JP3171184U - 車両による移動仮設テント - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の屋根に取り付けたルーフキャリアを、車両の後方へ延出できるようにし、その延出した延長キャリアをテントの骨組として利用してなる車両による移動仮設テントを提供するものである。【解決手段】車両のルーフキャリアに、後方へ伸びる左右の延長ルーフキャリアを設け、該左右の延長ルーフキャリアにシートを取り付けることにより該車両の後方にシートで囲まれた空間を形成し、該車両外側の天井、側面及び後面の全て又はそのいずれかに袋状のお湯又は水供給タンクを固定し、該お湯又は水供給タンクより該空間へお湯又は水を供給してなることを特徴とする車両による移動仮設テント。【選択図】図1

Description

本考案は、自動車の屋根に取り付けたルーフキャリアを延出できるようにすることにより自動車の後方にテントを形成する骨組とし、過疎地や被災地等の緊急時において適宜場所で仮設居住空間を形成することを可能とした車両による移動仮設テントを提供するものである。
自動車に居住空間を設けたキャンピングカー、自動車の屋根のルーフキャリア上にテントを構築する装置或いは自動車を囲むようにしてテントを構築する装置等が知られている。
上記キャンピングカーにあっては、通常の自動車とは異なる特殊な車両であり、日常において普通に使うことができる車両ではなくキャンプ専用であり、且つ高額なものであった。
また、自動車の屋根上にテントを構築するものにあっては、テントを組み立てる作業が車両上のため難しく、且つ出来上がったものに重量のあるものを持ち上げたり設置したりすることはできず、収納物のための簡易な倉庫や仮眠室程度のものにしか利用できなかった。
更に、自動車を囲むようにしてテントを構築する手段にあっては、中央部に車両が位置し、その周囲を利用することになり、利用部分が車両によって分断され使い勝手が悪いものであった。
特開平8−42194号公報 実開平1−176540号公報 実開平6−16647号公報
本考案は、上記欠点を解決したもので、自動車の屋根に取り付けたルーフキャリアを、車両の後方へ延出できるようにし、その延出した延長キャリアをテントの骨組として利用してなる車両による移動仮設テントを提供するものである。
本考案は、車両のルーフキャリアに、後方へ伸びる左右の延長ルーフキャリアを設け、該左右の延長ルーフキャリアにシートを取り付けることにより該車両の後方にシートで囲まれた空間を形成し、該車両外側の天井、側面及び後面の全て又はそのいずれかに袋状のお湯又は水供給タンクを固定し、該お湯又は水供給タンクより該空間へお湯又は水を供給してなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
また、延長ルーフキャリアは、筒状体のルーフキャリア内に収納され、必要時に外方へ伸ばすことを可能とした車両による移動仮設テントを特徴とする。
更に、延長ルーフキャリアは、その先端部に補強柱が固定できるようにしてなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
また、延長ルーフキャリアに、シートを固定するためのシート吊り下げ部を適宜間隔毎に設けてなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
更に、ルーフキャリアに、高さ調整手段及び/又は幅方向調整手段を設けてなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
また、左右の延長ルーフキャリアに、母屋部材を掛け渡してなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
更に、シートは、その端部に延長ルーフキャリアに固定するための孔を適宜間隔毎に設けてなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
また、シートは、開口部を形成し、該開口部には開口部シート又は/及び網状体を設けてなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
更に、シートは、その端部に他のシートと連結するための連結具を設けてなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
また、シートは、袋状とし、その端部に排水溝を設けてなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
