JP3165160U

JP3165160U - 切り花用包装箱

Info

Publication number: JP3165160U
Application number: JP2010006982U
Authority: JP
Inventors: 志博許
Original assignee: 緑金園芸事業有限公司
Priority date: 2010-01-11
Filing date: 2010-10-20
Publication date: 2011-01-06
Anticipated expiration: 2020-10-20
Also published as: TWM380323U

Abstract

【課題】特に複数の切り花をずれないように収納すると共に、切り花全体に水分を補給可能な切り花用包装箱を提供する。【解決手段】箱体１０と、防水層２０と、固定部材３０とを有し、その内、該箱体は、ベースを備えるものであり、該防水層は、該ベースの内面に防水底層が設置されるものであり、該固定部材は、複数の挿設孔が形成されると共に、該防水底層の内面に設置されるものである。【選択図】図１

Description

本考案は、特に切り花に適度な水分を常に供給することにより、鮮度を維持する包装箱に関するものである。

その切り花の生産には、収穫、搬送、等級分け、袋詰め、箱詰めなどの手順により作業を行うが、切り花は、水分を多く含んだ柔らかいものであることから、不適当な搬送や、無理な重ね積み、押し込みなどをすると、切り花を変形させたり、傷をつけたりしてしまうので、切り花の価値を下げてしまうという問題があった。

図７および図８に示すように、上述の問題を解決するために、既存の切り花用包装箱は、リング状の蓋部５１を有する、内部に水分を収容可能な水分補給容器５０を備え、切り花の茎部をその蓋部５１の貫通孔５２に通して水分補給容器５０に挿入すれば、切り花が水を吸収することができる。故に、水分補給容器５０に挿設された複数の切り花を箱体に配列させてテープによって茎部を箱体に貼り付ければ、切り花をずれないように固定させることができ、或いは、切り花および水分補給容器５０を袋６０に入れてからテープによって茎部を袋６０の内面に貼り付ければ、しっかりと固定することができる。そして、上述したように包装した切り花を箱体に配列してカバーを被覆すると、複数の箱体が畳んで搬送されることが可能である。

しかしながら、既存の切り花用包装箱は、水分補給容器を用いても茎部にしか水分を補給できないことから、切り花全体に適当な水分を供給することができないだけでなく、包装の手間も複雑で人の手により行う必要があるので、製造コストを増大させてしまい、さらには、既存の切り花用包装箱は、箱体にテープによって切り花の茎部を固定するから、固定効果が劣るという欠点もある。

箱体と、防水層と、固定部材とを有し、その内、該箱体は、ベースを備えるものであり、該防水層は、該ベースの内面に防水底層が設置されるものであり、該固定部材は、複数の挿設孔が形成されると共に、該防水底層の内面に設置されるものである。

また、前記防水底層を防水被包層が包み込むことにより、切り花からの水分揮発を減少させる。

前記箱体は、互いに組み合わされる該ベースとカバーとからなり、前記防水被包層は、該カバーの内面に設置されることが好ましい。

前記防水層は、一体成形のプラスチックシートであっても構わない。

前記防水底層は、ベースの内面に塗布されても構わない。

前記防水底層は、前記ベースの内面に塗布されると共に、前記防水被包層は、前記カバーの内面に塗布されることが好ましい。

本考案に係る切り花用包装箱は上記の課題を解決するものであり、切り花をずれないようにするために、それぞれ適量な水を吸い込む固定部材の適当な挿設孔に挿設することから、切り花全体が水分を吸収し、かつ、そのまま箱体に収納されるので、搬送後も切り花の鮮度、および切り花の形を常に最高の状態に維持することができる。

本考案に係る切り花用包装箱の第一実施例を示す部分分解斜面図である。本考案に係る切り花用包装箱の第一実施例を示す分解図である。本考案に係る切り花用包装箱の第一実施例を示す部分拡大断面図である。本考案に係る切り花用包装箱の第一実施例を示す切り花の包み方を示す斜面図である。本考案に係る切り花用包装箱の第二実施例を示す部分分解斜面図である。本考案に係る切り花用包装箱の第二実施例を示す部分拡大断面図である。既存の切り花用包装箱の部分分解斜面図である。既存の切り花用包装箱の他のタイプの部分分解斜面図である。

