JP3166280U - 採光・遮音パネル体及び該採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造 - Google Patents

採光・遮音パネル体及び該採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3166280U
JP3166280U JP2010008180U JP2010008180U JP3166280U JP 3166280 U JP3166280 U JP 3166280U JP 2010008180 U JP2010008180 U JP 2010008180U JP 2010008180 U JP2010008180 U JP 2010008180U JP 3166280 U JP3166280 U JP 3166280U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound insulation
daylighting
sound
lighting
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2010008180U
Other languages
English (en)
Inventor
陽介 飯島
陽介 飯島
一志 箕輪
一志 箕輪
孝之 小堀
孝之 小堀
優 小平
優 小平
Original Assignee
ヤクモ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヤクモ株式会社 filed Critical ヤクモ株式会社
Priority to JP2010008180U priority Critical patent/JP3166280U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3166280U publication Critical patent/JP3166280U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】防音効果を発揮することは勿論、近隣領域への日照障害を無くすために有効な採光・遮音パネル体を提供する。【解決手段】光が透過可能な素材からなる長方形状の2枚の採光・遮音板、すなわち、外側採光・遮音板21a、内側採光・遮音板21bを一組とし、これを3組用い、採光・遮音板固定機構部によって各短辺側が隣り合う様に配置する。さらに、各外側採光・遮音板21a、内側採光・遮音板21bがこれらの間に形成される空気層3をコ状スペーサ5を介して挟み対向する配置で、3連に連結配置し、全体として例えば長さ3000mm?幅900mm?高さ180mm程度の寸法を有する偏平な直方体形状を呈するように構成する。【選択図】図5

Description

本考案は、採光・遮音パネル体及び該採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造に関し、詳しくは、例えば騒音を発する各種の建設工事等に簡易に組み立てることにより構築される組立式防音建屋に用いられる採光・遮音パネル体、及び該採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造に関するものである。
従来、この種の組立式防音建屋においては、建屋内部への採光を目的として透明樹脂板を用いた採光用パネルを例えば屋根の一部に部分的に設置した構造のものが提案されている。
しかし、このような組立式防音建屋の場合、その外壁の高さは例えば8〜12mというように相当に高く、また、採光用パネルを配置した領域は限定的で、このため、例えば組立式防音建屋の近隣領域に、民家や田畑等が存在する場合にはこれらに対して日照障害を及ぼすという問題を包含していた。
また、このような組立式防音建屋の場合には、当然のことながら周囲への騒音障害防止対策も十分に施されることが要求される。
特許文献1には、壁部及び/または山形状の屋根が、複数の防音層を有し且つ各防音層間に空気層を介在させた防音構造とした大型の防音ハウスが提案されている。
しかし、この防音ハウスの場合、防音効果の発揮を主目的としたものであり、近隣領域への日照障害を無くすというような技術的要素は包含していない。
特開2000−257184号公報
本考案が解決しようとする問題点は、防音効果を発揮することは勿論、近隣領域への日照障害を無くすために有効な採光・遮音パネル体及びこのような採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造が存在しない点である。