更に、シートは、袋状とし、内側に空気を入れることにより平面状態の敷物から四方の側壁が形成される浴槽へと形成できるようにされている車両による移動仮設テントを特徴とする。
また、袋状のお湯又は水供給タンクは、その各々にお湯又は水の給水口及び排水口を設けた車両による移動仮設テントを特徴とする。
更に、袋状のお湯又は水供給タンクは、その表面側を車両に取着した網状体により囲み、水による膨張を押さえ込んでなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
また、お湯又は水供給タンクは、加熱手段及び/又は車両の排気筒と連結してなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
更に、お湯又は水供給タンクからのお湯又は水は、パイプを通じて敷物又は/及び浴槽上に移動し、浴槽上にあってはその下面に形成された排水口よりシャワー状にお湯又は水が落下するように形成してなる車両による移動仮設テントを特徴とする。
本考案の車両による移動仮設テントは、車両の後方に簡便に大きな空間を形成することができるので、過疎地や地震や火災等の被害に遭遇した避難場所等の医療施設や介護施設を必要とする場所に自由に出向いて行くことができ、当該場所で車両内を含め所定の空間を得て医療行為や介護を行うことが可能となった。
また、車両内を含め車両外と一体的に医療施設や介護施設を形成することができ、該車両外では車両を駐車した場所の地面とほぼ同一レベルにてそれらを得ることができ、重量物を持ち上げることなく仮設置することが可能となった。
更に、空間を形成するにあたっては、布等の折りたたみ或いは連結容易な軽量な可撓性のある材料のテント用シートを周囲の壁及び天井とすることにより、誰でもが迅速に空間を形成することが可能となった。
また、車両を利用することにより、空間を構成する各部材や設備を所定場所に容易に運搬することができると同時に、車両の周囲に水タンクや太陽光を利用するタンク或いは車両の排ガスから得られる熱を有効利用することにより水やお湯を確保したり或いは保存しておくことが可能となった。
本考案の車両による移動仮設テントの骨組を示す側面図。 車両のルーフキャリアから延長ルーフキャリアを延設した状態を示す斜視図。 (a)、(b)、(c)車両のルーフキャリアから延長ルーフキャリアを延設したときの係止手段の一実施例を示す断面図及び斜視図。 (a)乃至(d)ルーフキャリア端部の固定手段の断面図。 (a)移動仮設テントを構築した側面図、(b)テントの天井面の側面図。 (a)補強柱の側面図、(b)同固定部及び長さ調整手段の側面図、(c)同下端部の側断面図、(d)同固定した状態の下端部の側断面図、(e)延長ルーフキャリアを引き出すときの一実施例の側面図。 (a)、(b)ルーフキャリアの他の実施例の斜視図。 ルーフキャリア及び延長ルーフキャリアの他の実施例の斜視図。 ルーフキャリア及び延長ルーフキャリアの他の実施例の斜視図。 (a)、(b)ルーフキャリア及び延長ルーフキャリアの他の実施例の斜視図及び断面図。 (a)、(b)シートの一実施例を示す正面図及び断面図。 シートを連結した状態を示す正面図。 シートの他の実施例で、床に使用した断面図。 (a)車両に水タンクを取着した状態を示す側面図、(b)車両の外天井に水タンクを取着した状態を示す斜視図、(c)車両に水タンクを取着した状態を示す後部側背面図。 (a)浴槽を示す側面図、(b)加熱手段と浴槽を示す側面図。 (a)、(b)浴槽シート及び浴槽シートで形成された浴槽を示す側断面図。 シャワー室を形成した断面図。 (a)車両の排気筒と浴槽とを連結パイプで連結した状態を示す側面図、(b)連結パイプの側面図。 (a)車両の排気筒に連結パイプを連結した状態を示す斜視図、(b)連結パイプの他の実施例の側面図。
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
図1、2に示すように、セダン車やワゴン車等の適宜自動車(以下、車両という)Aの屋根に適宜長さのルーフキャリア1を固定し、該ルーフキャリア1は、該車両Aの後方へ延出することができるように摺動自在の延長ルーフキャリア2を設けている。該ルーフキャリア1は、図2、3に示すように、筒状体3の中に納めることのできる延長ルーフキャリア2、2a、…を適数個設け、それを外方へ引き出すことにより車両Aの後方へ延ばすことができる。
図3(a)に示すように、筒状体3は、その一端部に内側に向けて鍔部4を突出形成し、該鍔部4は、該筒状体3から延長ルーフキャリア2を延出したときの該延長ルーフキャリア2の終端部に形成された係止部5に当接し、該延長ルーフキャリア2の延出を停止させることになる。
