記図1の板厚計T/Gに接続される回路
や装置を備えている。即ち、該診断装置330は、検出
された板厚偏差が所定値より増大したことを検出する回
路や、該板厚偏差のうねり(0.2Hz 以下の周波数帯
域の板厚偏差成分)が増大したことを検出する回路を備
えている。又、該診断装置330は、前記板厚計T/G
で検出される板厚偏差の周波数成分を解析するFFT装
置をも備えている。該FFT装置は、周波数成分に解析
された結果に基づいて、ピークとなっている、即ち例え
ば所定値より大きくなっている周波数を求めることがで
きる。又、ピークとなっているものの値の大きいものか
ら順に抽出し、その周波数を求めることができる。又、
該FFT装置は、所定周波数の板厚偏差の大きさを求め
ることができる。
【0051】この図2において、前記圧延制御プログラ
マブルコントローラ334は、前記プログラマブルコン
トローラ328と共に、本実施例のタンデム圧延機の機
械周りの制御を行っている。又、該圧延制御プログラマ
ブルコントローラ334は、前記プログラマブルコント
ローラ328と同様に、その制御状態を前記統括主系プ
ロコン300に伝送する。この伝送の際、前記通信制御
プロコン312は、伝送されるデータの編集を行う。
【0052】なお、前記プログラマブルコントローラ3
28は、本実施例のタンデム圧延機の機械周りの制御を
行う。又、該プログラマブルコントローラ328は、該
制御の状態等を、前記統括主系プロコン300へと伝送
する。この伝送の際、前記入出力制御プロコン318
は、伝送されるデータの編集を行う。
【0053】なお、該診断装置330は、以上述べたよ
うな板厚偏差の異常を検出する回路の検出結果等や、前
記FFT装置の出力データを、前記統括主系プロコン3
00へと伝送する。この伝送の際、前記圧延機プロコン
320は、伝送されるデータの編集を行う。
【0054】前記入出力制御プロコン318や前記圧延
機プロコン320や前記通信制御プロコン312を介し
て伝送された諸データを受信する前記統括主系プロコン
300は、該データを主として用い、タンデム圧延機の
板厚異常原因推定を行う。該板厚異常原因推定は、所定
の推論手段及び所定のデータベース中の推論ルールを用
いた推論である。
【0055】なお、該統括主系プロコン300は、本実
施例のタンデム圧延機の該板厚異常原因推定以外の、生
産の監視や管理に関する処理も行う。このような生産の
監視や管理に関する処理は、前記データウェイ308に
接続された本実施例のタンデム圧延機以外の設備に関し
ても行う。
【0056】前記開発系ワークステーション302は、
前記テスト用ワークステーション304で実証されたタ
ンデム圧延機の板厚異常原因推定の推論ルールやデータ
等の前記統括主系プロコン300への移植や、該統括主
系プロコン300の推論ルールや諸プログラムのメンテ
ナンス等に用いられる。
【0057】なお、前記ボイスアナウンシエータ314
は、前記通信制御プロコン312を介して、又前記デー
タウェイ308や324を介して接続される諸装置から
の要求に従って、本実施例のタンデム圧延機の作業者へ
の情報伝達のための音声発生を行う。
【0058】図3は、前記実施例で行われる板厚異常原
因推定タイミングを示す線図である。
【0059】この図3においては、時間の経過に従った
本実施例のタンデム圧延機中の前記板材1の圧延速度が
模式的に示されている。この図3において縦方向は前記
板材1の圧延速度であり、上方となる程板材の圧延速度
が高くなる。又、この図3において横方向は時間の前後
関係であり、左方から右方へと時間が進行する。
【0060】この図3の時刻 t2 において、第1の板材
1に溶接された第2の板材2が、前記図1で図示した本
実施例のタンデム圧延機の第1スタンドに噛み込まれ
る。又、時刻 t8 において、該第2の板材1に溶接され
た第3の板材1が、前記第1スタンドに噛み込まれる。
【0061】この図3において、時刻 t1 〜 t3 、及び
時刻 t7 〜 t9 との間は、それぞれ板材1が低速圧延状
態である低速部である。時刻 t3 〜 t4 の期間は、前記
板材1の圧延速度が加速している加速部である。時刻 t
6 〜 t7 の期間は、前記板材1の圧延速度が減速してい
