JP3169115B2 - 酸素濃度計測方法及び計測装置 - Google Patents

酸素濃度計測方法及び計測装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス中の酸素濃度を計
測する方法及びそのための装置、特に高濃度の酸素濃度
の計測に適した計測方法、及び計測装置を提供すること
を目的とする。
【0002】
【従来の技術】酸素イオン伝導体を挟んで配置された電
極に監視電圧を印加し、そのときの限界電流値を基に酸
素濃度値を得る酸素濃度計測方法は、特開平3−267
752号公報等で知られている。これら酸素濃度計測方
法に用いられているセンサの1つの例を図5に示す。図
5中、酸素イオン伝導体であるジルコニア膜11を挟ん
でそれぞれ微細孔を有する電極12及び電極13が配置
されていて、多孔板14を介して設けられたヒーター1
5によって、ジルコニア膜1の酸素イオン伝導に適した
温度に加熱されている。
【0003】電極12を正極とし、電極13を陰極とし
て電圧が印加されると、電極13付近の酸素ガスがイオ
ン化して酸素イオンとなる。この酸素イオンはジルコニ
ア膜中を伝導し、電極12付近で再度酸素ガスとなるた
め、酸素は図中矢印の方向に移動する(この作用を「酸
素ポンプ作用」と云う)。
【0004】このようなセンサの陰極を様々な混合比の
酸素窒素混合ガス雰囲気下に置いたときの、電流電圧特
性の例を図6に示した。図6より、このセンサに置いて
は印加電圧を1〜1.5V程度の範囲に設定すること
で、酸素濃度応答性の良い出力(電流値)が得られるこ
とが判る。
【0005】このように電極に印加する電圧(以下、
「監視電圧」と記載する)を適当な範囲に設定すること
により、酸素イオンの伝導する量、即ち、センサに流れ
る電流値(以下「限界電流値」と記載する)は、そのセ
ンサの陰極に接するガス中の酸素濃度に比例する。
【0006】なお、上記のような酸素イオン伝導体を用
いるセンサは、長期間の通電によって劣化する。即ち、
電極自体の劣化、及び電極と酸素イオン伝導体との界面
抵抗の増加が生じる。特に計測対象ガスが高濃度の酸素
を含むガスの場合に劣化が激しくなる。酸素濃度が高い
場合、センサの検出部に流れる電流密度が高く、また、
電極付近における酸素分子のイオン化及び酸素イオンの
酸素分子化によって生じる電極の多孔質化が早く進むこ
とによるものと考えられている。このような劣化を防止
し、特に高濃度の酸素を含むガスを安定して計測するた
めの手段を講じる必要があった。
【0007】なお、前記特開平3−267752号公報
に記載の技術ではセンサ感度を補正する手段を有するこ
とで経時変化による感度の変化を補正していた。しか
し、この方法は、酸素濃度の極端に低い燃焼排ガス中の
酸素濃度計測を対象としたものであって、酸素吸入器等
で使用されている酸素発生装置等へは容易には応用でき
ない。また、この従来の方法は、計測装置全体を複雑か
つ高価なものとするが、センサ自体の寿命を長くするも
のではなく、一時的な延命手段にしか過ぎず、特に酸素
濃度が高いガスを計測対象ガスとした場合にはその効果
は極めて少ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸素濃度を
長期間安定して計測できる方法、及び、長期間の使用に
耐える信頼性の高い酸素濃度計測装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題点を
解決するため、本発明の酸素濃度計測方法は、加熱を要
する酸素イオン伝導体を挟んで配置された電極に監視電
圧を印加し、そのときの限界電流値を基に酸素濃度値を
得る酸素濃度計測方法において、酸素イオン伝導体の加
熱開始を検知し、その後所定時間が経過した後に断続的
な監視電圧印加を開始させる構成を有する。
【0010】また、本発明の酸素濃度計測装置は、加熱
を要する酸素イオン伝導体を挟んで配置された電極に監
視電圧を印加し、そのときの限界電流値を基に酸素濃度
値を得る酸素濃度計測装置において、図1の基本構成図
に示すように、センサ1の検出部1bの電極に監視電圧
を印加する電源2と、監視電圧を断続的に印加させる断
続手段3と、監視電圧印加時の限界電流値を測定する電
流測定手段4と、その限界電流値を基に計測対象ガスの
酸素濃度値を算出する演算手段5と、酸素イオン伝導体
の加熱開始を検知しその後所定時間が経過した後に監視