また、延長ルーフキャリア2、2a、…は、筒状体3とされ、該筒状体3の複数本を摺動自在に形成する場合、該延長ルーフキャリア2、2a、…の先端部にその内側に向けて鍔部4を各々突出形成し、該延長ルーフキャリア2、2a、…の後端部に形成した係止部5と当接してその延出を停止させ、更に、その内側の筒状体3となる摺動自在とされた延長ルーフキャリア2aの終端部に形成された係止部5に延長ルーフキャリア2aの鍔部4が当接してその延出を停止させるようにして順次係止させながら引き出すことが可能となる。
鍔部4以外の他の係止手段として、図3(b)に示すように、筒状体3及び延長ルーフキャリア2、2a、…の各々の端部に設けたネジ孔にネジ6を螺合することにより該筒状体3や延長ルーフキャリア2を押圧し、固定することができる。
また、他の係止手段として、延長ルーフキャリア2、2a、…を先端側から後端側にかけてその径を漸次大径となるようにテーパ状に形成しておくことにより、該筒状体3の内壁に延長ルーフキャリア2、2a、…の外周壁が強く接することになり停止状態とさせることができる。
また、図3(c)に示すように、筒状体3及び延長ルーフキャリア2、2a、…の各々に適宜間隔毎に貫通孔7を設け、該貫通孔7にピンやボルト等の係止手段8により所定長に引き出した位置で該延長ルーフキャリア2、2a、…を止めることが可能となる。ボルトの場合は該貫通孔7にネジ切りをしておきボルトが螺合できるようにしておく。
そして、最先端に位置することになる延長ルーフキャリア2、2a、…の先端部には該筒状体3の開口部を閉鎖するための蓋体9が必要に応じて形成され、且つ該開口部の閉鎖状態を維持するための適宜係止手段が該筒状体3或いは蓋体9に形成されている。
延長ルーフキャリア2、2a、…の未使用時には、該延長ルーフキャリア2、2a、…は筒状体3の中に収納した状態を維持する必要があり、該延長ルーフキャリア2、2a、…の最先端部にはルーフキャリアの脱落防止のための固定手段を設けている。該固定手段としては、図4(a)に示すように、蓋体9の弾力性を利用して筒状体3の凹凸に嵌合させて固定するもの、(b)に示すように、筒状体3及び蓋体9aに形成したネジの螺合によるもの、(c)に示すように、筒状体3と蓋体9b間に掛け渡す係止手段を着脱自在に設けたもの、(d)に示すように、カム状ナットとボルトとにより蓋体9cを着脱自在とするもの等、様々な固定手段が考えられる。
上記構成よりなる延長ルーフキャリア2、2a、…を筒状体3から適宜必要な長さを延出し、左右の延長ルーフキャリア2、2a、…に、図5(a)に示すように、軽い材料で形成したシート10を囲い込んだり吊り掛けるようにして天井側及び側面側を覆うことになる。
吊り掛ける場合は、該シート10の側端部に係止孔或いは係止紐を設け、該延長ルーフキャリア2に形成した貫通孔や突出係止手段等を利用して該シート10を延長ルーフキャリア2に係止することができる。
上記シート10を取着する際、図5(b)に示すように、天井に相当する部位に薄くて軽い板状の天井板11を敷設固定し、それを覆うようにしてシート10で囲み込むことにより天井面が平面状で安定したシート10により囲まれた居住空間を形成することができる。
また、延長ルーフキャリア2、2a、…は、長く延出することもあるので、その延出状態での強度を保持するため及び延出させやすいために、図6(a)に示すように、補強柱12をその下方より支持するようにして着脱自在に設けることができる。該補強柱12は、延長ルーフキャリア2、2a、…毎に設けることも可能である。該補強柱12の上端部には、延長ルーフキャリア2、2a、…を保持するためのU字形状の保持部13を設け、下端部にはベース盤14を設け、補強柱12の適宜箇所に柱の長さ調整手段15を設けている。
上記U字形状の保持部13は、図6(b)に示すように、その側面側からボルトやピンにより強固に固定することができる。また、長さ調整手段15としては、図6(a)に示すように、上柱と下柱とに分割し、その連結部に設けたターンバックルにより上下動させたり、図6(b)に示すように、上柱及び下柱に設けた各々の孔にボルトやピンを挿入することにより係止して高さを調整することができる。
また、下端部には、図6(c)に示すように、回動自在となるように球状体16を嵌入し、盤面上を自由に移動しやすいように形成している。移動後は、図6(d)に示すように、球状体16の下部に固定ベース盤14aを置き安定状態で固定する。
上記補強柱12は、図6(e)に示すように、延長ルーフキャリア2、2a、…を延出させる前に該延長ルーフキャリア2、2a、…の先端に予め取着することにより、球状体16の回転を利用して土盤、路盤、草盤等の盤面上を該補強柱12を延出方向へ移動させることができ、それにより該延長ルーフキャリア2を引き出すことができる。
