JP3167245U - 化学実験用金網 - Google Patents

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Abstract

【課題】石綿やセラミックの使用を完全に排除しつつも、アルコールランプ等の炎が直接ビーカー等に当たることを防止できる安心・安全な化学実験用金網を提供する。【解決手段】矩形に形成され、少なくともビーカーやフラスコ等の化学実験容器を載置できる範囲を、畳織りに織られた畳織部で構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、化学実験等においてビーカーやフラスコ等を加熱する際に使用する金網の技術に関するものである。
従来、化学実験等においてフラスコやビーカー等を熱する場合、アルコールランプ等に直接ビーカー等をかざすのではなく、石綿金網等をビーカー等の下に敷いた上で炎を当てるという手法が採られてきた。
独立行政法人科学技術振興機構「理科ねっとわーく 一般公開版」ウェブサイト これで完璧実験の基本200 「器具薬品の使い方」-「金網」のページ http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0100a/contents/3170/3170.html
しかしながら周知の通り、これら石綿金網に使われるアスベストについては健康を害する等が問題となっている。更にこの代用品として石綿の代わりにセラミックを使用した金網も登場しているが、このセラミックに関しても石綿と同様の問題点が浮上してきているという事実があり、安心して使用することができない。
本考案は、こういった問題を解決するべくなされたものである。
上記課題を解消するべく、本考案は、矩形に形成され、少なくともビーカーやフラスコ等の化学実験容器を載置できる範囲が、畳織りに織られた畳織部で構成されていることを特徴とする化学実験用金網を提供するものである。
このような構成を採用したことによって、石綿(アスベスト)やセラミックを全く使用することなく、実験用金網として必要な効果を発揮することができるようになった。ビーカーやフラスコ等の実験器具を加熱(より正確にはこれらの器具に収容されている液体等の内容物を加熱)する場合、ビーカー等を直接炎(アルコールランプやバーナー等の炎)にかざすことは避けられる。これは直接炎が当たると、急激且つ部分的な温度変化によりビーカー等が破損する危険性を低下させる等の理由による。そこで石綿等を平織りの金網に取り付けることでビーカー等が直接炎に当たるのを防止しているのである。
そこで本考案は、この「直接炎が当たらないこと」を金網の構造そのもので実現している。即ち、金網の折り方を単なる「平織り」や「綾織り」ではなく、一定間隔を有して並ぶ縦線に対して隣り合う横線が互いに接する態様の織り=「畳織り」とすることによって実現したのである。要するに、「畳織り」の特徴である、真正面(若しくは真裏)方向から金網を見た場合向こう側が透けて見えないが、金網をある特定の角度に傾けて初めて向こう側が透けて見通すことが可能となるという構造的な特性を上手く利用して、炎が直接ビーカー等に当たるのを遮断しつつも、表面から裏面に抜けるように構造的に形成される隙間の存在によって「熱」は適度に拡散しながら効率的に伝えられるのである。
また「畳織り」には複数の種類があり、そのいずれの折り方を採用してもよい。例えば「平畳織り」であってもよいし、「綾畳織り(横線が互いに接しつつ且つ縦線を2本ずつ乗り越える織り方)」であってもよい。
「平畳織り」とすれば、高い強度が得られるので耐久性に優れ、ビーカー等を載置する際の安定性に有利である。一方「綾畳織り」の場合は表面側から裏面側に抜ける構造的な「隙間」を最も微細に構成することができるので、バーナー等の勢いのある炎に対しても、確実な炎の遮断を行うことができる。もちろんこの場合でも「隙間」自体は存在するので熱を拡散しつつ効率的に伝達される。
また、上記に加えて、矩形の平織り若しくは綾織りの金属金網の上面又は/及び下面に円形に構成された畳織部が積層されていることを特徴とする化学実験用金網としてもよい。
このように構成すれば、従来からある実験用金網の外観イメージ(金網の中央付近に丸く炎を遮断する材料が備わっているというイメージ)を崩すことなく構成することができる。
本考案により、安心・安全な化学実験用金網を提供することができる。
