JP3165969B2 - 腰椎牽引治療用振動温熱足載せ台 - Google Patents

腰椎牽引治療用振動温熱足載せ台

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JP3165969B2 JP23390291A JP23390291A JP3165969B2 JP 3165969 B2 JP3165969 B2 JP 3165969B2 JP 23390291 A JP23390291 A JP 23390291A JP 23390291 A JP23390291 A JP 23390291A JP 3165969 B2 JP3165969 B2 JP 3165969B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動マッサージと温熱治
療を同時に行うもので、特に変化に富んだ刺激を任意に
発生できる、牽引治療用の振動温熱足載せ台に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】腰部障害では腰椎が前彎し、腰椎の椎骨
間の間隔が狭くなり、神経根を圧迫して、疼痛が出現す
ることが多い。この治療には腰椎牽引療法が用いられ、
通常は腰椎牽引治療用足載せ台を使用する。腰椎牽引治
療用足載せ台は、仰臥位の患者を膝を立てた姿勢に保
、腰椎の前彎を矯正することができるので、効果的な
牽引治療が可能になる。通常使用される腰椎牽引治療用
足載せ台は、患者の脚の長さに合わせた三角柱状のもの
である。腰部を90゜に、膝を90゜にして腰部を牽引
する90゜−90゜牽引では、立方体状の足載せ台が使
用される。他にもいくつかの形状のものが使用される。
しかしこれらの足載せ台は、足を支えて膝を立てた状態
にすることで腰椎の前彎を矯正することはできるが、
刺激等他の機能を付加したものは存在しない。しかし
腰部障害では、腰部の神経根を圧迫して、下肢の痺れや
血行不良等が生じることも多い。このような場合は、
引療法とは別に、マッサージや温熱療法を施行すること
が多い。マッサージ療法と温熱療法はともに医療の分野
では広く用いられており、そのための装置も以下に説明
するように多数存在する。
【0003】振動温熱マッサージ機は例えば公開特許公
報昭58−54951に開示されている。これはハンマ
タイプの振動マッサージ器に関するものであり、振動、
温熱だけでなく、磁気、低周波電流による刺激も同時に
できるものである。これらの刺激パラメータは可変では
あるが、一度刺激条件を設定して開始すると単一モード
でしか動作できないため刺激は単調であり、生体が有す
る慣れ効果のため治療効果が低下する可能性がある。
【0004】実用新案公報昭53−52304は、公開
実用新案公報昭58−98937もほぼ同じものである
が、温熱と振動刺激の他に磁気刺激も可能なものであ
る。しかしこれは商用電源を用いて電磁コイルで磁石を
振動させるものであるから、振動周波数は一定(50/
60Hz)である。加温は電磁コイルに電流を流したと
き発生する自己発熱で行っている。
【0005】実用新案公報平3−21256は前記実用
新案公報昭53−52304に低周波電気刺激を併用し
たもので、振動と加温の発生手段はほぼ同じものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の腰椎牽引治療用
足載せ台は、腰椎牽引療法で重要な腰椎前彎の矯正は可
能であったが、それ以上の機能は有していなかった。し
かし前述のように、牽引治療を受ける人は下肢の血行障
害や痺れ等があることが多い。このような場合、牽引療
法とは別途、温熱療法やマッサージ療法などの理学療法
を施行する必要があった。このため、理学療法士等の手
間と治療の時間がかかり医療効率が低いという問題もあ
った。また、特に冬場に従来の足載せ台を使用すると、
下肢が冷えて、牽引治療の効果も低下するという問題も
あった。一方、振動と温熱の刺激は有効な療手段では
あるが、従来の技術では単調な刺激しかできないため、
生体の慣れ効果のために治療効果が低下する。本発明
は、腰椎牽引治療で用いられる腰椎牽引治療用足載せ台
に、生体に慣れの少ない振動刺激と温熱刺激を発生する
機能を付加し、従来から有していた腰椎の前彎を矯正し
て効果的な牽引治療を可能にするという機能の他に、従
来は牽引治療とは別途施行していた温熱療法とマッサー
ジ療法を、牽引治療時に同時におこなえるようにし、腰
椎牽引治療用足載せ台の機能向上を計り、治療の手間と
時間を低減させて医療効率を向上させることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、牽引治療用足載せ台に機械的振動を発生して
生体を振動刺激するための複数個の振動体と、温熱刺激
をおこなうための加温体と、各々の振動体と加温体を制
御する制御部、とを設け、各振動体の振動と、各々の振
動体が同時に振動したとき発生する合成振動と、それに
加温体による温熱と、の複合刺激を同時に行うことので
きるようにした。
【0008】
【作用】本発明の腰椎牽引治療用振動温熱足載せ台を使
用すると、腰椎牽引に必要な腰椎前彎の矯正をおこなう
ことができるだけでなく、腰椎牽引治療と同時に、生体
に慣れの少ない振動刺激と、温熱刺激をおこなうことが
できる。振動体1aと1bが発生する振動の振動数と振
幅をそれぞれfa、fb、Aa、Abとすると、同時に
振動させた場合、合成振動として周波数がΔf=(fa
−fb)のビート振動が発生させることができる。生体
への振動刺激は数十Hz以下の低周波振動が効果的であ
る。
【0009】さらに、両方の周波数を相対的に変化させ
ると、その変化に応じてビート振動も変動し、さらに複
雑な振動を実現することができる。例えば周波数の相対
的な変化を正玄波や鋸歯状波にすると、それに応じてビ
ート振動も変化する。
【0010】また、振幅AaとAbを相対的に変化させ