る減速部である。又、時刻 t4 〜 t6 の期間は、前記板
材1の圧延速度が高速状態となっている高速部である。
又、該高速部に対応する板材1の部分は、その長手方向
の中央部となっている。
【0062】本実施例の前記FFT装置にて板厚偏差の
周波数成分を解析するためには、所定時間連続的に板厚
偏差を検出する必要がある。又、周波数解析処理自体も
ある程度の時間を要するものとなっている。従って、こ
の図3の時刻 t4 で開始された前記周波数解析処理は、
時刻 t5 で終了する。本実施例で行われる第1の板厚異
常原因推定タイミングは、この時刻 t5 となっている。
【0063】又、本実施例で行われる第2の板厚異常原
因推定タイミングは、時刻 t2 や時刻 t8 等の、前記板
材1の尾端部が全て通過したときとなっている。
【0064】完全連続圧延機の運転状態をその圧延速度
から見た場合には、コイルの溶接点あるいは特異点が圧
延機を通過する前後あるいは走間板厚変更点での低速圧
延域(低速部)と、通常大半の圧延を行う高速且つ定常
的な圧延域(高速部)と、高速圧延と低速圧延との間の
過渡的な加速・減速中の圧延域(加速部あるいは減速
部)との、以上3つの圧延領域から構成される周期的な
運転を繰り返している。
【0065】本実施例のタンデム圧延機においては、第
1スタンドと第2スタンドとの間及び圧延機出側に設置
した各板厚計T/Gからの板厚偏差信号を周波数解析し
て、この周波数解析結果を板厚異常原因推定のための情
報として用いている。
【0066】これら第1の板厚異常原因推定タイミング
及び第2の板厚異常原因推定タイミングで行われる処理
は、次の通りである。
【0067】(C1)解析完了時要因推定サブシステ
ム:前記第1の板厚異常原因推定タイミングで起動され
る。主に、ロール偏芯に関する異常要因を推定する。
【0068】(C2)圧延終了時要因推定サブシステ
ム:前記第2の板厚異常原因推定タイミングで起動され
る。前記板材1の該当コイル全体について、異常要因を
推定する。
【0069】図4は、前記実施例で用いられる板厚異常
原因推定装置の構成を示すブロック図である。
【0070】この図4に示されるように、前記板厚異常
原因推定装置は、主として、周波数解析装置70と、偏
差データ記憶装置72と、データベース76と、異常推
定手段78とにより構成されている。又、該板厚異常原
因推定装置においては、前記図1で説明した第1スタン
ド出側の板厚計T/G及び第5スタンド出側の板厚計T
/Gの出力が用いられている。
【0071】前記周波数解析装置70は、FFT装置で
ある周波数解析器70a 及び70bを備えている。該周
波数解析器70a は前記第1スタンド出側の板厚計T/
Gに対応して設けられており、該周波数解析器70b は
前記第5スタンド出側板厚計T/Gに対応して設けられ
ている。これにより、これら板厚計T/Gそれぞれから
出力される板厚偏差の周波数成分の解析を独立して行う
ことができる。なお、当該周波数解析装置70は、前記
図2においては前記診断装置330中に構成されてい
る。
【0072】前記偏差データ記憶装置72は、前記第1
スタンド出側の板厚計T/Gに対応する偏差データ記憶
部72a と、前記第5スタンド出側板厚計T/Gに対応
する偏差データ記憶部72b とを備えている。該偏差デ
ータ記憶装置72は、前述の圧延終了時要求推定サブシ
ステムで用いる前記板材1の1コイル分のデータを、前
記第1スタンド出側板厚計T/Gに対応するデータと前
記第5スタンド出側板厚計T/Gに対応するデータとで
独立して記憶できるようになっている。該偏差データ記
憶装置72では、例えば、所定値以上となった板厚偏差
の過大や、板厚偏差のオフセットの有無や、板厚偏差の
うねり(0.2Hz 以下の周波数領域の板厚偏差)の発
生等を記憶している。
【0073】前記データベース76は、ロール偏芯周波
数76a と、各スタンド圧下率76b と、推論ルール7
6c とを記憶している。前記ロール偏芯周波数76a
は、前記第1スタンドから第5スタンドまでの各ワーク
ロールや各バックアップロール等、板厚偏差に周期的な
影響を与えるもののロール偏芯周波数を、前記板材1の
圧延速度に対応して求めるための数式が記憶されてい