本考案に係る採光・遮音パネル体は、光が透過可能な素材からなる2枚の採光・遮音板と、前記2枚の採光・遮音板の外周部を、両採光・遮音板が一定間隔を隔て平行配置に、かつ、内部に遮音用の空気層を形成し、全体形状が偏平な立方体形状を呈するように固定配置する採光・遮音板固定機構部と、を有し、前記空気層による遮音と、前記2枚の採光・遮音板及び空気層の光透過性による採光とを併せて実現するように構成したことを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、光が透過可能な素材からなる2枚の採光・遮音板と、この2枚の採光・遮音板を一定間隔を隔て平行配置に、かつ、内部に遮音用の空気層を形成するように固定配置する採光・遮音板固定機構部とを有する構成の基に、空気層による遮音と、2枚の採光・遮音板及び空気層の光透過性による採光とを併せて行うことができる採光・遮音パネル体を実現し提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、光が透過可能な素材からなる長方形状の外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板とを一組とし複数組構成からなる採光・遮音板と、連なって配置される複数の内側採光・遮音板の両側の長辺外周部を各々支持する一対の長辺支持枠と、一対の長辺支持枠により支持された各内側採光・遮音板の両側の長辺外周部に沿って一端側が連結され、他端側に連なって配置される前記各外側採光・遮音板の両側の各長辺外周部が連結される一対ずつ複数組のコ状スペーサ体と、を有する採光・遮音板固定機構部とを有する構成の基に、前記空気層による遮音と、前記外側採光・遮音板、空気層及び内側採光・遮音板の光透過性による採光とを併せて行うことができる採光・遮音パネル体を実現し提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、請求項2記載の考案と同様な構成で、かつ、空気層の領域をシーリングするシーリング材、雨切り板、各端部領域を閉塞する端面覆部材を付加した構成の基に、請求項2記載の考案と同様の効果を奏し、かつ、雨水切りも行うことができる採光・遮音パネル体を実現し提供することができる。
請求項4記載の考案によれば、太陽光照射時に、近隣領域に日陰を形成することになる建屋の壁、屋根の領域に、請求項1記載の考案に係る採光・遮音パネル体を所要個数配置した構成の基に、空気層により防音建屋から外部への遮音性能の低下を抑えるとともに、採光・遮音パネル体を配置した領域を経て近隣領域に向けて太陽光を透過させることができ、近隣領域への日照障害を無くすことができる採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造を実現し提供することができる。
請求項5記載の考案によれば、太陽光照射時に、近隣領域に日陰を形成することになる建屋の壁、屋根の領域に、請求項2記載の考案に係る採光・遮音パネル体を所要個数配置した構成の基に、空気層により防音建屋から外部への遮音性能の低下を抑えるとともに、外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板からなる採光・遮音パネル体を配置した領域を経て近隣領域に向けて太陽光を透過させることができ、近隣領域への日照障害を無くすことができる採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造を実現し提供することができる。
請求項6記載の考案によれば、太陽光照射時に、近隣領域に日陰を形成することになる建屋の壁、屋根の領域に、請求項3記載の考案に係る採光・遮音パネル体を所要個数配置した構成の基に、空気層により防音建屋から外部への遮音性能の低下を抑えるとともに、外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板からなる採光・遮音パネル体を配置した領域を経て近隣領域に向けて太陽光を透過させることができ、近隣領域への日照障害を無くすことができ、更に雨水対策をも施した採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造を実現し提供することができる。
