JP3171066U - 熱中症対策用体温調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、体温を下げるのに密接にかかわる身体の太い血管及びリンパ線に実効的冷却効果を発揮する配置構成となる形状を採用しつつ、作業、生活、或いは運動等の動作に支障の出ないフレキシビリティーで小型軽量な携帯機能を有する熱中症対策用の体温調節装置の提供を図る。【解決手段】冷媒循環ホースと、循環ホース変形抑止具と、冷却装置と、から構成され、該冷媒循環ホースには、装着者の所定部位を通る屈曲形態を維持するように成形されたフレキシブルホースを用い、装着者との非接触面部は熱放射性の低い被覆材料で被覆して構成し、これに循環ホース変形抑止具を備えて、前記冷却装置に連結して構成されることを特徴とする熱中症対策用体温調節装置とした。【選択図】図1

Description

本考案は、小型軽量の携帯機能を有する熱中症対策用の体温調節装置に関する。
環境省が公表している熱中症環境保健マニュアル(2011年5月改正)によれば、熱中症とは、高温環境下で体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発生する障害の総称を言うもので、その発生要因としては高温、多湿、無風状態、輻射源があるなどの環境下において、身体から外気への熱放射が減少し、汗の発汗が不十分となることが要因であると報告されている。
また、近年の地球温暖化の傾向は、ヒートアイランド現象などの緑地や水面の減少と、建築物、舗装面の増大による地表面の人工化や、空調システム、電気機器、自動車などの人間活動に伴う排熱の増加が原因とされ、さらに気温30度を超える時間の増加とその範囲の拡大や、熱帯夜の出現日数も増加傾向にあるとされており、それに伴って長時間の高温環境で作業に従事する職業の人や、炎天下での長時間の重労働や、水分や塩分の摂取を一時的に制限される激しいスポーツや苛酷な環境で労働を行う場合は体温を調節する何らかの防御手段を採ることが必要不可欠とされている。
従来より、首筋の付け根、脇下などの動脈に近い局所部位を冷却することにより体内の血液の温度を効果的に下げて熱中症対策用の保冷剤や、冷却シートが市販されているが、最近ではそれらの保冷剤や冷却シートを縫い込んだりポケット収納することができるスカーフ、帽子、シャツ、ジャケットなどのクールビズ衣料が商品化され、注目を集めている
しかしながら、上記の保冷剤や冷却シートを利用したクールビズ衣料は、冷却時間が限定的であり、長時間の高温度作業者や炎天下での重労働作業者用の体温調節具としては冷却能力が不足するものであり、またそれらの職業の人にとっては、小型軽量の携帯機能を有し、長時間の冷却能力を持つ体温調節具を必要とする作業者に至ってはその要求を満たすものではなかった。
上記の問題点を解決しようとする保冷または温熱用品がストラップに接合されて首に掛けられる「保冷または温熱用品」(特許文献1)や、ベストに多数の袋状空間を設け、該袋状空間に収まる吸水性樹脂に冷媒を吸収させて冷却する「ベスト」(特許文献2)や、保冷剤入りの袋体をリュック状に背負う「簡易背負い保冷具」(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、上記の「保冷または温熱用品」(特許文献1)や、「ベスト」(特許文献2)や、「簡易背負い保冷具」(特許文献3)の提案は、軽量で身体にフィットして衣料感覚で装着できる体温調節具ではあるが、長時間の高熱作業や炎天下で作業する職業の人の体温調節具としては冷却能力が不足する問題点を解決するには至っておらず、長時間の冷却能力が持続する体温調節具を必要とする作業者の要求を満たすものではなかった。
