JP3165295B2 - ブレーキのシュー間隙自動調整装置 - Google Patents

ブレーキのシュー間隙自動調整装置

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JP3165295B2
JP3165295B2 JP19221093A JP19221093A JP3165295B2 JP 3165295 B2 JP3165295 B2 JP 3165295B2 JP 19221093 A JP19221093 A JP 19221093A JP 19221093 A JP19221093 A JP 19221093A JP 3165295 B2 JP3165295 B2 JP 3165295B2
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信寿 新井
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Nisshinbo Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドラムブレーキにおけ
るシュー間隙を自動的に調整する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、例えば特公
平2−28016号公報に開示されているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した特公平2−2
8016号公報の装置は、図5に示すように、オーバト
ラベルリンク30のてこ比(l1 /L1 )に応じて、オ
ーバトラベルスプリング34の設定荷重を低減したり、
又はスプリング34の荷重が同一ならアジャスタレバー
32の回転トルクを大きくでき、オーバロード(過負
荷)の開始時期を遅らすことができるようにしたことを
目的とするものであるが、過負荷時に自動調整装置が停
止する時のアジャスタレバー32によるアジャスタギヤ
23の回転トルクT1 は、図5の略図に示すように、ス
プリング34の荷重をP1 とし、A,B,l1,L1
それぞれ図5に示す部分の長さとすると、T1 =l1
1 ×A/B×P1 となる。
【0004】又、この装置は、過負荷時にアジャスタギ
ヤ23の回動作動は行なわれないため、ピストンのスト
ロークに連れて連結リンク35にて連結されたアジャス
タレバー32は戻しスプリング36の復帰力に抗して回
動せずに摺動(図5の左方向へ平行移動)することにな
る。この時のストロークに伴って戻しスプリング36の
復帰力が増大するので、アジャスタレバー32がアジャ
スタギヤ3を回転させようとする力が大きくなり、この
ため、その係合部の摩耗や面のへたり等が問題となって
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、バックプレートに取り付けられ
るシリンダボディと、このシリンダボディ内に摺動自在
に嵌挿したピストンと、このピストンに回動可能に嵌挿
したシリンダ外の端部に調整歯を有する調整ナットと、
この調整ナットに螺合し前端部でブレーキシューを支承
する調整ボルトと、前記シリンダボディ上に支軸をもっ
て回動可能に支持されて前記調整歯を一方向のみに回転
可能に係合する調整爪を有する調整レバーと、前端部が
前記ピストンと一体的に動くように設けられ、後端が前
記調整レバーに係合された連結部材と、前記支軸に対し
て調整レバーの一方の側と、シリンダボディの後方とに
掛止され、調整レバーを連結部材の後端に係合させて調
整レバーの戻り位置を規制するよう付勢する戻しばね
と、前記支軸に対して調整レバーの他方の側と、シリン
ダボディの後方とに掛止され、調整レバーに調整方向の
回転力を付勢する調整ばねとを備えて成り、前記支軸を
支点として調整レバーに作用する調整ばねによるモーメ
ントより戻しばねによるモーメントの方を大きくしてブ
レーキのシュー間隔自動調整装置を構成する。
【0006】
【作用】シュー間隙自動調整装置の過負荷時に自動調整
を停止する作用は、調整ナットへの軸力が増大して調整
レバーが調整歯を回動させる力より大きくなることによ
り成されるもので、この停止時期は調整レバーの回転ト
ルクと調整歯の回転抵抗のバランスで決定される。本発
明装置の調整レバーによる調整歯の回転力T2 は、戻し
ばねの荷重をP2 とし、調整ばねの荷重をP3 とし、
F,G,Hをそれぞれ図1に示す部分の長さとすると、
2 =(P3 ・F−P2 ・G)/Hとなる。
【0007】すなわち、本発明によれば、従来例のよう
なレバー比の逆比分による減少がない。(レバー比はH
/E)このため複雑な倍力機構等を使わずに、調整ばね
の荷重を小さく出来たり、又調整レバーの回転トルクを
大きくできるので、本発明装置は大型のブレーキシリン
ダにも適用可能である。
【0008】また、本発明装置の調整ばねには、調整ば
ねによる調整方向のモーメントと、これと反対方向の戻
しばねによる反調整方向のモーメントが加わるため、前
記過調整時の初期より更に高い液圧が加わりピストンが
前進しても調整レバーの回転トルクはほとんど変化しな
い。このため調整レバーの調整爪が調整歯を強く押圧す
ることはなくなり、その係合部の耐久性が向上する。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図4について本発明の実施例を
説明する。図中1は車体(図示せず)に取り付けたバッ
クプレート、2はバックプレート1にボルト3,4で取
り付けた一方を開放したシリンダボディで、そのシリン
ダ穴2aにピストン5を摺動自在に嵌挿している。この
ピストン5に穿設した有底穴5aには、前端に調整歯6
aを一体に固着した調整ナット6が回動可能に嵌挿され
ている。そして調整ナット6には調整ボルト7が螺合さ
れており、この調整ボルト7の前端には図示しないブレ
ーキシューを支承する係合溝7aが形成されている。
