JP3170622B2 - 文字認識方法及び装置 - Google Patents

文字認識方法及び装置

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JP3170622B2
JP3170622B2 JP23789496A JP23789496A JP3170622B2 JP 3170622 B2 JP3170622 B2 JP 3170622B2 JP 23789496 A JP23789496 A JP 23789496A JP 23789496 A JP23789496 A JP 23789496A JP 3170622 B2 JP3170622 B2 JP 3170622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品に付された数
字及び英字等の文字を撮像して得た画像中の文字パター
ンから前記文字を認識する文字認識方法及び、その実施
に使用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製造業にあっては、中間品及び製品にロ
ット番号,製造番号等の文字を付し、文字認識装置が備
える撮像装置を製造ライン又は入出庫ライン等に設置し
ておき、該撮像装置によって中間品又は製品に付した文
字を読み取り、読み取った文字からロット番号又は製造
番号を認識し、認識したロット番号又は製造番号を中央
コンピュータに与え、該中央コンピュータによって製造
工程及び在庫の集中管理が行われている。ロット番号,
製造番号等の文字は、中間品又は製品に直接印字される
ことが多いが、かすれ,にじみ及び汚れ等によって印字
品質は低い。また、照明度が低く撮像環境が悪い。一
方、製造業における文字認識は、高速・高率・高精度で
文字を認識することが要求されている。そこで、これら
の要求に対応すべく、次のようなパターンマッチングに
よる文字認識方法が採用されている。
【0003】撮像装置で認識対象文字を撮像して得たア
ナログ信号を所定階調のディジタル信号に変換し、それ
を画像メモリに記憶させる。画像メモリに記憶した文字
画像を2値化し、投影像を生成して文字領域を求める前
処理を行った後、予め設定した文字枠になるように一文
字ずつ文字を切り出し、切り出したそれぞれの文字につ
いて、辞書に予め登録した複数の基準文字パターンとの
パターンマッチングを次のように行って認識対象文字を
認識する。
【0004】切り出した文字と基準文字パターンとを比
較できるように、切り出した文字の方向,サイズ,線幅
等を正規化し、正規化した文字と各基準文字パターンと
の一致度を次の(1)式によってそれぞれ算出する。 一致度=(一致した画素の総数)/(基準文字パターン を構成する画素の総数)…(1)
【0005】そして、各基準文字パターンの内、一致度
が高いものから順番に第1候補文字,第2候補文字,…
とし、第1候補文字が次の(2)式及び(3)式のいず
れをも満足する場合、切り出した文字は第1候補文字で
あると判断し、両式のいずれか一方のみ満足する場合又
はいずれも満足しない場合、切り出した文字は不読であ
ると判断する。 第1候補文字の一致度≧第1閾値 …(2) 第1候補文字の一致度と 第2候補文字の一致度との差≧第2閾値 …(3)
【0006】(2)式及び(3)式における第1閾値及
び第2閾値は経験的に適当な値を設定しておく。しかし
ながら、第1閾値及び第2閾値に大きな値を設定する
と、誤読は少ないが、不読と判断される文字が多く、認
識率が低い。一方、第1閾値及び第2閾値に小さな値を
設定すると、不読と判断される文字は少ないが、誤読が
多く、認識精度が低いという問題があった。
【0007】そのため、特開平 2−68681 号公報には、
複数の基準文字パターンそれぞれを構成する画素群を、
基準文字パターン全てについて非文字領域となる画素群
の領域、当該基準文字パターンでは非文字領域である
が、他の基準文字パターンでは文字領域になる画素群の
領域、及び当該基準パターンで文字領域となる画素群の
領域にわけ、各画素群の領域毎に異なる重みを設定して
パターンマッチングを行う文字認識方法が提案されてい
る。これによって、第1閾値及び第2閾値に大きな値を
設定せずとも、高い認識精度を維持することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−68681 号公報に記載された従来の文字認識方法にあ
っては、非常に単純な認識対象文字であっても、各画素
群の領域に設定した重みによって重み付けをしなければ
ならず、パターンマッチングに要する時間が長くなり、
文字認識速度が低下するという問題があった。一方、よ
り高い認識精度が要求される場合は、第1閾値及び第2
閾値に大きな値を設定しなければならず、認識率及び認
識精度の向上には限界があった。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは互いに異なるマトリ
クスサイズの2値化基準文字パターンを登録してある複
数の2値化辞書、又は互いに異なるマトリクスサイズの
2値化基準文字パターンを用いて学習させた複数のニュ
ーラルネットワーク、及び撮像して得た文字パターンに
対応する濃淡の基準文字パターンが登録してある濃淡用
辞書を用意しておき、最も小さいマトリクスサイズの2
値化基準文字パターンが登録してある2値化辞書又は最
も小さいマトリクスサイズの2値化基準文字パターンを
用いて学習させたニューラルネットワークを用いて、各
2値化基準文字パターンと文字パターンとの一致度をそ
れぞれ算出し、得られた各一致度が予め設定した条件を
満たすか否かを判断し、条件を満たさないと判断した場
合、その程度に応じた他の辞書又は他のニューラルネッ
トワークを選択し、選択した辞書又はニューラルネット
ワークを用いて対象文字を認識することによって、文字
認識率及び文字認識精度を向上させると共に文字認識速
度の低下を可及的に抑制することができる文字認識方法
及びその実施に使用する文字認識装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る文字認識
方法は、認識対象文字を撮像して得られた文字パターン
を2値化して2値化文字パターンを生成し、その2値化
文字パターンと、辞書に予め登録してある複数の2値化
基準文字パターンとの一致度をそれぞれ算出し、算出さ
れた各一致度に基づいて、1つの2値化基準文字パター
ンを選定することによって認識対象文字を認識する方法
において、前記辞書として少なくとも、2値化基準文字
パターンを登録してある第1の2値化辞書と、該第1の
2値化辞書に登録してある2値化基準文字パターンのマ
トリクスサイズよりも相対的に大きいマトリクスサイズ
の2値化基準文字パターンを登録してある第2の2値化
辞書と、濃淡の基準文字パターンを登録してある濃淡用
辞書とを用意し、前記第1の2値化辞書に登録してある
各2値化基準文字パターンと前記認識対象文字の2値化
文字パターンとの一致度をそれぞれ算出し、算出された
一致度が最も高い第1候補文字の一致度と、該第1候補
文字の次に一致度が高い第2候補文字の一致度とが予め
定められた複数の条件を満たすか否かを判断し、前記複
数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対象文字
を前記第1候補文字であると認識し、前記複数の条件を
満たさないと判断した場合には満たされていない条件
応じて前記第2の2値化辞書又は濃淡用辞書のいずれか
を選択し、前記第2の2値化辞書が選択された場合には
該第2の2値化辞書に登録してある2値化基準文字パタ
ーンと認識対象文字の2値化文字パターンとの一致度の
計算を行い、前記濃淡用辞書が選択された場合には該濃
淡用辞書に登録してある濃淡の基準文字パターンと認識
対象文字の文字パターンとの一致度の計算を行なうこと
によって前記認識対象文字を認識することを特徴とす
る。
【0011】第2発明に係る文字認識方法は、認識対象
文字を撮像して得られた文字パターンを2値化して2値
化文字パターンを生成し、その2値化文字パターンを、
複数の2値化基準文字パターンを用いて学習させたニュ
ーラルネットワークに与えて、2値化文字パターンと2
値化基準文字パターンとの一致度をそれぞれ算出させ、
算出された各一致度に基づいて、1つの2値化基準文字
パターンを選定することによって認識対象文字を認識す
る方法において、前記ニューラルネットワーク2値化
基準文字パターンを用いて学習させておき、少なくと