本考案にかかる実験用金網の一部拡大図である。 (a)が図1拡大部分のA-A線に沿う断面図であり、(b)が畳織部が綾畳織りで構成されていた場合を想定した断面図である。 (a)が金網の中心部分のみが円形の畳織部で構成された場合の概略斜視図であり、(b)がB-B線に沿う断面図の第1の例を示した図、(c)がB-B線に沿う断面図の第2の例を示した図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本考案の実施形態の一例につき詳細に説明を加える。なお、図面理解容易の為、各部の大きさや寸法を誇張して表現している部分があり、実際の製品と必ずしも一致しない部分があることを付記しておく。また各図面は符号の向きに見るものとし、当該向きを基本に上下左右、手前、奥と表現する。
〈化学実験用金網の構成〉
本考案にかかる化学実験用金網100は、縦横約15cm、厚み約0.5mmに構成される。4辺はそれぞれ7mm程度裏側に折り返されて補強と共に端面の処理がされている。
本実施形態では、縦線110の線径が0.34mm、横線120の線径が0.29mmのステンレス線(SUS304)を使用して、全面が「平畳織り」に織られている(即ち全面が「畳織部」)。メッシュは20/100とされている。
図1の拡大図部分に示している通り、縦線110は一定の間隔を空けて並んでいる。一方横線120は、縦線110に対して上下方向から互い違いに交わりながら、隣り合う横線120同士が互いに接触するように織られている。その結果、真正面から(若しくは真裏面から)見ると当該金網100の向こう側を見ることはできないが、(真正面若しくは真裏面ではなく)斜め方向から見ると、隙間Gを介して当該金網100の向こう側が透けて見てとれる。
なお、「平畳織り」以外の畳織り、例えば「綾畳織り」で畳織部を構成することも可能である。
〈化学実験用金網の作用・機能〉
本考案にかかる実験用金網100の使い方は、従来の金網と基本的に同じである。アルコールランプやバーナー等の熱源の上に三脚を配置し、当該三脚の上に本考案にかかる実験用金網100を載置する。更に当該実験用金網100上にビーカーやフラスコ等を載せて、熱源を点火して使用する。
本考案にかかる実験用金網100は、全面がステンレス線を畳織りした構造となっているので、アルコールランプ等の炎が金網の裏面に当たっても、表面にまで炎出してこない。しかしながら金網の裏面から表面にかけて完全に閉じているのではなく、構造的に隙間Gが形成されているので、この隙間Gを通って炎の熱は効率よく伝達される(図2(a)矢印参照)。更にこの時、熱は広がりながら表面側に向かうので、熱が一点に集中し過ぎることなく、フラスコ等をより広い面積で満遍なく加熱することも可能となっている。
また、図2(b)に示しているように「綾畳織り」で構成した場合には、「平畳織り」の場合に比べて隙間Gが微細に構成されるので、バーナー等炎に勢いがある場合でも表面への炎出を確実に防止することができる。
なお上記では金網の全面が「畳織り」の畳織部として構成されていたが、これに限られるものではない。例えば図3(a)に示しているように、ビーカー等の化学実験容器を載置する部分のみを「畳織り」構造とした畳織部201とし、その周辺は従来通りの平織りされた(畳織りでない)金網202としてもよい。このように構成すれば、従来からある実験用金網の外観イメージ(金網の中央付近に丸く炎を遮断する材料が備わっているというイメージ)を崩すことなく構成することができる。
なおこの場合、図3(a)に示しているように、平織りの金網202の上面側に畳織部204を重ねるように溶接等して配置してもよい。もちろん上面側でなく下面側に配置してもよいし、両面側に配置してもよい。更に、平織りの金網202の中心を円形にくりぬいた上で、当該くり抜き部分に畳織部204を嵌め合わせる構成としてもよい。
なお、上記ではステンレス材料(SUS304)を使用した例を示していたが、異なる種類の金属で構成することももちろん可能である。また細かな用途等に応じて縦線や横線の線径を適宜調整することも可能である。
100、200・・・化学実験用金網
110・・・縦線
120・・・横線
202・・・平織り部
204・・・畳織部

Claims (4)

  1. 矩形に形成され、少なくともビーカーやフラスコ等の化学実験容器を載置できる範囲が、畳織りに織られた畳織部で構成されている
    ことを特徴とする化学実験用金網。
  2. 請求項1において、
    前記畳織部の畳織りの種類が、平畳織りである
    ことを特徴とする化学実験用金網。
  3. 請求項1において、
    前記畳織部の畳織りの種類が、綾畳織りである
    ことを特徴とする化学実験用金網。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    矩形の平織り若しくは綾織りの金属金網の上面又は/及び下面に円形に構成された畳織部が積層されている
    ことを特徴とする化学実験用金網。
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