る。又、前記各スタンド圧下率76b として、本実施例
のタンデム圧延機の現在運転中での各スタンドの圧下率
が記憶されている。前記推論ルール76c として、前記
解析完了時要因推定サブシステムと前記圧延終了時要因
推定サブシステムとに分類された、板厚異常原因推定を
行う際に用いられる推論ルールが記憶されている。
【0074】前記異常推定手段78は、前記周波数解析
装置70の出力と、前記偏差データ記憶装置72の出力
とに従って、前記データベース76に記憶されている諸
データを用いながら、本実施例のタンデム圧延機の板厚
異常原因推定を行う。該異常推定手段78では、前記図
1で前出したBISRA−AGC装置10やロール偏芯
制御装置12や圧下モニタAGC装置14a や速度FF
−AGC装置16a 及び16b や出側速度AGC装置1
7等の制御装置の異常を推定するだけでなく、これらの
AGC装置の出力飽和や、これらAGC装置で制御され
る油圧アクチュエータや電動アクチュエータの異常や、
ワークロールのチャタリングの発生等を異常の検出対象
としている。
【0075】図5は、前記板厚異常原因推定装置での周
波数解析の一例を示す線図である。
【0076】この図5において、横軸は周波数(Hz )
である。又、この図5の上半分では周波数解析結果の一
例のグラフが示されており、下半分では、該グラフに対
応させて各AGC装置の有効周波数帯域が示されてい
る。
【0077】上半分の周波数解析結果のグラフでは、板
厚偏差がピークとなったいくつかの周波数が見られる。
これらは、前記ロール偏芯周波数76a に対応している
ことが確認されている。従って、本実施例では、板厚偏
差の周波数解析後の、前記ロール偏芯周波数76a に記
憶されている各圧延ロール等に対応するそれぞれの周波
数での板厚偏差の大きさから、板厚異常原因となってい
るスタンドや圧延ロールの推定等を行っている。この
際、図6を用いて後述するように、前記各スタンド圧下
率76b をも配慮するようにしている。
【0078】前記図5の下半分においては、まずBIS
RA−AGC装置(BISRA AGC)の有効周波数
帯域が、0.3〜3Hz 付近であることが示されてい
る。ロール偏芯制御装置(Roll eccentricity contro
l)の有効周波数帯域も、同じく0.3〜3Hz 付近と
なっている。なお、第1スタンドバックアップロールの
ロール偏芯による板厚偏差の周波数範囲(Frequency b
ang of 1std roll eccentricity )は、2Hz 以下の周
波数範囲となっている。
【0079】第2スタンド及び第4スタンドの速度FF
−AGC装置(2std FF AGC及び4std FF
AGC)の有効周波数帯域は、0.3〜2Hz 付近と
なっている。又、出側速度AGC装置(5std monitor
AGC)の有効周波数帯域は、0.3Hz 以下の周波数
範囲となっている。
【0080】以上説明したような各AGC装置の有効周
波数帯域は、該当するAGC装置で板厚偏差を解消ない
しは低減することが可能な周波数範囲であり、それぞれ
のAGC装置の応答速度や、それぞれのAGC装置で制
御されるアクチュエータの応答速度に依存している。
【0081】なお、この図5においては、第5スタンド
での板材1の走行速度が1000mpm (メートル/分)
のときのものが示されている。又、この図5において、
「1〜5std 」は、それぞれ第1スタンド〜第5スタン
ドを示している。又、「BUR」は、バックアップロー
ルを示す。「WR」は、ワークロールを示す。
【0082】図6は、タンデム圧延機の各スタンドでの
圧延に従って、前方のスタンドでの板厚変動が減衰する
ことを示す線図である。
【0083】この図6の上半分では、第1スタンド〜第
5スタンド等の前記板材1の位置を横軸とし、それぞれ
のスタンドでの板厚設定値を縦軸とするグラフが示され
ている。又、該図6の右下には、第1スタンド出側板厚
偏差を周波数解析した、周波数と板厚偏差との一例のグ
ラフが示されている。又、該図6の左下には、第5スタ
ンド出側板厚偏差を周波数解析した、周波数と板厚偏差
との関係の一例のグラフが示されている。
【0084】まず、各圧延スタンドの圧下率が前記板厚