も、前記ニューラルネットワークの学習に用いた2値化
基準文字パターンのマトリクスサイズよりも相対的に
きいマトリクスサイズの2値化基準文字パターンが登録
してある2値化辞書と、濃淡の基準文字パターンが登録
してある濃淡用辞書を用意しておき、前記認識対象文
字の2値化文字パターンをニューラルネットワークに与
えて一致度をそれぞれ算出させ、算出された一致度が
も高い第1候補文字の一致度と、該第1候補文字の次に
一致度が高い第2候補文字の一致度とが予め定められた
複数の条件を満たすか否かを判断し、前記複数の条件を
満たすと判断した場合には前記認識対象文字を前記第1
候補文字であると認識し、前記複数の条件を満たさない
と判断した場合には満たされていない条件に応じて前記
2値化辞書又は濃淡用辞書のいずれかを選択し、前記2
値化辞書が選択された場合には該2値化辞書に登録して
ある2値化基準文字パターンと認識対象文字の2値化文
字パターンとの一致度の計算を行い、前記濃淡用辞書が
選択された場合には該濃淡用辞書に登録してある濃淡の
基準文字パターンと認識対象文字の文字パターンとの一
致度の計算を行なうことによって前記認識対象文字を認
識することを特徴とする。
【0012】第3発明に係る文字認識方法は、第1又は
第2発明において、前記複数の条件を満たさないと判断
して2値化基準文字パターンが登録してある辞書が選択
された場合は、各候補文字の一致度と前記第1候補文字
の一致度との差に基づいて候補文字を算定し、これらの
算定された候補文字に対応する2値化基準文字パターン
を前記選択した辞書から読み出し、認識対象文字の2値
化文字パターンと一致度の計算を行なうことにより認識
対象文字を認識することを特徴とする
【0013】第4発明に係る文字認識方法は、認識対象
文字を撮像して得られた文字パターンを2値化して2値
化文字パターンを生成し、その2値化文字パターンと、
辞書に予め登録してある複数の2値化基準文字パターン
との一致度をそれぞれ算出し、算出された各一致度に基
づいて、1つの2値化基準文字パターンを選定すること
によって認識対象文字を認識する方法において、前記辞
として少なくとも、2値化基準文字パターンを登録し
てある2値化辞書と、濃淡の基準文字パターンを登録
てある濃淡用辞書と、前記2値化辞書に登録してある
値化基準文字パターンのマトリクスサイズよりも相対的
大きいマトリクスサイズの2値化基準文字パターンを
用いて学習させたニューラルネットワークを用意し、
前記2値化辞書に登録してある各2値化基準文字パター
ンと前記認識対象文字の2値化文字パターンとの一致度
をそれぞれ算出し、算出された一致度が最も高い第1候
補文字の一致度と、該第1候補文字の次に一致度が高い
第2候補文字の一致度とが予め定められた複数の条件を
満たすか否かを判断し、前記複数の条件を満たすと判断
した場合には前記認識対象文字を前記第1候補文字であ
ると認識し、前記複数の条件を満たさないと判断した場
には満たされていない条件に応じて前記濃淡用辞書又
はニューラルネットワークのいずれかを選択し、前記濃
淡用辞書が選択された場合には該濃淡用辞書に登録して
ある濃淡の基準文字パターンと認識対象文字の文字パタ
ーンとの一致度の計算を行い、前記ニューラルネットワ
ークが選択された場合には該ニューラルネットワークに
学習させてある2値化基準文字パターンと認識対象文字
の2値化文字パターンとの一致度の計算を行なうことに
よって前記認識対象文字を認識することを特徴とする。
【0014】第5発明に係る文字認識方法は、認識対象
文字を撮像して得られた文字パターンを2値化して2値
化文字パターンを生成し、その2値化文字パターンを、
複数の2値化基準文字パターンを用いて学習させたニュ
ーラルネットワークに与えて、2値化文字パターンと2
値化基準文字パターンとの一致度をそれぞれ算出させ、
算出された各一致度に基づいて、1つの2値化基準文字
パターンを選定することによって認識対象文字を認識す
る方法において、前記ニューラルネットワークとして
なくとも、2値化基準文字パターンを用いて学習させた
第1ニューラルネットワーク及び該第1ニューラルネッ
トワークの学習に用いた2値化基準文字パターンのマト
リクスサイズよりも相対的に大きいマトリクスサイズの
2値化基準文字パターンを用いて学習させた第2ニュー
ラルネットワークと、濃淡の基準文字パターンが登録し
てある濃淡用辞書とを用意しておき、前記認識対象文字
2値化文字パターンを前記第1ニューラルネットワー
クに与えて一致度をそれぞれ算出させ、算出された一致
度が最も高い第1候補文字の一致度と、該第1候補文字
の次に一致度が高い第2候補文字の一致度とが予め定め
られた複数の条件を満たすか否かを判断し、前記複数の
条件を満たすと判断した場合には前記認識対象文字を前
記第1候補文字であると認識し、前記複数の条件を満た
さないと判断した場合には満たされていない条件に応じ
前記濃淡用辞書又は第2ニューラルネットワークのい
ずれかを選択し、前記濃淡用辞書が選択された場合には
該濃淡用辞書に登録してある濃淡の基準文字パターンと
認識対象文字の文字パターンとの一致度の計算を行な
い、前記第2ニューラルネットワークが選択された場合
には該第2ニューラルネットワークに学習させてある
値化基準文字パターンと認識対象文字の2値化文字パタ
ーンとの一致度の計算を行なうことによって前記認識
象文字を認識することを特徴とする。
【0015】第6発明に係る文字認識方法は、第4又は
第5発明において、前記2値化基準文字パターンを複数
のグループに分け、各グループ毎に、それに属する2値
化基準文字パターンを用いて学習させた特定文字ニュー
ラルネットワークをそれぞれ用意しておき、条件を満た
さないと判断した場合、その程度に応じて特定文字ニュ
ーラルネットワークを選択し、その特定文字ニューラル
ネットワークに算出させて得た各一致度を用いて認識
象文字を認識することを特徴とする。
【0016】第7発明に係る文字認識装置は、認識対象
文字を撮像する撮像装置と、得られた文字パターンを2
値化して2値化文字パターンを生成する手段と、生成さ
れた2値化文字パターンと、辞書に予め登録してある複
数の2値化基準文字パターンとの一致度をそれぞれ算出
し、算出された各一致度に基づいて、1つの2値化基準
文字パターンを選定する手段とを備える文字認識装置に
おいて、前記辞書として少なくとも、2値化基準文字パ
ターンが登録してある第1の2値化辞書と、該第1の2
値化辞書に登録してある2値化基準文字パターンのマト
リクスサイズよりも相対的に大きいマトリクスサイズの
2値化基準文字パターンが登録してある第2の2値化
書と、濃淡の基準文字パターンが登録してある濃淡用
書と、前記第1の2値化辞書に登録してある各2値化基
準文字パターンと前記認識対象文字の2値化文字パター
ンとの一致度をそれぞれ算出する手段と、算出された
致度が最も高い第1候補文字の一致度と、該第1候補文
字の次に一致度が高い第2候補文字の一致度とが予め定
められた複数の条件を満たすか否かを判断する手段と、
前記複数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対
象文字を前記第1候補文字であると認識し、前記複数の
条件を満たさないと判断した場合には満たされていない
条件に応じて前記第2の2値化辞書又は濃淡用辞書のい
ずれかを選択する手段とを備え、前記第2の2値化辞書
が選択された場合には該第2の2値化辞書に登録してあ
る2値化基準文字パターンと認識対象文字の2値化文字
パターンとの一致度を計算して1つの2値化基準文字パ
ターンを選定し、前記濃淡用辞書が選択された場合には
該濃淡用辞書に登録してある濃淡の基準文字パターンと
認識対象文字の文字パターンとの一致度を計算して1つ
濃淡の基準文字パターンを選定することによって前記
認識対象文字を認識するようになしてあることを特徴と
する。
【0017】第8発明に係る文字認識装置は、認識対象
文字を撮像する撮像装置と、得られた文字パターンを2
値化して2値化文字パターンを生成する手段と、生成さ
れた2値化文字パターンと複数の2値化基準文字パター
ンとの一致度をそれぞれ算出するニューラルネットワー
クと、算出された各一致度に基づいて、1つの2値化基
準文字パターンを選定する手段とを備える文字認識装置
において、2値化基準文字パターンを用いて学習させた
ニューラルネットワークと、少なくとも、前記ニューラ
ルネットワークの学習に用いた2値化基準文字パターン
のマトリクスサイズよりも相対的に大きいマトリクスサ