上記の冷却能力が長時間の持続できないという問題点を解決しようとする冷却パットに冷媒を循環させて身体の局部を冷却する「冷却パット及びこれを用いた身体局部冷却方法」(特許文献4)や、後頭部の首部に電動ファンを配設した「可搬式後頭部冷却装置」(特許文献5)が提案されている。
しかしながら、上記の「冷却パット及びこれを用いた身体局部冷却方法」(特許文献4)の提案は、冷却パットに冷媒を循環させるチューブが、身体中を縦横無尽に配設されることから身体の自由が奪われ、束縛感を生じさせるものであり、冷却容器や貯留タンクがショルダーバック状に肩掛けされるもので、身体の動きを必用とする作業者の体温調節具としては不向きであった。
また、「可搬式後頭部冷却装置」(特許文献5)の提案は、後頭部の首部に電動ファンを配設する構造であるため、電動ファンを身体に固定するには、キャップ(ヘルメット)やへアバンドを必要とするものであり、また後頭部に重量が掛かり煩わしいことや、電動ファンの回転部が直に露出することで危険性を伴うもので、身体の動きを必用とする作業時や日常生活上で快適な装着状態を維持するには問題があるものだった。
本願考案者は、以上のような従来の熱中症対策用の体温調節具の問題点を解決するために、熱中症対策用体温調節装置の冷媒を循環する冷媒循環ホースに着目し、冷媒循環ホースそのものが冷却機能を備え、さらに小型軽量の携帯機能を有する熱中症対策用の体温調節装置ができないものかとの着想の下、本出願における「熱中症対策用体温調節装置」の提案に至るものである。
特開2009-72523号公報 特開平11-217707号公報 実用新案登録第3166127号公報 特開2002-119530号公報 特開2003-49317号公報
本考案は、上記問題点に鑑み、体温を下げるのに密接にかかわる身体の太い血管及びリンパ線に実効的冷却効果を発揮する配置構成となる形状を採用しつつ、作業、生活、或いは運動等の動作に支障の出ないフレキシビリティーで小型軽量な携帯機能を有する熱中症対策用の体温調節装置の提供を図る。
本考案は冷媒循環ホースと、循環ホース変形抑止具と、冷却装置と、から構成される熱中症対策用体温調節装置であって、前記冷媒循環ホースは、装着者の首筋の後部から左右の両肩を通り、更に各左右の両脇の下を通って背中に配置される前記冷却装置左右に接続する形態に屈曲した管状部材であり、前記屈曲形態を維持するように成形された弾力性を有する曲げホース、又はその形態に屈曲して該形態を維持可能なフレキシブルホースを用い、装着者との非接触面部は熱放射性の低い被覆材料で被覆して構成され、前記循環ホース変形抑止具は、装着者の動作に対応して前記冷媒循環ホースの変形を抑制すると共に、首締り防止を図るための部材であり、前記冷媒循環ホースの変形領域を確保しつつ抑制するための高伸縮部と、前記冷媒循環ホースが所定以上の変形とならないようにして首締まりを防止する安全領域を確保するための低伸縮部と、から構成され、前記冷却装置は、冷媒を貯留する貯留部と、冷媒を冷却する冷却部と、冷媒を循環させる駆動部と、該駆動部を駆動させるための電源部と、から構成され、前記冷媒循環ホースの首部前面所定位置に前記変形抑止具を備え、該冷媒循環ホースの両端部が前記冷却装置に連結して構成される手段を採る。
また本考案は前記冷却装置において、前記冷媒が水であって、前記冷却部が氷又は保冷剤を収納するための収納ボックスである手段を採る。
また本考案は前記冷却装置において、前記冷媒が水又はクーラントであって、前記冷却部が、二重構造の貯留タンクと、ラジエーターと、電動ファンと、から構成される手段を採る。
また本考案は前記冷却装置において、前記冷媒が代替フロン(HCFC)又は新冷媒(HFC)であって、前記冷却部及び前記駆動部に、気体液化ヒートポンプ型の一体式エアーコンディショナーを用いて冷媒を前記冷媒循環ホース内に圧送して循環する手段を採る。
