JP3169015U - Paper bag whose innermost layer is a barrier layer - Google Patents
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Abstract
【課題】異物が紙袋内に入ること及び溶融樹脂を具えた胴貼り部の形成によるトラブルを可及的に防止できるとともに、破袋の発生が可及的に防止できる紙袋を提供する。【解決手段】最内層であるアルミ箔又は蒸着フィルムを含む筒体12のバリア層2と、該筒体12のバリア層2を覆うように該筒体12のバリア層2に重ね合わされる各筒体14、15の紙層4、5を具える。筒体12のバリア層2は、筒体12にされる際にバリア層2の袋幅方向両端部2c、2dがヒートシールされ、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2dよりも袋幅方向中央側で、各筒体14、15にされる紙層4、5とともに折り曲げられる。【選択図】図1PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a paper bag capable of preventing troubles caused by foreign matter entering the paper bag and forming a body-pasted portion containing a molten resin as much as possible, and also preventing the occurrence of the bag as much as possible. SOLUTION: A barrier layer 2 of a cylinder 12 including an aluminum foil or a vapor-deposited film, which is the innermost layer, and each cylinder superposed on the barrier layer 2 of the cylinder 12 so as to cover the barrier layer 2 of the cylinder 12. It has paper layers 4 and 5 of bodies 14 and 15. When the barrier layer 2 of the tubular body 12 is made into a tubular body 12, both ends 2c and 2d in the bag width direction of the barrier layer 2 are heat-sealed, and the bag width is wider than the heat-sealed both ends 2c and 2d in the bag width direction. On the center side of the direction, it is folded together with the paper layers 4 and 5 formed into the cylinders 14 and 15, respectively. [Selection diagram] Fig. 1
Description
この考案は、最内層がバリア層である紙袋に関し、特に、異物が紙袋内に入ること及び溶融樹脂を具えた胴貼り部の形成によるトラブルを可及的に防止できるとともに破袋の発生を可及的に防止できる紙袋に関する。 The present invention relates to a paper bag whose innermost layer is a barrier layer, and in particular, it can prevent as much as possible troubles caused by foreign matter entering the paper bag and the formation of a cylinder pasting portion including a molten resin, and can also cause broken bags. The present invention relates to a paper bag that can be prevented as much as possible.
一般に、クラフト紙等からなる紙袋では、防湿性、あるいは密封性の向上といった機能を与えるために、紙袋の最外層である紙層の内側に、他の層を重ねるようにした紙袋(紙重袋)が知られている。この2層以上の層から構成された紙袋には、その最内層が、アルミ箔又は蒸着フィルムを含む層で構成された紙袋が提案されている。
このアルミ箔又は蒸着フィルムを含む層は、防湿性及び密封性(この2つの性質をまとめて、バリア性という)が紙層等より高い層であるので、以下、この層を「バリア層」として説明する。
In general, a paper bag made of kraft paper, etc. is a paper bag (paper heavy bag) in which other layers are stacked on the inner side of the paper layer, which is the outermost layer of the paper bag, in order to provide functions such as moisture proofing or improved sealing. )It has been known. As the paper bag composed of two or more layers, a paper bag whose innermost layer is composed of a layer containing an aluminum foil or a vapor deposition film has been proposed.
The layer including the aluminum foil or the vapor-deposited film is a layer having higher moisture resistance and sealing properties (collectively, these two properties are referred to as barrier properties) than a paper layer or the like. Hereinafter, this layer is referred to as a “barrier layer”. explain.
図6は、最内層がバリア層で構成された従来の紙袋の製造の様子及び該従来の紙袋の構造を示す概念斜視図である。
図6で示すように、この紙袋51は、最内層のバリア層2と、バリア層2を覆う紙層を具えており、ここでは紙袋51は2層の紙層4、5を具えている。
FIG. 6 is a conceptual perspective view showing a state of manufacturing a conventional paper bag in which the innermost layer is constituted by a barrier layer and the structure of the conventional paper bag.
As shown in FIG. 6, the
この紙袋51の製造には、図6の右部に図示したように、通常、ロール36に巻き取られたシート状のバリア層2と、各ロール34、35にそれぞれ巻き取られたシート状の各紙層4、5を用意する。
In the manufacture of the
このロール36、34、35からそれぞれシート状のバリア層(以下「シートのバリア層」という。)2、シート状の各紙層(以下「シートの紙層」という。)4、5を、互いに同じ搬送方向Aに送り出し、その後、図6の左部に図示したように、該シート22のバリア層2、シート24の紙層4およびシート25の紙層5を、それぞれチューブ状である筒体12のバリア層2、筒体14の紙層4、筒体15の紙層5に加工形成する。
From these
筒体12のバリア層2を形成するには、図7(a)の1枚のシート22のバリア層2の、搬送方向Aに対し平行な方向に沿って形成されたシート22の幅方向端部2c及び2dを、図7(b)で示すように、互いに重ね合わせる。
その後、図7(b)で示すように重ね合わされた端部2c、2dとの間に溶融樹脂11(図7(c))を介在させることにより、端部2c、2dを互いに接着させる。すると、筒体12のバリア層2が形成される。
In order to form the
Thereafter, as shown in FIG. 7B, the
また、このようにして互いに接着された端部2c及び端部2dは、紙袋51の筒体12に設けられた胴貼り部10を構成する。この胴貼り部10は、図7(c)で示すように、筒体12の胴貼り部10ではない部分へ向けて一側へ折り曲げられる。
なお、上述した溶融樹脂11(図7(c))は、縁部2c又は縁部2dに、上記搬送方向Aと平行な方向に沿って線状に塗布されたホットメルト系接着剤である。
In addition, the
The above-described molten resin 11 (FIG. 7C) is a hot-melt adhesive applied in a line along the direction parallel to the transport direction A to the
上述した図7(a)、図7(b)および後述する図7(c)は、いずれも図6の紙袋の最内層であるバリア層の様子を示す概念斜視図である。
特に、図7(a)は最内層であるバリア層2がシート22のバリア層である様子を示す図である。この図7(a)では、図7(b)と関連して説明を行う都合上、シート22のバリア層2が一袋の袋長さLに切断されている様子を概念的に図示しているが、一袋の袋長さLに切断されるのは、後述するように筒状体(符号なし)が形成された後である。
また、図7(b)は図7(a)のシート22のバリア層2が筒体12のバリア層2に加工形成された後、一袋の袋長さLに切断され、さらに該バリア層2の一方の開口に臨む縁部2bがヒートシールされてなる内袋12gの様子を概念的に示した図である。
図7(c)は筒体12のバリア層2の胴貼り部10の構造を分かりやすくするために、図7(b)の該バリア層2の一方の開口のヒートシールがおこなわれておらず、胴貼り部10の端部をめくった様子を概念的に示した要部破断図である。
なお、この図7(a)〜(c)、後述する図8及び図9では、図6と同一部分を同一符号で図示している。
FIGS. 7A and 7B described above and FIG. 7C described later are conceptual perspective views showing the state of the barrier layer that is the innermost layer of the paper bag of FIG.