イズの2値化基準文字パターンが登録してある2値化
書と、濃淡の基準文字パターンが登録してある濃淡用
書と、前記認識対象文字の2値化文字パターンを前記
ューラルネットワークに与えて一致度をそれぞれ算出
る手段と、算出された一致度が最も高い第1候補文字の
一致度と、該第1候補文字の次に一致度が高い第2候補
文字の一致度とが予め定められた複数の条件を満たすか
否かを判断する手段と、前記複数の条件を満たすと判断
した場合には前記認識対象文字を前記第1候補文字であ
ると認識し、前記複数の条件を満たさないと判断した場
には満たされていない条件に応じて前記2値化辞書
は濃淡用辞書のいずれかを選択する手段とを備え、前記
2値化辞書が選択された場合には該2値化辞書に登録し
てある2値化基準文字パターンと認識対象文字の2値化
文字パターンとの一致度を計算して1つの2値化基準文
字パターンを選定し、前記濃淡用辞書が選択された場合
には該濃淡用辞書に登録してある濃淡の基準文字パター
ンと認識対象文字の文字パターンとの一致度を計算し
1つの濃淡の基準文字パターンを選定することによって
前記認識対象文字を認識するようになしてあることを特
徴とする。
【0018】第9発明に係る文字認識装置は、第7又は
第8発明において、前記複数の条件を満たさないと判断
されて2値化基準文字パターンが登録してある辞書が選
択された場合に、各候補文字の一致度と前記第1候補文
字の一致度との差に基づいて候補文字を算定する手
と、これらの算定された候補文字に対応する2値化基準
文字パターンを前記選択した辞書から読み出し、認識対
象文字の2値化文字パターンと一致度の計算を行なう
段とを備え、計算した一致度に基づいて認識対象文字を
認識するようになしてあることを特徴とする
【0019】第10発明に係る文字認識装置は、認識
象文字を撮像する撮像装置と、得られた文字パターンを
2値化して2値化文字パターンを生成する手段と、生成
された2値化文字パターンと、辞書に予め登録してある
複数の2値化基準文字パターンとの一致度をそれぞれ算
出し、算出された各一致度に基づいて、1つの2値化基
準文字パターンを選定する手段とを備える文字認識装置
において、前記辞書として少なくとも、2値化基準文字
パターンが登録してある2値化辞書と、濃淡の基準文字
パターンを登録してある濃淡用辞書と、前記2値化辞書
に登録してある2値化基準文字パターンのマトリクスサ
イズよりも相対的に大きいマトリクスサイズの2値化基
準文字パターンを用いて学習させたニューラルネットワ
ークと、前記2値化辞書に登録してある各2値化基準文
字パターンと前記認識対象文字の2値化文字パターンと
の一致度をそれぞれ算出する手段と、算出された一致度
最も高い第1候補文字の一致度と、該第1候補文字の
次に一致度が高い第2候補文字の一致度とが予め定めら
れた複数の条件を満たすか否かを判断する手段と、前記
複数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対象文
字を前記第1候補文字であると認識し、前記複数の条件
を満たさないと判断した場合には満たされていない条件
に応じて前記濃淡用辞書又はニューラルネットワーク
いずれかを選択する手段とを備え、前記濃淡用辞書が選
択された場合には該濃淡用辞書に登録してある濃淡の
準文字パターンと認識対象文字の文字パターンとの一致
度を計算して1つの濃淡の基準文字パターンを選定し、
前記ニューラルネットワークが選択された場合には該ニ
ューラルネットワークに学習させてある2値化基準文字
パターンと認識対象文字の2値化文字パターンとの一致
度を計算して1つの2値化基準文字パターンを選定する
ことによって前記認識対象文字を認識するようになして
あることを特徴とする。
【0020】第11発明に係る文字認識装置は、認識
象文字を撮像する撮像装置と、得られた文字パターンを
2値化して2値化文字パターンを生成する手段と、生成
された2値化文字パターンを、複数の2値化基準文字パ
ターンを用いて学習させたニューラルネットワークに与
えて、2値化文字パターンと2値化基準文字パターンと
の一致度をそれぞれ算出させ、算出された各一致度に基
づいて、1つの2値化基準文字パターンを選定する手段
とを備える文字認識装置において、前記ニューラルネッ
トワークとして少なくとも、2値化基準文字パターンを
用いて学習させた第1ニューラルネットワークと、
1ニューラルネットワークの学習に用いた2値化基準文
字パターンのマトリクスサイズよりも相対的に大きいマ
トリクスサイズの2値化基準文字パターンを用いて学習
させた第2ニューラルネットワークと、濃淡の基準文字
パターンが登録してある濃淡用辞書と、前記認識対象文
字の2値化文字パターンを前記第1ニューラルネットワ
ークに与えて一致度をそれぞれ算出する手段と、算出さ
れた一致度が最も高い第1候補文字の一致度と、該第1
候補文字の次に一致度が高い第2候補文字の一致度とが
予め定められた複数の条件を満たすか否かを判断する手
段と、前記複数の条件を満たすと判断した場合には前記
認識対象文字を前記第1候補文字であると認識し、前記
複数の条件を満たさないと判断した場合には満たされて
いない条件に応じて前記濃淡用辞書又は第2ニューラル
ネットワークのいずれかを選択する手段とを備え、前記
濃淡用辞書が選択された場合には該濃淡用辞書に登録し
てある濃淡の基準文字パターンと認識対象文字の文字パ
ターンとの一致度を計算して1つの濃淡の基準文字パタ
ーンを選定し、前記第2ニューラルネットワークが選択
された場合には該第2ニューラルネットワークに学習さ
せてある2値化基準文字パターンと認識対象文字の2値
化文字パターンとの一致度を計算して1つの2値化基準
文字パターンを選定することによって前記認識対象文字
を認識するようになしてあることを特徴とする。
【0021】第12発明に係る文字認識装置は、第10
又は第11発明において、前記2値化基準文字パターン
を複数のグループに分け、各グループ毎に、それに属す
る2値化基準文字パターンを用いて学習させた特定文字
ニューラルネットワークと、条件を満たさないと判断し
た場合、その程度に応じて特定文字ニューラルネットワ
ークを選択する手段とを備え、その特定文字ニューラル
ネットワークに算出させて得た各一致度を用いて認識
象文字を認識するようになしてあることを特徴とする。
【0022】第1,第2,第4,第5,第7,第8,第
10及び第12発明にあっては、複数の基準文字パター
ンが登録してある2値化辞書を複数用意し、各2値化
書には互いに異なるマトリクスサイズの2値化基準文字
パターンを登録しておき、又は、ニューラルネットワー
クを複数用意し、各ニューラルネットワークは互いにマ
トリクスサイズが異なる2値化基準文字パターンを用い
学習させておく。また、2値化前の濃淡画像に対応する
濃淡の基準文字パターンが登録してある濃淡用辞書を用
意しておく。最も小さいマトリクスサイズの2値化基準
文字パターンが登録してある2値化辞書内の各2値化基
準文字パターンと認識対象文字を撮像して得た2値化文
パターンとの一致度をそれぞれ算出する。又は、最も
小さいマトリクスサイズの2値化基準文字パターンを用
いて学習させたニューラルネットワークに2値化基準文
字パターンと認識対象文字を撮像して得た2値化文字パ
ターンとの一致度をそれぞれ算出させる。これによっ
て、一致度を短時間で求めることができる。
【0023】各2値化基準文字パターンにあって、得ら
れた各一致度が高い順に、第1候補,第2候補,…と
し、第1候補の一致度の程度、第1候補の一致度と第2
候補の一致度との差が所定の条件を満たしている場合、
対象文字は第1候補の基準文字パターンであると判断し
て文字認識を終了する。対象文字の状態が良好である場
合、ここまでの操作で文字認識が終了され、短時間で文
字認識を行うことができる。
【0024】一方、第1候補の一致度の程度、第1候補
の一致度と第2候補の一致度との差が所定の条件を満た
していない場合、更に文字認識を行うことによって、文
字認識率を向上させる。更なる文字認識は、より大きな
マトリクスサイズの2値化基準文字パターンが登録して
ある他の2値化辞書、又は、より大きなマトリクスサイ
ズの2値化基準文字パターンを用いて学習させた他のニ
ューラルネットワーク、或いは、濃淡画像に対応する
基準文字パターンが登録してある濃淡用辞書の内か
ら、第1候補の一致度の程度、第1候補の一致度と第2
候補の一致度との差に応じたいずれかの辞書又はニュー
ラルネットワークを選択する。これによって、文字認識
精度を向上させつつ、文字認識速度の低下を可及的に抑