また本考案は前記冷媒循環ホースにおいて、前記冷媒が水又はクーラントであって、前記冷媒循環ホースが、水又はクーラントの通路となる流水管と、該流水管を保冷剤で覆うための空間を有する二重構造の管状部材である手段を採る。
本考案による熱中症対策用体温調節装置によれば、従来の保冷剤や冷却シートを使用して冷却効果を図る手段と比較して、長時間にわたって安定的に且つ、確実に冷却時間の調整が計れる優れた効果を奏する。
また本考案による熱中症対策用体温調節装置によれば、冷媒循環ホースと小型軽量の冷却装置が簡易構成の体温調節装置であるため、使用に際しては装置の装着作業と携行を容易とし、製作に当たっては製造コストの低廉化が図れる優れた効果を奏する。
また本考案による熱中症対策用体温調節装置によれば、冷媒循環ホースが屈曲形態を維持するように成形された弾力性を有する曲げホース又はその形態に屈曲して該形態を維持可能なフレキシブルホースを用いることによって、常に身体の動きにフィットして装着負担を軽減すると共に、身体への接触面積を大きくして冷却効果を高めることができる優れた効果を奏する。
また本考案による熱中症対策用体温調節装置によれば、冷媒循環ホースそのものが冷却機能を備えると共に、体温調節装置全体を身体に装着する携帯機能を有するショルダーバンドの役割を果たすことにより、小型軽量の熱中症対策用の体温調節装置の提供が図られる優れた効果を奏する。
また本考案による熱中症対策用体温調節装置によれば、冷媒循環ホースが冷却装置に接続されて常時循環することにより、高温環境作業者や炎天下での重労働環境作業者の使用に際して長時間わたって冷却効果が維持できる優れた効果を奏する。
また本考案による熱中症対策用体温調節装置によれば、冷媒に水を使用し、収納ボックスに家庭で冷凍できる氷や保冷剤を収納して簡単に冷却効果が得られるため、維持管理が容易であると同時に経済的である優れた効果を奏する。
また本考案による熱中症対策用体温調節装置によれば、冷媒に水、クーラントを使用し、冷却部が二重構造の貯留タンクと、ラジエーターと、電動ファンと、から構成される手段を採ることによって、冷却効果を長時間維持できると共に、冷却温度を使用する環境に合わせて自由に設定できる優れた効果を奏する。
また本考案による熱中症対策用体温調節装置によれば、冷媒に代替フロン(HCFC)又は新冷媒(HFC)を使用し、冷却部及び駆動部に、気体液化ヒートポンプ型の一体式エアーコンディショナーを用いて冷媒を冷媒循環ホース内に圧送して循環する手段を採ることによって、一般に普及しているカーエアコンの技術ならびに装置を流用することができるため、製造コストの低蓮化が図れる優れた効果を奏する。
また本考案による熱中症対策用体温調節装置によれば、冷媒に水、クーラントを使用し、冷媒循環ホースが、水又はクーラントの通路となる流水管と、該流水管を保冷剤で覆うための空間を有する二重構造の管状部材である手段を採ることによって、冷媒循環ホース自体を家庭の冷蔵庫で冷却することができるもので、冷却装置による冷却効果と冷媒循環ホース自体の冷却効果の二重の冷却効果が得られる優れた効果を奏する。
本考案における熱中症対策用体温調節装置の実施形態を示す全体図である。(実施例1) 本考案における熱中症対策用体温調節装置の使用状態を示す全体説明図である。 本考案における熱中症対策用体温調節装置の別の実施形態を示す全体説明図である。(実施例2) 本考案における熱中症対策用体温調節装置の別の実施形態を示す全体説明図である。(実施例3) 本考案における熱中症対策用体温調節装置の別の実施形態を示す透視斜視図である。(実施例4) 本考案における熱中症対策用体温調節装置の冷媒循環ホースの実施形態を示す説明図である。(実施例5)