設定値に従って設定されると、例えば符号 h1 で示され
る第1スタンド出側の板厚は、第5スタンド出側では例
えば符号 hD の板厚へと圧延される。これに対応して、
符号PP1 で示される第1スタンド出側のある周波数の
板厚偏差は、第5スタンド出側では、符号PPD で示さ
れる板厚偏差へと減少する。このように、ある圧延スタ
ンド出側での板厚偏差は、該圧延スタンド以降の各スタ
ンドの圧下率に対応して減衰する。従って、本実施例で
は、各圧延ロールのロール偏心周波数の板厚偏差が、該
当圧延ロールのスタンド以降のスタンドの圧下率に対応
して減衰することを考慮するようにしながら、板厚異常
原因推定を行っている。
【0085】なお、この図6において、破線P2 及び破
線P3 は、実線P1 のように減衰する板厚偏差のばらつ
き範囲を示している。本実施例では、このようなばらつ
き範囲をも考慮している。
【0086】以上図5及び図6を用いて説明した事項に
基づいて、本実施例では、例えば以下に列挙するような
条件及びそれに基づく処理により板厚異常原因推定を行
っている。
【0087】(D1)条件:特定圧延ロールのロール偏
芯周波数の板厚偏差が所定値以上。 使用板厚計:第5スタンド出側板厚計。 処理内容:ロール偏芯周波数に該当する圧延ロール(ワ
ークロールやバックアップロール)のロール偏芯が増大
したと判定する。なお、ロール偏芯周波数の板厚偏差が
大きくなったとする前記所定値は、各圧延ロール毎に異
なる。
【0088】(D2)条件:第1スタンドバックアップ
ロールのロール偏芯有り。 使用する板厚計:第1スタンド出側板厚計及び第5スタ
ンド出側板厚計。 処理内容:次式が成立する場合には、速度FF−AGC
装置16a あるいは16b の異常の可能性があるとす
る。
【0089】 {(PPD /PP1 )/( hD / h1 )}≧α …(1)
【0090】なお、PPD は第5スタンド出側板厚計の
当該第1スタンドバックアップロールのロール偏芯周波
数の板厚偏差量であり、PP1 は第1スタンド出側板厚
計での当該第1スタンドバックアップロールのロール偏
芯周波数の板厚偏差量であり、 hD は第5スタンド出側
の設定板厚であり、 h1 は第1スタンド出側の設定板厚
である。又、αは、第1スタンドから第5スタンドまで
の各スタンドの圧下率に従った判定用の重み定数であ
る。
【0091】(D3)条件:第1スタンドバックアップ
ロールのロール偏芯大。 使用する板厚計:第1スタンド出側板厚計。 処理内容:前記ロール偏芯制御AGC装置12のロール
偏芯制御を入り/切りして、それぞれの状態での板厚偏
差の周波数解析を行い、第1スタンドバックアップロー
ルのロール偏芯周波数での板厚偏差量を測定する。この
際、該ロール偏芯制御の入り時の第1スタンド出側板厚
計で測定される板厚偏差の周波数解析結果中の、当該第
1スタンドバックアップロールのロール偏芯周波数の板
厚偏差量をPP1 とする。又、該ロール偏芯制御切り時
も同様の板厚偏差量をPP1aとする。
【0092】上記条件D3の成立時に、上記処理内容の
実行後には、予め定められている定数X11、及び判定用
の重み定数α12と、前記板厚偏差量PP1 との関係に従
って、又次式で示される定数α11に従って、次のような
処理を行う。
【0093】 α11={(PPD /PP1 )/( hD / h1 )} …(2)
【0094】(E1)PP1 ≦X11 且つ β(PP1
/PP1a)>α12が成立する時。(なお、α12は操業上
定まる定数であり、βは圧延寸法によって定まる定数で
ある)
【0095】この時、ロール偏芯制御AGC装置12が
異常であり、且つ、速度FF−AGC装置16a 及び速
度FF−AGC装置16b の少なくとも一方が異常であ
ると判定する。
【0096】(E2)PP1 >X11 且つ α11は操業
上定まる所定定数K以上 且つ β(PP1 /PP1a
≦α12の条件成立時。(なお、α12は操業上定まる定数
である)
【0097】この時、第1スタンドバックアップロール
のロール偏芯が大であり、且つ、前記速度FF−AGC
装置16a 及び前記速度FF−AGC装置16b の少な
くとも一方が異常であると判定する。
【0098】(E3)PP1 >X11 且つ α11は操業
