JP3170365U - 散粉装置 - Google Patents

Abstract

【課題】空間内のあらゆる部材の表面に殺虫剤微粉を付着させることができる散粉器を提供する。【解決手段】細管を通して圧縮空気を噴出させながら該細管に継がれた側管から微粉状の殺虫剤を吸い込ませることにより、空気と殺虫剤との混合物が細管先端から噴出するようにした。【選択図】図１

Description

本考案は、微粉状の殺虫剤を散布する装置に関するものである。

天井裏、壁内部、屋根裏のように人の入りにくい空間で活動する家屋害虫を駆除するには、該空間の開口部から微粉状の殺虫剤を吹き込み、該空間中に存在するあらゆる部材表面に薄く均一に付着させるとよい。

散粉技術は、人やペットに寄生する害虫駆除のため、あるいは、農作物の病虫害対策として古くから実施されており、関連する技術文献、特許文献等は多数存在するが、小さい開口部から微粉状殺虫剤を散布し、複雑な空間内のあらゆる表面を処理できる技術は見当たらない。

本考案は、空間内部に向けて空気と殺虫剤微粉との混合物を吹き込むことにより前述の課題を解決しようとするものである。

本考案は細管を通して圧縮空気を噴出すると同時に、細管に継がれた側管から微粉状の殺虫剤を吸い込ませることにより、空気と殺虫剤との混合物が細管先端から噴出するように設計された装置である。

本考案の散粉器により細管を通して噴出する殺虫剤粉末と空気の混合物は、噴出直後は直線的に進み、失速するにつれて四方に広がり、最終的には周囲のあらゆる材質の表面に付着する。

本考案の散粉器の一実施例を示す模式図である。

圧縮空気の供給源はコンプレッサーまたは圧力調整弁付きの圧縮空気容器である。圧縮空気は噴射弁を経由し細管内を高速で流れ、細管先端から噴出する。この際、細管内を高速で流れる空気は側管から殺虫剤粉末を吸い込み、細管先端から殺虫剤微粉と空気の混合物が噴出する。ノズル先端にビニールチューブを装着し、該チューブの向きを変えることにより、噴射方向を選択することもできる。

以下、添付図面に従って、一実施例を説明する。１は細管（散粉ノズル）で内径５ｍｍの金属製である。２は側管で、細管１の先端から約２００ｍｍの位置で細管に１に結合されている。側管２の末端には長さ約５０センチのシリコーンチューブ４が装着され、チューブ４の他端は、殺虫剤微粉５の入った容器６の底部に達している。殺虫剤微粉の一例として、２００メッシュの篩を９０％以上通過するホウ酸粉末が上げられる。

３は噴射弁であり、耐圧ウレタンホースを介してコンプレッサー（最高圧力７．０気圧）に結合されている。噴射弁３を開くと、殺虫剤微粉は細管１に吸い込まれ、細管先端から空気と混合して噴出する。

本考案の散粉器を用いれば、屋根裏、壁内部、天井裏などに生息する害虫を効果的に駆除できる。

１ 金属製細管（散粉ノズル）
２ 側管
３ 噴射弁
４ ビニールチューブ
５ 殺虫剤微粉
６ 殺虫剤容器

Claims (1)

1. 細管を通して圧縮空気を噴出すると同時に該細管に継がれた側管から微粉状の殺虫剤を吸い込ませることにより、空気と殺虫剤との混合物が細管先端から噴出することを特徴とする散粉器

Images