図1は本考案の実施例に係る採光・遮音パネル体の概略平面図である。 図2は本実施例に係る採光・遮音パネル体の概略側面図である。 図3は本実施例に係る採光・遮音パネル体の概略底面図である。 図4は図3のA−A線概略断面図である。 図5は本実施例に係る採光・遮音パネル体の概略拡大断面図である。 図6は本実施例に係る採光・遮音パネル体の部分拡大断面図である。 図7は本実施例に係る採光・遮音パネル体とともに組立式防音建屋の壁面材又は屋根材として使用する遮音パネルを示す一部切欠概略平面図である。 図8は本実施例に係る採光・遮音パネル体とともに組立式防音建屋の壁面材又は屋根材として使用する遮音パネルを示す概略断面図である。 図9は本実施例に係る採光・遮音パネル体と、図8に示す遮音パネルとの遮音性能を比較した遮音性能表を示す図である。 図10は本実施例に係る採光・遮音パネル体とともに組立式防音建屋の壁面材又は屋根材として使用する別の遮音パネルを示す一部切欠概略断面図である。 図11は本実施例に係る採光・遮音パネル体とともに組立式防音建屋の壁面材又は屋根材として使用する更に別の遮音パネルを示す一部切欠概略断面図である。 図12は本実施例に係る採光・遮音パネル体を使用する組立式防音建屋の概略正面図である。 図13は本実施例に係る採光・遮音パネル体を使用する組立式防音建屋の概略背面図である。 図14は本実施例に係る採光・遮音パネル体を使用する組立式防音建屋の概略左側面図である。 図15は本実施例に係る採光・遮音パネル体を使用する組立式防音建屋の概略右側面図である。 図16は本実施例に係る採光・遮音パネル体を使用する組立式防音建屋の概略平面図である。
本考案は、防音効果を発揮することは勿論、近隣領域への日照障害を無くすために有効な採光・遮音パネル体を提供するという目的を、光が透過可能な素材からなる長方形状の外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板とを一組とし複数組構成からなる採光・遮音板と、長尺に形成され、連なって配置される複数の内側採光・遮音板の両側の長辺外周部を各々支持する一対の長辺支持枠と、一対の長辺支持枠により支持された各内側採光・遮音板の両側の長辺外周部に沿って一端側が連結され、他端側に連なって配置される前記各外側採光・遮音板の両側の各長辺外周部が連結される一対ずつ複数組のコ状スペーサ体と、を具備し、各コ状スペーサ体により対向配置した外側採光・遮音板と内側採光・遮音板との間に空気層を形成するとともに、全体形状が偏平な立方体形状を呈するように前記各内側採光・遮音板、各外側採光・遮音板を固定配置する採光・遮音板固定機構部と、を有し、前記空気層による遮音と、前記外側採光・遮音板、空気層及び内側採光・遮音板の光透過性による採光とを併せて実現する構成により実現した。
以下、本考案の実施例に係る採光・遮音パネル体及び該採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造について図面を参照して詳細に説明する。
本実施例に係る採光・遮音パネル体1は、図1乃至図6に示すように、光が透過可能な素材からなる長方形状の2枚の採光・遮音板、すなわち、外側採光・遮音板21a、内側採光・遮音板21bを一組とし、これを3組用い、採光・遮音板固定機構部2によって各短辺側が隣り合う配置で、かつ、各外側採光・遮音板21a、内側採光・遮音板21bがこれらの間に形成される空気層3を挟んで対向する配置で、3連に連結配置し、全体として例えば長さ3000mm×幅900mm×高さ180mm程度の寸法を有する偏平な直方体形状を呈するように構成したものである。
前記外側採光・遮音板21a、内側採光・遮音板21bは、いずれも例えば透明ポリカーボネート板、透明アクリル板又は透明塩化ビニル板のいずれかから選定される透明板材を用いて形成したものである。
また、前記外側採光・遮音板21a、内側採光・遮音板21bは、これらの長辺の寸法を等しく形成するとともに、短辺の寸法は外側採光・遮音板21aよりも内側採光・遮音板21aの方が広幅になるように形成している。
ここで、前記採光・遮音パネル体1における採光・遮音板固定機構部2の構成について詳述する。
前記採光・遮音板固定機構部2は、長尺(例えば3000mm)の鉄製又は鋼製等のL形アングル材からなり、例えば略900mmの間隔をもって、かつ、各底片4a、側片4bが各々対向するように平行に配置する一対の長片支持枠4、4と、鉄製又は鋼製等で、下片5a、垂直片5b、上片5cをコ状(又は逆コ状)を呈するように形成するとともに前記外側採光・遮音板21a又は内側採光・遮音板21bと同一長さを有するように形成したコ状スペーサ体5と、を有している。
前記コ状スペーサ体5の下片5a、上片5cの垂直片5bからの突出寸法は、図5に示すように、前記外側採光・遮音板21a、内側採光・遮音板21bの幅寸法の相違に対応して、上片5cよりも下片5aのほうが大となるように形成している。
また、コ状スペーサ体5の垂直片5bには単数又は複数個の各空気孔5dを設けている。このコ状スペーサ体5は、後述するように一対の長片支持枠4、4に対して片側3個ずつ、合計6個取り付けられるものである。
前記採光・遮音板固定機構部2は、更に、帯状のシーリング材6と、ゴムパッキンワッシャからなる所要数の止水ワッシャ7と、所要数のボルト8及びナット9と、L状に形成した外側採光・遮音板21a用の所要数の雨切り板10と、内側採光・遮音板21a用の所要数の短辺押さえ板11とを具備している。
