JP3171199B2 - きのこ類のビタミンd▲2▼増強方法 - Google Patents

きのこ類のビタミンd▲2▼増強方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、微振動下状態に置いたきのこ類の粒状体ま
たは粉体に、紫外線を照射するビタミンD2増強方法およ
び装置に関するものであって、多量のビタミンD2が増強
されたきのこ類を短時間に得ることを目的とする。
きのこ類にはビタミンB1、B2や血中コレステリン低下
作用物質等の薬効成分が含有されており、特に多量のエ
ルゴステロールが含有されていて、これが紫外線の照射
を受けると活性化してビタミンD2に変る。
従って、きのこ類は、単なる嗜好品としてばかりでは
なくビタミンD2の補給原としても貴重な食品であって、
これを食用することによって、ともすれば不足しがちな
ビタミンD2を補給することができる。
上述したように、エルゴステロールは紫外線の照射を
受けることによって、即ち日光を浴びることによって活
性化されてビタミンD2を生成するのであるが、最近のき
のこ類は、人工的に栽培されており、しかも乾燥機を用
いて乾燥されているので常時食用に供することはできる
ものの、日光を浴びることが少ないのでビタミンD2の含
有量は極めて少なく、殆どがエルゴステロールの状態で
含有されている。
そのため、従来からきのこ類に紫外線を照射して、こ
れに含有されるエルゴステロールを活性化してビタミン
D2を生成増強する方法が開発され、例えば、乾燥後適当
に裁断されたきのこ類や、粉末化されたきのこ類を、扁
平な容器に入れ、時々攪拌しながらその上部より紫外線
を照射する方法(特開昭51−101160号)および上記きの
こ類を微細メッシュの容器中に入れ、これを上下反転し
ながら紫外線を照射する方法(特開昭55−15766号)等
が知られている。
しかしながら、これらの方法は乾燥したきのこ類を原
形のまま紫外線照射する方法に比べると紫外線の照射効
率が上昇したが、未だ充分とは言い難く、紫外線照射量
に対してビタミンD2の生成量が少ないばかりでなく、照
射に長時間を要するという欠点を有している。
そこで本発明者らは、多量のビタミンD2が増強された
きのこ類を短時間に得ることを目的として種々検討を重
ねた結果、微振動下状態に置いたきのこ類の粒状体、ま
たは粉体に体して、紫外線照射をすることによって上記
目的が達成できることを知りこの知見に基ずいて本発明
を完成した。
即ち、本発明は、微振動下状態に置いたきのこ類の粒
状体、または粉体に体して、紫外線照射をなすことを特
徴とする、きのこ類のビタミンD2増強方法であり、また
本発明は、きのこ類の粒状体または粉体を投入するホッ
パーの下方に、振動板を配設する一方、該振動坂に対し
て適宜間隔を置いた上方に、紫外線発生装置を併置して
なる、きのこ類のビタミンD2増強装置である。
以下、本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明において用いられるきのこ類としては、
しいたけ、えのきたけ、ひらたけ、なめこ、あみたけ、
ほうきたけ、からすたけ、あみかさたけ及びきくらげ等
が上げられるが、これらのうち特にエルゴステロールの
含有量が豊富な、しいたけが好ましい。
次に、本発明を実施するためには、生のきのこ類を、
そのまま、または自然乾燥したのち、熱風乾燥を施して
含有水分を15%以下、特に5〜10%とし、次に粉砕機に
かけて粒度10メッシュ以下の粒状体または粉体とした
後、以下の方法により紫外線を照射する。即ち、きのこ
類の粒状体または粉体を、微振動状態下に置いて、その
上部より紫外線を照射する。
本発明において、きのこ類の粒状体または、粉体を微
振動状態下に置き、その上部から紫外線を照射すること
は極めて重要であって、冒頭でも述べたように他の方法
例えば、きのこ類の粒状体または粉体を扁平な容器に入
れて、時々撹拌しながら紫外線を照射したり、または微
細メッシュの容器中に入れ、これを上下反転しながら紫
外線を照射する方法では、ビタミンD2の生成量が少ない
ばかりでなく、照射に長時間を要し、本発明の目的を達
成することが出来ない。
これに対し、本発明によれば多量にビタミンD2を含有
するきのこ類を、極めて短時間に得ることができる。
以下、添付した図面に従って、本発明を説明する。
第1図は、本発明を実施するために使用するきのこ類
のビタミンD2増強装置の概略説明図である。
本装置は、きのこ類の粒状体または粉体を投入するホ
ッパー1の下方に、振動板2を配設する一方、該振動板
に対して適宜間隔を置いた上方に、紫外線発生装置3を
併置してなる。
そして上記振動板2は、アルミニウム板あるいはステ
ンレス板等反射板を兼用する素材から形成されており、
上方より照射された紫外線がきのこ類の粒状体または粉
体の隙間を通過した後反射板に当って反射し再び原料に
照射し、照射効率を高めることが出来る。
上記振動板は適宜容器を公知の起振動装置(バイブレ
ーター)に接続させることによって微振動が与えられ
る。そして、起振動装置として特にバイブレーティング
フィーダーを用いるときは上記振動板に対して微振動を
与えるばかりでなく上記粒状体または粉体を連続的に移
動供給することが可能となるので好ましい。
バイブレーティングフィーダーとは、水平または多少
傾斜した滑り台のようなトラフに機械的に上下運動の加
わった振動を与え、材料を斜前方に投出すようにして、