制する。
【0025】第3,第6,第9及び第12発明にあって
は、例えば、第1候補の一致度の程度は条件を満たして
いるが、第1候補の一致度と第2候補の一致度との差が
条件を満たしていない場合、ある程度の文字認識はでき
ているが、部分的な汚れ又は欠け等によって、類似文字
との区別ができないと判断することができる。
【0026】そこで、第1候補と共に、第1候補の一致
度との差が少ない他の候補の2値化基準文字パターンを
指定し、よりマトリクスサイズが大きい2値化基準文字
パターンが登録してある2値化辞書において、指定した
2値化基準文字パターンに対応する2値化基準文字パタ
ーンを特定し、特定した2値化基準文字パターンについ
てのみ、認識対象文字を撮像して得た2値化文字パター
ンとの一致度をそれぞれ算出し、算出した一致度の最も
高いものが認識対象文字であると判断する。
【0027】また、ニューラルネットワークを用いる場
合、2値化基準文字パターンを複数のグループに分け、
各グループ毎に、それに属する2値化基準文字パターン
を用いて学習させた特定文字ニューラルネットワークを
それぞれ用意しておく。そして、前述した条件を満たし
ていないと判断した場合、その程度に応じた特定文字ニ
ューラルネットワークを選択し、その特定文字ニューラ
ルネットワークに算出させて得た各一致度の内、最も高
いものが対象文字であると判断する。これによって、文
字認識率及び認識精度が向上する一方、文字認識速度の
低下を可及的に抑制することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1及び図2は本発明に
係る文字認識装置の構成を示すブロック図であり、図3
〜図8は図1に示した文字認識装置による文字認識手順
を示すフローチャートである。鋼板,鋼管等の被撮像物
Sは搬送装置1によって矢符方向に搬送されるようにな
っており、該被撮像物Sの所定位置にはロット番号又は
製品番号等の認識対象文字が印字してある。被撮像物S
の搬送領域には、被撮像物Sの認識対象文字が印字され
る部分と対向して撮像装置2が設置してあり、該撮像装
置2によって被撮像物Sの認識対象文字が撮像される。
撮像装置2が撮像した文字画像は、アナログ/ディジタ
ル(A/D)変換器3に与えられ、A/D変換器3によ
って所定階調の濃淡画像に変換されて、コンピュータ4
に備えられた中央演算装置(CPU)41によって第1メ
モリ42に与えられ、そこに記憶される(ステップS
1)。
【0029】第1メモリ42に記憶された濃淡画像は2値
化部44によって2値化処理され、得られた2値化画像は
第2メモリ43に与えられてそこに記憶される(ステップ
S2)。文字切り出し部45は第2メモリ43に記憶された
2値化画像を、文字列方向及び文字列方向と直交する方
向に投影して文字切り出し位置を決定し、予め設定した
文字枠となるように各文字を切り出し、切り出した各文
字を前処理部46に与える。
【0030】コンピュータ4は、2値化画像についての
パターンマッチングに用いる第1の2値化辞書である第
1辞書51,第2の2値化辞書である第2辞書52及び第3
辞書53を備えており、各辞書51,52,53には文字の数
(種類)は同じであり、異なるマトリクスサイズ(画素
数)に0又は255 階調で構成した複数の2値化基準文字
パターンが予め登録してある(第1辞書51内の2値化基
準文字パターンのマトリクスサイズ<第2辞書52内の2
値化基準文字パターンのマトリクスサイズ<第3辞書53
内の2値化基準文字パターンのマトリクスサイズ)。ま
た、コンピュータ4は、第1〜第3辞書51〜53とは別
に、濃淡画像についてのパターンマッチングに用いる濃
淡用辞書54を備えており、該濃淡用辞書54には第1〜第
3辞書51〜53に登録した2値化基準文字パターンと同じ
種類であり、第1辞書51内の2値化基準文字パターンの
マトリクスサイズと略同じマトリクスサイズに0〜255
階調で構成した基準文字パターンが登録してある。
【0031】一方、コンピュータ4は、2値化画像につ
いての文字認識を行う第1ニューラルネットワーク61及
び第2ニューラルネットワーク62を備えている。両ニュ
ーラルネットワーク61,62は、出力層のノードの数は2
値化基準文字パターンの数であり、入力層及び隠れ層の
ノードの数は第1ニューラルネットワーク61,第2ニュ
ーラルネットワーク62の順番に多い。この入力層のノー
ドの数が多いほど大きいマトリクスサイズの2値化基準
文字パターンを用いて文字認識を学習させてあり、第1
ニューラルネットワーク61は第1辞書51内の各2値化基
準文字パターンのマトリクスサイズと同じマトリクスサ
イズの2値化基準文字パターンを用いて学習させてあ
り、第2ニューラルネットワーク62は第2辞書52又は第
3辞書53内の2値化基準文字パターンのマトリクスサイ
ズと同じマトリクスサイズの2値化基準文字パターンを
用いて学習させてある。
【0032】更に、コンピュータ4は、これらとは別に
特定文字用ニューラルネットワーク63,63,63を備えて
いる。汚れ及びにじみ等によって文字認識が困難になり
易い特定の文字グループを求めておく。例えば、(0,
3,6,8,9),(1,2,7)及び(5,6)のグ
ループ内の各文字は、汚れ及びにじみ等によって文字認
識が困難になり易い。そこで、(0,3,6,8,9)
のノードからなる出力層を備える特定文字用ニューラル
ネットワーク63と、(1,2,7)のノードからなる出
力層を備える特定文字用ニューラルネットワーク63と、
(5,6)のノードからなる出力層を備える特定文字用
ニューラルネットワーク63とをコンピュータ4に設けて
おく。なお、特定文字用ニューラルネットワーク63,6
3,63の学習に用いた2値化基準文字パターンのマトリ
クスサイズは、第2辞書52内の2値化基準文字パターン
のマトリクスサイズと同じである。
【0033】文字認識の処理を判断する判断部71は、第
1辞書51又は第1ニューラルネットワーク61を選択する
(ステップS3)。なお、第1辞書51及び第1ニューラ
ルネットワーク61のどちらを選択するかは、先行試験の
結果に基づいて判断部71に予め設定しておく。判断部71
が第1辞書51又は第1ニューラルネットワーク61を選択
すると、前処理部46は与えられた文字と第1辞書51内の
2値化基準文字パターン又は第1ニューラルネットワー
ク61の学習に用いた2値化基準文字パターンとを比較で
きるように、切り出した文字の方向,サイズ,線幅等を
正規化する(ステップS4)。そして、ステップS3に
て第1辞書51が選択された場合、パターンマッチング部
50は、正規化された文字と第1辞書51内の各2値化基準
文字パターンとの一致度を次の(1)式によってそれぞ
れ算出し、また、ステップS3にて第1ニューラルネッ
トワーク61が選択された場合、正規化された文字が第1
ニューラルネットワーク61の入力層に与えられ、出力層
の各ノードから各2値化基準文字パターンとの一致度が
それぞれ出力される(ステップS5)。 一致度=(一致した画素の総数)/(2値化基準文字パターン を構成する画素の総数)…(1)
【0034】一致度が算出されると、文字状態特徴量算
出部70は、各2値化基準文字パターンの内、一致度が高
いものから順番に第1候補文字,第2候補文字,…とし
て、第1候補文字の一致度M1 と第2候補文字の一致度
2 との差を算出し(ステップS6)、算出した差(M
1 −M2 )及び第1候補文字の一致度M1 を印字された
認識対象文字の状態特徴量として、判断部71に与える。
判断部71は、第1候補文字の一致度M1 と予め設定され
た第1閾値D1 とを比較し、また第1候補文字の一致度
と第2候補文字の一致度との差(M1 −M2 )と予め設
定された第2閾値D2 とを比較する。
【0035】図9〜図12は図1に示した判断部71による
一致度と第1閾値及び第2閾値との比較結果の一例を示
すグラフであり、縦軸は一致度を、横軸は文字種類をそ
れぞれ示している。図9は第1候補文字(“7”)の一
致度M1 が第1閾値D1 を越えており、第1候補文字の
一致度M1 と第2候補文字(“1”)の一致度M2 との
差(M1 −M2 )が第2閾値D2 を越えている場合を、
図10は第1候補文字の一致度M1 は第1閾値D1 を越え
ていないが、第1候補文字と第2候補文字との差(M1
−M2 )が第2閾値D2 を越えている場合を示してい
る。また、図11は第1候補文字の一致度M1 は第1閾値
1 を越えているが、第1候補文字の一致度と第2候補
文字の一致度との差(M1 −M2 )が第2閾値D2 を越