以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、下記実施例は、本考案の好適な実施の形態を示したものにすぎず、本考案の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。

図１および図６に示すように、本考案に係る切り花用包装箱は、箱体１０と、防水層２０と、固定部材３０とを有し、その内、該箱体１０は直方形を呈し、互いに組み合わられるベース１１とカバー１２とからなるものである。

図２、図４および図６に示すように、防水層２０は、箱体１０の内部に設置され、ベース１１の内面に設置される防水底層２１、２１Ａと、該防水底層２１、２１Ａを包み込むように、該カバー１２の内面に設置される防水被包層２２、２２Ａとを備えるものである。なお、前記防水底層２１、２１Ａおよび該防水底層２１、２１Ａは、被包、接着、或いは塗布などの手段によって、それぞれ前記ベース１１およびカバー１２の内面に設置しても構わない。

本考案の第一実施例にける防水層２０は、ベース１１およびカバー１２の内面の面積よりも大きい一体成形のプラスチックシートであり、該プラスチックシートは、中央部がベース１１の内面に対応するように位置する前記防水底層２１であり、両側は、中央部を包み込むようにカバー１２の内面に向かって折り返される防水被包層２２である（図２および図４を参照）。また、本考案の第二実施例では、防水層２０として防水材料或いは防水薄膜をベース１１の内面およびカバー１２の内面に塗布し、それぞれ防水底層２１Ａおよび防水被包層２２Ａとしている（図５および図６を参照）。

前記固定部材３０は、水を吸収可能な直方形のプレート部材であり、前記防水底層２１、２１Ａの内面に設置され、複数の挿設孔３１が規則正しく並列するように形成される。また、前記固定部材３０は、綿材や不織布などの水を吸収できる材料からなることから、切り花に対して常に水分を供給することができる。

図２ないし図６に示すように、本考案に係る切り花用包装箱においては、防水底層２１、２１Ａがベース１１の内面に設置され、その防水底層２１、２１Ａの上面に、適量の水分を保持する固定部材３０が置かれ、切り花の茎部を、挿設孔３１を介して固定部材３０に挿設すると、切り花全体に水分を与えることができる。

また、複数の切り花は、例えば、形状、サイズ、長さなどによって、互いがずれないように固定部材３０の挿設孔３１に適当に挿設され、配列されることから、切り花の変形を防止し、かつ傷めないように保護することができ、その後、防水被包層２２、２２Ａにより切り花を包み込み、カバー１２をベース１１に被せれば、包装が完了する。

なお、本考案における第一実施例では、切り花が固定部材３０に挿設されると、防水被包層２２の両側を、切り花を包み込むように折ってからカバー１２をベース１１に被せるが、第二実施例では、カバー１２の内面に防水被包層２２Ａが設置されるので、切り花を固定部材３０に挿設した後、カバー１２をベース１１に被せればよい。

本考案は上記の構成を有することから、ずれないように、切り花をそれぞれ固定部材の挿設孔に適当に挿設でき、該固定部材は、適量な水を吸収するので、切り花全体に水分を補給して乾燥を防ぎ、さらに、そのまま箱体に収納されるので、搬送後も切り花の鮮度、および切り花の形を常に最高の状態に維持することができる。

１０箱体
１１ベース
１２カバー
２０防水層
２１、２１Ａ防水底層
２２、２２Ａ防水被包層
３０固定部材
３１挿設孔

Claims

ベースを備える箱体と、
前記ベースの内面に設置される防水底層を有する防水層と、
複数の挿設孔が形成されると共に、前記防水底層の内面に設置される固定部材と、を有することを特徴とする切り花用包装箱。
前記防水層が前記防水底層を被覆する防水被包層を有することを特徴とする請求項１に記載の切り花用包装箱。
前記箱体が互いに組み合わされる前記ベースとカバーとからなり、
前記防水被包層が前記カバーの内面に対応するように設置されることを特徴とする請求項２に記載の切り花用包装箱。
前記防水層が一体成形のプラスチックシートであることを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項に記載の切り花用包装箱。
前記防水底層がベースの内面に塗布されることを特徴とする請求項１に記載の切り花用包装箱。
前記防水底層Ａが前記ベースの内面に塗布されると共に、前記防水被包層が前記カバーの内面に塗布されることを特徴とする請求項３に記載の切り花用包装箱。