JP3168379U

JP3168379U - 薄い軟質パッド

Info

Publication number: JP3168379U
Application number: JP2011001724U
Authority: JP
Inventors: 楊世鋒; 楊漢勇
Original assignee: 隆泰興實業股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2011-03-29
Filing date: 2011-03-29
Publication date: 2011-06-09
Anticipated expiration: 2021-03-29

Abstract

【課題】層間の粘着力が均一であり、層同士の剥離及び縁の反り等を防止し、吸着性に優れ、拭き取り布巾機能を有し、環境保全にも寄与可能なパッドを提供する。【解決手段】薄い軟質パッドであって、下地層と超微細繊維布面層とを結合してからなり、超微細繊維布面層の一側面に、ポリウレタン透明軟性防水層薄膜が設けられ、下地層が、ポリウレタン系熱可塑性高分子を成型した着色又は透明の薄い軟質下地であり、下地層のフレキシブル下地表面に、超微細繊維布面層の薄膜が浸入して、超微細繊維布面層の内側布面に緊密に結合することにより、一体化される。【選択図】図２

Description

本考案は、薄い軟質パッドに関し、さらに詳しくは、耐用性に優れ、耐加水分解性、耐水洗性及び温度許容性等の特性を有し、かつ、全体として、無味で、分解回収可能な環境保護に適した、拭き取り布巾機能を有するパッドに関するものである。

図１に示すように、従来のパッド２０は、底部がゴムフォーム材からなる滑り止め用の発泡層２１と、やや硬質で、平坦な接触面を形成して、マウスに使用される硬質層２２とを、粘着により積層したものであり、所定の厚さ（０．８−１ｍｍ）と所定の硬度を有するものである。かかるパッドは、柔軟性が悪いだけでなく、底部のゴムフォーム層２１が、卓上において、滑りやすく、また、ゴムの匂いが発散するという問題がある。そして、発泡層２１と硬質層２２との結合は、粘着力が均一ではないことや粘着剤が変質することにより、層同士の剥離や縁の反り等の現象が発生するため、実用上問題があり、また、回収できないため、環境保護の観点からも難点があった。

かかる状況下において、実用新案登録第３０４６９９４号公報（以下、「特許文献１」という。）には、マウスをその上を滑り動かされ、かつ拭き取り機能を有する表層と滑り止め機能を有し、かつ柔軟性に富み、回復性のよい厚さ０．２〜３．５ｍｍの基層により構成される布巾機能を有するマウス・パッドが記載されている。

しかし、なお、層間の粘着力が均一でなく、層同士の剥離及び縁の反り等の防止については未だ改良すべき点も残されていた。
実用新案登録第３０４６９９４号公報

従って、本考案の主な課題は、層間の粘着力が均一であり、層同士の剥離及び縁の反り等を防止し、また、環境保全にも寄与可能なパッドを提供することにある。

また、本考案の他の課題は、吸着性に優れ、滑り止め効果が高く、拭き取り布巾機能を有するパッドを提供することにある。

そこで、本考案者は、前記課題を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、ポリウレタン（ＰＵ）から成型された薄い軟質下地層を、いずれかの着色又は透明に形成し、また、防水層薄膜の超微細繊維布面層に結合させたパッドであって、薄い軟質ポリウレタン（ＰＵ）フレキシブル下地層表面に、薄膜が浸入して超微細繊維布面層の内側布面に緊密に結合させることにより、層同士の結合が、簡単に脱離することなく、耐用性に優れ、耐加水分解性、耐水洗性及び温度許容性等の特性が得られ、パッド表面が、変形することなく、全体として、無味で、分解回収でき、環境保護効果が得られる薄い軟質パッドを提供できることに着目し、本考案を想到した。

また、薄い軟質パッドであって、パッドの底部にある薄い軟質下地層が、ポリウレタン（ＰＵ）材質の下地フレキシブル層であることにより、より良い吸着性が実現され、パッドが、全体として、いずれかの平面に密着でき、滑り止めの効果が向上し、摺動することなく、また、上部の層が超微細繊維布からなるため、優れた触感が得られ、また、上記パッドを拭き取り布巾として使用でき、その実用性や便利性に優れた薄い軟質パッドを提供できることに着目し、本考案に想到した。