粉粒体を移動供給するもので、振動を与える方法とし
て、偏心ないし不平衡重錘による機械的、駆動方式と第
1図に示すごとき電磁石による電磁起動方式(電磁式フ
ィーダー)とが挙げられる。
本装置を用いれば多量のビタミンD2を含有するきのこ
す類を、非常に短時間に得ることができる。
以下実施例を示して本発明をより具体的に説明する。
実施例 1 第1図のビタミンD2増強装置を以下のごとくセットし
た。
即ち、振動板2を、巾100mm、深さ50mm、長さ500mm
の、ステンレス製トラフとし、これを水平に配設し、ま
た紫外線発生装置3を、三菱電気社製の紫外線殺菌灯
(100V、19W、最大ピーク波長248nm)とし、これを該振
動板2の上方50mmの位置に平行に設置すると共に、該振
動板2を電磁石4の振動面5に固定して、きのこ類のビ
タミンD2増強装置を第1図に示すようにセットした。
次に、生しいたけを、熱風で水分含量を10%まで乾燥
し、粉砕機にて粉砕し粒径約1〜2mmの粒状体を得た。
上記しいたけの粒状体50gをホッパー1に投入した。
粒状体は、微振動しているトラフ上において、出口方
向に振動回転しながら極めてゆっくりと移動し、その間
紫外線により満遍なく照射され多量のビタミンD2を含有
するしいたけの粒状体を得た。
また、上記実施例においてトラフの角度、および電磁
石の振動の強さを調節し、粒状体の移動速度(時間)を
適宜変更し、紫外線照射時間の異なるしいたけの粒状体
を得、ビタミンD2の含有量を調べたところ第2図に示す
ごとき結果が得られた。
比較例1(メッシュ容器中で上下反転紫外線照射) 100メッシュの網を用いて、直径50mm、長さ300mmの円
筒容器を作り、その中に上記で得られたしいたけの粒状
体50gを投入した。
この円筒容器を水平に回転させながら上記と同じ紫外
線殺菌灯を該円筒容器より5mmの高さより照射した。
そして、照射時間2、5、10、15、30分後のしいたけ
粒状体を得た。
また、それぞれのビタミンD2の含有量を調べた。
その結果を第2図に示す。
比較例2(扁平容器内で時々攪拌、紫外線照射) 大きさ100mm×500mmの扁平容器の底板上に上記で得ら
れたしいたけの粒状体50gを均一に広げ、上記と同じ紫
外線殺菌灯を、該粒状体より高さ50mmの位置より照射し
た。
そして、照射開始後2、5、10、15分のとき均一に攪
拌した。
そして、照射時間2、5、10、15、30分後のしいたけ
粒状体を得た。
また、それぞれのビタミンD2の含有量を調べた。
なお、ビタミンD2含有量の測定は以下によって求めた
ものである。
照射試料2.0gを、所定量のクロロホルム:メチルアル
コール(2:1)溶液に入れ、65℃でビタミンD2を抽出し
た。
抽出は、最初は25ml、次いで10ml、そして3回目は10
mlの前記溶液にて分けて行い、これらを合せて全量を50
mlに定容した。
この抽出液を、液体クロマトグラフィーにより分析し
た。
分離条件; カラム:東ソーODS−80TM,φ4.6×150 サンプル:10μ 溶離液:95%メチルアルコール0.8ml/min 検出方法:UV265nm.感度0.004 上記の条件で、ビタミンD2のピークは17〜18分に表わ
れる。
このようにして、分析を行い、ビタミンD2標品とのピ
ーク面積比より、ビタミンD2量を算出した。
単位は、0.025μg=1IU(国際単位)によった。
第2図の結果から、きのこ類の粒状体または粉体を、
微細メッシュの容器中に入れ、これを上下反転しながら
紫外線を照射する比較例1の方法や、きのこ類の粒状体
または粉体を扁平な容器に入れて、時々攪拌しながら紫
外線を照射したりする比較例2の方法では、ビタミンD2
の生成量が少ないばかりでなく、照射に長時間を要し、
本発明の目的を達成することが出来ないが、本発明によ
れば多量にビタミンD2を含有するきのこ類を、極めて短
時間に得ることができる事が判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のビタミンD2増強装置の概略説明図、
第2図はしいたけの粉粒体に対して紫外線を照射する場
合の、照射時間とビタミンD2の生成量(含量)との関係
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−101160(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/212 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微振動下状態に置いたきのこ類の粒状体、
    または粉体に対して、紫外線照射をなすことを特徴とす
    る、きのこ類のビタミンD2増強方法
  2. 【請求項2】きのこ類の粒状体または粉体を投入するホ
    ッパーの下方に振動板を配設する一方、該振動板に対し
    て適宜間隔を置いた上方に紫外線発生装置を併置してな
    る、きのこ類のビタミンD2増強装置
  3. 【請求項3】振動板が、アルミニウム板あるいはステン
    レス板等反射板を兼用する素材から形成されてなる特許
    請求の範囲第2項記載の装置
  4. 【請求項4】振動板がバイブレーティングフィーダーを
    兼用するものである特許請求の範囲第2項または第3項
    記載の装置
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