上定まる所定定数Kより小さい 且つ β(PP1 /P
1a)≦α12の条件成立時。(なお、α12は操業上定ま
る定数である)
【0099】この場合、第1スタンドバックアップロー
ル偏芯が大となったと判定する。
【0100】(E4)PP1 >X11 且つ α11は操業
上定まる所定定数Kより小さい 且つ β(PP1 /P
1a)>α12の条件成立時。(なお、α12は操業上定ま
る定数である)
【0101】この場合、ロール偏芯制御AGC装置12
あるいはこれに関係する部分の異常と判定する。
【0102】なお、前記D1〜D3及びE1〜E4で
は、第1スタンド出側の板厚計及び第5スタンド出側の
板厚計それぞれでの板厚偏差の周波数解析を前提として
いるが、本発明はこれに限定されるものではない。これ
ら板厚計は他の場所に設置したものであってもよい。こ
の場合には、前記定数α及びα12等を調整すればよい。
なお、これらの定数は、周波数解析時の誤差や板材1の
加工硬加の挙動変動等の外乱要因に対する調整代として
の意味も持っている。
【0103】第1スタンド出側の板厚計では、必ず第1
スタンドバックアップロールのロール偏芯周波数成分が
検出される。1024ポイント程度のFFT解析を行う
場合には、データ収集に20〜40秒程度を要する。あ
る意味で、収集されたデータは、このデータ収集時間の
時間平均となっているとも考えられる。従って、第5ス
タンド出側の板厚計で前記第1スタンドバックアップロ
ールのロール偏芯周波数の板厚偏差量を特定する場合に
は、第1スタンド出側から第5スタンド出側までの前記
板材1の移送時間は問題とはならない。
【0104】図7は、前記板厚異常原因推定装置の推論
ルール及びその設定に関する構成を示すブロック図であ
る。
【0105】この図7に示されるように、異常要因推定
システム200(推論ルール)は、主として、推論用の
データを受信して前記異常推定手段78等の推論処理部
等へ諸設定する部分と、板厚不良を生じた要因を特定す
る不良要因診断部とにより構成されている。
【0106】前記推論用データ設定部分は、主として、
推論用データ受信100及びフレームへの設定102の
推論ルールと、推論用データ204とにより構成されて
いる。一方、不良要因診断部は、主として、サブシステ
ムの起動104の推論ルールと、解析完了時要因推定サ
ブシステム206と、圧延完了時要因推定サブシステム
208とにより構成されている。
【0107】又、前記圧延完了時要因推定サブシステム
208は、更に、加減速部不良要因推定ルール群150
と、先端部不良要因推定ルール群152と、中央部不良
要因推定ルール群210と、尾端部不良要因推定ルール
群170とにより構成されている。
【0108】なお、前記解析完了時要因推定サブシステ
ム206及び前記圧延完了時要因推定サブシステム20
8においては、前述した条件D1〜D3や条件E1〜E
4のような条件及びこれに対応する処理内容で示される
推論ルールを含んでいる。
【0109】なお、図8及び図9は、前記解析完了時要
因推定サブシステムの推論ルールのツリーを示す線図で
ある。即ち、前記図8は、該推論ルールのツリーを示す
第1の線図である。又、図9は、該推論ルールのツリー
を示す第2の線図である。
【0110】又、図10は、前記圧延完了時要因推定サ
ブシステムの推論ルールのツリーを示す線図である。
【0111】図11は、前記板厚異常原因推定装置での
板厚異常検出時の板厚偏差の一例を示すグラフである。
【0112】この図11において、横軸は時刻であり、
縦軸は板厚偏差量である。
【0113】この図11において、時刻 t10以前は通常
圧延状態であり、該時刻 t10以降は異常圧延状態であ
る。又、符号FFTで示される期間において、このグラ
フで示される板厚偏差の周波数解析が行われている。
【0114】図12は、周波数解析結果の一例を示すグ
ラフである。
【0115】この図12においては、前記図15のグラ
フの板厚偏差が周波数解析された周波数0〜10.0H
z の、板厚偏差の周波数分布が示されている。
【0116】この図12のグラフでは、第3スタンドの
ワークロールのロール偏芯周波数に相当する2.6Hz
近傍にて板厚偏差がピークとなっている。このため、前