かくして、本考案によれば、下地層と超微細繊維布面層からなる軟質パッドであって、前記超微細繊維布面層の一側面に、ポリウレタン製透明軟性防水層薄膜が設けられ、前記下地層が、ポリウレタン主成分溶液とポリウレタン副成分溶液（主成分の硬化剤）との両液を配合した熱硬化成型原料（ＰＵポリウレタン多価アルコール）である熱可塑性高分子化合物を成型した着色又は透明の薄い軟質下地であり、前記下地層が、前記超微細繊維布面層の表面に被覆された防水層薄膜に結合され、ポリウレタン下地層のフレキシブル下地表面に、防水層薄膜が浸入して、超微細繊維布面層の内側布面と緊密に結合することにより、耐用性や耐加水分解性、耐水洗性及び温度許容性が得られ、全体として、無味であり、分解回収することができ、環境保護に寄与可能であり、前記超微細繊維布面層上に、直接に、図柄及び文字を印刷して、造型してなるパッドからなることを特徴とする薄い軟質パッドを提供する。

以下、図面を参照しながら、本考案の特徴や技術内容について、詳しく説明するが、それらの図面等は、参考や説明のためであり、本考案は、それらによって限定されるものではない。

図２と図３に示すように、本考案に係るパッド１０は、下地層１１と超微細繊維布面層１２（Ｍｉｃｒｏ−ｆｉｂｅｒ）から構成されたものである。超微細繊維布面層１２は、一側面に、ポリウレタン（ＰＵ）（或いは、ＴＰＵである）透明軟性薄膜１３が設けられ、下地層１１は、ポリウレタン（ＰＵ）主成分とポリウレタン（ＰＵ）副成分（主成分の硬化剤）との両液を配合した熱硬化成型原料（ＰＵポリウレタンと多価アルコールとの反応生成物）である熱可塑性高分子を成型した着色又は透明の薄い軟質層である。上記下地層（厚さが約１ｍｍ以下）が、超微細繊維布面層１２（厚さが約０．３ｍｍ）の表面の防水層薄膜１３に結合され、上記下地層１１のフレキシブル下地表面に、薄膜１３が浸入して、超微細繊維布面層１２の内側面と緊密に結合されることにより、層同士の結合が、簡単に剥離しなく、これにより、パッド１０の表面物性が、より良い耐加水分解性や耐水洗性及び温度許容度等の特性が得られる。そのため、パッド１０の表面が変形することなく、また、層同士の剥離や縁の反り等の現象が発生しないため、より良い耐用性や、全体として、無味で、分解回収可能で、環境保護の効果が実現される。

また、上記薄い軟質パッドの超微細繊維布面層１２に、直接に、様々の図柄や文字を有する飾り面１２１を形成でき、そして、パッド１０を様々の形状に、切断できるため、図４に示すように、食卓パッドやカップパッド１０ａ、図５に示すように、マウスパッド１０ｂ、滑り止め足パッド或いは様々のパッドとして使用する時、薄い軟質下地層１１がＰＵ材質下地フレキシブル層であるため、より良い吸着性を有し、全体として、いずれかの平面に密着でき、摺動することなく、予期の滑り止め効果が実現され、また、面層１２が超微細繊維布からなるため、快い触れ感じが得られ、また、上記パッド１０の表面を、拭き取り清潔用として利用でき、実用性や便利性が向上される。

以上は、ただ、本考案のより良い実施例であり、本考案は、それらによって限定されることが無く、本考案に係わる実用新案登録請求の範囲や明細書の内容に基づいて行った等価の変更や修正は、全てが、本考案の考案登録請求の範囲内に含まれる。

従来のパッドの斜視図である。本考案の一実施形態によるパッドの斜視図である。本考案の一実施形態によるパッドの断面概念図である。本考案の一実施形態によるパッドの平面外観図（一）である。本考案の一実施形態によるパッドの平面外観図（二）である。

１０パッド
１０ａコースター
１０ｂマウス・パッド
１１下地層
１２超微細繊維布面層
１２１飾り面
１３防水層薄膜
２０パッド
２１発泡層
２２硬質面層

Claims

下地層と超微細繊維布面層からなる軟質パッドであって、前記超微細繊維布面層の一側面に、ポリウレタン製透明軟性防水層薄膜が設けられ、前記下地層が、ポリウレタン主成分溶液とポリウレタン副成分溶液（主成分の硬化剤）との両液を配合した熱硬化成型原料である熱可塑性高分子化合物を成型した着色又は透明の薄い軟質下地であり、前記下地層が、前記超微細繊維布面層の表面に被覆された防水層薄膜に結合され、ポリウレタン下地層のフレキシブル下地表面に、防水層薄膜が浸入して、超微細繊維布面層の内側布面と緊密に結合することにより、耐用性や耐加水分解性、耐水洗性及び温度許容性が得られ、全体として、無味であり、分解回収することができ、環境保護に寄与可能であり、前記超微細繊維布面層上に、直接に、図柄及び文字を印刷して、造型してなるパッドからなることを特徴とする薄い軟質パッド。