本考案は、冷媒循環ホースと循環ホース変形抑止具と冷却装置とから構成され、冷媒循環ホースそのものが冷却機能を備えると共に、小型軽量の携帯機能を有する熱中症対策用の体温調節装置としたもので、体温を下げるのに密接にかかわる身体の太い血管及びリンパ線に実効的冷却効果を発揮する配置構成となる形状を採用しつつ、作業、生活、或いは運動等の動作に支障の出ないフレキシビリティー性を確保したことを最大の特徴とするものである。以下、実施例を図面に基づいて説明する。
尚、本考案における熱中症対策用体温調節装置は、寸法、形状、材質等において特に下記の実施例に限定されることなく、係る実施例に具現された考案と同一性を失わない範囲内において変更することができるものとする。
図1は、本考案における熱中症対策用体温調節装置の実施形態を示す全体図である。
図1(a)は前方から見た全体斜視図を示し、図1(b) は後方から見た全体斜視図を示す。
本考案の熱中症対策用体温調節装置1は、冷媒循環ホース10と、循環ホース変形抑止具20と、冷却装置30と、から構成される小型軽量の携帯機能を有する熱中症対策用の体温調節装置である。
冷媒循環ホース10は、断面形状が円形又は略かまぼこ型を形成し、厚みが略1mm程度の軟質注型ウレタンゴムで形成され、装着者Mの首筋の後部から左右の両肩を通り、更に各左右の両脇の下を通って背中に配置される冷却装置30の左右に接続する形態に屈曲した図6(a)(b)に示されるような管状部材11bであり、屈曲形態を維持するように成形された弾力性を有する曲げホース、又はその形態に屈曲して該形態を維持可能なフレキシブルホースを用い、装着者Mとの接触面部12は熱伝導率が高い銅箔シートテープ等の被覆材料で被覆して構成され、非接触面部13は熱放射性の低い発泡断熱ゴム材等の被覆材料で被覆して構成されるものである。
循環ホース変形抑止具20は、装着者Mの胸の部分に装着されるもので、装着者Mの動作に対応して冷媒循環ホース10の変形を抑制すると共に、首締り防止を図るための部材であり、冷媒循環ホース10の変形領域を確保しつつ抑制するための高伸縮部21と、冷媒循環ホース10が所定以上の変形とならないようにして首締まりを防止する安全領域を確保するための低伸縮部22とから構成され、ショルダーバンドSや腰バンドBによって装着者Mの身体に固定されるものである。
また、低伸縮部22には温度計器、スイッチ、調節ダイヤルなどの制御盤23が設けられ、温度調節機能が胸元で操作しやすいように装着されている。そして、望ましくは、該制御盤23内に循環ポンプ33aのモータを制御するための制御基板を設け、例えば、循環ポンプ33aに直流モータを用いる場合であれば、これをパルス幅変調(PMM:Pulse Width Modulation)方式で制御し、「強」・「中」・「弱」のような冷媒流量を調整可能とすることも考え得る。更には、タイマー機構により電源をON・OFF制御し、例えば1分〜3分の間欠駆動制御することにより、電源部34の消耗を少なくして長時間の使用を可能とする構成にすることも望ましい。係るタイマー機構は、例えばタイマー内蔵のピック(PIC:Peripheral Interface Controller)を用いて予めROMに書き込んだプログラムにより、所定のタイム条件で制御してもよいし、或いは、タイマーIC555とリレーを組み合わせるような簡易的なものでもよい。
冷却装置30は、冷媒を貯留する貯留部31と、冷媒を冷却する冷却部32と、冷媒を循環させる駆動部33と、該駆動部33を駆動させるための電源部34とから構成される。
貯留部31は、装着者Mの冷却する局部部位を循環する冷媒(水W又はクーラントK)を貯留するタンク容器であって、冷却部32と複数の仕切り板33dで区切られて連接される。