更に、前記採光・遮音板固定機構部2は、一対の長片支持枠4、4の両側の端部に固定され、採光・遮音パネル体1の両側の端部を閉塞する端面防水処理用の2個の端面覆部材12を具備している。
前記端面覆部材12は、前記内側採光・遮音板21bの短辺下面の隅部を覆う下面部12aと、採光・遮音パネル体1の端面を覆う端面部12bと、折り返し部12cとを具備している。
そして、図6に示すように、前記対向配置した一対の長片支持枠4、4の底片4a、4a上に、シーリング材6を介在しつつ前記内側採光・遮音板21bの両側の長辺隅部を載せ、更に、その上にシーリング材6を介在しつつ一対のコ状スペーサ体5、5の下片5a、5aを配置し、止水ワッシャ7、ボルト8及びナット9を用いて、一対の長片支持枠4、4の底片4a、4aに対して、内側採光・遮音板21bの両側の長辺隅部及び一対のコ状スペーサ体5、5の下片5a、5aを各々一体的に固着し、内側採光・遮音板21bの両側の長辺に沿って一対のコ状スペーサ体5、5を対向配置に立設する構造としている。
このような一対のコ状スペーサ体5、5及び内側採光・遮音板21bの一対の長片支持枠4、4の底片4a、4aに対する配置構造は、3組のコ状スペーサ体5、5、3枚の内側採光・遮音板21bに関して同様となっている。
次に、外側採光・遮音板21aと、コ状スペーサ体5との取り付け構造について説明する。
上述のようにして、前記一対の長片支持枠4、4に対して3枚の内側採光・遮音板21b、一対ずつ3組のコ状スペーサ体5、5を配置した後、図6に示すように、各コ状スペーサ体5、5の各上片5c、5c上にシーリング材6を各々介在しつつ各外側採光・遮音板21aの両側の長辺隅部を載せ、更に、その上から前記雨切り板10を長辺隅部に沿って各々添着し、止水ワッシャ7、ボルト8及びナット9を用いて、前記各雨切り板10、各外側採光・遮音板21aの両側の長辺隅部を各コ状スペーサ体5、5の各上片5c、5c上に各々一体的に固着する。
これにより、前記外側採光・遮音板21a、内側採光・遮音板21bを一組とし、これを3組用い採光・遮音板固定機構部2によって各短辺側が隣り合う配置で、かつ、各外側採光・遮音板21a、各内側採光・遮音板21bがこれらの間に形成される空気層3を挟んで対向する配置で、3連に連結配置されることになる。
ここで、前記内側採光・遮音板21b、外側採光・遮音板21aの各短辺における領域の構造について説明する。
前記内側採光・遮音板21bの短辺隅部は、採光・遮音パネル体1の両端面部分と、両端面以外の4箇所とで異る構造としている。
すなわち、採光・遮音パネル体1の両端面部分においては、内側採光・遮音板21bの短辺上面隅部に短辺押さえ板11を当て、また、短辺下面隅部に前記端面覆部材12の下面部12aの突出端側を当てて前記シーリング材6、止水ワッシャ7、ボルト8及びナット9を用いて内側採光・遮音板21bの短辺隅部を短辺押さえ板11、端面覆部材12の下面部12aで覆うように取り付ける構造としている。
一方、両端面部分以外における各内側採光・遮音板21bの短辺隅部においては、内側採光・遮音板21bの短辺上面隅部及び短辺下面隅部に各々短辺押さえ板11を当てて前記シーリング材6、止水ワッシャ7、ボルト8及びナット9を用いて内側採光・遮音板21bの短辺隅部を両短辺押さえ板11で覆うように取り付ける構造としている。
前記各外側採光・遮音板21aの合計6箇所の各短辺の領域は、短辺の寸法に適合させた前記シーリング材6、雨切り板10を用い、更に止水ワッシャ7、ボルト8及びナット9によって、これらを各外側採光・遮音板21aの短辺を覆うように取り付ける構造としている。
前記長辺支持枠4、4の側片4b、4bには、図2、図5に示すように、所定の間隔をもって、長方形状の突片13を外方に突設している。
また、前記長辺支持枠4、4の側片4b、4bには、図2に示すように、所定の間隔をもって、例えば5個の抜孔14を穿設している。
前記長辺支持枠4、4の底片4aには、例えば壁面等へ取り付けるためのL状の取り付け用突片15を固着している。
前記採光・遮音パネル体1は、3枚の外側採光・遮音板21aの露出する部分を合計した面積と、採光・遮音パネル体1全体の平面積との比である開口率を例えば67%程度に設定している。
なお、図1に示す採光・遮音パネル体1は、外側採光・遮音板21a、内側採光・遮音板21bを一組とした3連構造の場合であるが、このほか、1連、2連、4連等とすることができ、連結数は特に限定するものではない。
次に、本実施例に係る採光・遮音パネル体1とともに詳細は後述する組立式防音建屋51の壁面材又は屋根材として用いられる遮音パネル(防音パネル)31について図7、図8を参照して説明する。
図7、図8に示す遮音パネル31は、折曲鋼板により形成した長尺(例えば長さ3000mm等)のパネル本体32と、このパネル本体32に組み込んだ例えばグラスウールからなる吸音材33及び板状のパンチングメタル材34とを有している。