In particular, FIG. 7A is a diagram illustrating a state in which the
7B shows that the
In FIG. 7C, in order to facilitate understanding of the structure of the
7A to 7C and FIGS. 8 and 9 described later, the same parts as those in FIG. 6 are denoted by the same reference numerals.
また、図6で示すように、シート24の紙層4を筒体14の紙層4に加工形成するには、1枚のシート24の紙層4の、搬送方向Aに対し平行な方向に沿って形成されたシート24の幅方向端部を互いに重ね合わせるとともに、その端部同士の間に紙用の接着剤42を介在させればよい。
また、シート25の紙層5を筒体15の紙層5に加工形成するには、上述したシート24の紙層4を筒体14の紙層4に加工形成する方法・手順と同様の方法・手順を行えばよい。
なお、図6で示すように筒体14、15の各加工形成と筒体12の加工形成とは、ほぼ同時に行われる。
Further, as shown in FIG. 6, in order to process and form the
Further, in order to process and form the paper layer 5 of the
In addition, as shown in FIG. 6, each process formation of the
また、上述した筒体12のバリア層2、筒体14の紙層4及び筒体15の紙層5の各形成の際、図6で示すように、筒体14の紙層4は筒体12のバリア層2の外側を覆うように配置され、筒体15の紙層5は筒体12のバリア層2および筒体14の紙層4の各外側を覆うように配置される。また、筒体の紙層4、5は筒体12のバリア層2に重なるように配置される。
このように配置された筒体12のバリア層2および筒体の紙層4、5とからなる筒状体(以下、単に「筒状体」という。)が、一袋の袋長さL(図9(a)参照)で裁断される。なお、この裁断は筒状体(符号なし)に対して次々に行われる。
一方、筒状体が一袋長さLに裁断されると、両端に開口が形成された一袋の袋長さLの筒状体(符号なし)が形成される。また、この一袋の袋長さLの筒状体には、図7(b)で示すように、筒体12のバリア層2に、各開口に臨む縁部2a、2bが設けられる。
また、この各開口のうち一方の開口に臨む縁部2bでは、互いに対向するバリア層2同士を熱融着するヒートシール(以下、単に「ヒートシール」という。)が、搬送方向Aと直交する方向に沿って行われ、これにより筒体12のバリア層2に、底部31が形成される(以下、この底部が形成されたバリア層を「内袋」12gという)。
Further, when each of the
A cylindrical body (hereinafter simply referred to as a “cylindrical body”) composed of the
On the other hand, when the cylindrical body is cut into one bag length L, a one-bag cylindrical body (no symbol) having a bag length L with openings formed at both ends is formed. Further, as shown in FIG. 7B, the cylindrical body of the bag length L is provided with
Further, at the
内袋12gの底部31が形成される際、一袋の袋長さLの筒状体には、互いに対向する正面部と背面部とが形成される。
この正面部または背面部のうちの一方には、上記一方の開口に臨む筒体15の紙層5に第1の封緘紙41(図9(a)参照)が貼着され、他方の開口に臨む筒体15の紙層5に第2の封緘紙(図示しない)が貼着される。
第1の封緘紙41が、上記一方の開口を覆うとともに、正面部または背面部のうち他方の筒体15の紙層5に貼着されると、この一方の開口が封緘されて底部40(図9(a)参照)が形成され、これにより紙袋1が出来上がる。
なお、紙袋1の底部40は、搬送方向Aに直交する方向(袋幅方向)に沿って設けられる。また、一袋の袋長さLの筒状体は、出来上がった紙袋51の袋本体を構成する。
When the
A first sealing paper 41 (see FIG. 9A) is attached to one of the front part and the rear part on the paper layer 5 of the
When the
The
この紙袋51に内容物(図示しない)を収容するには、封緘されていない一袋の袋長さLの筒状体の他方の開口(口部)を広げて内容物を充填させればよい。
また紙袋51に収容物を収容した後、他方の開口に臨む縁部2aに対し搬送方向Aと直交する方向に沿ってヒートシールが行われると内袋12gが封緘され、さらに上記第2の封緘紙が、他方の開口を覆うとともに、正面部または背面部のうち他方の筒体15の紙層5に貼着されると、この他方の開口が封緘され、これによりバリア性を損なうことなく紙袋51に内容物を収容できる。
In order to store the contents (not shown) in the
Further, after the contents are stored in the
ところで、従来の紙袋51は、図7(a)で示すように最内層のバリア層2は、シート状に開いた状態から、図7(b)で示すように筒体12のバリア層2に加工形成されたものであるから、シート22から筒体12が形成されるまでの間に埃や紙の粉等の異物45が、最内層のバリア層2に付着する虞があり、バリア層2に異物45が付着した場合、最終的に出来上がった紙袋51内に異物45が入る虞が生じる。特にクリーン度が要求される場合にはこの紙粉等が嫌われる事がある。
By the way, in the
また、従来の紙袋51は、溶融樹脂11を具えた胴貼り部10を形成する場合に、バリア層2同士の糊として機能する溶融樹脂11の量(糊量)の増減に関してトラブルが生じ易い。
たとえば、溶融樹脂11の糊量が少ないと、胴貼り部10全体に塗布されるべき溶融樹脂11が部分的に塗布されずに、胴貼り部10に、互いに対向するバリア層同士が接着されない部分(シールの抜けともいう。)が生じ、これにより紙袋51の破袋(袋が破れることをいう。)が発生するトラブルがあった。
また、溶融樹脂11の糊量が多いと、図8の貼り付き部分9aで示すように、溶融樹脂11が胴貼り部10からはみ出し、他の最内層であるバリア層2同士の間に進入して該バリア層2同士が互いに貼りついてしまい、そのため、紙袋51の他方の開口(口部)を開口させることができずに内容物の収容ができなくなるというトラブルがあった。