冷却部32は、装着者Mの体温で暖められた冷媒(水W又はクーラントK)を氷Iや保冷剤Hで冷却する熱交換部であって、図3に示されるような貯留部31内において仕切り板33dで仕切っているのは、氷Iや保冷剤Hと冷媒との接触面積を少なくすることで、冷却のための熱交換時間を持続させるためであり、貯留部31に戻され温かくなっている冷媒(水W又はクーラントK)との温度差が極端に大きくならないように抑えるものである。また、仕切り板33aと仕切り板33bで挟まれる領域では、循環ポンプ33aによる流体流れ及び冷媒の温度差による自然対流により、該領域内で高温冷媒と低温冷媒とが熱交換されるものである。
駆動部33は、冷媒(水W又はクーラントK)を循環させる循環ポンプ33aで、貯留部31に連結して貯留タンク31a内の冷媒(水W又はクーラントK)を冷媒循環ホース10に圧送するもので、吐出ポンプ33bと吸入ポンプ33cで構成されるものである。尚、図示では循環ポンプ33aの実揚程を確保するために冷媒循環ホース10の出入り口に吐出ポンプ33bと吸入ポンプ33cを其々別個に配置しているが、循環ポンプ33a単体で吐出ならびに吸入ポンプを兼ねることも可能である。
電源部34は、循環ポンプ33aを駆動させるための電源となる乾電池やリチウムイオン二次電池34a等であって、家庭用のAC電源で繰り返して充電できるものが望ましく、図示上は本体装置の側面部に設けてあるが、その配置箇所については体温調節装置の設計上において特に指定するものではない。
図2は、本考案における熱中症対策用体温調節装置の使用状態を示す全体説明図である。
図2(a)は前面から見た使用状態図を示し、図2(b) は後面から見た使用状態図を示す。
循環ホース変形抑止具20が熱中症対策用体温調節装置1の前方に高伸縮部21によって装着されることで温度計器、スイッチ、調節ダイヤルなどの制御盤23が設けられて操作しやすい上、さらに冷媒循環ホース10よる首締まりが防止され、装着時における安全対策が図られるものである。
また、循環ホース変形抑止具20が装置本体の前面に取り付けられ、冷媒循環ホース10で冷却装置30を後方で背負う形で装着されるものである。
冷却装置30が装着者Mの後方にリックサックを背負うような形でショルダーバンドSや腰バンドBで固定されて装着されることによって、移動や作業時において常時両手が開放されるため両手を使った作業や持ち運びが容易にできるものである。また、冷媒循環ホース10がショルダーバンドの役割も果たすため、部品点数が減って軽量となることや、装着者Mの冷却部位が連続して冷却されることで冷却効率を高くすることができると共に、冷却操作や脱着操作も容易となるものである。
収納ボックス30aは、冷却部32の冷媒が水Wを使用する場合の氷I 又は保冷剤Hを収納するための氷嚢庫となるボックスとなるものである。冷媒に家庭用の冷蔵庫で冷やされた氷I 又は保冷剤Hを冷凍して使用することによって経済的にも廉価であると共に、補充や交換作業が容易に行えるものである。
図3は、本考案における熱中症対策用体温調節装置の断面説明図である。
本考案における熱中症対策用体温調節装置1の冷却システムを簡単に説明すると、冷却装置30と密着されて冷却された貯留タンク31a内の冷媒は、貯留タンク31a内の吸入ポンプ33cによって冷媒循環ホース10に送られ、その冷媒循環ホース10内を冷媒が流動することによって身体を冷却し、温められた冷媒は吐出ポンプ33bよって貯留タンク31a内に戻され、仕切り板33aと仕切り板33bで挟まれる領域において、循環ポンプ33aによる流体流れ及び冷媒の温度差による自然対流により、該領域内で高温冷媒と低温冷媒とが熱交換され、再び貯留タンク31a内の吸入ポンプ33cによって冷媒循環ホース10に送られて冷却サイクルが完了するものである。なお、貯留部31内において仕切り板33dで仕切っているのは、氷Iや保冷剤Hと冷媒との接触面積を少なくすることで、冷却のための熱交換時間を持続させるためであり、貯留部31に戻され温かくなっている冷媒(水W又はクーラントK)との温度差が極端に大きくならないように抑えるものである。
図4は、本考案における熱中症対策用体温調節装置の別の実施形態を示す全体説明図である。