えていない場合を、図12は第1候補文字の一致度M1
第1閾値D1 を越えておらず、第1候補文字と第2候補
文字との差(M1 −M2 )も第2閾値D2 を越えていな
い場合を示している。
【0036】判断部71は、比較した結果、次の(2)式
かつ(3)式を満足するか否かを判断し(ステップS
7)、満足すると判断した場合(図9参照)、切り出し
た文字は第1候補文字であると決定し(ステップS
8)、その文字に係る認識処理を終了する。 第1候補文字の一致度≧第1閾値 …(2) 第1候補文字の一致度と 第2候補文字の一致度との差≧第2閾値 …(3)
【0037】ステップS7で満足しないと判断した場
合、判断部71は、(3)式を満足するか否かを判断し
(ステップS9)、満足すると判断した場合(図10参
照)、濃淡用辞書54を選択する(ステップS10)と共
に、文字切り出し部45に指令を出し、第1メモリ42に記
憶してある濃淡画像から、第2メモリ43から切り出した
文字に対応する文字を切り出させる(ステップS11)。
濃淡画像から文字が切り出されると、前処理部46は切り
出した文字を正規化し(ステップS12)、パターンマッ
チング部50は、正規化した文字と濃淡用辞書54の各基準
文字パターンの内、前述した第1候補文字に対応する基
準文字パターンとの一致度M11を、次の(4)式に従っ
て算出する(ステップS13)。 一致度={(濃淡用辞書のマトリクスサイズ×最大階調−Σ|マトリクス上 の各座標位置での階調差|)/(濃淡用辞書のマトリクスサイズ ×最大階調)}×100 …(4)
【0038】そして、判断部71は、算出された一致度M
11と予め設定した第3閾値D3 とを比較し(ステップS
14)、一致度M11が第3閾値D3 を越えている場合、切
り出した文字は第1候補文字であると判断し(ステップ
S15)、そうでない場合、不読であると判断し(ステッ
プS16)、出力部75はこれらの結果を出力する。
【0039】ステップS9で、(3)式を満足しないと
判断した場合、判断部71は(2)式を満足するか否かを
判断し(ステップS20)、満足すると判断した場合(図
11参照)、判断部71は、図5に示した如きパターンマッ
チングによる一致度の算出か、又は図6に示した如きニ
ューラルネットワークによる一致度の算出かを選択す
る。なお、パターンマッチング及びニューラルネットワ
ークのどちらを選択するかは先行試験の結果に基づいて
判断部71に予め設定しておく。
【0040】図5の如く、パターンマッチングによって
一致度を算出する場合、判断部71は文字候補算出部72に
指令を与えて後述する如く候補文字を算定させると共
に、第2辞書52を選択する(ステップS21,22)。判断
部71から実行指令が与えられると、文字候補算出部72
は、前述した各候補文字の内、第3候補文字以降の各候
補文字の一致度と第1候補文字の一致度との差をそれぞ
れ求め、求めた各差の値が第2閾値以下であるものを第
1候補文字及び第2候補文字に加えて、更なるパターン
マッチングの候補文字とし、第2辞書52に登録した各2
値化基準文字パターンの内、前述した如く定めた候補文
字と同じ文字を特定する(ステップS23)。
【0041】前処理部46は、第2辞書52の特定された2
値化基準文字パターンと比較できるように、切り出した
文字を正規化し(ステップS24)、パターンマッチング
部50は正規化した文字と特定された2値化基準文字パタ
ーンとの一致度をそれぞれ求める(ステップS25)。そ
して、文字状態特徴量算出部70は新たに求められた第1
候補文字の一致度と第2候補文字の一致度の差を演算し
(ステップS26)、判断部71はその差と第2閾値とを比
較し(ステップS27)、第2閾値以上であると判断する
と、切り出した文字は第1候補文字であると決定する
(ステップS28)。また、判断部71は、ステップS27に
て、第2閾値未満であると判断すると、切り出した文字
は不読であると決定し(ステップS29)、出力部75はこ
れらの結果を出力する。
【0042】図6の如く、ニューラルネットワークによ
って一致度を算出する場合、判断部71は、ステップS21
と同様な操作を行って候補文字を算定し(ステップS3
1)、算定した候補文字が属する文字グループを特定
し、特定した文字グループの文字を認識する特定文字用
ニューラルネットワーク63を選択する(ステップS3
2)。特定文字用ニューラルネットワーク63が選択され
ると、前処理部46は、切り出した文字を特定文字用ニュ
ーラルネットワーク63の学習に用いた2値化基準文字パ
ターンに正規化し(ステップS33)、それを特定文字用
ニューラルネットワーク63の入力層に与える。
【0043】特定文字用ニューラルネットワーク63は特
定文字の一致度を算出し(ステップS34)、それを文字
状態特徴量算出部70に与える。そして、文字状態特徴量
算出部70は新たに求められた第1候補文字の一致度と第
2候補文字の一致度の差を演算し(ステップS35)、判
断部71はその差と第2閾値とを比較し(ステップS3
6)、第2閾値以上であると判断すると、切り出した文
字は第1候補文字であると決定する(ステップS37)。
また、判断部71は、ステップS36にて、第2閾値未満で
あると判断すると、切り出した文字は不読であると決定
し(ステップS38)、出力部75はこれらの結果を出力す
る。
【0044】一方、ステップS20で(2)式を満足しな
いと判断した場合(図12参照)、判断部71は、図7に示
した如きパターンマッチングによる一致度の算出か、又
は図8に示した如きニューラルネットワークによる一致
度の算出かを選択する。なお、パターンマッチング及び
ニューラルネットワークのどちらを選択するかは先行試
験の結果に基づいて判断部71に予め設定しておく。
【0045】図7の如く、パターンマッチングによって
一致度を算出する場合、判断部71は第3辞書53を選択す
る(ステップS41)。このとき、判断部71は第2辞書52
を選択してもよいが、第3辞書53を選択した方が不読と
なる割合が少なくなる。第3辞書53が選択されると、前
処理部46は、第3辞書53内の2値化基準文字パターンと
比較できるように、第2メモリ43から切り出した文字を
正規化し(ステップS42)、パターンマッチング部50
は、正規化された文字と各2値化基準文字パターンとの
一致度をそれぞれ求める(ステップS43)。文字状態特
徴量算出部70は、第1候補文字の一致度,及び第1候補
文字の一致度と第2候補文字の一致度との差を演算し
(ステップS44)、判断部71は(2)式かつ(3)式を
満足するか否かを判断する(ステップS45)、両式を満
足する場合、判断部71は切り出した文字は第1候補文字
であると決定し(ステップS46)、満足しない場合、切
り出した文字は不読であると決定する(ステップS4
7)。そして、出力部75はこれらの結果を出力する。
【0046】図8の如く、ニューラルネットワークによ
って一致度を算出する場合、判断部71は、第2ニューラ
ルネットワーク62を選択する。第2ニューラルネットワ
ーク62が選択されると、前処理部46は切り出した文字を
第2ニューラルネットワーク62の学習に用いた2値化基
準文字パターンに正規化し、それを第2ニューラルネッ
トワーク62の入力層に与え、第2ニューラルネットワー
ク62は各一致度を求めて(ステップS53)、それを文字
状態特徴量算出部70に与える。文字状態特徴量算出部70
は与えられた一致度に基づいて、第1候補文字の一致度
と第2候補文字の一致度との差を演算し(ステップS5
4)、判断部71は演算された一致度の差が(2)式かつ
(3)式を満足するか否かを判断する(ステップS5
5)。そして、判断部71は、(2)式かつ(3)式を満
足する場合、切り出した文字は第1候補文字であると決
定し(ステップS56)、満足しない場合、不読であると
決定する(ステップS57)。そして、出力部75はこれら
の結果を出力する。
【0047】
【発明の効果】第1,第2,第4,第5,第7,第8,
第10及び第11発明にあっては、最も小さいマトリク
スサイズの2値化基準文字パターンが登録してある2値
辞書、又は最も小さいマトリクスサイズの2値化基準
文字パターンで学習させたニューラルネットワークを用
いて算出した一致度が所定の条件を満たしていない場
合、より大きいマトリクスサイズの2値化基準文字パタ
ーンが登録してある2値化辞書、又はより大きいマトリ
クスサイズの2値化基準文字パターンで学習させたニュ
ーラルネットワーク、或いは撮像して得た文字パターン