また、左右の補強柱12、12間を別体の連結梁によって連結固定することにより該補強柱12の強度を増加させることができるし、移動時に該連結梁を利用することにより移動させやすくすることができる。移動後、固定ベース盤14aの設置及び長さ調整手段15の微調整を行うことによりテントの最適な高さと安定感を得ることができる。
上記シート10で囲まれた内部空間には、浴槽、給排水設備、シャワー等の機器類及びその加熱手段等を持ち込むことにより浴室や仮設介護施設を形成することができる。また、給排水設備や調理器具、食器等の機器類及び機材等を持ち込むことにより台所を形成することができる。また、組み立て式ベッドや布団や枕等の寝具を持ち込むことにより寝室を形成することができる。また、医療機器や机、椅子、ベッド等を持ち込むことにより仮設医務室を形成することもできる。このように必要に応じて様々な機能を持った部屋を形成することができる。
図7(a)、(b)は、ルーフキャリア1の他の実施例を示したもので、軽自動車、普通車、ワゴン車等の車両の違い或いは必要とする空間の大きさにより該ルーフキャリア1の長さ、幅或いは高さ等が異なるものとなるので、それらに対応できるようにしたものである。
通常のルーフキャリア1幅で延長した骨組では構築されるテント幅が狭く、所定の介護室、医務室、台所或いは寝室等が得られないことが考えられるので、幅方向に所定の大きな間隔が得られるように図7(a)に示す補助ルーフキャリア17を設けている。該補助ルーフキャリア17は、ルーフキャリア1上に該ルーフキャリア1と直交する方向の横方向へ該ルーフキャリア1に対して摺動可能な状態で設けるもので、横方向への延出は該補助ルーフキャリア17の長さを長くすることにより達成することができる。また、その中央部にターンバックル等の長さ調整手段18を設けることにより、その調整で長さを可変させることを可能とすることができる。
また、長さ方向への延出は、上記図2、3に示すのと同様の手段で、延長ルーフキャリア2、2a、…として外方へ延ばすことが可能である。更に、高さ方向の調整は、図7(b)に示すように、両端にネジを刻設したり或いは上記同様、束部材19にターンバックル等の長さ調整手段を設けることにより高さを調整することが可能である。テントの屋根を切妻屋根状にしたい場合は、中央部に設けた延長ルーフキャリアの束部材19を車両Aの側壁側の束部材19より高くしておけば断面三角形状の切妻屋根を形成することができる。
上記ルーフキャリア1や延長ルーフキャリア2、2a、…は、必要に応じて車両Aに取着できるものであり、これだけを別体で購入できるようにしておくことが可能である。
図8は、ルーフキャリア21の他の実施例を示すもので、筒状体とした該ルーフキャリア21の一部に長手方向に沿って溝22を形成し、該溝22からシート吊り下げ部23を突出するように形成したものである。該ルーフキャリア21の内側に収納される延長ルーフキャリア24、24a、…にシート吊り下げ部23が固定されているが、該溝22から当該部分を突出させることにより該延長ルーフキャリア24、24a、…をルーフキャリア21内に収納しておくことが可能となる。該溝22の形成位置をルーフキャリア21の上部或いは外方側側面に向けて形成しておくことによりシートが吊り掛け易い位置に該シート吊り下げ部23を配設することができる。
延長ルーフキャリア24、24a、…がいくつか存在する場合は、内側の延長ルーフキャリア24aにも上記同様の溝22を形成し、シート吊り下げ部23の突出溝としておく。
図9は、ルーフキャリア31に収納される延長ルーフキャリア32、32a、…の内側側面或いは上側面に適宜間隔毎に貫通孔33を形成し、対向する延長ルーフキャリア32、32a、…の貫通孔33の各々に弾力性を有する母屋部材34を嵌入し架け渡すことにより湾曲状の屋根用骨組が形成できるようにした実施例である。該骨組にシートを覆うことによりドーム屋根を持ったテントを得ることができる。
この場合、ルーフキャリア31の内壁に凹部を形成し、該延長ルーフキャリア32、32a、…に形成した凸部35がそれに係合するようにしておけば、延長ルーフキャリア32、32a、…の貫通孔33が筒状体の周方向において位置ずれを起こすおそれはない。
また、母屋部材34の長さを適宜変えることによりドームの天井底の位置を低くしたり高くしたり調整することが可能である。
図10(a)、(b)は、ルーフキャリア41に収納される延長ルーフキャリア42、42a、…に設ける母屋部材43を傾倒自在に形成することにより、そのつど母屋部材43を貫通孔に取り付ける必要がないようにした屋根用骨組である。