述の板厚異常原因推定装置では、第3スタンドワークロ
ールの偏芯大の判定を行っている。これにより、前記統
括主系プロコン300に接続されたCRT(cathoderay
tube)に、「88/12/07 10.11.12」
の日付及び時分秒が表示されると共に、「3std ワー
クロール ヘンシン ダイ」という板厚異常原因が表示
されている。
【0117】図13は、前記板厚異常検出時の判定結果
印字例を示す線図である。
【0118】この図13においては、前記図16でCR
Tに表示された「3std ワークロール ヘンシン ダ
イ」の更に詳しい異常原因が印字されている。
【0119】以上説明したように、本実施例によれば、
複数のAGCを用いたタンデム圧延機において、板厚異
常の発生を検出できるだけでなく、その原因をより詳し
く推定することができる。
【0120】なお、本実施例のタンデム圧延機は冷間連
続圧延を行うものであるが、熱間連続圧延を行うものに
対しても同様に適用することができる。熱間連続圧延に
適用する際には、各圧延ロールのロール偏芯周波数の板
厚変動が、該当圧延ロールのスタンド以降のスタンドの
圧下率に対応して減衰することを考慮する際の諸定数の
性質が、冷間連続圧延の際とは異なる。熱間連続圧延で
は、出側板厚に対する圧下の影響係数が後段圧延スタン
ドほど大きいとされており、この点で冷間連続圧延とは
反対となっている。
【0121】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、複
数のAGCを用いたタンデム圧延機において、連続圧延
の安定操業の阻害要因となるAGCの異常を推定するこ
とができるという優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のタンデム圧延機の構成を示す
ブロック図
【図2】前記実施例で用いられるコンピュータの構成を
示すブロック図
【図3】前記実施例で行われる板厚異常原因推定タイミ
ングを示す線図
【図4】前記実施例で用いられる板厚異常原因推定装置
の構成を示すブロック図
【図5】前記板厚異常原因推定装置での周波数解析の一
例を示す線図
【図6】タンデム圧延機の各スタンドでの圧延に従っ
て、前方のスタンドでの板厚偏差が減衰することを示す
線図
【図7】前記板厚異常原因推定装置の推論ルール及びそ
の設定に関する構成を示すブロック図
【図8】前記板厚異常原因推定装置の解析完了時要因推
定サブシステムの推論ルールのツリーを示す第1の線図
【図9】前記解析完了時要因推定サブシステムの推論ル
ールのツリーを示す第2の線図
【図10】前記板厚異常原因推定装置の圧延完了時要因
推定サブシステムの推論ルールのツリーを示す線図
【図11】前記板厚異常原因推定装置での板厚異常検出
時の板厚偏差の一例を示すグラフ
【図12】前記板厚異常検出時の周波数解析結果を示す
グラフ
【図13】前記板厚異常検出時の推定結果印字例を示す
線図
【符号の説明】
1…板材、 10…BISRA−AGC装置、 12…ロール偏芯制御装置、 14a …圧下モニタAGC装置、 16a 、16b …速度FF−AGC装置、 17…出側速度AGC装置、 30a 、30b …油圧圧下装置、 32a 〜32c …電動圧下装置、 38…ロードセル、 50a 〜50d …張力制御装置、 52a 〜52d …摩擦補償装置、 70…周波数解析装置、 70a 、70b …周波数解析器、 72…偏差データ記憶装置、 72a 、72b …偏差データ記憶部、 76…データベース、 76a …ロール偏芯周波数データ、 76b …各スタンド圧下率データ、 76c …推論ルール、 78…異常推定手段、 300…統括主系プロコン、 302…開発系ワークステーション、 304…テスト用ワークステーション、 308…データウェイ、 312…通信制御プロコン、 314…ボイスアナウンシエータ、 318…入出力制御プロコン、 320…圧延機プロコン、 324…データウェイ、 328…プログラマブルコントローラ、 330…診断装置、 334…圧延制御プログラマブルコントローラ、 T/M…張力計、 T/G…板厚計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入月 克己 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 川崎製鉄株式会社 東京本社内 (72)発明者 唐澤 直樹 千葉県千葉市美浜区中瀬一丁目3番地 川鉄システム開発株式会社内 (72)発明者 小松 富夫 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 - 37/78