前記パネル本体32は、中央部に台形状の山形部32aを長さ方向全体に設け、長辺両隅部に対称配置にコ状又は逆コ状の折り返し長辺端部32b、32bを設けることにより形成している。
そして、前記パネル本体32の底面側に前記吸音材33、パンチングメタル材34を重合して添着し、前記パネル本体32の底面から突設した一対の掛け止め片32c、32cにパンチングメタル材34の両隅部を掛け止めることにより、これらパネル本体32、吸音材33、パンチングメタル材34を一体構造としている。
これにより、前記山形部32aの内側と吸音材33との間に遮音用の空気層35を形成している。
なお、前記吸音材33、パンチングメタル材34は、図7に示すように、例えば8分割構造で前記パネル本体32の底面側に配置されるが、その配置構造については特に限定するものではない。
図9は、本実施例に係る採光・遮音パネル体1と、上述した遮音パネル31との遮音性能を測定した遮音性能表を示すものである。
図9から明らかなように、本実施例に係る採光・遮音パネル体1は、上述した遮音パネル31に対して、125Hzから2000Hzの音の周波数範囲において略80%程度の遮音性能を発揮することが判明した。
図10は、本実施例に係る採光・遮音パネル体1とともに組立式防音建屋51の壁面材又は屋根材として用いられる別の遮音パネル41Aを示すものである。
図10に示す遮音パネル41Aは、折曲鋼板により形成した長尺(例えば長さ3000mm等)で、長辺両隅部に対称配置にコ状又は逆コ状の折り返し長辺端部42a、42aを設けたパネル本体42と、このパネル本体42に組み込んだ例えばグラスウールからなる吸音材43及び板状のパンチングメタル材44とを有している。
図11は、本実施例に係る採光・遮音パネル体1とともに組立式防音建屋51の壁面材又は屋根材として用いられる更に別の遮音パネル41Bを示すものである。
図11に示す遮音パネル41Bは、折曲鋼板により形成した長尺(例えば長さ3000mm等)で、長辺両隅部に対称配置に断面略L形の多角形状を呈する長辺端部45a、45aを設けたパネル本体45と、このパネル本体45に組み込んだ2層のグラスウールからなる吸音材43及び板状のパンチングメタル材44とを有している。
次に、図12乃至図16を参照して、本実施例の採光・遮音パネル体1を使用する組立式防音建屋51の構造について詳述する。
前記組立式防音建屋51は、例えば騒音を発する各種の建設工事等に簡易に組み立てることにより構築されるものであり、その全体寸法の一例を挙ると、例えば幅33m、奥行27m、高さ12m等というように大型の建屋である。
本実施例においては、太陽光照射時に、組立式防音建屋51が構築される敷地の近隣領域100に日陰(太陽光による建屋の影)を形成することになる壁、屋根の領域に、前記採光・遮音パネル体1を所要個数配置し、前記採光・遮音パネル体1を配置した領域を経て前記近隣領域100に向けて太陽光を透過させるように構成したものである。
ここで、前記組立式防音建屋51に照射される太陽光は、図12に示すように、この組立式防音建屋51の斜め上方から左奥隅に照射し、このため、前記近隣領域100に建屋の影が生じる場合を想定して以下の説明を行う。
本実施例においては、図14に示すように、前記組立式防音建屋51の左側面側における上半分の壁面材として前記採光・遮音パネル体1を24列2段(合計48個)の配置で取り付けている。
同様に、図13に示すように、前記組立式防音建屋51の背面側で、上半分、かつ、中央より左寄りに、前記採光・遮音パネル体1を14列2段(合計28個)の配置で取り付けている。
前記組立式防音建屋51の残余の壁面は、例えば図7に示す遮音パネル31又は図11に示す遮音パネル41Bを所要数取り付けることにより構築している。
また、本実施例においては、図16に示すように、前記組立式防音建屋51の屋根における平面視左奥領域に、前記採光・遮音パネル体1と同様に構成した屋根用の採光・遮音パネル体1A(詳細は省略)を略三角形を呈する配置で、かつ、屋根全体の例えば1/5程度の面積を占める状態に多数取り付けている。
更に、採光・遮音パネル体1Aの隣りの領域((図16において黒色で示す領域)には、図10に示す遮音パネル41Aを所要数取り付けている。更に、前記組立式防音建屋51の屋根における残余の領域には、例えば図7に示す遮音パネル31を所要数取り付けている。
前記前記組立式防音建屋51には、軒樋52、立樋53、所要数の吸気扇54、所要数の排気扇55、出入り口シャッタ56等を配備している。
次に、本実施例の採光・遮音パネル体1及び該採光・遮音パネル体1を用いた組立式防音建屋51の作用、効果について、特に近隣領域100に対する日照の点を主にして説明する。
