JP3170364U - 立体仕掛けの名刺および印刷物 - Google Patents

Abstract

【課題】加工の手間を減らし、名刺１枚の厚さで保管に利便性をもたせながらも、名刺を渡した相手に意外性、注視性、興趣性を高め、使用者への直感的な好印象を与えせしめうる立体的な名刺を提供する。【解決手段】名刺の肖像部分に切り抜きスリット３−ａを入れ、必要な場合は、飛び出し表示片３−ｂを、裏側１−ａから指で押して、表側１−ｂに起き上げ、固定したければ谷折り目４で折り曲げて置くことにより、立体的な肖像を形成できるようにして名刺を構成する。【選択図】図１

Description

本考案は、主として名刺、さらに詳しくは名刺の使用者の顔写真や似顔絵、任意の絵柄や写真、意匠デザインの輪郭を一部切り抜いた名刺に関するものである。

従来から名刺に付加価値を付与すべく、単に氏名、住所、会社名、役職などを表示するだけでなく、カラフルなデザインとしたり、更には、例えば実用新安登録第３０２０３８４号、第３１４６２７６号、３１３３３１３号に開示されるように、氏名が表示される人物の顔を絵や写真で表示したり、立体化するなど、様々なアイデアが盛り込まれた名刺が種々提案されている。

実用新安登録第３０２０３８４号公報 特開平９−２６３０７７号公報 実用新安登録第３１４６２７６号公報 特開平９−２６３０７７号公報

顔を名刺に載せた［特許文献１］実用新安登録第３０２０３８４号、顔を２つ折りの名刺で飛び出す仕組みで立体化した［特許文献２］実用新安登録第３１４６２７６号や、［特許文献３］実用新安登録第３１４６２７６号、さらに名刺上の意匠を完全に切り抜いて開口させた［特許文献４］特開平９−２６３０７７号と、名刺上の使用者の顔にインパクトを与える表現には、立体的な加工について複雑な断裁加工や、糊付け加工の手間がかかりすぎるとともに、２つ折りの立体名刺では、通常の１枚の名刺よりも、厚さが厚くなって保管するには不便であった。

本考案は、前記したような弊害をなくすため、加工の手間を減らし、名刺１枚の厚さで保管に利便性をもたせながらも、名刺を渡した相手に意外性、注視性、興趣性を高め、使用者への直感的な好印象を与えせしめうる立体的な名刺を提供する事にある。

そこで、本考案は上記目的を達成するために、次のような構成にしている。即ち、通常の名刺の表面に表示事項（会社名、氏名等）と共に使用者の肖像を同時に印刷をした後、肖像部分の左右と頭上部分を切り込み、胴部分は切らずに残す。残された胴部分を手前に折り曲げる事によって立ち上がり状態ないし起き上がり状態となる飛び出し表示片が設けられる。

この名刺上の肖像の立体化を、より簡便に創作する事により、注意喚起力、印象力を高め、従来の一般的な名刺との差別化、個性化が可能となる。また立体化の工程は、従来の名刺に切り込みを入れるだけである。かつ保管面では、従来通りの１枚だけの名刺である為、厚さに困難が無く従来通りの名刺保管が可能である。

名刺本体（１）には、会社名、名前等の名刺表示事項（２）と肖像（３）を印刷する。肖像に切り抜きスリット（３−ａ）をいれる。通常はこのまま１枚の名刺として利用できる。肖像を立体として利用したい場合は、飛び出し表示片（３−ｂ）を、名刺の裏側（１−ａ）から名刺の表側（１−ｂ）に指で押す。打ち抜き部（３−ｃ）が開口した状態となり、飛び出し表示片（３−ｂ）が起き上がる。さらに、起き上がった状態を固定したい場合は、谷折り目（４）を任意に折り曲げると、容易に固定でき、そのまま手の上や机の上に置くなどして、名刺を立体的に展示でき印象的に外観せしめ得るものとなる。上記の名刺にあっては、その名刺の本人の名前等の情報とその人の顔を一致して認識する事ができ、受け取った人の記憶に強く印象づけることができる。

１…名刺本体
１−ａ…裏側
１−ｂ…表側
２…名刺表示事項
３…肖像
３−ａ…切り抜きスリット
３−ｂ…飛び出し表示片
３−ｃ…打ち抜き部
４…谷折り目

Claims (1)

1. 名刺の表面に会社名、名前等と共に名刺使用者の肖像を印刷してなる名刺において、肖像部分の上部を切り抜き、残された胴部分を折り曲げ、引き起こして、肖像部分を立体的に形成してなることを特徴とする名刺。

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