図10(b)の断面図に示すように、延長ルーフキャリア42、42a、…の母屋部材43の一端部を該延長ルーフキャリア42、42a、…に設けた貫通孔44を貫通させ、その先端を該延長ルーフキャリア42、42a、…内に位置させて抜け止め部材45を形成し、該抜け止め部材45間を棒状或いは紐やワイヤー状の連結部材46により相互を連結し、該連結部材46を引いたり押し込んだりすることにより該母屋部材43を倒したり立ち上げたりすることを可能としたものである。該連結部材46には適宜状態で係止できる係止具を設けておく。
車両Aの走行中は倒しておくことにより走行に支障のないようにすることができ、テントの形成時は該延長ルーフキャリア42、42a、…を筒状体から引き出し、該連結部材46を操作することにより母屋部材43を立設させることができる。
図11(a)に示すように、シート10の端部には、上記図8のフック状のシート吊り下げ部23やその他の係止部材等に引っ掛けることのできる孔51を適宜間隔毎に適数設け、該シート10を延長ルーフキャリアに取着することができるが、屋根側も壁側と同様に、様々な固定手段を利用して骨組を覆うようにして固定することができる。
図11(a)、(b)のシート10は、中央部に開口部52を設けたもので、この場合、内側に網状体53を設け、外側に該開口部52を覆うようにして開閉自在の開口部シート54を設けている。この開口部シート54の取着位置は内側であってもよい。この開口部シート54の開閉や巻き上げにより通風を調整したり、内側を隠蔽したりすることが可能となる。
図12は、シート10を適宜大きさに可変することができるように、シート端部にファスナー55を設けたものである。上下方向或いは左右方向にシート10相互を連結することにより所望の大きさに形成することができる。小さなシート小片で運搬し、現場にて適宜大きさに形成することができる。連結するシート10の数量は、上下・左右方向とも必要に応じて適宜選択することができる。
図13は、床に使用するシート10の断面図で、厚手の二重のシート10で形成し、内側に空気を入れ、その端部に溝を設けて排水溝56としている。浴室やシャワー室として使用する場合の床用のシート10として使用することができる。
図14(a)は、左右のルーフキャリア61の間及び/又は車両Aの左右側面、車両の後面に防水性を有した袋状水タンク62を取着した実施例である。車両Aを傷つけることのないテフロン(登録商標)加工等をした厚手のシートを利用して形成した該水タンク62を車両Aに取着することにより水を得ることのできない場所へより多くの水を運び込むことが可能となる。
該屋上水タンク62aは、図14(b)に示すように、左右のルーフキャリア61に設けた係止具63に該屋上水タンク62aに設けた係止具64を掛け止めすることにより所定位置に取着することができるし、別途左右のルーフキャリア61間に網状体65を掛け渡し、車両Aの外天井と該網状体65間に屋上水タンク62aを設けることができる。該屋上水タンク62aにはその周囲の一部に給水口66及び排水口67を設けることができる。該屋上水タンク62aに給水したときの該屋上水タンク62aの膨張を該網状体65により押さえ込むことが可能となる。
図14(c)は、左右のルーフキャリア61から外方へ突出した延長ルーフキャリア68に設けた係止具63に左右側面用水タンク62bに設けた係止具64を掛け止めすることにより該左右側面用水タンク62bを所定位置に設置することができる。上記左右側面用水タンク62bもルーフキャリア61から吊り下した網状体65により外方への膨出を防止することができる。該網状体65の下方側の係止は、一方の側壁側から車両の低部側へ巻き込んで他方の側壁側に至るようにすることにより可能となる。
上記左右側面用水タンク62bの上方側には給水口66、下方側には排水口67を各々設けることができる。
上記同様、車両Aの後部側も延長ルーフキャリア68の係止具63を利用して後部用水タンク62cを設けることができる。網状体並びに給水口及び排水口は、上記左右側面用水タンク62bと同様である。
図15は、テント内或いは車両内に設置することのできる浴槽の実施例である。厚手のシートで形成した浴槽70は、上下方向に伸縮自在とされた骨組71の中に膨張自在の浴槽シート72を入れ込み、それを膨張させることにより浴槽70を形成することができる。現場において骨組用のシートの中に空気を入れることにより骨組71を形成し、該骨組71を強度部材とし、同様に浴槽シート72内に空気を入れて膨張させて浴槽70を形成するものである。