本実施例の採光・遮音パネル体1において、この採光・遮音パネル体1に太陽光が照射すると、図2に示すように、この太陽光は、前記外側採光・遮音板21a、空気層3を透過し、更に内側採光・遮音板21bを透過して透過光として採光・遮音パネル体1の外方領域に射出する。
また、前記組立式防音建屋51の屋根における平面視左奥領域に配置した前記採光・遮音パネル体1と同様に構成した屋根用の採光・遮音パネル体1Aに入射した太陽光も同様に透過光をその外方領域に射出する。
従って、図12、図16に示すように、前記組立式防音建屋51の屋根の斜め上方からこの屋根に照射される太陽光のうち、左奥隅に照射される太陽光は、前記採光・遮音パネル体1A、採光・遮音パネル体1を順に透過し、透過光となって前記組立式防音建屋51の近隣領域100を照射することになり、この結果、近隣領域100に組立式防音建屋51の建屋の一部により日陰が生じることを回避できる。
また、前記採光・遮音パネル体1は、既述したように、前記遮音パネル31に対して、125Hzから2000Hzの音の周波数範囲において略80%程度の遮音性能を発揮することから、前記採光・遮音パネル体1を配置した領域の前記組立式防音建屋51内で発生する騒音に対する遮音性能もさほど劣化するものではなく、近隣領域100への騒音障害回避の点でも優れている。
本考案は、トンネル掘削、河川護岸等の各種土木工事の現場、或いは騒音発生源となる機器類が収置される各種工場内等に構築される組立式防音建屋に関して広範に適用可能である。
1 採光・遮音パネル体
1A 採光・遮音パネル体
2 採光・遮音板固定機構部
3 空気層
4 長片支持枠
4a 底片
4b 側片
5 コ状スペーサ体
5a 下片
5b 垂直片
5c 上片
5d 空気孔
6 シーリング材
7 止水ワッシャ
8 ボルト
9 ナット
10 雨切り板
11 短辺押さえ板
12 端面覆部材
12a 下面部
12b 端面部
12c 折り返し部
13 突片
14 抜孔
15 取り付け用突片
21a 外側採光・遮音板
21b 内側採光・遮音板
31 遮音パネル
32 パネル本体
32a 山形部
32b 折り返し長辺端部
32c 掛け止め片
33 吸音材
34 パンチングメタル材
35 空気層
41A 遮音パネル
41B 遮音パネル
42 パネル本体
42a 長辺端部
43 吸音材
44 パンチングメタル材
45 パネル本体
45a 長辺端部
51 組立式防音建屋
52 軒樋
53 立樋
54 吸気扇
55 排気扇
56 出入口シャッタ
100 近隣領域

Claims (6)

  1. 光が透過可能な素材からなる2枚の採光・遮音板と、
    前記2枚の採光・遮音板の外周部を、両採光・遮音板が一定間隔を隔て平行配置に、かつ、内部に遮音用の空気層を形成し、全体形状が偏平な立方体形状を呈するように固定配置する採光・遮音板固定機構部と、
    を有し、
    前記空気層による遮音と、前記2枚の採光・遮音板及び空気層の光透過性による採光とを併せて実現するように構成したことを特徴とする採光・遮音パネル体。
  2. 光が透過可能な素材からなる長方形状の外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板とを一組とし複数組構成からなる採光・遮音板と、
    長尺に形成され、連なって配置される複数の内側採光・遮音板の両側の長辺外周部を各々支持する一対の長辺支持枠と、当該一対の長辺支持枠により支持された各内側採光・遮音板の両側の長辺外周部に沿って一端側が連結され、他端側に連なって配置される前記各外側採光・遮音板の両側の各長辺外周部が連結される一対ずつ複数組のコ状スペーサ体と、を具備し、各コ状スペーサ体により対向配置した外側採光・遮音板と内側採光・遮音板との間に空気層を形成するとともに、全体形状が偏平な立方体形状を呈するように前記各内側採光・遮音板、各外側採光・遮音板を固定配置する採光・遮音板固定機構部と、
    を有し、
    前記空気層による遮音と、前記外側採光・遮音板、空気層及び内側採光・遮音板の光透過性による採光とを併せて実現するように構成したことを特徴とする採光・遮音パネル体。
  3. 光が透過可能な素材からなる長方形状の外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板とを一組とし複数組構成からなる採光・遮音板と、
    L形状で長尺に形成され、連なって配置される複数の内側採光・遮音板の両側の長辺外周部を各々支持する一対の長辺支持枠と、一対の長辺支持枠により支持された各内側採光・遮音板の両側の長辺外周部に沿って一端側がシーリング材を介在しつつ連結され、他端側に連なって配置される前記各外側採光・遮音板の両側の各長辺外周部がシーリング材を介在しつつ連結される一対ずつ複数組のコ状スペーサ体と、