Further, when the
For example, when the amount of paste of the
Further, when the amount of paste of the
また、この溶融樹脂11の量の増減のほかにも、従来の紙袋51では、溶融樹脂11を具えた胴貼り部10の形成によるトラブルが生じていた。
たとえば、胴貼り部10により筒体12のバリア層2を形成する際に、溶融樹脂11を溶融する熱によって、溶融樹脂11と直接接しないバリア層2同士が互いに貼りついてしまい、紙袋51の他方の開口(口部)を開口させることができずに内容物の収容ができなくなるというトラブルがあった。
なお、上記した図8は、紙袋の最内層であるバリア層の断面を示す図6の紙袋の要部概念破断断面図である。
また、たとえば、この従来の紙袋51では、胴貼り部10には、この胴貼り部10を形成している筒体12のバリア層2間に、冷却・固化した溶融樹脂11が介在するので、胴貼り部10と、溶融樹脂11の介在がない胴貼り部10でない部分との間に段差が生じ易い。
この段差の発生によって、従来の紙袋51では、ヒートシールによって、内袋12gの底部31の形成又は内袋12gの封緘を行う場合に、バリア層2同士の熱融着が困難となり、また確実に行われない箇所が生じるというトラブルがあった。
In addition to the increase / decrease in the amount of the
For example, when the
Note that FIG. 8 described above is a conceptual fragmentary sectional view of the paper bag of FIG. 6 showing a cross section of the barrier layer that is the innermost layer of the paper bag.
Further, for example, in this
Due to the occurrence of this step, in the
上述した欠点を解決する紙袋として、従来、図9(a)及び図9(b)で示すように、最内層がバリア層2で構成された紙袋52であって、バリア層2は、筒体12にされる際にバリア層2の袋幅方向両端部2c、2dがそれぞれヒートシールされ、かつ紙層4、5で覆われる紙袋が提案されている(特許文献1)。
なお、図9(a)及び図9(b)は、図6の紙袋とは別の、従来の紙袋を示す図であり、特に図9(a)は該紙袋の概念正面図であり、図9(b)は図9(a)のDD概念断面図である。
Conventionally, as shown in FIGS. 9A and 9B, a
9 (a) and 9 (b) are diagrams showing a conventional paper bag different from the paper bag of FIG. 6. In particular, FIG. 9 (a) is a conceptual front view of the paper bag. 9 (b) is a DD conceptual cross-sectional view of FIG. 9 (a).
この従来の紙袋51では、図9(b)で示すように、筒体12のバリア層2の胴部2eの外周面の周囲の長さ(周長さ)と、該筒体12のバリア層2を覆う筒体14の紙層4の胴部の内周面の周囲の長さとが相違する。また、筒体12のバリア層2の胴部2eの外周面の周囲の長さ(周長さ)と該筒体12のバリア層2を覆う筒体15の紙層5の胴部の内周面の周囲の長さとが、互いに相違する。
図9の符号Wは、筒体12のバリア層2の胴部2eの外周面の周囲の長さと、筒体14の紙層4の胴部の内周面の周囲の長さの相違によって表れる、紙袋51の袋幅方向端部52c、52dでの長さの相違を概念的に図示している。
なお、バリア層2の胴部2eとは、筒体12のバリア層2の周面をいい、紙層4、5の各胴部とは、各筒体14、15の紙層4、5の周面をいう。
このように、筒体12のバリア層2の胴部2eの外周面の周囲の長さが、筒体14の紙層4の胴部の内周面の周囲の長さ又は筒体15の紙層5の各胴部の内周面の周囲の長さと相違すると、内容物による負荷が筒体12のバリア層2及び各筒体14、15の紙層4、5のうち、筒体12のバリア層2だけにかかりやすい。
そのため、紙袋52の袋強度が弱く、ヒートシールされた袋幅方向の各端部2c、2dから破袋が発生するおそれがあった。
この破袋の発生に対する対策として、従来、より強度の高い材質のバリア層2を使用するという方法が採られていた。しかし、このように、より強度の高い材質のバリア層2を使用した場合であっても、紙袋52に収容する内容物の種類によっては、袋強度が弱く、そのため破袋が発生するおそれがあるという問題、及びより強度の高い材質のバリア層2を使用すると、その分、紙袋52の材料コストが高くなり、その結果、紙袋52の製造コストが高くなるという問題があった。
In this
The symbol W in FIG. 9 is expressed by the difference between the peripheral length of the outer peripheral surface of the
In addition, the trunk | drum 2e of the
Thus, the length of the outer peripheral surface of the
Therefore, the bag strength of the
As a countermeasure against the occurrence of the broken bag, a method of using a
上述した事情に鑑み、本考案は、最内層がバリア層を含む紙袋であって、異物が紙袋内に入ること及び溶融樹脂を具えた胴貼り部の形成によるトラブルを可及的に防止できるとともに破袋の発生が可及的に防止できる紙袋を提供することを目的とする。 In view of the above-described circumstances, the present invention is a paper bag in which the innermost layer includes a barrier layer, and it is possible to prevent as much as possible troubles caused by foreign matter entering the paper bag and the formation of a cylinder pasting portion including a molten resin. An object of the present invention is to provide a paper bag capable of preventing the occurrence of broken bags as much as possible.