該浴槽シート72には給水口73及び排水口74が設けられており、上記図14の実施例の水タンク62等は外面に露出しているので太陽光により温められて温度上昇を得ることができ、そのお湯や図15(b)に示すように、該水タンク62又は別途給水手段から得られた水を家庭用湯沸かし器や業務用湯沸かし器或いはボイラー等の加熱手段75により温水として浴槽シート72内に供給して人が入ることのできる浴槽70を得ることができる。
該加熱手段75は、家庭用湯沸かし器のようにその電源を交流電源から得ることも可能であるが、寒村や被災地等で交流電源が得られないことを考慮して、自家発電設備としておく。これらは車両Aによって容易に運搬することができる。
図16(a)、(b)は、上記実施例同様、テント内或いは車両内に設置できる介護用浴槽の実施例を示すもので、厚手で防水性を有する浴槽シート80を利用する場合、図16(a)に示すように、先ず該浴槽シート80を平面状に敷設した状態で被介護者Bを該浴槽シート80上に乗せ、周囲が少し立設するように周壁81を該浴槽シート80内に油圧ポンプ等により空気を入れて側壁を形成する。その段階で被介護者Bにシャワーをして身体を拭き取るような作業をすることができる。その後、該浴槽シート80の空間内に更に空気を入れ込むことにより底部82及び周壁81が膨出し、所定形状の浴槽が形成できるようにしてある。これにより該浴槽内にお湯をためることができ、被介護者Bは浴槽につかることができるし、被介護者Bを浴槽内に持ち上げるという作業を回避することが可能となった。
また、出張介護用浴槽に対応するために、図16(b)に示すように、浴槽内に被介護者Bが楽に入浴できるように頭、首及び肩側にかけて寄りかかることができるように伸縮自在の弾力性のあるマット83や足のふくらはぎを支える膨出支持マット84等を必要に応じて適宜設けておくことができる。
図17に示すものは、車輪90を設けた板体91の上に湯タンク92、ボイラー93及びポンプ94を設けている。ボイラー93の電源は、乾電池やバッテリ或いは車両のエンジン用のバッテリ等が利用される。該湯タンク92上に浴槽95を設け、更に、該浴槽95上に水タンク96を設けている。お湯を該ポンプ94から該水タンク96へ送り込むことができ、該水タンク96の下方に設けた排水口97よりお湯がシャワー状に落下するようになっている。
落下したお湯は、被介護者Bがシャワーとして利用できる他、浴槽95として利用し、その後、湯タンク92に溜められ、ボイラー93により再度温められることになり、お湯を循環させて利用することができる。該湯タンク92の高さや幅は、適宜のものが選択されるし、厚手のシートで形成すれば高さ調整は必要に応じて適宜行うことができる。また、車輪90が設けられているので、自由に移動することが可能である。また、お湯を循環させて使用するため、洗浄機98を設け、お湯を洗浄している。
図18は、水の加熱手段として車両Aの排ガスを利用したものである。車両Aにおける排ガスは高温となっているので車両Aの排気筒100に着脱自在の連結パイプ101を設け、該連結パイプ101を浴槽シートで形成した浴槽102内から導入された水を加熱する手段としている。該連結パイプ101は、図18(b)に示すように、どの方向からも排ガスを得ることができ、且つどの方向にも熱を供給できるように折曲連結パイプ103を連結自在としておき、且つ該連結パイプ101内にはその適宜箇所に送熱のためのプロペラ104を設置し、該プロペラ104は乾電池やバッテリで駆動するモータ105と接続している。また、該モータ105は水を循環させるための手段を兼ねることができる。
上記排ガスを熱源として利用する場合或いは他の理由によりエンジンを作動させる場合は、排気筒100からは熱の他、排煙や臭気も同時に放出されることになるので、それを防止するため、図19(a)、(b)に示すように、排気用の連結パイプ106を設け、上記図18(b)の熱源用の連結パイプ101同様、折曲連結パイプ107と直管108との組み合わせにより、連結パイプ106の先端部をテント外に向けた位置に配設し、
テント内に排煙や臭気が入り込むことを防止している。
該直管108は、必要に応じて複数本連結できるようにし、長さを調整できるようにしてある。また、該折曲連結パイプ107と直管108或いは直管108相互は、着脱自在とされ、運搬及び管の清掃が容易にでき、且つ先端部の位置が変えられるようにしている。また、それらの連結手段は、螺合や嵌合等適宜手段により行うことができる。
更に、図18(b)と同様、必要に応じて連結パイプ内に水の循環路を設けることにより、車両の排気熱で浴槽等のためのお湯を得ることができる。
1、21、31、41、61 ルーフキャリア
2、24、32、42、68 延長ルーフキャリア
3 筒状体
4 鍔部
5 係止部
6 ネジ