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出された圧延荷重変動から板厚変動を判
    定して圧下操作量を修正するBISRA−AGCと、圧
    延ロール偏芯による板厚変動を補償するロール偏芯制御
    装置と、所定スタンドより出側の板厚測定に従ってその
    スタンドの圧下操作量を修正する圧下モニタAGCと、
    所定スタンド間で検出された板厚偏差をその後方スタン
    ド直下までトラッキングしながら、該スタンドの圧延ロ
    ール回転速度を修正する速度FF−AGCと、最終スタ
    ンド出側で検出された板厚偏差に従って、該検出位置よ
    り前方の圧延ロール回転速度を修正する出側速度AGC
    とを備え、当該タンデム圧延機の出側の板厚偏差を取り
    除くようにしたタンデム圧延機において、 所定スタンド出側の板厚偏差を、少なくとも所定時間連
    続的に検出する板厚偏差検出手段と、 該板厚偏差の周波数成分を解析する周波数解析手段と、 各圧延ロールのロール偏芯周波数が記憶されている判定
    データ記憶手段と、 前記解析された周波数成分に基づいて、前記各ロール偏
    芯周波数を用いながら、自動板厚制御系の異常を推定す
    る異常推定手段とを備えたことを特徴とするタンデム圧
    延機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記板厚偏差検出手段が、異なる2つ以上の所定スタン
    ド出側のそれぞれの板厚偏差を、少なくとも所定時間連
    続的に検出する手段であって、 前記周波数解析手段が、2つ以上の該それぞれの板厚偏
    差の周波数成分をそれぞれ解析する手段であって、 前記異常推定手段が、該複数の解析された周波数成分に
    基づいて、前記各ロール偏芯周波数を用いながら、自動
    板厚制御系の異常を推定する手段であることを特徴とす
    るタンデム圧延機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2のいずれかの1つにおい
    て、 前記異常推定手段が、各圧延ロールのロール偏芯周波数
    の板厚変動が、該当圧延ロールのスタンド以降のスタン
    ドの圧下率に対応して減衰することを考慮しながら、自
    動板厚制御系の異常を推定する手段であることを特徴と
    するタンデム圧延機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかの1つにおい
    て、 更に、前記板厚偏差検出手段で検出された板厚偏差を定
    周期でサンプリングし、時系列に対応させて板厚偏差デ
    ータとして記憶する偏差データ記憶手段を備え、 又、前記異常推定手段が、板材が後端まで圧延された時
    点で、前記解析された周波数成分に基づくと共に、更に
    前記板厚偏差データに基づいて、自動板厚制御系の異常
    を推定する手段であることを特徴とするタンデム圧延
    機。
  5. 【請求項5】検出された板厚偏差に基づいて圧延条件を
    修正するAGCを複数用いたタンデム圧延機での連続圧
    延に際し、 各圧延ロールのロール偏芯周波数を予め求めておき、 所定スタンド出側の板厚偏差を、少なくとも所定時間連
    続的に検出し、 該検出された板厚偏差の周波数成分を解析し、 前記解析された周波数成分に基づいて、前記ロール偏芯
    周波数を用いながら、自動板厚制御系の異常を推定する
    ことを特徴とするタンデム圧延機の板厚異常原因推定方
    法。
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