本考案は、最内層であるアルミ箔又は蒸着フィルムを含む筒体のバリア層と、該筒体バリア層を覆うように該筒体バリア層に重ね合わされる筒体の紙層を具えた紙袋であって、前記筒体のバリア層は、筒体にされる際にバリア層の袋幅方向両端部がヒートシールされ、ヒートシールされた前記袋幅方向両端部よりも袋幅方向中央側で、筒体にされる紙層とともに折り曲げられることを特徴としている。 The present invention is a paper bag comprising a cylindrical barrier layer including an aluminum foil or a vapor deposition film as an innermost layer, and a cylindrical paper layer superimposed on the cylindrical barrier layer so as to cover the cylindrical barrier layer. And the barrier layer of the cylindrical body is heat-sealed at both ends in the bag width direction of the barrier layer when being formed into a cylindrical body, and at the center side in the bag width direction than the both ends of the bag width direction that are heat-sealed, It is characterized by being folded together with a paper layer that is made into a cylinder.
本考案の紙袋は、筒体のバリア層が、筒体にされる際にバリア層の袋幅方向両端部がヒートシールされ、ヒートシールされた前記袋幅方向両端部よりも袋幅方向中央側で、筒体にされる紙層とともに折り曲げられることとしたから、本考案の、最内層がバリア層を含む紙袋は、異物が紙袋内に入ること及び溶融樹脂を具えた胴貼り部の形成によるトラブルを可及的に防止できるとともに破袋の発生が可及的に防止できた。 In the paper bag of the present invention, when the cylindrical barrier layer is formed into a cylindrical body, both end portions in the bag width direction of the barrier layer are heat-sealed, and the center side in the bag width direction from both end portions in the bag width direction that are heat-sealed Therefore, the paper bag including the barrier layer as the innermost layer of the present invention is formed by the formation of the body pasting portion including the foreign material and the molten resin. Troubles were prevented as much as possible, and the occurrence of broken bags was prevented as much as possible.
本考案の紙袋について、以下、実施例の紙袋に基づいて、詳細に説明する。 Hereinafter, the paper bag of the present invention will be described in detail based on the paper bag of the embodiment.
図1(a)及び図1(b)は本考案の実施例の紙袋を示す図であり、特に図1(a)は該紙袋の概念正面図であり、図1(b)は図1(a)のBB概念断面図である。
なお、図1乃至後述する図5では、図6乃至図9と同一部分を同一符号で示している。
1 (a) and 1 (b) are views showing a paper bag according to an embodiment of the present invention. In particular, FIG. 1 (a) is a conceptual front view of the paper bag, and FIG. It is BB conceptual sectional drawing of a).
1 to FIG. 5 described later, the same parts as those in FIGS. 6 to 9 are denoted by the same reference numerals.
紙袋1は、図1(a)及び図1(b)で示すように、最内層である筒体12のバリア層2と、該筒体12のバリア層2を覆うように該筒体12のバリア層2に重ね合わされる各筒体14、15の紙層4、5とからなる両端開口の筒状体を、一袋の袋長さLに断裁してなる両端開口の一袋の袋長さLの筒状体(符号なし)を具えたものである。
また、この紙袋1は、図1(a)で示すように、一袋の袋長さLの両端開口の筒状体の一方の開口の封緘によって、底部40が形成される紙袋である。
As shown in FIGS. 1A and 1B, the
In addition, as shown in FIG. 1A, the
一袋の袋長さLの筒状体は、図1(b)で示すように筒体12のバリア層2と、該バリア層2を覆うように該筒体12のバリア層2に重ね合わされる筒体14、15の紙層4、5を具えている。
なお、バリア層2は、アルミ箔又は蒸着フィルムを含む層であり、このバリア層2は紙袋1の最内層の層として配置されている。
A cylindrical body having a bag length L is overlapped with the
The
図2(a)及び図2(b)は図1の紙袋から、バリア層のみを取り出した様子を示す概念図であり、特に図2(a)は内袋にされたバリア層の概念正面図であり、図2(b)は図2(a)のCC概念断面図である。
図2(a)で示すように、一袋の袋長さLの両端開口の筒状体を構成する筒体12のバリア層2は、筒体12にされる際にバリア層2の袋幅方向両端部2c、2dがヒートシールされたものである。このヒートシールされた端部2c、2dを図2(a)および図2(b)等では、ヒートシール部Sとして図示している。
また、筒体12のバリア層2は、1枚のシート24(図4)の紙層4の幅方向両端を重ねてなる筒体14の紙層4、1枚のシート25(図4)の紙層5の幅方向両端を重ねてなる筒体15の紙層5をそれぞれ形成する際に、ヒートシール部Sよりも中央側で折り曲げられる。図2(a)、図2(b)及び後述する図4では、この折り曲げられる筒体12のバリア層2の折り曲げ線Yで図示している。
2 (a) and 2 (b) are conceptual diagrams showing a state in which only the barrier layer is taken out from the paper bag of FIG. 1, and in particular, FIG. 2 (a) is a conceptual front view of the barrier layer formed as an inner bag. FIG. 2B is a CC conceptual cross-sectional view of FIG.
As shown in FIG. 2 (a), the
Further, the
図3は、図1の紙袋の製造の様子のうち、筒体のバリア層を製造する様子および筒体のバリア層2の構造を示す概念斜視図である。
図3に示すように、筒体12のバリア層2を加工形成するには、2つのロール32にそれぞれ巻き取られた原材料のシート22のバリア層2を用意する。すなわち、2枚のシート22のバリア層2が筒体12のバリア層2の原材料である。
FIG. 3 is a conceptual perspective view showing a state in which the cylindrical barrier layer is manufactured and the structure of the
As shown in FIG. 3, in order to form the
この2つのロール32からそれぞれシート22のバリア層22を互いに同じ搬送方向Aに送り出し、その後、図3に図示したように、各ロール32のシート22のバリア層2とを互いに対向させるとともに重ね合わせる。
この互いに対向した2枚のシート22の、搬送方向Aに対し平行な方向に沿って形成された両端部は、互いに対向する。この互いに対向する両端部、すなわち一方の端部2c同士および他方の端部2d同士をそれぞれヒートシールすることによって、筒体12のバリア層2を加工形成することができる。
このヒートシールは、従前から用いられている熱板等の治具を用いて行われる。
The
Both end portions of the two
This heat sealing is performed using a jig such as a hot plate that has been used.