冷却装置30は、冷媒が水W又はクーラントKを使用し、冷却部32が二重構造の貯留タンク35と、ラジエーター36と、電動ファン37から構成されている。
二重構造の貯留タンク35は、電動ファン37の下方に設けられる断熱材で囲まれる二重構造のレシーバータンクである。
ラジエーター36は、電動ファン37を稼動させて空冷する空冷式の放熱器で、ラジエーター36の上方に電動ファン37を配置し、ラジエーター36の後方に電動ファン37の排気口39を配置させて放熱風が装着者Mに直接当たらないように配設されるものである。
電動ファン37は、電動モータとファンが一体になっている冷却用の風量ファンで、ラジエーター36のチューブとフィンの表面に空気を当てて冷却するものである。
図5は、本考案における熱中症対策用体温調節装置の別の実施形態を示す透視斜視図である。
冷却装置30において、冷媒が代替フロンF(HCFC)又は新冷媒R(HFC)であって、冷却部32及び駆動部33に、気体液化ヒートポンプ型の一体式エアーコンディショナー38を用い、該一体式エアーコンディショナー38の圧縮機38aにより該冷媒を冷媒循環ホース10内に圧送して循環するものである。
エアーコンディショナー38は、圧縮機38a、凝縮器38b、蒸発器38cが一体となった気体液化ヒートポンプユニットである。その働きを簡単に説明すると、循環ポンプ33aを駆動させるための電源となるリチウムイオン二次電池34aの通電によって冷媒代替フロンF(HCFC)又は新冷媒R(HFC)を圧縮し、その圧縮されて蓄積された冷媒は、凝縮器38b(コンデンサー)で電動ファン37による強制空冷で冷却されたガス状の冷媒が液化され、その液化された冷媒は気体液化ヒートポンプユニットの蒸発器蒸発器38c(エバポレーター)に送られ、その蒸発器38c(エバポレーター)には膨張弁38d(エキスパンションバルブ)が内蔵されており、ここで液化された冷媒が一気に気化されて冷却サイクルが行われるものである。
図6は、本考案における熱中症対策用体温調節装置の冷媒循環ホースの実施形態を示す説明図である。
図6(a)は冷媒循環ホース10の断面斜視図を示す。
冷媒循環ホース10は、冷媒が水W又はクーラントKを使用し、断面形状が円形又は略かまぼこ型を形成し、冷媒の通路となる流水管11aと、該流水管11aを保冷剤Hで覆うための空間を有する二重構造の管状部材11bで構成されるものである。
流水管11aは、軟質注型ウレタンゴムで形成される弾力性を有する曲げホース、又はその形態に屈曲して該形態を維持可能なフレキシブルホースで、ジェル状の保冷剤Hが充填された二重構造の管状部材11bで被覆されるものである。
図6(b) は冷媒循環ホース10の断面図を示す。
管状部材11bは、軟質注型ウレタンゴムで形成される弾力性を有する曲げホース、又はその形態に屈曲して該形態を維持可能なフレキシブルホースで、外周には断熱発泡ウレタンゴムで被覆されるものである。
冷媒循環ホース10の装着者Mに接する接触面部12は、熱伝導率が高い銅箔蒸着テープ等の被覆材料で被覆して構成されるものである。
冷媒循環ホース10の装着者Mに接しない非接触面部13は、熱放射性の低いセラミックペーパーや、発泡断熱ゴム等の被覆材料で被覆して構成されるものである。
図6(c) は冷媒循環ホース10を装置本体から取り外した状態を示す。
冷媒循環ホース10は装置本体から接続継ぎ手14を介して簡単に取り外すことができるものである。
図6(d) は冷媒循環ホース10を装置本体から取り外して冷蔵庫に入れる状態を示す。
取り外しされた冷媒循環ホース10は家庭用の冷蔵庫の冷凍室に収納して冷却することができるものである。