7、33、44 貫通孔
8 係合具
9 蓋体
10 シート
11 天井板
12 補強柱
13 保持部
14 ベース盤
15、18 長さ調整手段
16 球状体
17 補助ルーフキャリア
19 束部材
20 鍔部
22 溝
23 シート吊り下げ部
34、43 母屋部材
45 抜け止め部材
46 連結部材
51 孔
52 開口部
53、65 網状体
54 開口部シート
55 ファスナー
56 排水溝
62、96 水タンク
62a 屋上水タンク
63、64 係止具
66、73 給水口
67、74、97 排水口
70、95、102 浴槽
71 骨組
72、80 浴槽シート
75 加熱手段
81 周壁
82 底部
83 マット
84 支持マット
90 車輪
91 板体
92 湯タンク
93 ボイラー
94 ポンプ
98 洗浄機
100 排気筒
101、106 連結パイプ
103、107 折曲連結パイプ
104 プロペラ
105 モータ
108 直管

Claims (15)

  1. 車両のルーフキャリアに、後方へ伸びる左右の延長ルーフキャリアを設け、該左右の延長ルーフキャリアにシートを取り付けることにより該車両の後方にシートで囲まれた空間を形成し、該車両外側の天井、側面及び後面の全て又はそのいずれかに袋状のお湯又は水供給タンクを固定し、該お湯又は水供給タンクより該空間へお湯又は水を供給してなることを特徴とする車両による移動仮設テント。
  2. 延長ルーフキャリアは、筒状体のルーフキャリア内に収納され、必要時に外方へ伸ばすことを可能としたことを特徴とする請求項1記載の車両による移動仮設テント。
  3. 延長ルーフキャリアは、その先端部に補強柱が固定できるようにしてなることを特徴とする請求項1又は2記載の車両による移動仮設テント。
  4. 延長ルーフキャリアに、シートを固定するためのシート吊り下げ部を適宜間隔毎に設けてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
  5. ルーフキャリアに、高さ調整手段及び/又は幅方向調整手段を設けてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
  6. 左右の延長ルーフキャリアに、母屋部材を掛け渡してなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
  7. シートは、その端部に延長ルーフキャリアに固定するための孔を適宜間隔毎に設けてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
  8. シートは、開口部を形成し、該開口部には開口部シート又は/及び網状体を設けてなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
  9. シートは、その端部に他のシートと連結するための連結具を設けてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
  10. シートは、袋状とし、その端部に排水溝を設けてなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
  11. シートは、袋状とし、内側に空気を入れることにより平面状態の敷物から四方の側壁が形成される浴槽へと形成できるようにされていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
  12. 袋状のお湯又は水供給タンクは、その各々にお湯又は水の給水口及び排水口を設けたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
  13. 袋状のお湯又は水供給タンクは、その表面側を車両に取着した網状体により囲み、水による膨張を押さえ込んでなることを特徴とする請求項12記載の車両による移動仮設テント。
  14. お湯又は水供給タンクは、加熱手段及び/又は車両の排気筒と連結してなることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
  15. お湯又は水供給タンクからのお湯又は水は、パイプを通じて敷物又は/及び浴槽上に移動し、浴槽上にあってはその下面に形成された排水口よりシャワー状にお湯又は水が落下するように形成してなることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか記載の車両による移動仮設テント。
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