より具体的には、シート22のバリア層2の一方の端部2cを、これに対向するもう一つのシート22のバリア層2の一方の端部2cとヒートシールする。また、シート22のバリア層2の他方の端部2dを、これに対向する前記もう一つのシート22のバリア層2の他方の端部2dとをヒートシールする。すると、筒体12のバリア層2が形成され、またヒートシール部Sが形成される。
なお、各端部2c、2dは、バリア層2が筒体12にされる際、バリア層2の袋幅方向両端部に位置するものであり、各端部2c、2dはそれぞれ少なくとも各バリア層2のシート22のシート幅方向端の縁を含んでいる。また、ヒートシール部Sは、上記搬送方向Aと平行な方向に沿って線状に形成される。
また、図3で示すように筒体12にされたバリア層2は、いったんロール33に巻き取られる。
More specifically, one
The
Further, as shown in FIG. 3, the
図4は、図1の紙袋を製造する様子及び該紙袋の構造を概念的に示す概念斜視図である。
図4で示すように、紙袋1の製造には、各ロール34、35にそれぞれ巻き取られたシート24の紙層4、シート25の紙層5を用意するとともに、上述のロール33に巻き取られた筒体12のバリア層2とを用意する。このロール33は、従来のロール36(図6)に代わるものである。
FIG. 4 is a conceptual perspective view conceptually showing the state of manufacturing the paper bag of FIG. 1 and the structure of the paper bag.
As shown in FIG. 4, the
これらのロール33、34、35からそれぞれ筒体12のバリア層2、シート14の紙層4及びシートの15の紙層5を、互いに同じ搬送方向Aに送り出す。
From these
その後、図4に図示したようにシート24、25の各紙層4、5を、それぞれ筒体14、15の各紙層4、5に加工形成する。
Thereafter, as shown in FIG. 4, the paper layers 4 and 5 of the
シート24の紙層4を筒体14の紙層4に加工形成するには、1枚のシート24の紙層4の、搬送方向Aに対し平行な方向に沿って形成されたシート24の幅方向端部を互いに重ね合わせるとともに、その端部同士の間に紙用の接着剤42を介在させればよい。
また、シート25の紙層5を筒体15の紙層5に加工形成するには、上述したシート24の紙層4を筒体14の紙層4に加工形成する方法・手順と同様の方法・手順を行えばよい。
In order to process and form the
Further, in order to process and form the paper layer 5 of the
また、上述した筒体14、15の紙層4、5の形成は、図4で示すように、筒体14、15の紙層4、5が筒体12のバリア層2の外周を覆うように配置され、また筒体14、15の紙層4、5は、筒体12のバリア層2に重ね合わせて配置される。
また、シート24、25の紙層4、5を筒体14、15の紙層4、5に形成する際、図4の折り曲げ線Yで示すように、該筒体12のバリア層2は、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2d(ヒートシール部S)よりも袋幅方向中央側で、筒体14、15にされる紙層4、5とともに、折り曲げられる。
なお、折り曲げられた筒体12のバリア層2は、各筒体14、15の紙層4、5によって覆われる。
Further, the formation of the paper layers 4 and 5 of the
Further, when the paper layers 4 and 5 of the
The
この筒体12のバリア層2の、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2dよりも袋幅方向中央側での折り曲げは、図4の折り曲げ線Yで示すように、搬送方向Aと平行な方向に沿って行われる。
また、この折り曲げは、図2(a)の符号Xで示すように、筒体12のバリア層2の袋幅方向両端部2c、2dの各縁から15mm程度、袋幅方向中央よりで行われる。
The folding of the
Further, as shown by the symbol X in FIG. 2A, this bending is performed from the center of the bag width direction about 15 mm from each edge of the bag width direction both ends 2c and 2d of the
次に、折り曲げられた最内層である筒体12のバリア層2と、該バリア層2を覆うように該バリア層に重ね合わされる筒体14、15とからなる両端開口の筒状体が、図1(a)で示すように、一袋の袋長さLで裁断される。裁断方向は、搬送方向Aに直交する方向に沿った方向である。
なお、この裁断は筒状体(符号なし)に対して次々に行われる。
Next, a cylindrical body having an opening at both ends composed of the
In addition, this cutting is performed one after another on the cylindrical body (no reference).
一方、筒状体が一袋の袋長さLに裁断されると、図1(a)で示すように両端に開口が形成された一袋の袋長さLの筒状体(符号なし)が形成される。この一袋の袋長さLの筒状体では筒体12のバリア層2、筒体14の紙層4、筒体15の紙層5はいずれも一袋の袋長さLに裁断される。
また、一袋の袋長さLの筒状体では、筒体12のバリア層2に、各縁部2a、2b(図2(a))が臨む開口がそれぞれ設けられる。
On the other hand, when the cylindrical body is cut to a bag length L of one bag, as shown in FIG. 1 (a), the cylindrical body of one bag length L having openings formed at both ends (no reference) Is formed. In this cylindrical body of the bag length L, the
Moreover, in the cylindrical body of the bag length L of one bag, the opening which each
これら各開口のうち一方の開口に臨む縁部2bでは、図2(a)で示すように搬送方向Aと直交する方向に沿ってヒートシールが行われ、これにより筒体12のバリア層2に底部31が形成される。また、底部31の形成によりバリア層2の内袋12gが形成される。
なお、底部31のヒートシールは従来の紙袋51、52と同様に熱板等の治具を用いて行われる。
At the
The heat sealing of the bottom 31 is performed using a jig such as a hot plate as in the
内袋12gの底部31が形成される際、一袋の袋長さLの筒状体には、互いに対向する正面部と背面部とが形成される。
この正面部または背面部のうちの一方には、図1(a)で示すように、上記一方の開口に臨む筒体15の紙層5に第1の封緘紙41が貼着され、他方の開口に臨む筒体15の紙層5に第2の封緘紙(図示しない)が貼着される。
第1の封緘紙41が上記した一方の開口を覆うとともに正面部または背面部のうちの他方の筒体15の紙層5に貼着されると、この一方の開口が封緘されて底部40(図1(a))が形成され、これにより紙袋1が出来上がる。
なお、紙袋の底部40は、搬送方向Aに直交する方向(袋幅方向)に沿って設けられる。また、一袋の袋長さLの筒状体は、出来上がった紙袋51の袋本体を構成する。
When the
As shown in FIG. 1 (a), a first sealing
When the first sealing
The