に対応する濃淡の基準文字パターンが登録してある濃淡
辞書から、条件を満たしていない程度に応じた辞書又
はニューラルネットワークを選択して一致度を算出する
ため、文字認識率及び文字認識精度が向上する一方、文
字認識速度の低下が抑制される。
【0048】第3及び第9発明にあっては、最も小さい
マトリクスサイズの2値化基準文字パターンが登録して
ある2値化辞書又は最も小さいマトリクスサイズの2値
化基準文字パターンにて学習させたニューラルネットワ
ークを用いて算出した一致度が所定の条件を満たしてい
ない場合、一致度に基づいて、より大きいサイズの基準
文字パターンが登録してある2値化辞書内の候補文字を
特定し特定した基準文字パターンについてのみ、一致度
を算出するため、文字認識速度の低下を可及的に抑制し
つつ、文字認識率及び文字認識精度が向上する。
【0049】第6及び第12発明にあっては、最も小さ
いマトリクスサイズの2値化基準文字パターンが登録し
てある2値化辞書又は最も小さいマトリクスサイズの2
値化基準文字パターンにて学習させたニューラルネット
ワークを用いて算出した一致度が所定の条件を満たして
いない場合、グループ分けした2値化基準文字パターン
を用いて学習させた各特定文字ニューラルネットワーク
の内から、その程度に応じた特定文字ニューラルネット
ワークを選択して一致度を算出するため、文字認識速度
の低下を可及的に抑制しつつ、文字認識率及び文字認識
精度が向上する等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る文字認識装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明に係る文字認識装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1に示した文字認識装置による文字認識手順
を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した文字認識装置による文字認識手順
を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した文字認識装置による文字認識手順
を示すフローチャートである。
【図6】図1に示した文字認識装置による文字認識手順
を示すフローチャートである。
【図7】図1に示した文字認識装置による文字認識手順
を示すフローチャートである。
【図8】図1に示した文字認識装置による文字認識手順
を示すフローチャートである。
【図9】図1に示した判断部による一致度と第1閾値及
び第2閾値との比較結果の一例を示すグラフである。
【図10】図1に示した判断部による一致度と第1閾値
及び第2閾値との比較結果の一例を示すグラフである。
【図11】図1に示した判断部による一致度と第1閾値
及び第2閾値との比較結果の一例を示すグラフである。
【図12】図1に示した判断部による一致度と第1閾値
及び第2閾値との比較結果の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
2 撮像装置 4 コンピュータ 42 第1メモリ 43 第2メモリ 50 パターンマッチング部 51 第1辞書 52 第2辞書 53 第3辞書 54 濃淡用辞書 61 第1ニューラルネットワーク 62 第2ニューラルネットワーク 63 特定文字用ニューラルネットワーク 70 文字状態特徴量算出部 71 判断部 72 文字候補算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000001199 株式会社神戸製鋼所 兵庫県神戸市中央区脇浜町1丁目3番18 号 (73)特許権者 390023928 日立エンジニアリング株式会社 茨城県日立市幸町3丁目2番1号 (72)発明者 安達 祐二 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 橋本 和樹 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 大槻 幸平 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 橋詰 基 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 高橋 暢 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (72)発明者 長谷川 裕之 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所内 (72)発明者 後藤 仁 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立 エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−272904(JP,A) 特開 平8−129610(JP,A) 特開 平6−20098(JP,A) 特開 平3−171275(JP,A) 特開 昭59−43480(JP,A) 特開 昭58−176698(JP,A) 特開 昭58−123172(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/62 - 9/68 JICSTファイル(JOIS)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 認識対象文字を撮像して得られた文字パ
    ターンを2値化して2値化文字パターンを生成し、その
    2値化文字パターンと、辞書に予め登録してある複数の
    2値化基準文字パターンとの一致度をそれぞれ算出し、
    算出された各一致度に基づいて、1つの2値化基準文字
    パターンを選定することによって認識対象文字を認識す
    る方法において、 前記辞書として少なくとも、2値化基準文字パターンを
    登録してある第1の2値化辞書と、該第1の2値化辞書
    に登録してある2値化基準文字パターンのマトリクスサ
    イズよりも相対的に大きいマトリクスサイズの2値化基
    準文字パターンを登録してある第2の2値化辞書と、濃
    淡の基準文字パターンを登録してある濃淡用辞書とを用
    意し、 前記 第1の2値化辞書に登録してある各2値化基準文字
    パターンと前記認識対象文字の2値化文字パターンとの
    一致度をそれぞれ算出し、算出された 一致度が最も高い第1候補文字の一致度と、
    該第1候補文字の次に一致度が高い第2候補文字の一致
    度とが予め定められた複数の条件を満たすか否かを判断
    し、前記複数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対
    象文字を前記第1候補文字であると認識し、 前記複数の 条件を満たさないと判断した場合には満たさ
    れていない条件に応じて前記第2の2値化辞書又は濃淡
    辞書のいずれかを選択し、前記 第2の2値化辞書が選択された場合には該第2の2
    値化辞書に登録してある2値化基準文字パターンと認識
    対象文字の2値化文字パターンとの一致度の計算を行
    い、前記濃淡用辞書が選択された場合には該濃淡用辞書
    に登録してある濃淡の基準文字パターンと認識対象文字
    の文字パターンとの一致度の計算を行なうことによって
    前記認識対象文字を認識することを特徴とする文字認識
    方法。
  2. 【請求項2】 認識対象文字を撮像して得られた文字パ
    ターンを2値化して2値化文字パターンを生成し、その
    2値化文字パターンを、複数の2値化基準文字パターン
    を用いて学習させたニューラルネットワークに与えて、
    2値化文字パターンと2値化基準文字パターンとの一致
    度をそれぞれ算出させ、算出された各一致度に基づい
    て、1つの2値化基準文字パターンを選定することによ
    って認識対象文字を認識する方法において、 前記ニューラルネットワーク2値化基準文字パターン
    を用いて学習させておき、少なくとも、前記 ニューラルネットワークの学習に用い
    た2値化基準文字パターンのマトリクスサイズよりも相
    対的に大きいマトリクスサイズの2値化基準文字パター
    ンが登録してある2値化辞書と、濃淡の基準文字パター
    ンが登録してある濃淡用辞書を用意しておき、 前記認識対象文字の2値化文字パターンをニューラルネ