電圧印加を開始させる遅延手段6とを構成として有す
る。
【0011】ここで前記演算手段5が、監視電圧印加開
始から一定時間後に計測した限界電流値を基に計測対象
ガスの酸素濃度値を得るものであると、電圧印加直後の
限界電流値の立ち上がり時の変化による、表示値のふら
つきを防止できるので好ましい。
【0012】同様に、前記演算手段5が、監視電圧印加
時において、通電時の限界電流値の単位時間当たりの変
化が予め定められた値以下となったときに計測対象ガス
の酸素濃度値を得るものであると、電圧印加開始直後の
限界電流値の立ち上がり時の変化による、表示値のふら
つきを防止できるので好ましい。なお、上記監視電圧印
加時において、その印加期間の終了直前の限界電流を基
に計測対象ガスの酸素濃度値を得るようにしても同様の
効果が得られ、好ましい。
【0013】前記酸素イオン伝導体が加熱を要するもの
であるとき、図1にあるように、その加熱開始を検知し
その後所定時間が経過した後に監視電圧印加を開始させ
る遅延手段6を設けて、センサ検出部1bの酸素イオン
伝導性膜が電圧印加されたヒーター1aによって昇温し
てそのイオン伝導性が安定するまでの時間を予め調べて
おき、ヒーター1aへの電圧印加開始後この時間内には
限界電流測定を行わないようにすることによって、昇温
時におけるセンサが不安定な状態での測定や表示が避け
られるので望ましい。
【0014】なお、酸素イオン伝導性膜として安定化ジ
ルコニア膜を用いたセンサを利用する酸素発生装置用酸
素計測装置の場合、センサの形状、ジルコニア膜の厚さ
ヒーターの容量等の条件によって異なるが、通常電源投
入後、一般にセンサがヒーターによって加熱され、安定
するまでの時間は数秒〜数十秒である。
【0015】また、図1に示すように、断続的な計測と
連続的な計測とを切換可能にするための切換手段7が付
属するならば、センサの校正時に連続計測に切り換える
ことで校正作業が容易になるので好ましい。また、本発
明に係る計測装置を酸素吸入器に応用する際にもこのよ
うな切換手段7があると、緊急時などでリアルタイムで
酸素濃度を計測することが必要な時に適応できると云っ
た効果もある。
【0016】なお、本発明の酸素濃度計測装置を、酸素
吸入器やその酸素発生装置へ応用した場合、監視電圧印
加時間は2〜10秒、その終了から次の印加開始までの
間隔は10〜60秒に設定することが、使用上望まし
い。
【0017】
【作用】酸素発生装置等の場合、燃焼条件制御を目的と
する自動車等の燃焼排ガスの酸素濃度計測とは異なり、
停電時等の不可抗力的な場合を除くと、一般に急激な酸
素濃度の変動の要因は考えにくい。また、装置の感度校
正時や酸素呼吸器に応用した場合の緊急時等以外にはリ
アルタイムでの非常に細かい計測は不要である場合が多
い。
【0018】従って、本発明においては、従来は常時行
っていた限界電流測定のための監視電圧印加を、装置の
目的に対応して信頼性を失わない程度に断続的なものに
することによって、長期的な累積電流密度を減少させる
とともに、酸素ガスのイオン化、酸素イオンのガス(分
子)化量を減少させることにより、電極自体或いは、電
極とジルコニア膜との界面の劣化を減少させ、センサ寿
命を長いものとすることができ、その結果、酸素濃度計
測装置としての長期的な信頼性を高めることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2(a)に本発明に係る酸素濃度計測装置の一
実施例の回路図を示す。図中符号1は酸素イオン伝導性
を有する安定化ジルコニア膜を有するセンサである。ま
た、符号1aはそのセンサ1のヒーター部であって、加
熱用電源8及びスイッチSb に接続され、スイッチSb
が入るとセンサ1は昇温され、その後適温に保たれる。
【0020】符号1bはセンサ1の検出部であって、そ
の電極は監視電圧を印加するための電源2、リレーR及
び電流検出回路4に接続されている。リレーRは外部か
ら操作可能となっている。また、電流検出回路4は、電
流を測定し、それに応じた電圧を出力するものである。
【0021】この電流検出回路の出力はマイクロプロセ
ッシングユニット(以下、「MPU」と記述する)3mp
のA/Dコンバータ付きの入力ポート3iaから入力され
て、その結果、センサ検出部1bの出力である電流Iの
値は数値化されMPU3mpで取り扱いできるようにな
る。
【0022】MPU3mpは、上記入力ポート3iaに加え