この紙袋1に内容物(図示しない)を収容するには、一袋の袋長さLの筒状体の他方の開口(口部)1aを広げて内容物を充填させればよい。
また紙袋1に収容物を収容した後、他方の開口に臨む縁部2aに対し搬送方向Aと直交する方向に沿ってヒートシールが行われると内袋12gが封緘され、さらに上記第2の封緘紙が、他方の開口を覆うとともに、正面部または背面部のうちの他方の筒体15の紙層5に貼着されると、この他方の開口が封緘され、これによりバリア性を損なうことなく紙袋1に内容物を収容できる。
なお、内容物を収容し口部を封緘した紙袋1を開封して内容物を取り出すには、はさみ等によって紙袋1の胴部1e等から開封すればよい。
In order to store the contents (not shown) in the
Further, after the contents are stored in the
In addition, what is necessary is just to open from the trunk | drum 1e etc. of the
以上で説明したように、最内層であるアルミ箔又は蒸着フィルムを含む筒体12のバリア層2と、該筒体12のバリア層2を覆うように筒体14のバリア層4に重ね合わされる各筒体14、15の紙層4、5を具えた紙袋において、筒体12のバリア層2は、筒体12にされる際にバリア層2の袋幅方向両端部2c、2dがヒートシールされ、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2dよりも袋幅方向中央側で、各筒体14、15にされる紙層4、5とともに折り曲げられる。
そのため、この紙袋1では、従来の、最内層が開いた状態から筒体12のバリア層2が形成される従来の紙袋(図6)に比べて、筒体12のバリア層2が形成されるまでの間に埃や紙の粉等の異物45(図7(c))が最内層のバリア層2に付着しにくく、そのため最終的に出来上がった紙袋1内に、異物45が入ってしまうことは可及的に防止される。
As described above, the
Therefore, in this
また、この紙袋1では、筒体12のバリア層2は、筒体12にされる際にバリア層2の袋幅方向両端部2c、2dがヒートシールされ、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2dよりも袋幅方向中央側で、各筒体14、15にされる紙層4、5とともに折り曲げられる。
そのため、この紙袋1では、筒体12のバリア層2間には最内層同士の糊として機能する溶融樹脂11は介在されず、筒体12のバリア層2に、溶融樹脂11を具えた胴貼り部10(図8(b))が設けられることはない。
したがって、従来の紙袋51のように、胴貼り部10を形成する場合に生じていた、バリア層2同士の糊として機能する溶融樹脂11の量(糊量)の増減に関するトラブルを可及的に防止できる。
たとえば、本考案の紙袋1では溶融樹脂11の糊量が少なくて破袋が発生するトラブルを可及的に防止できる。
また、本考案の紙袋1では、溶融樹脂11の糊量が多くて、溶融樹脂11が胴貼り部10からはみ出し、他の最内層であるバリア層2同士の間に進入して該バリア層2同士が互いに貼りついてしまい、そのため、紙袋51の他方の開口(口部)を開口させることができずに内容物の収容ができなくなるという従来の紙袋51(図6乃至図8)のトラブルを可及的に防止できる。
Moreover, in this
Therefore, in this
Therefore, as in the case of the
For example, in the
Further, in the
また、本考案の紙袋1では、溶融樹脂11の量の増減に関するトラブルだけでなく、その他の従来の紙袋51で生じていた溶融樹脂11を具えた胴貼り部10の形成によるトラブルも可及的に防止できる。
たとえば、本考案の紙袋1では、溶融樹脂11を具えた胴貼り部10が設けられることはないので、従来の紙袋51のように、胴貼り部10の形成によって筒体12のバリア層2を形成する際に、溶融樹脂11を溶融する熱によって、溶融樹脂11と直接接しないバリア層2同士が互いに貼りついてしまい他方の開口(口部)を開口させることができずに内容物の収容ができなくなるというトラブルを、可及的に防止できる。
また、本考案の紙袋1では、上述のように、筒体12のバリア層2に、溶融樹脂11を具えた胴貼り部10(図7(b))が設けられることはない。
そのため、従来のように冷却・固化した溶融樹脂11によって、胴貼り部10と胴貼り部10でない部分との間に段差が生じることはない。
したがって、この紙袋1では、ヒートシールによって、内袋12gの底部31の形成又は内袋12gの封緘を行う場合に、バリア層2同士の熱融着が困難となり、また確実に行われない箇所が生じるというトラブルを可及的に防止できる。
Further, in the
For example, in the
Further, in the
Therefore, the
Therefore, in this
また、本考案の紙袋1は、筒体12のバリア層2は、筒体12にされる際にバリア層2の袋幅方向両端部2c、2dがヒートシールされ、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2dよりも袋幅方向中央側で、各筒体14、15にされる紙層4、5とともに折り曲げられる。
そのため、この紙袋1は、従来の紙袋52(図9(b))に比べて、筒体12のバリア層2の胴部2eの外周面の周囲の長さと、該筒体12のバリア層2を覆う筒体14の紙層4の胴部の内周面の周囲の長さの差が可及的に小さくなる。また、筒体12のバリア層2の胴部2eの外周面の周囲の長さと、該筒体12のバリア層2を覆う筒体15の紙層5の胴部の内周面の周囲の長さの差が、可及的に小さくなる。
なお、図1には、筒体12のバリア層2の胴部2eの外周面の周囲の長さと、該筒体12のバリア層2を覆う筒体14の紙層4の胴部の内周面の周囲の長さの差が、可及的に小さくされている様子が図示されており、このことは紙袋の袋幅方向端部1c、1dでのバリア層2と紙層4の幅の相違(図9(b)の符号W参照)が可及的になくなっている様子にも表れている。
また、図1には、筒体12のバリア層2の胴部2eの外周面の周囲の長さと、該筒体12のバリア層2を覆う筒体15の紙層5の胴部の内周面の周囲の長さの差が、可及的に小さくされている様子も図示されている。
Further, in the
Therefore, the
In FIG. 1, the circumference of the outer peripheral surface of the
FIG. 1 also shows the circumference of the outer peripheral surface of the
このように、本考案の紙袋1は、従来の紙袋52(図9)に比べて、筒体12のバリア層2の胴部2eの外周面の周囲の長さと、該筒体12のバリア層2を覆う筒体14の紙層4の胴部又は該筒体12のバリア層2を覆う筒体15の紙層5の胴部の内周面の周囲の長さの差が可及的に小さくなった。そのため、内容物による負荷が、筒体12のバリア層2だけでなく各紙層14、15の筒体4、5にもかかりやすくなった。
したがって、この紙袋1は従来の紙袋52(図9)に比べ袋強度が強く、従来の紙袋52(図9)に比べ、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2dからの破袋の発生は可及的に防止される。
そのため、本考案の紙袋1では、袋強度を強くし、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2dから破袋が発生するおそれを可及的に防止するために、従来の紙袋52のように、通常のバリア層2に比べより強度の高い材質のバリア層2を使用するという方法を採る必要がない。
また、本考案の紙袋1では、従来の紙袋52のように、より強度の高い材質のバリア層2を使用した際に生じる問題、すなわち紙袋52(図9)に収容する内容物の種類によって、袋強度が弱く破袋が発生するおそれがあるという問題、及び紙袋の材料コストが高くなり、その結果、紙袋の製造コストが高くなるという問題も生じない。
Thus, the
Therefore, this
Therefore, in the
Further, in the