    ットワークに与えて一致度をそれぞれ算出させ、算出された 一致度が最も高い第1候補文字の一致度と、
    該第1候補文字の次に一致度が高い第2候補文字の一致
    度とが予め定められた複数の条件を満たすか否かを判断
    し、前記複数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対
    象文字を前記第1候補文字であると認識し、 前記複数の 条件を満たさないと判断した場合には満たさ
    れていない条件に応じて前記2値化辞書又は濃淡用辞書
    のいずれかを選択し、前記2値化 辞書が選択された場合には該2値化辞書に登
    録してある2値化基準文字パターンと認識対象文字の2
    値化文字パターンとの一致度の計算を行い、前記濃淡用
    辞書が選択された場合には該濃淡用辞書に登録してある
    濃淡の基準文字パターンと認識対象文字の文字パターン
    との一致度の計算を行なうことによって前記認識対象文
    字を認識することを特徴とする文字認識方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の条件を満たさないと判断して
    2値化基準文字パターンが登録してある辞書が選択され
    た場合は、 各候補文字の一致度と前記第1候補文字の一致度との差
    に基づいて候補文字を算定し、 これらの算定された候補文字に対応する2値化基準文字
    パターンを前記選択し た辞書から読み出し、認識対象文
    字の2値化文字パターンと一致度の計算を行なうことに
    より認識 対象文字を認識することを特徴とする請求項1
    又は2記載の文字認識方法。
  4. 【請求項4】 認識対象文字を撮像して得られた文字パ
    ターンを2値化して2値化文字パターンを生成し、その
    2値化文字パターンと、辞書に予め登録してある複数の
    2値化基準文字パターンとの一致度をそれぞれ算出し、
    算出された各一致度に基づいて、1つの2値化基準文字
    パターンを選定することによって認識対象文字を認識す
    る方法において、 前記辞書として少なくとも、2値化基準文字パターンを
    登録してある2値化辞書と、濃淡の基準文字パターンを
    登録してある濃淡用辞書と、前記2値化辞書に登録して
    ある2値化基準文字パターンのマトリクスサイズより
    相対的に大きいマトリクスサイズの2値化基準文字パタ
    ーンを用いて学習させたニューラルネットワークを用
    意し、前記2値化辞書に登録してある 各2値化基準文字パター
    ンと前記認識対象文字の2値化文字パターンとの一致度
    をそれぞれ算出し、算出された 一致度が最も高い第1候補文字の一致度と、
    該第1候補文字の次に一致度が高い第2候補文字の一致
    度とが予め定められた複数の条件を満たすか否かを判断
    し、前記複数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対
    象文字を前記第1候補文字であると認識し、 前記複数の 条件を満たさないと判断した場合には満たさ
    れていない条件に応じて前記濃淡用辞書又はニューラル
    ネットワークのいずれかを選択し、前記濃淡用 辞書が選択された場合には該濃淡用辞書に登
    録してある濃淡の基準文字パターンと認識対象文字の文
    字パターンとの一致度の計算を行い、前記ニューラルネ
    ットワークが選択された場合には該ニューラルネットワ
    ークに学習させてある2値化基準文字パターンと認識対
    象文字の2値化文字パターンとの一致度の計算を行なう
    ことによって前記認識対象文字を認識することを特徴と
    する文字認識方法。
  5. 【請求項5】 認識対象文字を撮像して得られた文字パ
    ターンを2値化して2値化文字パターンを生成し、その
    2値化文字パターンを、複数の2値化基準文字パターン
    を用いて学習させたニューラルネットワークに与えて、
    2値化文字パターンと2値化基準文字パターンとの一致
    度をそれぞれ算出させ、算出された各一致度に基づい
    て、1つの2値化基準文字パターンを選定することによ
    って認識対象文字を認識する方法において、 前記ニューラルネットワークとして少なくとも、2値化
    基準文字パターンを用いて学習させた第1ニューラルネ
    ットワーク及び該第1ニューラルネットワークの学習に
    用いた2値化基準文字パターンのマトリクスサイズより
    も相対的に大きいマトリクスサイズの2値化基準文字パ
    ターンを用いて学習させた第2ニューラルネットワーク
    と、濃淡の基準文字パターンが登録してある濃淡用辞書
    とを用意しておき、 前記認識対象文字の2値化文字パターンを前記第1ニュ
    ーラルネットワークに与えて一致度をそれぞれ算出さ
    せ、算出された 一致度が最も高い第1候補文字の一致度と、
    該第1候補文字の次に一致度が高い第2候補文字の一致
    度とが予め定められた複数の条件を満たすか否かを判断
    し、前記複数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対
    象文字を前記第1候補文字であると認識し、 前記複数の 条件を満たさないと判断した場合には満たさ
    れていない条件に応じて前記濃淡用辞書又は第2ニュー
    ラルネットワークのいずれかを選択し、前記濃淡用 辞書が選択された場合には該濃淡用辞書に登
    録してある濃淡の基準文字パターンと認識対象文字の文
    字パターンとの一致度の計算を行ない、前記第2ニュー
    ラルネットワークが選択された場合には該第2ニューラ
    ルネットワークに学習させてある2値化基準文字パター
    と認識対象文字の2値化文字パターンとの一致度の計
    算を行なうことによって前記認識対象文字を認識するこ
    とを特徴とする文字認識方法。
  6. 【請求項6】 前記2値化基準文字パターンを複数のグ
    ループに分け、各グループ毎に、それに属する2値化基
    準文字パターンを用いて学習させた特定文字ニューラル
    ネットワークをそれぞれ用意しておき、条件を満たさな
    いと判断した場合、その程度に応じて特定文字ニューラ
    ルネットワークを選択し、その特定文字ニューラルネッ
    トワークに算出させて得た各一致度を用いて認識対象文
    字を認識する請求項4又は5記載の文字認識方法。
  7. 【請求項7】 認識対象文字を撮像する撮像装置と、得
    られた文字パターンを2値化して2値化文字パターンを
    生成する手段と、生成された2値化文字パターンと、辞
    書に予め登録してある複数の2値化基準文字パターンと
    の一致度をそれぞれ算出し、算出された各一致度に基づ
    いて、1つの2値化基準文字パターンを選定する手段と
    を備える文字認識装置において、前記辞書として少なくとも、 2値化基準文字パターンが
    登録してある第1の2値化辞書と、該第1の2値化辞書
    に登録してある2値化基準文字パターンのマトリクスサ
    イズよりも相対的に大きいマトリクスサイズの2値化
    準文字パターンが登録してある第2の2値化辞書と、
    淡の基準文字パターンが登録してある濃淡用辞書と、前記 第1の2値化辞書に登録してある各2値化基準文字
    パターンと前記認識対象文字の2値化文字パターンとの
    一致度をそれぞれ算出する手段と、算出された 一致度が最も高い第1候補文字の一致度と、
    該第1候補文字の次に一致度が高い第2候補文字の一致
    度とが予め定められた複数の条件を満たすか否かを判断
    する手段と、前記複数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対
    象文字を前記第1候補文字であると認識し、前記複数の
    条件を満たさないと判断した場合には満たされていない
    条件に応じて前記第2の2値化辞書又は濃淡用辞書のい
    ずれかを選択する手段とを備え、前記 第2の2値化辞書が選択された場合には該第2の2
    値化辞書に登録してある2値化基準文字パターンと認識
    対象文字の2値化文字パターンとの一致度を計算して1
    つの2値化基準文字パターンを選定し、前記濃淡用辞書