本考案における熱中症対策用体温調節装置は、熱中症対策用の冷却装置として使用されるばかりではなく、冷媒を替えることによって冬季の野外作業時や山岳スポーツにおける暖房用体温調節装置としても仕様変更できることから、本考案による「熱中症対策用体温調節装置」の産業上の利用可能性は極めて高いものと解する。
1 熱中症対策用体温調節装置
10 冷媒循環ホース
11a流水管
11b管状部材
12 接触面部
13 非接触面部
14 接続継ぎ手
20 循環ホース変形抑止具
21 高伸縮部
22 低伸縮部
23 制御盤
30 冷却装置
30a収納ボックス
31 貯留部
31a貯留タンク
32 冷却部
33 駆動部
33a循環ポンプ
33b吐出ポンプ
33c吸入ポンプ
33d仕切り板
34 電源部
34aリチウムイオン二次電池
35 二重構造の貯留タンク
36 ラジエーター
37 電動ファン
38 エアーコンディショナー
38a圧縮機
38b凝縮器
38c蒸発器
38d膨張弁
39 排気口
W 水
I 氷
H 保冷剤
K クーラント
F 代替フロン
R 新冷媒
M 装着者
S ショルダーバンド
B 腰バンド

Claims (5)

  1. 冷媒循環ホースと、循環ホース変形抑止具と、冷却装置と、から構成される熱中症対策用体温調節装置であって、
    前記冷媒循環ホースは、
    装着者の首筋の後部から左右の両肩を通り、更に各左右の両脇の下を通って背中に配置される前記冷却装置左右に接続する形態に屈曲した管状部材であり、
    前記屈曲形態を維持するように成形された弾力性を有する曲げホース、又はその形態に屈曲して該形態を維持可能なフレキシブルホースを用い、
    装着者との非接触面部は熱放射性の低い被覆材料で被覆して構成され、
    前記循環ホース変形抑止具は、
    装着者の動作に対応して前記冷媒循環ホースの変形を抑制すると共に、首締り防止を図るための部材であり、
    前記冷媒循環ホースの変形領域を確保しつつ抑制するための高伸縮部と、
    前記冷媒循環ホースが所定以上の変形とならないようにして首締まりを防止する安全領域を確保するための低伸縮部と、から構成され、
    前記冷却装置は、
    冷媒を貯留する貯留部と、
    冷媒を冷却する冷却部と、
    冷媒を循環させる駆動部と、
    該駆動部を駆動させるための電源部と、から構成され、
    前記冷媒循環ホースの首部前面所定位置に前記変形抑止具を備え、該冷媒循環ホースの両端部が前記冷却装置に連結して構成されることを特徴とする熱中症対策用体温調節装置。
  2. 前記冷却装置において、
    前記冷媒が水であって、
    前記冷却部が氷又は保冷剤を収納するための収納ボックスであることを特徴とする請求項1に記載の熱中症対策用体温調節装置。
  3. 前記冷却装置において、
    前記冷媒が水又はクーラントであって、
    前記冷却部が、二重構造の貯留タンクと、ラジエーターと、電動ファンと、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱中症対策用体温調節装置。
  4. 前記冷却装置において、
    前記冷媒が代替フロン(HCFC)又は新冷媒(HFC)であって、
    前記冷却部及び前記駆動部に、気体液化ヒートポンプ型の一体式エアーコンディショナーを用いて該冷媒を前記冷媒循環ホース内に圧送して循環することを特徴とする請求項1に記載の熱中症対策用体温調節装置。
  5. 前記冷媒循環ホースにおいて、
    前記冷媒が水又はクーラントであって、
    前記冷媒循環ホースが、水又はクーラントの通路となる流水管と、該流水管を保冷剤で覆うための空間を有する二重構造の管状部材であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱中症対策用体温調節装置。
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