以上で説明したように、本考案の紙袋1によれば、最内層がバリア層2を含む紙袋1であって、異物45が紙袋1内に入ること及び溶融樹脂11を具えた胴貼り部10の形成によるトラブルを可及的に防止できるとともに破袋の発生が可及的に防止できる。
As described above, according to the
また、本考案の紙袋1は、従来の紙袋52と比べ、袋強度が強くなって、ヒートシールされた袋幅方向の各端部2c、2dからの破袋の発生が可及的に防止されることが、図5で示す試験結果から判明した。
図5は、図1の紙袋の強度を測定する落袋試験の結果を、従来の紙袋のものと比較して示す表である。
この図5では、比較例である従来の紙袋と、本考案に係る実施例の紙袋の落袋試験の結果を並べて示している。図5のNo.1〜No.3は、各紙袋につき試験を3回行った結果を順次表したものである。
Further, the
FIG. 5 is a table showing the results of a bag drop test for measuring the strength of the paper bag of FIG. 1 in comparison with that of a conventional paper bag.
In FIG. 5, the results of a drop test of a conventional paper bag as a comparative example and the paper bag of the example according to the present invention are shown side by side. No. in FIG. 1-No. 3 represents the results of three tests for each paper bag.
・試験方法
比較例である従来の紙袋52(図9(a)及び図9(b))と、本考案の実施例の紙袋1について、内袋12gの底部31及び紙袋の底部40を形成した後、内容物を収容し、その後に内袋12gの封緘及び紙袋の他方の開口(口部)を封緘したものを用意した。
そして、これら各紙袋の正面を上に向け、高さ1.2mの落下高さからこの紙袋を5回落下させた後、紙袋の背面を上に向け紙袋を5回落下させた。
このような各落下の後、各紙袋での内容物の漏れ又は破袋の発生を目視にて確認した。
この計10回の落下を行った結果、紙袋に内容物の漏れ又は破袋の発生が無い場合には、その紙袋につき合格として記録した。
また、計10回の落下までに紙袋に内容物の漏れ又は破袋の発生が生じた場合は、内容物の漏れ又は破袋の発生が生じた時点まで紙袋を落下させた回数と、その内容物の漏れの原因となった紙袋の破損箇所又は破袋の発生箇所を記録した。
Test Method For the conventional paper bag 52 (FIGS. 9A and 9B) as a comparative example and the
Then, the paper bag was dropped five times from the drop height of 1.2 m, and then the paper bag was dropped five times with the back of the paper bag facing up.
After each such drop, the leakage of contents in each paper bag or the occurrence of broken bags was visually confirmed.
As a result of this total of 10 drops, if there was no leakage or breakage of the contents in the paper bag, the paper bag was recorded as acceptable.
In addition, if the contents are leaked or broken in the paper bag by 10 times in total, the number of times the paper bag was dropped until the time when the contents were leaked or broken, and the contents The location where the paper bag was damaged or the bag was broken was recorded.
この試験における、比較例の紙袋52および本願の実施例の紙袋1についての共通の試験条件は以下のとおりであった。
・紙袋の材料構成:以下の3層(いわゆる3P)の紙袋とした。
(1)バリア層2
バリア層2は、層厚120μmの高圧法低密度ポリエチレン(略号:LDPE)と、層厚12μmのアルミ蒸着されたポリエチレンテレフタレート(略号:蒸着ALPET)とを貼り合わせてなる層から構成されるものとした。
(2)紙層4、5
各紙層4、5はいずれも、単位面積当たりの質量84g/m2のクラフト紙(略号:K)からなる紙層から構成されているものとした。
・紙袋の内容物
紙袋に収容する内容物はアクリル樹脂であることとした。
In this test, common test conditions for the
-Material configuration of paper bag: The following three layers (so-called 3P) paper bag.
(1)
The
(2) Paper layers 4, 5
Each of the paper layers 4 and 5 was composed of a paper layer made of kraft paper (abbreviation: K) having a mass of 84 g / m 2 per unit area.
・ Contents in the paper bag The contents in the paper bag were made of acrylic resin.
また、比較例の紙袋52および本願の実施例の紙袋1についての、その他の試験条件は以下のとおりとした。
〔比較例〕
紙袋の寸法:仕上がり寸法(すなわち、一袋の袋長さL)825mm×胴幅(すなわち胴部1eの袋幅方向両端部の縁間の長さ)510mmであることとした。
筒体のバリア層の折り曲げ:この折り曲げが無いものとした(図9(a)及び図9(b)参照)。
紙袋の内容物:内容物は、アクリル樹脂25kgであることとした。
〔本考案の実施例〕
紙袋の寸法:仕上がり寸法(すなわち、一袋の袋長さL)825mm×胴幅(すなわち胴部1eの袋幅方向両端部の縁間の長さ)475mmであることとした。
筒体のバリア層の折り曲げ:この折り曲げが有るものとした(図1(a)及び図1(b)、図4参照)。
紙袋の内容物:内容物は、アクリル樹脂24kgであることとした。
上述した比較例の紙袋52および実施例の紙袋1の各条件のうち、「筒体のバリア層の折り曲げ」とは、上述のように筒体12のバリア層2の、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2dよりも袋幅方向中央側で折り曲げる折り曲げのことであり、この折り曲げは上述のように、搬送方向Aと平行な方向に沿って行われた。また、この折り曲げは、図2(a)の符号Xで示すように、筒体12のバリア層2の袋幅方向両端部2c、2dの縁から15mmに位置する袋幅方向中央よりで行われた。
The other test conditions for the
[Comparative example]
Size of paper bag: Finished size (namely, bag length L of one bag) 825 mm × body width (namely, the length between the edges of both ends of the
Bending of the barrier layer of the cylindrical body: This bending was not performed (see FIGS. 9A and 9B).