て、入力ポート3ib、入力ポート3ic、出力ポート3oa
及び出力ポート3obを有すると共に、制御プログラム、
予め測定されている昇温完了時間(スイッチSbが入れ
られた後、センサの昇温が完了して計測可能状態になる
までの時間)T1 、印加時間(監視電圧を印加すべき時
間)T2 、また、休止時間(監視電圧印加の終了後次の
印加開始までの時間)T3 、限界電流Iと酸素濃度Cと
の比例係数kなどを格納したROM3ro(図2( b−
1) 参照)及び、電源投入からの経過時間の計時データ
(以下、「タイマI」と記述する)や任意のスタート時
間からの経過時間の計時データ(以下、「タイマII」と
記述する)などを格納するRAM3ra(図2( b−2)
参照)、或いは上記比例係数kを校正する校正データα
を入力するためのディップスイッチ3dp、また、上記プ
ログラムを実行するためのセントラルプロセッシングユ
ニット(以下、「CPU」と記述する)3cpを内蔵して
いる。
【0023】なお、比例係数の値はそのセンサ固有のも
のであるが、同一形状のセンサならばほぼ同一の値であ
るので、例えばROM3ro内には比例係数の平均値kを
格納し、そのセンサを校正して得られた平均値kからの
偏差をαとして上記のディップスイッチ3dpから入力
し、実際には C = ( k + α ) I として酸素濃度を算出することができる。
【0024】上記入力ポート3ibにはスイッチSa が接
続されており、監視電圧の印加を連続的に行う(信号
「ON」時)か、或いは断続的に行う(信号「OFF」
時)かの指示を入力できるようになっていて、装置の感
度の校正や、酸素吸入器等に応用した場合の緊急時など
では、このスイッチSを切り換えて入力ポート3ibに信
号「ON」を入力することで、監視電流を連続して流さ
せ、その結果リアルタイムの酸素濃度を知ることができ
る。
【0025】また入力ポート3icにはスイッチSb の状
態が入力されるようになっている。即ち、このスイッチ
Sb が断の状態では信号「OFF」が、入の状態でヒー
ター1b に電圧が印加されセンサ1が加熱されていると
きには信号「ON」が入力される。出力ポート3oaはリ
レーRに接続されており、出力ポート3oaに信号「O
N」が出力されたときには監視電圧の印加を行い、信号
「OFF」時には印加を行わないようになっている。
【0026】一方、出力ポート3obには、液晶ディスプ
レイ(LCD)が接続されており、測定された限界電流
値Iから上記比例係数k及び校正データαによって求め
られた酸素濃度Cが出力され、LCDにはその値が表示
される。なお、LCDは出力ポート3obからの新たな入
力がない限り、表示を保持するようになっている。
【0027】このような装置において、電源投入ととも
にMPU3mpが立ち上がる。その後、スイッチSb が入
の状態になって、信号「ON」が入力ポート3ic経由で
MPU内に取り込まれ、同時に加熱用電源8に接続され
たヒーター1bによってセンサ1が昇温開始されるまで
待機する。スイッチSb が入となって後、ヒーター1b
による昇温が終了してセンサ1が計測可能状態になるま
での時間、即ち昇温完了時間T1 の経過まで待機状態が
続く。昇温完了時間T1 の経過後、スイッチSaの状態
を入力ポート3ib経由で調べ、信号「ON」が入力され
ている場合には、連続測定状態(詳細は後述する)とな
る。一方、入力ポート3ibに信号「OFF」が入力され
ている場合には、断続測定状態となる。まず、タイマII
がスタートされ、同時にリレーRと電源2とによって監
視電圧がセンサ1の検出部1bに印加される。この監視電
圧印加直後は、出力が不安定であるが、徐々に安定す
る。ここで監視電圧印加時間T2 の長さは安定するまで
に要する時間を予め測定して設定されている。
【0028】この監視電圧印加時間T2 中にも、スイッ
チSaが切換えられる、即ち、連続測定する指示があっ
た場合には後述する連続測定状態となる。スイッチSa
が切り換えられない場合、この印加時間T2 経過直後
の、限界電流測定、計算、酸素濃度計測値の出力(表
示)の動作が行われる。即ち、そのときの限界電流Iの
電流値はA/Dコンバータ付の入力ポート3iaによって
MPU3mp内に取り込まれ、CPU3cpによって比例係
数k及びディップスイッチによって設定された校正デー
タαとから酸素濃度Cが算出される。この値は出力ポー
ト3obに出力されて、LCDに表示される。なお、この