    前記各外側採光・遮音板の四辺隅部の上面から内側採光・遮音板側に向けて各々配置したL形状の雨切り板と、前記一対の長辺支持枠の両端部領域に各々配置した各端部領域を閉塞する端面覆部材と、を具備し、各コ状スペーサ体により対向配置した外側採光・遮音板と内側採光・遮音板との間に空気層を形成するとともに、全体形状が偏平な立方体形状を呈するように前記各内側採光・遮音板、各外側採光・遮音板を固定配置する採光・遮音板固定機構部と、
    を有し、
    前記空気層による遮音と、前記外側採光・遮音板、空気層及び内側採光・遮音板の光透過性による採光とを併せて実現し、雨切り板による雨水切りを行うように構成したことを特徴とする採光・遮音パネル体。
  4. 騒音を発する各種の建設工事、土木工事等の現場、或いは、騒音発生源となる機器類が収置される各種工場内等において防音建屋として用いられ、使用現場で簡易に組み立てて使用する組立式防音建屋構造であって、
    太陽光照射時に、近隣領域に日陰を形成することになる建屋の壁、屋根の領域に、光が透過可能な素材からなる2枚の採光・遮音板と、前記2枚の採光・遮音板の外周部を、両採光・遮音板が一定間隔を隔て平行配置に、かつ、内部に遮音用の略密閉された空気層を形成し、全体形状が偏平な立方体形状を呈するように固定配置する採光・遮音板固定機構部と、を有する採光・遮音パネル体を所要個数配置することにより構成し、
    前記空気層により防音建屋から外部への遮音性能の低下を抑えるとともに、前記採光・遮音パネル体を配置した領域を経て前記近隣領域に向けて太陽光を透過させるように構成したことを特徴とする組立式防音建屋構造。
  5. 騒音を発する各種の建設工事、土木工事等の現場、或いは、騒音発生源となる機器類が収置される各種工場内等において防音建屋として用いられ、使用現場で簡易に組み立てて使用する組立式防音建屋構造であって、
    太陽光照射時に、近隣領域に日陰を形成することになる建屋の壁、屋根の領域に、光が透過可能な素材からなる長方形状の外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板とを一組とし複数組構成からなる採光・遮音板と、長尺に形成され、連なって配置される複数の内側採光・遮音板の両側の長辺外周部を各々支持する一対の長辺支持枠と、一対の長辺支持枠により支持された各内側採光・遮音板の両側の長辺外周部に沿って一端側が連結され、他端側に連なって配置される前記各外側採光・遮音板の両側の各長辺外周部が連結される一対ずつ複数組のコ状スペーサ体と、を具備し、各コ状スペーサ体により対向配置した外側採光・遮音板と内側採光・遮音板との間に空気層を形成するとともに、全体形状が偏平な立方体形状を呈するように前記各内側採光・遮音板、各外側採光・遮音板を固定配置する採光・遮音板固定機構部と、を有する採光・遮音パネル体を所要個数配置することにより構成し、
    前記外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板により形成される空気層により防音建屋から外部への遮音性能の低下を抑えるとともに、前記外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板を含む採光・遮音パネル体を配置した領域を経て前記近隣領域に向けて太陽光を透過させるように構成したことを特徴とする組立式防音建屋構造。
  6. 騒音を発する各種の建設工事、土木工事等の現場、或いは、騒音発生源となる機器類が収置される各種工場内等において防音建屋として用いられ、使用現場で簡易に組み立てて使用する組立式防音建屋構造であって、
    太陽光照射時に、近隣領域に日陰を形成することになる建屋の壁、屋根の領域に、光が透過可能な素材からなる長方形状の外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板とを一組とし複数組構成からなる採光・遮音板と、L形状で長尺に形成され、連なって配置される複数の内側採光・遮音板の両側の長辺外周部を各々支持する一対の長辺支持枠と、当該一対の長辺支持枠により支持された各内側採光・遮音板の両側の長辺外周部に沿って一端側がシーリング材を介在しつつ連結され、他端側にシーリング材を介在しつつ連なって配置される前記各外側採光・遮音板の両側の各長辺外周部が連結される一対ずつ複数組のコ状スペーサ体と、前記各外側採光・遮音板の四辺隅部の上面から内側採光・遮音板側に向けて各々配置したL形状の雨切り板と、前記一対の長辺支持枠の両端部領域に各々配置した各端部領域を閉塞する端面覆部材と、を具備し、各コ状スペーサ体により対向配置した外側採光・遮音板と内側採光・遮音板との間に空気層を形成するとともに、全体形状が偏平な立方体形状を呈するように前記各内側採光・遮音板、各外側採光・遮音板を固定配置する採光・遮音板固定機構部と、を有する採光・遮音パネル体を所要個数配置することにより構成し、