Paper bag contents: The contents were 25 kg of acrylic resin.
[Embodiments of the present invention]
The size of the paper bag: the finished size (that is, the bag length L of one bag) 825 mm × the body width (that is, the length between the edges of both ends in the bag width direction of the
Bending of the barrier layer of the cylindrical body: It was assumed that there was this bending (see FIGS. 1A, 1B, and 4).
Paper bag contents: The contents were 24 kg of acrylic resin.
Among the conditions of the
図5の比較例で示すように、従来の紙袋52では、バリア層2を、層厚120μmの高圧法低密度ポリエチレン(略号:LDPE)と、層厚12μmのアルミ蒸着されたポリエチレンテレフタレート(略号:蒸着ALPET)とを貼り合わせてなる層から構成した場合には、破袋の発生が生じた。そのため、結局、従来、この構成のバリア層2を使用できなかった。
しかし、図5の実施例で示すように、本考案の実施例の紙袋1では、バリア層を層厚120μmの高圧法低密度ポリエチレン(略号:LDPE)と、層厚12μmのアルミ蒸着されたポリエチレンテレフタレート(略号:蒸着ALPET)とを貼り合わせてなる層から構成しても、袋強度を強く、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2dからの破袋の発生を可及的に防止できた。
そのため、この本考案の実施例の紙袋1では、袋強度を強くして、ヒートシールされた袋幅方向両端部2c、2dから破袋が発生するおそれを可及的に防止するために、上記構成のバリア層2に比べより強度の高い材質のバリア層を使用するという方法を採る必要がなくなった。
また、この実施例の紙袋1では、従来の紙袋52のように、より強度の高い材質のバリア層2を使用した際に生じる問題、すなわち紙袋52(図9(a)及び図9(b))に収容する内容物の種類によって、袋強度が弱く破袋が発生するおそれがあるという問題、及び紙袋1の材料コストが高くなり、その結果、紙袋1の製造コストが高くなるという問題も生じなくなった。
As shown in the comparative example of FIG. 5, in the
However, as shown in the embodiment of FIG. 5, in the
Therefore, in the
Further, in the
このように、本考案の実施例の紙袋1では、従来の紙袋52(図9(a)及び図9(b))に比べて、袋強度が強く、破袋の発生が可及的に防止できた。
また、本考案の実施例の紙袋1では、上述のように、より強度の高い材質のバリア層2を使用した際に生じる従来の問題も生じなくなった。
また、この考案の実施例の紙袋1では、異物45が紙袋1内に入ること及び溶融樹脂11を具えた胴貼り部10の形成によるトラブルを可及的に防止できたことはもちろんである。
Thus, in the
Further, in the
Further, in the
上記実施例の紙袋1では、2層の紙層4、5を具えるものとして本考案の紙袋を説明したが、本考案の紙袋1の紙層4、5の層数はこれに限定されず、紙袋51は少なくとも1層の紙層を備えていればよい。また、この紙袋1の最内層は、バリア層2であればよい。
In the
上記実施例の紙袋1では、一袋の袋長さLの筒状体の両端の開口の封緘を、第1の封緘紙41と第2の封緘紙によって行ったが、これら封緘紙による封緘方法は従前の技術である。
また、上記実施例の紙袋1では、一袋の袋長さLの筒状体の両端の開口の封緘を、第1の封緘紙41と第2の封緘紙によって行ったが、この考案の紙袋1では、これら各開口の封緘方法は、封緘紙によるものに限定されないことはもちろんである。
In the
In the
異物が紙袋内に入らず、最内層がバリア層を含む紙袋であって、異物が紙袋内に入ること及び溶融樹脂を具えた胴貼り部の形成によるトラブルを可及的に防止でき、バリア層からなる内袋の底部の形成又は口部の封緘を可及的に容易でかつ確実に行うことができるとともに破袋の発生が可及的に防止できる紙袋として、最内層がインフレーション法で製造できないバリア層で構成された紙袋に適用できる。 A barrier layer that prevents foreign matter from entering the paper bag and the innermost layer is a paper bag including a barrier layer, and prevents foreign matter from entering the paper bag and the formation of a body pasting portion including a molten resin. The innermost layer cannot be manufactured by the inflation method as a paper bag that can form the bottom of the inner bag or seal the mouth as easily and reliably as possible and prevent the occurrence of broken bags as much as possible. It can be applied to a paper bag composed of a barrier layer.
1…紙袋
2…バリア層、筒体のバリア層
4、5…紙層、筒体の紙層
12、14、15…筒体
2c、2d…袋幅方向両端部
Y…袋幅方向両端部よりも袋幅方向中央側で折り曲げられる折り曲げ線
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記筒体の前記バリア層は、前記筒体にされる際にバリア層の袋幅方向両端部がヒートシールされ、ヒートシールされた前記袋幅方向両端部よりも袋幅方向中央側で、筒体にされる紙層とともに折り曲げられることを特徴とする紙袋。 In a paper bag comprising a cylindrical barrier layer including an aluminum foil or vapor-deposited film that is the innermost layer, and a cylindrical paper layer superimposed on the cylindrical barrier layer so as to cover the barrier layer of the cylindrical body,
The barrier layer of the cylindrical body is heat sealed at both ends in the bag width direction of the barrier layer when being formed into the cylindrical body, and the cylinder is closer to the center in the bag width direction than the both ends of the bag width direction that are heat sealed. A paper bag which is folded together with a paper layer to be made into a body.
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