表示は次の酸素濃度計測値がポート3obに再び出力され
るまで継続される。
【0029】印加時間T2 の経過後、リレーRをオフに
して監視電圧印加を休止し、次いでタイマIIを0にリセ
ットしたのち再スタートさせ、予め決められた休止時間
T3が経過するまで待機状態に置かれる。なお、この待
機状態においてもスイッチSaが切換られ、連続測定す
る指示があった場合には連続測定状態となる。
【0030】上記待機期間が終了、即ちタイマIIによっ
て計測されている時間が休止時間T3 に達すると、再度
タイマIIはリセットされてスタートし、この値が印加時
間T2 に達するまで、上記同様にリレーRがオンされて
計測が行われ、順次断続測定状態が繰り返される。図3
に上述の電源投入からの、ヒーター電源6、監視電圧印
加、出力電流及び計測値表示のタイムチャートを示す。
【0031】一方、連続測定状態とは、スイッチSaが
入の状態にされて開始し、その後このスイッチsaが断
にされるまで継続される。このとき、センサ1の検出部
1bには監視電圧が印加され、連続的に限界電流が計測
され、酸素濃度が算出され、表示される一連の動作を繰
り返す状態である。なお、この連続測定状態では、セン
サの校正を容易に行うことができ、また、緊急時等での
酸素濃度をリアルタイムで測定したい場合にも対応でき
る。この連続測定状態中にスイッチSaが切り換えられ
ると、入力ポート3ibに信号「OFF」が入力され、そ
れに伴って、リレーRはオフにされ監視電圧印加が休止
されて、断続測定状態に復帰する。
【0032】次に電源投入以降の動作の詳細につき、図
6のフローチャートを参照して説明する。MPU3mpに
電源が投入されると、CPU3cpがスタートする。ま
ず、ステップS1でRAM3ra等のイニシャライズが行
われる。その後スイッチSbが入ってセンサ1の昇温が
開始され、それと同時に入力ポート3icから信号「O
N」が入力するまでステップS2で待機する。
【0033】スイッチSbが入れられ、入力ポート3ic
から信号「ON」が入力されると、ステップS3にてタ
イマIがスタートする。次いで、このタイマIの値が、
昇温完了時間T1 に達するまでS4が繰り返されて待機
する。タイマIの値が昇温完了時間T1 に達したら、ス
テップS5でスイッチSb の状態が調べられる。連続測
定の指示があった場合、即ち、入力ポート3ibに信号
「ON」が入力されていた場合、連続測定状態になりス
テップS21に分岐する。
【0034】一方、信号「OFF」が入力された場合に
は断続測定状態となり、ステップS6に進む。即ち、ス
テップS6でタイマーIIがスタートされた後、ステップ
S7で信号「ON」が出力ポート3oaに出力され、その
結果、リレーRと電源2によってセンサ1の検知部1b
に監視電圧が印加される。この監視電圧印加に伴って、
検知部1bの陰極付近の雰囲気の酸素濃度に応じた電流
Iが流れる。
【0035】なお、ステップS8で再度スイッチSb の
状態が調べられ、入力ポート3ibに信号「ON」が入力
されていた場合には、連続測定状態となりステップS2
2に分岐し、信号「OFF」が入力された場合にはステ
ップS9に進む。ステップS9でタイマIIの値が、監視
電圧を印加すべき時間である印加時間T2 に達していな
いかどうか調べられ、達していないときには達するまで
ステップS8及びステップS9を繰り返す。
【0036】上記印加時間T2 の経過後、ステップS1
0で限界電流IはA/Dコンバーター付入力ポート3ia
によって数値化されMPU3mp内に取り込まれる。ステ
ップS11で、この電流Iの値、及び比例係数k、校正
データαによって酸素濃度Cが計算される。Cはステッ
プS12で出力ポート3obに出力され、LCDに表示さ
れるが、この表示はLCDが次にデータを受け取るまで
保持される。
【0037】次いでステップS13では、信号「OF
F」が出力ポート3oaに出力され、その結果リレーRに
よって、センサ1の検出部1bへの監視電圧印加は終了
される。次にステップS14でタイマIIがリセット、即
ち初期化された後、ステップS15で再度スタートされ
る。ステップS16で入力ポート3iaが「OFF」とな
っているか、即ち、スイッチSb によって計測が断続的
に行われるよう指示されているかどうかを調べ、「OF
F」の場合にはステップS17に進み、信号が「ON」
の場合、即ち連続的に計測するよう指示されている場合