ると、ビート振動の位置を変化させることができ、刺激
部位を制御できる。
【0011】振動数と振幅を両方とも変化させると、さ
らに複雑な振動を発生させることができる。生体の慣れ
効果が少なく、心地良いと言われる1/fゆらぎを有す
る振動等、任意に発生させることができる。目的によっ
ては温度の制御をおこなってもよい。このように本発明
によると、目的に応じた刺激モードを選択でき、多様な
振動温熱刺激が可能である。
【0012】
【実施例】図1(a)は本発明を三角脚台と呼ばれる三
角柱状の腰椎牽引治療用足載せ台に適用した実施例であ
る。1aと1bは振動体、2は加温体、3は振動体の振
動数と振幅、それに加温体の温度を制御する制御部であ
る。振動体1aと1bの振動を制御すると、前述のよう
な慣れの少ない、バラエティに富んだ振動刺激をおこな
うことができる。また、発熱体2により、生体を加温す
ることができる。振動と場合によっては温熱を制御する
と、前述のように、さらに多様な刺激をおこなうことが
できる。図1(a)の実施例では、傾斜面5aに振動温
熱刺激部を設置しているが、2つの傾斜面5aと5bに
刺激部を設置してもよい。図1(b)は、本発明による
腰椎牽引治療用振動温熱足載せ台(三角脚台)5を使用
して牽引治療をおこなっている様子を示す。6は牽引
器、7は牽引用ワイヤ、8は牽引用装具、9は牽引用ベ
ッドである。図1(b)のような姿勢にすると、腰椎の
前彎が矯正され、効果的な牽引療法を可能にする。この
状態で腰椎牽引をおこなうと、効果的な牽引治療が出来
る。また、本発明の腰椎牽引治療用振動温熱足載せ台を
使用すると、腰椎牽引治療中に振動温熱治療を併用する
ことができる。腰椎の過度の前彎によって神経根が圧迫
されると、腰の疼痛だけでなく、下肢の痺れや血行不良
が生じるが、このような場合、従来は牽引療法をおこな
った後、下肢の痺れや血行不良を治療する理学療法を別
途行う必要があり、理学療法士等の大きな負担になって
いた。しかし本発明の足載せ台を使用すると、牽引治療
と同時に下肢の障害も治療できるので、医療効率を大き
く改善することができる。前述のように、牽引療法では
三角脚台だけでなく各種の形状の足載せ台を使用する
が、足載せ台の形状はどのようなものであってもよい。
【0013】図1では2個の振動体を用いた例を示して
いるが、3個以上の振動体を用いてもよい。この場合、
全振動体を様々に制御することで、2個の振動体を使用
した場合よりもさらに多用な刺激をおこなうことができ
る。使用した振動体を全て同位相で振動させると1個の
振動体による振動と同等になる。つまり、1個の振動体
を用いて振幅制御をおこなっても、本発明を実現するこ
とができる。
【0014】図2は振動体の実施例を示す。図2(a)
はモータ10の回転軸11に重心を編心させた重錘12
を設置した振動体の例であり、モータを回転させると振
動が発生する。この例ではモータの回転数は制御できる
ので振動数は可変であるが、振動の振幅はほぼ一定であ
る。図2(b)は振動数と振幅の制御が可能な振動体の
例である。振動板13が接続されたコイル14を電磁石
15のS−N極の間に置いたもので、コイルに流す電流
によって振動を制御できる。図2のようにして振動は発
生できるが、本発明は振動発生に関するものではなく、
振動を制御することにあるので、振動体はどのようなも
のを用いてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によると、従来と同様に、腰椎牽
引治療時に腰椎の前彎を矯正することができ、牽引治療
をより効果的なものにすることができるだけでなく、さ
らに、腰椎牽引治療に振動温熱療法を併用できる。従来
は神経根圧迫によって下肢に痺れや血行障害が生じたと
き、牽引療法とは別に、マッサージや温熱治療などを施
行する必要があった。本発明により、腰椎牽引療法と下
肢の振動温熱刺激を同時におこなうことができるので、
治療の工程と時間を短縮でき、理学両方士等の手間と労
力を省力化することができるだけでなく、患者の肉体的
な負担も低減することができ、効果的な腰椎牽引治療を
可能にする。また、冬場には足載せ台も冷えるので、
肢の冷えによる症状の悪化もあったが、本発明により、
これを防止できる。しかも複雑・多様で、心地よい振動
温熱刺激が可能であるので、生体の慣れ効果が少なく、
より高い治療効果が期待できる。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は三角柱状の足載せ台に本発明を適用し
た例であり、(b)は実際の牽引治療中に、本発明の振
動温熱足載せ台を使用している様子を示す図である。
【図2】本発明で使用できる振動体の実施例である。
【0017】
【符号の説明】
1a、1b 振動体 2 加温体 3 制御部 5 三角柱状の足載せ台 6 牽引器 7 牽引用ワイヤ 8 牽引用装具 9 牽引ベッド 10 モータ 11 モータ回転軸 12 重錘 13 振動板 14 コイル 15 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 23/02 A61F 5/042 A61F 7/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】腰椎牽引治療時に使用し、患者の足を載
    せ、腰椎の前彎を矯正する腰椎牽引治療用足載せ台であ
    り、 機械的振動を発生して生体を振動刺激するための複数個
    の振動体と、 温熱刺激をおこなうための加温体と、 各々の振動体と加温体を制御する制御部、 を有し、 各振動体の振動と、 各々の振動体が同時に振動したとき発生する合成振動
    と、 それに加温体による温熱と、 の複合刺激を同時に行うことのできるようにした腰椎牽
    引治療用振動温熱足載せ台。
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