【0010】8は中央部に穿設された支持孔8aを段付
ボルト9で前記シリンダボディ2に回動可能に軸支され
た調整レバーで、その前方に延びた調整腕8bの先端に
前記調整歯6aを一方向のみに回転可能に係合する調整
爪8cを形成する。更に前記段付ボルト9に対して前記
ピストン5の摺動方向とほぼ直交する両方向にそれぞれ
掛止孔8d,8eを穿設する。(前記調整レバー8の支
持孔8aには、段付ボルト9の軸径より大きな逃げを形
成してあるので、過負荷が加わった際には調整レバー8
の摺動が可能である。)
【0011】10は連結部材で、前記ピストン5と一体
的に動くように設けられた前方の円環部10aと、この
円環部10aの外周と前記調整レバー8の一方との間に
架設された連結部10bとから成っている。(連結部材
10は、本実施例のように別体でもよく、又、円環部1
0aと連結腕10bとを一体に形成してもよい。)
【0012】11は前記調整レバー8の一方の掛止孔8
dと、シリンダボディ2の後部に植設された掛止ピン1
2とに張架された戻しばねで、前記調整レバー8の一方
と連結部材10の連結腕10bの後端とを係合させて、
調整レバー8の戻り位置を規制するよう付勢させてい
る。
【0013】13は前記調整レバー8の他方の掛止孔8
eと、シリンダボディ2の後部に植設された掛止ピン1
4とに張架された調整ばねで、前記調整レバー8に調整
方向の回転力を付勢している。そして、前記段付ボルト
9を支点として調整レバー8に作用する調整ばね13に
よるモーメントより、戻しばね11によるモーメントの
方を大きくして、調整レバー8の非作動位置を位置規制
している。つまり、図1におけるCとDの寸法が同じな
ら、調整ばね13より戻しばね11の荷重を大きくする
か、又は戻しばね11と調整ばね13の荷重が同じな
ら、CよりDの寸法の方を長くする。
【0014】15,16はダストカバー、17はOリン
グ、18はピストンシール、19はエアーブリーダであ
る。又、図4は前記掛止ピン12と14を一つの掛止ピ
ン20にまとめて、構成の簡略化を図った実施例であ
る。尚、前記実施例は一端を開口したシリンダに適用し
たものであるが、本発明は両端に開口を有するシリンダ
にも適用可能である。
【0015】
【発明の効果】シュー間隙自動調整装置の過負荷時に自
動調整を停止する作用は、調整ナット6への軸力が増大
して調整レバー8が調整歯6aを回動させる力より大き
くなることにより成されるもので、この停止時期は調整
レバー8の回転トルクと調整歯6aの回転抵抗のバラン
スで決定される。本発明装置の調整レバー8による調整
歯6aの回転力T2 は、戻しばねの荷重をP2 とし、調
整ばねの荷重をP3 とし、F,G,Hをそれぞれ図1に
示す部分の長さとすると、T2 =(P3 ・F−P2
G)/Hとなる。
【0016】すなわち、本発明によれば従来例のようレ
バー比の逆比分による減少がない。(レバー比はH/
E)このため複雑な倍力機構等を使わずに、調整ばねの
荷重を小さく出来たり、又調整レバー8の回転トルクを
大きくできるので、本発明装置は大型のブレーキシリン
ダにも適用可能であるという効果が得られる。
【0017】また、本発明装置の調整ばね13には、調
整ばね13による調整方向のモーメントと、これと反対
方向の戻しばね11による反調整方向のモーメントとが
加わるため、前記過調整時の初期より更に高い液圧が加
わりピストン5が前進しても調整レバー8の回転トルク
はほとんど変化しない。このため調整レバー8の調整爪
8cが調整歯6aを強く押圧することはなくなり、その
係合部の耐久性が向上するという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の正面図である。
【図2】図1の装置を一部断面で示す平面図である。
【図3】図2の装置の右側面図である。
【図4】本発明装置の他の実施例を示す正面図である。
【図5】従来装置の作用説明用の略図である。
【符号の説明】
1 バックプレート 2 シリンダボディ 3,4 ボルト 5 ピストン 6 調整ナット 6a 調整歯 7 調整ボルト 8 調整レバー 8a 支持孔 8b 調整腕 8c 調整爪 8d 掛止孔 8e 掛止孔 9 段付ボルト 10 連結部材 10a 円環部 10b 連結部(連結腕) 11 戻しばね 12 掛止ピン 13 調整ばね 14 掛止ピン 15,16 ダストカバー 17 Oリング 18 ピストンシール 19 エアーブリーダ 20 掛止ピン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックプレートに取り付けられるシリン
    ダボディと、このシリンダボディ内に摺動自在に嵌挿し
    たピストンと、このピストンに回動可能に嵌挿したシリ
    ンダ外の端部に調整歯を有する調整ナットと、この調整
    ナットに螺合し前端部でブレーキシューを支承する調整
    ボルトと、前記シリンダボディ上に支軸をもって回動可
    能に支持されて前記調整歯を一方向のみに回転可能に係
    合する調整爪を有する調整レバーと、前端部が前記ピス
    トンと一体的に動くように設けられ、後端が前記調整レ
    バーに係合された連結部材と、前記支軸に対して調整レ
    バーの一方の側と、シリンダボディの後方とに掛止さ
    れ、調整レバーを連結部材の後端に係合させて調整レバ
    ーの戻り位置を規制するよう付勢する戻しばねと、前記
    支軸に対して調整レバーの他方の側と、シリンダボディ
    の後方とに掛止され、調整レバーに調整方向の回転力を
    付勢する調整ばねとを備えて成り、前記支軸を支点とし
    て調整レバーに作用する調整ばねによるモーメントより
    戻しばねによるモーメントの方を大きくしたことを特徴
    とするブレーキのシュー間隙自動調整装置。
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