にはステップS21へ分岐する。
【0038】ステップS17において、タイマIIの値
が、監視電圧印加が終了してから次の印加開始までの時
間である休止時間T3 に達するまでステップS16〜ス
テップS17が繰り返される。その後休止時間T3 に達
した後は、ステップS6に戻り、ステップS6〜ステッ
プS18の一連の動作が繰り返されて断続測定状態が継
続する。
【0039】一方、ステップS5或いはステップS16
で分岐しS21に進んだ場合には、信号「ON」が出力
ポート3oaに出力され、その結果、リレーRによって監
視電圧がセンサ1の検出部1bに印加された後ステップ
S22に進む。ステップS22では上記と同様に限界電
流Iが入力ポート3iaから入力され、その値を基にステ
ップS23で酸素濃度Cが算出され、その値はステップ
S24で出力ポート3obに出力されLCDに表示され
る。その後ステップS25で入力ポート3iaの状態を調
べ、信号が「OFFの場合」、即ち、スイッチSによっ
て計測が断続的に行うよう指示されている場合にはステ
ップS13に進み、信号が「ON」の場合、即ち連続的
に計測するよう指示されている場合にはステップS22
へ戻り、ステップS22〜ステップS25の一連の動作
が繰り返されて連続測定状態が継続する。
【0040】以上、フローチャートを参照して行った説
明から明らかなように、MPU3mpはフローチャートの
実行によって、監視電圧を断続的に印加させる断続手段
3、その限界電流値を基に計測対象ガスの酸素濃度値を
算出する演算手段4、電源投入後所定時間が経過した後
に監視電圧印加を開始させる遅延手段6、及び、前記断
続手段に付属する断続的な計測と連続的な計測とを切換
可能にするための切換手段7として働く。
【0041】
【発明の効果】本発明は、センサに印加する監視電流を
断続的なものとすることにより、センサの劣化を小さい
ものとし、その結果として、信頼性の高い、特に高濃度
の酸素濃度を計測するのに適した酸素濃度計測方法であ
る。また、本発明の酸素濃度計測装置は、高価な制御装
置を必要とせず、寿命が長く、かつ信頼性が高く、特に
高濃度の酸素を計測するのに適したものある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸素濃度計測装置の基本構成図であ
る。
【図2】本発明の酸素濃度計測装置に係る一実施例の回
路図である。
【図3】ヒーター、監視電圧、出力電流及び表示の状態
を示すタイムチャートである。
【図4】図2中のMPUが行う仕事の手順を示すフロー
チャートである。
【図5】酸素イオン伝導体の酸素ポンプ作用を利用した
限界電流式センサの断面図である。
【図6】センサの陰極雰囲気の酸素濃度を変化させたと
きの、電流電圧特性の例である。
【符号の説明】
1 センサ 1a センサのヒーター 1b センサの検出部 2 電源 3 断続手段 4 電流測定手段 5 演算手段 6 遅延手段 7 切換手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱を要する酸素イオン伝導体を挟んで
    配置された電極に監視電圧を印加し、そのときの限界電
    流値を基に酸素濃度値を得る酸素濃度計測方法におい
    て、酸素イオン伝導体の加熱開始を検知し、その後所定時間
    が経過した後に断続的な監視電圧印加を開始させる こと
    を特徴とする酸素濃度計測方法。
  2. 【請求項2】 加熱を要する酸素イオン伝導体を挟んで
    配置された電極に監視電圧を印加し、そのときの限界電
    流値を基に酸素濃度値を得る酸素濃度計測装置におい
    て、 センサの検出部の電極に監視電圧を印加する電源と、 監視電圧を断続的に印加させる断続手段と、 監視電圧印加時の限界電流値を測定する電流測定手段
    と、 その限界電流値を基に計測対象ガスの酸素濃度値を算出
    する演算手段と酸素イオン伝導体の加熱開始を検知しそ
    の後所定時間が経過した後に監視電圧印加を開始させる
    遅延手段とを有することを特徴とする酸素濃度計測装
    置。
  3. 【請求項3】 断続的な計測と連続的な計測とを切換可
    能にするための切換手段が付属することを特徴とする請
    求項2に記載の酸素濃度計測装置。
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