    前記シーリング材によりシール処理されて形成される空気層により防音建屋から外部への遮音性能の低下を抑えるとともに、前記外側採光・遮音板及び内側採光・遮音板を含む採光・遮音パネル体を配置した領域を経て前記近隣領域に向けて太陽光を透過させ、前記雨切り板により雨水切りを行うように構成したことを特徴とする組立式防音建屋構造。
JP2010008180U 2010-12-15 2010-12-15 採光・遮音パネル体及び該採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造 Expired - Lifetime JP3166280U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010008180U JP3166280U (ja) 2010-12-15 2010-12-15 採光・遮音パネル体及び該採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010008180U JP3166280U (ja) 2010-12-15 2010-12-15 採光・遮音パネル体及び該採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3166280U true JP3166280U (ja) 2011-02-24

Family

ID=54877475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010008180U Expired - Lifetime JP3166280U (ja) 2010-12-15 2010-12-15 採光・遮音パネル体及び該採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3166280U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0722529B1 (en) Acoustical panel system
JP2009162046A (ja) 太陽電池モジュールを備えたモジュラー要素
JP3198411U (ja) 太陽電池パネル屋根兼用型カーポート
KR102096496B1 (ko) 내진형 시스템패널
JP2016130451A (ja) 笠木通気部品
KR101847514B1 (ko) 태양광기판과 태양광모듈유니트 그리고 방음 및 흡음 패널의 호환성 결합이 가능한 멀티형 프레임
JP3762656B2 (ja) ガラスカーテンウォール
JP3166280U (ja) 採光・遮音パネル体及び該採光・遮音パネル体を用いた組立式防音建屋構造
JP2013151838A (ja) 洗面所の採光構造
JP2001049908A (ja) 防護柵
KR101374646B1 (ko) 자연 채광형 흡음 패널
JP5168326B2 (ja) 防音壁および防音ハウス
JP2007255052A (ja) 透光性防音板および防音壁
KR20200095629A (ko) 건식 공법을 외단열 패널 및 그 조립 구조
KR100978784B1 (ko) 투시 겸용 조립식 방음판
RU108458U1 (ru) Шумозащитный экран
AU2014336185A1 (en) Building construction surface element and building construction / building construction surface arrangement and method to manufacture same
JP2015172301A (ja) 集合住宅
RU40759U1 (ru) Противовзломный стеклопакет
CN220022668U (zh) 中空型光伏噪声屏蔽装置
JP3004928U (ja) 透光性保温断熱防音パネル
JP3969268B2 (ja) 採光窓の防火構造
KR20010057121A (ko) 조립식건물 벽코너부의 벽판이음용 덧기둥
AU717039B2 (en) Acoustical panel system
JP3163562U (ja) 防音壁および防音ハウス

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3166280

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140202

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term