    が選択された場合には該濃淡用辞書に登録してある濃淡
    の基準文字パターンと認識対象文字の文字パターンとの
    一致度を計算して1つの濃淡の基準文字パターンを選定
    することによって前記認識対象文字を認識するようにな
    してあることを特徴とする文字認識装置。
  8. 【請求項8】 認識対象文字を撮像する撮像装置と、得
    られた文字パターンを2値化して2値化文字パターンを
    生成する手段と、生成された2値化文字パターンと複数
    の2値化基準文字パターンとの一致度をそれぞれ算出す
    るニューラルネットワークと、算出された各一致度に基
    づいて、1つの2値化基準文字パターンを選定する手段
    とを備える文字認識装置において、2値化 基準文字パターンを用いて学習させたニューラル
    ネットワークと、少なくとも、前記 ニューラルネットワークの学習に用い
    た2値化基準文字パターンのマトリクスサイズよりも相
    対的に大きいマトリクスサイズの2値化基準文字パター
    ンが登録してある2値化辞書と、濃淡の基準文字パター
    ンが登録してある濃淡用辞書と、 前記認識対象文字の2値化文字パターンを前記ニューラ
    ルネットワークに与えて一致度をそれぞれ算出する手段
    と、 算出された 一致度が最も高い第1候補文字の一致度と、
    該第1候補文字の次に一致度が高い第2候補文字の一致
    度とが予め定められた複数の条件を満たすか否かを判断
    する手段と、前記複数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対
    象文字を前記第1候補文字であると認識し、前記複数の
    条件を満たさないと判断した場合には満たされていない
    条件に応じて前記2値化辞書又は濃淡用辞書のいずれか
    を選択する手段とを備え、前記2値化 辞書が選択された場合には該2値化辞書に登
    録してある2値化基準文字パターンと認識対象文字の2
    値化文字パターンとの一致度を計算して1つの2値化基
    準文字パターンを選定し、前記濃淡用辞書が選択された
    場合には該濃淡用辞書に登録してある濃淡の基準文字パ
    ターンと認識対象文字の文字パターンとの一致度を計算
    て1つの濃淡の基準文字パターンを選定することによ
    って前記認識対象文字を認識するようになしてあること
    を特徴とする文字認識装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の条件を満たさないと判断され
    2値化基準文字パターンが登録してある辞書が選択さ
    れた場合に、各候補文字の一致度と前記第1 候補文字の
    一致度との差に基づいて候補文字を算定する手段と、これらの算定された候補文字に対応する2値化基準文字
    パターンを前記選択した辞書から読み出し、認識対象文
    字の2値化文字パターンと一致度の計算を行なう手段と
    を備え、 計算した一致度に基づいて認識 対象文字を認識するよう
    になしてあることを特徴とする請求項7又は8記載の文
    字認識装置。
  10. 【請求項10】 認識対象文字を撮像する撮像装置と、
    得られた文字パターンを2値化して2値化文字パターン
    を生成する手段と、生成された2値化文字パターンと、
    辞書に予め登録してある複数の2値化基準文字パターン
    との一致度をそれぞれ算出し、算出された各一致度に基
    づいて、1つの2値化基準文字パターンを選定する手段
    とを備える文字認識装置において、前記辞書として少なくとも、 2値化基準文字パターンが
    登録してある2値化辞書と、濃淡の基準文字パターンを
    登録してある濃淡用辞書と、前記2値化辞書に登録してある 2値化基準文字パターン
    のマトリクスサイズよりも相対的に大きいマトリクスサ
    イズの2値化基準文字パターンを用いて学習させたニュ
    ーラルネットワークと、前記2値化辞書に登録してある 各2値化基準文字パター
    ンと前記認識対象文字の2値化文字パターンとの一致度
    をそれぞれ算出する手段と、算出された 一致度が最も高い第1候補文字の一致度と、
    該第1候補文字の次に一致度が高い第2候補文字の一致
    度とが予め定められた複数の条件を満たすか否かを判断
    する手段と、前記複数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対
    象文字を前記第1候補文字であると認識し、前記複数の
    条件を満たさないと判断した場合には満たされていない
    条件に応じて前記濃淡用辞書又はニューラルネットワー
    のいずれかを選択する手段とを備え、前記濃淡用 辞書が選択された場合には該濃淡用辞書に登
    録してある濃淡の基準文字パターンと認識対象文字の文
    字パターンとの一致度を計算して1つの濃淡の 基準文字
    パターンを選定し、前記ニューラルネットワークが選択
    された場合には該ニューラルネットワークに学習させて
    ある2値化基準文字パターンと認識対象文字の2値化文
    字パターンとの一致度を計算して1つの2値化基準文字
    パターンを選定することによって前記認識対象文字を認
    識するようになしてあることを特徴とする文字認識装
    置。
  11. 【請求項11】 認識対象文字を撮像する撮像装置と、
    得られた文字パターンを2値化して2値化文字パターン
    を生成する手段と、生成された2値化文字パターンを、
    複数の2値化基準文字パターンを用いて学習させたニュ
    ーラルネットワークに与えて、2値化文字パターンと2
    値化基準文字パターンとの一致度をそれぞれ算出させ、
    算出された各一致度に基づいて、1つの2値化基準文字
    パターンを選定する手段とを備える文字認識装置におい
    て、前記ニューラルネットワークとして少なくとも、 2値化
    基準文字パターンを用いて学習させた第1ニューラルネ
    ットワークと、第1ニューラルネットワークの学習に
    用いた2値化基準文字パターンのマトリクスサイズより
    も相対的に大きいマトリクスサイズの2値化基準文字パ
    ターンを用いて学習させた第2ニューラルネットワーク
    と、濃淡の 基準文字パターンが登録してある濃淡用辞書と、 前記認識対象文字の2値化文字パターンを前記第1ニュ
    ーラルネットワークに与えて一致度をそれぞれ算出する
    手段と、 算出された 一致度が最も高い第1候補文字の一致度と、
    該第1候補文字の次に一致度が高い第2候補文字の一致
    度とが予め定められた複数の条件を満たすか否かを判断
    する手段と、前記複数の条件を満たすと判断した場合には前記認識対
    象文字を前記第1候補文字であると認識し、前記複数の
    条件を満たさないと判断した場合には満たされていない
    条件に応じて前記濃淡用辞書又は第2ニューラルネット
    ワークのいずれかを選択する手段とを備え、前記濃淡用 辞書が選択された場合には該濃淡用辞書に登
    録してある濃淡の基準文字パターンと認識対象文字の文
    字パターンとの一致度を計算して1つの濃淡の 基準文字
    パターンを選定し、前記第2ニューラルネットワークが
    選択された場合には該第2ニューラルネットワークに学
    習させてある2値化基準文字パターンと認識対象文字の
    2値化文字パターンとの一致度を計算して1つの2値化
    基準文字パターンを選定することによって前記認識対象
    文字を認識するようになしてあることを特徴とする文字
    認識装置。
  12. 【請求項12】 前記2値化基準文字パターンを複数の
    グループに分け、各グループ毎に、それに属する2値化
    基準文字パターンを用いて学習させた特定文字ニューラ
    ルネットワークと、条件を満たさないと判断した場合、
    その程度に応じて特定文字ニューラルネットワークを選
    択する手段とを備え、その特定文字ニューラルネットワ
    ークに算出させて得た各一致度を用いて認識対象文字を
    認識するようになしてあることを特徴とする請求項10
    又は11記載の文字認識装置。
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